JP2017153373A - 細胞検査部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造能力を確保しつつ、一つのマイクロウェルに一つの細胞が分かれて入る細胞検査部材を提供する。
【解決手段】本発明の細胞検査部材は、複数のマイクロウェルが形成されたプレートユニットと、複数のプレートユニットを組み合わせる嵌合部と、を備え、プレートユニットは、機械加工された金型で製造され、複数のマイクロウェル同士の間隔が、マイクロウェルの直径以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、個々の細胞を培養あるいは検査を行う、細胞検査部材に関する。
近年、創薬や新しい治療方法などの開発での複雑さや困難性が高まっている。創薬や治療方法開発においては、様々な病気の原因や症状に対して効果的な化合物を探っていく。例えば、感染症に対しては、感染症の原因となる細菌やウイルスを死滅させる(あるいは弱らせる)ことに効果を発揮する薬剤が開発される。あるいは、感染症によって生じる発熱や皮膚疾患などの症状を軽減できる効果をもつ薬剤が開発される。
従来においては、このような創薬や治療方法の開発においては、様々な化合物の組み合わせや新規な化合物を検出することが中心的な作業であった。このように検出されたあるいは開発された化合物を、マウスなどの動物実験などを通して、その効果を確認・改善することが行われていた。
しかしながら、創薬や治療方法開発に求められるレベルが上がっていく傾向にある。また、従来の薬剤とは異なり、細胞培養などによる再生医療などの開発も盛んになってきている。例えば、IPS細胞やES細胞などの幹細胞による、種々の再生医療や新規な薬剤の開発が求められるようになってきている。
このようなより高度な薬剤や再生医療などの開発においては、細胞レベルでの開発や検査が必要になってくる。例えば、薬剤の効果を確認するために、マウスなどの動物レベルでの実験の前に、細胞単位での効果確認が望まれる場合も多くなっている。
この場合においては、単一の細胞単位での効果確認や検査が実行できることが好ましい。単一の細胞単位での効果確認や検査が実行できることで、想定している薬剤の効果が、細胞レベルで発揮できるかなどを確認できるからである。
あるいは、再生医療の開発においても、IPS細胞やES細胞などの幹細胞の進化などを実験することが必要である。この場合にも、単一の細胞単位での操作作業や検査作業などが実行できることが好ましい。例えば、単一の細胞に、様々な操作を行うことで、細胞の進化などを観察して、新しい再生医療の開発が行われることが求められる。
単一の細胞単位での操作や検査が行えることで、再生医療やこれを通じた新しい治療方法の開発を効果的かつ高い精度で行えるようになるからである。
また、再生医療の開発においては、単一の細胞の培養なども必要となる。このような単一細胞の培養を行うことも必要となっている。
このような単一あるいはこれに近い単位での細胞を、操作、培養、検査などを行うことが、創薬や治療方法開発において求められている。更には、このような細胞の操作、培養、検査などにおいては、極めて多数の検体に対して同様の作業が行われる必要がある。再現性や違いなどを細かく検出することが求められるからである。また、細胞レベルでの様々な効果や変化の発現は極めて小さく、極めて数多くの細胞に対しての結果を確認する必要があるからである。
このような単一もしくはこれに近い単位での細胞であって、一度に数多くの操作、培養、検査などを行える細胞検査部材の開発が求められている。
このような細胞検査部材としてマイクロウェルと呼ばれる、微細で多数のディンプルが形成されたプレートが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2015−188336公報 特開2015−77121号公報
特許文献1は、底壁と側壁を有し、底壁に細胞を収容するための凹部(マイクロウェル)が一つ以上配置された細胞培養容器において、凹部が垂直断面形状において開口端部に円弧を有するようにし、円弧の半径rが凹部の最深部における深さDの1/10以上2倍以下の範囲となるようにする細胞培養容器を開示する。
特許文献1は、マイクロウェルに細胞が入りやすいように、その入り口となるマイクロウェルの角部に丸みを生じさせている。
しかしながら、特許文献1は、非常に多くの個数の細胞を同時に培養や検査を行う際に、マイクロウェルの数が多くなりすぎると、その製造が難しいとの問題を有している。
