JP2017164028A - 歯垢検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の歯垢検出装置では、検出部先端に歯垢が付着した時、付着した歯垢に起因する蛍光と測定対象である歯垢蛍光を分離して測定することが困難であった。【解決手段】本発明の歯垢検出装置は、光を試料に照射して、試料から発生する蛍光強度を測定する歯垢検出装置であって、光及び蛍光を導波するための導波路1を備え、導波路1の先端で押圧することによって、導波路1の先端と摺動しながら開閉する弁部3と、弁部3を移動させるための弁部移動機構5とを有することを特徴としている。【選択図】図3
Description
本発明は、歯に付着した歯垢から生じる蛍光を検出する歯垢検出装置に関する。
歯に付着した歯垢を放置すると、歯垢中の細菌が増殖し、虫歯や歯周病の原因となる。よって、虫歯や歯周病の予防には毎日のブラッシングで歯垢を確実に除去する事が重要であり、様々な方法が提案されている。
歯垢の付着量をモニタすることはブラッシングが十分に行われているかを判断する方法として有効であり、歯に付着した歯垢を検出する方法としていくつかの光学的な歯垢検出方法が提案されている。代表的なものとして、歯垢に含まれる細菌、あるいはう蝕部の細菌が口腔内環境で蛍光物質であるプロトポルフィリンIX(以下、「PPIX」という)を産生することを利用し、歯に特定の波長の励起光を照射し、蛍光物質が発する蛍光を検出することで歯垢の量あるいは、う蝕の程度を定量する蛍光測定法が知られている。
歯垢からの蛍光を測定する場合、蛍光は微弱であるため、感度の高い検出を行うためにはできるだけ強い励起光を照射し、できるだけ検出部を蛍光の検出効率が高い構造とすることが好ましい。これを満たす方法の1つとして、光導波路を用いた同軸光学系による蛍光測定を行う方法がある。同軸光学系の蛍光検出装置は励起光の照射と蛍光の検出を同一の光導波路で行うため、測定対象に光導波路を接触させることができる。このため、励起光を無駄なく測定対象である試料に照射することができ、且つ、発生した蛍光を高い効率で検出できるため、高感度の検出を行うことが可能であり、いくつかの方法が提案されている。
例えば、特許文献1は歯垢や虫歯に対し波長600nmから670nmの励起光を照射すると、670nmから800nmの波長帯の蛍光が発生することを利用して蛍光強度から歯垢や虫歯を判断する歯の状態の認識装置であり、ビーム分離機を用いて励起光と歯垢や虫歯からの蛍光を同じ導波路で伝搬する同軸光学系の構成を提案している。
特許文献2は、励起光の照射と蛍光の検出を行うことができる歯ブラシヘッドであり、ハンドル部において、2枚の2色鏡を用いて光源からの励起光と歯の生物的沈着物からの蛍光を分離することにより、同軸光学系としている。導波路に光ファイバを用いてブラシヘッドのブラシと同じ高さに設置することや、ブラシに透過性のファイバ材を使用することでブラシそのものを導波路とすることにより、歯の生物的沈着物に直接励起光を照射し、蛍光を検出する構造が提案されている。
同軸光学系の蛍光検出装置は感度の高い検出を行うことが可能となる他、試料に直接導波路を接する方が、検出位置を固定しやすいため、中空から検出する方法よりも安定した測定ができる。しかし、試料に直接導波路が触れるため、導波路の先端に試料が付着してしまう可能性があり、付着物に起因した蛍光を検出してしまうことにより、誤検知が発生
してしまうという欠点がある。正常に測定を行うためにはその都度検出部を拭き取りや流水などの手法を用いて清浄化する必要があり、使用者に煩わしさを与えてしまう。
してしまうという欠点がある。正常に測定を行うためにはその都度検出部を拭き取りや流水などの手法を用いて清浄化する必要があり、使用者に煩わしさを与えてしまう。
以上の観点から従来技術を見ると、特許文献1及び特許文献2の構成では、歯垢に検出部が接して付着した場合、付着した歯垢を除去する手段がないため、装置は常に歯垢があると判断し、誤検知を起こす可能性がある。したがって、正確な測定を継続的に行うことが難しい。
以上のように、従来の技術では導波路を歯垢に直接接した場合、導波路の先端に付着する歯垢がノイズ源となり、正確な測定が行えない。本発明は、歯、あるいは歯垢に検出部の先端を直接接して測定することができ、且つ先端に付着した汚れによる誤検出を回避する同軸光学系の歯垢検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の歯垢検出装置は、下記記載の構成を採用する。
