JP2017165263A - 車両後部座席乗員用頭部支持装置 - Google Patents

車両後部座席乗員用頭部支持装置 Download PDF

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智行 片山
Tomoyuki Katayama
智行 片山
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Abstract

【課題】乗員の体格等に対応させ易いようにする。【解決手段】車両内の側壁(Cピラー)Fから座席側に突出するアーム20と、そのアームの先端に設けられたサイドヘッドレスト10とを有する車両後部座席乗員用頭部支持装置Aである。アーム20は伸縮可能であると共に、レール31に沿って車両前後方向に移動可能である。サイドヘッドレスト10はアーム20にボールジョイント25等を介して傾斜可能となっている。不使用時、サイドヘッドレスト10は車両側面内に収納可能であり(図鎖線状態)、アーム20を所要長さ延ばしてサイドヘッドレスト10を乗員頭部Hの位置に合わせる(図実線状態)。このように、サイドヘッドレスト10が乗員の頭部位置に容易に対応することによって安定した休息(寛ぎ)を得ることができる。【選択図】図5

Description

この発明は、車両後部座席の乗員の頭部を支える支持装置に関するものである。
自動車等の車両において、後部座席(シート)の乗員は、シート背もたれ上部にヘッドレストが備えられておれば、通常、そのヘッドレストに頭部を支えて休息する。このとき、人は頭部を傾けて休むため、窓側(ピラー側)にサイドヘッドレストを設けることが考えられている(特許文献1第3図、特許文献2第5図等参照)。
その特許文献1記載のサイドヘッドレストは、リヤーピラーの側面にクッションからなる枕(ピロー)を起伏可能に設け、その枕を倒伏することによってリヤーピラー内に収め、起立させることによってシート背もたれ上部の横に位置させるものである。このため、不使用時、枕をリヤーピラー内に収めることによって運転者の後方視認の邪魔にならず、使用時には、枕をシート背もたれ上部の横に位置させて乗員頭部の側面(サイド)を支えることによって、安定した休息(寛ぎ)を担保するとしている(特許文献1第3図)。
特許文献2記載のサイドヘッドレストは、リヤーピラーの側面にクッションからなる枕を車両の前後方向に移動可能に設け、その枕を前後に移動させることにより乗員頭部の側面を支えることによって、安定した休息を担保するとしている(特許文献2第4図等参照)。
実開昭57−70937号公報 実開昭63−69653号公報
車両乗員は、子供や大人、また大人であっても体格等によって座席に座った状態における頭部の位置はさまざまであり、例えば、体格が良い大きな乗員は、座席を後方に下げるため、着座時の頭部は、通常より後側及び上方に位置し、逆に、子供等の体格が小さな乗員は、着座時の頭部は、通常より前側及び下方に位置する。
その場合、上記従来のサイドヘッドレストは、起伏するのみで、乗員の頭部の位置に必ずしも対応せず、また、前後動しても上下位置には対応しない。このため、乗員は、サイドヘッドレストの位置に自分自身の頭部を対応させる等しており、その体勢が休息に向かないものになる場合があった。
この発明は、以上の実状の下、乗員の体格等に対応させ易い車両後部座席乗員用頭部支持装置を提供することを課題とする。
前記課題を達成するために、この発明は、車両内の側面から座席側に突出するアームと、前記アームの先端に設けられたサイドヘッドレスト(ピロー)とを有し、前記アームと前記サイドヘッドレストは前記車両内の側面に収納可能であり、かつ、前記アームは伸縮可能である構成を採用したのである。
アームが伸縮可能であると、従来に無かったサイドヘッドレストの移動となるため、着座した乗員の頭部に対応し易くなる。
この構成において、前記アームは車両前後方向に移動可能とすることができる。前後に動けば、座席を前後に動かした際、その前後した座席にサイドヘッドレストを対応できる。
その前後方向の移動手段としては種々の態様が考えられるが、例えば、前記車両内の側面にレールを設け、前記レールに前記アームの基部を移動自在に支持し、前記レールに付設したラックに前記アームの基部に設けたモータ駆動のピニオンを噛み合わせて、前記サイドヘッドレストを車両の前後方向に移動可能とすることができる。
また、前記サイドヘッドレストを前記アームの軸心に対して横方向(上下方向)に移動可能とすれば、頭部の上下の位置に対応し易いものとなる。
さらに、前記サイドヘッドレストは前記アームの軸心に対して回転可能及び傾斜可能としたり、前記座席の背もたれ上部にヘッドレストを有する車両においては、前記ヘッドレストを上下方向に対して回転及び傾斜可能としたりすることができる。このようにすれば、頭部の態様により対応し易いものとなる。
