JP2017160520A - オーステナイト系ステンレス鋼 - Google Patents

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耕一 坪井
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弘泰 松林
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Abstract

【課題】耐応力腐食割れ性に優れ、かつ、冷間鍛造性が良好なオーステナイト系ステンレス鋼を提供する。
【解決手段】オーステナイト系ステンレス鋼は、0.06質量%以下のC、1.0質量%以下のSi、0.5質量%以上2.5質量%以下のMn、11.0質量%以上13.0質量%以下のNi、15.0質量%以上17.0質量%以下のCr、3.0質量%以上4.0質量%以下のCu、0.15質量%以下のMo、および、0.05質量%以下のNを含有し、残部がFeおよび不可避的不純物で構成されている。また、Md30=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Moで示すMd30の値が−150以下である。さらに、SFE=2.2Ni+6Cu−1.1Cr−13Si−1.2Mn+32で示すSFEの値が50以上である。
【選択図】なし

Description

本発明は、耐応力腐食割れ性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼に関する。
従来、給湯器等で用いられる冷間鍛造配管継ぎ手には、SUS304およびSUS316等のオーステナイト系ステンレス鋼が用いられてきた。
このような冷間鍛造により製造された配管継ぎ手は、高い残留応力が生じているため、腐食性の強い塩化物環境に晒されることにより応力腐食割れが発生しやすい。そのため、冷間鍛造配管継ぎ手は、定期的なメンテナンスや部品交換が必要となる。
そこで、冷間鍛造配管継ぎ手の材料としては、特許文献1ないし4に示されているように、耐応力腐食割れ性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼が知られている。その中でも特許文献2ないし4は、SiおよびCuを多く含有させることで耐応力腐食割れ性の改善を図っている。
特許第4757561号公報 特許第4823534号公報 特許第5500960号公報 特開平8−269641号公報
しかしながら、上述のようにSiを多く含有するオーステナイト系ステンレス鋼は、塑性変形抵抗が高く、冷間鍛造による成形性が不十分である。
したがって、耐応力腐食割れ性に優れ、かつ、冷間鍛造性が良好なオーステナイト系ステンレス鋼が求められていた。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、耐応力腐食割れ性に優れ、かつ、冷間鍛造性が良好なオーステナイト系ステンレス鋼を提供することを目的とする。
請求項1に記載されたオーステナイト系ステンレス鋼は、C:0.06質量%以下、Si:1.0質量%以下、Mn:0.5質量%以上2.5質量%以下、Ni:11.0質量%以上13.0質量%以下、Cr:15.0質量%以上17.0質量%以下、Cu:3.0質量%以上4.0質量%以下、Mo:0.15質量%以下およびN:0.05質量%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物で構成され、Md30=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Moで示すMd30の値が−150以下で、SFE=2.2Ni+6Cu−1.1Cr−13Si−1.2Mn+32で示す積層欠陥難易度指数であるSFEの値が50以上であるものである。
請求項2に記載されたオーステナイト系ステンレス鋼は、請求項1記載のオーステナイト系ステンレス鋼において、Al:0.002質量%以上0.1質量%以下、Mg:0.0003質量%以上0.01質量%以下、Ca:0.0003質量%以上0.01質量%以下、B:0.0005質量%以上0.01質量%以下、Nb:0.01質量%以上1.0質量%以下、Ti:0.01質量%以上0.5質量%以下、V:0.01質量%以上1.0質量%以下およびZr:0.01質量%以上1.0質量%以下のうちの少なくとも1種を含有するものである。
本発明によれば、所定の範囲に規定された合金組成において、Md30の値が−150以下で、SFEの値が50以上であるため、耐応力腐食割れ性を向上でき、かつ、冷間鍛造性を向上できる。
応力腐食割れ試験の試験片を説明するための構成図である。 本実施例における応力腐食割れ試験後の試験片表面の写真である。 比較例における応力腐食割れ試験後の試験片表面の写真である。
以下、本発明の一実施の形態の構成について詳細に説明する。
本発明の一実施の形態に係るオーステナイト系ステンレス鋼は、例えば給湯装置の配管継ぎ手のような冷間鍛造継ぎ手等の材料として用いられる。
