JP2017159982A - エレベータの主ロープ交換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗りかごの天井で新主ロープを回収する必要が無く、乗りかごの天井における作業スペースを充分確保することができるエレベータの主ロープの交換方法を提供する。【解決手段】主ロープ交換方法は、乗りかご16をピット12bまで移動させて連結部34aに連結された主ロープ21を予備連結部34dに繋ぎ換え、新主ロープ53を連結部34aに連結する第1ステップS1と、繋ぎ換えた主ロープ21によって乗りかご16を昇降路頂部12aへ移動させ固定用ビーム59に乗りかご16を吊り下げつつカウンターウェイト18をサポート部材60で支え、主ロープ21を切断し新主ロープ53に連結する第2ステップS2と、主ロープ21をピット12bへ送り出すことにより新主ロープ53をピット12bへ降ろしてカウンターウェイト18に連結する第3ステップS3とを含んでいる。【選択図】図4

Description

本発明は、エレベータの主ロープ交換方法、特に、巻上機が昇降路頂部に設置されているエレベータにおける主ロープの交換方法に関する。
エレベータでは、乗りかごおよびカウンターウェイトに両端が連結されるとともに、巻上機に掛け渡された主ロープを介して乗りかごおよびカウンターウェイトを相対的に昇降させている。この主ロープは、例えば使用期間が長くなった場合等に新しい新主ロープに交換する必要がある。
昇降路頂部に巻上機が設置されたエレベータでは、乗りかごの天井に交換用の新主ロープを積載し、この新主ロープの一端を予め昇降路の最下部であるピットで乗りかごに連結し、その後、乗りかごを昇降路頂部まで移動させる。そして、当該頂部に設置された固定用ビーム等に乗りかごを吊り下げ固定するとともに、昇降路ピットまで降下しているカウンターウェイトもサポート部材で支持する。このようにして、主ロープに乗りかごおよびカウンターウェイトの荷重が作用しない状態とし、昇降路ピットでカウンターウェイトから主ロープの一端を取り外して主ロープを乗りかごへ引き上げて回収する。それから、新主ロープの他端を昇降路ピットへ降ろして乗りかごに連結する。その後、乗りかごおよびカウンターウェイトの固定を解除し、乗りかごを昇降路ピットへ再び移動させて乗りかごから旧主ロープの他端を取り外して主ロープの交換作業が行われる。
特許文献1には、乗りかごの綱止梁に取り付けられた固定用ロッドに回動可能に支持されたアダプター部材を設け、このアダプター部材に主ロープを取り付ける取付孔を2つ設けることで、乗りかごに連結されている主ロープを取り外すことなく新しい主ロープを連結できるようにした主ロープ交換用アダプターを用いたエレベータの主ロープ交換方法が開示されている。
特開2004‐35198号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のエレベータの主ロープ交換方法では、カウンターウェイトから取り外した主ロープを乗りかごの天井まで引き上げて回収してから新主ロープを乗りかごの天井から昇降路ピットへ降ろす必要がある。このため、交換作業時に新旧の主ロープが乗りかご天井に同時に積載された状態となり、乗りかご天井の作業スペースが狭くなり、作業性の点で問題があった。
本発明の目的は、乗りかご天井で新主ロープを回収する必要が無く、乗りかご天井における作業スペースを充分確保することができるエレベータの主ロープ交換方法を提供することにある。
本発明に係るエレベータ昇降路の頂部に設置された巻上機に架け渡され、一端が乗りかごに設けられた連結部に連結され、他端がカウンターウェイトに連結された旧主ロープを新主ロープに交換する主ロープ交換方法であって、乗りかごを昇降路の最下部であるピットまで移動させ、乗りかごの連結部に一端が連結された旧主ロープを乗りかごに設けられた予備連結部に繋ぎ換えるとともに、新主ロープの一端を乗りかごの連結部に連結する第1のステップと、予備連結部に繋ぎ換えられた旧主ロープを用いて乗りかごを昇降路の頂部へ移動させ、当該頂部に設置された固定用ビームに乗りかごを吊り下げ、かつ、カウンターウェイトを支えるサポート部材を設置した状態で、旧主ロープを乗りかごおよび巻上機の間で切断し、旧主ロープの切断した端部を新主ロープの他端と連結する第2のステップと、旧主ロープをピットの方へ送り出すことより新主ロープの他端を巻上機に架け渡しつつピットまで降ろして新主ロープの他端をカウンターウェイトに連結する第3のステップと、を含むことを特徴とするものである。
