JP2017156111A - 電磁波照射装置 - Google Patents

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Tazuko Kitazawa
田鶴子 北澤
小川 雄一
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雄一 小川
慧一郎 白神
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慧一郎 白神
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Abstract

【課題】簡単な構成によって、対象物における電磁波の相互作用回数を増加させる。
【解決手段】電磁波照射装置(1)において、プリズム(11)は、第1面(11a)と第2面(11b)と第3面(11c)とを有する。第1面(11a)に入射し照射対象(100)と相互作用した電磁波は、第2面(11b)から出射される。第1ミラー(13)および第2ミラー(14)は、第2面(11b)から出射された電磁波を第3面(11c)に入射させる。そして、第3面(11c)に入射した電磁波は、照射対象(100)と相互作用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、対象物に電磁波を照射する電磁波照射装置に関する。
従来から、電磁波を用いて測定対象を測定するための様々な方法が知られている。これらの測定方法の代表例としては、全反射減衰(Attenuated Total Reflection,ATR)法等の分光分析方法を挙げることができる。
これらの測定方法では、測定対象(対象物)の表面に電磁波(例えば光)を照射し、反射(全反射)された電磁波(換言すれば、測定対象と相互作用した電磁波)が検出される。そして、反射された電磁波のスペクトルを分析することにより、測定対象に対する所定の測定が行われる。近年、これらの測定方法の改良のための様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、固体被測定物を導波路基板に密着させ、波長200〜880nmの光を、導波路基板と固体被測定物との界面において複数回反射させる測定装置が開示されている。
また、特許文献2には、調節機構が不要なATRプリズムを用いた測定装置が開示されている。特許文献2の装置では、異なる波長を発する各光源、および当該異なる波長を検出する検出器がそれぞれ、異なるプリズムの入射面および出射面に貼り付けられている。
また、特許文献3には、測定誤差の低減および構成の容易化を目的とした測定装置が開示されている。特許文献3の装置では、光路を往復させる(すなわち、光の往路と復路とを同じ光路とする)ために、プリズムの光学部品の底辺となす2つの角の値が、入射角と同じ値となるように構成されている。
また、特許文献4には、測定対象において反射された光を出射する光導波路を用いて、当該光の光吸収スペクトル等を高感度に測定するための測定装置が開示されている。特許文献4の装置では、光導波路の外側に光移送手段が配置されることにより、光導波路のある対の出射点からの出射光を、少なくとも1回、光導波路の他の対の入射点から再入射させている。
特開2013−221914号公報(2013年10月28日公開) 特開平8−201278号公報(1996年8月9日公開) 特開平8−193814号公報(1996年7月30日公開) 特許第4516803号公報(2010年5月21日公開)
一般的に、電磁波が測定対象に対して相互作用する回数(以下、「測定対象における電磁波の相互作用回数」とも称する)が多くなるにつれて、測定精度が向上することが知られている。従って、測定精度の向上のためには、測定対象における電磁波の相互作用回数を多くすることが好ましい。
しかし、特許文献1の測定装置は、固体被測定物の界面全体において電磁波を複数回反射させるように構成されているものの、当該固体被測定物内の特定の位置において電磁波を複数回反射させるようには構成されていない。
また、特許文献2の測定装置では、光源から発せられる各波長の光は、測定対象において1回しか反射されない。
また、特許文献3の測定装置では、光路が往復しているため、プリズムの底部に設けられた測定面(測定対象)において、光は高々2回しか反射されない。
また、特許文献4の測定装置は、測定対象における電磁波の反射回数を任意に設定できるものの、比較的複雑な構成を備えた光移送手段を設けることが必要となる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成によって、対象物における電磁波の相互作用回数を増加させることが可能な電磁波照射装置を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電磁波照射装置は、電磁波を導波する電磁波導入部と、対象物に上記電磁波を照射する電磁波源と、上記電磁波を反射する反射面を有する反射部材と、を備えており、上記電磁波導入部は、上記対象物を配置するための配置面と、当該配置面とは異なる第1面、第2面、および第3面を有しており、上記第1面には、上記電磁波源から照射された上記電磁波が入射し、上記第1面に入射し上記対象物と相互作用した上記電磁波は、上記第2面から出射され、上記反射面は、上記第2面から出射された上記電磁波を上記第3面に入射させ、上記第3面に入射した上記電磁波は、上記対象物と相互作用する。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電磁波照射装置は、電磁波を導波する電磁波導入部と、対象物に上記電磁波を照射する電磁波源と、上記電磁波を反射する反射面を有する反射部材と、を備えており、上記電磁波導入部は、上記対象物を配置するための配置面と、当該配置面とは異なる第1面および第2面を有しており、上記第1面および上記第2面は、上記電磁波が入射および出射される面であり、上記反射面は、上記第1面または上記第2面の一方から出射された上記電磁波を反射することにより、当該電磁波を上記対象物と相互作用させて上記第1面または上記第2面の他方から出射させ、上記第1面の法線、上記第2面の法線、上記配置面の法線、上記反射面の法線、および上記第1面へ入射する上記電磁波の光軸のうちの少なくとも1つが、単一の面内に含まれないように、上記第1面、上記第2面、上記反射面、および上記光軸の位置関係が規定されている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電磁波照射装置は、電磁波を導波する電磁波導入部と、対象物に上記電磁波を照射する電磁波源と、上記電磁波の一部を反射するとともに、当該電磁波の一部を透過させる光学面を有する少なくとも1つの光学部材と、を備えており、上記電磁波導入部は、上記対象物を配置するための配置面と、上記電磁波を透過するとともに上記光学面と対向する第1面および第2面を有しており、上記光学面は、上記第1面または上記第2面の一方から出射された上記電磁波を反射することにより、当該電磁波を上記対象物と相互作用させて上記第1面または上記第2面の他方から出射させ、上記第1面へ入射する上記電磁波の光軸と、上記第1面、上記第2面、上記配置面、および上記光学面のそれぞれの法線とが、単一の面内に含まれるように、上記第1面、上記第2面、および上記光学面の位置関係が規定されている。
