JP2017161902A - 現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像領域を拡張しながらも、感光ドラムに対する磁気穂の先端の接触状態を制御することにより現像効率の低下を抑制可能な現像装置を提供する。【解決手段】トナー及び磁性のキャリアを有する現像剤を担持し、現像剤が像担持体と接触する現像領域で像担持体に形成された静電潜像を現像する回転可能な現像スリーブと、現像スリーブの内側に設けられ、現像領域Daを形成するために像担持体に対向する位置にある現像極S2を有する磁界発生部と、を有し、現像スリーブの法線方向における現像極S2の磁束密度の80%値幅の現像極S2の法線方向の磁束密度の半値幅に対する比率は0.65以上であり、現像スリーブの回転方向において現像領域Daの両端部近傍のそれぞれの現像スリーブの法線方向における現像極S2の磁気力は、現像スリーブの回転方向において現像領域Daの中央部の磁気力よりも大きい。【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式等の画像形成装置に用いられる現像装置に関し、特に、非磁性のトナーと磁性キャリアとの混合物である二成分現像剤を利用する現像装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置は、複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、及びこれらの複数の機能を有する複合機等として広く応用されている。この種の画像形成装置では、帯電したトナーを感光ドラムに接近させ、静電的にトナーを感光ドラム上の静電潜像に付着させることにより現像が行なわれ、画像が形成される。現像方式としては、現像剤として磁性トナーからなる一成分現像剤を使用する現像方式の他、非磁性トナーと磁性キャリアを混合した二成分現像剤を使用する現像方式も普及している。二成分現像剤を用いた現像方式によれば、トナーの帯電量の安定性に優れることから、色調の優れたカラー画像を形成することが可能であり、特にカラー画像の画像形成装置で好適に適用されている。
二成分現像剤を用いた現像方式では、現像スリーブ内に固定配置された磁石(磁界発生部)により現像剤が現像スリーブに担持され、磁界発生部の磁力線に沿って磁性キャリアが磁気穂を形成する。現像スリーブが感光ドラムに近接する領域に現像剤が搬送されると、磁気穂が感光ドラムと接触する。その後、現像スリーブが感光ドラムに最近接する領域を経て、磁気穂が感光ドラムから離れる。この磁気穂が感光ドラムに接してから離れるまでの領域は接触ニップであり、本明細書中ではこの接触ニップを現像領域と呼ぶ。そして、主にこの現像領域で現像スリーブと感光ドラム上の静電潜像間の電位差によって生まれる電界の力によってトナーが付着され、トナー像が形成される。
二成分現像剤を用いた現像方式においては、感光ドラム上の露光電位と現像スリーブとの間の電位差あたりのトナーの現像量、所謂現像効率を増やすことが重要である。現像効率が低いと、十分な画像濃度を出すためには露光電位と現像スリーブ間の電位差をより大きくして、電界強度を高めることによって、トナーの現像量を増やす必要がある。しかし、電界強度を高めすぎると、二成分現像剤中のキャリアがトナーとともに感光ドラムに付着してしまう虞がある。感光ドラムに付着したキャリアは、トナーの転写を阻害し画像に白抜けが生じる原因となってしまう。そのため、電界強度を高めることなくトナーの現像量を増やす必要がある。
現像効率を高める方法としては、現像領域を拡張する方法がある。現像領域を拡張するには、現像スリーブが感光ドラムに近接する領域において現像剤の穂立ち領域を増加させればよい。現像剤の穂立ち領域を増加させるために、現像スリーブ内に固定配置された磁界発生部を構成する複数の磁極のうち、感光ドラムに対向した現像極の半値幅を大きくした現像装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2001−34067号公報
しかしながら、上述した特許文献1の現像装置では、現像極の例えば正規分布である磁束密度において、単に現像極の半値幅を大きくして現像領域を増やしただけであり、現像領域における磁力線の直線性まで考慮したものではなかった。このため、現像領域の回転方向の上流部分と下流部分において、磁力線が感光ドラムの表面に沿うように湾曲してしまい、磁気穂の先端が感光ドラムの表面に沿って傾いた状態で感光ドラムに接触してしまう。これにより、現像スリーブ側から感光ドラム側に向かって飛翔したトナーが、感光ドラムの表面に沿って接触する磁気穂に付着してしまい、感光ドラムの現像が阻害され現像効率が向上しない虞があった。
本発明は、現像領域を拡張しながらも、感光ドラムに対する磁気穂の先端の接触状態を制御することにより現像効率の低下を抑制可能な現像装置を提供することを目的とする。
本発明の現像装置は、トナー及び磁性のキャリアを有する現像剤を担持し、現像剤が像担持体と接触する現像領域で前記像担持体に形成された静電潜像を現像する回転可能な現像スリーブと、前記現像スリーブの内側に設けられ、前記現像領域を形成するために前記像担持体に対向する位置にある現像極を有する磁界発生部と、を有し、前記現像スリーブの法線方向における前記現像極の磁束密度の80%値幅の前記現像極の法線方向の磁束密度の半値幅に対する比率は0.65以上であり、前記現像スリーブの回転方向において前記現像領域の両端部近傍のそれぞれの前記現像スリーブの法線方向における前記現像極の磁気力は、前記現像スリーブの回転方向において前記現像領域の中央部の磁気力よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、トナー及び磁性のキャリアを有する現像剤を担持し、現像剤が像担持体と接触する現像領域で像担持体に形成された静電潜像を現像する回転可能な現像スリーブと、前記現像スリーブの内側に設けられ、前記現像領域を形成するために前記像担持体に対向する位置にある現像極を有する磁界発生部と、前記現像スリーブに直流電圧を印加する電源と、を有し、前記現像スリーブに交流電圧を用いずに直流電圧が印加されることで前記像担持体の静電潜像を現像する現像装置において、前記現像スリーブの法線方向における前記現像極の磁束密度の80%値幅の前記現像極の法線方向の磁束密度の半値幅に対する比率は、0.65以上であることを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、トナー及び磁性のキャリアを有する現像剤を担持し、現像剤が像担持体と接触する現像領域で像担持体に形成された静電潜像を現像する回転可能な現像スリーブと、前記現像スリーブの内側に設けられ、前記現像領域を形成するために前記像担持体に対向する位置にある現像極である第一極と、前記現像スリーブの回転方向において前記第一極より上流側に設けられ前記第一極と隣り合う位置に設けられる第二極と、前記現像スリーブの回転方向において前記第一極より下流側に設けられ前記第一極と隣り合う位置に設けられる第三極と、を有する磁界発生部と、を有し、前記現像スリーブの法線方向における前記第一極の磁束密度の80%値幅の前記第一極の法線方向の磁束密度の半値幅に対する比率は0.65以上であり、前記第一極の磁束密度のピークと前記第二極の磁束密度のピークとがなす角度と、前記第一極の磁束密度のピークと前記第三極の磁束密度のピークとがなす角度と、はそれぞれ90°以下であることを特徴とする。
本発明によれば、現像領域を拡張しながらも、感光ドラムに対する磁気穂の先端の接触状態を制御することにより現像効率の低下を抑制することができる。