本発明は、光を試料に照射して、試料から発生する蛍光を測定する歯垢検出装置であって、光及び蛍光を導波するための導波路を備え、導波路の先端で押圧することによって、導波路の先端と摺動しながら開閉する弁部と、弁部を移動させるための弁部移動機構と、を有することを特徴とするものである。
弁部は弾性体であることが好ましい。
弁部は、導波路との摺動面に凹凸を有していてもよい。
弁部は、弁部移動機構から取り外し可能なキャップ構造であってもよい。
以上のように、本発明によれば、導波路の押圧によって弁部が開閉する際に、導波路の先端と弁部とが摺動することによって、導波路先端の付着物を除去することが可能となり、導波路の先端を清浄化し、誤検出を防ぐことができる。
以下、図面を用いて、本発明に係る歯垢検出装置について詳細に説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ。
本発明の実施形態における歯垢検出装置100について、図面を用いて説明する。図1は本実施形態における歯垢検出装置100の構成を示す構成図である。歯垢検出装置100は、歯垢に含まれる蛍光物質を励起するための光を出射する光源11と、歯垢から生じる蛍光を検出する検出部12と、光源11及び検出部12を制御するための制御部13と
、歯垢検出装置100を動作させるための電源である電池14と、光源11からの光及び検出対象である歯又は歯垢から生じる蛍光を導波するための導光部10とを有している。
、歯垢検出装置100を動作させるための電源である電池14と、光源11からの光及び検出対象である歯又は歯垢から生じる蛍光を導波するための導光部10とを有している。
光源11は、歯垢に含まれる蛍光物質であるPPIXに対する励起効率が高い波長が選択される。波長としては380nmから440nmの範囲が好ましく、特に400nmから420nmの範囲であることが好ましい。また、光源11としては小型で安価な発光ダイオードやレーザダイオードを用いることができる。たとえば、光源11としてピーク波長が405nmの砲弾型の紫色発光ダイオードとすることができる。
光源11から出射する光の波長帯は、歯垢に含まれる蛍光物質に対する励起効率が高くなるように、波長帯を制限する光学フィルタを配置してもよく、例えば500nm以上の波長をカットするような光学フィルタを設定する。
検出部12は、光源11からの光を歯垢に照射した際に生じる蛍光の強度を検出するためのものであり、フォトダイオードを用いることができる。検出部12で検出する歯垢から生じる蛍光の波長帯以外の蛍光を受光しないように、検出部12にも光学フィルタを配置してもよい。光学フィルタとして、検出部37で受光する蛍光の波長帯が、例えば620nmから650nmの波長帯を含むように波長帯を制限するバンドパスフィルタ使用することができる。光学フィルタを用いなくても十分に歯垢の有無を判定できる場合には省略することができる。
制御部13は、光源11からの光及び検出部12で検出した蛍光強度に基づいて歯垢の有無を判定するためのものであり、制御部13で判定した結果に基づいて歯垢の有無を利用者に知らせるための報知部15から構成されている。報知部15による報知手段としては、ブザーや電子音の他に、偏芯モーターを用いた振動報知や、発光ダイオードの点滅や色調を変えて光による報知を用いることができる。
電源部14は、握り部16内に配置した電池を電源として歯垢検出装置100を動作させてもよいし、外部電源から電力を供給してもよい。
導光部10は、図2に示す断面図のように、光源11からの光及び検出対象である歯又は歯垢から生じる蛍光を導波するための導波路1と、導波路1の周囲を囲み保護するためのガイド部2と、導波路1の先端を覆い、導波路1先端で押圧することによって開閉し、柔軟な素材で形成された弾性体である弁部3と、弁部3を移動させるためのスイッチ17及び弁部3と連結している弁部移動機構5とで構成されている。
