JP2017149585A - アシストスーツ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作業者の背中部に取り付けられる本体部1と、本体部1から延出されて作業者の脚部に作用する脚作用部2と、本体部1から作業者を越えて前方に延出されて荷物の荷重を受ける荷物作用部3とが備えられた。
【選択図】図1
Description
特許文献1では、胴外骨格(特許文献1の図1の160)、胴外骨格から延出された下肢外骨格(特許文献1の図1の120)、胴外骨格から作業者を越えて前方に延出された荷吊り上げ機構(特許文献1の図1の221)、下肢外骨格及び荷吊り上げ機構を駆動する駆動装置を備えて、アシストスーツが構成されている。
本発明は、作業者が装着して使用するもので、作業者の作業(動作)を補助するアシストスーツにおいて、アシストスーツの大型化及び重量の増大を抑えることを目的としている。
本発明の第1特徴は、アシストスーツにおいて次のように構成することにある。
作業者の背中部に取り付けられる本体部と、前記本体部から延出されて作業者の脚部に作用する脚作用部と、前記本体部から作業者を越えて前方に延出されて荷物を保持する為のもので作業者が手で持って操作する荷物作用部とが備えられ、
前記本体部に備えられて前記脚作用部及び前記荷物作用部を駆動する駆動装置と、作業者により操作される上昇操作部及び下降操作部とが備えられて、
前記上昇操作部の信号に基づいて、作業者の立ち上がりを補助するように前記脚作用部が作動し次に前記荷物作用部が上昇側に作動するように前記駆動装置を作動させ、且つ、前記下降操作部の信号に基づいて、前記荷物作用部が下降側に作動するように前記駆動装置を作動させる制御装置が備えられている。
荷物を扱う作業者にとって最も過酷な状態はどのような状態であるかを考察すると、例えば床に置かれた荷物を高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者がしゃがんで床の荷物を手で持ち、次に手を下に延ばした状態で荷物を持ちながら立ち上がり、次に手で荷物を持ち上げて、荷物を高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
前項[I]−1に記載の状態において、本発明の第1特徴によると、アシストスーツを装着した作業者がしゃがんだ後に荷物作用部により床の荷物を保持した状態で、作業者が上昇操作部を操作すると、駆動装置により脚作用部が作動して、脚作用部により作業者の立ち上がりが補助される。
この場合、駆動装置から脚作用部に動力が与えられており、駆動装置から荷物作用部に動力は与えられていない。
本発明の第1特徴によれば、前項[I]−2に記載のようにして、作業者が立ち上がると、次に駆動装置により荷物作用部が上昇側に作動して、荷物の持ち上げが補助されるのであり、この後に荷物を高い棚やトラックの荷台に置くことができる。
この場合、駆動装置から荷物作用部に動力が与えられており、駆動装置から脚作用部に動力は与えられていない。
駆動装置から脚作用部に動力が与えられていないと、アシストスーツ及び荷物の重量は作業者の脚部が支持することになるのであるが、荷物の持ち上げが終了すれば荷物を高い棚やトラックの荷台に置くので、アシストスーツ及び荷物の重量を作業者の脚部が支持する状態は短い時間になることが予想され、作業者の負担になることはない。
前項[I]−3に記載の状態において、本発明の第1特徴によると、駆動装置により荷物作用部が上昇側に作動してから、荷物の位置を下げて荷物の高さを調節する必要が生じれば、作業者が下降操作部を操作することにより、駆動装置により荷物作用部を下降側に作動させることによって、荷物の高さを調節することができる。
この場合、駆動装置から荷物作用部に動力が与えられており、駆動装置から脚作用部に動力は与えられていない。
駆動装置から脚作用部に動力が与えられていないと、アシストスーツ及び荷物の重量は作業者の脚部が支持することになるのであるが、荷物の高さの調節が終了すれば荷物を高い棚やトラックの荷台に置くので、アシストスーツ及び荷物の重量を作業者の脚部が支持する状態は短い時間になることが予想され、作業者の負担になることはない。
