JP2017158308A - 電線接続部の保護構造および電線接続部の保護用テープ部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】絶縁キャップよりも汎用性に優れ、より安価な製造や作業性の向上を図ることができる、新規な電線接続部の保護構造、および電線接続部の保護用テープ部材を提供すること。
【解決手段】複数の電線26の絶縁被覆28が剥がされた端末30に露呈された芯線32同士が接続された電線接続部の保護構造であって、電線接続部10が一方の面が接着面16とされたシート状の保護用テープ部材12で覆われており、保護用テープ部材12が、電線接続部10の突出方向に延び出し突出方向の前方で折り返されて電線接続部10を接着面16間に挟んで電線接続部10を覆っている保護部22と、絶縁被覆28の周方向に巻き付けられて、保護部22の側縁部を覆うと共に絶縁被覆28に接着面16により接着固定されている固定部24と、を備えているようにした。
【選択図】図3
【解決手段】複数の電線26の絶縁被覆28が剥がされた端末30に露呈された芯線32同士が接続された電線接続部の保護構造であって、電線接続部10が一方の面が接着面16とされたシート状の保護用テープ部材12で覆われており、保護用テープ部材12が、電線接続部10の突出方向に延び出し突出方向の前方で折り返されて電線接続部10を接着面16間に挟んで電線接続部10を覆っている保護部22と、絶縁被覆28の周方向に巻き付けられて、保護部22の側縁部を覆うと共に絶縁被覆28に接着面16により接着固定されている固定部24と、を備えているようにした。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数の電線を接続した電線接続部を覆って絶縁する電線接続部の保護構造および電線接続部の保護用テープ部材に関するものである。
従来、自動車の電装系に用いられる複数の電線の絶縁被覆が剥がされた端末に露呈された芯線同士が接続された電線接続部は、釣鐘状の絶縁キャップを電線接続部に被せることにより、確実に絶縁処理する方法が取られている。加えて絶縁キャップには固定片が設けられており、固定片を複数の電線の端末の絶縁被覆にテープ固定することにより、絶縁キャップの複数の電線に対する固定が容易かつ確実に行われるようになっている。このような絶縁キャップは、例えば、特開平9−224324号公報(特許文献1)等に記載されている。
ところで、最近では、自動車の高機能化や多機能化のために、より多種類の電装品が搭載されるようになってきている。これに伴い、複数の電線を接続した電線接続部もより複雑化すると共に一層の多様化が進み、使用される場所によって様々な大きさや形状のものが用いられるようになってきている。そのため、かかる多様な電線接続部毎に専用の絶縁キャップが準備されている。
しかしながら、このように電線接続部毎に専用の絶縁キャップを準備するやり方では、絶縁キャップ毎に設計や金型が必要となるため、製造コストが嵩むという問題があった。また、多種類の絶縁キャップを管理しなければならず、製品管理が煩雑で管理コストが増加するという問題もあった。
これに対して、ビニールテープ等で電線接続部をテープ巻により保護することも考えられるが、作業性が悪いことに加えて、ビニールテープをらせん状に巻回することにより、電線接続部の先端部側に開口が形成され巧く保護できないおそれがあり、有効な対策とは言い難かった。
本発明は上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、絶縁キャップよりも汎用性に優れ、より安価な製造や作業性の向上を図ることができる、新規な電線接続部の保護構造、および電線接続部の保護用テープ部材を提供することにある。
電線接続部の保護構造に関する本発明の第一の態様は、複数の電線の絶縁被覆が剥がされた端末に露呈された芯線同士が接続された電線接続部の保護構造であって、前記電線接続部が一方の面が接着面とされたシート状の保護用テープ部材で覆われており、前記保護用テープ部材が、前記電線接続部の突出方向に延び出し該突出方向の前方で折り返されて前記電線接続部を前記接着面間に挟んで前記電線接続部を覆っている保護部と、前記絶縁被覆の周方向に巻き付けられて、前記保護部の側縁部を覆うと共に前記絶縁被覆に前記接着面により接着固定されている固定部と、を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、電線接続部が、一方の面が接着面とされた一枚のシート状の保護用テープ部材という簡単な構造の保護部材を用い、保護用テープ部材を電線接続部に巻き付けるという簡単な作業により、容易に電線接続部の保護構造を構築することができる。すなわち、保護用テープ部材は保護部と固定部を備えており、保護部が電線接続部の突出方向に延び出して前方で折り返されることにより、電線接続部を間に挟んだ上下両側から電線接続部を覆っている。これにより、電線接続部の先端部が外部に露呈することが完全に防止されている。しかも、保護用テープ部材の接着面間に電線接続部が挟まれていることから、電線接続部を保護部の間で安定して固定することができる。