本発明の一態様に係る電磁波照射装置によれば、簡単な構成によって、対象物における電磁波の相互作用回数を増加させることが可能となるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る電磁波照射装置の構成を示す斜視図である。 (a)は、電磁波のパルスの周期と当該電磁波の光路長との関係についての、第1の構成の一例を示す図であり、(b)は、周期Tと光路長Lとの関係についての第1の構成の、別の例を示す図であり、(c)は、周期Tと光路長Lとの関係についての第1の構成の、さらに別の例を示す図であり、(d)は、電磁波のパルスの周期と当該電磁波の光路長との関係についての、第2の構成の一例を示す図であり、(e)は、周期Tと光路長Lとの関係についての第2の構成の、別の例を示す図である。 比較例の電磁波照射装置の構成を示す図である。 (a)は、実施形態1の電磁波照射装置による照射対象の測定結果を示す図であり、(b)は、比較例の電磁波照射装置による照射対象の測定結果を示す図である。 (a)は、本発明の実施形態2に係る電磁波照射装置の構成を示す斜視図であり、(b)は、(a)の電磁波照射装置の構成を示す上面図である。 本発明の実施形態3に係る電磁波照射装置の構成を示す側面図である。 (a)は、本発明の実施形態4に係る電磁波照射装置の構成を示す斜視図であり、(b)は、照射対象に対して電磁波および第2電磁波が照射される(相互作用する)様子を示す図である。 本発明の実施形態5に係る電磁波照射装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態5に係る電磁波照射装置を光ピンセットとして用いる原理を説明するための図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1について、図1〜図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本明細書において、「相互作用」とは、「対象物に照射した電磁波の一部を当該対象物に吸収させて当該対象物の状態を変化させるととともに、当該電磁波の残りを当該対象物において反射させる」現象を総称的に表す用語であると理解されてよい。
(電磁波照射装置1の構成)
図1は、本実施形態の電磁波照射装置1の構成を示す斜視図である。電磁波照射装置1は、照射対象100(対象物)に対して電磁波を照射する(相互作用させる)装置である。図1に示すように、電磁波照射装置1は、プリズム11(電磁波導入部)、電磁波源12、第1ミラー13(反射部材)、第2ミラー14(反射部材)、および検出器15を備える。
プリズム11は、電磁波を導波する。本実施形態において、プリズム11は、四角錐の頂点付近が切断された形状として形成されている。換言すれば、プリズム11は、略四角錐台状の形状を有している。
プリズム11は、(i)配置面11eと、(ii)配置面11eとは異なる第1面11a、第2面11b、第3面11c、および第4面11dと、を有する。
配置面11eは、上記四角錐の底面である。配置面11eには、照射対象100が、当該配置面11eに接するように配置される。すなわち、配置面11eは、プリズム11における、照射対象100を配置するための面である。
なお、本実施形態において、配置面11eは、鉛直方向(重力方向)に対して垂直である。すなわち、配置面11eは、水平な面として設けられている。但し、配置面11eは、照射対象100を安定して配置することができれば、傾斜面(鉛直方向に対して垂直でない面)として設けられてもよい。
なお、配置面11eには、特定の種類の分子を吸着する吸着層が設けられていてもよい。また、配置面11eには、金属膜が設けられていてもよい。この場合、電磁波照射装置1により、金属膜の表面プラズモン共鳴を測定してもよい。これにより、照射対象100の濃度を高分解能に測定したり、金属膜上の吸着層と照射対象100との相互作用を観察することができる。
プリズム11は、電磁波の入射面および出射面の組を2組有する。具体的には、プリズム11は、(i)第1面11a(入射面)と第2面11b(出射面)との組、および、(ii)第3面11c(入射面)と第4面11d(出射面)との組を有する。
プリズム11において、(i)第1面11aおよび第2面11b、および、(ii)第3面11cおよび第4面11d、の少なくとも一方は、配置面11eに対して同じ角度をなすことが好ましい。
例えば、第1面11aおよび第2面11bが配置面11eに対して同じ角度をなす場合において、電磁波を第1面に垂直に入射させた場合、電磁波を第2面に垂直に出射させることができる。
それゆえ、第1面11aおよび第2面11bにおける電磁波の反射ロスを低減することが可能となる。また、後述する第1ミラー13(反射部材)および第2ミラー14(反射部材)の設置を容易化することもでき、光学系の設計が容易となるという利点も得られる。
電磁波源12は、配置面11eに配置された照射対象100に電磁波を照射する。本実施形態では、電磁波が周期Tを有するパルスである場合を例示して説明を行う。但し、本発明の他の態様において、照射対象100に照射される電磁波は、連続波(CW,Continuous Wave)であってもよい。
なお、電磁波の種類は特に限定されない。一例として、電磁波は、X線、紫外光、可視光、赤外光、テラヘルツ波、またはミリ波等であってよい。なお、電磁波が発散光である場合、電磁波源12の前方にレンズを設置して、電磁波を平行光または収束光等に変換してもよい。
プリズム11において、第1面11aには、電磁波源12から照射された電磁波が入射する。第1面11aに入射し照射対象100と相互作用した電磁波は、第2面11bから出射される。
第1ミラー13および第2ミラー14は、電磁波を反射することにより、第2面11bから出射された電磁波を第3面11cに入射させる。第1ミラー13および第2ミラー14は、反射部材と称されてもよい。ここで、反射部材とは、照射対象100に電磁波を複数回照射するための反射面を有する光学部材であると理解されてよい。
具体的には、第1ミラー13は、第2面11bから出射された電磁波を、第2ミラー14に向けて反射させる。加えて、第2ミラー14は、当該電磁波を、第3面11cに向かうように反射させる。
このように、第1ミラー13および第2ミラー14は、複数の方向に導波する電磁波のそれぞれを反射するように設けられている。
続いて、第3面11cに入射し照射対象100と相互作用した電磁波は、第4面11dから出射される。電磁波は、同一の照射対象100と相互作用しているのであれば、当該照射対象100上における照射位置が相互作用ごとに異なっていてもよい。
検出器15は、第4面11dから出射された電磁波を検出する。例えば、検出器15は、第4面11dから出射された電磁波の強度を検出してよい。これにより、照射対象100による電磁波の吸収(相互作用)の程度を測定することができる。なお、本実施形態において、照射対象100は、電磁波が配置面11eで相互作用する時のビームスポットの径の10倍程度またはそれ以下の径を有し、粒子状である。
(パルスの周期Tと光路長Lとの関係)
電磁波源12から出射される電磁波のパルスの周期Tと、電磁波が照射対象100と1度相互作用してから次に相互作用するまでの光路長(距離)Lとの関係について、2通りの構成が考えられる。なお、以下の説明では、光速をcとして表す。
図2の(a)は、周期Tと光路長Lとの関係についての第1の構成の一例を示す図である。図2の(b)は、周期Tと光路長Lとの関係についての第1の構成の、別の例を示す図である。図2の(c)は、周期Tと光路長Lとの関係についての第1の構成の、さらに別の例を示す図である。図2の(d)は、周期Tと光路長Lとの関係についての第2の構成の一例を示す図である。図2の(e)は、周期Tと光路長Lとの関係についての第2の構成の、別の例を示す図である。図2の(a)から(e)において、グラフの横軸は、電磁波源12から検出器15までの光路上における位置である。また、グラフの縦軸は、電磁波の強度である。なお、図2の(a)から(e)には、電磁波源12から検出器15までの光路における照射対象100の位置も、併せて示されている。
(第1の構成)
第1の構成では、図2の(a)に示すように、以下の式(1−1)、すなわち、
N×c×T≠L …(1−1)
が満たされる。ここで、Nは任意の自然数である。
この式(1−1)は、「電磁波源12から検出器15までの光路を電磁波が通過するために要する時間内で、Tの整数倍が、L/cと一致しない」ことを意味していると理解されてもよい。
また、第1の構成では、図2の(b)に示すように、以下の式(1−2)、すなわち、
c×T≠M×L …(1−2)
が満たされてもよい。ここで、MはM0以下の任意の自然数である。なお、M0とは、1つのパルスが照射対象100と相互作用する回数である。
この式(1−2)は、「1つのパルスが電磁波源12から検出器15までの光路を電磁波が通過するために要する時間内で、Tが、L/cの整数倍と一致しない」ことを意味していると理解されてもよい。