実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 実施の形態に係る現像装置の概略構成を示す断面図である。 実施例1及び比較例1,2に係る現像スリーブの現像領域を中心とする角度と法線方向の磁束密度との関係を示す説明図である。 (a)は比較例2に係る現像装置の現像領域における磁力線と磁気穂との関係を示す説明図、(b)は比較例2の現像装置に係る現像領域において、トナーの感光ドラムへの飛翔が阻害される様子を示す現像スリーブの回転方向上流側の拡大図である。 (a)は実施例1に係る現像装置の現像領域における磁力線と磁気穂との関係を示す説明図、(b)は実施例1に係る現像装置の現像領域において、トナーの感光ドラムへの飛翔が行われる様子を示す現像スリーブの回転方向上流側の拡大図である。 実施例1,2及び比較例1,2に係る現像スリーブの現像領域を中心とする角度と現像スリーブ方向の磁気吸引力との関係を示す説明図である。 実施例1に係る現像スリーブの現像領域を中心とする角度と法線方向の磁束密度の変化との関係を示す説明図である。 現像極のマグピースの説明図であり、(a)は従来の対称的な着磁を行ったマグピース、(b)は実施の形態に係る非対称的な着磁を行ったマグピースである。 配向ヨークを用いて断面扇形状のマグネットピースに着磁する様子を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態の現像装置を、図1〜図7を参照しながら詳細に説明する。尚、本実施の形態では、現像装置を、画像形成装置の一例としてタンデム型のフルカラープリンタに適用した場合について説明している。但し、本発明はタンデム型の画像形成装置の現像装置に限られず、他の方式の画像形成装置の現像装置であってもよく、また、フルカラーであることにも限られず、モノクロやモノカラーであってもよい。あるいは、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施することができる。また、本実施の形態では、画像形成装置1は、中間転写ベルト44bを有し、感光ドラム81から中間転写ベルト44bに各色のトナー像を一次転写した後、各色の複合トナー像をシートSに一括して二次転写する方式としている。但し、これには限られず、シート搬送ベルトで搬送されたシートに感光ドラムから直接に転写する方式を採用してもよい。
また、本実施の形態では、現像剤として、非磁性のトナーと磁性のキャリアからなる二成分現像剤を使用している。トナーは、ポリエステル、スチレン等の樹脂に着色料、ワックス成分などを内包し、粉砕あるいは重合によって生成している。キャリアは、フェライト粒子や磁性粉を混錬した樹脂粒子からなるコアの表層に樹脂コートを施して生成している。
図1に示すように、画像形成装置1は、筐体としての画像形成装置本体(以下、装置本体という)10を備えている。装置本体10は、画像読取部11と、シート給送部30と、画像形成部40と、シート搬送部50と、シート排出部60と、制御部70と、を備えている。なお、記録材であるシートSは、トナー像が形成されるものであり、具体例として、普通紙、普通紙の代用品である樹脂製のシート、厚紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等がある。
画像読取部11は、装置本体10の上部に設けられている。画像読取部11は、原稿載置台としての不図示のプラテンガラスと、プラテンガラスに載置された原稿に光を照射する不図示の光源と、反射光をデジタル信号に変換する不図示のイメージセンサ等を備えている。
シート給送部30は、装置本体10の下部に配置されており、記録紙等のシートSを積載して収容するシートカセット31a,31bと、給送ローラ32a,32bとを備え、収容されたシートSを画像形成部40に給送する。
画像形成部40は、画像形成ユニット80と、トナーホッパ41と、トナー容器42と、レーザスキャナ43と、中間転写ユニット44と、二次転写部45と、定着装置46とを備えている。画像形成部40は、画像情報に基づいてシートSに画像を形成可能である。なお、本実施の形態の画像形成装置1は、フルカラーに対応するものであり、画像形成ユニット80y,80m,80c,80kは、イエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の4色それぞれに同様の構成で別個に設けられている。トナーホッパ41y,41m,41c,41k及びトナー容器42y,42m,42c,42kも同様に、イエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の4色それぞれに同様の構成で別個に設けられている。このため、図1中では4色の各構成について同符号の後に色の識別子を付して示すが、図2及び明細書中では色の識別子を付さずに符号のみで説明する場合がある。
トナー容器42は、例えば円筒形状のボトルであり、トナーが収容され、各画像形成ユニット80の上方に、トナーホッパ41を介して連結して配置されている。レーザスキャナ43は、帯電ローラ82により帯電された感光ドラム81の表面を露光して、感光ドラム81の表面上に静電潜像を形成する。
画像形成ユニット80は、4色のトナー画像を形成するための4個の画像形成ユニット80y,80m,80c,80kを含んでいる。各画像形成ユニット80は、トナー画像を形成する感光ドラム(像担持体)81と、帯電ローラ82と、現像装置20と、クリーニングブレード84とを備えている。また、感光ドラム81と、帯電ローラ82と、現像装置20と、クリーニングブレード84と、後述する現像スリーブ24とについても、イエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の4色それぞれに同様の構成で別個に設けられている。
感光ドラム81は、アルミニウムシリンダの外周面に負極性の帯電極性を持つよう形成された感光層を有し、所定のプロセススピード(周速度)で矢印方向に回転する。帯電ローラ82は、感光ドラム81の表面に接触して、感光ドラム81の表面を、例えば、一様な負極性の暗部電位に帯電させる。感光ドラム81の表面では、帯電後、レーザスキャナ43によって画像情報に基づいて静電像が形成される。感光ドラム81は、形成された静電像を担持して、周回移動し、現像装置20によってトナーで現像される。現像装置20の詳細な構成については、後述する。
現像されたトナー像は、後述する中間転写ベルト44bに一次転写される。一次転写後の感光ドラム81は、不図示の前露光部によって表面を除電される。クリーニングブレード84は、感光ドラム81の表面に接して配置され、一次転写後の感光ドラム81の表面に残留する転写残留トナー等の残留物を清掃する。
中間転写ユニット44は、画像形成ユニット80y,80m,80c,80kの上方に配置されている。中間転写ユニット44は、駆動ローラ44aや従動ローラ44d、1次転写ローラ44y,44m,44c,44k等の複数のローラと、これらのローラに巻き掛けられた中間転写ベルト44bとを備えている。1次転写ローラ44y,44m,44c,44kは、感光ドラム81y,81m,81c,81kにそれぞれ対向して配置され、中間転写ベルト44bに当接する。
中間転写ベルト44bに1次転写ローラ44y,44m,44c,44kによって正極性の転写バイアスを印加することにより、感光ドラム81y,81m,81c,81k上のそれぞれの負極性を持つトナー像が順次中間転写ベルト44bに多重転写される。これにより、中間転写ベルト44bは、感光ドラム81y,81m,81c,81kの表面で静電像を現像して得られたトナー像を転写して移動する。
二次転写部45は、二次転写内ローラ45aと、二次転写外ローラ45bとを備えている。二次転写外ローラ45bに正極性の二次転写バイアスを印加することによって、中間転写ベルト44bに形成されたフルカラー画像をシートSに転写する。定着装置46は、定着ローラ46a及び加圧ローラ46bを備えている。定着ローラ46aと加圧ローラ46bとの間をシートSが挟持され搬送されることにより、シートSに転写されたトナー像は加熱及び加圧されてシートSに定着される。
