JP2017148422A - 履物用編物 - Google Patents

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Abstract

【課題】履物内での足蒸れをより抑制し、もって悪臭の発生をより軽減することが可能な履物用編物を提供する。【解決手段】 糸Aおよび糸Bで構成される、二層編物であって、糸Aが紙糸又は、紙糸と合成繊維糸との交撚糸であり、二つの表面S1およびS2のうち、表面S1において、ニットループが糸Aで構成されており、表面S2において、ニットループが糸Bで構成されており、表面S1は、糸Aで構成されたニットループが、厚さ方向に傾いた状態で2以上寄り集まった部分を有する編物を、表面S1が足と接する側に位置するように用いる。【選択図】図3

Description

本開示は、履物のインソールおよびアッパー等を構成するのに適した、編物に関する。
ウォーキング用靴、ランニング用靴、及びスポーツ用靴などの運動靴の内部では、着用者の運動時の発汗により、足蒸れが生じやすい。足蒸れ対策として、靴の一部又は全部をメッシュ素材で構成した運動靴などが知られている。このような運動靴は、発汗により発生した蒸気をメッシュ部の開口から外部へ排出することで、靴内に蒸気がとどまることによる不快感を軽減できる反面、雨水や汚れが靴の内部へ侵入しやすいという欠点を有する。足蒸れは運動靴だけでなく、他の靴や履物においても生じる問題である。足蒸れはまた、悪臭の原因ともなる。足蒸れが生じた状態で靴を脱いだときには、発汗により発生した蒸気が立ち上がり、これに付随して悪臭が拡散するためである。
靴内の足蒸れや悪臭を軽減するための提案はこれまでにも種々、なされている。例えば、特許文献1には、和紙条の織物からなる履物用中敷が開示されている。この中敷きは、軽量で、脱臭抗菌作用を有する。特許文献2には、和紙を含む糸を用いた織物が開示されており、この織物をアッパーやインソールに好適に用いることができることが開示されている。この織物は吸湿性と耐久性と良好な触感とを併せ持つ。特許文献3には、靴のアッパーの少なくとも一部に和紙を含む糸条を用いた織編物を使用した靴が開示されている。この靴はムレ感が少なく、清涼感に富む。
特開2001−353004号公報 特開2015−098668号公報 特開2005−192724号公報
本実施形態は、履物内での足蒸れをより抑制し、もって悪臭の発生をより軽減することが可能な履物用編物を提供することを目的としてなされたものである。
本開示は一つの要旨において、
糸Aおよび糸Bで構成される、二層編物であって、
糸Aが紙糸又は、紙糸と合成繊維糸との交撚糸であり、
二つの表面S1およびS2のうち、表面S1において、ニットループが糸Aで構成されており、表面S2において、ニットループが糸Bで構成されており、
表面S1は、糸Aで構成されたニットループが、厚さ方向に傾いた状態で2以上寄り集まった部分を有する、
履物用編物を提供する。
本開示の履物用編物は、足の発汗による蒸気をより多く吸収することができるとともに、さらりとした触感を使用者に与えることができるので、アッパーの内張材およびインソール等の履物用内装材、ならびにアッパーそれ自体を構成するのに適している。
本実施形態の編物の編組織図の一例である。 本実施形態の編物の編組織図の一例である。 実施例2で作製した編物の凹凸面(表面S1)を撮影した光学顕微鏡写真である。 比較例2のインソールにおいて足と接する側の表面(実施例1で作製した編物の平坦面(表面S2)に相当)を撮影した光学顕微鏡写真である。 編物における交点間距離、ニットループ間距離、およびニットループ幅を模式的に示す平面図である。 編物における交点間距離、ニットループ間距離、およびニットループ幅を模式的に示す平面図である。
[本実施形態に至った理由]
本発明者は、織物および編物で履物のインソールやアッパー等の内装材(使用者の足と接する部材であって、靴の表には一般に現れない)を構成するに際し、足からの汗、より詳細には蒸気の形態で足から放出される汗をより吸収できる構成を検討した。具体的には、吸湿性の高い糸の中でもドライタッチ感(シャリ感)や、さらっとした触感を有する観点から紙糸を選択し、紙糸を単に用いるだけでなく、織物および編物の組織を調整することによる、足蒸れの軽減の可能性を検討した。一方、内装材は靴の表には一般には現れず、他の部材に接合されて用いられるので、他の部材との良好な接合性を確保する必要が生じることもある。
