JP2017162110A - 炎検知器 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐圧防爆構造の基準を満たすための制約を受けることなく、簡易な構成で、筐体窓又は検出素子が正常であるか否かを判定することができる。【解決手段】点検光源34を、筐体窓40の内側に設置し、かつ、炎検知対象範囲に対応する筐体窓40の領域に光を照射するように設置する。第1センサ12、第2センサ14、及び第3センサ16によって、外部から入射され、かつ、筐体窓40を透過する赤外光を検出して電気信号に変換する。第1の演算処理部28及び第2の演算処理部30によって、検出された電気信号に基づいて、炎を検知したか否かを判定する。また、第2の演算処理部30によって、点検光源34から発光しているときに検出された電気信号に基づいて、筐体窓40、第1センサ12、第2センサ14、又は第3センサ16が正常であるか否かを判定する。【選択図】図1

Description

本発明は炎検知器に関する。
従来、筐体を構成する窓の汚染度合を自動点検する機能を有する赤外線式炎検知器(火災検知器)においては、汚染度合を検出するための受光素子が筐体窓の内側に、点検光を照射する点検光源が筐体窓の外側にそれぞれ設けられていた(例えば、特許文献1〜3)。そして点検光が筐体窓を介して受光素子に入射した際の減衰率から、筐体窓の汚染の程度を判断していた。この減衰率が予め定められた閾値を上回った場合(透過率が予め定められた閾値を下回った場合)に、その旨の注意報を外部に出力することで、窓の清掃を促し、検知器の防護エリアを安全に保っていた。
また、反射光による窓汚れの検査方法として、車両のヘッドランプの汚れ検知をランプ内部に設けた受光素子で受光する光量の強さで判断する方法が考案されている(特許文献4)。
また、レーザ距離計の窓についても、筐体内部から照射されるレーザパルス光の筐体窓の反射光を窓汚れ検知に利用する考案が知られている(特許文献5、6)。
特開2001−283345号公報 特開2002−109654号公報 特開2005−121490号公報 実開昭57−184049号公報 特開昭60−149984号公報 特開平8−327723号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3に記載の技術では、汚染度合点検用の光源を筐体窓の外部に設けるため、筐体が耐圧防爆構造の炎検知器においては、汚染度合点検用の光源として、基準を満たすための制約が多い、という問題がある。
また、上記特許文献4〜6に記載の技術では、汚れ検知用の検出素子を別途設ける必要がある、という問題がある。
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、耐圧防爆構造の基準を満たすための制約を受けることなく、簡易な構成で、筐体窓又は検出素子の異常状態を判定することができる炎検知器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る炎検知器は、外部から入射され、かつ、筐体窓を透過する赤外光を検出して電気信号に変換する検出素子と、前記検出素子によって検出された電気信号に基づいて、炎を検知したか否かを判定する炎検知判定部と、前記筐体窓の内側に設置され、かつ、炎検知対象範囲に対応する前記筐体窓の領域の一部又は全部に光を照射するように設置された点検光源と、前記点検光源から発光しているときに前記検出素子によって検出された電気信号に基づいて、前記筐体窓が正常であるか否か、前記検出素子が正常であるか否か、及び前記炎検知判定部による判定が正常であるか否かの少なくとも一つを判定する異常判定部と、を含んで構成されている。
本発明に係る炎検知器によれば、検出素子によって、外部から入射され、かつ、筐体窓を透過する赤外光を検出して電気信号に変換する。炎検知判定部によって、前記検出素子によって検出された電気信号に基づいて、炎を検知したか否かを判定する。
また、異常判定部によって、前記筐体窓の内側に設置され、かつ、炎検知対象範囲に対応する前記筐体窓の領域に光を照射するように設置された光源から発光しているときに前記検出素子によって検出された電気信号に基づいて、前記筐体窓が正常であるか否か、前記検出素子が正常であるか否か、及び前記炎検知判定部による判定が正常であるか否かの少なくとも一つを判定する。