前項[I]−1〜4に記載のように、本発明の第1特徴によると、アシストスーツにおいて、荷物を扱う作業者にとって最も過酷な状態はどのような状態であるかを想定して、この状態に対応するようにアシストスーツを構成することにより、駆動装置から脚作用部及び荷物作用部の両方に同時に動力を与える必要の無いアシストスーツを得ることができるのであり、上昇操作部の信号に基づいて脚作用部の作動及び荷物作用部の上昇側への作動が連続的に行われるアシストスーツを得ることができた。
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴のアシストスーツにおいて次のように構成することにある。
前記荷物作用部の下降側への作動を停止可能なブレーキが備えられて、
前記制御装置が、
前記上昇操作部の信号に基づいて、作業者の立ち上がりを補助するように前記脚作用部が作動している間は、前記ブレーキを制動状態に操作し、次に前記荷物作用部が上昇側に作動している間は、前記ブレーキを解除状態に操作するように構成されている。
前項[I]−2に記載のように、アシストスーツにおいて、駆動装置により脚作用部が作動して脚作用部により作業者の立ち上がりが補助される間、駆動装置から荷物作用部に動力は与えられていないのであるが、本発明の第2特徴によると、この間においてブレーキが制動状態に操作されており、荷物作用部が荷物の重量で下降側に作動するようなことはない。
次に駆動装置により荷物作用部が上昇側に作動して荷物の持ち上げが補助される間、ブレーキが解除状態に操作されるので、駆動装置による荷物作用部の上昇側への作動が支障なく行われる。
本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴のアシストスーツにおいて次のように構成することにある。
前記制御装置が、
前記下降操作部が操作されると、前記ブレーキを解除状態に操作し、且つ、
前記上昇操作部及び前記下降操作部の両方が操作されないと、前記駆動装置を停止させて、前記ブレーキを制動状態に操作し、且つ、
前記上昇操作部及び前記下降操作部の両方が同時に操作されると、前記駆動装置を停止させて、前記ブレーキを制動状態に操作するように構成されている。
本発明の第3特徴によれば、アシストスーツにおいて、作業者が下降操作部を操作すると、ブレーキが解除状態に操作されて、駆動装置による荷物作用部の下降側への作動が支障なく行われる。
作業者が上昇操作部及び下降操作部の両方を操作しないと、作業の一時中断や作業者が歩いて移動すること等が想定されるので、この間においてブレーキが制動状態に操作されて、荷物作用部が荷物の重量で下降側に作動するようなことはない。
作業者が上昇操作部及び下降操作部の両方を同時に操作すると、作業者の誤操作と想定されるので、この間においてブレーキが制動状態に操作されて、荷物作用部が荷物の重量で下降側に作動するようなことはない。
本発明の第4特徴は、本発明の第1,2,3特徴のアシストスーツのうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。
前記脚作用部に、前記本体部の左右方向の横軸芯周りに揺動自在に支持されて作業者の右及び左の太腿部に作用する右及び左の下アーム部が備えられ、
前記駆動装置により前記下アーム部を下方に駆動することによって、前記下アーム部により作業者の太腿部を下方に操作して作業者の立ち上がりを補助するように構成されている。
本発明の第4特徴によると、アシストスーツにおいて、作業者が立ち上がる際に最も力が入ると思われる作業者の太腿部を下アーム部により下方に操作して、作業者の立ち上がりを補助しているので、作業者の立ち上がりを効率良く補助することができる。
作業者の背中部に取り付けられる本体部から下アーム部が延出される場合に、本体部と作業者の太腿部は接近しているので、下アーム部を短くコンパクトに構成することができて、アシストスーツの小型化を図ることができる。
本発明の第5特徴は、本発明の第4特徴のアシストスーツにおいて次のように構成することにある。
前記本体部の下部の右及び左側部から前方に延出された右及び左の支持部が備えられ、前記右及び左の支持部の前記横軸芯周りに、前記右及び左の下アーム部が揺動自在に支持されている。
