上述のように、特許文献2の美容器具では、パッティングモード時に、美容用液が含浸された綿マットをヘッドに装着し、プラス電流を肌面に供給しながら美容用液を皮膚に浸透させ、同時にLEDで可視光を肌面に照射して真皮層の繊維芽細胞を活性化する。しかし、綿マットをヘッドに装着した状態でLEDから可視光を照射しても、可視光が綿マットで遮られるため肌面に到達しにくい。一方、綿マットをヘッドから外した状態で可視光を照射すると、肌面に光刺激を付与できるが、LEDで発光した未調整の可視光をアクリル樹脂製の窓板から直接照射するだけであるため、肌面における可視光の照度にむらが生じやすい。詳しくは、LEDと正対する窓板の中央部分の照度は高いが、窓板の周縁部の照度が低くなることが避けられず、照度が高い部分の光が目に入って不快感を与えてしまうことがある。また、化粧水や精製水が含浸された綿マットをヘッド部に装着して使用するとき、ヘッド部の窓開口と窓板の隙間から化粧水や精製水が窓内部に浸入して、短絡事故や作動不良を生じるおそれもある。
本発明の目的は、美容用液が肌ヘッドの内部に浸入するのを確実に防止でき、従って美容用液の浸入に伴う短絡などの事故を一掃できる美容器具を提供することにある。
本発明の目的は、肌面に電流を供給し、さらに光を照射して美容効果を向上できる美容器具を提供することにある。
本発明の目的は、肌面へ向かって照射される光の照度を、照射面の全面にわたって均一化して、照度が高い部分の光が照射されるのを解消して不快感を与えることのない美容器具を提供することにある。
本発明は、肌面と接触して電流を供給する肌刺激体3と、肌面に光を照射する光源26が設けられた美容器具を対象とする。肌刺激体3に開口した窓開口35と光源26の間に、光源26から照射された光を窓開口35の外へ導く導光体27を配置する。そして、図1に示すように、窓開口35を介して肌刺激体3の内部と外部を連通する肌刺激体3と導光体27の間の隙間が、肌刺激体3と導光体27の間に配置した第1シール体52で水密状に封止してあることを特徴とする。
導光体27の窓開口35側の端部に、窓開口35の内面に入り込む照射部46を突設し、その突端に光源26から照射された光を肌面へ向かって照射する照射面48を設ける。照射部46の突出基端の周囲に、リング状の第1シール体52を挟持するシール座51を形成する。シール座51と肌刺激体3の内面で挟持した第1シール体52を、照射部46の周面で受止めて、第1シール体52のずれ移動を規制する。
図10に示すように、照射面48は窓開口35の厚み範囲内に位置させる。
図6に示すように、照射面48の周縁と肌刺激体3の刺激面3aが面一になる状態で導光体27を固定する。
本体ケース1に肌刺激体3を支持するヘッドケース16を突設して、ヘッドケース16の突端に肌刺激体3を配置する。肌刺激体3と導光体27の間に配置した第1シール体52は、本体ケース1に固定した導光体27で肌刺激体3に押付けられて、肌刺激体3と導光体27の間の隙間を封止している(図1参照)。
肌刺激体3は、ヘッドケース16の突端に設けた前開口19から突出されている。肌刺激体3に設けた装着壁34と前開口19の内面の段部20の間に第2シール体36を配置する。導光体27を本体ケース1に固定した状態においては、肌刺激体3の装着壁34および第2シール体36が段部20に向かって押付け固定されている。
ヘッドケース16の内面内方に配置した光源26は、窓開口35と光調整空間Sを介して正対されている。光源26と窓開口35の間の光調整空間Sに導光体27を配置する。
図6に示すように照射面48は、肌刺激体3の内面へ向かって凹む内凹み湾曲面で形成する。
内凹み状の照射面48に、少なくともひとつの凸部49と、少なくともひとつの凹部50を形成する。
図11に示すように、照射面48に設けた凸部49をリング状に形成し、凸部49のリング内面に凹部50を形成する。
導光体27は、光拡散作用を備えたフィラー65を含むプラスチック成形品で形成する。
導光体27の内部に、光源26から照射された光を拡散させる拡散空間55を形成する(図4参照)。
ヘッドケース16の少なくとも一部に、透光可能な照射光視認部21を設ける。導光体27の中途部に、導光体27で導かれた光の一部を導光体27の周囲へ向かって照射する光照射手段58を設ける。光照射手段58から照射された光は、照射光視認部21を介してヘッドケース16の外から視認できる。
導光体27を導電性樹脂で形成する。肌刺激体3は肌面に電流を供給する肌電極を兼ねており、肌刺激体3および導光体27に電流を供給して美容処理を行う。
図1に示すように、光照射手段58を、光源26から照射された光を拡散させる拡散空間55と、同空間55に連通して、拡散空間55で拡散した光を導光体27の周囲へ向かって照射させる照射窓59・60で構成する。
光照射手段58を、導光体27の周面に凹み形成した照射凹部68で構成する(図14参照)。
図13に示すように光照射手段58は、導光体27の周面に凹み形成した照射凹部68と、照射凹部68の入光面70側に設けられて、導光体27で導かれた光を導光体27の周囲へ向かって照射する照射リブ69で構成する。
ヘッドケース16は、同ケース16の内部に設けたヘッド支持体15に固定する。導光体27はヘッド支持体15の内部に配置されて、導光体27の周囲がヘッド支持体15の筒壁で囲まれている。ヘッド支持体15の筒壁を含む支持体内面に、光照射手段58から照射された光を反射する反射層61を形成する(図4参照)。
ヘッドケース16の少なくとも一部に透光材で形成した照射光視認部21を設ける。照射光視認部21は、光照射手段58から照射される照射光の光路と交差する状態で配置する。
ヘッドケース16の突端周縁に設けたキャップ装着部17に、綿マットMを固定する保持キャップ64を着脱可能に装着する。
導光体27の周囲に臨む肌刺激体3の内面に、肌刺激体3を加熱するヒーター31を配置する。
図19に示すように、導光体27の内奥に光源26と、肌面の状態を撮影するカメラ81を配置する。本体ケース1の内部に、カメラ81の撮影画像に基づき肌面の異常を検知する肌異常検知部88と、肌異常検知部88が肌面の異常を検知した状態において音、光、振動の少なくともひとつを発生する報知体89を設ける。
光源26は報知体89を兼ねている。肌異常検知部88が肌面の異常を検知した状態において、光源26から光を照射する。
肌異常検知部88が肌面の異常を検知した状態において、肌刺激体3に対する出力電流を増加する。