シート搬送部50は、二次転写前搬送経路51と、定着前搬送経路52と、排出経路53と、再搬送経路54とを備え、シート給送部30から給送されたシートSを画像形成部40からシート排出部60に搬送する。
シート排出部60は、排出経路53の下流側に配置された排出ローラ対61と、排出ローラ対61の下流側に配置された排出トレイ62とを備えている。排出ローラ対61は、排出経路53から搬送されるシートSをニップ部から給送し、装置本体10に形成された排出口10aを通して排出トレイ62に排出する。排出トレイ62は、フェイスダウントレイになっており、排出口10aから矢印X方向に排出されたシートSを積載する。
制御部70はコンピュータにより構成され、例えばCPUと、各部を制御するプログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、外部と信号を入出力する入出力回路とを備えている。CPUは、画像形成装置1の制御全体を司るマイクロプロセッサであり、システムコントローラの主体である。CPUは、入出力回路を介して、画像読取部11、シート給送部30、画像形成部40、シート搬送部50、シート排出部60、操作部に接続され、各部と信号をやり取りすると共に動作を制御する。
次に、このように構成された画像形成装置1における画像形成動作について説明する。
画像形成動作が開始されると、まず感光ドラム81が回転して表面が帯電ローラ82により帯電される。そして、レーザスキャナ43により画像情報に基づいてレーザ光が感光ドラム81に対して発光され、感光ドラム81の表面上に静電潜像が形成される。この静電潜像にトナーが付着することにより、現像されてトナー画像として可視化され、中間転写ベルト44bに転写される。
一方、このようなトナー像の形成動作に並行して給送ローラ32a,32bが回転し、シートカセット31a,31bの最上位のシートSを分離しながら給送する。そして、中間転写ベルト44bのトナー画像にタイミングを合わせて、二次転写前搬送経路51を介してシートSが二次転写部45に搬送される。更に、中間転写ベルト44bからシートSに画像が転写され、シートSは、定着装置46に搬送され、ここで未定着トナー像が加熱及び加圧されてシートSの表面に定着され、排出ローラ対61により排出口10aから排出されて排出トレイ62に積載される。
次に、現像装置20について、図2に基づいて詳細に説明する。現像装置20は、現像剤を収容する現像容器21と、第1搬送スクリュ22及び第2搬送スクリュ23と、現像スリーブ24と、規制部材25とを有している。現像容器21は、感光ドラム81に対向する位置に、現像スリーブ24が露出する開口部21aを有している。
現像容器21には、トナーが充填されたトナー容器42(図1参照)からトナーが供給される。現像容器21は、略中央部にて長手方向に延在する隔壁27を有している。現像容器21は、この隔壁27によって水平方向に現像室21bと攪拌室21cとに区画されている。現像剤は、これら現像室21b及び攪拌室21cに収容されている。現像室21bは、現像スリーブ24に現像剤を供給する。攪拌室21cは、現像室21bに連通し、現像スリーブ24からの現像剤を回収して攪拌する。
第1搬送スクリュ22は、現像室21bに現像スリーブ24の軸方向に沿って現像スリーブ24と略平行に配置され、現像室21b内の現像剤を攪拌しつつ搬送する。第2搬送スクリュ23は、攪拌室21c内に第1搬送スクリュ22の軸と略平行に配置され、攪拌室21c内の現像剤を第1搬送スクリュ22と反対方向に搬送する。即ち、現像室21bと攪拌室21cとは、現像剤を撹拌しつつ搬送する現像剤の循環経路を構成している。トナーは、各スクリュ22,23によって攪拌されることにより、キャリアと摺擦して負極性に摩擦帯電される。
現像スリーブ24は、非磁性のトナー及び磁性のキャリアを有する現像剤を担持し、現像剤が感光ドラム81と接触する現像領域Daで感光ドラム81に形成された静電潜像を現像するよう回転可能に設けられている。ここで、現像スリーブ24の表面上でキャリアにより形成された磁気穂が感光ドラム81に接触する範囲は接触ニップであり、本実施の形態では、この接触ニップを現像領域Daとしている(図5(a)参照)。即ち、現像領域Daは、現像スリーブ24に担持された磁気穂が感光ドラム81と接触する領域である。
現像スリーブ24は、例えば直径20mmの円筒状で、例えばアルミニウムや非磁性ステンレス等の非磁性材料で構成され、本実施の形態ではアルミニウム製としている。また、本実施の形態では、現像領域Daでの最短間隔は約320μmである。現像スリーブ24には、現像バイアス電圧として直流電圧を印加する直流電源(電源)28が接続されている。これにより、現像領域Daに搬送した現像剤を、磁気穂状態で感光ドラム81と接触させて現像が行なえるように設定されている。即ち、二成分現像剤を用いた現像方式では、現像時に磁性体のキャリアがマグネットローラ24mの磁束に拘束されて現像スリーブ24の表面に担持される。現像スリーブ24の表面では、正極性に帯電したキャリアの表面に負極性に帯電したトナーが静電気的に拘束されて磁気穂を形成する。そして、現像スリーブ24に印加する直流電圧と感光ドラム81の静電潜像との間に電位差を設けることにより、トナーを感光ドラム81に飛翔させ潜像を可視像化する。
即ち、現像容器21の現像剤は、現像スリーブ24の内部において固定配置されたマグネットローラ24mにより現像スリーブ24上に担持される。その後、現像スリーブ24上の現像剤は規制部材25により層厚(現像剤量)を規制され、現像スリーブ24が回転することによって感光ドラム81と対向した現像領域Daに搬送される。現像領域Daで現像スリーブ24上の現像剤は穂立ちして磁気穂を形成する。磁気穂を感光ドラム81に接触させることにより、トナーを感光ドラム81に供給することで、感光ドラム81上の静電潜像をトナー像として現像する。
ここで、現像領域Daにおける感光ドラム81へのトナーの現像過程について説明する。感光ドラム81は帯電ローラ82によって帯電電位Vd[V]に一様に帯電された後、画像部分はレーザスキャナ43によって露光されて露光電位Vl[V]になる。現像スリーブ24には、静電潜像へのトナーの付与率を向上させるために、通常は直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。現像スリーブ24の直流成分の電圧をVdcとしたとき、露光電位との差分の絶対値|Vdc−Vl|をVcontと呼び、これがトナーを画像部分へと運ぶ電界を形成する。尚、直流電圧Vdcと帯電電位Vdとの差分の絶対値|Vdc−Vd|はVbackと呼ばれ、トナーに対しては感光ドラム81から現像スリーブ24の方向に引き戻す電界を形成する。これは、トナーが非画像部分に付着する所謂かぶり現象を抑制するために設けられている。本実施の形態では、現像スリーブ24には、交流電圧が印加されず、直流電源28からの直流電圧のみが印加されるDC現像方式を採用している。即ち、現像スリーブ24に交流電圧を用いずに直流電圧が印加されることで、感光ドラム81の静電潜像を現像する。
規制部材25は、マグネットローラ24mの規制極N1に対向して、現像容器21に設けられている。規制部材25は、先端を現像スリーブ24に対して所定の隙間を空けた状態で現像容器21に固定され、現像スリーブ24の表面に担持された現像剤の磁気穂の穂切りによって層厚を規制する。規制部材25は、現像スリーブ24の長手方向に配置した非磁性の金属板(例えばアルミニウム板)からなり、規制部材25の先端部と現像スリーブ24との間を現像剤が通過して現像領域Daへ送られる。