このように、光源を、筐体窓の内側に設置し、かつ、炎検知対象範囲に対応する筐体窓の領域に光を照射するように設置し、光源から発光しているときに検出素子によって検出された電気信号に基づいて、前記筐体窓が正常であるか否か、前記検出素子が正常であるか否か、及び前記炎検知判定部による判定が正常であるか否かの少なくとも一つを判定することにより、耐圧防爆構造の基準を満たすための制約を受けることなく、簡易な構成で、筐体窓又は検出素子が正常であるか否かを判定することができる。
本発明に係る炎検知器は、前記光源と前記検出素子との間に、断熱部材又は吸熱部材で形成された固定用部材を更に設けるようにすることができる。これによって、光源からの放射熱で、検出素子が誤って検出することを防ぐことができる。
本発明に係る異常判定部は、予め求められた、正常時に前記光源から発光しているときに前記検出素子によって検出された電気信号と、前記光源から発光しているときに前記検出素子によって検出された電気信号とを比較することにより、前記筐体窓が正常であるか否か、前記検出素子が正常であるか否か、及び前記炎検知判定部による判定が正常であるか否かの少なくとも一つを判定するようにすることができる。
また、本発明に係る異常判定部は、予め求められた、正常時に前記光源から発光しているときに前記検出素子によって検出された電気信号と、前記光源から発光しているときに前記検出素子によって検出された電気信号とを比較した比較結果を示す値と、前記筐体窓が正常であるか否かに対して予め定められた閾値とに基づいて、前記筐体窓が正常であるか否か、前記検出素子が正常であるか否か、及び前記炎検知判定部による判定が正常であるか否かの少なくとも一つを判定し、前記比較結果を示す値と、前記検出素子が正常であるか否かに対して予め定められた閾値とに基づいて、前記検出素子が正常であるか否かを判定するようにすることができる。
本発明に係る異常判定部は、前記光源から複数回発光しているときに前記検出素子によって検出された電気信号に基づいて、前記筐体窓が正常であるか否か、前記検出素子が正常であるか否か、及び前記炎検知判定部による判定が正常であるか否かの少なくとも一つを判定するようにすることができる。
本発明の炎検知器によれば、光源を、筐体窓の内側に設置し、かつ、炎検知対象範囲に対応する筐体窓の領域の一部又は全部に光を照射するように設置し、光源から発光しているときに検出素子によって検出された電気信号に基づいて、前記筐体窓が正常であるか否か、前記検出素子が正常であるか否か、及び前記炎検知判定部による判定が正常であるか否かの少なくとも一つを判定することにより、耐圧防爆構造の基準を満たすための制約を受けることなく、簡易な構成で、筐体窓又は検出素子が正常であるか否かを判定することができる、という効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態に係る炎検知器の構成を示すブロック図である。 センサと点検光源との配置を示す図である。 センサと点検光源と固定用部材との配置を示す図である。 固定用部材を用いない場合の熱雑音を示すグラフである。 樹脂製の固定用部材を用いた場合の熱雑音を示すグラフである。 アルミ製の固定用部材を用いた場合の熱雑音を示すグラフである。 固定用部材の形状の例を示す上面図である。 固定用部材の形状の例を示す上面図である。 固定用部材の形状の例を示す上面図である。 センサと点検光源との配置を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る炎検知器の第1の演算処理部及び第2の演算処理部の構成を示すブロック図である。 (A)出荷検査時の点検の様子を示す図、(B)素子不良時又はランプ不良時の点検の様子を示す図、及び(C)窓汚れがある時の点検の様子を示す図である。 (A)出荷検査時のセンサ出力を示す図、(B)素子不良時又はランプ不良時のセンサ出力を示す図、及び(C)窓汚れがある時のセンサ出力を示す図である。 感度割合と透過率の関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る炎検知器の第1の演算処理部及び第2の演算処理部における異常状態判定処理ルーチンを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<本発明の実施の形態の概要>
赤外線炎検知器のセンサ不良や、窓汚れが発生した場合、炎検知機能に支障を来すため、本発明の実施の形態では、一定の感度を下回る場合に、その旨の注意報や警報を外部に出力することで、感知器の点検や窓の清掃を促す。これによって、検知器の防護エリアが安全に保たれる。
炎検知器の自動点検機能にあっては、素子の不良や窓汚れによる感度低下など炎検知機能に支障を来す事象が発生したことを外部に出力する自動点検機能を備えたものがある。