前項[IV]に記載ように、アシストスーツにおいて、本体部の左右方向の横軸芯周りに下アーム部を揺動自在に支持する場合、本発明の第5特徴によると、本体部の下部の右及び左側部から前方に支持部を延出し、支持部の横軸芯周りに下アーム部を揺動自在に支持することによって、側面視で作業者の股関節の位置と下アーム部の横軸芯の位置とを接近させることができる。
これにより、作業者が立ち上がる際において、作業者の太腿部の移動軌跡と下アーム部の移動軌跡との差を小さなものに抑えることができて、下アーム部により作業者の太腿部を無理なく下方に操作して作業者の立ち上がりを補助することができる。
本発明の第6特徴は、本発明の第4又は第5特徴のアシストスーツにおいて次のように構成することにある。
前記下アーム部の動力を作業者の太腿部に伝達する接触部が、前記下アーム部の長手方向に沿って前記下アーム部に移動自在に備えられている。
前項[IV][V]に記載のように、アシストスーツにおいて、下アーム部により作業者の太腿部を下方に操作して作業者の立ち上がりを補助する場合、作業者の太腿部に接触する接触部を下アーム部に備える必要がある。
本発明の第7特徴は、本発明の第6特徴のアシストスーツにおいて次のように構成することにある。
前記下アーム部の長手方向に沿っての前記接触部の移動に対して、前記下アーム部の先端部側の移動限界位置を決める移動規制部が備えられ、前記移動規制部が前記下アーム部の長手方向に沿って位置調節自在に構成されている。
前項[VI]に記載のように、アシストスーツにおいて、作業者の太腿部に接触する接触部を下アーム部の長手方向に沿って移動自在に構成した場合、アシストスーツを装着する作業者の体格によっては(特にアシストスーツを装着する作業者が小柄の場合は)、下アーム部の接触部が作業者の太腿部から下方に外れて、作業者の膝から下腿部に接触することが予想される。
本発明の第8特徴は、本発明の第1〜第7特徴のアシストスーツのうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。
作業者が立ち上がる位置まで前記脚作用部が作動すると、前記脚作用部が前記本体部に対して自由に移動可能な自由状態となるように構成されている。
前項[I]−2に記載のように、アシストスーツにおいて、荷物作用部により床の荷物を保持した状態で、駆動装置により脚作用部が作動して、脚作用部により作業者の立ち上がりが補助されて作業者が立ち上がった後、荷物を保持した状態で作業者が歩いて移動することが想定される。
本発明の第9特徴は、本発明の第1〜第8特徴のアシストスーツのうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。
前記荷物作用部に、前記本体部から作業者の右及び左の肩部を越えて前方に延出された右及び左の上アーム部と、前記右及び左の上アーム部から下方に延出された右及び左のワイヤと、作業者が手で持つことにより荷物を保持するもので前記右及び左のワイヤに連結された右及び左のハンド部とが備えられ、
前記駆動装置によって、前記ワイヤを前記本体部に巻き取り駆動することにより前記ハンド部が上昇し、前記ワイヤを前記本体部から繰り出し駆動することにより前記ハンド部が下降するように構成されている。
本発明の第9特徴によると、アシストスーツにおいて、荷物作用部が上アーム部、ワイヤ及びハンド部を備えている。
この場合、ハンド部に荷物を保持した状態でワイヤによりハンド部(荷物)が吊るされた状態となるので、作業者が手でハンド部を持った状態において、ハンド部をワイヤの許容範囲内で前後方向や左右方向に移動させることができるのであり、ハンド部に荷物を保持した状態において荷物(ハンド部)の位置調節が容易に行える。
本発明の第10特徴は、本発明の第9特徴のアシストスーツにおいて次のように構成することにある。
前記右の上アーム部が前記本体部から右斜め前方に延出され、前記左の上アーム部が前記本体部から左斜め前方に延出されている。
アシストスーツの小型化を図るという面から、アシストスーツにおいて、本体部の横幅を狭いものに構成することが想定される(例えばアシストスーツを装着する作業者の背中部の横幅(肩幅)よりも、本体部の横幅を狭いものに構成する)。
本発明の第11特徴は、本発明の第1〜第10特徴のアシストスーツのうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。