本発明に係る美容器具では、肌面と接触して電流を供給する肌刺激体3と、肌面に光を照射する光源26を設けるようにした。また、肌刺激体3に開口した窓開口35と光源26の間に導光体27を配置して、光源26から照射された光を、導光体27で案内して肌刺激体3の外へ照射できるようにした。こうした美容器具によれば、美容器具を使用するとき、光源26を点灯しておくことにより、導光体27から照射された光によって肌面を照らしながら、美容処理を行うことができる。また、肌刺激体3と導光体27の間の隙間を、第1シール体52で水密状に封止するので、美容用液を併用して美容処理を行う場合に、美容用液が肌刺激体3の内部に浸入するのを確実に防止して、美容用液の浸入に伴う短絡などの事故を防止でき、美容器具の安全性と信頼性を向上できる。
照射部46の突出基端の周囲に設けたシール座51と肌刺激体3の内面で第1シール体52を挟持し、さらに第1シール体52を照射部46の周面で受止めると、第1シール体52が径方向へずれ移動するのを規制できる。従って、肌ヘッド2に落下衝撃が作用するような場合でも、第1シール体52が径方向へずれ動くことはなく、従って、常に安定した状態で封止作用を発揮して、美容用液が肌刺激体3の内部へ浸入するのをさらに確実に防止できる。
照射面48を窓開口35の厚み範囲内に位置させると、肌刺激体3を肌面に沿ってゆっくりと滑らせて美容処理を行うとき、照射面48が肌面に対して不必要に強く押付けられるのを防止して、肌刺激体3の肌当りをソフトで優しいものとすることができる。また、照射面48を窓開口35の厚み範囲内に位置させることで、照射面48を肌面の間近に位置させて、光源26から照射された光を肌面に対して効果的に照射することができる。
導光体27を固定した状態において、照射面48の周縁と肌刺激体3の肌刺激面3aを面一にすると、肌刺激体3を肌面に沿ってなめらかに滑らせて美容処理を行うことができる。また、照射面48の周縁と肌刺激面3aが面一になっているので、美容処理を行った後に照射面48に付着している美容用液を除去するとき、美容用液が窓開口35の内縁で受止められることがなく、従って、照射面48に付着している美容用液を余すところなく払拭除去し、あるいは確実に水洗い洗浄することができる。
ヘッドケース16の突端に肌刺激体3を配置し、肌刺激体3と導光体27の間に配置した第1シール体52を、本体ケース1に固定した導光体27で肌刺激体3に押付けるようにしていると、導光体27を本体ケース1に組むだけで第1シール体52を弾性変形させて、肌刺激体3と導光体27の間の隙間を封止でき、導光体27をより少ない手間で本体ケース1に組付けることができる。
肌刺激体3に設けた装着壁34と前開口19の内面の段部20の間に第2シール体36を配置すると、導光体27を本体ケース1に固定した状態において、肌刺激体3の装着壁34および第2シール体36を段部20に向かって押付け固定できる。また、上記のように、導光体27を本体ケース1に固定することで、2個のOリング36・52を同時に挟持して封止姿勢に保持できるので、組立てに要する手間を省くことができる。
光源26と窓開口35の間の光調整空間Sに導光体27を配置すると、光源26から照射された光を導光体27の内部において繰返し散乱させたのち、照射面48から肌面に照射することができる。このように、導光体27の内部において光を繰返し散乱させるようにすると、光源26と正対する照射面48の中央寄りの照度と、照射面48の周縁の照度を均一にすることができる。従って、肌面へ向かって照射される光の照度を、照射面48の全面にわたって均一化でき、照度が高い部分の光が照射されるのを解消してユーザーに不快感を与えることのない美容器具を提供できる。
照射面48を内凹み湾曲面状に形成すると、美容用液を照射面48の凹み面に保持した状態で美容処理を行うことができる。また、肌刺激体3を肌面に沿って滑らせながら美容処理を行う際に、照射面48の凹み面に保持された美容用液を少しずつ塗り延ばすことができるので、何度も美容用液を肌面に塗付する手間を省いて、美容処理をより簡便に行える。
照射面48に凸部49と凹部50とが形成されていると、照射面48の凹み面に付着させた美容用液を凸部49と凹部50で協同して保持するので、美容用液が肌面に過剰に付着するのを防止して、美容用液を肌面に対して均一に塗り延ばすことができる。また、美容用液を塗り延ばす際には、常に凸部49から肌面に光を照射して肌面を照らすことができる。さらに、美容処理を行うとき、顔肌に接触した凸部49でさすり刺激を与えることができるので、肌刺激体3による美容効果に加えてさすり刺激による美容効果を発揮できる。
凸部49をリング状に形成し、凸部49のリング内面に凹部50を形成すると、凹部50に保持された美容用液が肌面に付着して塗り延ばされるのをリング状の凸部49で制限できる。従って、美容用液を肌面に対してさらに均一に塗り延ばすことができる。また、リング状の凸部49から肌面に向かって照射された光を視認しながら、的確に美容処理を行える。さらに、リング状の凸部49によって顔肌にさすり刺激を与えて美容効果を向上できる利点もある。
導光体27が光拡散作用を備えたフィラー65を含むプラスチック成形品で形成されていると、導光体27の内部における光の散乱作用をフィラー65で促進できるので、肌面へ向かって照射される光の照度をむらのない均一なものにできる。従って、照射面48と正対する肌面にさらに均一な光を照射でき、照度が高い部分の光が照射されるのを解消できる。
導光体27の内部に拡散空間55が形成されていると、光源26から照射された光が、異なる媒質の境界面、つまり拡散空間55に隣接する導光体27の壁部分を通過する際に屈折し、さらに、光が拡散空間55を通過する際に散乱される。そのため、光の散乱を促進して、照射面48から肌面へ向かって照射される光の照度をさらに均一化し、照度が高い部分の光が照射されるのをさらに確実に解消できる。
導光体27で導かれた光の一部を導光体27の周囲へ向かって照射する光照射手段58を設け、ヘッドケース16に照射光視認部21を設けた美容器具によれば、光照射手段58から照射された光の一部を、照射光視認部21を介してヘッドケース16の外から視認できる。従って、美容器具を使用するときの肌ヘッド2の外観の印象を幻想的なものとして、デザイン性を向上できる。また、特定の色の光を肌面に照射しながら美容処理を行う場合には、照射光視認部21における光の色を視認することで、美容処理の内容を確認できる。さらに、照射光視認部21が光っていることを視認することで、美容器具が作動中であることを確認できるので、ユーザーの聴覚に障がいがある場合でも、美容器具の運転状態を明確に知ることができる。