本発明に係るエレベータの主ロープ交換方法において、第1のステップでは、乗りかごに連結された旧主ロープのうち、乗りかごを昇降路頂部へ昇降させるために必要な本数の旧主ロープだけ予備連結部に繋ぎ換え、残りの旧主ロープの一端は連結部から取り外して乗りかごの天井に固定し、第2のステップでは、残りの旧主ロープの一端を乗りかごの天井から取り外して新主ロープの他端と連結してもよい。
また、本発明に係るエレベータの主ロープの交換方法において、第1のステップでは、チェーンブロックによって乗りかごを吊り下げた状態で旧主ロープを連結部から予備連結部に繋ぎ換えるとともに、新主ロープを連結部に連結してもよい。
本発明に係るエレベータの主ロープ交換方法によれば、昇降路のピットで乗りかごに新主ロープの一端を連結した後、乗りかごを昇降路頂部の固定用ビームで吊り下げ、この状態で旧主ロープを切断して新主ロープに連結する。そして、旧主ロープをピットの方へ送り出すことにより新主ロープの他端を巻上機に架け渡しつつピットまで降ろしてカウンターウェイトに連結することができる。このため、乗りかごの天井で旧主ロープを回収する必要がなく、足元の作業スペースが十分確保でき、作業性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態である主ロープの交換方法が適用されるエレベータの全体構成を示す斜視図である。 図2は、図1に含まれる乗りかごの側面図である。 図3は、図1に含まれるカウンターウェイトの側面図である。 図4は、主ロープ交換方法の作業手順を示すフローチャートである。 図5は、チェーンブロックで乗りかごをピット内で吊り下げた状態を示す図である。 図6は、主ロープをダミーロッドに連結するとともに固定用ロッドに新しい主ロープを連結した状態を示す図である。 図7は、昇降路頂部で固定用ビームに乗りかごを吊り下げた状態を示す図である。 図8(a)は第1連結治具の構成を示す分解図であり、図8(b)は第1連結治具で主ロープを新主ロープに連結した状態を示す図である。 図9(a)は第2連結治具の構成を示す分解図であり、図9(b)は第2連結治具で主ロープを新主ロープに連結した状態を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、本発明の実施形態である主ロープの交換方法が適用されるエレベータ10の全体構成を示す斜視図である。同図では、図示の簡略化の為、複数ある主ロープのうち1本の主ロープ21のみ示している。図2は、図1に含まれる乗りかご16の側面図である。図3は、図1に含まれるカウンターウェイト18の側面図である。図1〜図3に示すように、エレベータ10は、昇降路12の頂部12aに設置された巻上機14を備え、この巻上機14を介して乗りかご16、および、カウンターウェイト18を相対的に昇降させる機能を有している。巻上機14は、昇降路12の最下部であるピット12bに立設され、カウンターウェイト18を上下方向に移動可能に支持するガイドレール13a,13bの上端部に設置された梁13cの上に設置されている。巻上機14には主ロープ21,22,23が架け渡されている。図2に示すように、主ロープ21,22,23の一端は、端末部21a,22a,23aによって構成されている。そして、主ロープ21,22,23は、各端末部21a,22a,23aを介して乗りかご16に連結されている。一方、図3に示すように、主ロープ21,22,23の他端は、端末部21b,22b,22cによって構成されている。そして、主ロープ21,22,23は、各端末部21b,22b,22cを介してカウンターウェイト18に連結されている。主ロープ21の端末部21aは、二股状に形成された金属製部材であり、後述する固定用ロッドに連結するための貫通孔H1,H2(図2参照)が幅方向に設けられている。他の端末部22a〜22cも、端末部21aと同一の構成を備えている。ここで、主ロープ21,22,23は、本発明の旧主ロープに相当する。