また、第1の構成では、図2の(c)に示すように、以下の式(1−3)、すなわち、
c×T>M0×L …(1−3)
が満たされてもよい。
この式(1−3)は、「1つのパルスが電磁波源12から検出器15までの光路を電磁波が通過するために要する時間より、Tが大きい」ことを意味していると理解されてもよい。
(第2の構成)
他方、第2の構成では、図2の(d)に示すように、以下の式(2−1)、すなわち、
N×c×T=L …(2−1)
が満たされる。
この式(2−1)は、「電磁波源12から検出器15までの光路を電磁波が通過するために要する時間内で、Tの整数倍がL/cと一致する」ことを意味していると理解されてもよい。
また、第2の構成では、図2の(e)に示すように、以下の式(2−2)、すなわち、
c×T=M×L …(2−2)
が満たされてもよい。ここで、MはM0以下の任意の自然数である。
この式(2−2)は、「1つのパルスが電磁波源12から検出器15までの光路を電磁波が通過するために要する時間内で、Tが、L/cの整数倍と一致する」ことを意味していると理解されてもよい。
(比較例)
続いて、本実施形態の電磁波照射装置1の効果をより具体的に説明するために、比較例の電磁波照射装置を考える。図3は、比較例の電磁波照射装置の構成を示す図である。以下、電磁波照射装置1との区別のために、比較例の電磁波照射装置を電磁波照射装置9と称する。
電磁波照射装置9は、電磁波照射装置1と同様に、照射対象100に対して電磁波を照射する装置である。図3において、電磁波の進行方向に対する照射対象100の長さをXとする。なお、全反射している電磁波において、電磁波の進行方向とは、照射対象100と基板(以下に述べる配置面91e)との界面に平行な方向である。照射対象100が粒子である場合には、Xは粒子の直径であると理解されてよい。
図3に示すように、電磁波照射装置9は、電磁波源(不図示)、導波路型プリズム91、および検出器(不図示)を備える。導波路型プリズム91は、配置面91eと、上側反射面91fと、入射面91aおよび出射面91bとを有する。複数の照射対象100はそれぞれ、配置面91eの異なる位置に配置されている。
上側反射面91fは、配置面91eと平行な面であり、配置面91eから距離D1だけ離隔している。入射面91aから入射した電磁波は、配置面91eおよび上側反射面91fで反射されながら出射面91bへ導波され、出射面91bから出射される。配置面91eにおける、電磁波が相互作用する点同士の間隔をD2とする。
現実的には、配置面91eと上側反射面91fとの距離D1の下限値は、電磁波の波長の10倍程度である。従って、距離D2も、現実的には電磁波の波長の10倍以上となる。
XがD2以下である場合、電磁波が相互作用する配置面91e上の位置ごとに、異なる照射対象100に電磁波が照射されることとなる。その結果、他の照射対象100と相互作用した電磁波がノイズとなり、特定の照射対象100と相互作用した電磁波のみを選択的に検出することができなくなる。
例えば、電磁波がλ=500nmの可視光である場合において、X≦5μmである場合には、ノイズが発生してしまう。また例えば、電磁波がλ=10μmの赤外線である場合において、X≦100μmである場合には、ノイズが発生してしまう。
また、測定対象である照射対象100を1つだけ配置面91eに配置した場合、上記のノイズは発生しない。しかし、その場合においても、測定対象において電磁波が相互作用する回数が少ないため、吸収ピーク(後述の図4を参照)が十分に増幅されない。
(電磁波照射装置1の効果)
続いて、図4を参照し、本実施形態の電磁波照射装置1および比較例の電磁波照射装置9を用いて、照射対象100による電磁波の吸収を測定する例を以下に説明する。
図4の(a)は、電磁波照射装置1による照射対象100の測定結果を示すグラフである。図4の(b)は、電磁波照射装置9による照射対象100の測定結果を示すグラフである。図4の(a)および(b)において、横軸は電磁波の周波数または波長であり、縦軸は照射対象100の電磁波の反射率である。
また、図4の(a)および(b)において、照射対象100における相互作用回数が1回である場合のスペクトルを実線、2回である場合のスペクトルを長破線、3回である場合のスペクトルを破線で示している。
電磁波照射装置9では、図4の(b)に示すように、相互作用回数が2回または3回に増加しても、特定の吸収ピークが増幅されることはなく、相互作用回数と同じ数の吸収ピークが別個に現れる。
これは、電磁波が複数の照射対象100に照射され、当該複数の照射対象100において相互作用するためである。従って、電磁波照射装置9では、照射対象100ごとに電磁波の吸収特性にバラツキが存在する場合、特定の吸収ピークを増幅することができない。
一方、電磁波照射装置1では、図4の(a)に示すように、相互作用回数の増加に伴い、特定の吸収ピークが増幅される。これは、電磁波が同一の照射対象100に照射されているためである。
このように、電磁波照射装置1では、電磁波を複数回(少なくとも2回)、同一の照射対象100において相互作用させることができる。このため、簡単な構成により(比較的複雑な構成を備えた光移送手段を設けることなく)同一の照射対象100における電磁波の相互作用回数を増加させることが可能となる。
従って、電磁波照射装置1によれば、照射対象100ごとに電磁波の吸収特性にバラツキが存在する場合であっても、特定の吸収ピークを増幅することができる。なお、本実施形態では、電磁波源12から出射される電磁波はパルスであるため、検出器15において検出されたパルス電磁波をフーリエ変換することで、図4に示したスペクトル(周波数スペクトルまたは波長スペクトル)を容易に得ることができる。
なお、照射対象100の長さXが、電磁波の波長の10倍以下である場合には、照射対象100において電磁波を全反射させて、当該電磁波を測定するのが好ましい。本明細書は特に、長さXが電磁波の波長の10倍以下である照射対象100において、当該電磁波を全反射させることよって、当該電磁波を照射対象100に複数回相互作用させることが可能な電磁波照射装置の構成を開示するものである。
但し、照射対象100における電磁波の反射の態様は、全反射に限定されなくともよい。例えば、照射対象100において電磁波を透過・反射・散乱(乱反射)させることにより、当該電磁波を照射対象100に複数回相互作用させてもよい。
なお、上述した例では、照射対象100による電磁波の吸収を検出する場合について説明したが、電磁波の散乱または蛍光等を検出する場合においても、照射対象100における相互作用回数を増加させることで、検出器15において検出される信号を増幅することができる。この場合、検出器15は、配置面11eの、照射対象100が配置されている側に配置されていてもよい。
なお、同一の照射対象100における電磁波の相互作用回数をさらに増加させるために、第1ミラー13および第2ミラー14に加え、付加的なミラー(反射部材)を設けてもよい。
(第1の構成による効果)
また、上述した第1の構成の場合、照射対象100に複数の電磁波のパルスが同時に照射されない。すなわち、ある電磁波のパルスの、照射対象100に対する1回目の相互作用は、そのパルス以前のパルスの2回目の相互作用と同時になることはない。
また、ある電磁波のパルスの、照射対象100に対する2回目の相互作用は、そのパルス以後のパルスの1回目の相互作用と同時になることはない。従って、対象物へ1つのパルスを照射した結果である検出結果(例:上述の図4の吸収ピーク)が、他のパルスによる影響を受けることを防止することができる。
(第2の構成による効果)
逆に、上述した第2の構成の場合、照射対象100に複数の電磁波のパルスを同時に相互作用させることができる。すなわち、ある電磁波のパルスの、照射対象100に対する1回目の相互作用は、そのパルス以前のパルスの2回目の相互作用と同時になる。また、ある電磁波のパルスの、照射対象100に対する2回目の相互作用は、そのパルス以後のパルスの1回目の相互作用と同時になる。従って、対象物に1つのパルスを相互作用させた結果である検出結果に、他のパルスによる影響を及ぼすことができる。
〔変形例〕
