JP2017166872A - 圧力センサモジュール及び圧力センサモジュールの接続構造 - Google Patents

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靖明 金子
Yasuaki Kaneko
靖明 金子
昌紀 大田
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昌紀 大田
斉 津田
Hitoshi Tsuda
斉 津田
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Abstract

【課題】圧力室を封止しているシール部材の変位に起因する圧力室の圧力伝達特性の変化を防止できる技術を提供する。【解決手段】中空部30を有するベース12と、中空部30内に圧力室42を区画するダイアフラム体14と、ダイアフラム体14を挟んで圧力室42とは反対側に被測定流体が導入される導入流路46を区画するための中空構造体16と、導入流路46からダイアフラム体14及び圧力室42を介して伝達される圧力を検出するための圧力センサ素子18と、圧力室42を封止する第1シール部材22と、を備え、第1シール部材22は、被測定流体が導入される空間と圧力室42とを隔てる位置に配置されることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、被測定流体の圧力を検出するための圧力センサモジュール及びその接続構造に関する。
従来より、圧力センサモジュール(以下、モジュールともいう)では、圧力センサ素子(以下、センサ素子という)を測定対象となる被測定流体から隔離して保護するため、ダイアフラムを用いることがある。ダイアフラムは、通常、センサ素子が収容される圧力室と、被測定流体が導入される導入流路とを隔てるように配置される。圧力室は、通常、ハウジング等の内部に配置されるシール部材により外気等に晒されないように封止される(特許文献1参照)。
特開2009−198187号公報
ところで、圧力室の内圧は、被測定流体の圧力に応じて変動する。圧力室の内圧が変動した場合に、圧力室の内圧の変動を受けて圧力室を封止しているシール部材が変位してしまうと、シール部材が封止している圧力室を含む空間の容積が変化してしまう。この結果、ダイアフラムからセンサ素子に対する圧力室の圧力の伝達のされ方、つまり、圧力室の圧力伝達特性が変化してしまい、モジュールの検出精度の低下を招きかねない。
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的の1つは、圧力室を封止しているシール部材の変位に起因する圧力室の圧力伝達特性の変化を防止できる技術を提供することにある。
本発明の第1の態様は圧力センサモジュールである。第1の態様は、中空部を有するベースと、前記中空部内に圧力室を区画するダイアフラム体と、前記ダイアフラム体を挟んで前記圧力室とは反対側に被測定流体が導入される導入流路を区画するための中空構造体と、前記導入流路から前記ダイアフラム体及び前記圧力室を介して伝達される圧力を検出するための圧力センサ素子と、前記圧力室を封止する第1シール部材と、を備え、前記第1シール部材は、前記被測定流体が導入される空間と前記圧力室とを隔てる位置に配置されることを特徴とする。
本発明の第2の態様は圧力センサモジュールである。第2の態様は、中空部を有するベースと、前記中空部内を圧力室と被測定流体が導入される導入流路とに区画するためのダイアフラム体と、前記導入流路から前記ダイアフラム体及び前記圧力室を介して伝達される圧力を検出するための圧力センサ素子と、前記圧力室を封止する第1シール部材と、前記第1シール部材の位置を保持し、前記ベースとは別体のシール押さえと、を備え、前記第1シール部材は、前記被測定流体が導入される空間と前記圧力室とを隔てる位置に配置されることを特徴とする。
本発明の第3の態様は圧力センサモジュールの接続構造である。第3の態様は、第2の態様の圧力センサモジュールであって、前記ベースに外部接続部が設けられた圧力センサモジュールと、前記外部接続部との間で第3シール部材を介装した状態で前記外部接続部に接続される流体導入部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、圧力室を封止しているシール部材の変位に起因する圧力室の圧力伝達特性の変化を防止できる。