図1に示すように、ガイドレール31a,31bは、上述したガイドレール13a,13bに隣接するように昇降路12のピット12bに立設している。このガイドレール31a,31bは、図2に示すように、乗りかご16の側面に取り付けられたかご枠33a,33bを上下方向に移動可能に支持している。このかご枠33a,33bの下端部には、綱止梁34がその間を連結するように略水平に延設されている。この綱止梁34には、主ロープ21〜23を連結するための連結部34a,34b,34cが中央部に等間隔に設けられている。各連結部34a,34b,34cは、綱止梁34を上下方向に貫通する貫通孔であり、主ロープ21,22,23を固定する連結器35が取り付けられている。この連結器35は、上記3つの連結部34a〜34cに挿通された固定用ロッド36,37,38を含み、図示を省略するボルト等によって綱止梁34に上下方向に移動可能に取り付けられている。固定用ロッド36〜38は、綱止梁34との間にスプリング39a,39b,39cが外装されている。各スプリング39a,39b,39cは、急制動時等に主ロープ21〜23から乗りかご16に伝わる衝撃を緩和する機能を有している。固定用ロッド36は、上端に環状部36aが設けられており、上述した主ロープの端末部21aに挟み込まれた状態で固定用ピン(不図示)を挿通することで主ロープ21に連結される。固定用ロッド37,38は、固定用ロッド36と同一の構成を備え、主ロープ22,23に連結されている。
また、綱止梁34の両端側には、主ロープ21,22,23の交換を行う際に、主ロープ21,23を繋ぎ換えるための予備連結部34d,34eが設けられている。予備連結部34d,34eは、連結部34aと同様に形成された貫通孔である。
かご枠33a,33bの上部には、乗りかご16を吊り上げるための吊り上げ用梁40が取り付けられている。この吊り上げ用梁40には、チェーンブロック等の治具を連結するためにかご吊り用孔40a,40b,40cが水平方向に等間隔で設けられている。
カウンターウェイト18は、図1に示すように、両側面をガイドレール13a,13bによって上下方向に移動可能に支持されている。図3に示すように、カウンターウェイト18の上面には、固定用ロッド41〜43が等間隔に取り付けられている。各固定用ロッド41〜43は、上述した乗りかご16の固定用ロッド36〜38と同様の形状を有している。
図1に示すように、制御部46は、巻上機14の直上方に設置されており、各階乗場F1,F2,F3に設置されているかご呼び釦等(不図示)の操作入力に基づいて巻上機14を作動させることで乗りかご16の運転を制御する。また、この制御部46は、無線接続された保守用携帯端末によって各種操作が可能となるよう構成されている。
続いて、図4〜図9を用いて本発明一実施形態である主ロープの交換方法について説明する。図4は、主ロープ交換方法の作業手順を示すフローチャートである。図5は、チェーンブロック52で乗りかご16を吊り下げた状態を示す図である。図6は、主ロープ21,23をダミーロッド48,49に連結するとともに固定用ロッド36〜38に新主ロープ53,54,55を連結した状態を示す図である。図7は、昇降路12の頂部12aで固定用ビーム59に乗りかご16を吊り下げた状態を示す図である。図8(a)は第1連結治具63の構成を示す分解図であり、同図(b)は第1連結治具63で主ロープ21を新主ロープ53に連結した状態を示す図である。図9(a)は第2連結治具68の構成を示す分解図であり、同図(b)は第2連結治具68で主ロープ22を新主ロープ54に連結した状態を示す図である。
図4に示すように、主ロープ交換方法は、新旧主ロープの繋ぎ換えステップS1、新旧主ロープの連結ステップS2、および、新主ロープのカウンターウェイトへの連結ステップS3を含む。新旧主ロープの繋ぎ換えステップS1は本発明の第1ステップに相当し、新旧主ロープの連結ステップS2は本発明の第2ステップに相当し、新主ロープのカウンターウェイトへの連結ステップS3は本発明の第3ステップに相当する。