このオーステナイト系ステンレス鋼は、0.06質量%以下のC(炭素)、1.0質量%以下のSi(ケイ素)、0.5質量%以上2.5質量%以下のMn(マンガン)、11.0質量%以上13.0質量%以下のNi(ニッケル)、15.0質量%以上17.0質量%以下のCr(クロム)、3.0質量%以上4.0質量%以下のCu(銅)、0.15質量%以下のMo(モリブデン)、および、0.05質量%以下のN(窒素)を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物で構成されている。
また、0.002質量%以上0.1質量%以下のAl(アルミニウム)、0.0003質量%以上0.01質量%以下のMg(マグネシウム)、0.0003質量%以上0.01質量%以下のCa(カルシウム)、0.0005質量%以上0.01質量%以下のB(ホウ素)、0.01質量%以上1.0質量%以下のNb(ニオブ)、0.01質量%以上0.5質量%以下のTi(チタン)、0.01質量%以上1.0質量%以下のV(バナジウム)および0.01質量%以上1.0質量%以下のZr(ジルコニウム)のうちの少なくとも1種を必要に応じて含有してもよい。
CおよびNは鋼中に不可避に含まれる元素である。これらCおよびNの含有量を低減すると、鋼は、軟質になって加工性が向上するとともに、炭化物や窒化物の生成量が少なくって母材の耐食性が向上する。しかしながら、CおよびNは、強力なオーステナイト生成元素であるため、母材の耐食性を阻害しないように、Cの含有量を0.06質量%以下とし、Nの含有量を0.05質量%以下とする。
Siは、塩化物環境における応力腐食割れに対して有効であり、0.2質量%以上含有することでその作用を奏しやすい。一方、Siの含有量が1.0質量%より多くなると鋼が硬化して加工性を損なう可能性がある。そのため、Si含有量は、1.0質量%以下(不添加を含まず)とし、好ましくは、0.2質量%以上1.0質量%以下とする。
Mnは、Niに比べて安価で、Niの機能を代替できる有用なオーステナイト形成元素であり、その作用を奏するには0.5質量%以上含有させる必要がある。一方、Mnの含有量が2.5質量%をより多く過剰になると、塑性変形に伴う加工硬化が著しく上昇するため、冷間鍛造性を低下させる。また、製鋼工程における環境保全の問題も生じやすくなる。そのため、Mnの含有量は、0.5質量%以上2.5質量%以下とする。
Niは、オーステナイト生成元素であり、耐食性についても腐食の進行を抑制する作用を奏する。そこで、オーステナイト組織の維持、加工性の向上、および、SFE(積層欠陥難易度指数)の制御による耐応力腐食割れ性の向上の観点から、Niの含有量は、11.0質量%以上13.0質量%以下とする。
Crは、ステンレス鋼においては耐食性を付与するために必要不可欠な元素であり、耐食性の観点から15.0質量%以上含有する必要がある。一方、Crの含有量が17.0質量%より多いと、製造性や加工性が損なわれる可能性がある。そこで、Crの含有量は、15.0質量%以上17.0質量%以下とする。
Cuは、加工誘起マルテンサイトの生成に起因する加工硬化を抑制し、オーステナイト系ステンレス鋼の軟質化に寄与する元素である。またCuは、SFEを高める上で非常に有効な元素であり、積層欠陥の生成を抑制することにより耐応力腐食割れ性の改善に大きく寄与する。これらの作用を十分に得るためには、Cuを3.0質量%以上含有する必要がある。一方、Cuの含有量が4.0質量%より多くなると、製造上の熱間加工性を阻害する可能性がある。そのため、Cuの含有量は、3.0質量%以上4.0質量%以下とする。
Moは、耐食性を向上させる元素であるが、0.15質量%より多く過度に含有すると、冷間鍛造性を低下させる可能性がある。また、添加に伴う製造コストおよび製造性も考慮する必要がある。そこで、Moの含有量は、0.15質量%以下とする。
Al、MgおよびCaは、鋼の脱酸に有効であり、必要に応じて添加してもよい。また、その作用を奏するには、Alを0.002質量%以上、Mgを0.0003質量%以上、または、Caを0.0003質量%以上含有する必要がある。一方、0.1質量%より多いAl、0.01質量%より多いMg、または、0.01質量%より多いCaを含有すると、脱酸作用が飽和し、逆に粗大酸化物(介在物)が発生して、冷間鍛造性および耐応力腐食割れ性が劣化する可能性がある。そのため、Al、MgおよびCaのいずれかを含有する場合には、Alの含有量は0.002質量%以上0.1質量%以下とし、Mgの含有量は0.0003質量%以上0.01質量%以下とし、Caの含有量は0.0003質量%以上0.01質量%以下とする。また、より好ましいAlの含有量は0.005質量%以上0.06質量%以下で、より好ましいMgの含有量は0.001質量%以上0.006質量%以下で、より好ましいCaの含有量は0.001質量%以上0.005質量%以下である。