第1実施形態の圧力センサモジュールの斜視図である。 第1実施形態の圧力センサモジュールの正面断面図である。 第1実施形態の圧力センサモジュールの表側の構成要素を示す正面断面図である。 図4(a)は、第1実施形態のダイアフラム体及び中空構造体の構成を示す正面断面図であり、図4(b)は、図4(a)のA部の拡大図である。 図3のA-A線端面図である。 第1実施形態の圧力センサモジュールの使用状態を示す図である。 図7(a)は、第1実施形態の圧力センサモジュールの一部を示す正面断面図であり、図7(b)は、後述する経路Paを示す図である。 図7のベースの受け面部を示す平面断面図である。 第2実施形態の圧力センサモジュールを示す正面断面図である。 第3実施形態の圧力センサモジュールの正面断面図である。 図10のB−B線断面図である。 第3実施形態の圧力センサモジュールの使用状態を示す図である。
以下、実施形態、変形例、参考例では、同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。各図面では、説明の便宜のため、構成要素の一部を適宜省略したり、構成要素の寸法を適宜拡大、縮小して示す。
(第1の実施の形態)
図1は、第1実施形態のモジュール10の斜視図である。図2は、モジュール10の正面断面図である。
モジュール10は、第1被測定流体と第2被測定流体との圧力差を検知する差圧センサとして用いられる。第1被測定流体及び第2被測定流体は、たとえば、車両用空調装置の流体流路に設けられる絞り部の前後にある二箇所のような、流体流路で圧力の異なる二箇所を流れるものである。
図2に示すように、モジュール10は、ベース12と、ダイアフラム体14と、中空構造体16と、センサ素子18と、押さえ部材20と、第1シール部材22と、第2シール部材24と、を備える。モジュール10は、第1シール部材22、第2シール部材24に関連する構成に主な特徴の一つがあるが、先に周辺構造から説明する。
ベース12は、モジュール10の他の構成部品(ダイアフラム体14、センサ素子18等)の取付相手となる。ベース12は、回路基板26と、被覆樹脂28と、を備える。
回路基板26は、センサ素子18が実装される表面26aと、表面26aとは反対面側に設けられる裏面26bと、センサ素子18の裏側に形成される貫通孔26cとを有する。回路基板26は、不図示の外部電子機器に対して外部端子を介して電気的に接続するための複数の外部接続電極26dを有する(図2参照)。本実施形態の外部接続電極26dはスルーホール電極である。表面26aには、複数の電子部品が実装される。電子部品には、センサ素子18から出力される信号を処理するためのICチップ26eが含まれる。
被覆樹脂28は、モールド成形等により得られる。被覆樹脂28は、回路基板26の表面26aと裏面26bとのそれぞれを保護するため、それらを部分的に被覆する。被覆樹脂28には、有底の中空部30が内部に形成される筒状突出部28aが設けられる。回路基板26の表面26a側の中空部30は、センサ素子18の全体とともに、センサ素子18の周りにある回路基板26の表面26aの一部を露出させるように設けられる。回路基板26の裏面26b側の中空部30は、回路基板26の貫通孔26cや、センサ素子18の裏側にある回路基板26の裏面26bの一部を露出させるように設けられる。
中空部30は、凹部32と、受け面部34と、内周部36とを有する。凹部32は、中空部30の底部に形成される。回路基板26の表面26a側の凹部32の内部にはセンサ素子18が取り付けられる。受け面部34は、凹部32の開口縁から径方向外側に延びるように形成される。内周部36は、受け面部34の外周部から立ち上がるように形成される。以下、回路基板26の表面26a側の凹部32の底側から入口側に向かって延びる凹部32の中心線CLに沿った方向を高さ方向Xという。
モジュール10は、ベース12に対して高さ方向Xの一方側(図2の上側)と他方側(図2の下側)とのそれぞれに共通する構成要素を備えている。これらの構成要素は、ベース12に対する位置関係の他は多くの点で共通している。以下、高さ方向Xの一方側を「表側」とし、他方側を「裏側」とし、主に表側の構成要素を中心に説明し、裏側の構成要素の説明は省略する。
図3は、モジュール10の表側の構成要素を示す正面断面図である。図4(a)は、ダイアフラム体14及び中空構造体16の構成を示す正面断面図であり、図4(b)は、図4(a)のA部の拡大図である。