図4に示すように、新旧主ロープの繋ぎ換えステップS1は、第1〜第3の作業ステップS1a,S1b,S1cを含んでいる。第1の作業ステップS1aでは、図1に示すように、乗りかご16を昇降路12のピット12bまで移動させる。また、この際、主ロープ21と同一の構成を備えた交換用の新主ロープ53,54,55を乗りかご16の天井16aの上に積み込む。
第2の作業ステップS1bでは、図5に示すように、両端に固定用クランプ51a,51bを有する玉掛けワイヤ51を主ロープ21,23に取り付けて玉掛けワイヤ51にチェーンブロック52を吊り下げる。そして、チェーンブロック52の下端部に連結されたフック52aを乗りかご16の吊り上げ用梁40に設けられたかご吊り用孔40bに連結し、チェーンブロック52で乗りかご16の重量を支持させる。これにより、玉掛けワイヤ51のクランプ部51a,51bよりも上方の主ロープ21,23で乗りかご16の荷重を支えさせることができる。この結果、主ロープ21〜23の端末部21a〜23aに乗りかご16の重量が作用せず弛緩させて取り外し可能な状態にできる。さらに、保守用携帯端末で制御部46を遠隔操作して乗りかご16に備えられている非常止め装置(不図示)を作動させて乗りかご16がガイドレール31a,31bに固定された状態とする。それから、図5に示すように、乗りかご16の綱止梁34の予備連結部34d,34e(図2参照)にボルト等を介してダミーロッド48,49を挿通固定する。なお、図6では、ダミーロッド48,49を綱止梁34に固定する一部のボルトの図示を省略している。ダミーロッド48,49は、上述した固定用ロッド36〜38と同様の形状を有している。
第3の作業ステップS1cでは、図6に示すように、乗りかご16の綱止梁34の固定用ロッド36,38からダミーロッド48,49に主ロープ21,23の端末部21a,23aを繋ぎ換える。それから、綱止梁34の固定用ロッド37から主ロープ22の端末部22aを取り外して乗りかご16の天井16aに設置された、例えば固定用チャック等の固定治具に固定する。このように、乗りかご16を昇降路12の頂部12aまで移動させるのに必要な主ロープ21,23のみをダミーロッド48,49に連結し、他の主ロープ22については予め乗りかご16の天井16aに固定しておくようにする。そして、図6に示すように、乗りかご16の天井16aに積載された新主ロープ53,54,55の一端の端末部53a,54a,55aを固定用ロッド36,37,38に連結する。それから、乗りかご16の非常止め装置を解除して乗りかご16を上下方向に移動可能な状態にする。
図4に示すように、新旧主ロープの連結ステップS2は、第4および第5の作業ステップS2a,S2bを含んでいる。第4の作業ステップS2aでは、図7に示すように、ダミーロッド48,49に繋ぎ換えられた主ロープ21,23を用いて乗りかご16を昇降路12の頂部12aへ移動させる。その後、昇降路12の頂部12aにおいて、ボルト等を用いてガイドレール31a,31bの間に固定用ビーム59を架設する。この固定用ビーム59は、乗りかご16を吊り下げるために用いられる仮設の梁である。そして、図7に示すように、固定用ビーム59にチェーンブロック61,62を連結し、チェーンブロック61,62の下端のフック61a,62aを乗りかご16の吊り上げ用梁40のかご吊り用孔40a,40cに連結する。この際、チェーンブロック61,62で乗りかご16を吊り上げる前に、カウンターウェイト18の直下方におけるピット12bの床面に鋼材からなるサポート部材60を設置する。そして、保守用携帯端末を操作して乗りかご16を少しだけ上昇させることにより、カウンターウェイト18を降下させる。これにより、カウンターウェイト18がサポート部材60に接触し、サポート部材60によってカウンターウェイト18が支持される。それから、チェーンブロック61,62を操作して乗りかご16を吊り上げる。これにより、チェーンブロック61,62によって乗りかご16を支持することができる。このようにして主ロープ21,22,23に乗りかご16およびカウンターウェイト18の重量が作用しない状態にする。さらに、第2の作業ステップS1bと同様に、非常止め装置を作動させて乗りかご16がガイドレール31a,31bに固定された状態とする。
