JP2017166231A - 地盤改良装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地盤改良本数を縮少し、工期短縮を図ることができる地盤改良装置を提供する。
【解決手段】地盤改良装置100は、同軸二重筒構造を有する主回転軸20の先端部に配置された主削孔ビット30と、これより基端側の主回転軸20の外周に配置され互いに反対方向に回転する複数の相対撹拌翼41,42,43と、これらより基端側にて主回転軸20の周囲を包囲するように配置された4本の副回転軸50と、その下端部に配置された副削孔ビット51と、主回転軸20と直交する仮想平面上における、複数の削孔ビット51が掘削する領域の形状が、主回転軸20を中心とする四角形をなすように整形する整形手段60と、これより基端側の主回転軸20、副回転軸50の外周にそれぞれ配置された撹拌翼23,52と、これらより基端側に配置されたブレ止め部材80及び回転伝達手段70と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、軟弱地盤に固化材を注入して掘削土と撹拌混合し、固化材を固化させて地盤を改良する工事において使用する地盤改良装置に関する。
軟弱地盤を掘削しながらセメントミルクなどの固化材を注入し、掘削土壌と固化材とを撹拌混合して固化させ、地中に改良杭を造成して地盤を強化する装置については、従来、様々なものが開発されているが、本発明に関連するものとして、例えば、特許文献1に記載された「地盤改良装置」がある。
この「地盤改良装置」は、内側軸と外側軸とを内外側二重軸に形成すると共に、内側軸・外側軸を相互に逆回転可能となした掘削軸体と、この掘削軸体に、内側撹拌翼と外側撹拌翼とを内外側位置にて相対的に逆回転させるべく取り付けた相対撹拌翼体と、を具備している。また、この「地盤改良装置」においては、内側撹拌翼と外側撹拌翼の少なくともいずれか一方に、固化材を吐出するための固化材吐出部が設けられている。
図10は、特許文献1に記載された「地盤改良装置」を使用して軟弱地盤の改良工事を行っている途中の地盤表面を示す平面図である。図10中に示す複数の円形部R1のうちの1つで囲まれた領域は前記「地盤改良装置」を構成する掘削軸体を地盤に対して1回挿入することによって撹拌混合される領域(改良領域)を示している(以下、円形部R1を1本当たりの改良面積と称することがある。)
1本当たりの改良面積(円形部R1)の直径は、前記「地盤改良装置」を構成する掘削軸体の先端部に取り付けられた相対撹拌翼体の外径によって定まるので、一律に決まってはいないが、一般的には、円形部R1の直径は2,260mm程度である。
また、前記「地盤改良装置」を使用して軟弱地盤の改良工事を行う場合、地盤中に撹拌混合(改良)されない領域が残存するのを回避するため、図10に示すように、隣り合う撹拌混合領域(円形部R1で囲まれた部分)の一部同士がラップするように施工されている。具体的には、隣り合う円形部R1の中心間距離Q1,Q2について、いずれも円形部R1の直径2,260mmよりも小さい値、例えば、Q1=1,958mm程度、Q2=1,695mm程度に設定して施工されている。
特開2001−200531号公報
前述したように、特許文献1に記載された「地盤改良装置」を使用して軟弱地盤の改良工事を行う場合、隣り合う改良領域R1(図10中の円形部R1で囲まれた部分)の一部が互いにラップし、隙間なく施工する必要がある。このため、図10中に示すラップ部分P1は工事(労力やエネルギなど)の無駄となっている。
例えば、広さが1000平方メートルの軟弱地盤に対し、特許文献1記載の「地盤改良装置」を使用し、1本当たりの改良面積が図10に示す状態となる作業条件で地盤改良工事を施工した場合、対象範囲を隙間なく改良するためには、300本程度を要しているのが実状である。このため、施工対象の土地の面積が広くなるほど、労力やエネルギの無駄が増大し、工期長期化の要因ともなっている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、1本の地盤改良作業の効率化により改良領域を拡大し、さらに、改良領域形態を見直すことでラップしない施工が可能となり、労力やエネルギの無駄を除き、地盤改良本数を縮少して、工期短縮を図ることができる地盤改良装置を提供することにある。