現像スリーブ24の内側には、ローラ状のマグネットローラ(磁界発生部)24mが、現像容器21に対して非回転状態で固定設置されている。マグネットローラ24mは、現像スリーブ24の内側に設けられ、現像領域Daを形成するために感光ドラム81に対向する位置にある現像極S2を有する。マグネットローラ24mは、5つのマグピースを有し、それぞれ現像スリーブ24に対向する磁極を有している。本実施の形態では、マグネットローラ24mは、現像極S2(第一極)、規制極N1(第二極)、搬送極N2(第三極)、剥離極S3(第四極)、汲み上げ極S1(第五極)を有している。
汲み上げ極S1は、現像室21bに対向して配置されている。汲み上げ極S1は、現像スリーブ24の回転方向において剥離極S3より下流側に設けられ、規制極N1と剥離極S3と隣り合う位置に設けられる。また、剥離極S3と汲み上げ極S1とは同極である。規制極N1は、規制部材25に対向して配置されている。規制極N1は、現像極S2と異極であり、現像スリーブ24の回転方向において現像極S2より上流側に設けられ、現像極S2と隣り合う位置に設けられる。搬送極N2は、現像領域Daの回転方向下流側に配置されている。搬送極N2は、規制極N1と同極であり、現像スリーブ24の回転方向において現像極S2より下流側に設けられ、現像極S2と隣り合う位置に設けられる。剥離極S3は、汲み上げ極S1の回転方向上流側に隣接して配置されている。剥離極S3は、現像スリーブ24の回転方向において搬送極N2より下流側に設けられ、搬送極N2と隣り合う位置に設けられる。
現像極S2は、現像領域Daを形成するために、感光ドラム81に対向する位置に設けられる。尚、本実施の形態では、マグネットローラ24mは、現像極S2として磁束密度Brのピークを1つのみ有するマグピースを適用している。尚、現像極S2として磁束密度Brのピークを1つのみ有するとは、現像極S2に隣接する規制極N1及び搬送極N2の間において、磁束密度Brの極性が反転する反転位置に挟まれた領域内でBrのピークが1つである構成を意味する。規制極N1及び搬送極N2の間において、磁束密度Brの極性が反転する反転位置に挟まれた領域とは、例えば図3では、260°から320°の範囲に相当する。
現像極S2は、現像領域Daに対向する平面状の平面部24sを有している。即ち、マグネットローラ24mは、全体としては所謂断面Dカット形状をしており、現像極S2を有するマグピースは断面略扇形状をしている。平面部24sの回転方向の両縁部は、角部24cを形成している。即ち、現像極S2は、現像スリーブ24の外周面における現像領域Daよりも回転方向上流側及び回転方向下流側のそれぞれに対向する部位に角部24cを有し、それぞれの角部24cの間に平面部24sを有している。これにより、磁束密度Brのθ方向変化が大きくてピークとなる部分を現像領域Daよりも上流側及び下流側に設けることができ、磁気吸引力Frのピークも上流側及び下流側に設けることができる。このため、現像領域Daにおいて磁気吸引力Frを高く維持することができ(図6中、実施例1,2参照)、磁気穂が現像スリーブ24にしっかりと拘束されるため、磁気穂が現像スリーブ24上で滑りにくくなり、磁気穂の速度低下を抑制できる。
即ち、現像極S2は、現像スリーブ24の外周面における現像領域Daよりも回転方向上流側及び回転方向下流側のそれぞれに対向する部位に、現像スリーブ24の中心方向への磁気吸引力Frのピークを有する(図6中、実施例1,2参照)。尚、現像極S2が現像スリーブ24の中心方向への磁気吸引力Frのピークを有するとは、以下の構成を意味する。即ち、現像極S2に隣接する規制極N1及び搬送極N2の間において、磁束密度Brの極性が反転する反転位置に挟まれた領域内に磁気吸引力Frのピークを有する構成を意味する。
ここでの現像極S2では、図3に示すような磁束密度Brを有するため、260°から320°の範囲の磁気吸引力Frのピークを現像極S2の磁気吸引力Frのピークと呼ぶ。本実施の形態の場合、現像極S2は、270°及び310°付近に2つの磁気吸引力Frのピークを有していることになる。また、磁気吸引力のピークは、回転方向上流側よりも回転方向下流側の方が大きく、回転方向上流側のピークと回転方向下流側のピークとの間において、回転方向上流側寄りに最下点を有する(図6中、実施例1参照)。これにより、現像領域Daの回転方向上流側よりも回転方向下流側の方が大きな磁気吸引力を有するので、回転方向下流側での感光ドラム81に対するキャリア付着を抑制することができる。即ち、現像スリーブ24の回転方向において現像領域Daの両端部近傍のそれぞれの現像スリーブ24の法線方向における現像極S2の磁気力は、現像スリーブ24の回転方向において、現像領域Daの中央部の磁気力よりも大きい。また、回転方向の上流側の磁気力のピークと下流側の磁気力のピークとの間の磁気力の最下点は、現像領域Da内にある。
ここで、本実施の形態では、現像スリーブ24の外周面に対する現像極S2の法線方向の磁束密度Brの80%値幅と半値幅との比率は、例えば0.74としている。これに対し、正規分布である磁束密度Brの80%値幅と半値幅との比率は、0.60となる。現像スリーブ24の外周面に対する現像極S2の法線方向の磁束密度Brの80%値幅と半値幅との比率は、正規分布である磁束密度Brの80%値幅と半値幅との比率より大きく、0.65以上である(図3及び表1参照)。即ち、現像スリーブ24の法線方向における現像極S2の磁束密度Brの80%値幅の現像極S2の法線方向の磁束密度Brの半値幅に対する比率は、0.65以上である。また、本実施の形態では、現像スリーブ24の外周面に対する現像極S2の法線方向の磁束密度Brの80%値幅は、例えば35°としている。これに対し、現像領域Daの回転方向の幅は28.6°としている。即ち、現像スリーブ24の外周面に対する現像極S2の法線方向の磁束密度Brの80%値幅は、現像領域Daの回転方向の幅よりも広い(図3参照)。尚、現像スリーブ24の外周面における現像極S2の法線方向の磁束密度Brの半値幅は、40°以上としている。これらのことにより、現像領域Daの回転方向の上流部分と下流部分においても、磁力線が感光ドラム81の表面に対して直線的に向かう。よって、磁気穂の先端が感光ドラム81の表面に対して沿うことなく点状に接するので(図5(a)参照)、トナーは現像スリーブ24側から磁気穂によって阻害されることなく感光ドラム81に飛翔することができる(図5(b)参照)。
次に、本実施の形態の現像スリーブ24の動作について、図2に基づいて説明する。現像スリーブ24は矢印方向に回転し、現像室21bに収容された現像剤は、現像室21bに対向する汲み上げ極S1により吸着され規制部材25の方向へ搬送される。現像剤は、規制部材25に対向する規制極N1によって穂立ちされ、規制部材25によって層厚が規制され、現像スリーブ24と規制部材25との間隙を通過することで現像スリーブ24上に所定の層厚の現像剤層が形成される。
現像剤層は、感光ドラム81と対向する現像領域Daに担持搬送され、現像領域Daに対向する現像極S2によって磁気穂を形成した状態で、感光ドラム81の表面に形成されている静電潜像を現像する。即ち、現像極S2は、現像スリーブ24の現像領域Daに対向して現像領域Daにおいて担持されたキャリアを穂立ちさせる。
現像に供された後の現像剤は、現像領域Daの回転方向下流側に配置された搬送極N2を経て、剥離極S3及び汲み上げ極S1極が反発することによって作られた剥離領域にて現像スリーブ24から剥離される。剥離された現像剤は、攪拌室21cで攪拌及び搬送され、再び現像室21bから現像スリーブ24に供給される。