筐体が耐圧防爆構造の炎検知器においては、外部に点検用の光源を配置する場合に、耐圧防爆構造の基準を満たすための制約が多く、光源自体の窓汚れによる点検光の光量低下などの問題があった。一方、点検光源が内部に配置されれば、そのような制約を受けること無く窓汚れの検出が可能で有り、よって、筐体設計や型設計の簡略化、価格低減に繋げることが出来る。
本実施の形態では、点検光源を窓の内側に配置するため、窓の汚れが無い状態における反射光(初期反射光)を取得するために、反射光量が最もよく取れる位置を実験で探し、受光素子近傍へ配置する。
さらに、点検光源の位置が変化することがないように、光源位置の固定及び光の広範囲展開を目的とした固定用部材(座繰り付穴あきアルミアタッチメント)を設ける。この固定用部材は、点検光源が赤外センサ近傍に配置され、かつ、熱雑音の影響を小さくするために、種々の材質を検討した。その結果、断熱効果の高い発泡系の断熱材よりも吸熱部材としての金属部材の方が適していることが実験から分かった。
また、点検光源は5秒間に5回明滅を行い、その信号値のトップ値(平均値)、及びボトム値(平均値)の差を信号値として採用することで、検査中に背景全体の信号量が変化しても精度良く信号を取得できるようにした。
<第1の実施の形態>
<システム構成>
以下、本発明の第1の実施の形態に係る炎検知器について説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係る炎検知器10は、炎が発する炭酸ガス共鳴放射帯の4.5μm近傍のバンドの赤外光を筐体窓40を介して検出する第1センサ12と、炭酸ガス共鳴放射帯より短い帯域の4.0μm近傍のバンドの赤外光を筐体窓40を介して検出する第2センサ14と、炭酸ガス共鳴放射帯より長い帯域の5.0μm近傍のバンドの赤外光を筐体窓40を介して検出する第3センサ16と、第1センサ12からの信号を増幅する第1増幅部18と、第2センサ14からの信号を増幅する第2増幅部20と、第3センサ16からの信号を増幅する第3増幅部22と、第1増幅部18、第2増幅部20、及び第3増幅部22からの信号を増幅する増幅部24と、増幅部24からの信号をディジタル値に変換するAD変換部26と、炎検知のための前処理や警報部32を制御する第1の演算処理部28と、炎を検知する処理を行う第2の演算処理部30と、警報部32と、点検光源34とを備えている。
第1センサ12は、炎が発する炭酸ガス共鳴放射帯の4.5μm近傍のバンドの赤外光を透過するフィルター12Aと、フィルター12Aを透過した赤外光を検出して直流成分の電気信号に変換する検出素子12Bとを備えている。
第2センサ14は、炭酸ガス共鳴放射帯より短い帯域の4.0μm近傍のバンドの赤外光を透過させるフィルター14Aと、フィルター14Aを透過した赤外光を検出して直流成分の電気信号に変換する検出素子14Bとを備えている。
第3センサ16は、炭酸ガス共鳴放射帯より長い帯域の5.0μm近傍のバンドの赤外光を透過させるフィルター16Aと、フィルター16Aを透過した赤外光を検出して直流成分の電気信号に変換する検出素子16Bとを備えている。
なお、炭酸ガス共鳴放射帯の4.5μm 近傍のバンドの赤外光を検出する弱い電気信号を確実に捉えるために、第1センサ12と同じセンサを更に設けてもよい。
検出素子12B、14B、16Bは、サーモパイルで構成されている。
第1増幅部18、20、22は、第1センサ12、第2センサ14、及び第3センサ16の各々の電気信号をそれぞれ独立して増幅する。
増幅部24は、第1増幅部18、20、22によって個別に増幅された電気信号を、一定の時間で順次切り替えて一つの電気信号に集約するスイッチ部(図示省略)を含み、当該スイッチ部により一つに集約された電気信号を、当該電気信号の強さに応じて選択的(信号が小さいときは高利得、信号が大きいときは低利得)に増幅する。
点検光源34は、第1センサ12、第2センサ14、及び第3センサ16と共に、筐体窓40の内側に設けられている。
点検光源34は、赤外領域を含む光で、かつ、汚れていない筐体窓40(反射光が極めて小さい状態)でも反射光の信号が得られる程度に強い光を放射するものである。また、図2に示すように、点検光源34は、なるべく広範囲の反射・散乱が得られるように、広角指向に光を放射する。
また、図3に示すように、点検光源34、筐体窓40、第1センサ12、第2センサ14、及び第3センサ16の位置関係は、筐体窓40の表面(筐体外側)の各センサの視野範囲(炎検知対象範囲)の領域が、点検光源34の光放射範囲に内包し、又は点検光源34の光放射範囲と重複する位置関係であって、かつ、点検光源34の光が各センサの検出素子12B、14B、16Bに直接入光しない位置関係としている。