Bは、熱間鍛造性を向上させるのに有効な元素であり、必要に応じて添加してもよい。また、その作用を安定的に奏するには、Bを0.0005質量%以上含有する必要がある。一方、Bの含有量が0.01質量%より多いと、ボライドが生成され、冷間鍛造性および耐応力腐食割れ性が劣化する可能性がある。そのため、Bを含有する場合のBの含有量は、0.0005質量%以上0.01質量%以下とする。また、より好ましいBの含有量は0.002質量%以上0.006質量%以下である。
Nb、Ti、VおよびZrは、Cr炭窒化物の生成を抑制して耐食性を向上させるのに有効であり、必要に応じて添加してもよい。また、その作用を奏するには、Nbを0.01質量%以上、Tiを0.01質量%以上、Vを0.01質量%以上、または、Zrを0.01質量%以上含有する必要がある。一方、1.0質量%より多いNb、0.5質量%より多いTi、1.0質量%より多いV、または、1.0質量%より多いZrを含有すると、上述の作用が飽和し、逆に粗大析出物が発生して、耐食性および耐応力腐食割れ性が劣化する可能性がある。そのため、Nb、Ti、VおよびZrのいずれかを含有する場合には、Nbの含有量は0.01質量%以上1.0質量%以下とし、Tiの含有量は0.01質量%以上0.5質量%以下とし、Vの含有量は0.01質量%以上1.0質量%以下とし、Zrの含有量は、0.01質量%以上1.0質量%以下とする。また、より好ましいNbの含有量は0.05質量%以上0.6質量%以下で、より好ましいTiの含有量は0.05質量%以上0.3質量%以下で、より好ましいVの含有量は0.1質量%以上0.6質量%以下で、より好ましいZrの含有量は0.05質量%以上0.6質量%以下である。
ここで、オーステナイト系ステンレス鋼では、引張による塑性変形時には、鋼表面にすべりステップが形成されて不動態皮膜が形成されていない新生面が露出する。また、その新生面が塩化物腐食環境に晒されることによって腐食が発生しやすく、腐食された箇所が応力腐食割れの基点になる。
そして、SFE=2.2Ni+6Cu−1.1Cr−13Si−1.2Mn+32とする式で示すSFE(積層欠陥難易度指数)の値が高いほど、塑性変形時のすべりステップの幅が細かくなるため、塩化物腐食環境に晒される新生面が少なくなって、応力腐食割れの発生を抑制できる。また、冷間鍛造性の観点では、SFEの値が低いほど、加工硬化が著しくなるため加工性が低下する。したがって、すべりステップの新生面の形成による耐応力腐食割れ性の観点、および、加工硬化による加工性の観点から、前記式で示すSFEの値が50以上となるように、合金組成を調整する。
また、オーステナイト相が不安定なオーステナイト系ステンレス鋼は、加工を受けるとマルテンサイト変態が生じるため、腐食環境で発生する水素による脆化が懸念される。そして、Md30=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Moの式で示すMd30値が−150を超えると、冷間鍛造を行った場合、非常に大きな歪みが局所的に生じるため、マルテンサイト相が生成してオーステナイト相が不安定になる可能性がある。そこで、Md30の値が−150以下となるように合金組成を調整する。
次に、上記一実施の形態の効果等を説明する。
上記オーステナイト系ステンレス鋼によれば、所定の範囲に規定された合金組成において、Md30=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Moの式で示すMd30の値が−150以下となるように、各元素の含有量を調整することにより、オーステナイト相が安定化できるため、マルテンサイト変態を防止できる。また、所定の範囲に規定された合金組成において、SFE=2.2Ni+6Cu−1.1Cr−13Si−1.2Mn+32の式で示すSFEの値が50以上となるように各元素の含有量を調整することにより、塑性変形時のすべりステップの幅が細かくして腐食環境に晒される新生面が少なくできるとともに、加工硬化による加工性の低下を抑制できる。したがって、耐応力腐食割れ性を向上でき、かつ、冷間鍛造性を向上できる。
上記オーステナイト系ステンレス鋼は、塩化物環境においても応力腐食割れが発生しにくく、例えば給湯装置等の配管継ぎ手用材料として利用しても、応力腐食割れが発生しにくいため、メンテナンスの頻度を低減できる。
また、冷間鍛造によって配管継ぎ手等に加工する際の成形性が良好であるため、製造コストを低減できる。
表1に示す化学成分を有するステンレス鋼を溶製し、熱間圧延にて板厚4mmの熱延板を作成した。
その後、板厚1mmにまで冷間圧延し、1000〜1150℃で仕上げ焼鈍し、酸洗して、供試材とした。
各供試材について、JIS G 0576に準拠して応力腐食割れ試験を実施した。
すなわち、応力腐食割れ試験では、試験液は、沸騰42%塩化マグネシウム溶液を用い、試験片はU字形片とした。
また、応力腐食割れ試験では、試験片を試験液に浸漬し、一定時間(浸漬時間計24時間)経過後に試験片を取り出し、図1に示すように、試験片肩部をマイクロスコープにより175倍の倍率で観察して、試験片の長手方向(L方向)に対して交差方向の亀裂の個数に基づいて、亀裂密度(個/mm)を測定した。なお、亀裂密度は、試験片の観察視野において、試験片の長手方向に引いた任意の線に対して交差する亀裂の数に基づいて測定した。