作業者の腰部に巻き付けられることにより前記本体部を作業者の背中部に取り付ける取付ベルトが、前記本体部の下部に備えられている。
前項[I]−2に記載のように、アシストスーツにおいて、荷物作用部により床の荷物を保持した状態で、駆動装置により脚作用部が作動して、脚作用部により作業者の立ち上がりが補助されて作業者が立ち上がった場合、本発明の第11特徴によると、アシストスーツ及び荷物の重量が取付ベルトを介して作業者の腰部に掛かることになるのであり、アシストスーツ及び荷物の重量が作業者の腰部により安定して支持される。
アシストスーツ及び荷物の重量が作業者の腰部により支持されることによって、アシストスーツ及び荷物の重量が作業者の上半身にあまり掛からない状態となるので、作業者は上半身を無理なく動かすことができるようになり、アシストスーツの作業性を良いものにすることができる。
本発明の第12特徴は、本発明の第1〜第11特徴のアシストスーツのうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。
前記駆動装置が電動モータを備え、前記電動モータの動力源のバッテリーが前記本体部に備えられている。
前項[I]−2に記載のように、アシストスーツにおいて、荷物作用部により床の荷物を保持した状態で、駆動装置により脚作用部が作動して、脚作用部により作業者の立ち上がりが補助されて作業者が立ち上がった場合、荷物の重量によりアシストスーツの重心が作業者から前側に移動して(離れて)、アシストスーツが前傾しようとすることが想定される。
これにより、アシストスーツの重心を作業者から前側に離れないようにすることができて、アシストスーツが前傾しようとする状態を抑えることができる。
先ずアシストスーツの全体構成及び本体部1について説明する。
図1及び図2に示すように、作業者の背中部に取り付けられる本体部1と、本体部1から延出されて作業者の脚部に作用する右及び左の脚作用部2と、本体部1から作業者を越えて前方に延出されて荷物を保持する為のもので作業者が手で持って操作する右及び左の荷物作用部3とが備えられて、アシストスーツが構成されている。
この場合、縦フレーム4の左右方向の間隔が作業者(一般的な成人男性)の肩幅よりも狭いものに設定されており、縦フレーム4の下部において支持板6が縦フレーム4から右及び左の横外方に突出する状態となっている。縦フレーム4の上部(上の横フレーム5)が、作業者(一般的な成人男性)の肩よりも高い位置に位置するように、縦フレーム4の長さが設定されている。
次に、右及び左の脚作用部2について説明する。
図1及び図2に示すように、右及び左の縦フレーム4の下部(本体部1の下部)から、右及び左の支持部9が前方に延出されて、支持部9(本体部1)の左右方向の横軸芯P1周りに、右及び左の下アーム部10が上下に揺動自在に支持されている。
この場合、作業者の腰部が支持部9の間に入り込むことにより、本体部1の左右の振れが止められている。側面視で作業者の股関節の位置と横軸芯P1の位置とが略同じ位置に位置するように(接近するように)、支持部9の長さが設定されている。
以上のように、下アーム部10、支持板11及び脚パッド12等により、脚作用部2が構成されている。
これにより、下アーム部10の長手方向に沿っての支持板11及び脚パッド12の移動に対して、ノブ付きボルト13により下アーム部10の先端部側の移動限界位置を決めることができるのであり、ノブ付きボルト13の位置を下アーム部10の長手方向に沿って変更することにより、移動限界位置を下アーム部10の長手方向に沿って変更することができる。
次に、右及び左の荷物作用部3について説明する。
図1及び図2に示すように、右の縦フレーム4の上部から右の上アーム部14が作業者の右の肩部を越えて右斜め前方の斜め上方に延出されており、左の縦フレーム4の上部から左の上アーム部14が作業者の左の肩部を越えて左斜め前方の斜め上方に延出されている。上アーム部14の下部に下プーリー15が回転自在に支持され、上アーム部14の上部に上プーリー16が回転自在に支持されている。
この場合、前述のように、上アーム部14の上部(上プーリー16)が、背面視(正面視)で作業者の右及び左の肩部の少し横外側の上方に位置し、且つ、側面視で作業者の胸部よりも前方に突出しない状態であることにより、右及び左のハンド部19が作業者の右及び左前側に位置する状態となる(作業者の手に近い位置に位置する状態となる)。