紙糸は、蒸気を吸収すると、糸内部の空隙に蒸気を取り込んで保持する。このため、蒸気の吸収速度を増大させるためには、紙糸と汗とが接触する面積が大きくなるように、紙糸の周りに十分な空隙を作っておく必要がある。しかし、例えば、特許文献1および2に示されている織物では、糸同士が比較的密に接触していて、紙糸が汗をただちに吸収できず、加えて吸湿後の織物表面がべたつき感を与えることが分かった。本発明者らが検討した結果、編物を二層構造とすることにより糸と糸との間に比較的大きい空隙を確保できることがわかった。そして、さらに検討を重ね、二層編物を、紙糸を含む表面において、ニットループが厚さ方向に傾いた状態で2以上寄り集まった部分を有するように編成し、紙糸を立体的に配するとともに、表面において、糸の占める割合が比較的小さい疎な領域と、糸の占める割合が比較的多い密な領域とを設けることにより、履物用内装材として好適な編物が得られることを見出した。
すなわち、一方の表面において、紙糸により凹凸が形成されるように編組織を選択して二層編物を構成すると、この表面にて紙糸の露出面積がより大きくなって(糸同士の接触面積が減って)、紙糸がより多くの蒸気をより速やかに吸収し得ることを見出した。また、編組織により凹凸を設ける場合には、糸密度が大きく加圧に対して変形しにくい凸部と、糸密度が小さく空隙の大きい凹部とを形成することができるので、この凹凸面が足と接するようにすれば、足と編物との接触面積が小さくなり、使用者にさらりとした感覚を与えることもわかった。
以下に本実施形態を説明する。
[糸Aおよび糸B]
本実施形態の履物用編物は、糸Aおよび糸Bで構成される、二層編物であって、二つの表面S1およびS2のうち、表面S1において、ニットループが糸Aで構成されており、表面S2において、ニットループが糸Bで構成されている、履物用編物(以下、単に「編物」ともいう)である。ここではまず、本実施形態の編物を構成する二種類の糸について説明する。
なお、本明細書において、「ニットループ」とは先にできたループをくぐり抜けてできたループをいう。
糸Aは、紙糸又は紙糸と合成繊維糸との交撚糸である。なかでも、糸Aは、紙糸と合成繊維糸との交撚糸(以下、「紙糸交撚糸」とも呼ぶ)であることが好ましい。紙糸は、ポリエステル糸などの合成繊維糸と比較して、しなやかさが小さいため、折れ癖(折れたところにつく線)が維持されやすい(消えにくい)。この特徴により、糸がボビンに巻かれた状態(コーン、チーズなど)から糸を繰り出す際に糸がしなやかにカーブせずスムーズに巻き出されないことがある。紙糸に合成繊維糸を交撚することにより、しなやかさが増大し、折れ癖が残り難くなることから編成加工性が向上する。
紙糸は、麻、木材パルプ、こうぞ、みつまた、および笹等から選択される1または複数の紙原料を抄紙して得られる紙をスリッターで細幅にスリットして、加撚して得られるものであってよい。紙糸を製造するための紙の目付は、5g/m〜30g/mであってよく、好ましくは10g/m〜20g/mであり、スリットの幅は0.5mm〜3mmであってよく、好ましくは10mm〜20mmである。撚り数は、1mあたり500〜1500であってよい。紙糸は、例えば、王子ファイバー(株)から、商品名OJO+として販売されている。
紙糸として、糸の見掛け密度が0.8g/cm以下である紙糸を用いることが好ましく、0.6g/cm以下である紙糸を用いることがより好ましい。見掛け密度が0.8g/cm以下の紙糸は、糸の内部に空隙を多く有するため、吸湿量が多い。なお、下限は特に限定されないが、0.2g/cmであってよい。
紙糸と交撚する合成繊維糸は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレートおよびポリブチレンサクシネートなどのポリエステル系樹脂からなるポリエステル繊維、ナイロン6およびナイロン66などのポリアミド系樹脂からなるポリアミド繊維、ポリエチレンおよびポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂からなるポリオレフィン繊維、ならびにアクリル繊維から選択される、1または複数の合成繊維からなる、モノフィラメント糸、マルチフィラメント糸または紡績糸(混紡糸、交撚糸を含む)であってよい。
紙糸と交撚する合成繊維糸は、融点が80℃〜220℃程度の低融点樹脂(例えば、ポリエチレン、低融点ポリエチレンテレフタレート等)が繊維表面の一部または全部を占める単一繊維または複合繊維を含む糸(以下、「接着性合成繊維糸」とも呼ぶ)であってもよい。このような糸を用いるときには、熱処理等により低融点樹脂を溶融または軟化させて、交点で糸同士を接着させることができる。
紙糸と合成繊維糸の交撚糸において、紙糸は、好ましくは紙糸交撚糸全体の50質量%〜90質量%を占めることが好ましい。紙糸の占める割合が小さすぎると、吸湿性が小さく、足からの汗を十分に吸収することができないことがある。紙糸の割合が大きすぎると、編成加工性が不十分で、編機での編成が困難となることがある。
糸Bは特に限定されず、糸Aに関連して説明した紙糸、紙糸交撚糸であってよく、あるいは合成繊維糸、再生繊維糸(レーヨン、銅アンモニアレーヨン、溶剤紡糸セルロース繊維等)又は天然繊維糸(コットン、麻、羊毛等)であってよい。糸Bが合成繊維糸である場合、糸Bは先に説明した、紙糸と交撚する合成繊維糸であってよい。