細胞培養容器は、樹脂等のプレートに多数のマイクロウェルを穿って製造される。しかしながら、マイクロウェルの大きさは、細胞単位に合わせて極めて小さく、また数もきわめて多い。例えば、マイクロウェルの直径は10μm程度であり、一つの細胞培養容器に求められるマイクロウェルの数は、数万個から数10万個にもなる。
このような直径と数のマイクロウェルを、プレートに直接穿って形成していくことは、精度、能力、時間、製造コストの面から非常に困難である。
あるいは、マイクロウェルに対応する金型を形成して、この金型に樹脂等を流し込んで成型して製造する方法も考えられる。しかし、この場合にも金型そのものを製造することが困難であることが多い。金型をスクリーン印刷方式で製造して、これに樹脂等を流し込んでマイクロウェルの設けられた細胞培養容器が製造される場合も考えられる。
しかしながら、この場合にも、スクリーン印刷方式では、マイクロウェルに対応する金型の凸部の形成精度が不十分となり、望まれる直径や個数のマイクロウェルを実現することが難しい問題がある。
また、特許文献1のようにRをつけたとしても、マイクロウェル同士の距離が離れている場合には、細胞培養容器に投入された細胞群が、一つ一つの細胞に分かれて、個々のマイクロウェルに入らないこともある。
マイクロウェルの細胞培養容器に細胞を投入する場合には、多数の細胞を含む細胞群(ゲル状などになっていることが多い)を、細胞培養容器の表面に投入する。投入された細胞群は、細胞培養容器の表面において個々の細胞に分かれながら、一つのマイクロウェルに一つの細胞が流れ込んで入っていくことが求められる。作業効率と作業能力を考えると、このような作業手順での細胞のマイクロウェルへの投入が必要となるからである。
しかしながら、特許文献1のように、マイクロウェル同士の距離が離れていたり、距離が不均一であったりすることは、一つ一つのマイクロウェルに一つの細胞を投入することが困難となる。
特許文献2は、底部と側壁とを有する細胞培養容器であって、底部に、細胞を収容するための複数のマイクロウェルが配置されてなる細胞収容部を有し、複数のマイクロウェルの近傍に、識別子がマイクロウェルごとに対になって付されており、識別子のその対となるマイクロウェルに対する相対位置が、識別子とマイクロウェルの対ごとに異なる、細胞培養容器を開示する。
特許文献2は、非常に微細なマイクロウェルの識別を可能とすることを目的としている。
しかしながら、特許文献2も、マイクロウェルの製作の過程や相互位置関係などにより、特許文献1と同じ問題を有している。
特許文献1、2を始めとした従来技術は、次のような問題を有している。
(問題1)
マイクロウェルを有する細胞培養容器が、プレートに直接的にマイクロウェルが形成される製造では、能力、精度、時間、製造コストなどが適応しない問題がある。
(問題2)
マイクロウェルを有する細胞培養容器が、金型を用いて行われる製造において、金型がフォトリソなどの印刷方式で行われる場合には、精度、時間、製造コストなどが適応しない問題がある。
(問題3)
問題1、2に対応して、細胞培養容器におけるマイクロウェルの直径や個数が不十分となる問題がある。
(問題4)
マイクロウェル同士の距離が大きいもしくは不均一であることで、細胞培養容器に投入された細胞群の個々の細胞が、一つずつのマイクロウェルに入らなかったら、マイクロウェル以外の面に細胞が残ってしまうなどの問題がある。
ここでの細胞培養容器は、細胞を検査することも含む概念である。
本発明は、このような課題に鑑み、製造能力を確保しつつ、一つのマイクロウェルに一つの細胞が分かれて入る細胞検査部材を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明の細胞検査部材は、複数のマイクロウェルが形成されたプレートユニットと、
複数のプレートユニットを組み合わせる嵌合部と、を備え、
プレートユニットは、機械加工された金型で製造され、
複数のマイクロウェル同士の間隔が、マイクロウェルの直径以下である。
本発明の細胞検査部材は、複数のマイクロウェルを備えるプレートユニットを組み合わせることで、様々な個数のマイクロウェルの要求に対応できる。
また、マイクロウェルを備えるプレートユニットは、金型で製造されるので、細胞検査部材の製造速度や製造コストを低減できる。