図3、図4に示すように、ダイアフラム体14は、凹部32を入口側から塞ぐように受け面部34と対向して配置される。ダイアフラム体14は、全体として円形の板状に形成される。ダイアフラム体14は、凹部32を覆うように配置される中心側の可動部14aと、受け面部34と対向する位置に設けられる外周側の外周部14bと、を有する。可動部14aは、自らの厚み方向に弾性的に撓み変形可能に構成される。外周部14bの肉厚は、可動部14aの肉厚より大きくなるように設定される。
ダイアフラム体14は、可動部14aとともに外周部14bの一部を構成する本体部材38と、外周部14bの一部を構成し、本体部材38に接合される補剛部材40と、を有する。本体部材38は、導電性を有するステンレス鋼等の金属を素材としている。補剛部材40は、円形の環状をなしており、導電性を有するステンレス鋼等の金属を素材としている。補剛部材40は、本体部材38の外周部に対して受け面部34側に配置される。補剛部材40は、本体部材38の外周部に接合されることで、本体部材38の外周部の剛性を補強する。
図3に示すように、ダイアフラム体14は、凹部32との間に圧力室42を区画する。ダイアフラム体14は、中空部30内に圧力室42を区画することになる。表側の圧力室42は、センサ素子18、表側の凹部32及び表側のダイアフラム体14により囲まれて形成される。裏側の圧力室42は、センサ素子18の空洞部18b(後述する)、回路基板26の貫通孔26c、裏側の凹部32及び裏側のダイアフラム体14により囲まれて形成される。圧力室42は、後述する導入流路46からダイアフラム体14を介して伝達される流体の圧力をセンサ素子18の受圧変位部18a(後述する)に伝達するためのものである。圧力室42内には、ダイアフラム体14から受けた被測定流体の圧力をセンサ素子18の受圧変位部18aに伝達し易くするため、シリコンオイル等の圧力伝達媒体44が充填される。
中空構造体16は、プレス加工により全体が一体に成形される一体成形品である。中空構造体16は、導電性を有する金属を素材として各部位が一体に成形される。中空構造体16は、ダイアフラム体14を挟んで凹部32とは反対側であって、ベース12の内周部36の内側に配置される。
図3、図4に示すように、本実施形態の中空構造体16は、全体として筒状をなす筒状体である。中空構造体16は、筒状部16aと、張出部16bと、を有する。筒状部16aには、第1シール部材22及び第2シール部材24が巻き付けられる。張出部16bは、筒状部16aの受け面部34側の端部に形成される。張出部16bは、筒状部16aの外周面より径方向外側に環状に張り出すように形成される。
中空構造体16の内部には、導入流路46の少なくとも一部が形成される。導入流路46は、ダイアフラム体14を挟んで凹部32とは反対側に区画されることになる。本実施形態の導入流路46は、中空構造体16の筒状部16aの内壁面とダイアフラム体14の可動部14aとにより形成される。導入流路46は、被測定流体を導入するための流体導入口46aを有する。流体導入口46aは中空構造体16の受け面部34とは反対側の端部に形成される。
中空構造体16は、中空構造体16の受け面部34とは反対側の端部の内周面に形成される外部接続部48を有する。外部接続部48は、高さ方向Xに向かって延びるとともに環状に連なるように形成される。外部接続部48には、後述のように、被測定流体を導入流路46に導入するための中空の流体導入部材60が接続される。導入流路46内には流体導入部材60から流体導入口46aを通して被測定流体が導入される。表側の導入流路46には第1被測定流体が導入され、裏側の導入流路46(不図示)には第2被測定流体が導入される。
中空構造体16の受け面部34側の端部は、その受け面部34側の開口を塞ぐようにダイアフラム体14の外周部14bに突き当てられ、そのダイアフラム体14の外周部14bに溶接等により接合される。詳しくは、本実施形態の中空構造体16は、ダイアフラム体14の外周部14bの外周面に、その張出部16bの外周面がレーザー溶接等の溶接により接合される。本図では、これらを溶接することにより形成される溶接部50を二点鎖線で囲んで示す。溶接部50は、中空構造体16の張出部16b及びダイアフラム体14の外周部14bの間でダイアフラム体14の厚み方向(高さ方向X)に跨がる範囲に形成される。溶接部50は、これらの全周に亘る範囲に連続して形成される。つまり、中空構造体16は、ダイアフラム体14の外周部14bに全周に亘り溶接により接合される。中空構造体16とダイアフラム体14との突き合わせ箇所は、このように全周に亘り接合されることでシールされる。