しかし、各センサが高感度であるため、センサの検出素子以外に点検光が照射された場合でも、熱雑音として捉えられることから、点検光源34と、第1センサ12、第2センサ14、及び第3センサ16との間には、吸熱部材(例えば、アルミ製)で形成された固定用部材42が設けられ、固定用部材42により、点検光源34、第1センサ12、第2センサ14、及び第3センサ16の各々が固定されている。固定用部材42は、放射熱遮蔽機能だけでなく、点検光の反射板としての機能も有している。
なお、固定用部材42は、熱伝達が良好なもの(よく吸熱するもの)であれば、アルミ以外の部材とすることもできる。一方、断熱効果が優れた部材(発泡樹脂、ゴム、紙など)でもよい。図4〜図6に示すように、実験ではアルミ部材(吸熱効果)の方がS/N比が良かったため、本実施の形態では、アルミ製の固定用部材42を用いる。
また、固定用部材42の形状としては、例えば、図7に示すような、いくつかの形状が考えられる。また、図8に示すように、必要に応じて点検光源34を複数配置するようにしてもよい。また、センサが2つの場合には、図9Aに示すような固定用部材42の形状であってもよい。この場合、図9Bに示すように、点検光源34は、筐体窓40の表面(筐体外側)の各センサの視野範囲(炎検知対象範囲)の領域の一部又は全部が、点検光源34の光放射範囲となるように配置される。
第1の演算処理部28及び第2の演算処理部30は、それぞれCPUで構成されており、第1の演算処理部28及び第2の演算処理部30を、機能実現手段毎に分割した機能ブロックで説明すると、図10に示すように、第1の演算処理部28は、信号取得部44、補正係数設定部46、補正部48、光源制御部50、及び警報制御部52を備えている。また、第2の演算処理部30は、火災判定部54、回数判定部56、及び異常判定部60を備えている。
信号取得部44は、AD変換部26から出力された信号から、第1センサ12からの電気信号の値、第2センサ14からの電気信号の値、第3センサ16からの電気信号の値を取得する。
補正係数設定部46は、第1センサ12、第2センサ14、及び第3センサ16に対して、黒体炉などの基準光源から赤外光の基準光を照射したときに、信号取得部44によって取得された電気信号の各々の値に基づいて、ばらつきを補正するための補正係数を事前に設定する。
補正部48は、信号取得部44によって取得された、第1センサ12からの電気信号の値、第2センサ14からの電気信号の値、及び第3センサ16からの電気信号の値に対して、補正係数設定部46によって設定された補正係数を用いて補正を行い、第2の演算処理部30へ出力する。
光源制御部50は、窓汚れを判定する際に、点検光源34を複数回明滅させるように制御する。
ここで、窓汚れを判定する原理について説明する。
本実施の形態の自動点検機能は、光学部に極めて高感度の赤外センサを用いていることから、センサ自体や点検光源の個体差(性能のばらつき)も点検機能に影響を及ぼす。そこで、初期状態(例えば工場出荷時)の窓汚れの無い状態において、点検光源34の点検光を照射したときに各センサで検出される初期値(光源初期値)を測定しておき、その値を炎検知器10内の記憶領域に保存し、点検時に当該光源初期値と現在値とを比較することで、窓の汚れ、各センサ、炎検知判定部、及び/又は炎検知判定部による判定が正常か否かを判定する(図11参照)。
窓汚れの度合いに応じて、窓汚警報や異常警報を出力するように閾値を決めておく必要があるが、当該閾値は、点検光の反射率と基準光の透過率をいくつかの汚れた窓で予め測定しておき、相関の式を導出して決める。すなわち、当該閾値は任意の透過率を下回った場合に警報を出すように決定される(図12参照)。
なお、窓汚れについては、汚れの色、汚れの形態(液体/個体)、汚れ粒子の形状(球形/非球形)、汚れの粒子径または液滴径(粒子径分布)、汚れ面の単位面積当たり個数濃度、ならびに汚れ粒子の反射率などの条件により分類し、各条件での透過率から相関の式を導出して閾値を決定する(図13参照)。ただし閾値決定の際は、上記汚れ条件を全て反映させる必要は無く、監視環境に応じて上記汚れ条件から一個ないし複数個を選択して閾値を決定してもよい。
また、一回の点検で、点検光源34を複数回点灯させ、そのアベレージで窓汚れを判定することで、点検の精度を上げる。