本発明の地盤改良装置は、
動力源により基端側が回転駆動されることにより、筒状の内軸と外軸とが同一軸心周りに互いに逆方向に回転可能な同軸二重筒構造を有する主回転軸と、
前記主回転軸の先端部に、前記内軸と連結された状態で配置された主削孔ビットと、
前記主削孔ビットより基端側の前記主回転軸の外周に配置され互いに反対方向に回転する複数の相対撹拌翼と、
前記相対撹拌翼より基端側の前記主回転軸の周囲に前記主回転軸と略平行な姿勢で前記主回転軸を包囲するように配置された少なくとも4本の副回転軸と、
前記副回転軸の下端部に配置された副削孔ビットと、
複数の前記副回転軸の副削孔ビットが掘削する領域が、前記主回転軸と直交する仮想平面上にて前記主回転軸を中心とする多角形をなすように整形する整形手段と、
前記整形手段より基端側の前記主回転軸の外周及び前記副回転軸の外周に配置された複数の撹拌翼と、
前記主回転軸の回転を前記副回転軸に伝える回転伝達手段と、を備えたことを特徴とする。
ここで、
前記相対撹拌翼が、
前記外軸の外周に放射状に配置された内側撹拌翼と、
前記内軸の外周に略コ字状をなすように配置され前記内側撹拌翼の回転領域の外側を前記内側撹拌翼と逆方向に回転する中間撹拌翼と、
前記外軸の外周に略コ字状をなすように配置され前記中間撹拌翼の回転領域の外側を前記中間撹拌翼と逆方向に回転する外側撹拌翼と、を備えたものであることが望ましい。
この場合、
前記内側撹拌翼が、前記外軸の外周から放射状に起立した平板状の部材であり、
前記中間撹拌翼が、前記内側撹拌翼を挟んで前記内軸の軸心方向に離れた二つの位置の当該内軸外周から起立した一対の横翼部と、前記横翼部の先端同士を繋ぐ縦翼部と、を有し、
前記外側撹拌翼が、前記中間撹拌翼を挟んで前記外軸の軸心方向に離れた二つの位置の当該外軸外周から起立した一対の横翼部と、前記横翼部の先端同士を繋ぐ縦翼部と、を有する、構成とすることができる。
一方、前記回転伝達手段が、前記外軸の外周に放射状に配置された複数の駆動部材と、複数の前記副回転軸の外周に放射状に配置された複数の被駆動部材と、を備え、
前記被駆動部材の一部が、常に前記駆動部材の回転領域内の当該駆動部材に接触可能な位置に存在するように配置された、構成とすることができる。
また、前記駆動部材が前記外軸の外周から放射状に起立した一対の脚部を有する門型の部材であり、
前記被駆動部材が前記副回転軸の外周から放射状に起立した棒状の部材である、構成とすることができる。
本発明により、1本の地盤改良作業の効率化により改良領域を拡大し、さらに、改良領域形態を見直すことでラップしない施工が可能となり、労力やエネルギの無駄を除き、地盤改良本数を縮少して、工期短縮を図ることができる地盤改良装置を提供することができる。
本発明の実施形態である地盤改良装置の使用状態を示す一部省略斜視図である。 図1に示す地盤改良装置を矢線X方向から見た一部省略正面図である。 図2中のA−A線における一部省略断面図である。 図2中のB−B線における一部省略断面図である。 図2中のC−C線における一部省略断面図である。 図2中のD−D線における一部省略断面図である。 図2中のE−E線における一部省略断面図である。 図1に示す地盤改良装置によって改良された地盤表面を示す平面図である。 図1に示す地盤改良装置による改良工事中の地盤表面を示す平面図である。 従来の地盤改良装置による改良工事中の地盤表面を示す平面図である。
以下、図1〜図9に基づいて、本発明の実施形態である地盤改良装置100について説明する。図1に示すように、地盤改良装置100は、無限軌道4により自走可能な杭打機10の機械本体1の前方に鉛直方向に立設されたリーダー2の下端部に設けられた固定ホルダ3に取り付けられている。リーダー2の前方には、リーダー2と平行をなす二重管ロッド5が設けられ、二重管ロッド5の上方に、駆動用モータ及び二重反転歯車機構(図示せず)が設けられている。二重管ロッド5の下方には、後述する主回転軸20が一体的に連設されている。なお、主回転軸20の鉛直上方側を基端側(若しくは上端側)と称し、鉛直下方側を先端側(若しくは下端側)と称する(以下、同様)。