糸Bは、糸Aよりも吸水性又は吸湿性が小さいものが好ましい。吸水性の大小は、例えば、糸Aと糸Bとを同じ時間だけ水に浸漬して取り出し、一定時間(例えば30分間)、糸を吊した後で、吸水率を測定することによって比較することができる。吸湿性の大小は、糸Aと糸Bとを同じ時間だけ蒸気雰囲気に曝してから、ただちに又は一定時間経過後に、吸湿率を測定することによって比較することができる。
このような糸Bは、上記紙糸と交撚させる合成繊維糸として例示したものであってよい。糸Bは、特に、ポリエステル系樹脂、特にポリエチレンテレフタレートからなるモノフィラメント糸またはマルチフィラメント糸(以下、総称して「フィラメント糸」)であってよい。ポリエステル系樹脂からなるフィラメント糸は、それ自体は水を吸収しにくく、これを用いて編物を構成すると、フィラメント糸間に水分を保持するが、そのような水分は比較的短時間で蒸発するので、編物は速乾性を有するものとなりやすい。
糸Bもまた、上記接着性合成繊維糸であってよい。
糸Aは、その直径が100μm〜500μmであることが好ましく、150μm〜300μmであることがより好ましい。糸Aの直径が100μm以上であると、糸Aで構成される編物層の厚みが大きくなることにより、保湿量が増加する。さらに、直径が100μm以上である糸Aは、表面S1にドライタッチ感(当業者間ではシャリ感ともいわれる)を与えやすい。糸の直径が500μm以下であると、表面S1が硬い触感になりすぎることがなく、インソールやアッパーの内張等の内装材として使用したときに靴擦れが起こりにくい。
なお、糸の直径は、糸の長さあたりの糸の重さと糸の見掛け密度から算出することができる。糸の断面が円でない場合、糸の断面積は、その断面積と等しい円と見なして算出する。あるいは、糸の直径は、糸の見掛け密度が分からない場合には、糸の断面を直接顕微鏡等で観察し、必要に応じて画像処理を実施して求めてよい。
糸Aが紙糸と合成繊維糸の交撚糸である場合、紙糸の直径は、合成繊維糸の直径よりも大きいことが好ましい。かかる構成により紙糸の特性(例えば、吸湿性)を維持したまま、合成繊維糸の特性(例えば、しなやかさ)を付与することができる。糸Aの表面に紙糸を露出させやすくする、及び/又は糸Aを構成する紙糸が蒸気と接触する面を多くする観点から、紙糸の直径は、合成繊維糸の直径より1.5倍以上大きいことがより好ましく、2倍以上大きいことが特に好ましい。なお、合成繊維糸の特性を付与する観点から上限は10倍以下であってよい。
糸Bは、その直径が30μm〜150μmであることが好ましく、50μm〜100μmであることがより好ましい。糸Bの直径が30μm以上であると、糸Bによって構成されるループ形状が糸Aのタックによって変形する場合がある。糸Bの直径が150μm以下であると、表面S2が平坦になりやすい。
糸Aの直径は糸Bの直径より、大きいことが好ましい。糸Aの直径は糸Bの直径に対して、1.2倍以上大きいことがより好ましく、1.5倍以上大きいことが特に好ましい。糸Aの直径が糸Bの直径より大きいと、表面S1においてニットループが2以上寄り集まった部分において、ニットループが厚さ方向に傾く角度(編物表面とループで囲まれる面とがなす角度)がより垂直に近い状態になる、及び/又は、厚さ方向に傾くループが多くなる。その結果、ニットループが2以上寄り集まった部分は、厚さ方向により傾いたループがより狭い領域にて密に集合した部分となり、当該部分では糸の占める割合がより多くなるため、編物の面方向に対して垂直に加わる圧力に対して潰れにくい凸部となる。なお、編み工程の編成加工性の観点から上限は5倍以下であってよい。
[編物の構成]
本実施形態の履物用編物は、二つの表面S1およびS2のうち、表面S1において、ニットループが糸Aで構成されており、表面S2において、ニットループが糸Bで構成されており、表面S1が、糸Aで構成されたニットループが、厚さ方向に傾いた状態で2以上寄り集まった部分を有するように編成されたものである。さらに、二つの編物層は、糸Aによりタックされて一体化されている。したがって、タックに用いられた糸Aは、タックされた箇所で表面S2に露出するが、ニットループは構成しない。
本実施形態の編物は、例えば、図1または図2に示す編組織によって実現される。これらの編組織によれば、表面S2が表面S1よりも平坦である(すなわち、表面S1の凹凸の度合いが表面S2のそれよりも大きい)二層編物が得られやすい。図1の編組織では、糸Aで構成されるウェール方向の一列(コース)において、2ループごとにタックされ、またタックの位置は2つのコース(図1中、1および3の列)について同じ位置とした後、次の2つのコース(図1中、5および7の列)において1ループ分ずらされている。図2においては、糸Aで構成されるコースにおいて、タックの位置は3つのコースについて同じとした後、次の3つのコースでは1ループ分ずらされている。