以上説明した原理にしたがって、本実施の形態では、異常判定部60は、第1センサ12からの電気信号の値、第2センサ14からの電気信号の値、及び第3センサ16からの電気信号の値の各々について、点検光源34が5秒間に5回明滅を行ったときの補正された値のトップ値(平均値)、及びボトム値(平均値)の差を光源チェック値として算出し、予め求められた初期状態の光源初期値とを比較することにより、筐体窓40、第1センサ12、第2センサ14、第3センサ16、第1増幅部18、第2増幅部20、第3増幅部22、増幅部24、AD変換部26、点検光源34、第1の演算処理部28、及び/又は第2の演算処理部30が正常か否かを判定する。
具体的には、以下の式に示す感度割合を算出し、窓汚警報閾値、異常警報閾値、及びセンサ不良・光源不良閾値と比較した結果が、予め定められた条件を満たした場合に、筐体窓40、第1センサ12、第2センサ14、第3センサ16、第1増幅部18、第2増幅部20、第3増幅部22、増幅部24、AD変換部26、点検光源34、第1の演算処理部28、及び/又は第2の演算処理部30が異常状態であると判定する。
本実施の形態では、感度割合が、窓汚警報閾値以上となった場合、又は異常警報閾値以上となった場合、筐体窓40が窓汚れによる異常状態であると判定する。また、感度割合が、センサ不良・光源不良閾値以下となった場合、第1センサ12、第2センサ14、第3センサ16、第1増幅部18、第2増幅部20、第3増幅部22、増幅部24、AD変換部26、又は点検光源34が異常状態であると判定する。特に、第1センサ12、第2センサ14、及び第3センサ16からの電気信号がない場合には、点検光源34が「ランプ切れ」の状態であると判定する。
火災判定部54は、補正部48によって補正された第1センサ12からの電気信号の値、第2センサ14からの電気信号の値、及び第3センサ16からの電気信号の値が閾値E以上であり、かつ、第2センサ14からの電気信号の値、及び第3センサ16からの電気信号の値の近似直線から得られる第1センサ12からの電気信号の計算値について、閾値Aと比較した結果が、予め定められた条件を満たした場合に炎を検知したと判定する。
火災判定部54による判定は、一定周期で繰り返し実行される。
回数判定部56は、火災判定部54により連続で炎を検知したと判定された回数が予め定められた連続回数以上の場合、又は火災判定部54により一定の時間内に炎を検知したと判定された回数が予め定められた累積回数以上の場合に、火災信号を出力する。
警報制御部52は、異常判定部60によって異常状態であると判定された場合、異常状態を報知するように警報部32を制御する。また、警報制御部52は、回数判定部56から火災信号が出力された場合、火災を報知するように警報部32を制御する。例えば、警報部32を構成する警報ランプを点灯させる。
<炎検知器の作用>
次に、第1の実施の形態に係る炎検知器10の作用について説明する。
まず、設置前の炎検知器10に対して、事前に光源初期値を設定する。具体的には、筐体窓40に窓汚れが無い状態で、第1センサ12からの電気信号の値、第2センサ14からの電気信号の値、及び第3センサ16からの電気信号の値の各々について、点検光源34が5秒間に5回明滅を行ったときの補正された値のトップ値(平均値)、及びボトム値(平均値)の差を光源初期値として算出し、第1センサ12、第2センサ14、及び第3センサ16に対して、光源初期値を設定する。
光源初期値が設定された炎検知器10が、火災判定を行うべき場所に設置され、炎検知器10の第1センサ12、第2センサ14、及び第3センサ16の各々から電気信号が出力され、第1増幅部18、第2増幅部20、第3増幅部22、増幅部24、AD変換部26を介して各信号の値が、第1の演算処理部28に入力されているときに、炎検知器10の第1の演算処理部28及び第2の演算処理部30によって、火災判定処理が、繰り返し実行され、炎を検知したか否かが判定される。
また、炎検知器10の第1の演算処理部28及び第2の演算処理部30によって、図14に示す異常状態判定処理ルーチンが一定期間毎に実行される。
ステップ100では、光源制御部50が、点検光源34からの光の照射を開始させ、例えば、5秒間に5回明滅するように、点検光源34を制御する。
そして、ステップ102では、点検光源34から光を照射している間、信号取得部44が、AD変換部26から出力された信号から、第1センサ12からの電気信号の値、第2センサ14からの電気信号の値、第3センサ16からの電気信号の値を取得する。
ステップ104では、光源制御部50が、点検光源34による5回の明滅が終了すると、点検光源34からの光の照射を終了させる。
次のステップ106では、補正部48が、上記ステップ102で取得した第1センサ12からの電気信号の値、第2センサ14からの電気信号の値、第3センサ16からの電気信号の値に対して、事前に設定された補正係数を用いて補正を行う。