上述した電磁波照射装置1は、電磁波の入射面および出射面の組を2組有するプリズム11を備える。しかし、本発明の一態様に係る電磁波照射装置が備えるプリズムは、電磁波の入射面および出射面の組を、より多く有していてもよい。
上記プリズムの形状の例として、例えば、四角錐以外の多角錐(例えば、六角錐、八角錐等)の頂点付近が切断された形状が挙げられる。すなわち、プリズムは、例えば略六角錐台または略八角錐台の形状を有するように形成されてよい。
また、上記プリズムの形状は、例えば球の一部が切断された形状であってもよい。この場合、プリズムの球面のうち、電磁波が通過する領域が入射面または出射面となり、球の切断面が配置面となる。
また、上記プリズムは、ダブ(Dove)プリズムであってもよい。この場合において、例えば、電磁波を水平方向に照射して第1面に入射させた場合、電磁波を第2面から水平方向に出射させることができる。ここで、水平方向とは、鉛直方向に対して垂直である仮想的な平面と平行な方向を意味する。
このため、プリズムとしてダブプリズムを利用することにより、第1ミラー23および第2ミラー24(すなわち反射部材)の設置を容易化することが可能となる。また、反射部材の反射面とプリズムとの組立誤差を低減することも可能となる。
上述した実施形態では、電磁波照射装置1は、照射対象100による電磁波の吸収、散乱、または蛍光等を測定する測定装置であった。
但し、本発明の一態様に係る電磁波照射装置は、照射対象100に所定の作用を生じさせる装置(以下、作用装置と称する)であってもよい。ここで、「作用させる」とは、照射対象100に電磁波を照射することにより、照射対象100に光または熱のエネルギーを与えることである。
この点から、電磁波照射装置1において、検出器15は必須の構成要素ではないことが理解される。なお、作用装置としての電磁波照射装置の構成については、後述の実施形態4において述べる。
また、電磁波照射装置1を作用装置として使用する場合、上述した第2の構成によれば、第1の構成と比較して、照射対象100に対して、より多くの電磁波パルスを照射することができるので、照射対象100により多くのエネルギーを与えることが可能となる。
なお、電磁波照射装置1において検出器15が設けられない場合には、第4面11dから電磁波を必ずしも出射させなくともよい。このため、電磁波照射装置1において、第4面11dも必須の構成要素ではない。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(電磁波照射装置2の構成)
図5の(a)は、本実施形態の電磁波照射装置2の構成を示す斜視図である。図5の(a)に示すように、電磁波照射装置2は、プリズム21(電磁波導入部)、電磁波源12、第1ミラー23(反射部材)、第2ミラー24(反射部材)、および検出器15を備える。
なお、本実施形態では、電磁波源12から出射され、照射対象100に照射される電磁波は、連続波またはパルスのいずれであってもよい。
プリズム21は、電磁波を導波する。プリズム21は、配置面21eと、配置面21eとは異なる第1面21aおよび第2面21bとを有する。第1面21aおよび第2面21bは、1組の入/出射面である。すなわち、第1面21aおよび第2面21bは、いずれも入射面および出射面の両方として機能する面である。
第1ミラー23および第2ミラー24は、第1面21aまたは第2面21bの一方から出射された電磁波を反射することにより、当該電磁波を照射対象100と相互作用させて第1面21aまたは第2面21bの他方から出射させる。
具体的には、第1ミラー23は、第2面21bから出射された電磁波を当該第2面21bへ向けて反射することにより、当該電磁波を照射対象100と相互作用させて、第1面21aから出射させる。
また、第2ミラー24は、第1面21aから出射された電磁波を当該第1面21aへ向けて反射することにより、当該電磁波を照射対象100と相互作用させて、第2面21bから出射させる。
図5の(b)は、図5の(a)に示された電磁波照射装置2の構成を示す上面図である。図5の(b)に示されるように、電磁波照射装置2では、第1ミラー23の法線が、電磁波の光軸に平行にならないように配置されている。
但し、電磁波照射装置2における第1ミラーの配置は、これに限定されない。本実施形態では、第1面21aの法線、第2面21bの法線、配置面21eの法線、第1ミラー23の法線、第2ミラー24の法線、および、第1面21aへ入射する電磁波の光軸のうちの少なくとも1つが、単一の面内に含まれないように、第1面21a、第2面21b、第1ミラー23、第2ミラー24、および上記光軸の位置関係が規定されていればよい。
当該位置関係が規定されることにより、図5の(b)に示すように、電磁波は第1ミラー23および第2ミラー24の間を往復する時に、照射対象100の同じ位置において相互作用するのではなく、第1ミラー23および第2ミラー24の間を往復する毎に、照射対象100のわずかに異なる位置において相互作用することとなる。
照射対象100のサイズが予め分かっている場合、電磁波が相互作用する位置が同一の照射対象100から外れてしまう直前で当該電磁波を検出できるよう、第1面21a、第2面21b、第1ミラー23、および第2ミラー24の少なくともいずれかの傾き、ならびに、第1ミラー23および第2ミラー24の少なくともいずれかのサイズを調整することができる。これにより、照射対象100に複数回照射された電磁波を検出できる。
電磁波照射装置2における、電磁波の光路(経路)は、以下の(1)〜(5)の通りである。
(1)はじめに、電磁波源12から出射された電磁波は、第1面21aへ入射する。(2)電磁波は、照射対象100において相互作用し、第2面21bから出射される。(3)電磁波は、第1ミラー23において反射され、第2面21bから第2ミラー24へ向かう光路とはわずかに異なる光路で第2面21bへ入射する。(4)電磁波は、照射対象100において再び反射され、第1面21aから出射される。(5)電磁波は、第2ミラー24において反射され、第1面21aから第1ミラー23へ向かう光路とはわずかに異なる光路で第1面21aへ入射する。
以降、電磁波が検出器15により検出されるまで、上記(2)〜(5)が繰り返される。そして、上記(2)および(4)において、電磁波は、同一の照射対象100において相互作用する。
(電磁波照射装置2の効果)
上記の構成によれば、電磁波照射装置1と同様、同一の照射対象に電磁波を複数回(本実施形態の場合は少なくとも3回)相互作用させることができる。また、照射対象100への電磁波の相互作用回数を増加させる場合にも、例えば第1ミラー(反射部材)の反射面の角度を調整すればよい。
このため、第1ミラー23および第2ミラー24以外のミラー(反射部材)を追加する必要がないため、装置を簡単化(小型化)することができる。また、例えば反射面の角度の調整という容易な操作により、照射対象100への電磁波の相互作用回数を調整することができる。
〔変形例〕
また、上述したように、電磁波照射装置2では、第1ミラー23と第2ミラー24とが、照射対象100に電磁波を複数回相互作用させるために電磁波を反射する反射面としての役割を果たしていた。
しかし、第1面21aまたは第2面21bの少なくとも一部を、反射面としてもよい。一例として、第1面21aおよび第2面21bの、それぞれの少なくとも一部に公知のミラーコーティングを施すことにより、第1面21aおよび第2面21bを反射面とすることができる。この場合、当該ミラーコーティングによって形成された反射膜が反射部材であると理解されてよい。
例えば、電磁波源12から出射された電磁波が最初にプリズム21に入射する面が第1面21aである場合、第2面21bを反射面としてもよい。また、電磁波源12から出射された電磁波が最初にプリズム21に入射する面が第2面21bである場合、第1面21aを反射面としてもよい。
また、第1面21aに部分的にミラーコーティングを施してもよい。この場合、電磁波源12から出射された電磁波は、最初に、第1面21aのミラーコーティングが施されていない部分を通過する。そして、当該電磁波を、第2ミラー24または第2面21bで反射させた後、第1面21aのミラーコーティングが施された部分で反射する構成させることができる。