導光体27を導電性樹脂で形成し、肌電極を兼ねる肌刺激体3および導光体27に電流を供給して美容処理を行うようにすると、肌刺激体3と導光体27の両者で肌面に電流を供給できるので、肌刺激体3のみで肌面に電流を供給する場合に比べて、より広い面積の肌面に電流を供給して、美容処理を効果的に行うことができる。
拡散空間55と同空間55に連通する照射窓59・60で光照射手段58を構成すると、導光体27やヘッド支持体15に、拡散空間55と照射窓59・60を確保することで、導光体27で導かれた光の一部を導光体27の周囲へ向かって照射できる。従って、光を変向し、反射し、あるいは導光するための構造体で光照射手段58を構成する場合に比べて、光照射手段58の構造を簡素化して、導光体27および光照射手段58を備えた美容器具のコストを削減できる。また、拡散空間55と照射窓59・60を確保すればよいので、光を導光体27の周囲へ向かって照射する機能に関して故障や作動不良を生じる余地がなく、信頼性を向上できる利点がある。
導光体27の周面に凹み形成した照射凹部68からなる光照射手段58によれば、光源から導光体27に照射されて照射凹部68に入射した光を、導光体27の周囲へ向かって照射することができる。具体的には、照射凹部68に入射した光を、照射光視認部21へ照射できるので、散乱作用を利用して光を照射窓60へ到達させる場合に比べて、より明確な光で照射光視認部21を光らせて、美容器具が使用中であることを的確に報知できる。とくに、照射凹部68に光反射面71が設けてある場合には、照射凹部68に入射した光を照射窓60に向かって確実に反射させて、より強い光を照射光視認部21に照射できる。
照射凹部68とその入光面70側に設けた照射リブ69で光照射手段58を構成すると、光源26から導光体27へ照射された光の一部の向きを入光面70で反射し変向して、照射光視認部21へ照射することができる。また、入光面70で反射し変向された光を、照射リブ69で照射窓60の近傍まで導光して照射するので、光照射手段58から照射されて照射窓60に達するまでに散乱する光の量を減少して、照射光視認部21をさらに明確に光らせることができる。
ヘッド支持体15の筒壁を含む支持体内面に、光照射手段58から照射された光を反射する反射層61が形成されていると、反射層61に達した光を照射窓60や拡散空間55へ反射して、照射光視認部21における光の照度を増加できる。
ヘッドケース16の少なくとも一部に透光材で形成した照射光視認部21を設けると、ヘッドケース16に窓を開口して照射光視認部21とする場合に比べて、肌ヘッド2の外観をすっきりとしたものにして、美容器具のデザイン性を向上できる。また、照射光視認部21を、光照射手段58から照射される照射光の光路と交差する状態で配置しておくことにより、照射光視認部21における照度を向上して、美容器具が作動中であることをユーザーに対して明確に報知できる。
ヘッドケース16の突端周縁に、綿マットM用の保持キャップ64を装着するためのキャップ装着部17が設けられていると、綿マットMを肌刺激体3に装着した状態において、照射光視認部21が綿マットMで覆われるのを防止できるので、綿マットMを併用して美容処理を行う場合に光源26を発光させておくことにより、美容器具が運転中であることを照射光視認部21で確認できる。
導光体27の周囲に臨む肌刺激体3の内面に、ヒーター31が配置されていると、肌刺激体3をヒーター31で加熱しながら美容処理を行うことができる。とくに、肌刺激体3や綿マットMをヒーター31で加熱しながらイオン導入処理を行うことにより、肌面を温熱で加熱して弛緩させながら美容溶液を肌面に浸透させることができる。また、寒冷期にイオン導入処理や、肌刺激体3を肌面に直接接触させて美容処理を行う場合であっても、ヒーター31で肌刺激体3を加熱することにより、美容用液や肌刺激体3の冷たさを感じることなく、美容処理を快適に行うことができる。
導光体27の内奥に光源26とカメラ81を配置し、本体ケース1の内部に肌異常検知部88と報知体89を設けた美容器具によれば、美容処理を行うのに併行して、肌面にシミ、くすみ、そばかすなどができていることを早い段階でユーザーに報知できる。また、美容器具で肌異常を検知するのと同時に、肌刺激体3によるイオン導入を行うことができる。
光源26が報知体89を兼ねており、肌異常検知部88が肌面の異常を検知した状態において、光源26から光を照射する美容器具によれば、例えば光源26を点滅させ、あるいは光源26の発光色を変化させることで、肌面に肌異常が発生していることを知らせることができる。また、報知専用の光源や発音手段を別途設ける必要がないので、その分だけ美容器具の製造に要するコストを低減できる。
肌異常検知部88が肌面の異常を検知した状態において、肌刺激体3に対する出力電流を増加するようにした美容器具によれば、効果的に肌ケアを行うことができる。また、肌異常の発見と同時に、肌刺激体3に対する出力電流を自動的に増加できるので、ユーザーがスイッチ操作を行う手間を省くことができる。
(実施例1) 図1ないし図9は、本発明に係る美容器具の実施例1を示している。なお、本発明における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。
図2および図3において美容器具は、グリップを兼ねる縦長の本体ケース1と、本体ケース1の前面上部に突設される肌ヘッド2を備えており、肌ヘッド2の前端に肌刺激体3(肌電極)を備える。本体ケース1は、前後に分割形成された前ケース1aと後ケース1bとで中空ケース状に構成されている。後ケース1bの後面上部には、電源投入用のスイッチボタン4と、運転モードを切換えるためのスイッチボタン5と、電流強度を切換えるスイッチボタン(図示していない)を備えたスイッチパネル6が設けられている。スイッチパネル6と正対する本体ケース1の内部には制御基板7が設けられており、その下方に電池8が配置されている。制御基板にはスイッチボタン4・5でオン・オフ操作されるスイッチ4a・5aと、美容器具の運転状態を表示するLED9と、後述するヒーター31や光源26の作動を制御し、あるいは肌刺激体3に供給される電流を調整する制御回路などが実装されている。本体ケース1の左右両側にはグリップ電極10が固定されており、グリップ電極10は、図3に略記した電極リード54を介して制御基板7に接続されている。図3において符号11はスライド開閉される電池蓋である。