図1,図2に示すように、地盤改良装置100は、動力源(駆動用モータ)により基端側が回転駆動されることにより、円筒状の内軸21と外軸22とが同一軸心20c周りに互いに逆方向に回転可能な同軸二重筒構造を有する主回転軸20を備えている。
主回転軸20の先端部には、内軸21と連結された状態で主削孔ビット30がプロペラ状に配置されている。主削孔ビット30は櫛刃形状をなしている。主削孔ビット30より基端側の主回転軸20の外周には、互いに反対方向に回転する複数の相対撹拌翼(内側撹拌翼41,中間撹拌翼42,外側回転翼43)を配置することにより相対撹拌部40が形成されている。
相対撹拌部40より基端側の主回転軸20の周囲には、主回転軸20と略平行な姿勢で主回転軸20を包囲するように4本の副回転軸50が配置されている。副回転軸50の下端部には櫛刃状の副削孔ビット51がプロペラ状に配置されている。また、副回転軸50の副削孔ビット51より基端側の部分には、複数の副回転軸50の副削孔ビット51が掘削する領域が、主回転軸20と直交する仮想平面上にて主回転軸20を中心とする正四角形をなすように整形する整形手段60(改良面積確保プレート)が配置されている。
前記整形手段60よりも基端側の主回転軸20の外周及び副回転軸50の外周にはそれぞれ複数の撹拌翼23,52が軸心20c方向に距離を隔てて配置されている。また、撹拌翼23,52よりも基端側の主回転軸20及び副回転軸50にはブレ止め部材80が取り付けられている。さらに、ブレ止め部材80よりも基端側の主回転軸20及び副回転軸50には回転伝達手段70が設けられている。
図2,図3に示すように、相対撹拌部40は、複数の内側撹拌翼41、中間撹拌翼42及び外側撹拌翼43を備えている。複数の内側撹拌翼41は、主回転軸20の外軸22の外周に180度間隔で放射状に配置されている。複数の中間撹拌翼42は、内軸21の外周に略コ字状をなすように120度間隔で配置され、内側撹拌翼41の回転領域の外側を内側撹拌翼41と逆方向に回転する。複数の外側回転翼43は、外軸22の外周に略コ字状をなすように120度間隔で配置され、中間撹拌翼42の回転領域の外側を中間撹拌翼42と逆方向に(内側撹拌翼41と同方向に)回転する。
内側撹拌翼41は、外軸22の外周から放射状に起立した平板状の部材である。中間撹拌翼42は、内側撹拌翼41を挟んで内軸21の軸心20c方向に離れた二つの位置の当該内軸21外周から起立した一対の横翼部42aと、一対の横翼部42aの先端同士を繋ぐ縦翼部42bと、を有している。外側撹拌翼43は、中間撹拌翼42を挟んで外軸22の軸心方向20cに離れた二つの位置の当該外軸22外周から起立した一対の横翼部43aと、横翼部43aの先端同士を繋ぐ縦翼部43bと、を有している。
中間撹拌翼42を構成する一対の横翼部42aのうち下方に位置する横翼部42aは、上方の横翼部42aよりも軸心20c周りに中間撹拌翼42の回転方向に沿って45度前進した位置に設けられているため、一対の横翼部42aの先端同士を繋ぐ縦翼部42bは軸心20c周りに描かれる螺旋の一部をなしている。
同様に、外側撹拌翼43を構成する一対の横翼部43aのうち下方に位置する横翼部43aは、上方の横翼部43aよりも軸心20c周りに外側撹拌翼43の回転方向に沿って45度前進した位置に設けられているため、一対の横翼部43aの先端同士を繋ぐ縦翼部43bは軸心20c周りに描かれる螺旋形の一部をなしている。
図4に示すように、整形手段60は、内軸21を回転自在に保持する軸受部61と、軸受部61の外周から90度間隔で放射状に延設された4本の支持部材62と、副回転軸50を回転自在に保持するため支持部材62の先端部に設けられた軸受部63と、4つの軸受部63が正四角形の頂点に位置するように保持する正方形状の内側枠状部材64と、枠状部材64の周りを囲繞する正方形状の外側枠状部材65と、を備えている。内側枠状部材64と外側枠状部材65との間には、両者を連接する複数の補強部材66が、軸心20cから放射状に拡がる方向に設けられている。