図3に示すように、センサ素子18は、ピエゾ抵抗型圧力センサ等の圧力センサ素子である。センサ素子18は、膜状の受圧変位部18aと、受圧変位部18aの裏面側に設けられる有底の空洞部18bとを有する。センサ素子18は、回路基板26の表面26aに接着剤等により固定される。センサ素子18の空洞部18bは、回路基板26の貫通孔26cを通して裏側の凹部32に連通される。受圧変位部18aには半導体歪みゲージ等の複数の抵抗素子(不図示)が設けられ、その抵抗素子によりブリッジ回路が前述のセンサ回路として構成される。第1被測定流体の圧力は、表側の導入流路46から表側のダイアフラム体14及び圧力室42内の圧力伝達媒体44を介して受圧変位部18aに伝達される。第2被測定流体の圧力は、裏側の導入流路46から裏側のダイアフラム体14及び圧力室42内の圧力伝達媒体44を介して受圧変位部18aに伝達される。
押さえ部材20は、ベース12に対する中空構造体16の位置を保持するためのものである。ベース12に対する中空構造体16の位置を保持することで、ベース12に対するダイアフラム体14の位置も保持される。このとき、ダイアフラム体14は、押さえ部材20によって、ベース12に対して溶接、接着等により接合されない非接合状態で保持される。
押さえ部材20は、プレス加工により全体が一体に成形される一体成形品である。押さえ部材20は、導電性を有する金属を素材として各部位が一体に成形される。押さえ部材20は、ベース12の筒状突出部28aに高さ方向Xの一方側から被せられる。
図2、図3に示すように、押さえ部材20は、変位規制部20aと、腕部20bと、位置保持部20cとを備える。変位規制部20aは、筒状をなしており、ベース12の内周部36に入口側から差し込まれる。変位規制部20a内には中空構造体16の受け面部34とは反対側の端部が圧入される。これにより、変位規制部20aは、押さえ部材20に対する中空構造体16の筒軸方向での相対変位を規制し、ベース12に対する中空構造体16の位置を保持する。また、変位規制部20aは、受け面部34とは反対側に向けて第2シール部材24が変位しようとしたとき、第2シール部材24との接触により、第2シール部材24の変位を規制する。
腕部20bは、変位規制部20aの基端側の開口縁から径方向外側(図2の左右方向外側)に延びるとともに、中空部30の入口側から底側に向かう方向(図2の下方向)に延びるように二つ形成される。
位置保持部20cは、二つの腕部20bの先端部のそれぞれに個別に形成される。位置保持部20cは、他の押さえ部材20の位置保持部20cとの間でかしめ構造20dを介して係合されることで、ベース12に対する押さえ部材20の位置を保持する。
図5は、図3のA-A線端面図である。
図3、図5に示すように、ベース12の受け面部34や内周部36と、ダイアフラム体14や中空構造体16との間には隙間52が形成される。隙間52は、中空構造体16を取り囲むとともに高さ方向Xに延びる環状をなす。
図3に示すように、第1シール部材22は、前述の隙間52において圧力室42寄りの位置に配置される。第1シール部材22は、弾性をもつとともに環状をなすOリング等である。第1シール部材22は、フロロシリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐オイル性をもつ素材により構成される。第1シール部材22は、ベース12の内周部36と中空構造体16との間で弾性変形した状態で介装され、これらの間をシールする。これにより、第1シール部材22は、外気等の他の流体に晒されないように圧力室42を含む空間を封止する。この圧力室42を含む空間には後述する気密室64や通路66が含まれる。
第2シール部材24は、前述の隙間52において外部空間54寄りの位置に配置される。第2シール部材24は、弾性をもつとともに環状をなすOリング等である。第2シール部材24は、第1シール部材22と同種の耐オイル性をもつ素材、つまり、第1シール部材22と同じ素材により構成される。第2シール部材24は、ベース12の内周部36と中空構造体16との間で弾性変形した状態で介装され、これらの間をシールする。これにより、第2シール部材24は、外部空間54と小室56(後述する)との間での流体の流通を遮断する。