この発明によれば、サイドヘッドレストをアームの伸縮によって乗員が座る座席背もたれに近づけたり遠ざけたりし得るため、乗員の頭部の位置への対応性が向上する。
この発明に係る車両後部座席乗員用頭部支持装置の一実施形態を取り付けた車両内の要部概略斜視図である。 同実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 同実施形態の概略斜視図である。 同実施形態のサイドヘッドレストを示し、(a)は図3における一部切欠き正面図、(b)は一部切断平面図である。 同実施形態の使用状態説明図である。 同他の実施形態を示し、(a)は要部斜視図、(b)は使用状態平面図である。 同実施形態においてアームにカバーを設けた概略斜視図である。
以下、この発明に係る車両後部座席乗員用頭部支持装置Aの一実施形態を図面に基づいて説明する。図1、図3に示すように、この実施形態の頭部支持装置Aは、クッション材等からなるサイドヘッドレスト10と、そのサイドヘッドレスト10を支持するアーム20と、そのアーム20を車両内の右側面(CピラーF)に前後方向移動可能に支持するレール機構30とから成る。
サイドヘッドレスト10は、図3、図4に示すように、四角状枠体11にクッション材12を設けたものである。
アーム20は、筒状本体21とその本体21内に進退可能に挿入された進退杆22と、その進退杆22の先端にボールジョイント23を介して連結された上下杆24とから成る。その上下杆24の先端にボールジョイント25を介して前記サイドヘッドレスト10の背面が支持されている。
前記アーム20の進退杆22は任意の突出(進退)位置において先端の締結輪22aをねじ締めすることによってその位置を固定し得る。
上下杆24は進退杆22に対し前記ボールジョイント23を介して任意の傾斜方向に回転可能となっており、その回転位置でボルト(図示せず)のねじ込み(図2の符号25a参照)等によってその位置が固定される。なお、ボールジョイント23は回動しない構造としても良い。
また、サイドヘッドレスト10の枠体11は前記上下杆24に対し前記ボールジョイント25を介して任意の傾斜方向に回転可能となっており、その回転位置でボルト25aのねじ込み等によってその位置が固定される。このため、サイドヘッドレスト10は、アーム20に対して上下左右の任意の方向にその座面(当面)を変更可能である。
サイドヘッドレスト10の枠体11内にはクッション材12と一体の支持板13が枠体11に対して昇降可能に設けられており、その支持板13と枠体11の間にラチェット機構14が設けられている(図4参照)。ラチェット機構14は、ラチェット爪14aとラチェットラック14b、バネ14cとからなり、ラチェット爪14aが枠体11に固定され、ラチェットラック14bが支持板13に形成され、バネ14cが枠体11とラチェット爪14aの一方との間に固定されて設けられている。このため、図4実線から鎖線で示すように、人手等によりラチェット爪14aの他方を押すことで、ラチェット爪14aの一方がバネ14cに抗してラチェットラック14bとの噛み合いを外し、クッション材12を上下杆24(アーム20)に対し上下動させ、その任意の上下動位置でラチェット爪14aの他方を離すとバネ14cによってラチェット爪14aの一方が押し戻され、図4鎖線から実線で示すように、ラチェット爪14aがラチェットラック14bに噛み合ってクッション材12の上下動位置が固定される。
ラチェット機構14は左右に設けなくてもどちらか一方だけでも良い。この場合、支持板13の他方の側縁(ラチェット機構を設けない縁)にはガイドを設ける。
レール機構30は、ピラーF内に設けた前後方向のレール31と、そのレール31に移動自在に設けた移動体32とから成る。レール31は、断面逆横向きコ字状の型材であり、その上側フランジ31a端面がラック33になって下側フランジ31bが逆U字状となっている。移動体32は、前記レール31に嵌る断面コ字状の枠体であり、その上側フランジ32aがコロ34を介してレール31の上側フランジ31aの上向き溝に嵌り、下側フランジ32bの先端がレール31の下側フランジ31bの下向き溝に嵌っている。
また、レール31のラック33には移動体32のモータMで回転するピニオン35が噛み合っている。このため、モータMによってレール31に沿って移動体32が前後に移動する。
なお、移動体32の下側フランジ32bにも前記コロ34と同様なコロを設けることもできる。モータMは電磁ブレーキ付きを採用して任意の移動位置でその位置を固定するようにすることができる。また、モータMの出力軸がラック33と直交しない場合は、ピニオン35を傘歯車構造とすることができる。