そして、ステップ108では、異常判定部60が、第1センサ12からの電気信号の値、第2センサ14からの電気信号の値、第3センサ16からの電気信号の値の各々に対して、上記ステップ106で補正された値のトップ値(平均値)、及びボトム値(平均値)の差を光源チェック値として算出する。
次のステップ110では、異常判定部60が、第1センサ12からの電気信号の値、第2センサ14からの電気信号の値、第3センサ16からの電気信号の値の各々に対して、上記ステップ108で算出した光源チェック値と、予め求められた光源初期値とに基づいて、感度割合を算出する。
そして、ステップ112では、異常判定部60が、第1センサ12からの電気信号の値、第2センサ14からの電気信号の値、第3センサ16からの電気信号の値の各々に対して、上記ステップ110で算出した感度割合と、窓汚警報閾値、異常警報閾値、及びセンサ不良・光源不良閾値とを比較して、筐体窓40、第1センサ12、第2センサ14、第3センサ16、第1増幅部18、第2増幅部20、第3増幅部22、増幅部24、AD変換部26、及び点検光源34が正常か否かを判定する。
例えば、第1センサ12からの電気信号の値、第2センサ14からの電気信号の値、及び第3センサ16からの電気信号の値の少なくとも1つに対して算出した感度割合が、窓汚警報閾値又は異常警報閾値以上である場合には、筐体窓40が窓汚れによる異常状態であると判定する。
また、第1センサ12からの電気信号の値、第2センサ14からの電気信号の値、及び第3センサ16からの電気信号の値の少なくとも1つに対して算出した感度割合が、センサ不良・光源不良閾値以下である場合には、第1センサ12、第2センサ14、第3センサ16、第1増幅部18、第2増幅部20、第3増幅部22、増幅部24、AD変換部26、又は点検光源34が異常状態であると判定する。
ステップ114では、上記ステップ112で、異常状態であると判定されたか否かを判定し、異常状態であると判定された場合には、ステップ116において、警報制御部52は、異常信号を警報部32に対して出力し、異常状態判定処理ルーチンを終了する。一方、異常状態であると判定されなかった場合には、そのまま、異常状態判定処理ルーチンを終了し、火災判定が正常におこなわれていると判定する。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る炎検知器によれば、点検光源を、筐体窓の内側に設置し、かつ、炎検知対象範囲に対応する筐体窓の領域に光を照射するように設置し、点検光源から発光しているときに各センサによって検出された電気信号に基づいて、筐体窓又はセンサが正常であるか否かを判定することにより、耐圧防爆構造の基準を満たすための制約を受けることなく、簡易な構成で、筐体窓、各センサ、炎検知判定部、及び/又は炎検知判定部による判定が正常か否かを判定することができる。
また、点検光源を筐体窓の内部に配置することで、点検光源自体の汚れがなく、また、耐圧防爆構造の基準を満たすための制約を受けること無く、筐体窓、各センサ、炎検知判定部、及び/又は炎検知判定部による判定が正常か否かを判定することができる。
また、炎検知器に使用されている赤外センサは、高感度であるため、赤外センサそのものを点検機能に利用することで、点検光源の反射光を捉えるための高感度センサを別途設けることが不要となる。
また、赤外センサは高感度であることから、点検光源の消費電力を0.3W程度に抑えることができ、車両のヘッドランプやレーザ光などの高輝度高エネルギー光源を持たない炎検知器の自動点検を可能とした。
また、一回の点検で、点検光源を複数回点灯させ、検出された値の平均値で窓汚れを判定することで、点検の精度を向上させることができる。
また、炎検知器の健全性を保つことができ、炎検知器の防護区画の安全性をより高めることができる。また、点検のタイミングを装置側から発信するため、同一の設置環境においては点検周期などを予測出来るようになり、効率のよい点検が達成される。
また、点検光源を省電力化したことにより、検知器の消費電力を抑えることができる。よって、例えば、外部トリガにより、同時に複数・多数の炎検知器を一斉点検する場合など、電源供給側の負担を軽減することが出来る。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係る炎検知器について説明する。なお、第2の実施の形態に係る炎検知器の構成は、第1の実施の形態と同様の構成であるため、同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、炭酸ガス共鳴放射帯の4.5μm近傍のバンドの赤外光を検出する第1センサ12を複数備えている点が、第1の実施の形態と異なっている。本実施の形態では、第2の実施の形態に係る炎検知器が、2つの第1センサ12と、第2センサ14と、第3センサ16とを備えている場合を例に説明する。