上述したように本実施の形態の現像装置20によれば、現像スリーブ24の外周面に対する現像極S2の法線方向の磁束密度Brの80%値幅と半値幅との比率は、正規分布である磁束密度の80%値幅と半値幅との比率より大きい。このため、正規分布である磁束密度において単に現像極の半値幅を大きくして現像領域を増やした場合と比較して、磁束密度の80%値幅が広くなる。これにより、現像領域Daの回転方向の上流部分と下流部分においても、磁力線が感光ドラム81の表面に対して直線的に向かう。よって、磁気穂の先端が感光ドラム81の表面に対して沿うことなく点状に接するので、トナーは現像スリーブ24側から磁気穂によって阻害されることなく感光ドラム81に飛翔することができる。したがって、現像領域Daを拡張しながらも、感光ドラム81に対する磁気穂の先端の接触による現像効率の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態の現像装置20によれば、現像極S2は、磁束密度Brのピークを1つのみ有する。このため、現像領域Da内で磁束密度Brの同極のピークを2つ以上設けた場合と異なり、磁束密度Brの同極のピーク間で磁力線が反発することがないので、磁力線が反発することで磁気穂が形成されにくくなる部位が発生しない。このため、磁気穂を十分に形成することができるので、現像効率を向上することができる。
次に、本実施の形態のマグネットローラ24mの現像極S2の実施例1について、比較例1,2と比較しつつ説明する。まず、マグネットローラ24mの現像極S2の磁束密度Brについて、図3に基づいて詳細に説明する。ここでは、マグネットローラ24mとして、本実施の形態のマグネットローラ24mを使用したものを実施例1とした。また、半値幅の狭い現像極S2を用いたマグネットローラを使用したものを比較例1とし、比較例1より半値幅を広くした現像極S2を用いたマグネットローラを使用したものを比較例2とした。
各マグネットローラの現像極S2の法線方向の磁束密度Brについて、磁場測定器(F.W.BELL社製「MS−9902」)を用いて、地場測定器の部材であるプローブと現像スリーブ24の表面との距離を約100μmとして測定した。図3に、実施例1として本実施の形態の現像極S2の磁束密度(実線)、比較例1として半値幅の狭い現像極S2の磁束密度(点線)、比較例2として比較例1より半値幅を広くした現像極S2の磁束密度(破線)を示す。ここで、半値幅とは、現像極S2の磁束密度(の法線成分)がピーク値の半分になる部分の幅を角度θで表わしたものである。半値半幅と区別するために半値全幅と呼ばれる場合もあるが、本明細書中では、半値幅といえば半値全幅を指すこととする。また、80%値幅とは、現像極S2の磁束密度(の法線成分)がピーク値の80%になる部分の幅を角度θで表わしたものである。半値幅の場合と同様、単に80%値幅といえば全幅を指すこととする。
比較例2は、比較例1の現像極S2の磁束密度の形状をほぼ相似的に横に広げることで、半値幅を広げた場合の磁束密度分布である。一方、実施例1では半値幅を広げる際に、比較例2のように相似的に横に広げるのではなく、半値幅を広げる以上に80%値幅が広がるようにしている。
表1に、比較例1、比較例2、実施例1について、半値幅及び80%値幅と、80%値幅を半値幅で割った値とをそれぞれ示す。表1に示すように、比較例2は比較例1に対して半値幅が大きくなっているが、80%値幅を半値幅で割った値はさほど変化していない。これは、比較例2が磁束密度の形状を相似的に広げることで半値幅を広げているためである。一方、実施例1は比較例2と同様に比較例1に対して半値幅が大きくなっているが、80%値幅を半値幅で割った値も大きくなっており、この点が比較例2とは異なる特徴である。
Figure 2017161902
その結果、図3に示すように、比較例1,2の磁束密度分布が現像極S2のピークから徐々に減衰する形状であったのに対し、実施例1の磁束密度分布はピーク近傍ではなだらかで減衰が小さく、ピークから離れると急峻に減衰する形状であった。
現像スリーブ24の外周面に対する現像極S2の法線方向の磁束密度の80%値幅と半値幅との比率(80%値幅/半値幅)に関しては、通常の正規分布型の磁束密度分布形状の場合は0.60程度の値となる。現像領域Daを拡張しながらも、感光ドラム81に対する磁気穂の先端の接触による現像効率の低下をより効果的に抑制するには、80%値幅/半値幅が0.65よりも大きいことが好ましく、より好ましくは0.66以上、更には0.70以上がより好ましい。実施例1の80%値幅/半値幅は、0.74であるため、磁気穂の先端の接触による現像効率の低下をより効果的に抑制することができる。
次に、実施例1と比較例2について、磁力線MLと磁気穂Bの形状とを比較して、図4及び図5に基づいて説明する。比較例2では、図4(a)に示すように、現像スリーブ124からの磁力線MLは中心側から比較的横に広がりながら伸びている。これは、比較例2の磁束密度分布が現像極S2のピークから徐々に減衰する形状をしているため、磁力線MLが横方向に広がって回り込みやすいためである。磁気穂Bの姿勢は、それぞれの磁極によって作られる磁力線MLに沿う。比較例2においては、磁力線MLが感光ドラム81の表面に対して比較的傾いて伸びているため、磁気穂Bの先端部が傾いて感光ドラム81を覆うように接触する。そのため、図4(b)に示すように、現像スリーブ124の近傍のトナーTの感光ドラム81への飛翔が阻害され、現像効率が低下してしまう。
これに対し、実施例1では、図5(a)に示すように、磁力線MLが比較的直線的に感光ドラム81の方向へと伸びている。これは、実施例1の磁束密度分布が現像極S2のピークからなだらかであまり変化しない形状をしているため、磁力線MLが横方向に回り込みにくいためである。実施例1においては、磁力線MLが感光ドラム81の表面に対して比較的まっすぐ伸びているため、磁気穂Bの先端が感光ドラム81に向かって伸びている。そのため、磁気穂Bの先端が感光ドラム81の表面に対して沿うことなく点状に接触する。これにより、図5(b)に示すように、現像スリーブ24の近傍のトナーTの感光ドラム81への飛翔が阻害されにくくなり、現像効率を向上することができる。
尚、現像極S2と、その上下流の極(ここでは、規制極N1及び搬送極N2)との角度が90°を超えると、磁力線が中心側から比較的横に広がりながら伸びやすくなる。そのため、現像極S2とその上下流の極との角度は、各々90°以下が好ましい。即ち、現像極S2の磁束密度のピークと規制極N1の磁束密度のピークとの間の角度が90°以下であるか、現像極S2の磁束密度のピークと搬送極N2の磁束密度のピークとの間の角度が90°以下であることが好ましい。また、現像極S2の磁束密度のピークと規制極N1の磁束密度のピークとの間の角度が90°以下であり、かつ現像極S2の磁束密度のピークと搬送極N2の磁束密度のピークとの間の角度が90°以下であることがより好ましい。
実施例1のマグネットローラ24mは、先に述べたように5つの磁極のそれぞれに対応する磁束密度のピークを持っているが、本発明はこの構成に限らない。但し、3つの磁極からなるマグネットローラを適用した場合は、現像極の上下流の極との角度が広がる傾向にあり、上述した90°以下という条件を満たしにくくなる。そのため、マグネットローラ24mは、5極以上の磁極を持つことが好ましい。また、現像極の磁束密度(の法線成分)の絶対値が小さい場合も、磁力線が中心側から比較的横に広がりながら伸びやすくなる。そのため、現像極の磁束密度(の法線成分)の絶対値は90mT以上であることが好ましく、95mT以上であることがより好ましい。
更に、実施例1の現像極S2の上下流の磁極N1,N2は、いずれも異極の磁極に隣接している。これに対し、上下流の磁極N1,N2が同極と隣接する場合は、現像極S2の磁力線が中心側から比較的横に広がりながら伸びやすくなる。これは、現像極S2の上下流の磁極N1,N2の磁力線が隣接する同極方向には伸びにくく、現像極S2への方向に偏って磁力線が伸びるようになるからである。従って、現像極S2の上下流の磁極N1,N2は、いずれも実施例1のように同極の磁極と隣接していないことが好ましい。尚、3つの磁極からなるマグネットローラの場合は、現像極の上下流の磁極は共に同極の磁極と隣接するため、この点でも5極以上の磁極を持つことが好ましい。上記のようなマグネットローラ24mの構成とすることで、本発明の効果をより効果的に得ることができる。