図4および図5に示すように、前ケース1aの上部前面には、肌ヘッド2を装着するための円形の装着座14と、丸筒状のヘッド支持体15が一体に設けられており、装着座14に肌刺激体3を支持するためのヘッドケース16が装着されている。ヘッドケース16は乳白色の半透明のプラスチック成型品からなり、丸筒状の筒部の前端周面にキャップ装着部17が周回状に膨出されている。また、筒部の後端に先の装着座14に嵌込まれる連結筒壁18が形成されている。ヘッドケース16の前端には肌刺激体3を装着するための前開口19が形成されており、前開口19の内端に連続して肌刺激体3を受け止める段部20が形成されている。
ヘッドケース16の筒壁の前後方向の中途部は、光源26から照射された光の一部を視認するための照射光視認部21になっている。ヘッドケース16と前ケース1aと、後述する導光体27は、前ケース1aの内面から連結筒壁18にねじ込んだ4個のビス22で一体化されている。この装着状態において、装着座14に連続する外周囲壁と連結筒壁18との間の隙間がOリング23で封止してある。図2、図3において符号64は綿マットMを保持するリング状の保持キャップであり、保持キャップ64は先のキャップ装着部17に圧嵌合されて、肌刺激体3の外面に装着した綿マットMを固定保持する。
上記のように、ヘッドケース16を半透明のプラスチック成型品で構成し、その周面の一部に照射光視認部21を設けると、ヘッドケース16に窓を開口して照射光視認部21とする場合に比べて、肌ヘッド2の外観をすっきりとしたものにして、美容器具のデザイン性を向上できる。また、照射光視認部21を、光照射手段58から照射される照射光の光路と交差する状態で配置することにより、照射光視認部21における照度を向上して、美容器具が作動中であることをユーザーに対して明確に報知できる。
ヘッドケース16の内部には、ヒーターホルダー25と、光源26と、光源26で発光した光を肌刺激体3の外面へ導く導光体27が設けられており、ヘッドケース16の前端の前開口19に、肌刺激体3が前開口19から前方へ突出する状態で装着されている。ヒーターホルダー25は円盤状に形成されて、その後面に4個のボス28が設けられており、ヘッド支持体15の前端壁に挿通したビス29を先のボス28にねじ込むことにより、ヒーターホルダー25がヘッド支持体15と一体化されている。ヒーターホルダー25の前面には、シリコーンゴム製の弾性リング30が設けられており、このリング30でリング状のヒーター31を肌刺激体3に押し付けている。ヒーターホルダー25と肌刺激体3の間には、プラス極性あるいはマイナス極性の電流を供給するばね32が配置されている。このばね32は、図3に略記した電極リード53を介して制御基板7に接続されている。
光源26は、光の三原色を個別に発光する赤色LED26Rと、緑色LED26Gと、青色LED26Bの3個の砲弾形LEDを備えた、いわゆる三原色型の白色LEDからなる。3個のLEDを同時に発光させると、自然光に近い可視光を照射することができ、3個のLEDを個別に発光させると、赤色光と、緑色光と、青色光を照射することができる。また、赤色LED26Rと緑色LED26Gを同時に発光させると、黄色の光を照射することができ、赤色LED26Rと青色LEDを同時に発光させると、紫色の光を照射することができる。各LED26R・26G・26Bに供給される電流値を調整すると、電流値に比例して各光の強度(照度)を大きくすることができる。
肌刺激体3は、チタン板材を素材とする丸キャップ状のプレス成形品からなり、内側開口縁の周囲にフランジ状の装着壁34が張出し形成されている。肌刺激体3の前面の刺激面3aの中央には、導光体27を露出させるための円形の窓開口35が形成されている。図4に示すように、ヘッドケース16の連結筒壁18をビス22で装着座14に締結した状態では、装着壁34に装着したOリング(第2シール体)36が、装着壁34とヘッドケース16の段部20に挟持されて弾性変形し、前開口19と肌刺激体3の周囲壁の間の隙間を封止している。
図1に示すように光源26と肌刺激体3の窓開口35は、光調整空間Sを介して正対しており、この光調整空間Sに導光体27を配置している。導光体27は、光源26のホルダーを兼ねる前段導光体38と、前段導光体38と肌刺激体3の間に配置される後段導光体39で構成されている。前段導光体38は透光可能なプラスチック材で形成されており、フランジ状のベース部40と、同ベース部40の前面に設けられて先の各LED26R・26G・26Bを装着するための光源ホルダー部41と、同ホルダー部41の前側に設けられて後段導光体39を支持する支持筒部42を一体に備えている。光源ホルダー部41の後面には、各LED26R・26G・26Bの発光部を受入れる装着凹部(装着部)43が凹み形成されている。ベース部40は、先に説明したヘッドケース16の連結筒壁18と共にビス22で装着座14の座壁に締結固定されている。
後段導光体39は光拡散作用を備えたフィラー65(図6参照)を含む透光可能なプラスチック材で形成されており、円盤状の導光部45と、導光部45の前面に突設した照射部46と、導光部45の後面に突設した丸筒状の連結筒部47を一体に備えている。フィラー65としては、後段導光体39の屈折率と異なる屈折率の素材であればよく、結晶シリカ、水酸化アルミニウム、石英ガラスの微粒子、金属微粒子、微小気泡などを適用できるが、高度の光拡散作用を発揮できる石英ガラスの微粒子が好ましい。照射部46の前面には照射面48が形成されており、照射面48には7個の凸部49が形成されている。上記のように、光拡散作用を備えたフィラー65を含むプラスチック成形品で後段導光体39を形成すると、後段導光体39の内部における光の散乱作用をフィラー65で促進して、肌面へ向かって照射される光の照度をむらのない均一なものにできる。従って、照射面48から照射される光をより均一化して、照度の高い光がユーザーの目に入って不快感を与えるのを解消できる。