これらの編組織によれば、表面S1における1つのコースにおいてタック部に隣接するループは、厚さ方向に傾く(即ち、ループで囲まれる面が厚さ方向に対して、より平行となる)。ループが厚さ方向に傾いた部分では、糸Aが立体的に重なり合って厚さが大きくなり、凸部が形成される。また、当該部分では隣り合う二つのループ間の距離がより小さく、糸が寄り集まった部分を形成する。また、上記編組織は、表面S2に、糸Bからなり、ウェール方向において等間隔であるループを有し、表面S2のループに糸Aがタックされている。そのため、1つのタック部の長さと、表面S1における隣り合う二つのループ間の距離は、いずれも表面S2に編成された等間隔ループの幅によって制限され、それらはおおよそ等しくなる。このため、表面S1での1つのコースにおいて2つのタック部の間に位置する隣接する2つのニットループは、互いに他方のニットループ側(タック部から遠ざかる方向)へ寄せられた状態となり、当該隣接する2つのニットループは表面S2のニットループ幅によって制限された幅に収まることができず、ニットループが厚さ方向に傾く、と推察される。
また、ウェール方向で厚さ方向に傾いた状態で寄り集まった2以上のループからなる組と組との間では比較的大きい空隙が形成される。これは、ニットループと前ループとが重なり合う点を交点とし、1つのコースにおいて隣り合う2つのニットループ間に位置する交点と交点とを結ぶ線分のうち最も短いものを交点間距離としたときに、表面S1において、1ないし複数の交点間距離が表面S2のニットループ幅よりも大きい部分である。ここで、「前ループ」とは、着目しているニットループが属するコースの直下にあるコースのループであり、旧ループとも呼ばれる。この交点間距離が大きい箇所にて表面S1に空隙が形成される。ここでいう「空隙」とは、糸Aがタックされて表面S2に露出した部分の表面S1側の状態をいう。空隙が形成された部分(空隙部)では、表面S1に糸Aが存在しないために、糸の占める割合が小さい。
図5および図6に交点間距離、ニットループ間距離、およびニットループ幅を模式的に示す。図5は本実施形態の表面S1における交点間距離等を説明するものであり、図6は理解の容易のため一般的な平編組織を用いて交点間距離等を説明するものである。図において、隣り合う2つのニットループ間に位置する交点はK1〜K4で示されている。隣り合う2つのニットループ間で、交点と交点とを結ぶ線分のうち最も短いもの(図においては交点K3とK4とを結ぶ線分)の長さが交点間距離となる。ニットループ間距離は、隣り合う2つのニットループの外縁の任意の二点を結ぶ線分であって、ウェール方向と平行である線分のうち、最も短い線分の長さがニットループ間距離となる。ニットループ幅は1つのニットループの外縁の任意の二点を結ぶ線分であって、ウェール方向と平行である線分のうち、最も長い線分の長さである。
これらの編組織によれば、タックの位置が前のコース(図1中、3の列)から変化したコース(図1中、5の列)においては、タック位置の変化により、ニットループが厚さ方向で傾く方向が変化するため、ウェール方向で隣り合う二つのループが次のコース(図1中、7の列)のループを通過するときに厚さ方向で傾く方向が2コース又は3コースごとに変化する。これにより、編物の面に対して垂直な方向で圧力を受けても厚さ方向に傾いた部分が変形しにくくなる。
タックの位置は、図1および図2に示すように、2コースないし3コースごとに変化させてよく、あるいは4以上のコースごとに変化させてよく、変化させなくてもよい。但し、タックの位置が同じであるコースの数が増えると、編物の厚さが大きくなる部分の間隔(ニットループ(コース)方向の間隔)が大きくなって、表面S1を凹凸とすることによる効果が得られにくくなる。したがって、本実施形態において、最も好ましくは、タックの位置は図1に示すように2コースごとに変化させることが好ましい。
タックは、図1および図2に示すように、2ループごとに形成することが好ましい。これにより、横(ウェール)方向における凸部の数を多くすることができる。あるいは、タックは3ループまたはそれよりも多い数のループごとに設けてよい。その場合、タック部に隣接しないループは厚さ方向に傾きにくいことから、タックにより形成されるループ面の傾いたニットループの数が減ってしまい、表面S1における凸部の数が減少する。そのため、タック位置の間隔を大きくすると、使用者にさらりとした触感を与えにくくなることがある。
一方、表面S2においては、糸Bがニットループを構成している。本実施形態では、糸Bはタックされないため、表面S2を構成するニットループは、厚さ方向に傾かず、ニットループのループで囲まれた面が表面S2と平行な方向となっている。かかる構成であると表面S2が平坦な面となる。このような表面S2を得る編組織としては、天竺組織がある。