スイッチ17をスライドさせることにより、弁部移動機構5と連動して弁部3を移動させ、図3に示すように弁部3が導波路1及びガイド部2に押圧されることにより、弁部3が開き、導波路1及びガイド部2が突き出た状態となる。導波路1の先端を弁部3に押圧する際に、導波路1の先端と弁部3とが摺動することにより、導波路1の先端のよごれや付着物を除去することができる。また、歯垢の有無を検出しないときにはスイッチ17をスライドさせて、図2に示すように、導波路1の先端を弁部3が保護するように閉じた状態へ戻す。
導波路1は、歯垢に含まれるPPIXを励起する波長とPPIXから発生する蛍光に対して透過性の材質であり、特に、歯垢に含まれるPPIXの励起波長である380nmから440nmの波長範囲と、PPIXからの蛍光波長である620nmから700nmの波長範囲において透過性が高いことが好ましい。
ガイド部2は、導波路1を傷や屈曲から保護するためのものであり、先端は導波路1の
先端面と異なる角度のテーパを有していると、弁部3を押圧した際にガイド部2が弁部3に引っ掛かることなく円滑に導波路1及びガイド部2を弁部3から突出した状態に動作させることができる。
先端面と異なる角度のテーパを有していると、弁部3を押圧した際にガイド部2が弁部3に引っ掛かることなく円滑に導波路1及びガイド部2を弁部3から突出した状態に動作させることができる。
弁部3は、弾性体として、例えばシリコーン樹脂を用いることができ、導波路1及びガイド部2が押圧する部分には切れ込み3Aが設けられており、圧力が加わることで穴が広がり、検出用導波路1及びガイド2を突き出た状態とすることができる。また、弁部3は図2に示す導波路1先端を弁部3が保護する位置にあるとき、外部に光源11の光が漏れないように遮光性であることが好ましい。図4は、弁部3を導波路1の光軸方向から見た平面図であり、切れ込み3Aを十字状に設けた例を示している。切れ込み3Aの形状は十字状以外の形状でもよい。
弁部3と導波路1との摺動部には図5に示すように凹凸部4を形成しておくことで、ブラッシング効果を付与することができ、導波路1先端の汚れを確実に除去することができる。図5では三角形状の凹凸をもうけた例を示したが、形状はこれに限定されない。
弁部移動機構5は、弁部3及びスイッチ17と連結しているため、スイッチ17をスライド操作することによりガイド部2の長手方向に対して移動できる構造となっている。弁部3を移動させ、弁部3に押圧させることにより、導波路1を弁部3から突出した状態とすることができる。
弁部3と弁部移動機構5は独立しており、弁部3は、弁部移動機構5から取り外しが可能なキャップの形態をとることができる。弁部3を交換可能なキャップ構造とすることにより、歯垢検出を行う毎に弁部3を交換することができ、例えば口内全体の歯垢検出を行う毎に弁部3を交換することにより、毎回衛生的に歯垢検出を行うことができる。
以上の構成により、本発明における歯垢検出装置100は、歯垢を検出する際に、スイッチ17を操作することによって弁部3を移動させ、導波路1と弁部3とが摺動し、導波路1及びガイド部2が弁部3から突出した状態とすることができる。導波路1の先端に付着した歯垢や汚れを弁部3によって除去することで、導波路1先端の付着物による誤検出を防ぎ、正確な歯垢の検出を簡便な操作で行うことが可能となる。
上記構成では、スイッチ17をスライドさせることにより弁部3を手動で移動させる構成例を説明したが、電磁石を用いて弁部3を電気的に移動させる構成とすることもできる。
[変形例]
本発明の実施形態における歯垢検出装置100の変形例について図6及び図7を用いて説明する。図6及び図7は、導光部10の先端の断面図である。導光部10以外の構成は上述した歯垢検出装置100と同様であるため説明は省略する。
本発明の実施形態における歯垢検出装置100の変形例について図6及び図7を用いて説明する。図6及び図7は、導光部10の先端の断面図である。導光部10以外の構成は上述した歯垢検出装置100と同様であるため説明は省略する。
図6は、弁部3から導波路1及びガイド2が突出していない状態の断面図を示している。弁部移動機構5の内部には導波路1と、ストッパ21を設けたガイド部2と、バネ部22を配置するための空間があり、ガイド部2に通され螺旋状に巻回されたバネ部22がガイド部2の外壁と弁部移動機構5の内壁とに挟まれる構造となっている。バネ部22の力により、ガイド部2と弁部移動機構5とは導波路1の光軸に沿って押し広げられた状態となっている。弁部移動機構5には溝23が設けられており、弁部3に設けた突起部24を嵌合させることにより弁部移動機構5と弁部3を連結し、一体となって動く構造としている。