第2シール部材24は、前述の隙間52において第1シール部材22との間に小室56を区画する。小室56は、第1シール部材22、第2シール部材24、ベース12の内周部36及び中空構造体16により囲まれて形成される。第1シール部材22は、この小室56と圧力室42とを隔てており、第2シール部材24は、この小室56と外部空間54とを隔てている。
中空構造体16には、その内部空間と外側の小室56とを連通させる連通路58が形成される。本実施形態の連通路58は、中空構造体16の外内を隔てる壁部に形成される貫通孔である(図5も参照)。小室56は、中空構造体16の内部の導入流路46に連通路58を介して連通される。これにより、流体導入口46aを通して導入流路46に被測定流体を導入したとき、被測定流体は、導入流路46から連通路58を介して小室56に導かれる。第1シール部材22は、被測定流体が導入される空間となる小室56と圧力室42とを隔てる位置に配置され、被測定流体と圧力室42内の流体(圧力伝達媒体44)とに晒されることになる。
以上のモジュール10の使用方法の一例を説明する。図6は、モジュール10の使用状態を示す図である。
中空構造体16の外部接続部48には流体導入部材60が接続される。モジュール10と流体導入部材60は、不図示のハウジング内に一体に収容されて用いられる。流体導入部材60は、被測定流体が流れる流体流路から被測定流体を導入流路46まで導くための内部通路60aと、中空構造体16の外部接続部48に接続するための筒状部60bとを有する。筒状部16aの先端側の開口端は内部通路60aの末端となる。流体導入部材60の筒状部60bは、中空構造体16の外部接続部48の内側に差し込まれ、これらの間に第3シール部材62を介装した状態で接続される。
第3シール部材62は、弾性をもつとともに環状をなすOリング等である。第3シール部材62は、中空構造体16の外部接続部48と流体導入部材60との間で弾性変形した状態で介装され、これらの間をシールする。これにより、第3シール部材62は、外部空間54と導入流路46との間での流体の流通を遮断する。
表側の導入流路46には、表側の流体導入部材60から第1被測定流体が導入される。裏側の導入流路46(不図示)には、裏側の流体導入部材60から第2被測定流体が導入される。導入流路46内の流体からダイアフラム体14の可動部14aに伝わる圧力は、可動部14aの撓み変形を通して圧力室42内の圧力伝達媒体44に伝達され、圧力伝達媒体44を通してセンサ素子18の受圧変位部18aに伝達される。センサ素子18の受圧変位部18aは、第1被測定流体の圧力と、第2被測定流体の圧力との圧力差に応じて変位し、その圧力差(変位量)に応じた検出信号をセンサ回路が生成する。センサ回路が生成した検出信号は、回路基板26の配線パターン(不図示)とセンサ回路を接続するボンディングワイヤ(不図示)、回路基板26の配線パターン、ICチップ26e等を経由して外部電子機器に出力される。
ここで、導入流路46の被測定流体の圧力が変動すると、圧力室42の内圧は、ダイアフラム体14の可動部14aの撓み変形を通じて変動し、被測定流体の圧力と同等の内圧になる。本明細書での「同等」とは比較対象となる両者が同一の場合とほぼ同一の場合とを含む概念である。
第1シール部材22は、被測定流体が導入される空間となる小室56と圧力室42とを隔てる位置に配置される。よって、第1シール部材22には、流体導入部材60から導入流路46に被測定流体が導入されたとき、小室56内の被測定流体と、圧力室42を含む空間内の流体(圧力伝達媒体44)とから同等の圧力が付与される。言い換えると、第1シール部材22には、第1シール部材22が隔てている全ての空間から、被測定流体の圧力と同等の圧力が付与されることになる。ここでの「全ての空間」とは、本実施形態では小室56と、圧力室42を含む空間とをいう。
(A)このため、本実施形態のモジュール10によれば、被測定流体の圧力に応じて圧力室42の内圧が変動した場合でも、第1シール部材22を変位させる荷重が付与され難くなる。この結果、圧力室42を封止している第1シール部材22の変位に起因する圧力室42の圧力伝達特性の変化を防止でき、圧力室42の内圧が変動した場合でもモジュール10の検出精度を確保できる。