更に、本発明の細胞検査部材は、マイクロウェル同士の距離がマイクロウェルの直径以下であることで、投入された細胞群が含む細胞のそれぞれが、マイクロウェルのそれぞれにきちんと入っていく。特に、マイクロウェル同士の間隔の平面部に細胞が残ってしまうことが無い。これらの結果、多数の細胞の培養や検査を行うに際して、精度の高い操作や実験を行うことができる。
結果として、本発明の細胞検査部材により、精度およびレベルの高い、創薬や治療方法の開発を実行することができる。
本発明のプレートユニットの正面図である。 本発明の実施の形態1におけるプレートユニットが組み合わされた模式図である。 本発明の実施の形態1における細胞検査部材の斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるマイクロウェルの側面図である。 本発明の実施の形態1における金型の側面図である。 本発明の実施の形態1における樹脂の流し込みによるプレートユニットの製造を示す模式図である。 本発明の実施の形態2におけるマイクロウェルの模式図である。 本発明の実施の形態2におけるマイクロウェルの模式図である。
本発明の第1の発明に係る細胞検査部材は、複数のマイクロウェルが形成されたプレートユニットと、
複数のプレートユニットを組み合わせる嵌合部と、を備え、
プレートユニットは、機械加工された金型で製造され、
複数のマイクロウェル同士の間隔が、マイクロウェルの直径以下である。
この構成により、細胞検査部材は、必要に応じた多数のマイクロウェルを提供できる。加えて、プレートユニットに投入された細胞群は、一つずつに分離して、マイクロウェルに入り込む。このとき、マイクロウェルに入り込まずに残ってしまう細胞が生じにくい。
本発明の第2の発明に係る細胞検査部材では、第1の発明に加えて、プレートユニットは、樹脂を素材とする。
この構成により、プレートユニットが、金型で製造できる。
本発明の第3の発明に係る細胞検査部材では、第1または第2の発明に加えて、嵌合部材は、隣接するプレートユニットを接続して組み合わせる。
この構成により、必要に応じた個数のマイクロウェルを実現できる。
本発明の第4の発明に係る細胞検査部材では、第1から第3のいずれかの発明に加えて、金型は、マイクロウェルに対応する凸部を有し、機械加工は金属もしくは合金製の板材に、凸部を形成する。
この構成により、金型によって、マイクロウェルを備えるプレートユニットを大量生産できる。
本発明の第5の発明に係る細胞検査部材では、第4の発明に加えて、凸部の頂部の外周は、Rを有する。
この構成により、金型によって形成されるマイクロウェルの形状精度を高めることができる。
本発明の第6の発明に係る細胞検査部材では、第1から第5のいずれかの発明に加えて、複数のマイクロウェルにおいては、一つのマイクロウェルを基準に他のマイクロウェルが放射状に配置されている。
この構成により、マイクロウェルの個数密度を高めることができる。また、投入された細胞群の一つずつのマイクロウェルへの収容効率を高めることができる。
本発明の第7の発明に係る細胞検査部材では、第1から第5のいずれかの発明に加えて、複数のマイクロウェルにおいては、マイクロウェルが、横軸と縦軸において互い違いの位置に配置される。
この構成により、マイクロウェルの個数密度を高めることができる。また、投入された細胞群の一つずつのマイクロウェルへの収容効率を高めることができる。
本発明の第8の発明に係る細胞検査部材では、第1から第7のいずれかの発明に加えて、複数のマイクロウェルにおいて、隣接するマイクロウェルの中心同士の距離が、略同一である。
この構成により、マイクロウェルの個数密度を高めると共に、プレートユニットの強度を高めることができる。また、金型での製造の際の容易性を高めることもできる。加えて、細胞の分離と収容を高めることができる。
本発明の第9の発明に係る細胞検査部材では、第1から第8のいずれかの発明に加えて、プレートユニットの外周を囲むフレームと、プレートユニットの蓋と、を更に備える。
この構成により、使用の容易性を高めることができる。
本発明の第10の発明に係る細胞検査部材では、第1から第9のいずれかの発明に加えて、プレートユニットは、130mm×90mm以下である。
この構成により、製造上の容易性を高めることができる。
本発明の第11の発明に係る細胞検査部材では、第1から第10のいずれかの発明に加えて、マイクロウェルは、
上部直径が36μm以下であり、
深さが36μm以下であり、
底部直径が20μm以下である
この構成により、マイクロウェルは、一つの細胞を収容するのに対応できる。