更に、感光ドラム81に対する磁気穂の先端部の接触による現像効率の低下をより効果的に抑制するには、現像領域Da内で磁気穂の先端が感光ドラム81に向かって伸びている状態をできるだけ維持できることが好ましい。そのためには、現像領域Da内での磁束密度(の法線成分)の変化が、なだらかであまり変化しないことが好ましい。そこで、磁束密度(の法線成分)の80%値幅の範囲を現像領域Daよりも広くすることで、現像領域Da内での磁束密度(の法線成分)の変化を小さくすることができる。これにより、現像領域Da内で磁気穂の先端が感光ドラム81に向かって伸びている状態を維持でき、現像スリーブ24の近傍のトナーTの感光ドラム81への飛翔が阻害されにくくなるので、現像効率を向上することができる。
現像領域Daの回転方向の幅は、以下のようにして測定できる。感光ドラム81に現像装置20を装着した状態で、回転を停止して、現像スリーブ24にVcont=300[V]となる現像高圧の直流成分のみを印加する。直流成分のみとしたのは、交流成分を印加すると磁気穂の接触部分以外からもトナーが飛翔してしまう虞があり、接触部分のみを測定するのには直流成分のみとするのが適しているからである。また、この時、現像スリーブ24と感光ドラム81とは停止した状態で行う。その後、現像装置20を感光ドラム81から引き離し、感光ドラム81上のトナーが付着した範囲の幅を測定することで、現像領域Daの幅とする。尚、本実施の形態では、現像領域Daは、現像スリーブ24の表面上でキャリアにより形成された磁気穂が感光ドラム81に接触する接触ニップを意味している。
実施例1での現像領域Daの測定の結果、現像領域Daの幅は5mmであった。現像スリーブ24の直径は20mmであるので、現像スリーブ24の表面上の角度に換算すると、5mm×360°/(20mm×3.14)=28.6°となる。表1に示すように、実施例1の現像スリーブ24の80%値幅は35°であり、現像領域Daの幅よりも大きい。これにより、現像領域Da内で磁気穂の先端が感光ドラム81に向かって伸びている状態を維持でき、現像スリーブ24の近傍のトナーTの感光ドラム81への飛翔が阻害されにくくなるので、現像効率を向上することができる。
尚、半値幅及び80%値幅のいずれも絶対値が小さいと、磁気穂が感光ドラム81に接触する領域が狭くなってしまう。そのため、半値幅は36°以上が好ましく、40°以上であることがより好ましい。また、80%値幅は26°以上が好ましく、30°以上であることがより好ましい。
また、現像領域Da内で磁束密度Brの同極のピークを2つ以上設けることで、半値幅や80%値幅を広げることも可能であるが、この場合は磁束密度Brの同極のピーク間で磁力線が反発しあうため、その部分には磁気穂が形成されにくくなる。磁気穂が形成されにくい部分が生ずると現像効率が低下してしまうので、現像領域Da内で磁束密度Brのピークは1つであることが好ましい。
ここで、現像領域Daにおける感光ドラム81と磁気穂との接触状態は、現像量に対する関連が大きいと考えられる。このため、本願発明者らは、感光ドラム81と現像スリーブ24の近接領域の現像剤の挙動を、透明感光ドラムを用いてその内面から高速度カメラ(Photron社製 FASTCAM SA5)を用いて観察した。その結果、以下のことが判明した。
現像スリーブ24は、通常は感光ドラム81よりも周速度が速くなるよう設定されていることが多い。これは、現像スリーブ24の対感光ドラム周速比が大きいほど、現像効率が向上するためである。ただし、周速比が大き過ぎるとトナー飛散や現像剤劣化等が発生するため、1.4〜2.1倍の間に設定されていることが多い。実施例1では、現像スリーブ24の対感光ドラム周速比を1.8倍に設定している。実施例1では、感光ドラム81の回転方向と現像スリーブ24の回転方向は逆方向であるため、現像スリーブ24の周速度は感光ドラム81の周速度の1.8倍となっている。
そして、本願発明者らは、比較例2及び実施例1に関して、感光ドラム81と現像スリーブ24の近接領域の現像剤の挙動を観察し、感光ドラム81に接触する現像剤の感光ドラム81表面を移動する(平均)移動速度をPIV解析により算出した。実施例1のように、現像スリーブ24の周速度を感光ドラム81の周速度よりも速く設定している場合でも、現像剤の(平均)移動速度は現像スリーブ24の周速度よりも遅くなる場合が多い。本願発明者が研鑽した結果、速度の落ち込みは比較例2に比べ実施例1の方が小さかった。
この結果から、単純に現像極の半値幅を大きくした比較例2の場合は、現像剤の感光ドラム81への現像領域Da幅を増やすことができる一方で、感光ドラム81の表面に接触する現像剤の移動速度が低下してしまうことが明らかになった。これを理由として、比較例2では、現像効率はあまり向上しなかったと考えられる。一方、実施例1の場合は、現像剤の感光ドラム81への現像領域Da幅を増やすと同時に、感光ドラム81の表面に接触する現像剤の移動速度の低下も抑えられるため、現像効率が向上したと考えられる。
上述したような磁気穂の移動速度の違いは、現像剤が現像スリーブ24の中心方向に引きつけられる磁気吸引力Frと密接に関連していると考えられる。磁気穂が現像スリーブ24の中心方向に引きつけられる磁気吸引力Frが大きいと、磁気穂が現像スリーブ24にしっかりと拘束されるため、磁気穂が現像スリーブ上を滑りにくくなり、磁気穂の速度低下を抑制できる。現像スリーブ24の磁気吸引力Frは、以下の数式1によって表される。
Figure 2017161902
数式1において、μは磁性キャリアの透磁率、μは真空の透磁率、bは磁性キャリアの半径である。Bθは、上記の方法で測定したBrの値を用いて、以下の数式2から求める。
Figure 2017161902
図6に、数式1,2により算出した現像領域Daの周辺の磁気吸引力Frを示す。図6に示すように、比較例2では、磁気吸引力Frの大きさが現像領域Daの全域にわたり比較例1よりも小さい傾向がある。これは、以下の理由によると考えられる。即ち、磁気穂が現像スリーブ24の中心方向に引きつけられる磁気吸引力Frは、磁束密度の大きさとそのr方向変化(偏微分)の積からなっている。比較例2は磁束密度分布が現像極S2のピークから徐々に緩やかに減衰する形状をしており、磁束密度のr方向変化も緩やかになりやすい。結果として、磁束密度の大きさもピークから離れるに従い小さくなり、そのr方向変化(偏微分)も小さくなりやすいため、その積からなる磁気吸引力Frも小さくなりやすい。
一方、実施例1は、比較例2に比較して磁気吸引力Frを高めに維持できている。これは、実施例1は磁束密度の分布が現像極S2のピークから離れてもあまり変化せず磁束密度の絶対値を高く維持できる分、磁気吸引力Frを大きく保ちやすいためと考えられる。更に、ピークから離れた領域では磁束密度が急激に減衰するが、磁束密度が急激に変化する領域では、そのr方向変化(偏微分)も大きくなりやすいため、磁気吸引力Frを大きく保つことができる。図7に、実施例1の場合の磁束密度Brのθ方向変化を示した。図6及び図7を見比べると、磁束密度Brのθ方向変化が大きくてピークとなる部分は、磁気吸引力Frも大きくなりピークとなることが分かる。