また、モジュール10の使用環境によっては、外部空間54が高湿度となることで、外部空間54から第2シール部材24を通して小室56内に水蒸気が透過するケースが考えられる。このケースの場合でも、第2シール部材24を通して小室56内に透過した水蒸気を、小室56から圧力室42ではなく連通路58を介して導入流路46にスムーズに流すことができる。よって、外部空間54から第2シール部材24を通して小室56内に水蒸気が透過した場合でも、圧力室42内への水蒸気の浸入を防止でき、その水蒸気の浸入に起因する圧力室42の圧力伝達特性の変化を防止できる。
特に、従来の特許文献1の構造では、圧力室への水蒸気侵入対策を図るために、Oリングに特殊な金属部材を組み付けたシール部材を用いたり、耐オイル性をもつシール部材の他に水蒸気透過性の低い特殊な材質のシール部材を用いている。本実施形態では、同じ素材の第1シール部材22、第2シール部材24を用いて圧力室42への水蒸気浸入対策を図ることができ、製品コストを抑えられる点で利点がある。
次に、モジュール10の他の特徴を説明する。
図7(a)は、モジュール10の一部を示す正面断面図であり、図7(b)は、後述する経路Paを示す図である。
ベース12とダイアフラム体14や中空構造体16との間には、圧力室42と外部空間54とを通じさせる経路Paが存在する。この経路Paは、ベース12の受け面部34とダイアフラム体14の外周部14bとの間を経由している。この経路Paは、第1シール部材22や第2シール部材24がないと仮定した場合に、圧力室42から外部空間54に圧力室42内の流体(圧力伝達媒体44)がリークし得る経路となる。
この経路Paには、ベース12の受け面部34とダイアフラム体14との間よりも外部空間54側に第1シール部材22が配置される。第1シール部材22は、この経路Paにおいて、ベース12の受け面部34とダイアフラム体14との間よりも外部空間54側に気密室64を形成する。本実施形態の気密室64は、第1シール部材22、ベース12の受け面部34や内周部36、ダイアフラム体14により囲まれて形成される。
図8は、図7のベース12の受け面部34を示す平面断面図である。
図7、図8に示すように、本実施形態の受け面部34には、圧力室42と気密室64とを連通する通路66が形成される。本実施形態の通路66は受け面部34に形成される溝である。通路66は凹部32の周方向に等角度間隔を空けて設けられる。通路66は圧力室42と気密室64との間での流体の流通を促進するために設けられる。この利点を説明する。
ダイアフラム体14と受け面部34とは面接触している。よって、かりに通路66がない場合、圧力室42と気密室64との間での流体(圧力伝達媒体44)の流通経路がダイアフラム体14と受け面部34との間の微小な隙間(不図示)しか存在しなくなり、圧力室42と気密室64との間での圧力の伝達に遅れが生じ易くなる。この結果、ダイアフラム体14の可動部14aが撓み変形する過程で圧力室42と気密室64との間で圧力差が生じ易くなり、センサ素子18の出力特性にヒステリシスやオフセットが生じ易くなってしまう。
この点、本実施形態によれば、圧力室42と気密室64との間で通路66を通して流体の流通が促進される。よって、ダイアフラム体14の可動部14aが撓み変形する過程で圧力室42と気密室64との間の圧力差が生じ難くなる。この結果、センサ素子18の出力特性にヒステリシス等が生じ難くなり、モジュール10の検出精度を確保し易くなる。
(第2の実施の形態)
図9は、第2実施形態のモジュール10を示す正面断面図である。
第2実施形態のモジュール10は、第1実施形態と比べて、主に、ダイアフラム体14及び中空構造体16の構成が相違する。
ダイアフラム体14は、本体部材38と、二つの補剛部材40とを備える。補剛部材40は、第1補剛部材40(A)と、第2補剛部材40(B)とを含む。第1補剛部材40(A)は、本体部材38の外周部14bに対して受け面部34側に配置される。第2補剛部材40(B)は、第1補剛部材40(A)との間で本体部材38の外周部14bをダイアフラム体14の厚み方向に挟んだ位置に配置される。本体部材38と二つの補剛部材40(A)、(B)とは、それらの外周面をダイアフラム体14の厚み方向に跨がる範囲で溶接することにより接合される。
本実施形態の中空構造体16は、全体として筒状をなす筒状体である。中空構造体16の受け面部34側の端部は、ダイアフラム体14と接合されておらず、ダイアフラム体14の表面に間隔を空けて突き合わせられる。