本実施形態では、表面S2は表面S1よりも平坦な面となりやすく、またそのようになっていることが他の部材への接合の容易性の観点からは好ましい。表面S2が表面S1よりも平坦であるか否かは、編物側面を観察することによって容易に判断でき、また、表面粗さを例えばKESを用いて測定することによって判断してもよい。表面粗さはKESにおいてSMDに相当する。
表面S2では、糸Aがその一部に露出していてよい。糸Aが表面S2へタックされた部分では、糸Aが表面S2に露出する。表面S2のニットループは、糸方向においてニットループ幅がニットループ間距離に対して0.8〜1.2倍であることが好ましい。ニットループ幅およびニットループ間距離は図5を参照して先に説明したとおりである。ニットループ幅がニットループ間距離に対して0.8〜1.2倍であると、糸Aが表面S2に露出した部分において、糸Aが緩やかなカーブを形成して糸Bで構成されるニットループをタックするため、表面S2が平坦な面となりやすい。
図3および図4に、後述する実施例で作製した二層編物の表面S1および表面S2を撮影した拡大写真をそれぞれ示す。図3にて、点線四角枠で囲んだ部分は、実施例で得た編物において、糸Aで構成されたニットループが厚さ方向に傾いた状態で2以上寄り集まっていて、厚さが最も大きくなっている部分である。図3において、点線楕円枠で囲んだ部分は、実施例で得た編物において、糸Aがタックされることにより形成された空隙部である。なお、点線楕円枠内の水平方向(横方向)の糸は、表面S2側にタックされた糸Aであり、表面S1の空隙を介して紙面の奥方向に見えているだけであり、表面S1の側には現れない。点線四角枠で囲んだ部分を含むコースにおけるタック位置は、その下のコースとはタック位置が異なっているために、当該部分ではループで囲まれた面が厚さ方向に傾いて、編物の厚さがより大きくなっている。
本実施形態の編物においては、糸Aで構成されたニットループが厚さ方向に傾いた状態で2以上寄り集まってなる組がコース方向に2組以上連なり凸部を形成する。凸部にて糸がより近接して密度が高くなっており、空隙部である凹部では糸の密度が小さくて空隙の割合が大きくなっている凹凸が、本実施形態の編組織によって得られる。このような凹凸構造を有する表面S1を、発汗している使用者の足と接触させると、凹部が汗(蒸気)の入口となって汗を一旦速やかに受け入れるとともに、凸部と汗との接触面積を大きくする役割をする。その後、汗は凹部から周囲の凸部(糸密度の大きい部分)に位置する糸Aに移動して、凸部の糸Aに吸収される。
汗を吸収した糸Aは、汗を糸Aの内部(とくに紙糸の内部)に形成された空隙に保持する。又は、汗は、糸A同士の空間に保持される。汗はまず蒸気の形態で吸収され、保持されるが、冷やされると液体の形態で保持される。本実施形態の編物は二層構成であって、厚さ方向において空隙が大きく嵩高であり、また、凸部の周囲が比較的空隙の大きい部分となっているので、汗を吸湿しやすい。また、凸部において糸A同士が接触し、又は互いの近傍に存在しているので、糸A同士の間にも汗が保持され得る。したがって、本実施形態によれば、より多くの汗(蒸気)を吸収できる。
加えて、本実施形態の編物の表面S1を使用者の足と接触させると、専ら凸部が足と接触し、編物と足との接触面積が小さくなる。これにより、さらりとした感触を使用者に与えることができる。
本実施形態において、表面S1における凸部は糸Aの密度が高い部分であるために、圧力が加わってもつぶれにくい。したがって、本実施形態の履物用編物は、インソールのように、使用時に圧力が加わる部材として用いた場合でも、表面S1における凹凸が維持されやすく、上記のメカニズムで汗が速やかに糸Aに吸収されることを可能にする。また、本実施形態の編物を用いれば、圧力が加わった状態でも、使用者の足との接触面積を小さいままとし得るので、起立時や、歩行/運動中のような圧力が加わる条件下でも、さらりとした感触を使用者に与えることができる。
本実施形態の編物は、例えば、糸Aで構成されるループを、糸長(Yarn Length)が20cm/100w〜40cm/100wとなり、糸Bで構成されるループを、糸長が10cm/100w〜25cm/100wとなるように編成してよい。なお、糸長は100ウェール(ループ100個)を構成する糸の長さであり、編物を100ウェールの幅に切断し、糸をほどいて、その長さを測定し求める。
本実施形態の編物は、例えば、15コース/インチ〜50コース/インチ、および10ウェール/インチ〜40ウェール/インチの密度を有してよく、特に、25コース/インチ〜40コース/インチ、および20ウェール/インチ〜30ウェール/インチの密度を有してよい。