これにより、第1ミラー23または第2ミラー24の一方または両方を省略し、電磁波照射装置2の部材点数を削減できるので、電磁波照射装置2の構成をさらに容易化することが可能となる。
なお、上述した電磁波照射装置2では、検出器15は、第2面21bから出射された電磁波を検出するように配置されている。しかし、検出器15は、第1面21aから出射される電磁波を検出するように配置されてもよい。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(電磁波照射装置2Aの構成)
図6は、本実施形態の電磁波照射装置2Aの構成を示す側面図である。図6に示すように、電磁波照射装置2Aは、プリズム21、電磁波源12、第1ミラー23A(光学部材)、第2ミラー24A(光学部材)、および検出器15を備える。なお、本実施形態においては、電磁波源12から出射され、照射対象100に照射される(相互作用させる)電磁波は、連続波またはパルスのいずれであってもよい。
第1ミラー23Aおよび第2ミラー24Aは、電磁波の一部を反射するとともに、当該電磁波の一部を透過するハーフミラーである。第1ミラー23Aおよび第2ミラー24Aは、複数の方向に導波する電磁波のそれぞれに関して、上記電磁波の一部を反射するとともに、当該電磁波の一部を透過させる光学面を有している。
なお、本実施形態のプリズム21において、第1面21aは、第2ミラー24Aと対向している。また、第2面21bは、第1ミラー23Aと対向している。
第1ミラー23Aは、第2面21bから出射された電磁波の一部を当該第2面21bへ向けて反射することにより、当該電磁波を照射対象100と相互作用させて、第1面21aから出射させる。また、第1ミラー23Aは、第2面21bから出射された電磁波の一部を透過し、当該電磁波を検出器15へ向かわせる。
一方、第2ミラー24は、第1面21aから出射された電磁波の一部を当該第1面21aへ向けて反射することにより、当該電磁波を照射対象100と相互作用させて、第2面21bから出射させる。また、第2ミラー24Aは、電磁波源12から出射された電磁波の一部を透過し、当該電磁波を第1面21aへ向かわせる。
電磁波照射装置2Aにおいて、第1面21a、第2面21b、第1ミラー23A、および第2ミラー24Aの位置関係は、それぞれの法線が電磁波源12から出射される電磁波の光軸に平行であるように規定されていることが好ましい。これにより、電磁波が第1ミラー23Aおよび第2ミラー24Aの間を往復する時に、照射対象100の同じ位置において電磁波を相互作用させることができる。
このように、本実施形態の電磁波照射装置2Aでは、(i)第1面21aへ入射する電磁波の光軸と、(ii)第1面21a、第2面21b、配置面21e、第1ミラー23A、および第2ミラー24Aのそれぞれの法線とが、単一の面内に含まれるように、第1面21a、第2面21b、第1ミラー23A、および第2ミラー24Aの位置関係が規定されていればよい。
当該位置関係が規定されることにより、電磁波は第1ミラー23および第2ミラー24の間を往復する時に、照射対象100の同じ位置において相互作用する。
電磁波源12から照射対象100に一度照射された電磁波の一部は、そのまま第1ミラー23Aを透過して検出器15により検出される。第1ミラー23Aを透過しなかった電磁波は第1ミラー23Aで反射され、照射対象100、第2ミラー24A、照射対象100の順で反射された後、一部の電磁波が第1ミラー23Aから透過して検出される。第1ミラー23Aを透過しなかった残りの電磁波は、第1ミラー23Aと第2ミラー24Aとの間でさらに往復を繰り返す。
ここで、プリズム21に入射する前の電磁波の強度をI0とする。また、第1ミラー23Aにおける電磁波の透過率および反射率をそれぞれ、t1およびr1とする。また、第2ミラー24Aにおける電磁波の透過率および反射率をそれぞれ、t2およびr2とする。また、プリズム21と照射対象100との界面における反射率をRとする。
この場合、検出器15において検出される電磁波の強度Iは、以下の式(X)、すなわち、
I=I0×(t1×R×t2+t1×R×r2×R×r1×R×t2+…)
=I0×t1×R×t2(1+R×r2×r1+…)
=I0×t1×R×t2/(1−R×r2×r1) …(X)
によって表される。
なお、式(X)の導出においては、簡単のために、プリズム21の第1面21aおよび第2面21bでは、電磁波は100%透過するものとした。従って、式(X)に基づいて、上述の反射率Rを算出することができる。
このように、第1ミラー23Aおよび第2ミラー24Aによって電磁波の一部を透過させた場合には、上述の反射率Rに基づいて、電磁波と照射対象100との相互作用を測定することが可能である。
(電磁波照射装置2Aの効果)
電磁波照射装置2Aによれば、上述の電磁波照射装置1と同様、同一の照射対象100の同じ位置において、電磁波を複数回(本実施形態の場合は少なくとも3回)相互作用させることができる。また、相互作用回数を増加させる場合にも、第1ミラー23Aおよび第2ミラー24A以外の光学部材を追加する必要がないため、電磁波照射装置2Aを簡単化(小型化)することができる。
また、電磁波照射装置2Aでは、各部材(例えば、第1面21a、第2面21b、第1ミラー23A、および第2ミラー24A)を照射対象100に対して対称となるように構成してもよい。電磁波照射装置2Aをそのように構成した場合、装置の光学的な調整が容易になる。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4について、図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(電磁波照射装置3の構成)
図7の(a)は、本実施形態に係る電磁波照射装置3の構成を示す斜視図である。図7の(b)は、照射対象100に対して電磁波および第2電磁波が照射される様子を示す図である。
図7の(a)に示すように、電磁波照射装置3は、(i)照射対象100に第2電磁波が照射される点、および、(ii)検出器15が省略されている点で、電磁波照射装置2と相違する。なお、本実施形態では、第2電磁波との区別のため、照射対象100の測定のために照射される電磁波を第1電磁波と記す。第1電磁波および第2電磁波ともに、照射対象100に照射されることで、当該照射対象100と相互作用する。
第2電磁波は、照射対象100に対してどのような方向から照射されてもよい。例えば図7の(a)に示すように、照射対象100に対してプリズム21の側からであってもよく、照射対象100に対してプリズム21の逆側からであってもよく、第1面21aまたは第2面21bからであってもよい。
第2電磁波の波長は、第1電磁波と異なっていてもよく、同じであってもよい。後者の場合、電磁波源12から出射される電磁波を、例えばビームスプリッタを用いて、第1電磁波と第2電磁波とに分岐させてもよい。この場合、第1電磁波および第2電磁波の波長およびパルス周期は、それぞれ等しくなる。
なお、電磁波源12から出射される電磁波を分岐させた後、第1電磁波の光路と第2電磁波の光路とを、それぞれ別の光路とすることもできる。例えば、上述の図1のプリズム11において、第1電磁波を第1面11aから入射させ、第2電磁波を第3面11cから入射させることもできる。
また、上述の図5のプリズム21において、第1電磁波を第1面21aから入射させ、第2電磁波を第2面21bから入射させることで、第1電磁波と第2電磁波とを互いに逆向きに進行させることもできる。さらに、電磁波が照射対象100に1度相互作用してから次に相互作用するまでの光路以外の光路を、上述の別の光路とすることもできる。
また、第2電磁波は、電磁波源12とは別の電磁波源(不図示)から出射されてもよい。なお、第2電磁波は、連続波またはパルスのいずれであってもよい。
また、図7の(b)に示すように、第2電磁波は、第1電磁波が照射対象100に照射される範囲を含むように、照射対象100に照射されることが好ましい。例えば、第2電磁波は、照射対象100の全体に照射されてもよい。また、第2電磁波は、照射対象100の全体に加え、別の照射対象にも照射されてもよい。