中空構造体16は、筒状部16aと、シール押さえ部16cと、を有する。筒状部16aには、第2シール部材24が巻き付けられる。筒状部16aの内周面には外部接続部48が形成される。シール押さえ部16cは、筒状部16aの受け面部34側の端部に形成される。シール押さえ部16cは、ベース12の受け面部34側に臨む部位に第1シール部材22と接触する接触面16dを有する。接触面16dは、受け面部34側に近づくにつれて縮径するようなテーパー状に形成される。
中空構造体16は、シール押さえ部16cにより第1シール部材22をダイアフラム体14(受け面部34側)に向けて押圧した状態で、押さえ部材20により保持される。このとき、第1シール部材22は押し潰された状態になる。ダイアフラム体14は、第1シール部材22の弾性反発力により受け面部34に押し付けられた状態で、ベース12に対する位置が保持される。第1シール部材22は、中空構造体16のシール押さえ部16cにより押し潰されると、ダイアフラム体14の外周部14bの表面に環状に密着するとともに、内周部36の内周面に環状に密着する。これにより、第1シール部材22は、中空構造体16のシール押さえ部16cとダイアフラム体14の間をシールするとともに、シール押さえ部16cと内周部36との間をシールする。このとき、中空構造体16とダイアフラム体14との突き合わせ箇所は第1シール部材22によりシールされる。第1シール部材22は、被測定流体等の他の流体に晒されないように圧力室42を封止する。
本実施形態の導入流路46は、中空構造体16の筒状部16aの内壁面と、ダイアフラム体14の可動部14aと、第1シール部材22とにより形成される。このように、導入流路46は、中空構造体16の内壁面と、ダイアフラム体14とにより少なくとも一部が形成されていればよい。
第1実施形態の第1シール部材22は、被測定流体が導入される空間となる小室56と圧力室42とを隔てる位置に配置された。本実施形態の第1シール部材22は、前述の小室56と圧力室42と導入流路46とを隔てる位置に配置される。第1シール部材22は、被測定流体が導入される空間となる小室56及び導入流路46と、圧力室42とを隔てる位置に配置されることになる。
この場合でも、導入流路46に被測定流体が導入されたとき、第1シール部材22には、導入流路46や小室56内の被測定流体と、圧力室42を含む空間内の流体(圧力伝達媒体44)とから同等の圧力が付与される。言い換えると、第1シール部材22には、第1シール部材22が隔てている全ての空間から、被測定流体の圧力と同等の圧力が付与されることになる。ここでの「全ての空間」とは、本実施形態では小室56と、圧力室42を含む空間と、導入流路46とをいう。これにより、本実施形態のモジュール10でも、第1実施形態のモジュール10と同様の作用効果を得られる。
(第3の実施の形態)
図10は、第3実施形態のモジュール10の正面断面図である
本実施形態のモジュール10は、第2実施形態のモジュール10と比べて、中空構造体16及び押さえ部材20を備えておらず、その代わりにシール押さえ68を備える点が異なる。以下、第1実施形態のモジュール10との相違点を中心に説明する。
ダイアフラム体14は、ベース12の中空部30内において、凹部32との間に圧力室42を区画するとともに、ダイアフラム体14を挟んで圧力室42とは反対側に導入流路46を区画する。ダイアフラム体14は、中空部30内を圧力室42と導入流路46とに区画することになる。本実施形態の導入流路46は、中空部30の内周部36の内壁面と、ダイアフラム体14と、第1シール部材22と、シール押さえ68とにより形成される。導入流路46は、被測定流体を導入するための流体導入口46aを有する。流体導入口46aは、中空部30の内周部36の受け面部34とは反対側の開口端により構成される。
ベース12の中空部30の内周部36は、受け面部34とは反対側の端部の内周面に形成される外部接続部48を有する。外部接続部48は、高さ方向Xに向かって延びるとともに環状に連なるように形成される。外部接続部48は、後述するシール押さえ68よりも中空部30の流体導入口46a側に形成される。
第1シール部材22は、ダイアフラム体14の外周部14bを間に挟んだ受け面部34とは反対側に配置される。第1シール部材22は、ベース12の内周部36とダイアフラム体14との間の隅角部に配置される。第1シール部材22は、ベース12の内周部36とダイアフラム体14との間に形成される隙間69を塞ぐように配置される。この隙間69は前述の気密室64の一部となる。
図11は、図10のB−B線断面図である。