以下、図を用いて、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
(全体概要)
まず、本発明の実施の形態1について説明する、図1は、本発明のプレートユニットの正面図である。図2は、本発明の実施の形態1におけるプレートユニットが組み合わされた模式図である。図3は、本発明の実施の形態1における細胞検査部材の斜視図である。
細胞検査部材1は、プレートユニット2と嵌合部材4とを備える。プレートユニット2には、複数の凹部であるマイクロウェル3が形成されている。嵌合部4は、複数のプレートユニット2を組み合わせる。ここで、複数のマイクロウェル3が形成されたプレートユニット2は、機械加工された金型で製造される。すなわち、マイクロウェル3は、機械加工された金型で形成される。
このように機械加工された金型で形成された複数のマイクロウェル同士の間隔は、マイクロウェルの直径以下である。すなわち、図1に示されるプレートユニット2に形成されている複数のマイクロウェル同士の間隔は、マイクロウェルの直径以下である。
マイクロウェル3は、培養や検査対象となる細胞を一つずつ収容する。一つのマイクロウェル3に一つの細胞が入ることが必要である。ここで、細胞検査部材1においては、プレートユニット2(の組み合わせ)に細胞群が投入される。この投入された細胞群に含まれる一つ一つの細胞が、ばらばらに分かれてマイクロウェル3のそれぞれに入る。
このため、マイクロウェル3の直径は、培養や検査対象の細胞の大きさに対応していること好ましい。マイクロウェル3が、一つの細胞を収容するのにちょうどよい直径を有していることが好ましい。この状態で、マイクロウェル3同士の間隔がマイクロウェル3の直径以下であることで、プレートユニット2に投入された細胞群が含む細胞が、マイクロウェル3が無い平面部分に残ってしまうことが防止できる。
マイクロウェル3同士の間隔が細胞の直径以下であることで、マイクロウェル3の直径に対応する大きさである細胞は、マイクロウェル3同士の間に残ってしまうことが無くなり、いずれかのマイクロウェル3に入っていくようになるからである。
また、マイクロウェル3の直径が、一つの細胞の大きさに対応していることで、一つのマイクロウェル3に複数の細胞が入ってしまうことも抑制できる。プレートユニット2に特段の制御をせずに細胞群を投入するだけで、細胞群に含まれる一つ一つの細胞が、一つ一つのマイクロウェル3に入っていく。更には、マイクロウェル3同士の間の平面部分に、細胞が残ることも抑制される。
なお、図1に示されるマイクロウェルは、図示の都合であり、実際には極めて小さくその数も多い。
図2、図3のように、複数のプレートユニット2が組み合わされることで、一つの細胞検査部材1が構成されることもよい。複数のプレートユニット2が組み合わされることで、大きなサイズの細胞検査部材1が構成される。更には、細胞検査部材1全体でのマイクロウェル3の数を増加させることもできる。
例えば、一枚のプレートユニット2に、10000個のマイクロウェル3が形成されている。このプレートユニット2が、図2、図3のように8枚組み合わされると、全体で80000個のマイクロウェル3を備える細胞検査部材1が実現できる。もちろん、プレートユニット2の数を増やせば、細胞検査部材1の備えるマイクロウェル3の数も増加する。あるいは、1枚のプレートユニット2に形成されるマイクロウェル3の数を増加させることでも、細胞検査部材1の備えるマイクロウェル3の数を増加させることができる。
但し、1枚のプレートユニット2に形成されるマイクロウェル3の数を増加することは、製造やコストなどの面、あるいは、マイクロウェル3の精度などの面で、難しい場合がある。
実施の形態1における細胞検査部材1は、複数のプレートユニット2を組み合わせることで、このようなマイクロウェル3の形成を行う際の困難性を低減して、全体として数多くのマイクロウェル3を備える細胞検査部材1を実現できる。
また、上述したように、プレートユニット2は、機械加工された金型で製造される。このため、同一個数のマイクロウェル3を有し、同じ形態のプレートユニット2は、大量製造が可能である。この大量製造されたマイクロウェル3は、簡単に組み合わせることができ、様々な大きさ、マイクロウェル3の数を有する細胞検査部材1が実現できる。
このような細胞検査部材1のマイクロウェル3に一つずつの細胞が収容されて、細胞の培養や検査を行うことができる。
次に、各部の詳細について説明する。