次に、作業者が手で持つことにより荷物を保持する右及び左のハンド部19について説明する。
図5及び図6に示すように、右及び左のハンド部19は、金属製のフック部20の外面に合成樹脂製のグリップ部21を取り付けて構成されており、右のハンド部19と左のハンド部19とは左右対称形状をしている。
前述のハンド部19の状態において、グリップ部21の第1上側部21aが前側に位置する前後向きで、フック部の下側部20c及び突出部20dが左右中央側に向いており、作業者が前方の人物と握手をするような手の状態でハンド部19を握るようにして持つ。
次に、駆動装置17について説明する。
図1及び図2に示すように、電動モータ(図示せず)及び遊星減速ギヤ(図示せず)を内装して駆動ユニット24が構成されて、2個の駆動ユニット24が互いに対向するように横向きに支持板6に連結されており、2個の駆動ユニット24により1個の駆動ギヤ25が駆動される。
この場合、制御装置32及びバッテリー33が支持フレーム31により本体部1から後方に少し離れるように支持されており、本体部1から前方に延出される支持部9(脚作用部2)及び上アーム部14(荷物作用部3)に対して、制御装置32及びバッテリー33がバランスウェイトとして機能する。
後述する[7]〜[10]に記載のように、上昇及び下降操作スイッチ22,23の信号に基づいて、バッテリー33を動力源として、制御装置32により駆動ユニット24、第1及び第2クラッチ27,29及びブレーキ30が作動する。
次に、駆動装置17による脚作用部2及び荷物作用部3の駆動構造について説明する。
図1に示すように、支持部9の左右方向の横軸芯P3周りに、アーム34揺動自在に支持されてバネ42により下方(後方)に付勢されており、アーム34にテンションプーリー35が回転自在に支持されている。支持部9にプーリー36が位置固定状態で回転自在に支持されている。
例えば床に置かれた荷物Wを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者がしゃがんで床の荷物Wを手で持ち、次に手を下に延ばした状態で荷物Wを持ちながら立ち上がり、次に手で荷物Wを持ち上げて、荷物Wを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
前述の状態において、上昇及び下降操作スイッチ22,23の押し操作に基づく制御装置32の作動について、本項[7]及び後述する[8][9][10]、図7に基づいて説明する。
第1クラッチ27が遮断状態に操作されることにより(駆動ユニット24から脚作用部2に動力が与えられない状態)、下アーム部10が自由状態となるので、作業者が歩いて移動する際に下アーム部10(脚作用部2)が作業者の脚部の動作の邪魔にならない。
これにより、ハンド部19が下降するのであり、所望の位置までハンド部19が下降すると、下降操作スイッチ23の押し操作を止めることにより(ステップS1)、ステップS4〜S7に移行してハンド部19が停止する。
この場合、図3及び図4に示すように、作業者の太腿部の適切な位置(例えば膝部の少し上側部)に脚パッド12が接触するように、ノブ付きボルト13により下アーム部10の先端部側の移動限界位置を決めておけばよい(前項[2]参照)。
作業者がしゃがむ際に作業者の太腿部の移動軌跡と下アーム部10の移動軌跡とに差が発生しても、作業者の太腿部が上がることに伴って、支持板11及び脚パッド12が下アーム部10の長手方向に沿って移動することにより、作業者の太腿部の移動軌跡と下アーム部10の移動軌跡との差が吸収されるのであり、作業者は無理なくしゃがむことができる(前項[2]参照)。
ハンド部19において、フック部20の上側部20a(グリップ部21の第1及び第2上側部21a,21b)の前後幅L2よりも、フック部20の下側部20c及び突出部20dの前後幅L3が小さいものに構成されていることにより、ハンド部19(フック部20)の下側部20c及び突出部20dを荷物Wの持ち手部Waに容易に入れ込むことができる。
次に前項[7]に記載の状態の後に、作業者が上昇操作スイッチ22を押し操作した状態について、図7に基づいて説明する。