さらに、固定部を絶縁被覆の周方向に巻き付けることにより、固定部の接着面を絶縁被覆に固着させて保護用テープ部材を電線に固定するだけでなく、袋状に折り返された保護部の側縁部を覆うことができる。これにより、折り返しただけでは開口のおそれがある保護部の側縁部を固定部で覆うことができ、電線接続部の側縁部の露呈も確実に防止することができる。したがって、電線接続部をテープ巻する場合に比して、優れた作業性と保護性を備えた保護構造を提供することができる。
加えて、保護用テープ部材はシート状であることから、電線接続部や絶縁被覆への巻き代を調整することにより、電線接続部や絶縁被覆における径寸法違いも柔軟に吸収することができ、従来の絶縁キャップに比して汎用性の向上も図ることができ、しかも安価に製造することが可能となる。
電線接続部の保護構造に関する本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載の電線接続部の保護構造において、前記保護用テープ部材の前記保護部が、前記電線接続部の径寸法よりも大きい幅寸法を有し、かつ前記電線接続部の前記絶縁被覆からの突出寸法の2倍以上の長さ寸法を有しているものである。
本態様によれば、保護部が電線接続部の径寸法よりも大きい幅寸法を有しかつ電線接続部の突出寸法の2倍以上の長さ寸法を有していることから、折り返された保護部の接着面間に電線接続部の全長を覆うことができ、より確実な保護構造が実現できる。
電線接続部の保護構造に関する本発明の第三の態様は、前記第一または第二の態様に記載の電線接続部の保護構造において、前記保護用テープ部材の前記固定部が、前記保護部の基端部側において、前記保護部の幅方向の両側に張り出して一対設けられているものである。
本態様によれば、折り返された保護部を中央に位置させて、その幅方向両側に張り出す一対の固定部を巻き付ければよいことから、より簡便かつ確実に折り返された保護部の両側縁部を固定部によって覆うことができ、一層安定した保護構造を構築することができる。
電線接続部の保護構造に関する本発明の第四の態様は、前記第一または第二の態様に記載の電線接続部の保護構造において、前記保護用テープ部材の前記固定部が、前記保護部の基端部側において、前記保護部の幅方向の一方の側に張り出して前記保護部の幅寸法よりも大きい幅寸法で設けられているものである。
本態様によれば、折り返された保護部の幅方向一方側に突出する固定部を簀巻き状に巻き付けることで、ワンハンドで折り返された保護部の両側縁部を固定部によって覆う作業を行うことができる。しかも、保護部の幅方向一方側のみに固定部が突出していることから、シート状の保護用テープ部材を歩留りよく製造することも可能となる。
電線接続部の保護構造に関する本発明の第五の態様は、前記第一乃至第四の何れか1つの態様に記載の電線接続部の保護構造において、前記保護用テープ部材が、前記固定部よりも前記絶縁被覆側に設けられて前記電線の周囲に巻き付けられて固着されている補助固定部をさらに備えているものである。
本態様によれば、固定部よりも電線側に補助固定部を有していることから、電線接続部の突出寸法が比較的大きい場合など、固定部の絶縁被覆への固着代を十分に確保できない場合などにも、安定して保護用テープ部材を絶縁被覆に固着することができ、一層安定した保護構造を高い汎用性をもって実現することができる。
電線接続部の保護用テープ部材に関する本発明の第一の態様は、複数の電線の絶縁被覆が剥がされた端末に露呈された芯線同士が接続された電線接続部を覆って絶縁する電線接続部の保護用テープ部材であって、一方の面が接着面とされたシート状の部材で形成されている一方、前記電線接続部の突出方向に延び出し該突出方向の前方で折り返されて前記電線接続部を前記接着面間に挟んで前記電線接続部を覆うようになっている保護部と、前記絶縁被覆の周方向に巻き付けられて、前記保護部の側縁部を覆うと共に前記絶縁被覆に前記接着面により接着固定されるようになっている固定部と、を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、電線接続部の保護用テープ部材が、一方の面が接着面とされたシート状の部材で形成され、電線接続部の突出方向の前方で折り返されて電線接続部を接着面間で挟んで覆うようになっていることから、より確実に電線接続部の突出端部の被覆を行うことができる。