(プレートユニット)
プレートユニット2は、細胞検査部材1の基本的な要素である。プレートユニット2が組み合わされることで(あるいは単体で)、細胞検査部材1が構成される。
プレートユニット2は、樹脂を素材とすることも好適である。樹脂を素材とすることで、金型によってプレートユニット2が製造されることが容易になるからである。プレートユニット2は、金属加工された金型で製造される。このとき、金型に溶融樹脂が流し込まれることで、プレートユニット2が製造される。この点からも、プレートユニット2は、樹脂を素材とすることが好適である。
プレートユニット2は、上述したように、複数のマイクロウェル3を備える。マイクロウェル3は、いわゆる凹みであるので、プレートユニット2は、その表面に多数の凹みを有した形態である。
複数のプレートユニット2が組み合わされることで、細胞検査部材1が構成される。このとき、嵌合部材4が、隣接するプレートユニット2を組み合わせる。嵌合部材4は、プレートユニット2とは別の部材であってもよいし、プレートユニット2の端部であってもよい。前者の場合には、両端にプレートユニットを挟み込む構造を有した嵌合部材4が、プレートユニット2の間に設けられれば良い。後者の場合には、プレートユニット2の端部が、嵌合可能な構造を有していることでもよい。
あるいは、嵌合部材4が用いられるのではなく、プレートユニットの間が接着されることでもよい。あるいは、接着などの固定がされず、組み合わされたプレートユニット2全体の外周を固定する箱で、組み合わせが固定されてもよい。
プレートユニット2は、方形、長方形、正方形などの形状を有していればよい。もちろん、これら以外の形状であってもよいが、複数のプレートユニット2が組み合わされることで、細胞検査部材1が構成される際に、隙間が生じない方形等の形状が好ましい。
プレートユニット2は、透明もしくは半透明であることも好適である。細胞検査部材1として、光学的検査などが行われる際に、プレートユニット2が透明もしくは半透明であることが必要だからである。また、細胞検査部材1の必要性に応じた色味を備えていることも好適である。
プレートユニット2は、細胞検査部材1の基本的な要素であるので、細胞検査部材1の必要性に応じた態様を有していることが好適である。
ここで、プレートユニット2の大きさの一例として、130mm × 90mm以下であることも好適である。この大きさであれば、製造の容易性と組み合わせの容易性が高まるからである。
(マイクロウェル)
マイクロウェル3は、プレートユニット2の表面に形成される凹部である。この凹部であるマイクロウェル3に、細胞の一つ一つが収容されて、培養や検査が行われる。マイクロウェル3は、プレートユニット2が形成された後で凹部が穿たれるなどの手順で形成されるのではなく、予めマイクロウェル3に対応する凸部が備わる金型で、プレートユニット2が製造される際に、合わせて形成される。
1枚のプレートユニット2に、多数のマイクロウェル3が形成される。この多数のマイクロウェル3のそれぞれに、細胞が収容されることで、細胞検査部材1としての機能が発揮できる。
図4は、本発明の実施の形態1におけるマイクロウェルの側面図である。図4は、マイクロウェル3の形状が分かるように、側面であって断面のように中身がわかるように示している。
マイクロウェル3は、図4に示されるように、プレートユニット2に形成された凹部である。このようなマイクロウェル3が、多数、プレートユニット2に形成される。
凹部であって、細胞を収容できる態様であればよいが、図4のように、底部に向かって径が小さくなる形状も好適である。マイクロウェル3は、これと対になる凸部を有する金型によって、プレートユニット2が製造される際に形成される。このため、金型から固化した樹脂を取り外す際に取り外しやすい形状であることが好ましい。底部に向かって径が小さくなる形状により、固化した樹脂が金型から取り外しやすくなる。
また、底部に向かって径が小さくなる形状であることで、プレートユニット2に投入された細胞群の含む細胞のそれぞれを、収容しやすいメリットもある。
このように、底部に向かって径が小さくなる形状である場合には、マイクロウェル3の上部直径が36μm以下であり、深さが36μm以下であり、底部直径が20μm以下であることも、一例として好適である。このようなサイズであることで、細胞を一つずつ収容できるからである。
なお、このマイクロウェル3のサイズは一例であり、これに限られるものではない。