図6に示すように、照射面48は、肌刺激体3の内面へ向かって内凹み湾曲状に凹ませてあり、その周縁前端に平坦面48aが形成されている。凸部49は部分球面状に形成されて、隣接する凸部49の間が凹部50になっている。このように、凸部49を設けることにより、肌刺激体3の刺激面3aを顔肌に沿ってゆっくりと滑らせて美容処理を行うとき、凸部49が顔肌に接触してさすり刺激を与えて美容効果を向上できる。また、凸部49と凹部50で乳液などの粘度の高い美容用液を照射面48に保持した状態で美容処理を行うことができるので、美容用液が不必要に肌面に塗付されるのを防止できる。
照射部46の基端と導光部45の周囲前端との間に、窓開口35よりひとまわり大きなシール座51が段落ち状に形成されており、照射部46の周囲に装着したOリング(第1シール体)52が肌刺激体3の内面とシール座51の間に挟持されている。Oリング52を設けることにより、肌刺激体3と導光体27の間の隙間を水密状に封止できる。この状態のOリング52の内面は照射部46の周面で受止められているので、落下衝撃を受けるような場合でもOリング52が径方向へずれ動くことはなく、従って、常に安定した状態で封止作用を発揮できる。
後段導光体39は、その連結筒部47が前段導光体38の支持筒部42の内面に係合連結された状態で、前段導光体38と共に装着座14の座壁に締結固定されている。この状態のヘッドケース16と前段導光体38のベース部40は、装着座14の座壁を間にして締結されており、後段導光体39に装着したOリング52は、肌刺激体3とシール座51に挟まれて弾性変形している。同様に、装着壁34に装着したOリング36は、ヘッドケース16の段部20と装着壁34に挟まれて弾性変形している。つまり、ヘッドケース16と前段導光体38を装着座14に締結することにより、2個のOリング36・52を同時に弾性変形させて、対応する隙間を水密状に封止することができる。
上記のように、連結筒部47を支持筒部42に連結することにより、光源ホルダー部41の前面と導光部45の後面の間に空間が形成される。この空間は、光源ホルダー部41から放出された光を拡散させるための拡散空間55として機能しており、拡散後の光は照射部46の後面や、連結筒部47の内面および後端面から後段導光体39に入射して照射面48へと案内される。光源26から照射された光は、異なる媒質の境界面、つまり拡散空間55に隣接する前段導光体38の前端壁、および後段導光体39の後端壁を通過する際に屈折し、さらに、光が拡散空間55を通過する際に散乱される。そのため、光の散乱を促進して、照射面48の中央寄りの照度と、照射面48の周縁の照度を均一にすることができる。従って、肌面へ向かって照射される光の照度を、照射面48の全面にわたって均一化して、照射面48と正対する肌面に均一な光刺激を作用させながら効果的に美容処理を行うことができる。また、照度の高い光がユーザーの目に入って不快感を与えるのを解消できる。
図6に示すように、導光体27と肌刺激体3を一体化した状態における照射面48の周縁の平坦面48aと肌刺激体3の肌刺激面3aは面一になっているので、肌刺激体3を肌面に沿ってなめらかに滑らせながら美容処理を行うことができる。また、美容用液を照射面48に保持した状態で美容処理を行う場合に、照射面48に残った美容用液を余すところなく除去し、洗浄しやすくすることができる。上記のように、照射面48の基本形状が内凹み湾曲状に形成してある場合には、凸部49は省略することができ、その場合は照射面48の周縁の平坦面が凸部49として機能する。
美容器具を使用するとき、導光体27で導かれる光の一部を、導光体27の周囲へ向かって照射するために、前段導光体38と、その周囲を覆うヘッド支持体15の筒壁に光照射手段58を設けている。この実施例では、先の拡散空間55と、前段導光体38の支持筒部42の中途部の周囲4個所に設けた内照射窓(照射窓)59と、内照射窓59に対応してヘッド支持体15の筒壁に形成した4個の外照射窓(照射窓)60で光照射手段58を構成した。また、ヘッドケース16の一部に照射光視認部21を設けて、外照射窓60に到達した光を照射光視認部21において視認できるようにした。導光体27の周囲へ向かって照射された光を的確に視認するために、照射光視認部21は光照射手段58から照射された照射光の光路と交差する状態(外照射窓60と正対する状態)で配置した。
図7に示すように内照射窓59は、先に説明した拡散空間55と連通しており、拡散空間55に照射された光の一部を内照射窓59の外へ照射できる。また、内照射窓59の外へ照射された光は、外照射窓60を介して照射光視認部21の外面から視認できる。このように、拡散空間55と同空間55に連通する照射窓59・60で光照射手段58を構成すると、導光体27やヘッド支持体15に、拡散空間55と照射窓59・60を確保することで、導光体27で導かれた光の一部を導光体27の周囲へ向かって照射できる。
従って、光を変向し、反射し、あるいは導光するための構造体で光照射手段58を構成する場合に比べて、光照射手段58の構造を簡素化して、導光体27および光照射手段58を備えた美容器具のコストを削減できる。また、拡散空間55と照射窓59・60を確保すればよいので、光を導光体27の周囲へ向かって照射する機能に関して故障や作動不良を生じる余地がなく、信頼性を向上できる利点がある。さらに、光源26から照射された光の一部を照射光視認部21で視認可能とすることにより、美容器具を使用するときの肌ヘッド2の外観の印象を幻想的なものとして、デザイン性を向上できる。また、視認された光の色を確認することにより、3個のLED26R・26G・26Bのどれが発光しているかを確認することができるので、ユーザーの聴覚に障がいがある場合でも、美容器具の運転状態を明確に知ることができる。
内照射窓59の外へ照射された光を繰返し反射させて、ヘッドケース16の外面から視認しやすくするために、ヘッド支持体15の筒壁の内面および前端壁の後面には反射層61が形成されている。反射層61は金属蒸着法で形成されている。このように、ヘッド支持体15の筒壁の内面および前端壁の後面に反射層61を形成すると、反射層61に達した光を照射窓60や拡散空間55へ反射して、照射光視認部21における光の照度を増加できる。
美容器具を使用する場合には、図3に示すように綿マットMで肌刺激体3の外面を覆い、保持キャップ64をヘッドケース16のキャップ装着部17に圧嵌して綿マットMを固定する。この状態の綿マットMに化粧水を含浸させ、スイッチボタン4をオン操作し、さらにスイッチボタン5を操作して運転モードを選択することにより、ヒーター31に駆動電流が供給され、パルス電流を生成する電流調整回路が作動して、使用可能な状態になるので、ユーザーはイオン導出モードやイオン導入モードなどの運転モードで美容処理を行うことができる。