しかも、電線接続部の保護用テープ部材は固定部を備え、かかる固定部を絶縁被覆の周方向に巻き付けるだけで、折り返された保護部の側縁部を覆うと共に絶縁被覆に接着面で接着固定されて固定されるようになっている。これにより、折り返された保護部の側縁部を固定部で覆いつつ、保護用テープ部材を絶縁被覆に固定することができることから、より一層簡便かつ安定して電線接続部の保護を行うことができる。
また、保護用テープ部材は、シート状のものを電線接続部に巻き付ける形態であることから、従来の絶縁キャップの場合に比して、電線接続部や絶縁被覆における径寸法の相違等を吸収し易い。それゆえ、本態様の電線接続部の保護用テープ部材は、汎用性に優れ、安価な製造や作業性の向上を有利に図ることができるのである。
本発明によれば、一方の面が接着面とされた一枚のシート状である簡単な構造の保護用テープ部材を電線接続部に巻き付けるという簡単な作業により、容易に電線接続部の保護構造を構築できる。すなわち、保護用テープ部材は保護部と固定部を備えており、保護部によって電線接続部を間に挟んだ上下両側から電線接続部を覆うことにより、電線接続部の先端部が外部に露呈することが完全に防止されている。しかも、保護用テープ部材の接着面間に電線接続部が挟まれていることから、電線接続部を保護部の間で安定して固定できる。さらに、固定部を絶縁被覆の周方向に巻き付けることにより、保護部の側縁部を覆うことができることから、電線接続部の側縁部の露呈も確実に防止できる。それゆえ、電線接続部をテープ巻する場合に比して、優れた作業性と保護性を備えた保護構造を提供することができる。加えて、保護用テープ部材はシート状であることから、電線接続部や絶縁被覆への巻き代を調整することにより、電線接続部や絶縁被覆における径寸法違いも柔軟に吸収することができることから、従来の絶縁キャップに比して汎用性の向上も図ることができ、しかも安価に製造することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜3には、本発明の一実施形態に従う電線接続部の保護構造を用いて、電線接続部10が保護用テープ部材12で覆われることにより保護される構造が示されている。なお、以下の説明において、上方とは、図2中の上方、下方とは、図2中の下方、また前方とは、図1〜3中の右方、後方とは、図1〜3中の左方を言うものとする。
先ず、図1〜2には、本実施形態としての電線接続部の保護構造に用いられる保護用テープ部材12が、示されている。保護用テープ部材12は、PVC(ポリ塩化ビニル)などの合成樹脂材料などから形成されるシート状の基材14上の一方の面である表面が接着面16とされた構造を有しており、かかる接着面16の全面に亘って、例えば合成ゴム系などの粘着剤が塗布されてなる粘着部18が形成されている。さらに、保護用テープ部材12の粘着部18上には全面に亘って離型シート20が貼付されている。ここで、基材14と粘着部18と離型シート20は平面視で同形状とされている。なお、図2では、理解を容易にするために、保護用テープ部材12を厚さ方向(図2中、上下方向)に拡大して記載している。また、離型シート20は、使用前(図1〜2および後述する図4,6参照)には貼付されている一方、使用時(図3および後述する図5参照)には剥がされることから、図2において離型シート20を仮想線で記載している。離型シート20としては、例えば上質紙などの基材上にPE(ポリエチレン)樹脂などからなる目止め層を介してシリコーン系などの剥離剤がコーティングされて形成されたものや、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂などからなるシート状の基材上にシリコーン系などの剥離剤がコーティングされたものが用いられる。