このように、第1電磁波が照射対象100に照射される範囲を含むように第2電磁波を照射することにより、第2電磁波の照射による影響を、より確実に照射対象100に及ぼすことができる。また、第1電磁波および第2電磁波以外に、さらに別の電磁波が照射対象100に照射されてもよい。
(電磁波照射装置3の効果)
電磁波照射装置3を測定装置として用いる場合、第2電磁波が照射されている状態の照射対象100に対して第1電磁波が照射される。このため、照射対象100へ第2電磁波が照射されたことによる影響を、第1電磁波によって検出することができる。
例えば、第1電磁波の波長と第2電磁波の波長とが異なる場合、第2電磁波により励起状態となった照射対象100を、第1電磁波により検出することができる。
また、第1電磁波の波長と第2電磁波の波長とが同じである場合、第2電磁波の強度を第1電磁波の強度と比較して十分に高くすることで、電磁波照射装置3を、第2電磁波をポンプ光とし、第1電磁波をプローブ光とするポンププローブ分光法を実行するための装置として用いることが可能である。
また、電磁波照射装置3を、上述の作用装置として用いる場合、照射対象100に第2電磁波が照射されている(照射対象100に第2電磁波を相互作用させている)状態において、当該照射対象100に第1電磁波を照射する(当該照射対象100に第1電磁波を相互作用させる)ことができる。
これにより、第1電磁波および第2電磁波(2種類の電磁波)の和周波および差周波に対応するエネルギーを照射対象100に与えることができる。すなわち、照射対象100に非線形効果を発生させることができる。この場合、第1電磁波および第2電磁波は、ともにパルスであることが好ましい。
以下、3通りの実施例として、(実施例4−1)〜(実施例4−3)を順に説明する。
(実施例4−1)
本実施例では、第1電磁波および第2電磁波は、電磁波源12から出射された電磁波が分岐されたものである。この場合、第1電磁波および第2電磁波の波長およびパルス周期はそれぞれ等しい。
ここで、第1電磁波が照射対象100と1度相互作用してから次に相互作用するまでの光路長をL1とする。また、第2電磁波が照射対象100と1度相互作用してから次に相互作用するまでの光路長をL2とする。また、第1電磁波および第2電磁波が照射対象100に照射される(照射対象100と相互作用する)回数をNとする。
電磁波源12から出射された電磁波は、一度分岐された後、同じ光路において再び合波され、検出器15まで同じ光路をたどる。従って、同じ光路において再び合波された後には、L1=L2=Lとなる。
ここで、電磁波源12から出射された電磁波が第1電磁波と第2電磁波とに分岐されてから再び合波されるまでの、第1電磁波および第2電磁波の光路長を、ΔL1およびΔL2としてそれぞれ表す。なお、当該第1電磁波の光路には、第1電磁波を遅延させる遅延ステージが設けられている。従って、遅延ステージによって光路長ΔL1を変化させることができる。
そして、電磁波源12から出射された1組の第1電磁波および第2電磁波のパルスの組が、照射対象100とN回相互作用した後、次の組の第1電磁波および第2電磁波のパルスの組が、当該照射対象100と相互作用する。この組では、上記遅延ステージにより光路長ΔL1を変化させる。このため、ポンプ光(第2電磁波)が照射対象100と相互作用してから、プローブ光(第1電磁波)が当該照射対象100と相互作用するまでの時間が前の組における当該時間とは異なる長さになる。したがって、プローブ光によって、ポンプ光が当該照射対象100と相互作用してから所定の時間が経過した後の、照射対象100の状態を検出できる。
ここで、第1電磁波および第2電磁波のパルスの周期をTとする。この場合、以下の式(3)、すなわち、
0<N×L/c/T<1 …(3)
が満たされることが好ましい。
上述の式(3)は、光路長N×Lに対応する光路において、存在するパルスの個数が1つのみであることを意味する。
従って、式(3)が満たされることにより、第1電磁波および第2電磁波が同じ照射対象100と相互作用する時間差を一定に保ちつつ、当該同じ照射対象100に第1電磁波を複数回相互作用させることができる。このため、照射対象100に同時に相互作用させる第1電磁波のパルスの数だけ信号強度を向上させ、検出信号(例:検出される第1電磁波の周波数スペクトル)のSN比を増加させることが可能となる。
このように、照射対象100にポンプ光を相互作用させてから、当該照射対象100にプローブ光を相互作用させるまでの時間を少しずつ変えることで、ポンプ光の相互作用による照射対象100の物性の時間的な変化を測定することができる。さらに、検出信号をフーリエ変換することにより、スペクトル(分光情報)を得ることができる。
なお、本実施例では、電磁波源12から出射された電磁波は、一度分岐された後、同じ光路において再び合波され、検出器15まで同じ光路をたどるとした。
しかし、光路長がL1=L2=Lであれば、電磁波源12から出射された電磁波を、一度分岐させた後、例えば上述の図1のプリズム11において、第1電磁波を第1面11aから入射させ、第2電磁波を第3面11cから入射させてもよい。
また、電磁波源12から出射された電磁波を、一度分岐させた後、例えば上述の図5のプリズム21において、第1電磁波を第1面21aから入射させ、第2電磁波を第2面21bから入射させることで、第1電磁波と第2電磁波とを互いに逆向きに進行させてもよい。
(実施例4−2)
本実施例では、第1電磁波および第2電磁波は、互いに異なる電磁波源から出射される電磁波である。第1電磁波および第2電磁波は、互いに異なる波長および周期を有していてよい。第1電磁波および第2電磁波は、互いに異なる光路を経由して、同じ照射対象100に複数回照射される。
第1電磁波が周期T1を有するパルスであり、第2電磁波が周期T2を有するパルスである場合を考える。この場合、以下の式(4)、すなわち、
L1/c/T1=L2/c/T2 …(4)
が満たされることが好ましい。上述の式(4)が満たされることにより、第1電磁波と第2電磁波とが、常に同じ時間差で同じ照射対象100に複数回照射される。すなわち、第1電磁波と第2電磁波とを、常に同じ時間差で同じ照射対象100に複数回相互作用させることができる。
このため、例えば第1電磁波と第2電磁波とを同じタイミングで照射対象100に相互作用するように設定しておけば、第2電磁波が相互作用した照射対象100の状態を、第1電磁波により検出することができる。加えて、同時に照射対象100に相互作用する第1電磁波のパルスの数だけ信号強度を向上させ、検出信号のSN比を増加させることが可能となる。
また、第1電磁波と第2電磁波とが同じタイミングで照射対象100に相互作用するように設定しておけば、第1電磁波と第2電磁波との和周波または差周波に対応するエネルギーを照射対象100に与えることができる。すなわち、照射対象100に非線形効果を発生させることができる。
また、上述の(実施例4−1)と同様、第1電磁波の光路に、当該第1電磁波を遅延させる遅延ステージを設けておけば、ポンプブローブ分光法を適用することもできる。
(実施例4−3)
本実施例では、第1電磁波と第2電磁波は、互いに異なる電磁波源から出射される電磁波であり、異なる光路をとる。上述の図7に示されるように、第2電磁波は、照射対象100に一度だけ照射される(相互作用する)。
第2電磁波がパルスである場合、第1電磁波が最初に照射対象100に照射された(相互作用した)時点と同時に、第2電磁波を当該照射対象100に相互作用させるように設定してもよい。この場合、2回目以降に照射対象100に相互作用する第1電磁波によって、第2電磁波が相互作用してから一定時間後の照射対象100の状態が検出される。すなわち、検出器15において検出される第1電磁波によって、第2電磁波が相互作用してから一定時間おきの情報を積算して、照射対象100の状態を検出できる。
また、第2電磁波が連続波である場合、常に第2電磁波が照射対象100に照射されている(常に第2電磁波が照射対象100に相互作用している)状態で、第1電磁波が照射対象100に相互作用する。このため、第2電磁波が相互作用している状態の照射対象100の情報を、第1電磁波によって得ることができる。具体的には、当該情報は、同時に照射される第1電磁波のパルスの数だけ信号強度を向上させ、検出信号のSN比を増加させて得ることが可能である。