前項[7]に記載の状態の後に、作業者は立ち上がることにより荷物Wを床から持ち上げるのであり、この状態において作業者が上昇操作スイッチ22を押し操作すると(ステップS1,S3)、第1クラッチ27が伝動状態に操作され、第2クラッチ29が遮断状態に操作され、ブレーキ30が制動状態に操作されて、駆動ユニット24によりワイヤ37が本体部1に巻き取り駆動される(ステップS12〜S15)(駆動ユニット24から脚作用部2に動力が与えられて、駆動ユニット24から荷物作用部3に動力が与えられない状態)。
作業者が立ち上がる際に、作業者の太腿部の移動軌跡と下アーム部10の移動軌跡とに差が発生した場合、作業者の太腿部が下がることに伴って支持板11及び脚パッド12が下アーム部10の長手方向に沿って移動することにより、作業者の太腿部の移動軌跡と下アーム部10の移動軌跡との差が吸収されるのであり、作業者は無理なく立ち上がることができる。
この場合、図5及び図6に示すように、荷物Wが床から持ち上げられると、荷物Wの負荷W1が、ハンド部19(フック部20)の下側部20cの左右中央に掛かる。これに対して、ワイヤ18のフック部20(ハンド部19)への連結点が左右中央側に位置している。
これに加えて、ハンド部19(フック部20)の突出部20dにより、ハンド部19(フック部20)が荷物W(持ち手部Wa)から外れ難いものとなる。
これにより、荷物Wが床から持ち上げられた状態において、荷物Wの負荷W1により荷物Wが作業者に近づこうとするのであり、作業者は荷物Wを体に接触させて荷物Wの振ら付きを抑えながら立ち上がることができる。
次に前項[8]に記載の状態の後に、作業者が上昇操作スイッチ22を押し操作している状態について、図7に基づいて説明する。
下アーム部10が略真下に向く位置に位置することを検出する位置センサー(図示せず)が、支持部9に備えられている。
この場合、前項[7]に記載のように、第2クラッチ29が遮断状態に操作されて(駆動ユニット24から荷物作用部3に動力が与えられない状態)、ブレーキ30が制動状態に操作されることによって、ハンド部19(荷物W)は下降することなく停止するのであり、駆動ユニット24に負荷は掛からない。
この場合、駆動ユニット24は荷物Wを支持しながら本体部1からワイヤ18を繰り出し駆動するので、ハンド部19(荷物W)が急速に下降するようなことはない(ステップS11)。
次に前項[9]に記載の状態の後の状態について、図7に基づいて説明する。
前項[9]に記載のように、作業者が立ち上がり、荷物Wを所望の位置に位置させた状態において、作業者は荷物Wを置くべき高い棚やトラックの荷台へ歩いて移動する。
この場合、第1クラッチ27が遮断状態に操作されることにより(駆動ユニット24から脚作用部2に動力が与えられない状態)、下アーム部10が自由状態となるので、作業者が歩いて移動する際に下アーム部10(脚作用部2)が作業者の脚部の動作の邪魔にならない。
前述の[発明を実施するための形態]の図5及び図6において、以下に示すように構成してもよい。(1−1)
左のグリップ部21(左のハンド部19)の第1上側部21aに上昇操作スイッチ22を備え、右のグリップ部21(右左のハンド部19)の第1上側部21aに下降操作スイッチ23を備える。
右のグリップ部21(右のハンド部19)の第1上側部21a、又は左のグリップ部21(左のハンド部19)の第1上側部21aに、上昇操作スイッチ22及び下降操作スイッチ23の両方を備える。
右のフック部20(右のハンド部19)(又は左のフック部20(左のハンド部19))の下側部20cに上昇操作スイッチ22を下向きに備え、左のフック部20(左のハンド部19)(又は右のフック部20(右のハンド部19))の下側部20cに下降操作スイッチ23を下向きに備える。