上述したように、実施例1において、磁束密度Brのθ方向変化が大きくてピークとなる部分を現像領域Daよりも回転方向の上流側及び下流側に設け、磁気吸引力Frのピークも現像領域Daよりも回転方向の上流側及び下流側に設けている。これにより、現像領域Daにおいて磁気吸引力Frを高く維持することができる。この構成により、磁束密度の絶対値を現像領域Da内で高く維持できるので、磁気吸引力Frを大きく保ちやすく、また現像領域Da外では磁束密度が急激に減衰するが、磁束密度が急激に変化するため、磁気吸引力Frを高く保つことができる。よって、実施例1においては磁気吸引力Frを高く保つことが可能となる。その結果、磁気穂が現像スリーブ24にしっかりと拘束されるため、磁気穂が現像スリーブ24の表面上を滑りにくくなり、磁気穂の速度低下を抑制できる。
また、実施例1では、マグネットローラ24mは、全体としては所謂断面Dカット形状をしており、現像極S2を有するマグピースは断面略扇形状をしている。現像極S2は、現像領域Daに対向する平面状の平面部24sを有している。平面部24sは、現像領域Daよりも広く設けている(図2参照)。磁束密度Brのθ方向変化のピークと、磁気吸引力Frのピークとは、平面部24sの回転方向の両縁部に形成された角部24cの位置に略一致している。これは、角部24cに磁力線が集中しつつ、回り込みも発生するためである。従って、図6及び図7に示すような磁束密度Brのθ方向変化のピークと磁気吸引力Frのピークとを実現するためには、マグピースの感光ドラム81側の面の現像領域Daよりも回転方向上流側及び下流側の両側に角部24cを設ければよい。
また、実施例1では、現像領域Daの上流側と下流側の双方の近傍に磁気吸引力Frのピークが各々ある構成である。このピークは、現像領域Da内の中央部(現像領域Daのセンター)よりも大きい値となっている。特に上流側のピークよりも下流側のピークを大きくしている。更に、2つのピークの間で最下点となる位置を、現像領域Daの上流寄りの位置としている。現像スリーブ24の回転方向において現像領域Daの両端部近傍のそれぞれの現像スリーブ24の法線方向における現像極S2の磁気力のピークは、現像スリーブ24の回転方向において現像領域Daの外にある。本実施例1では、現像領域Daの領域外にそれぞれのピークを有する構成であるが、現像領域Da内にそれぞれのピークがある構成であってもよい。
このように磁気吸引力Frを構成したことにより、磁気吸引力Frをそれとは反対に構成する場合に比べて、感光ドラム81へのキャリア付着を生じにくくできる。即ち、現像領域Daの上流側のピークよりも下流側のピークが小さく、かつ、2つのピークの間で最下点となる位置が現像領域Daの下流寄りの位置である場合は、実施例1に比べて感光ドラム81へのキャリア付着を生じやすい。キャリア付着が現像領域Daの上流側に発生しても、付着したキャリアを下流側で回収することができるが、下流側で発生したキャリア付着は現像領域Daの周辺では回収することができない。そのため、現像領域Daの下流側において、キャリア付着の発生を抑える構成にすることが好ましい。
磁気吸引力Frの現像領域Daの上流側のピークよりも下流側のピークを大きくし、かつ、2つのピークの間で最下点となる位置を現像領域Daの上流寄りの位置にするためには、例えば、以下のようにする。即ち、現像極S2の上流側の規制極N1の磁束密度(の方線成分)Brよりも、現像極S2の下流側の搬送極N2の磁束密度(の方線成分)Brを大きくする。これにより、現像領域Daの上流側に比べ下流側の磁束密度Brの変化が大きくなり、下流側の磁気吸引力Frが大きくなる。
または、磁気吸引力Frの現像領域Daの上流側のピークよりも下流側のピークを大きくし、かつ、2つのピークの間で最下点となる位置を現像領域Daの上流寄りの位置にするためには、例えば、以下のような方法により着磁してもよい。ここで、従来より一般的には、図8(a)に示すように、通常扇形のマグピースに対して、磁化ベクトル(図中、矢印で示す)を上下流方向に対して対称的(等方性)に着磁して現像極S2とすることが行われる。これに対し、本実施の形態では、図8(b)に示すように、扇形のマグピースに対して、磁化ベクトル(図中、矢印で示す)を上下流方向に対して非対称的(非等方的)に着磁して現像極S2とすることで、下流側の磁気吸引力Frを大きくできる。具体的には、マグネットピース単体の磁化ベクトルが、下流方向により向かうように着磁すればよい。言い換えれば、現像スリーブ24の周方向成分において、現像スリーブ24の回転方向下流側を正としたとき、マグネットピース単体の磁化ベクトルの総和に関して、周方向成分が正となるように着磁すればよい。
実施例1では、キャリアへの磁気吸引力Frは、回転方向の上流側の磁気力のピークと下流側の磁気力のピークとの2つのピークを持つ。しかしながら、キャリア付着を抑えるには、キャリアへの磁気吸引力Frの上記2つのピーク間の最小点の絶対値において1.0×10−7N以上であることが好ましい。また、2つの磁気吸引力Frのピークに関しては、絶対値において1.5×10−7N以上であることが好ましく、絶対値において2.0×10−7N以上であることがより好ましい。キャリアへの磁気吸引力Frを大きくするには、マグパターンの磁束密度Brの絶対値を大きくする他に、キャリアの磁気特性を高磁化にしたり、平均粒径を大きくしたりするなど、キャリア特性でも改善できる。
次に、本実施の形態のマグネットローラ24mの現像極S2の実施例2について、図6に示すように実施例1と比較しつつ説明する。実施例2の画像形成装置1及び現像装置20の概要は実施例1と同様であるため、詳細な説明を省略する。図6に示すように、実施例2では、実施例1と比較して現像極S2の磁気吸引力Frの分布が異なっている。
即ち、実施例1では、現像領域Daの上流側と下流側の双方に磁気吸引力Frのピークが各々ある構成で、特に上流側のピークよりも下流側のピークを大きくしていた。また、2つのピークの間で最下点となる位置を、現像領域Daの上流寄りの位置としていた。これは、磁気吸引力Frの最下点で発生したキャリア付着を下流側で回収するためである。これに対し、実施例2では、磁気吸引力Frの下流側のピークよりも上流側のピークが大きい構成とした。即ち、磁気吸引力Frのピークは、回転方向下流側よりも回転方向上流側の方が大きく、磁気吸引力Frは、回転方向上流側のピークと回転方向下流側のピークとの間において、回転方向下流側寄りに最下点を有する。
上述したように、磁気吸引力Frの下流側のピークよりも上流側のピークを大きくすることには、以下のようなメリットがある。まず、磁気吸引力Frが大きいと、磁気穂が現像スリーブ24にしっかりと拘束されるため、磁気穂が現像スリーブ24の表面上を滑りにくくなり、磁気穂の速度低下を抑制できる。発明者らの検討に拠れば、磁気穂速度の低下は一般的に現像領域Daの上流側で発生しやすい。これは、上流側では現像スリーブ24と感光ドラム81との隙間が徐々に狭まっていくためで、ボトルネックで渋滞をおこすように上流側では磁気穂速度が低下する。一方、下流側では現像スリーブ24と感光ドラム81との隙間が徐々に広がっていくため、上流のような磁気穂速度の低下は発生しにくい。従って、上流側のピークを大きくすることで上流側の磁気穂速度の低下をより抑制できる。同様に、磁気吸引力Frの2つのピークの間で最下点となる位置を現像領域Daの下流寄りの位置にすることでも、同様の効果を得られる。
実施例2のような磁気吸引力Frの分布を得るための着磁方法としては、実施例1で述べた方法と同様の方法で実現可能である。具体的には、現像極S2の下流側の搬送極N2の磁束密度(の方線成分)Brよりも、現像極S2の上流側の規制極N1の磁束密度(の方線成分)Brを大きくする。あるいは、磁化ベクトルが上流方向により向かうように非等方的な着磁をすればよい。尚、実施例1のように下流側でのキャリア付着抑制を目的として磁気吸引力Frの下流のピークを大きくするか、あるいは実施例2のように上流側での磁気穂の速度低下抑制を目的に磁気吸引力Frの上流のピークを大きくするかは、適宜選択可能である。この場合の実施例1及び実施例2の選択は、例えば、製品に要求される仕様に応じて適宜選択することができる。