〔実施形態5〕
本発明の実施形態5について、図8および図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(電磁波照射装置4の構成)
図8は、本実施形態に係る電磁波照射装置4の構成を示す斜視図である。電磁波照射装置4は、電磁波照射装置2と比較して、検出器15が省略されている点で相違する。
電磁波照射装置4は、照射対象100に対して電磁波を照射することで、照射対象100に所定の作用を生じさせる装置(すなわち、作用装置)である。電磁波照射装置4は、照射対象100を例えば熱分解または光分解するための装置として用いられてよい。また、電磁波照射装置4は、光ピンセットとして用いられてもよい。
電磁波照射装置4では、他の実施形態の電磁波照射装置と同様、電磁波を照射対象100において複数回相互作用させることができるので、当該相互作用の回数分、多くのエネルギーを照射対象100に与えることができる。
なお、電磁波照射装置4を光ピンセットとして用いる場合、電磁波は、照射対象100の複数の点に照射されてもよい。
以下、電磁波照射装置4を光ピンセットとして用いる原理について説明する。ただし、簡単のため、照射対象100とプリズム21との摩擦、および照射対象100の溶媒における粘性などについては考慮しない。
図9は、電磁波照射装置4を光ピンセットとして用いる原理を説明するための図である。図9に示されるように、電磁波が照射対象100に1回だけ照射される(1回だけ相互作用する)場合、照射対象100には、例えば+x方向の運動量が与えられる。電磁波が照射対象100に複数回照射される(複数回相互作用する)場合には、電磁波がそれぞれの照射において照射対象100に与える運動量を総合して考慮する必要がある。
電磁波照射装置4においては、電磁波が相互作用する回ごとに、+x方向の運動量と−x方向の運動量とが照射対象100に対して交互に与えられる。このため、照射対象100は、電磁波の相互作用回数が奇数であれば+x方向に移動し、相互作用回数が偶数であればほとんど移動しない。より詳細には、相互作用回数が偶数であり、かつ、上記複数の点が、照射対象100の重心(中心点)に対して対称(点対称)な点である場合、照射対象100を固定することができる。一方、上記複数の点が、照射対象100の重心に対して非対称な点である場合、複数の点の非対称性を調整することにより、照射対象100を所望の方向へ移動させることができる。
ここで、上記複数の点(照射点)が照射対象100の重心に対して対称とは、例えば、当該複数の点が、照射対象100の重心を原点として、図9のy方向に対称であることを意味する。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る電磁波照射装置(1)は、電磁波を導波する電磁波導入部(プリズム11)と、対象物(照射対象100)に上記電磁波を照射する電磁波源(12)と、上記電磁波を反射する反射面を有する反射部材(第1ミラー13および第2ミラー14)と、を備えており、上記電磁波導入部は、上記対象物を配置するための配置面(11e)と、当該配置面とは異なる第1面(11a)、第2面(11b)、および第3面(11c)を有しており、上記第1面には、上記電磁波源から照射された上記電磁波が入射し、上記第1面に入射し上記対象物と相互作用した上記電磁波は、上記第2面から出射され、上記反射面は、上記第2面から出射された上記電磁波を上記第3面に入射させ、上記第3面に入射した上記電磁波は、上記対象物と相互作用する。
上記の構成によれば、比較的複雑な構成を備えた光移送手段を設けることなく、電磁波を複数回(少なくとも2回)、対象物において相互作用させることができる。すなわち、簡単な構成により、対象物における電磁波の相互作用回数を増加させることが可能となるという効果を奏する。
本発明の態様2に係る電磁波照射装置は、上記態様1において、上記電磁波導入部は、多角錐のプリズムであり、上記第1面および上記第2面は、上記配置面に対して同じ角度をなしてよい。
上記の構成によれば、電磁波を第1面に垂直に入射させた場合、電磁波を第2面に垂直に出射させることができる。それゆえ、第1面および第2面における電磁波の反射ロスを低減することが可能となるという効果を奏する。
本発明の態様3に係る電磁波照射装置は、上記態様1において、上記電磁波導入部は、ダブプリズムであってよい。
上記の構成によれば、電磁波を水平方向に照射して第1面に入射させた場合、当該電磁波を第2面から水平方向に出射させることができるので、反射面の設置を容易化することが可能となるという効果を奏する。また、反射面と電磁波導入部との組立誤差が低減されるという利点も得られる。
本発明の態様4に係る電磁波照射装置(2)は、電磁波を導波する電磁波導入部(プリズム21)と、対象物に上記電磁波を照射する電磁波源と、上記電磁波を反射する反射面を有する反射部材(第1ミラー23および第2ミラー24)と、を備えており、上記電磁波導入部は、上記対象物を配置するための配置面(21e)と、当該配置面とは異なる第1面(21a)および第2面(21b)を有しており、上記第1面および上記第2面は、上記電磁波が入射および出射される面であり、上記反射面は、上記第1面または上記第2面の一方から出射された上記電磁波を反射することにより、当該電磁波を上記対象物と相互作用させて上記第1面または上記第2面の他方から出射させ、上記第1面の法線、上記第2面の法線、上記配置面の法線、上記反射面の法線、および上記第1面へ入射する上記電磁波の光軸のうちの少なくとも1つが、単一の面内に含まれないように、上記第1面、上記第2面、上記反射面、および上記光軸の位置関係が規定されている。
上記の構成によれば、比較的複雑な構成を備えた光移送手段を設けることなく、電磁波を複数回(少なくとも3回)、対象物において相互作用させることができる。加えて、例えば反射面の法線を電磁波の光軸に平行でないようにした場合には、反射面の角度を調整するという簡単な操作によって、対象物における電磁波の相互作用回数を調整することもできる。それゆえ、簡単な構成により、対象物における電磁波の相互作用回数を増加させることが可能となるという効果を奏する。
本発明の態様5に係る電磁波照射装置(2A)は、電磁波を導波する電磁波導入部と、対象物に上記電磁波を照射する電磁波源と、上記電磁波の一部を反射するとともに、当該電磁波の一部を透過させる光学面を有する少なくとも1つの光学部材(第1ミラー23Aおよび第2ミラー24A)と、を備えており、上記電磁波導入部は、上記対象物を配置するための配置面と、上記電磁波を透過するとともに上記光学面と対向する第1面および第2面を有しており、上記光学面は、上記第1面または上記第2面の一方から出射された上記電磁波を反射することにより、当該電磁波を上記対象物と相互作用させて上記第1面または上記第2面の他方から出射させ、上記第1面へ入射する上記電磁波の光軸と、上記第1面、上記第2面、上記配置面、および上記光学面のそれぞれの法線とが、単一の面内に含まれるように、上記第1面、上記第2面、および上記光学面の位置関係が規定されていることを特徴とする電磁波照射装置。
上記の構成によれば、上述の態様4と同様に、比較的複雑な構成を備えた光移送手段を設けることなく、電磁波を複数回(少なくとも3回)、対象物において相互作用させることができる。それゆえ、簡単な構成により、対象物における電磁波の相互作用回数を増加させることが可能となるという効果を奏する。また、対象物の同じ位置に電磁波を相互作用させることが可能となる。
本発明の態様6に係る電磁波照射装置は、上記態様4において、上記第1面または上記第2面の少なくとも一部が、上記反射面であることが好ましい。
上記の構成によれば、電磁波照射装置の部材点数を削減できるので、装置構成をさらに簡単化することが可能となるという効果を奏する。
本発明の態様7に係る電磁波照射装置は、上記態様1から6のいずれか1つにおいて、上記電磁波は、周期Tを有するパルスであり、上記電磁波の経路において、当該電磁波が上記対象物と1度相互作用してから次に相互作用するまでの距離をLとして、cを光速、Nを任意の自然数、M0を1つの上記パルスが上記対象物と相互作用する回数、MをM0以下の任意の自然数として、以下の式(1−1)、式(1−2)、または式(1−3)、