保護用テープ部材12は、図1に示されているように平面視で略凸の字形状を有しており、平面視で前後方向(図1中、左右方向)に向かって略矩形状で延びる保護部22と、保護部22の基端部側(図1中、左側)において、保護部22の幅方向(図1中、上下方向)の両側に張り出して設けられた一対の略矩形状の固定部24,24と、を備えている。ここで、保護用テープ部材12の保護部22は、後述する図3に示されているように、幅寸法:W1が電線接続部10の径寸法:Rよりも大きくなるように形成されていると共に、長さ寸法:L1が電線接続部10の絶縁被覆28からの突出寸法:L2の2倍以上になるように構成されている。なお、理解を容易とするために、図1では、保護部22と固定部24の境界を仮想線で記載している。
このような構成とされた保護用テープ部材12を用いて、電線接続部10を覆って絶縁する保護構造について、図3を用いて、説明する。先ず、複数(本実施形態では4本)の電線26の絶縁被覆28が剥がされて電線端末30に露呈された芯線32同士を超音波溶接等の公知の技術によって接続し、電線接続部10を形成する。ここで、各電線26は、導体である銅やアルミニウムその他の金属線の複数を束ね合わせた芯線32が、エチレン系樹脂やスチレン系樹脂等の電気絶縁性を有する絶縁被覆28で覆われた構造とされている。次に、図3(a)に示されているように、複数の電線26の電線端末30に形成された電線接続部10および絶縁被覆28を、離型シート20を剥がした保護用テープ部材12の保護部22の基端部側における接着面16上に載置する。そして、保護用テープ部材12の保護部22において、電線接続部10の突出方向(図3中、右方)に延び出した突出方向の先端部側を折り返して保護部22の基端部側に重ね合わせることにより、図3(b)に示されているように、電線端末30に形成された電線接続部10および絶縁被覆28を保護部22の先端部側の接着面16と基端部側に接着面16の間に挟むと共に幅方向(図3中、上下方向)の全長に亘って覆うことができるようになっている。
続いて、保護部22の接着面16間に挟まれた電線接続部10および絶縁被覆28に対して、絶縁被覆28の周方向に対して保護用テープ部材12の一対の固定部24,24を順次巻き付けることにより、図3(c)(d)に示されているように、保護部22の各側縁部が全長に亘って一対の固定部24,24によってそれぞれ覆われると共に絶縁被覆28に対して固定部24の接着面16が接着固定されるようになっている。
このような本実施形態に従う電線接続部の保護構造によれば、一方の面が接着面16とされた略凸の字状の一枚のシート状の簡単な構造の保護用テープ部材12を用い、しかも保護用テープ部材12を電線接続部10に巻き付けるだけという簡単な作業によって、容易に電線接続部の保護構造を構築することができる。より詳細には、保護用テープ部材12を、保護部22と固定部24を備えた構成とした。これにより、電線接続部10の突出方向(図3中、右方)に延び出した保護部22の先端部側を折り返して保護部22の基端部側に重ね合わせることで、電線端末30に形成された電線接続部10および絶縁被覆28を保護部22の先端部側の接着面16と基端部側に接着面16の間に挟むと共に幅方向(図3中、上下方向)の全長に亘って覆うことができるようになっている。それゆえ、電線接続部10の先端部が外部に露呈することが完全に防止されている。しかも、保護用テープ部材12の接着面16間に電線接続部10が挟まれていることから、電線接続部10を保護用テープ部材12の保護部22の間で安定して固定することができるようになっている。加えて、保護用テープ部材12の保護部22において、幅寸法:W1が電線接続部10の径寸法:Rよりも大きくなるように形成されていると共に、長さ寸法:L1が電線接続部10の絶縁被覆28からの突出寸法:L2の2倍以上になるように構成されていることから、保護部22の接着面16間に電線接続部10を全長に亘って覆うことができ、より確実な保護構造が実現できるようになっている。
また、保護部22の接着面16間に挟まれた電線接続部10および絶縁被覆28に対して、絶縁被覆28の周方向に対して保護用テープ部材12の固定部24を巻き付けることで、保護部22の各側縁部を全長に亘って覆うことができると共に絶縁被覆28に対して固定部24の接着面16を接着固定することができる。これにより、折り返しただけでは開口のおそれがある保護部22の側縁部を固定部24で確実に覆うことができる。それゆえ、従来の如き電線接続部をテープ巻する場合に比して、優れた作業性と保護性を備えた電線接続部の保護構造を提供することができるのである。しかも、固定部24が、保護部22の幅方向の両側に張り出して一対設けられていることから、折り返された保護部22に対してその幅方向両側に張り出す一対の固定部24,24を巻き付ければよいことから、より簡便かつ確実に折り返された保護部22の両側縁部を固定部24によって覆うことができ、一層安定した保護構造を構築することができる。加えて、保護用テープ部材12はシート状であることから、電線接続部10や絶縁被覆28への巻き代を調整することにより、電線接続部10や絶縁被覆28における径寸法違いも柔軟に吸収することができ、従来の絶縁キャップに比して汎用性の向上も図ることができ、しかも安価に製造することができる。