本実施形態の編物の表面S2は、糸Bがニットループを構成し、かつ糸Bはタックされないので、比較的平坦である。したがって、例えば、本実施形態の履物用編物をインソールの表面材(足と接する面を形成する部材)とし、これを例えばクッション性のよい弾性シート(例えばポリウレタンシート)等と一体化させる場合には、表面S2は接着剤等を塗布しやすく、弾性シートと良好に接合できる。本実施形態の編物を履物内で他の部材と接合する場合も同様に、表面S2は接合面として機能する。
また、糸Aが接着性合成繊維糸を含む、ならびに/あるいは糸Bが接着性合成繊維糸である場合には、編物を製造した後、接着性合成繊維糸を、例えば加熱により、または電子線照射等により、溶融または軟化させて、接着性合成繊維糸で編交点を接着してよい。編交点を接着することにより、編物の強度および形態保持性を高めることができ、また、毛羽立ち(糸のほつれ)を抑制することができる。
上記においては、糸Aのみがタックされ、糸Bがタックされない形態を説明した。別の実施形態では、糸Bも表面S2にタックされてよい。その場合、表面S2も、糸Bで構成されたニットループが厚さ方向に傾いた状態で2以上寄り集まった部分を有することとなる。そのような形態において、糸Bも紙糸、又は紙糸交撚糸とすれば、表面S2もまた吸湿性に富み、両面を吸湿に寄与する面として使用できる。
[履物への適用]
本実施形態の編物は、履物を構成する部材、ならびに履物とは独立した物品であって使用時に履物と足との間に配置する物品または該物品を構成する部材として用いてよい。具体的には、履物を構成する部材は、例えば、アッパー、アッパー用内張材、履物に固定されるインソール及びすべり、ならびにタン等である。履物とは独立した物品は、履物とは別売のインソール及びすべり等である。本実施形態の編物は、足と接する部材または物品として用いることが好ましく、そのような用途において本実施形態の編物を使用すれば、足からの汗が編物により良好に吸収されて、足蒸れを抑制することができる。足蒸れが抑制されると、足からの汗の蒸気とともに足に付着した雑菌の臭いが周囲に運ばれることも抑制されて、悪臭を感じにくくなる。したがって、本実施形態の編物を履物用の部材または物品として用いるときには、足蒸れに起因する種々の不快感を軽減できる。
本実施形態の編物を適用する履物の種類は特に限定されず、運動靴、スニーカー、ビジネスシューズ、パンプス、ブーツ、雨靴、安全靴、ウォーキングシューズ、サンダル、スリッパ、及び草履等のいずれであってもよい。本実施形態の編物は、履物の種類および用いる部材に応じて、適宜カットされて用いられる。必要に応じてカット面に接着剤を塗布するか、あるいは糸Bが合成繊維糸である場合には、これをカット面にて溶融または軟化させることにより、カット面から糸がほつれるのを防止するようにしてよい。あるいは、ほつれ止めは、細幅のテープを縫い付ける、または接着させることにより行ってよい。
本実施形態の編物は、好ましくはインソール(履物に固定されるもの、及び履物とは別売されるものを含む)として、またはインソールを構成する部材として用いられる。足裏は発汗量の多い部位であるために、これと触れる部分に本実施形態の編物を配することによって、足蒸れを有効に抑制することができる。本実施形態の編物でインソールを構成する場合、編物を履物の種類に応じてカットし、そのままインソールとして用いてよく、あるいはインソールを構成する他の部材、例えば、緩衝材に接合して用いる。編物を他の部材に接合するときには、表面S2を貼り合わせ面として、表面S2及び/または他の部材に接着剤を塗布して、両者を一体化する。
本実施形態の編物はアッパーそれ自体又はアッパーの内張材として用いてよい。アッパーおよびその内張材もまた、足と接する部材であるので、これらを本実施形態の編物で構成することにより、足蒸れを抑制することができる。また、アッパーそれ自体が本実施形態の編物である場合、編物は比較的通気性が高いので、履物の通気性を高めることもできる。本実施形態の編物をアッパーとして用いる場合には、糸Aを接着性合成繊維糸を含むものとし、ならびに/あるいは糸Bを接着性合成繊維糸として、これにより編交点を接着させて、強度、形態保持性および耐久性(毛羽抑制)を高めることが好ましい。本実施形態の編物が履物の外側面として露出する場合等には、必要に応じて、編物に撥水又は防水加工を施してもよい。特に後述する実施例で作製した履物のように、本実施形態の編物を2枚重ねて靴のアッパーとする場合には、外側に位置する編物にのみ撥水又は防水加工を施してもよい。
本実施形態の編物をアッパーとして用いる場合には、本実施形態の編物を2枚用意し、表面S2同士が対向するように積層したものを用いてよい。そのようなアッパーを用いると、凹凸を有する表面S1が履物の外側面として露出し、凹凸による意匠効果が発揮される。