N×c×T≠L …(1−1)
c×T≠M×L …(1−2)
c×T>M0×L …(1−3)
のいずれかが満たされてよい。
上記の構成によれば、対象物に複数の電磁波のパルスが同時に照射されない。すなわち、複数の電磁波のパルスが対象物に同時に相互作用しない。従って、対象物に1つのパルスを相互作用させた結果(例:検出結果)が、他のパルスによる影響を受けることを防止することが可能となるという効果を奏する。
本発明の態様8に係る電磁波照射装置は、上記態様1から6のいずれか1つにおいて、上記電磁波は、周期Tを有するパルスであり、上記電磁波の経路において、当該電磁波が上記対象物と1度相互作用してから次に相互作用するまでの距離をLとして、cを光速、Nを任意の自然数、M0を1つの上記パルスが上記対象物と相互作用する回数、MをM0以下の任意の自然数として、以下の式(2−1)または式(2−2)、
N×c×T=L …(2−1)
c×T=M×L …(2−2)
のいずれかが満たされてよい。
上記の構成によれば、対象物に複数の電磁波のパルスを同時に照射させることができる。すなわち、複数の電磁波のパルスが対象物に同時に相互作用する。従って、対象物へ1つのパルスを相互作用させた結果(例:検出結果)に、他のパルスによる影響を及ぼすことが可能となるという効果を奏する。また、対象物に電磁波を相互作用させることによってエネルギーを与える場合には、当該対象物にさらに多くのエネルギーを与えることも可能となる。
本発明の態様9に係る電磁波照射装置は、上記態様1から8のいずれか1つにおいて、上記対象物には、上記電磁波とは異なる第2電磁波が照射されることが好ましい。
上記の構成によれば、例えば、対象物へ第2電磁波が照射された(第2電磁波を対象物に相互作用させた)ことによる影響を、第1電磁波によって検出することが可能となるという効果を奏する。
本発明の態様10に係る電磁波照射装置は、上記態様9において、上記第2電磁波は、上記電磁波が上記対象物に照射される範囲を含むように、当該対象物に照射されることが好ましい。
上記の構成によれば、第2電磁波の照射(第2電磁波の相互作用)による影響を、より確実に対象物に及ぼすことが可能となるという効果を奏する。
本発明の態様11に係る電磁波照射装置は、上記態様1から10のいずれか1つにおいて、上記電磁波は、上記対象物の複数の点に照射され、上記複数の点は、上記対象物の中心点に対して対称であってよい。
上記の構成によれば、電磁波照射装置を光ピンセットとして用いる場合に、対象物を固定することが可能となるという効果を奏する。
本発明の態様12に係る電磁波照射装置は、上記態様1から10のいずれか1つにおいて、上記電磁波は、上記対象物の複数の点に照射され、上記複数の点は、上記対象物の中心点に対して非対称であってよい。
上記の構成によれば、電磁波照射装置を光ピンセットとして用いる場合に、対象物を移動することが可能となるという効果を奏する。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1,2,2A,3,4 電磁波照射装置
11,21 プリズム(電磁波導入部)
11a,21a 第1面
11b,21b 第2面
11c 第3面
11d 第4面
11e,21e 配置面
12 電磁波源
13,23 第1ミラー(反射部材)
14,24 第2ミラー(反射部材)
23A 第1ミラー(光学部材)
24A 第2ミラー(光学部材)
100 照射対象(対象物)

Claims (8)

  1. 電磁波を導波する電磁波導入部と、
    対象物に上記電磁波を照射する電磁波源と、
    上記電磁波を反射する反射面を有する反射部材と、を備えており、
    上記電磁波導入部は、上記対象物を配置するための配置面と、当該配置面とは異なる第1面、第2面、および第3面を有しており、
    上記第1面には、上記電磁波源から照射された上記電磁波が入射し、
    上記第1面に入射し上記対象物と相互作用した上記電磁波は、上記第2面から出射され、
    上記反射面は、上記第2面から出射された上記電磁波を上記第3面に入射させ、
    上記第3面に入射した上記電磁波は、上記対象物と相互作用することを特徴とする電磁波照射装置。
  2. 電磁波を導波する電磁波導入部と、
    対象物に上記電磁波を照射する電磁波源と、
    上記電磁波を反射する反射面を有する反射部材と、を備えており、
    上記電磁波導入部は、上記対象物を配置するための配置面と、当該配置面とは異なる第1面および第2面を有しており、
    上記第1面および上記第2面は、上記電磁波が入射および出射される面であり、
    上記反射面は、上記第1面または上記第2面の一方から出射された上記電磁波を反射することにより、当該電磁波を上記対象物と相互作用させて上記第1面または上記第2面の他方から出射させ、
    上記第1面の法線、上記第2面の法線、上記配置面の法線、上記反射面の法線、および上記第1面へ入射する上記電磁波の光軸のうちの少なくとも1つが、単一の面内に含まれないように、上記第1面、上記第2面、上記反射面、および上記光軸の位置関係が規定されていることを特徴とする電磁波照射装置。
  3. 電磁波を導波する電磁波導入部と、
    対象物に上記電磁波を照射する電磁波源と、
    上記電磁波の一部を反射するとともに、当該電磁波の一部を透過させる光学面を有する少なくとも1つの光学部材と、を備えており、
    上記電磁波導入部は、上記対象物を配置するための配置面と、上記電磁波を透過するとともに上記光学面と対向する第1面および第2面を有しており、
    上記光学面は、上記第1面または上記第2面の一方から出射された上記電磁波を反射することにより、当該電磁波を上記対象物と相互作用させて上記第1面または上記第2面の他方から出射させ、
    上記第1面へ入射する上記電磁波の光軸と、上記第1面、上記第2面、上記配置面、および上記光学面のそれぞれの法線とが、単一の面内に含まれるように、上記第1面、上記第2面、および上記光学面の位置関係が規定されていることを特徴とする電磁波照射装置。
  4. 上記第1面または上記第2面の少なくとも一部が、上記反射面であることを特徴とする請求項2に記載の電磁波照射装置。
  5. 上記電磁波は、周期Tを有するパルスであり、
    上記電磁波の経路において、当該電磁波が上記対象物と1度相互作用してから次に相互作用するまでの距離をLとして、
    cを光速、Nを任意の自然数、M0を1つの上記パルスが上記対象物と相互作用する回数、MをM0以下の任意の自然数として、
    以下の式(1−1)、式(1−2)、または式(1−3)、
    N×c×T≠L …(1−1)
    c×T≠M×L …(1−2)
    c×T>M0×L …(1−3)
    のいずれかが満たされることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電磁波照射装置。
  6. 上記電磁波は、周期Tを有するパルスであり、
    上記電磁波の経路において、当該電磁波が上記対象物と1度相互作用してから次に相互作用するまでの距離をLとして、
    cを光速、Nを任意の自然数、M0を1つの上記パルスが上記対象物と相互作用する回数、MをM0以下の任意の自然数として、
    以下の式(2−1)または式(2−2)、
    N×c×T=L …(2−1)
    c×T=M×L …(2−2)
    のいずれかが満たされることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電磁波照射装置。
  7. 上記対象物には、上記電磁波とは異なる第2電磁波が照射されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電磁波照射装置。
  8. 上記第2電磁波は、上記電磁波が上記対象物に照射される範囲を含むように、当該対象物に照射されることを特徴とする請求項7に記載の電磁波照射装置。
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