次に、図4〜5を用いて、本発明の電線接続部の保護構造に用いられる別の態様の保護用テープ部材34について詳述するが、上記実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、上記実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。かかる保護用テープ部材34は、電線26の周囲に巻き付けられて固着される補助固定部36をさらに備えている点に関して、上記実施形態と異なる実施形態を示すものである。より詳細には、保護用テープ部材34において、保護部38が上記実施形態の保護部22よりも絶縁被覆28側(図4,5中、左側)に延び出すように形成されていると共に、保護部38の延出先端部には幅方向(図4,5中、上下方向)の一方の側に向かって突設された補助固定部36がさらに設けられている。これにより、電線接続部10の突出寸法:L2が比較的大きい場合など、固定部40の絶縁被覆28への固着代を十分に確保できない場合などにも、安定して保護用テープ部材34を絶縁被覆28に固着することができ、一層安定した電線接続部の保護構造を高い汎用性をもって実現できる。また、本実施形態では、固定部40は、保護部38の長さ方向(図4,5中、左右方向)の中央部から幅方向(図4,5中、上下方向)の他方の側に向かって突設されている。すなわち、固定部40と補助固定部36がそれぞれ保護部38を間に挟んで保護部38の幅方向反対側に突出して設けられていることから、固定部40と補助固定部36をバランス良く電線26の絶縁被覆28に対して固着することができる。加えて、固定部44は、上記実施形態の固定部24と異なり保護部22の幅方向の一方の側のみに張り出して設けられているが、固定部44の幅寸法:W2が保護部38の幅寸法:W1よりも大きくされていることから、上記実施形態の固定部24と同様に、保護部38の両側縁部を全長に亘って覆うことができると共に絶縁被覆28に対して固定部40の接着面16を接着固定することができるようになっている。
本実施形態においても、一方の面が接着面16とされた一枚のシート状の簡単な構造の保護用テープ部材34を用い、しかも保護用テープ部材34を電線接続部10に巻き付けるだけという簡単な作業によって、容易に電線接続部の保護構造を構築することができるようになっている。すなわち、電線接続部10の突出方向に延び出した保護部38の先端部側を折り返して保護部38の基端部側に重ね合わせることで、電線接続部10および絶縁被覆28を保護部22の先端部側の接着面16と基端部側に接着面16の間に挟んで、電線接続部10の先端部が外部に露呈することが完全に防止されている。しかも、保護部38の接着面16間に挟まれた電線接続部10および絶縁被覆28に対して、絶縁被覆28の周方向に保護用テープ部材34の固定部40を巻き付けることで、折り返しただけでは開口のおそれがある保護部38の両側縁部を固定部40で確実に覆うことができる。それゆえ、従来の如き電線接続部をテープ巻する場合に比して、優れた作業性と保護性を備えた電線接続部の保護構造を提供することができる。しかも、保護用テープ部材34はシート状であることから、電線接続部10や絶縁被覆28への巻き代を調整することにより、電線接続部10や絶縁被覆28における径寸法違いも柔軟に吸収することができ、従来の絶縁キャップに比して汎用性の向上も図ることができ、しかも安価に製造することができる。
以上、本発明の複数の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの具体的な記載によって限定されない。例えば、上記実施形態の保護用テープ部材12では、固定部24は、保護部22の幅方向の両側に張り出して一対設けられていたが、図6に示されている保護用テープ部材42の他の態様のように、固定部44が、保護部22の基端側で一方の側に張り出して保護部22の幅寸法:W1よりも大きい幅寸法:W2で設けられていてもよい。これにより、折り返された保護部22の幅方向一方側に突出する固定部44を簀巻き状に巻き付けることで、ワンハンドで折り返された保護部22の両側縁部を固定部44によって覆う作業を行うことができる。しかも、保護用テープ部材42をシート材から効率よく取得することができることから、製造歩留りの向上を図ることができる。さらに、上記実施形態の保護用テープ部材34でも、固定部40と補助固定部36の突出方向を同じとすることにより、同様に保護用テープ部材34をシート材から効率よく取得することができることから、製造歩留りの向上を図ることができる。