図2,図4に示すように、整形手段60の外側枠状部材65の一辺の長さは、主削孔ビット30の回転直径(主削孔ビット30の削孔領域30xの直径)と同等である。また、4つの副削孔ビット51の削孔領域51xの外周の一部が外側枠状部材65の角隅部67よりも内側に位置し、且つ、前記外周の一部が外側枠状部材65の辺縁部68から突出するように配置されている。
図2,図5に示すように、副回転軸50の副削孔ビット51より基端側(整形手段60より基端側)の外周には複数の撹拌翼52がプロペラ状に配置されている。また、副回転軸50の撹拌翼52の近傍の主回転軸20の外軸22の外周には、副回転軸50の撹拌翼52の上下に位置する複数の撹拌翼23がプロペラ状に配置されている。主回転軸20及び副回転軸50の撹拌翼23,52よりも基端側の位置には、複数の副回転軸50を主回転軸20の周りで一定状態に保持するためのブレ止め部材80が配置されている。
図6に示すように、ブレ止め部材80は、内軸21を回転自在に保持する軸受部81と、軸受部81の外周から90度間隔で放射状に延設された4本の支持部材82と、副回転軸50を回転自在に保持するため支持部材82の先端部に設けられた軸受部83と、を備えている。
図2に示すように、ブレ止め部材80よりも基端側の副回転軸50の外周には、主回転軸20の回転を4本の副回転軸50に伝えるための回転伝達手段70が設けられている。図2,図7に示すように、回転伝達手段70は、外軸22の外周に放射状に配置された複数の駆動部材24と、4本の副回転軸50の外周に放射状に配置された複数の被駆動部材53と、を備えている。
図2に示すように、駆動部材24は、外軸22の外周の軸心20c方向に離れた二つの位置から放射状に起立した一対の脚部24aと、一対の脚部24aの先端同士を軸心20方向に繋ぐ連接部24bと、を有する門型の部材である。被駆動部材53は副回転軸50の外周から放射状に起立した棒状の部材である。図7中に示すように、回転方向に隣り合う駆動部材24の間及び被駆動部材53の間にはそれぞれ補強部材24c,53aが設けられている(なお、図2中では、補強部材24c,53aを省略している)。
図2,図7に示すように、回転伝達手段70においては、被駆動部材53の一部(先端部)が、常に駆動部材24の回転領域24x内の当該駆動部材24の連接部24bに接触可能な位置に存在するように配置されている。外軸22の回転により、複数の駆動部材24が軸心20c周りに回転すると、駆動部材24の連接部24bが、4本の副回転軸50の被駆動部材53の先端部に接触して、これを押圧することにより回転力が副回転軸50に伝達されるので、4本の副回転軸50が同じ方向に回転する。4本の副回転軸50が回転すると、それぞれの副回転軸50に設けられた複数の副削孔ビット51及び撹拌翼52が回転する。
次に、図1,図2,図8,図9に基づいて、地盤改良装置100を使用した地盤改良工事について説明する。図1に示すように、地盤改良装置100は、杭打機10の機械本体1の前方のリーダー2の下端部に取り付けて使用する。
地盤改良工事の現場に搬入した杭打機10の前方に取り付けられた地盤改良装置100の主回転軸20の内軸21及び外軸22を、杭打機10に設けられた駆動源(図示せず)によって互いに逆回転させながら、改良工事の対象である軟弱地盤中に向かって地盤改良装置100を下降させていくと、図1中の矢線方向に回転する、主削孔ビット30及び副削孔ビット51によって地盤が掘削されるとともに、相対撹拌翼41,42,43及び撹拌翼23,52によって掘削土が撹拌される。
なお、図2中において「40x」で示す部分は、相対撹拌部40による撹拌領域の垂直面形状を示している。図5中において、「23x」で示す部分は撹拌翼23による撹拌領域の水平面形状を示し、「52x」で示す部分は撹拌翼52による撹拌領域の水平面形状を示している。