本実施形態の編物を適用した履物もまた、本開示に含まれる。具体的には、例えば、本実施形態の編物を緩衝材に接合してインソールを作製し、これを履物本体に取り付けてなる履物、本実施形態の編物をアッパーとして縫製してなる履物、本実施形態の編物を内張材としてアッパーに取り付けてなる履物、及び本実施形態の編物をすべりとして取り付けてなる履物は、本開示に含まれる。本実施形態の編物は、履物において二以上の部材を構成してよく、例えば、アッパーおよびインソールがともに本実施形態の編物から成る、又は本実施形態の編物を構成部材として含む履物もまた、本開示に含まれる。
(実施例1)
マニラ麻を原料とした紙糸(王子ファイバー(株)製、商品名OJO+、1/51Nm、Z撚620T/m、直径224μm、見掛け比重0.5g/cm3)を準備するとともに、75デニール(直径88μm)のポリエチレンテレフタレートモノフィラメント糸(以下、「PET糸」と略す)を準備した。
紙糸とPET糸とを交撚して交撚糸を得、これを糸Aとし、PET糸を糸Bとして、丸編み機を用いて図1の編組織となるように編成して、二層編物を得た。二層編物の糸密度は、4コース/インチ、32ウェール/インチであった。また、糸Aは、直径が240μm、糸長が、27.5cm/100w、糸Bは、直径が88μm、糸長が、18.5cm/100wであった。
編物の糸Bがニットループを構成している、より平坦な表面(表面S2)を、緩衝材としてのポリウレタンフォームに貼り合わせ、足の大きさにカットしてインソールを得た。
(比較例1)
糸Aに代えて、PET糸を用いたこと(すなわち、編物を構成する糸をPET糸(糸B)のみとしたこと)以外は、実施例1のインソールを作製した手順に従って比較例1のインソールを得た。
男女合わせて10人のパネラーが、実施例1と比較例1のインソールを靴に入れて、それぞれ4日〜25日間着用し、蒸れと臭いについて下記の基準で評価した。実施例1と比較例1について蒸れと臭いを評価した結果を表1に示す。
(蒸れ評価)
A:インソール着用時は蒸れが少ない
B:インソール着用時と未着用時とで差がない。
C:インソール着用時は蒸れやすい
(臭い評価)
A:インソール着用時は足の臭いが軽減された。
B:インソール着用時と未着用時とで差がない。
C:インソール着用時は足の臭いがきつい。
実施例1のインソールは、比較例1のインソールと比較して、蒸れを感じにくいものであった。これは、実施例1において、インソールの足と接する側の表面(表面S1)を構成するニットループが吸湿性の高い紙糸を含む糸で構成されていることによると推察される。また、臭いの評価についても、「A」と評価したパネラーの数は実施例1のほうがより多く、「C」と評価したパネラーの数が実施例1についてはゼロであったことも、実施例1のインソールが蒸れを効果的に抑制していることを示している。足の臭いを感じるのは、靴内の蒸れにより蒸気が立ち上がり、これに随伴して臭いが拡散することに起因するからである。
(比較例2)
実施例1で得た編物を、糸Aがニットループを構成している表面(凹凸面)(表面S1)がウレタンフォームと接するように貼り合わせたこと以外は、実施例1のインソールを作製した手順に従って比較例2のインソールを得た。比較例2のインソールは、足と接する側の表面が、PET糸がニットループを構成している、天竺地に近い編組織になっており、比較的平坦であった。図4に、比較例2のインソールの足と接する側の表面(実施例1においては、ウレタンフォームと貼り合わされる面)を撮影した拡大写真を示す。
(比較例3)
編組織を変更し、糸Aと糸Bとが交互に天竺に編まれた編組織(単層編物)(32コース/インチ、24ウェール/インチ、糸長18.5cm/100w)となるようにしたこと以外は、実施例1のインソールを作製した手順に従って比較例3のインソールを得た。
実施例1、比較例2及び比較例3のインソールを靴に入れて、1名のパネラーが14日間着用した結果、実施例1のインソールは、比較例2及び比較例3のインソールと比較して、蒸れ感が少ないと評価した。これは、実施例1のインソールは、吸湿性を有する糸Aが立体的に重なって嵩高となっている部分(凸部)と、比較的空隙の大きい部分(凹部)とを有しており、糸Aの露出面積がより大きくて、蒸れの原因となる蒸気を吸収しやすいことによると推察された。
(実施例2)
75デニールの芯成分がポリエチレンテレフタレート、鞘成分が共重合ポリエステルである、芯鞘型ポリエチレンテレフタレートモノフィラメント糸(以下、「芯鞘PET糸」とも呼ぶ)を用意し、これを紙糸と交撚した交撚糸を糸Aとしたこと、及び芯鞘PET糸を糸Bとしたこと以外は、実施例1にて編物を作製した手順に従って二層編物を得た。得られた編物に190℃の熱風を8分間吹き付けることにより、糸Aおよび糸Bを構成する芯鞘PET糸の鞘成分を溶融させて編交点を接着した。この編物の糸Aがニットループを構成している面を撮影した拡大写真を図3に示す。