10:電線接続部、12,34,42:保護用テープ部材、16:接着面、22,38:保護部、24,40,44:固定部、26:電線、28:絶縁被覆、30:電線端末、32:芯線、36:補助固定部
Claims (6)
- 複数の電線の絶縁被覆が剥がされた端末に露呈された芯線同士が接続された電線接続部の保護構造であって、
前記電線接続部が一方の面が接着面とされたシート状の保護用テープ部材で覆われており、前記保護用テープ部材が、前記電線接続部の突出方向に延び出し該突出方向の前方で折り返されて前記電線接続部を前記接着面間に挟んで前記電線接続部を覆っている保護部と、
前記絶縁被覆の周方向に巻き付けられて、前記保護部の側縁部を覆うと共に前記絶縁被覆に前記接着面により接着固定されている固定部と、を備えている
ことを特徴とする電線接続部の保護構造。 - 前記保護用テープ部材の前記保護部が、前記電線接続部の径寸法よりも大きい幅寸法を有し、かつ前記電線接続部の前記絶縁被覆からの突出寸法の2倍以上の長さ寸法を有している請求項1に記載の電線接続部の保護構造。
- 前記保護用テープ部材の前記固定部が、前記保護部の基端部側において、前記保護部の幅方向の両側に張り出して一対設けられている請求項1または2に記載の電線接続部の保護構造。
- 前記保護用テープ部材の前記固定部が、前記保護部の基端部側において、前記保護部の幅方向の一方の側に張り出して前記保護部の幅寸法よりも大きい幅寸法で設けられている請求項1または2に記載の電線接続部の保護構造。
- 前記保護用テープ部材が、前記固定部よりも前記絶縁被覆側に設けられて前記電線の周囲に巻き付けられて固着されている補助固定部をさらに備えている請求項1〜4の何れか1項に記載の電線接続部の保護構造。
- 複数の電線の絶縁被覆が剥がされた端末に露呈された芯線同士が接続された電線接続部を覆って絶縁する電線接続部の保護用テープ部材であって、
一方の面が接着面とされたシート状の部材で形成されている一方、
前記電線接続部の突出方向に延び出し該突出方向の前方で折り返されて前記電線接続部を前記接着面間に挟んで前記電線接続部を覆うようになっている保護部と、
前記絶縁被覆の周方向に巻き付けられて、前記保護部の側縁部を覆うと共に前記絶縁被覆に前記接着面により接着固定されるようになっている固定部と、を備えている
ことを特徴とする電線接続部の保護用テープ部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016039531A JP2017158308A (ja) | 2016-03-02 | 2016-03-02 | 電線接続部の保護構造および電線接続部の保護用テープ部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016039531A JP2017158308A (ja) | 2016-03-02 | 2016-03-02 | 電線接続部の保護構造および電線接続部の保護用テープ部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017158308A true JP2017158308A (ja) | 2017-09-07 |
Family
ID=59810866
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016039531A Pending JP2017158308A (ja) | 2016-03-02 | 2016-03-02 | 電線接続部の保護構造および電線接続部の保護用テープ部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2017158308A (ja) |
-
2016
- 2016-03-02 JP JP2016039531A patent/JP2017158308A/ja active Pending
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