第2の実施の形態では、異常判定部60が、2つの第1センサ12の各々の各々に対して算出された感度割合のバランスが崩れた場合に、第1センサ12の故障による異常状態であると判定する。例えば、2つの第1センサ12の各々の各々に対して算出された感度割合を比較して、偏りがある場合に、第1センサ12の故障による異常状態であると判定する。
なお、第2の実施の形態に係る炎検知器の他の構成及び作用については、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
このように、2つの第1センサ12の各々の各々に対して算出された感度割合のバランスに基づいて、第1センサ12の故障による異常状態を判定することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、炎を検知するために赤外光を検出する3つのセンサを用いる場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、炎を検知するために赤外光を検出する1つ以上のセンサを用いてもよい。この場合には、当該1つ以上のセンサを用いて、筐体窓、各センサ、炎検知判定部、及び/又は炎検知判定部による判定が正常か否かを判定するようにすればよい。
また、固定用部材としてアルミなどの吸熱部材で形成されたものを用いる場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、発泡系などの断熱部材で形成された固定用部材を用いてもよい。
10 炎検知器
12 第1センサ
12A、14A、16A フィルター
12B、14B、16B 検出素子
14 第2センサ
16 第3センサ
28 第1の演算処理部
30 第2の演算処理部
32 警報部
34 点検光源
40 筐体窓
42 固定用部材
44 信号取得部
50 光源制御部
52 警報制御部
54 火災判定部
60 異常判定部

Claims (5)

  1. 外部から入射され、かつ、筐体窓を透過する赤外光を検出して電気信号に変換する検出素子と、
    前記検出素子によって検出された電気信号に基づいて、炎を検知したか否かを判定する炎検知判定部と、
    前記筐体窓の内側に設置され、かつ、炎検知対象範囲に対応する前記筐体窓の領域の一部又は全部に光を照射するように設置された光源と、
    前記光源から発光しているときに前記検出素子によって検出された電気信号に基づいて、前記筐体窓が正常であるか否か、前記検出素子が正常であるか否か、及び前記炎検知判定部による判定が正常であるか否かの少なくとも一つを判定する異常判定部と、
    を含む炎検知器。
  2. 前記光源と前記検出素子との間に、断熱部材又は吸熱部材で形成された固定用部材を更に設けた請求項1記載の炎検知器。
  3. 前記異常判定部は、予め求められた、正常時に前記光源から発光しているときに前記検出素子によって検出された電気信号と、前記光源から発光しているときに前記検出素子によって検出された電気信号とを比較することにより、前記筐体窓が正常であるか否か、前記検出素子が正常であるか否か、及び前記炎検知判定部による判定が正常であるか否かの少なくとも一つを判定する請求項1又は2記載の炎検知器。
  4. 前記異常判定部は、予め求められた、正常時に前記光源から発光しているときに前記検出素子によって検出された電気信号と、前記光源から発光しているときに前記検出素子によって検出された電気信号とを比較した比較結果を示す値と、前記筐体窓が正常であるか否かに対して予め定められた閾値とに基づいて、前記筐体窓が正常であるか否か、前記検出素子が正常であるか否か、及び前記炎検知判定部による判定が正常であるか否かの少なくとも一つを判定し、
    前記比較結果を示す値と、前記検出素子が正常であるか否かに対して予め定められた閾値とに基づいて、前記検出素子が正常であるか否かを判定する請求項3記載の炎検知器。
  5. 前記異常判定部は、前記光源から複数回発光しているときに前記検出素子によって検出された電気信号に基づいて、前記筐体窓が正常であるか否か、前記検出素子が正常であるか否か、及び前記炎検知判定部による判定が正常であるか否かの少なくとも一つを判定する請求項1〜請求項4の何れか1項記載の炎検知器。
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