そして、配管継ぎ手のメンテナンス頻度を考慮して、24時間の浸漬後の亀裂密度が10個/mm未満であれば耐応力腐食割れ性が良好(○)と評価し、亀裂密度が10個/mm以上であれば耐応力腐食割れ性が不十分(×)と評価した。
各鋼種の化学成分、SFEの値、Md30の値、耐応力腐食割れ性(亀裂密度)の評価結果を表1に示す。また、図2には、本実施例である鋼種Aにおける応力腐食割れ試験後のU字形試験片の肩部表面に観察される亀裂を示し、図3には、比較例である鋼種AAにおける応力腐食割れ試験後のU字形試験片の肩部表面に観察される亀裂を示す。
表1に示すように、規定の合金組成の範囲において、Md30の値が−150以下でかつSFEの値が50以上である本実施例としての鋼種AないしTは、亀裂密度が10個/mm未満であり、耐応力腐食割れ性が良好であった。
また、Md30が−150以下であるがSFEが50未満である比較例としての鋼種ABは、亀裂密度が10個/mm未満であり、耐応力腐食割れ性が良好であった。なお、SFEが50未満であるのに耐応力腐食割れ性が良好であるのは、Siが多く添加されている影響であると考えられる。
一方、規定の合金組成の範囲において、Md30の値が−150より高く、SFEの値が50未満である比較例としての鋼種AAは、亀裂密度が10個/mm以上であり、耐応力腐食割れ性が不十分であった。
また、Al、Mg、Ca、B、Nb、Ti、VおよびZrを添加した場合において、これら元素の含有量が規定の範囲外である比較例としての鋼種AJ、AK、AL、AM、AN、AO、APおよびAQは、亀裂密度が10個/mm以上であり、耐応力腐食割れ性が不十分であった。
次に、応力腐食割れ試験の結果が良かった鋼種(本実施例である鋼種AないしTと比較例である鋼種ABおよびAR)について、冷間鍛造性試験を行った。
冷間鍛造性試験では、まず、上記鋼種のインゴットを熱間圧延にて板厚10mmの熱延板として、その熱延板を1000〜1150℃で5分間保持した後、水冷した。
水冷後の熱延板を、圧延方向と試験片の長手方向が一致するように、直径6mm×高さ10mmの円柱試験片に仕上げ、円柱の据込みを実施した。
そして、試験片の長手方向が5mm(圧縮率50%)になるまで、室温においてストローク速度10mm/秒で試験片を変形させた際の外観割れの有無を目視で確認して、冷間鍛造性を評価した。冷間鍛造性の評価結果を上記表1に示す。
規定の合金組成の範囲において、Md30の値が−150以下でかつSFEの値が50以上である本実施例としての鋼種AないしTは、外観割れを目視で確認されず、冷間鍛造性が良好であった。
一方、耐応力腐食割れ性が良好であった比較例としての鋼種ABおよびARは、目視で確認できる外観割れが発生しており、冷間鍛造性が不十分であった。
鋼種ABでは、SFEの値が50未満であるがSiを多く添加することにより耐応力腐食割れ性を向上できた反面、SFEが50未満であり、Siが過剰に添加されたことにより、加工性が低下したと考えられる。
鋼種ARでは、SFEの値が50以上であるため、耐応力腐食割れ性を向上できたが、Siが過剰に添加されたことにより、加工性が低下したと考えられる。
本発明は、給湯装置等の冷間鍛造配管継ぎ手用の材料として利用できる。

Claims (2)

  1. C:0.06質量%以下、Si:1.0質量%以下、Mn:0.5質量%以上2.5質量%以下、Ni:11.0質量%以上13.0質量%以下、Cr:15.0質量%以上17.0質量%以下、Cu:3.0質量%以上4.0質量%以下、Mo:0.15質量%以下およびN:0.05質量%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物で構成され、
    Md30=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Moで示すMd30の値が−150以下で、
    SFE=2.2Ni+6Cu−1.1Cr−13Si−1.2Mn+32で示す積層欠陥難易度指数であるSFEの値が50以上である
    ことを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼。
  2. Al:0.002質量%以上0.1質量%以下、Mg:0.0003質量%以上0.01質量%以下、Ca:0.0003質量%以上0.01質量%以下、B:0.0005質量%以上0.01質量%以下、Nb:0.01質量%以上1.0質量%以下、Ti:0.01質量%以上0.5質量%以下、V:0.01質量%以上1.0質量%以下およびZr:0.01質量%以上1.0質量%以下のうちの少なくとも1種を含有する
    ことを特徴とする請求項1記載のオーステナイト系ステンレス鋼。
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