(イオン導出モード) イオン導出モードにおいては、グリップ電極10を片手で握った状態で、化粧水などの美容用液が含浸された綿マットMを顔肌に沿ってゆっくりと滑らせることにより、顔肌のしわ、ひだ、毛穴などに入り込んでいる微細な汚れを落とすことができる。このとき肌面には、図9に示すようにプラス極性のパルス電流による電流刺激と、温熱刺激が付与される。また、赤色のLED26Rと緑色のLED26Gとを点灯させて、黄色の光を肌面に照射しながら美容処理を行う。黄色の光を肌面に照射することにより、肌面を活性化して美容効果を高めることができる。ユーザーは、黄色の光が肌面に照射されていることで、美容器具がイオン導出モードで運転されていることを確認できる。
肌面に作用するパルス電流による刺激が弱い場合には、電流強度を切換えるスイッチボタンを操作することにより、電流量を増やして肌面に対する刺激を強くすることができる。肌刺激体3にパルス電流が供給されてから、一定時間(約3分)が経過するとパルス電流の供給が停止され、同時にヒーターの駆動が停止されて光源26およびLED9が消灯される。上記のようにイオン導出処理においては、肌刺激体3側をプラス極性とし、グリップ電極10側をマイナス極性にした状態で美容処理を行う。上記のように、美容処理を行う場合には、綿マットMを肌刺激体3に装着するが、ヘッドケース16の突端周縁のキャップ装着部17に保持キャップ64を装着するので、照射光視認部21が綿マットMで覆われるのを防止できる。従って、綿マットMを併用して美容処理を行う場合に光源26が発光している限り、美容器具が運転中であることを照射光視認部21で確認できる。また、肌刺激体3をヒーター31で加熱しながら美容処理を行うことができるので、寒冷期にイオン導出処理を行い、あるいは肌刺激体3を肌面に直接接触させて美容処理を行う場合に、ヒーター31で肌刺激体3を加熱して、美容用液や肌刺激体3の冷たさを感じることなく、美容処理を快適に行うことができる。さらに、肌刺激体3や綿マットMをヒーター31で加熱しながら美容処理を行うので、肌面を温熱で加熱して弛緩させながら化粧水を肌面に浸透させて、効果的に美容処理を行うことができる。
(イオン導入モード) イオン導入モードにおいては、イオン導出モードと同様にグリップ電極10を片手で握った状態で、化粧水などの美容用液が含浸された綿マットMを顔肌に沿ってゆっくりと滑らせることにより、美容用液を肌面に浸透させて保湿効果を高めることができる。このとき肌面には、図9に示すようにヒーター31による温熱刺激が付与され、肌刺激体3にはマイナス極性のパルス電流が供給され、グリップ電極10にはプラス極性のパルス電流が供給される。また、赤色のLED26Rを点灯させて、赤色の光を肌面に照射しながら美容処理を行う。このように赤色の光を肌面に照射することにより、肌面を活性化して美容効果を高めることができる。また、ユーザーは、赤色の光が肌面に照射されていることで、美容器具がイオン導出モードで運転されていることを確認できる。肌刺激体3にパルス電流が供給されてから、一定時間(約3分)が経過するとパルス電流の供給が停止されて光源26およびLED9が消灯される。なお、イオン導入処理においては、綿マットMを使用せずに、化粧水などの美容用液を顔肌に塗付した状態で、肌刺激体3を肌面に沿ってゆっくりと滑らせて美容処理を行ってもよい。イオン導入モード時には、肌刺激体3や綿マットMをヒーター31で加熱しながら美容処理を行うので、肌面を温熱で加熱して弛緩させながら化粧水を肌面に浸透させることができ、保湿効果を高めることができる。
(第3モード) 第3モードにおいては、綿マットMは使用せずに、顔肌をシートマスクで覆った状態、あるいは乳液を照射面48に塗付した状態で、肌刺激体3を肌面に沿ってゆっくりと滑らせて美容処理を行う。この第3モードにおいては、図9に示すようにヒーター31による温熱刺激が付与され、さらに、肌刺激体3にプラス極性のパルス電流とマイナス極性のパルス電流を交互に供給し、さらに、赤色のLED26Rを点滅した状態で美容処理を行って肌面を整える。このように、赤色のLED26Rを点滅した状態で美容処理を行うことにより皮膚細胞を活性化して、美容効果を高めることができる。また、赤色のLED26Rが点滅していることから、美容器具が第3モードで運転されていることを確認できる。赤色のLED26Rを点灯した状態で、緑色のLED26Gを断続的に点灯して黄色の光を生成して、美容処理を行ってもよい。肌刺激体3にパルス電流が供給されてから、一定時間(約3分)が経過するとパルス電流の供給が停止されて光源26およびLED9が消灯される。
以上のように、実施例1の美容器具においては、肌面に熱刺激を与え、電流を供給し、さらに光を照射しながら美容処理を行うので、従来の美容器具に比べて、肌面を活性化して美容効果を向上できる。詳しくは、光を肌面に照射することにより肌面の皮膚細胞を活性化させて、皮膚細胞の新陳代謝を促進できる。赤色の光や黄色の光を肌面に照射して皮膚細胞を活性化することについては、生理学的なメカニズムは不明であるが、光源を備えた美容装置を開発し、実際に肌処理テストを行う過程で確認した知見に基づいており、光を併用した美容処理が将来的に普遍化するであろうことを予見させるものである(特開2011−41706号公報)。なお、肌面に照射する光源26としては、可視光型の光源26以外に、近赤外線LEDを光源26とすることができる。その場合には、上記の各運転モードにおいて、近赤外線LED点灯して美容処理を行うことができ、あるいは可視光型の光源26と併用して美容処理を行うことができる。
ヘッドケース16および導光体27を本体ケース1に組付けた状態では、Oリング52が弾性変形した状態でシール座51および肌刺激体3の内面に密着し、さらにOリング36が弾性変形した状態で段部20および装着壁34に密着する。そのため、肌刺激体3の窓開口35や周囲壁に沿って化粧水などの美容用液が浸み込んだとしても、美容用液をOリング52・36でシールして、化粧水が肌刺激体3やヘッドケース16の内部に浸入するのを阻止できる。従って、美容用液の浸入に伴うヒーター31やばね32の短絡などの事故を一掃でき、美容器具の安全性と信頼性を向上できる。また、肌刺激体3や装着壁34がOリング52・36を弾性変形させた状態で押圧しているので、肌刺激体3ががたつくのを防止できるうえ、肌刺激体3、およびヘッドケース16の仕上がり寸法にばらつきがあったとしても、Oリング52・36でばらつきを吸収できる。