複数のマイクロウェル3が、プレートユニット2の表面に形成されていることで、プレートユニット2に投入された細胞群は、一つずつに分かれて、それぞれがマイクロウェル3の一つずつに入っていく。この自律的な分配が生じるのも、マイクロウェル3がこのような形状やサイズで構成されているからである。
加えて、隣接するマイクロウェル3同士の間隔が、マイクロウェル3の直径(特に、開口している上部直径)以下であることで、マイクロウェル3の形成されていないプレートユニット2の表面上に細胞が残ってしまうことが防止できる。この結果、プレートユニット2の表面に細胞群を投入する程度の作業で、一つ一つの細胞を、複数のマイクロウェル3のそれぞれに分配して収容させることができる。
一つのプレートユニット2に形成されるマイクロウェル3の個数は任意である。ただし、プレートユニット2の製造上の容易性に合わせた個数であることが好適である。複数のプレートユニット2が組み合わされることで、細胞検査部材1としては、必要な数のマイクロウェル3を実現できる。
(金型での形成)
また、マイクロウェル3を含むプレートユニット3は、金型で形成される。図5は、本発明の実施の形態1における金型の側面図である。なお、図5は、側面図であるので、凸部21が一列にのみ示されているが、実際には、平面上に多数の凸部21が形成されている。
金型20は、図5のように、凸部21を備えている。この凸部21が、マイクロウェル3に対応する。金型20は、金属製もしくは合金製の板材に、機械加工でこの複数の凸部21が形成されて製造される。例えば、金属製もしくは合金製の板材の表面を削りだすことで、複数の凸部21が形成できる。
この複数の凸部21のそれぞれの位置、形状、大きさは、そのままマイクロウェル3に対応する。
この金型に、図6のように溶融樹脂が流し込まれる。図6は、本発明の実施の形態1における樹脂の流し込みによるプレートユニットの製造を示す模式図である。金型20の表面(凸部21が存在する側)に、溶融樹脂が流し込まれる。溶融樹脂は、凸部21に対応するように流れ込む。
溶融樹脂は、時間が経過すると固化する。この固化状態となった樹脂が、金型20からはがされると、はがされたものが、プレートユニット2となる。このプレートユニット2には、凸部21によって形成される凹部が形成される。この凹部が、マイクロウェル3となる。
ここで、金型20は、機械加工で形成されているので、マイクロウェル3に対応する凸部21に形状、大きさ、位置の精度が高くなる。この高い精度によって、製造されるプレートユニット2およびマイクロウェル3も、細胞検査部材1としての高い要求に応えることができる。
また、凸部21の頂部の外周は、Rを有することも好適である。
凸部21の頂部は、マイクロウェル3の底部に対応する。この底部となる部分から樹脂をはがす際にきれいにはがれないと、マイクロウェル3の底部の形状精度が悪くなる。凸部21の頂部にRが設けられていることで、このような問題を解消できる。
結果として、マイクロウェル3の形状精度が高くなり、細胞検査部材1としての使用レベルが高まる。
また、一つの金型20によって、多量のプレートユニット2(マイクロウェル3が形成されている)を、製造できる。金型20の大きさ、凸部21の数の違い、凸部21の位置の違いによって、製造されるプレートユニット2も多品種とでき、細胞検査部材1の要求に合わせることができる。
以上のように、実施の形態1における細胞検査部材1は、精度が高く、より簡単な作業で、一つずつの細胞を一つずつのマイクロウェル3に収容させることができる。
また、大きさやマイクロウェル3の個数の要望に、フレキシブルに対応できる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
図7は、本発明の実施の形態2におけるマイクロウェルの模式図である。図7のプレートユニット2においては、マイクロウェル3が、横軸と縦軸において互い違いの位置に配置される。図1のような横軸と縦軸において、整然としたマトリクス配置とは異なる配置である。
このとき、隣接するマイクロウェル3の中心同士の距離が、略同一であることも好適である。すなわち、図7における中心同士の距離である、L1、L2、L3は、略同一である。このように略同一であることで、プレートユニット2の表面に投入された細胞群は、一つずつの細胞に分かれて、一つずつのマイクロウェル3に収容されるからである。かつ、マイクロウェル3の形成されていないプレートユニット2の表面に、細胞が残りにくいからである。