編交点を接着した編物を2枚用意し、編物のより平らな表面(表面S2)同士が接するように編物同士を重ね合わせ、これをアッパーの形状にカットした後、縫製して、スニーカーを得た。なお、このスニーカーにおいては、インソールの部分も同じ編物で構成した。
(比較例4)
市販のスニーカー(コンバースジャパン社製、キャンバス オールスター ローカット)を準備した。
実施例2および比較例4のスニーカーを、1名のパネラーが6時間着用したところ、着用時に生じた蒸れは、実施例2のスニーカー着用時のほうがより少ないと評価した。また、着用後、スニーカーを脱いだときに感じる足の臭いも、実施例2のスニーカーのほうがより少ないと評価された。
本開示には以下の態様のものが含まれる。
(態様1)
糸Aおよび糸Bで構成される、二層編物であって、
糸Aが紙糸又は、紙糸と合成繊維糸との交撚糸であり、
二つの表面S1およびS2のうち、表面S1において、ニットループが糸Aで構成されており、表面S2において、ニットループが糸Bで構成されており、
表面S1は、糸Aで構成されたニットループが、厚さ方向に傾いた状態で2以上寄り集まった部分を有する、
履物用編物。
(態様2)
ニットループと前ループとが重なり合う点を交点とし、1つのコースにおいて隣り合う2つのニットループ間に位置する交点と交点とを結ぶ線分のうち最も短いものを交点間距離としたときに、表面S1において、1ないし複数の交点間距離が表面S2のニットループ幅よりも大きい、態様1の履物用編物。
(態様3)
表面S1を含む編物層が、
一つのコースにおいて、前記糸Aが、2ループごとに糸Bで構成される編物層にタックされており、
前記タックされる位置が、複数のコースごとに1ループずれている、
編物層である、態様1または2の履物用編物。
(態様4)
編組織が図1に示す編組織である、態様1〜3のいずれかの履物用編物。
(態様5)
糸同士が、糸Aに含まれる合成繊維糸によって接着されている、態様1〜4のいずれかの履物用編物。
(態様6)
糸Bが合成繊維糸であり、糸同士が糸Bによって接着されている、態様1〜5のいずれかの履物用編物。
(態様7)
態様1〜6のいずれかの履物用編物と、緩衝材とを含む、履物用インソール。
(態様8)
態様1〜6のいずれかの履物用編物がアッパーであり、前記履物用編物の表面S1が履物の内側に配置されている、履物。
本実施形態の履物用編物は、吸湿性の大きい紙糸又は紙糸交撚糸が一方の表面に専ら露出して、凹凸のある表面を形成しているために、汗をより吸収しやすく、かつさらりとした感触を与えることから、履物のインソール、アッパー、アッパーの内張材等に使用できる。

Claims (8)

  1. 糸Aおよび糸Bで構成される、二層編物であって、
    糸Aが紙糸又は、紙糸と合成繊維糸との交撚糸であり、
    二つの表面S1およびS2のうち、表面S1において、ニットループが糸Aで構成されており、表面S2において、ニットループが糸Bで構成されており、
    表面S1は、糸Aで構成されたニットループが、厚さ方向に傾いた状態で2以上寄り集まった部分を有する、
    履物用編物。
  2. ニットループと前ループとが重なり合う点を交点とし、1つのコースにおいて隣り合う2つのニットループ間に位置する交点と交点とを結ぶ線分のうち最も短いものを交点間距離としたときに、表面S1において、1ないし複数の交点間距離が表面S2のニットループ幅よりも大きい、請求項1に記載の履物用編物。
  3. 表面S1を含む編物層が、
    一つのコースにおいて、前記糸Aが、2ループごとに糸Bで構成される編物層にタックされており、
    前記タックされる位置が、複数のコースごとに1ループずれている、
    編物層である、請求項1または2に記載の履物用編物。
  4. 編組織が図1に示す編組織である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の履物用編物。
  5. 糸同士が、糸Aに含まれる合成繊維糸によって接着されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の履物用編物。
  6. 糸Bが合成繊維糸であり、糸同士が糸Bによって接着されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の履物用編物。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の履物用編物と、緩衝材とを含む、履物用インソール。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の履物用編物がアッパーであり、前記履物用編物の表面S1が履物の内側に配置されている、履物。
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