移動体32の側面にはアーム20(本体21)の基部が上下方向回転可能に連結されており、この連結部26は、図示しないボルト等によってその連結角度(アーム20の突出角度)を固定し得るようになっている。この連結部26は、ボールジョイントとして、同様に、ボルト等によってその連結角度を固定し得る。また、この連結部26を電磁ブレーキ付きのモータによって構成し、そのモータの駆動によってアーム20を任意の突出角度にするとともに、その位置で固定することもできる。
この車両後部座席乗員用頭部支持装置Aは以上の構成であり、つぎにその作用について図1、図2、図5等に基づいて説明する。まず、不使用時は、図1、図2、図5鎖線で示すように、車両内の側面(ピラーF)内に収納して運転者の後方確認の邪魔にならないようにする。このように、この車両後部座席乗員用頭部支持装置AがピラーF内に納まれば、三列座席以上の車両の場合、後部座席の乗り降りに支障がなく、その後部座席の乗員の前方への視覚の妨げにもならない。
つぎに、使用時には、図5実線に示すように、アーム20を所要角度に起立させるとともに進退杆22を引き出して所要の長さに設定し、さらに、サイドヘッドレスト10を所要の角度に調整し、乗員の頭部Hを気持ちよく支持するようにする。
このとき、図6に示すように、シート背もたれSの上部のヘッドレスト50を固定可能なボールジョイント51を介して傾斜可能とすると、乗員の頭部Hをよりフィット感をもって支持することができる。
上記実施形態において、アーム20は1本に限らず、2本等の複数とし得る。このとき、その本数に応じて移動体32もその数を増やしたり、移動体32をレールの長さ方向に長くしたりして各アーム20を支持する大きさとする。筒状本体21をピラーFの天井コーナ部内等に納まる大きさにすれば、本体21は移動体32に対して上下に回転させなくても良い。図7に示すように、アーム20にはカバー29を設けることができる。このとき、進退杆22のカバー29は進退杆22と一体に動いて本体21のカバー29内に収納するようにする。
また、アーム20は四節リンク機構としたり、パンタグラフ機構等としたりして伸縮するようにすることができる。
さらに、アーム20の関節部分を成すボールジョイントを電磁ブレーキ付モータによって任意の角度に回転・停止可能とすることができる。すなわち、ロボットアーム機構とすれば、サイドヘッドレスト10を前後左右及びシート背もたれ上部のヘッドレスト50に向かう3次元方向に移動させて、頭部Hの任意の位置に対応することができる。
なお、この発明に係る車両後部座席乗員用頭部支持装置Aは最後部座席にも採用することができる。このとき、シート背もたれ上部にヘッドレスト50が備えられていない車両、例えばセダン車の後部座席(特許文献2第5図参照)においては、サイドヘッドレスト10の後側縁にヘッドレストをサイドヘッドレストの側縁にその座面に重なるように起伏自在に付設することができる。また、可能であれば、左座席(左側面ピロー)に設けることもできる。
A 車両後部座席乗員用頭部支持装置
F ピラー(側壁)
S 座席(シート背もたれ)
10 サイドヘッドレスト
11 サイドヘッドレストの枠体
12 同クッション材
13 同支持板
14 同ラチェット機構
14a ラチェット爪
14b ラチェットラック
14c ラチェットバネ
20 アーム
21 アームの筒状本体
22 同進退杆
23、25 同ボールジョイント
24 同上下杆
29 アームカバー
30 レール機構
31 レール
32 移動体
33 ラック
34 移動体のコロ
35 モータ駆動のピニオン
50 シート(座席)背もたれ上部のヘッドレスト
51 同ヘッドレストのボールジョイント

Claims (5)

  1. 車両内の側面から座席側に突出するアームと、前記アームの先端に設けられたサイドヘッドレストとを有し、前記アームと前記サイドヘッドレストは前記車両内の側面に収納可能であり、かつ、前記アームは伸縮可能である車両後部座席乗員用頭部支持装置。
  2. 前記車両内の側面にレールを設け、前記レールに前記アームの基部を移動自在に支持し、前記レールに付設したラックに前記アームの基部に設けたモータ駆動のピニオンを噛み合わせて、前記サイドヘッドレストを車両の前後方向に移動可能とした請求項1に記載の車両後部座席乗員用頭部支持装置。
  3. 前記サイドヘッドレストを前記アームの軸心に対して横方向に移動可能とした請求項1又は2に記載の車両後部座席乗員用頭部支持装置。
  4. 前記サイドヘッドレストを前記アームの軸心に対して回転可能及び傾斜可能とした請求項1から3の何れか1項に記載の車両後部座席乗員用頭部支持装置。
  5. 前記座席の背もたれ上部にヘッドレストを有する車両においては、前記ヘッドレストを上下方向に対して回転及び傾斜可能とした請求項1から4の何れか1項に記載の車両後部座席乗員用頭部支持装置。
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