第5の作業ステップS2bでは、乗りかご16の綱止梁34と巻上機14の間で主ロープ21を切断する。そして、図8(a)および図8(b)に示すように、主ロープ21の切断した端部21cと新主ロープ53の他端における端末部53bとを第1連結治具63を用いて連結する。第1連結治具63は、一端に主ロープ21の切断した端部21cを固定可能なクランプ部64が設けられ、他端に新主ロープ53の端末部53bを固定する環状部66が設けられている。
第1連結治具63のクランプ部64は、図8(a)に示すように、2つのネジ軸64a,64bと、この2つのネジ軸64a,64bに挿通される貫通孔65a,65bが設けられた押さえ板65とを有している。図8(b)に示すように、2つのネジ軸64a,64bの間に主ロープ21の切断した端部21cを配置した状態で、押さえ板65を2つのネジ軸64a,64bに挿通してボルトB1,B2で固定することで主ロープ21を挟み込んで固定することができる。また、第1連結治具63の環状部66は、新主ロープ53の端末部53bに挟み込まれた状態で連結用筒部材67を挿通し、この連結用筒部材67の軸方向における両端側に外れ止めピン67a,67bを挿通固定する。これにより、主ロープ21および新主ロープ53が回転可能に連結される。そして、主ロープ21から順に下方の昇降路12のピット12bへ少しずつ送り出すことにより、新主ロープ53を巻上機14に架け渡しつつ昇降路12のピット12bまで降下させる。それから、主ロープ21の端末部21bをカウンターウェイト18の固定用ロッド41から取り外して、新主ロープ53の端末部53bを固定用ロッド41に取り付ける。主ロープ23の端末部23bについても同様の手順で固定用ロッド43から取り外して新主ロープ55を固定用ロッド43に取り付ける。これにより、主ロープ21,23を乗りかご16の天井16aで回収することなく、昇降路12のピット12bまで降ろしつつ新主ロープ53,55をカウンターウェイト18に連結できる。
また、図9(a)および図9(b)に示すように、乗りかご16の天井16aに固定されている主ロープ22の端末部22aを第2連結治具68に連結して上述した新主ロープ53と同様の手順で新主ロープ54をカウンターウェイト18に連結する。すなわち、第2連結治具68の両端には環状部68a,68bがそれぞれ設けられており、この環状部68a,68bに連結用筒部材71,72を挿通した状態で、外れ止めピン71a,71b,72a,72bを連結用筒部材71,72に挿通することで主ロープ22の一端における端末部22aおよび新主ロープ54の他端における端末部54bを連結できる。このように各主ロープ22,54を連結した状態で、主ロープ22を少しずつピット12bへ送り出すことによって、新主ロープ54を巻上機14に架け渡しつつピット12bへ降ろしてカウンターウェイト18の固定用ロッド42に新主ロープ54の端末部54bを連結する。これにより、主ロープ22を乗りかご16の天井16aで回収することなく昇降路12のピット12bまで降ろしつつ、新主ロープ54をカウンターウェイト18に連結することができる。
新主ロープのカウンターウェイトへの連結ステップS3では、固定用ビーム59およびチェーンブロック61,62を取り外して撤去する。その後、乗りかご16の非常止め装置を解除して、乗りかご16を少しだけ下方に移動させ、カウンターウェイト18の下に設置されたサポート部材60を撤去する。それから、乗りかご16を昇降路12のピット12bまで降下させて、綱止梁34に連結されている主ロープ21,23の綱止梁34から主ロープ21,23の残りの端末部21a,23aおよびダミーロッド48,49を取り外して交換作業が終了する。
なお、本実施形態における第3の作業ステップS1cでは、主ロープ21〜23のうち、主ロープ22だけダミーロッドに連結せずに乗りかご16の天井16aに固定しているが、主ロープ22についてもダミーロッドを綱止梁34に設けて連結するようにしてもよい。この場合には、第4の作業ステップS2aにおいて3本の主ロープ21〜23を用いて乗りかご16を移動させることができる。