右のフック部20(右のハンド部19)の下側部20c、又は左のフック部20(左のハンド部19)の下側部20cに、上昇操作スイッチ22及び下降操作スイッチ23の両方を下向きに備える。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]において、フック部20の上側部20aを廃止し、グリップ部21の第1及び第2上側部21a,21bを廃止して、ハンド部19(フック部20及びグリップ部21)を断面L字状に構成してもよい。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、右及び左の下アーム部10を上方に付勢するバネ(図示せず)を備えてもよい。このように構成すれば、第1クラッチ27が遮断状態に操作されると、バネにより下アーム部10が上方に操作されて、ワイヤ37が本体部1から繰り出されるのであり、下アーム部10(脚作用部2)が作業者の脚部の動作の邪魔にならない。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、図2に示す駆動ギヤ25と第1クラッチ27の入力ギヤ27aに代えて、ウォームギヤ機構(図示せず)を使用してもよい。このように構成することにより、下アーム部10(脚作用部2)に大きな動力を与えることができる。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第4別形態]において、図1に示す支持フレーム31の上部に左右方向の横軸芯(図示せず)周りに揺動自在に可動フレーム(図示せず)を備えて、可動フレームによりバッテリー33を、図1に示す第1位置、及び図1に示す第1位置から後方(図1の紙面左方)の第2位置に移動自在に構成してもよい。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第5別形態]において、駆動ユニット24によりワイヤ18を本体部1に巻き取り駆動、及び本体部1から繰り出し駆動するのではなく、上アーム部14の上部に固定されたワイヤ18を下方に延出して、ワイヤ18にハンド部19を連結し、本体部1に対して上アーム部14を上下に揺動駆動することにより、ハンド部19を上昇及び下降させるように構成してもよい。
下アーム部10(脚パッド12)が、作業者の太腿部ではなく作業者の下腿部(膝から下の部分)に作用することによって、作業者の立ち上がりを補助するように構成してもよい。
2個の駆動ユニット24に代えて、1個の駆動ユニット24により駆動ギヤ25を駆動するように構成してもよい。
2個の駆動ユニット24を備える場合、2個の駆動ユニット24の動力を2系統に分岐させて脚作用部2及び荷物作用部3に伝達するのではなく、一方の駆動ユニット24により脚作用部2を駆動し、他方の駆動ユニット24により荷物作用部3を駆動するように構成してもよい。
2 脚作用部
3 荷物作用部
7 取付ベルト
9 支持部
10 下アーム部
12 接触部
13 移動規制部
14 上アーム部
17 駆動装置
18 ワイヤ
19 ハンド部
22 上昇操作部
23 下降操作部
30 ブレーキ
32 制御装置
33 バッテリー
P1 横軸芯
W 荷物
Claims (5)
- 作業者の背中部に取り付けられる本体部と、
前記本体部から延出されて作業者の脚部に作用する脚作用部と、
前記本体部から作業者を越えて前方に延出されて荷物の荷重を受ける荷物作用部とが備えられたアシストスーツ。 - 前記本体部が、前記作業者の肩部に掛けられる肩ベルトと前記作業者の腰部に巻き付けられる取付ベルトとを有する請求項1に記載のアシストスーツ。
- 前記荷物作用部が、前記本体部から前記作業者の右及び左の肩部を越えて上方且つ前方に延出された右及び左の上アーム部と、前記右及び左の上アーム部から下方に延出され前記荷物の荷重を受ける右及び左の長尺体とを有する請求項1又は2に記載のアシストスーツ。
- 前記脚作用部が、前記本体部の左右方向の横軸芯周りに揺動自在に支持されて作業者の右及び左の太腿部に作用する右及び左の下アーム部を有し、
前記下アーム部を駆動する駆動装置を備える請求項1から3のいずれか一項に記載のアシストスーツ。 - 作業者の背中部に取り付けられる本体部と、前記本体部から作業者を越えて前方に延出されて荷物を保持する為のもので作業者が手で持って操作する荷物作用部とが備えられ、前記本体部に備えられて前記荷物作用部を駆動する駆動装置と、作業者により操作される上昇操作部及び下降操作部とが備えられて、
前記上昇操作部の信号に基づいて、前記荷物作用部が上昇側に作動するように前記駆動装置を作動させ、且つ、前記下降操作部の信号に基づいて、前記荷物作用部が下降側に作動するように前記駆動装置を作動させる制御装置が備えられているアシストスーツ。
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