また、マイクロウェル3が、横軸と縦軸において、互い違いの位置に配置されることで、一つのプレートユニット2により多くのマイクロウェル3を形成できるようになる。加えて、図7のように、隣接するマイクロウェル3の中心同士の距離を略同一にできる。
このように、マイクロウェル3の配置を工夫することで、細胞検査部材1としての使用において、高いメリットを生じさせることができる。
また、図8のように、一つのマイクロウェル3を基準に、他のマイクロウェル3が放射状に配置されていることも好適である。図8は、本発明の実施の形態2におけるマイクロウェルの模式図である。
放射状に配置されることで、一つのプレートユニット2において、より高密度に、多数のマイクロウェル3を配置可能である。また、放射状であることで、隣接するマイクロウェル3同士の距離が略同一となりやすく、細胞の一つ一つが、マイクロウェル3のそれぞれに収容されやすくなる。
また、隣接間距離が略同一であることに加えて、マイクロウェル3の間隔が、マイクロウェル3の上部直径以下であり、プレートユニット2の表面に細胞が残りにくくなる。
結果として、プレートユニット2の表面に投入された細胞群の含む細胞の一つ一つが、プレートユニット2の表面に残ることなく、一つ一つのマイクロウェル3に入り込む。
また、細胞検査部材1は、複数の組み合わされたプレートユニット2と、これを囲むフレームと、蓋とを備えることも好適である。複数のプレートユニット2がフレームで囲まれて、最終的に蓋を備えることで、作業者が作業しやすくなるからである。
プレートユニット2の外周を囲むフレームと、フレームの上に載って、プレートユニット2の表面に対する蓋が備わることで、細胞検査や培養の容易性が高まるからである。
以上のように、実施の形態2における細胞検査部材1は、より多くのマイクロウェルを実現できる。また、マイクロウェル3同士の距離を略同一にできることで、プレートユニット2の強度を高めることもできる。
結果として、細胞検査や細胞培養がより容易となる細胞検査部材1が実現できる。
以上、実施の形態1〜2で説明された細胞検査部材は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
1 細胞検査部材
2 プレートユニット
3 マイクロウェル
4 嵌合部材
20 金型
21 凸部

Claims (12)

  1. 複数のマイクロウェルが形成されたプレートユニットと、
    複数の前記プレートユニットを組み合わせる嵌合部と、を備え、
    前記プレートユニットは、機械加工された金型で製造され、
    前記複数のマイクロウェル同士の間隔が、前記マイクロウェルの直径以下である、細胞検査部材。
  2. 前記プレートユニットは、樹脂を素材とする、請求項1記載の細胞検査部材。
  3. 前記嵌合部材は、隣接する前記プレートユニットを接続して組み合わせる、請求項1または2記載の細胞検査部材。
  4. 前記金型は、前記マイクロウェルに対応する凸部を有し、前記機械加工は金属もしくは合金製の板材に、前記凸部を形成する、請求項1から3のいずれか記載の細胞検査部材。
  5. 前記凸部の頂部の外周は、Rを有する、請求項4記載の細胞検査部材。
  6. 複数の前記マイクロウェルにおいては、一つのマイクロウェルを基準に他のマイクロウェルが放射状に配置されている、請求項1から5のいずれか記載の細胞検査部材。
  7. 複数の前記マイクロウェルにおいては、マイクロウェルが、横軸と縦軸において互い違いの位置に配置される、請求項1から5のいずれか記載の細胞検査部材。
  8. 複数の前記マイクロウェルにおいて、隣接するマイクロウェルの中心同士の距離が、略同一である、請求項1から7のいずれか記載の細胞検査部材。
  9. 前記プレートユニットの外周を囲むフレームと、前記プレートユニットの蓋と、を更に備える、請求項1から8のいずれか記載の細胞検査部材。
  10. 前記プレートユニットは、130mm×90mm以下である、請求項1から9のいずれか記載の細胞検査部材。
  11. 前記マイクロウェルは、
    上部直径が36μm以下であり、
    深さが36μm以下であり、
    底部直径が20μm以下である、
    請求項1から10のいずれか記載の細胞検査部材。
  12. 請求項1から11のいずれか記載のプレートユニットを製造する金型。
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