これと並行して、杭打機10側に配置された固化材供給部(図示せず)から二重管ロッド5の上端側へ固化材(例えば、セメントミルクなど)が供給され、供給された固化材は主回転軸20の内軸21の中空部内を経由して主回転軸20の先端部20aから地盤中に向かって吐出される。
地盤改良装置100を軟弱地盤中に向かって下降させながら、前述した作業を行っていくと、主削孔ビット30及び副削孔ビット51によって地盤が掘削されながら、相対撹拌翼41,42,43及び撹拌翼23,52によって掘削土と固化材とが撹拌混合され、軟弱地盤中に土壌と固化材とが均一に混合された領域が形成されるので、固化材が固化した後は強固な地盤に改良される。
前述したように、地盤改良装置100は、地盤を掘削する機能を有する主削孔ビット30及び4つの副削孔ビット51と、改良面積を確保する機能を有する整形手段60(改良面積確保プレート)と、を備えている。このため、地盤改良装置100による1本の改良作業(地盤改良装置100を軟弱地盤中の所定深さまで下降させた後、引き上げる1回の作業)により、地盤中において、図8に示すような領域を地盤改良することができる。
図8は、図1に示す地盤改良装置100を使用した1回の改良作業によって改良された地盤表面を示す平面図であり、「30x」で示す部分は、地盤改良装置100の主削孔ビット30による削孔領域30xを示しており、「51x」で示す4つの部分は、それぞれ副削孔ビット51の削孔領域51xを示している。また、「60x」で示す部分は整形手段60を備えた地盤改良装置100によって確保(改良)された改良領域(撹拌混合領域)を示している。
図1,図2に示すように、地盤改良装置100は、主削孔ビット30及び相対撹拌部40に加え、4つの副削孔ビット51、複数の撹拌翼23,52及び整形手段60を備えているので、軟弱地盤に対する1本の改良作業により、図8に示すように、水平面形状が正四角形をした地盤改良領域60xを構築することができる。
従って、面積の広い軟弱地盤の改良工事を行う場合、従来、図10に示すように、隣り合う撹拌混合領域(円形部R1で囲まれた部分)の一部をラップさせ隙間なく施工する必要があったが、本実施形態の地盤改良装置100を使用すれば、隣り合う改良領域60xの一部をラップさせる必要がない。このため、地盤改良作業に要する労力及びエネルギを削減し、工期短縮を図ることができる。
地盤改良装置100において、主削孔ビット30の回転直径は2000mmであり、副削孔ビット51及び撹拌翼52の回転直径は900mmであり、撹拌翼23の回転直径は1400mmである。また、整形手段60の外側枠状部材65の一つの辺縁部68の長さは2000mmである。さらに、正方形をした外側枠状部材65の辺縁部68長手方向に隣り合う副回転軸50の間隔は1200mmであり、外側枠状部材65の対角線方向に対向する副回転軸50の間隔は1700mmである。
従って、地盤改良装置100を使用して地盤改良工事を行う場合、図9に示すように、主回転軸20の挿入地点20pを水平方向に2000mm間隔で移動させながら施工すると、隣り合う改良領域60xの一部がラップせず、隙間なく地盤改良することができる。
ここで、図9,図10を用いて、改良領域の平面形状が正方形となる地盤改良装置100を使用した場合と、改良領域の平面形状が円形となる従来の地盤改良装置を使用した場合との作業効率の違いについて説明する。
例えば、面積が1000平方メートルの軟弱地盤に対し、地盤改良装置100を使用して地盤改良工事を施工した場合、図9に示すような状態(隣り合う改良領域60xの一部がラップしない状態)で改良作業を進めることができるので、地盤改良装置100の地盤中への挿入本数は250本となる。
一方、前述と同面積の軟弱地盤に対し、従来の地盤改良装置を使用して地盤改良工事を施工した場合、前述したように、図10に示すような状態(隣り合う改良領域R1の一部がラップする状態)で改良作業を進める必要があるので、地盤改良装置の地盤中への挿入本数は300本となる。