(実施例2) 図10は照射面48の構造を変更した実施例2を示している。そこでは、照射面48を平坦面で形成し、実施例1と同様の凸部49と凹部50を設けるようにした。導光体27を肌刺激体3に組付けた状態では、照射面48の周縁が窓開口35の厚み範囲内に位置して、凸部49の頂部が肌刺激体3の刺激面3aと面一になるようにした。このように、照射面48を平坦面で形成すると、実施例1の導光体27に比べて、照射面48における凹部50の凹み深さを一定にして、より多くの美容用液を照射面48に保持できる。また、肌刺激体3を肌面に沿ってゆっくりと滑らせて美容処理を行うとき、照射面48が肌面に対して不必要に強く押付けられるのを防止して、肌刺激体3の肌当りをソフトで優しいものとすることができる。さらに、照射面48を窓開口35の厚み範囲内に位置させることで、照射面48を肌面の間近に位置させて、光源26から照射された光を肌面に対して効果的に照射することができる。他は実施例1と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付して、その説明を省略する。以下の実施例についても同じとする。
(実施例3) 図11は照射面48の構造を変更した実施例3を示している。そこでは、照射面48に無端リング状の凸部49を2重に形成し、各凸部49のリング内面に無端溝状の凹部50を形成するようにした。このように、凹部50が無端溝状に形成してあると、照射面48の中央と周縁寄りの凹部50内に美容用液を保持でき、美容用液が照射面48の一部に偏った状態で保持されるのを防止できる。
(実施例4) 図12は照射面48の構造を変更した実施例4を示している。そこでは、照射面48を平坦面で形成し、その中央と周囲6個所に半球状の凹部50を形成して、隣接する凹部50の間が凸部49として機能するようにした。この実施例においては、照射面48を肌面に押し付けた状態において、半球状の凹部50の周縁が肌面と接触することで顔肌にさすり刺激を与えて美容効果を向上できる。また、一部の凹部50に限って美容用液を保持した状態で美容処理を行うことにより、美容用液が肌面に対して不必要に塗付されるのを抑止して、美容用液を均等に塗り延ばすことができる。
(実施例5) 図13は導光体27と光照射手段58の構造を変更した実施例5を示している。そこでは、実施例1における前段導光体38に相当する部分と、後段導光体39の相当する部分を一体化して、導光体27を1個のパーツで構成した。詳しくは、光源ホルダー部41に連続して丸軸状の導光部45を設け、その前端に照射部46を設けて拡散空間55を省略した。また、導光体27の導光部45の周面に凹み形成した照射凹部68と、照射凹部68の入光面70側に設けた丸軸状の照射リブ69で光照射手段58を構成するようにした。
照射凹部68および照射リブ69は導光部45の周面4か所に形成してあり、照射リブ69の突端は平坦面になっていて外照射窓60と正対している。照射凹部68は、導光部45の中心軸線に対して、光源26へ向かって下り傾斜する状態で傾斜させてあり、光源26から入光面70に達した光を照射リブ69の側へ反射できる。これにより、導光部45で導かれた光を導光体27の周囲へ向かって照射できる。このように、光源26から導光体27へ照射された光の一部の向きを入光面70で反射し変向して、照射光視認部21と正対する照射60へ照射することができる。また、入光面70で反射し変向された光を、照射リブ69で照射窓60の近傍まで導光して照射するので、光照射手段58から照射されて照射窓60に達するまでに散乱する光の量を減少して、照射光視認部21をさらに明確に光らせることができる。
(実施例6) 図14は光照射手段58の構造を変更した実施例6を示す。そこでは、導光体27を実施例5と同様に1個のパーツで構成し、外照射窓60と正対する導光部45の周面4か所に形成した照射凹部68と、外照射窓60で光照射手段58とした。この光照射手段58によれば、光源から導光体27に照射されて照射凹部68に入射した光を、光反射面71で反射させて、導光体27の周囲へ向かって照射することができる。具体的には、照射凹部68に入射した光を、光反射面71で反射させて照射光視認部21と正対する照射窓60へ照射できるので、散乱作用を利用して光を照射窓60へ到達させる場合に比べて、より明確な光で照射光視認部21を光らせて、美容器具が使用中であることを的確に報知できる。
(実施例7) 図15は導光体27と光照射手段58の構造を変更した実施例7を示している。そこでは、前段導光体38の光源ホルダー部41の前後厚みを小さくして、光源ホルダー部41の装着部43に装着した各LED26R・26G・26Bの発光面を、拡散空間55に露出させた。また、支持筒部42に相当する部分を、光源ホルダー部41に連続する4個の筒枠42aで形成して、その内部の前後に透光材で形成した拡散板73を配置した。光源26から出た光は、前後の拡散板73を通過するごとに拡散され、周方向に隣接する筒枠42aの間の内照射窓59から、導光体27の周囲へと照射される。後段導光体39の連結筒部47の前後長さは、実施例1の連結筒部47に比べて短くした。
(実施例8) 図16および図17は導光体27の構造を変更した実施例8を示している。そこでは、導光体27を1個のパーツで構成し、その後端に光源ホルダー部41を凹み形成し、光源ホルダー部41の前側に導光部45を設けるようにした。光源ホルダー部41の周囲にはフランジ部74が張出してあり、このフランジ部74をビス75でヘッド支持体15の前端壁に締結固定した。また、照射部46の前面の中央に金属製の遮光板76を固定して、遮光板76の周りにリング状の照射面48を設けるようにした。照射面48は後凹み状の凹曲面で形成して美容用液を保持できるようにした。
また、光源26はLED基板77と、同基板77に実装した3個のフルカラーLED26Cで構成し、フルカラーLED26Cが導光部45の後面と正対する状態で、LED基板77を光源ホルダー部41の周囲壁に固定した。この実施例では、光源26から照射した光を、導光体27の周囲に照射することができないが、外照射窓60の内側に光源26の発光動作に同期して発光する視認専用のLEDを配置しておくことにより、美容器具の使用状況に応じて視認専用のLEDの発光状態を視認できる。