上述したように、本実施形態のエレベータの主ロープ交換方法によれば、昇降路12のピット12bで乗りかご16に新主ロープ53,54,55の一端を連結した後で、乗りかご16を昇降路12の頂部12aの固定用ビーム59で吊り下げ、この状態で主ロープ21,23を切断して新主ロープ53,55に連結する。そして、主ロープ21,23をピット12bの方へ送り出すことにより新主ロープ53,55の他端を巻上機14に架け渡しつつピット12bまで降ろしてカウンターウェイト18に連結することができる。このため、乗りかご16の天井16aで主ロープ21,23を回収する必要がなく、天井16aにおける足元の作業スペースが十分確保でき、作業性を向上させることができる。
なお、本発明に係るエレベータの主ロープ交換方法は、上述した実施形態およびその変形例の構成に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等の範囲内で種々の改良や変更が可能であることはいうまでもない。
10 エレベータ、12 昇降路、12a 頂部、12b ピット、14 巻上機、16 乗りかご、16a 天井、18 カウンターウェイト、21,22,23 主ロープ、21c 切断した端部、21a〜23a,21b〜23b,53a〜55a,53b,54b 端末部、33a,33b かご枠、34 綱止梁、34a,34b,34c 連結部、34d,34e 予備連結部、36,37,38,41,42,43 固定用ロッド、36a 環状部、46 制御部、48,49 ダミーロッド、51 玉掛けワイヤ、51a,51b 固定用クランプ、52,61,62 チェーンブロック、53,54,55 新主ロープ、60 サポート部材、63 第1連結治具、68 第2連結治具、S1 新旧主ロープ繋ぎ換えステップ、S2 新旧主ロープ連結ステップ、S3 新主ロープのカウンターウェイトへの連結ステップ。

Claims (3)

  1. エレベータ昇降路の頂部に設置された巻上機に架け渡され、一端が乗りかごに設けられた連結部に連結され、他端がカウンターウェイトに連結された旧主ロープを新主ロープに交換する主ロープ交換方法であって、
    前記乗りかごを前記昇降路の最下部であるピットまで移動させ、前記乗りかごの前記連結部に一端が連結された前記旧主ロープを前記乗りかごに設けられた予備連結部に繋ぎ換えるとともに、前記新主ロープの一端を前記乗りかごの前記連結部に連結する第1のステップと、
    前記予備連結部に繋ぎ換えられた前記旧主ロープを用いて前記乗りかごを前記昇降路の頂部へ移動させ、当該頂部に設置された固定用ビームに前記乗りかごを吊り下げ、かつ、前記カウンターウェイトを支えるサポート部材を設置した状態で、前記旧主ロープを前記乗りかごおよび前記巻上機の間で切断し、前記旧主ロープの切断した端部を前記新主ロープの他端と連結する第2のステップと、
    前記旧主ロープを前記ピットの方へ送り出すことにより前記新主ロープの他端を前記巻上機に架け渡しつつ前記ピットまで降ろして前記新主ロープの他端を前記カウンターウェイトに連結する第3のステップと、を含むことを特徴とする、
    エレベータの主ロープ交換方法。
  2. 請求項1に記載のエレベータの主ロープ交換方法において、
    前記第1のステップでは、前記乗りかごに連結された前記旧主ロープのうち、前記乗りかごを前記昇降路頂部へ昇降させるために必要な本数の前記旧主ロープだけ前記予備連結部に繋ぎ換え、残りの前記旧主ロープの一端は前記連結部から取り外して前記乗りかごの天井に固定し、
    前記第2のステップでは、残りの前記旧主ロープの一端を前記乗りかごの天井から取り外して前記新主ロープの他端と連結することを特徴とする、
    エレベータの主ロープ交換方法。
  3. 請求項1または2に記載のエレベータの主ロープ交換方法において、
    前記第1のステップでは、チェーンブロックによって前記乗りかごを吊り下げた状態で前記旧主ロープを前記連結部から前記予備連結部に繋ぎ換えるとともに、前記新主ロープを前記連結部に連結することを特徴とする、エレベータの主ロープ交換方法。
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