尚、上述した実施形態及び実施例1,2では、現像極S2は、現像領域Daに対向する平面状の平面部24sを有する場合について説明したが、これには限られない。例えば、断面略扇形状のピースであっても着磁の際の工夫により、本発明のような磁束密度の特性を得ることが可能である。図9に示すように、断面略扇形状のピースに対する従来の一般的な着磁方法は、断面扇形状のマグネットピース24pに対して配向ヨーク90を近接させて着磁配向させる方法である。この時、配向ヨーク90の先端がマグネットピース24pに接する幅W1(図9中の矢印)をより広くすることで、本実施形態及び実施例1,2のような磁束密度の特性を得ることが可能である。特に、配向ヨーク90の先端がマグネットピース24pに接する幅W1を、現像領域Daの幅よりも大きくするとよい。多少の振れが生じても確実に効果を得るためには、配向ヨーク90の先端がマグネットピース24pに接する幅W1を、現像領域Daの幅よりも1.1倍以上にすることが好ましく、1.2倍以上にすることがより好ましい。以上のように、略扇形断面形状のマグネットピース24pでも、本発明のような磁束密度の特性を備えていれば、本発明の効果を得ることが可能である。
尚、上述した実施形態及び実施例1,2では、DC現像方式について説明したが、これには限られない。例えば、直流電圧に交流電圧を重畳するAC+DC現像方式の現像装置に対して本発明を用いても、同様の効果を得ることができる。
20…現像装置、24…現像スリーブ、24c…角部、24s…平面部、24m…マグネットローラ(磁界発生部)、25…規制部材(規制部)、28…直流電源(電源)、81…感光ドラム(像担持体)、Da…現像領域、N1…規制極(第二極)、N2…搬送極(第三極)、S1…汲み上げ極(第五極)、S2…現像極(第一極)、S3…剥離極(第四極)、T…トナー。

Claims (15)

  1. トナー及び磁性のキャリアを有する現像剤を担持し、現像剤が像担持体と接触する現像領域で前記像担持体に形成された静電潜像を現像する回転可能な現像スリーブと、
    前記現像スリーブの内側に設けられ、前記現像領域を形成するために前記像担持体に対向する位置にある現像極を有する磁界発生部と、を有し、
    前記現像スリーブの法線方向における前記現像極の磁束密度の80%値幅の前記現像極の法線方向の磁束密度の半値幅に対する比率は0.65以上であり、前記現像スリーブの回転方向において前記現像領域の両端部近傍のそれぞれの前記現像スリーブの法線方向における前記現像極の磁気力は、前記現像スリーブの回転方向において前記現像領域の中央部の磁気力よりも大きいことを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像スリーブの回転方向において前記現像領域の両端部近傍のそれぞれの前記現像スリーブの法線方向における前記現像極の磁気力のピークは、前記現像スリーブの回転方向において前記現像領域の外にあることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記回転方向の下流側の磁気力のピークの値は、上流側の磁気力のピークの値よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記回転方向の上流側の磁気力のピークの値は、下流側の磁気力のピークの値よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 前記回転方向の上流側の磁気力のピークの値と下流側の磁気力のピークの値とは、絶対値において1.5×10−7N以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 前記回転方向の上流側の磁気力のピークの値と下流側の磁気力のピークの値とは、絶対値において2.0×10−7N以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像装置。
  7. 前記回転方向の上流側の磁気力のピークと下流側の磁気力のピークとの間の磁気力の最下点は、前記現像領域の内にあることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像装置。
  8. トナー及び磁性のキャリアを有する現像剤を担持し、現像剤が像担持体と接触する現像領域で像担持体に形成された静電潜像を現像する回転可能な現像スリーブと、
    前記現像スリーブの内側に設けられ、前記現像領域を形成するために前記像担持体に対向する位置にある現像極を有する磁界発生部と、
    前記現像スリーブに直流電圧を印加する電源と、を有し、
    前記現像スリーブに交流電圧を用いずに直流電圧が印加されることで前記像担持体の静電潜像を現像する現像装置において、
    前記現像スリーブの法線方向における前記現像極の磁束密度の80%値幅の前記現像極の法線方向の磁束密度の半値幅に対する比率は、0.65以上であることを特徴とする現像装置。
  9. トナー及び磁性のキャリアを有する現像剤を担持し、現像剤が像担持体と接触する現像領域で像担持体に形成された静電潜像を現像する回転可能な現像スリーブと、
    前記現像スリーブの内側に設けられ、前記現像領域を形成するために前記像担持体に対向する位置にある現像極である第一極と、前記現像スリーブの回転方向において前記第一極より上流側に設けられ前記第一極と隣り合う位置に設けられる第二極と、前記現像スリーブの回転方向において前記第一極より下流側に設けられ前記第一極と隣り合う位置に設けられる第三極と、を有する磁界発生部と、を有し、
    前記現像スリーブの法線方向における前記第一極の磁束密度の80%値幅の前記第一極の法線方向の磁束密度の半値幅に対する比率は0.65以上であり、前記第一極の磁束密度のピークと前記第二極の磁束密度のピークとがなす角度と、前記第一極の磁束密度のピークと前記第三極の磁束密度のピークとがなす角度と、はそれぞれ90°以下であることを特徴とする現像装置。
  10. 前記現像スリーブの表面上の現像剤量を規制する規制部を有し、前記第二極は前記規制部と対向することを特徴とする請求項9に記載の現像装置。
  11. 前記第二極と前記第三極は同極であり、前記第一極と前記第二極は異極であることを特徴とする請求項9又は10に記載の現像装置。
  12. 前記現像スリーブの回転方向において前記第三極より下流側に設けられ前記第三極と隣り合う位置に設けられる第四極と、前記現像スリーブの回転方向において前記第四極より下流側に設けられ前記第二極と前記第四極と隣り合う位置に設けられる第五極と、を有し、前記第四極と前記第五極とは同極であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の現像装置。
  13. 前記現像スリーブの外周面に対する前記現像極の法線方向の磁束密度の80%値幅は、前記現像領域の回転方向の幅よりも広いことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の現像装置。
  14. 前記現像スリーブの外周面に対する前記現像極の法線方向の磁束密度の80%値幅と半値幅との比率は、0.70以上であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の現像装置。
  15. 前記現像スリーブの外周面に対する前記現像極の法線方向の磁束密度の半値幅は、40°以上であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の現像装置。
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