(実施例9) 図18は、実施例8の導光体27の一部を変更した実施例9を示している。そこでは、遮光板76を肌刺激体3の肌刺激面3aと一体に形成しており、遮光板76と肌刺激面3aは、X字状の4個の橋絡腕78で連続させるようにした。このように、照射面48は無端リング状に形成する必要はなく、断続的に設けてあってもよい。
(実施例10) 図19は、導光体27の内奥に光源26と、カメラ81を配置した美容器具の実施例10を示している。そこでは、ヘッド支持体15の前端壁に、準望遠系のレンズ体(コンバージョンレンズ)82と、カメラホルダー83を固定し、レンズ体82の前面を透明の保護カバー84で覆うようにした。カメラホルダー83の中央には、カメラ81がレンズ体82と正対する状態で固定してあり、その周囲に複数個の光源(LED)26が設けてある。レンズ体82は、レンズ本体85と、レンズ本体85を支持する支持枠部86を一体に備えたプラスチックレンズからなり、支持枠部86と先のカメラホルダー83がヘッド支持体15の前端壁にビス87で締結してある。符号52は実施例1のOリング52に相当するリング状のパッキンである。
カメラ81は、美容器具を使用するとき光源26から光を照射しながら肌面の状態を撮影することにより、しみ、くすみ等の色素斑や、そばかす等の色素沈着に代表される肌面の異常を画像として取込むことができる。カメラ81で取込まれた画像は、制御基板7に設けた判定部(肌異常検知部)88へ送られて、色素斑や色素沈着の有無をリアルタイムで判定する。色素斑や色素沈着等の肌面の異常が確認された場合には、スピーカ(報知体)89を作動させて警告音を発し、ユーザーに対して肌面に異常があることを報知する。警告音を聞いたユーザーは、肌面の異常の内容と位置を特定し、しみ、くすみ、そばかす等を目立たなくするための処置を行い、あるいは薬効成分を含む美容用液を塗付する等のスキンケアを行う。
上記のように、実施例10の美容器具によれば、美容処理を行うのに併行して、肌面にシミ、くすみ、そばかすなどができていることを早い段階でユーザーに報知できる。また、肌異常を検知するのと同時に、シミやくすみなどの肌異常部分に肌刺激体3によるイオン導入を行って、肌異常部分をカバーするための対処を的確に行える。
実施例10では、報知体としてスピーカ89を使用したが、音以外に発光体や振動発生装置で報知体89を構成することができる。また、必要があれば、音、光、振動の複数の報知要素を組み合わせて報知体89を構成することができる。光源26が報知体89を兼ねていてもよく、その場合には、照射光視認部21を点滅、あるいは光源26から照射される光の色を変化させることで、肌面に肌異常が発生していることを明確に報知できる。また、肌異常の発見と同時にイオン導入のための電流を自動的に増強して、イオン導入に伴う美容効果を向上して、肌異常を効果的に消滅させることができる。その場合には、肌異常の発見と同時に、肌刺激体3に対する出力電流を自動的に増加できるので、ユーザーがスイッチ操作を行う手間を省くことができる。なお、通常の肌ケア電流を1とする場合に、肌異常に伴う増強後の電流は1.2程度あればよい。また、光源26から光を照射しながら美容処理を行う際に、肌刺激体3に供給される電流が0あるいは0.5であった場合には、肌異常に伴う増強後の電流は1であってもよい。光源26は施療用の光を照射する形態であってもよく、肌異常検知部88が肌面の異常を検知した状態において、施療用の光を照射する光源26の発光強度を増強して、施療効果を高めるようにすることができる。
上記のように、肌異常検知部88が肌面の異常を検知した状態において、光源26の発光強度を増強すると、肌異常の発見と同時に施療用の光の強度が高まるので、施療効果を向上して、肌異常を効果的に減少させることができる。また、美容処理を行う場合の光源26の発光強度は、カメラ81で肌異常を画像として撮影できる程度であればよいので、施療用の光によって健康な肌面がダメージを受けることはない。
実施例10の美容器具は、以下の形態で実施することができる。
肌面に電流を供給可能な肌電極3を備える美容器具であって、
肌面の異常を検知する肌異常検知部88と、
肌異常検知部88が肌面の異常を検知した状態において、音、光、振動の少なくともひとつを発生する報知体89が設けてあることを特徴とする美容器具。
上記構成の美容器具によれば、肌電極3から肌面に電流を供給して美容処理を行うのに併行して、肌面にシミ、くすみ、そばかすなどができていることを肌異常検知部88で検知し、検知と同時に報知体89でユーザーに報知することができる。警告音を聞いたユーザーは、肌面の異常の内容と位置を特定し、しみ、くすみ、そばかす等を目立たなくするための処置を行い、あるいは薬効成分を含む美容用液を塗付する等のスキンケアを行うことができる。また、肌異常を検知するのと同時に、シミやくすみなどの肌異常部分に肌刺激体3によるイオン導入を行うようにすると、肌異常部分をカバーするための対処を的確に行える。
肌異常検知部88が肌面の異常を検知した状態において、肌電極3の出力電流を増加させる上記の美容器具。
この美容器具によれば、肌異常の発見と同時にイオン導入のための電流を自動的に増強すると、イオン導入に伴う美容効果を向上して、肌異常を徐々に改善することができる。また、肌異常の発見と同時に、肌刺激体3に対する出力電流を自動的に増加できるので、ユーザーがスイッチ操作を行う手間を省くことができる。
導光体27は導電性樹脂で形成することができ、その場合には、肌面に電流を供給する肌刺激体3と導光体27に電流を供給して美容処理を行うことにより、肌刺激体3のみで肌面に電流を供給する場合に比べて、より広い面積の肌面に電流を供給して、美容処理を効果的に行うことができる。
実施例1では、赤色あるいは黄色の光を肌面に照射したが、その必要はなく、全てのLED26R・26G・26Bを点灯して、白色光(可視光)を肌面に照射しながら美容処理を行ってもよい。また、緑色のLRD26Gのみ、あるいは青色のLED26Bのみを点灯して美容処理を行うことができ、要は、美容処理を効果的に行える色の光であれば、肌面に照射する光の色は何色であってもよい。肌面に照射する光源26としては、可視光型や近赤外光型の光源以外に、皮膚治療用の特定波長の紫外光を照射する光源であってもよい。美容器具は、肌面に冷熱を与えるための第2の肌刺激体を備えていてもよい。光源26は3個の砲弾形の単色LEDで構成する必要はなく、1個以上のチップ型の白色LEDで構成することができる。ヘッドケース16は本体ケース1と一体に形成してあってもよい。