導光部10の先端を歯間の窪みに押し当てることにより、図7に示すように弁部移動機構5及び弁部3がバネ部22を圧縮しながら移動し、導波路1の先端が、弁部3と摺動しながら切れ込み3Aを押し広げて弁部3が開き、導波路1及びガイド部2が弁部3より突出した状態となる。使用者が導光部10の先端を歯間に押し当てることをやめると、圧縮されたバネ部22が元に戻ろうとする力によって、弁部3内に導波路1及びガイド部2が収納され、弁部3が閉じた状態となる。
上記構成とすることで、弁部移動機構5とスイッチ17とを連結し、スイッチ17を操作する必要がなくなり、簡便な操作による歯垢検出が可能となる。変形例においても、弁部3に凹凸部4を設けて、ブラッシング効果を付与することができ、導波路1先端の汚れを確実に除去するようにしてもよい。
以上の構成により、本発明の歯垢検出装置100の変形例は、歯垢を検出する際に、歯間に導光部10を押し当てるだけで導波路1と弁部3とが摺動し、導波路1及びガイド部2が弁部3から突出した状態とすることができ、導波路1の先端に付着した歯垢や汚れを弁部3によって除去することで、導波路1先端の付着物による誤検出を防ぎ、正確な歯垢の検出を簡便な操作で行うことが可能となる。
1 導波路
2 ガイド部
3 弁部
3A 切れ込み
5 弁部移動機構
11 光源
12 検出部
13 制御部
14 電源
15 報知部
16 握り部
17 スイッチ
21 ストッパ
22 バネ部
23 溝
24 突起部
100 歯垢検出装置
2 ガイド部
3 弁部
3A 切れ込み
5 弁部移動機構
11 光源
12 検出部
13 制御部
14 電源
15 報知部
16 握り部
17 スイッチ
21 ストッパ
22 バネ部
23 溝
24 突起部
100 歯垢検出装置
Claims (4)
- 光を試料に照射して、前記試料から発生する蛍光を測定する歯垢検出装置であって、
前記光及び前記蛍光を導波するための導波路を備え、
前記導波路の先端で押圧することによって、前記導波路の先端と摺動しながら開閉する弁部と、
前記弁部を移動させるための弁部移動機構と、を有する
ことを特徴とする歯垢検出装置。 - 前記弁部は弾性体である
ことを特徴とする請求項1に記載の歯垢検出装置。 - 前記弁部は、前記導波路との摺動面に凹凸を有している
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の歯垢検出装置。 - 前記弁部は、前記弁部移動機構から取り外し可能なキャップ構造である
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の歯垢検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016049527A JP2017164028A (ja) | 2016-03-14 | 2016-03-14 | 歯垢検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016049527A JP2017164028A (ja) | 2016-03-14 | 2016-03-14 | 歯垢検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017164028A true JP2017164028A (ja) | 2017-09-21 |
Family
ID=59909345
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016049527A Pending JP2017164028A (ja) | 2016-03-14 | 2016-03-14 | 歯垢検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2017164028A (ja) |
-
2016
- 2016-03-14 JP JP2016049527A patent/JP2017164028A/ja active Pending
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