このように、1000平方メートルの軟弱地盤に対して地盤改良装置100を使用して改良工事を行った場合、従来に比べ、地盤中への挿入本数を約17%近くまで減らすことができる。即ち、地盤改良装置100を使用することにより、地盤改良本数を縮少し、工期短縮を図ることができる。
なお、図1〜図9に基づいて説明した地盤改良装置100は、本発明の一例を示すものであり、本発明の地盤改良装置は前述した地盤改良装置100に限定されない。
本発明の地盤改良装置は、軟弱地盤の強化や汚染土壌の処理などを目的として、土木建設業などの産業分野において広く利用することができる。
1 機械本体
2 リーダー
3 固定ホルダ
4 無限軌道
5 二重管ロッド
10 杭打機
20 主回転軸
20a 先端部
20c 軸心
20p 挿入地点
21 内軸
22 外軸
23,52 撹拌翼
23x,40x,52x 撹拌領域
24 駆動部材
24a 脚部
24b 連接部
24c,53a 補強部材
24x 回転領域
30 主削孔ビット
30x,51x 削孔領域
40 相対撹拌部
41,42,43 相対撹拌翼
42a,43a 横翼部
42b,43b 縦翼部
50 副回転軸
51 副削孔ビット
60 整形部材
60x 改良領域
61,63,81,83 軸受部
62,82 支持部材
64 内側枠状部材
65 外側枠状部材
66補強部材
67 角隅部
68 辺縁部
100 地盤改良装置

Claims (5)

  1. 動力源により基端側が回転駆動されることにより、筒状の内軸と外軸とが同一軸心周りに互いに逆方向に回転可能な同軸二重筒構造を有する主回転軸と、
    前記主回転軸の先端部に、前記内軸と連結された状態で配置された主削孔ビットと、
    前記主削孔ビットより基端側の前記主回転軸の外周に配置され互いに反対方向に回転する複数の相対撹拌翼と、
    前記相対撹拌翼より基端側の前記主回転軸の周囲に前記主回転軸と略平行な姿勢で前記主回転軸を包囲するように配置された少なくとも4本の副回転軸と、
    前記副回転軸の下端部に配置された副削孔ビットと、
    複数の前記副回転軸の副削孔ビットが掘削する領域が、前記主回転軸と直交する仮想平面上にて前記主回転軸を中心とする多角形をなすように整形する整形手段と、
    前記整形手段より基端側の前記主回転軸の外周及び前記副回転軸の外周に配置された複数の撹拌翼と、
    前記主回転軸の回転を前記副回転軸に伝える回転伝達手段と、を備えた地盤改良装置。
  2. 前記相対撹拌翼が、
    前記外軸の外周に放射状に配置された内側撹拌翼と、
    前記内軸の外周に略コ字状をなすように配置され前記内側撹拌翼の回転領域の外側を前記内側撹拌翼と逆方向に回転する中間撹拌翼と、
    前記外軸の外周に略コ字状をなすように配置され前記中間撹拌翼の回転領域の外側を前記中間撹拌翼と逆方向に回転する外側撹拌翼と、を備えた請求項1記載の地盤改良装置。
  3. 前記内側撹拌翼が、前記外軸の外周から放射状に起立した平板状の部材であり、
    前記中間撹拌翼が、前記内側撹拌翼を挟んで前記内軸の軸心方向に離れた二つの位置の当該内軸外周から起立した一対の横翼部と、前記横翼部の先端同士を繋ぐ縦翼部と、を有し、
    前記外側撹拌翼が、前記中間撹拌翼を挟んで前記外軸の軸心方向に離れた二つの位置の当該外軸外周から起立した一対の横翼部と、前記横翼部の先端同士を繋ぐ縦翼部と、を有する、請求項2記載の地盤改良装置。
  4. 前記回転伝達手段が、前記外軸の外周に放射状に配置された複数の駆動部材と、複数の前記副回転軸の外周に放射状に配置された複数の被駆動動部材と、を備え、
    前記被駆動部材の一部が、常に前記駆動部材の回転領域内の当該駆動部材に接触可能な位置に存在するように配置された請求項1〜3のいずれかの項に記載の地盤改良装置。
  5. 前記駆動部材が前記外軸の外周から放射状に起立した一対の脚部を有する門型の部材であり、
    前記被駆動部材が前記副回転軸の外周から放射状に起立した棒状の部材である、請求項4記載の地盤改良装置。
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