図10、図11に示すように、シール押さえ68は、ベース12とは別体であり、ベース12に対する第1シール部材22の位置を保持するためのものである。シール押さえ68は、第1シール部材22に接触する第1部材70と、第1部材70を挟んで受け面部34とは反対側に配置される第2部材72とを有する。
第1部材70は環状をなしている。第1部材70は、第1シール部材22より硬質な素材により構成される。第1部材70は、ベース12の受け面部34側に臨む部位に第1シール部材22と接触する接触面70aを有する。接触面70aは、受け面部34側に近づくにつれて縮径するようなテーパー状に形成される。第1部材70は、ベース12の受け面部34とは反対側に臨む部位に第2部材72により押さえられる被押さえ面70bを有する。
第2部材72は、止め輪である。第2部材72は、リング部72aと、リング部72aの外周部から径方向外側に突き出る複数の爪部72bとを有する。リング部72aは、第1部材70の被押さえ面70bに接触することで被押さえ面70bを押さえる役割をもつ。複数の爪部72bは、ベース12の内周部36に食い込んでおり、第2部材72は、複数の爪部72bの食い込みによりベース12に対する位置が保持される。第2部材72は、複数の爪部72bのベース12の内周部36に対する係合により、ベース12に対する位置が保持されるともいえる。これにより、第2部材72は、ベース12に対する第1部材70の位置を保持する。
シール押さえ68は、第1部材70の接触面70aにより第1シール部材22を受け面部34側に向けて押圧した状態で保持される。このとき、第1シール部材22は押し潰された状態になる。ダイアフラム体14は、第1シール部材22の弾性反発力により受け面部34に押し付けられた状態で、ベース12に対する位置が保持される。ベース12に対する第1シール部材22の位置を保持することで、ベース12に対するダイアフラム体14の位置も保持されることになる。このとき、ダイアフラム体14は、シール押さえ68によって、ベース12に対して溶接、接着等により接合されない非接合状態で保持される。
第1シール部材22は、シール押さえ68により押し潰されると、ダイアフラム体14の外周部14bの表面に環状に密着するとともに、内周部36の内周面に環状に密着する。これにより、第1シール部材22は、シール押さえ68とダイアフラム体14の間をシールするとともに、シール押さえ68とベース12の内周部36との間をシールする。このとき、第1シール部材22は、被測定流体等の他の流体に晒されないように圧力室42を封止する。
以上のモジュール10の使用方法の一例を説明する。図12は、モジュール10の使用状態を示す図である。
本発明の一つの態様はモジュール10と流体導入部材60とを接続するための接続構造74として具体化される。この接続構造74は、モジュール10と流体導入部材60とを構成要素としている。
流体導入部材60の筒状部16aはベース12の外部接続部48の内側に差し込まれ、これらの間に第3シール部材62を介装した状態で接続される。第3シール部材62は、ベース12の内周部36と流体導入部材60との間で弾性変形した状態で介装され、これらの間をシールする。これにより、第3シール部材62は、外部空間54と導入流路46との間での流体の流通を遮断する。第3シール部材62は、外部空間54と導入流路46とを隔てている。
第1部材70の径方向内側に形成される空間は導入流路46の一部となる。第2部材72のリング部72aの内側に形成される空間は導入流路46の一部となる。ベース12の内周部36と第1部材70と間には第1間隙76が形成される(図11も参照)。第2部材72の複数の爪部72bの間には第1間隙76に連通する第2間隙78が形成される(図11も参照)。第1部材70のダイアフラム体14との間には第3間隙80が形成される。各間隙76、78、80は導入流路46の一部となり、これら間隙76、78、80には被測定流体が導入される。
第1シール部材22は、被測定流体が導入される空間となる導入流路46と圧力室42とを隔てる位置に配置される。よって、第1シール部材22には、流体導入部材60から導入流路46に被測定流体が導入されたとき、導入流路46内の被測定流体と、圧力室42を含む空間内の流体(圧力伝達媒体44)とから同等の圧力が付与される。言い換えると、第1シール部材22には、第1シール部材22が隔てている全ての空間から、被測定流体の圧力と同等の圧力が付与されることになる。ここでの「全ての空間」とは、本実施形態では導入流路46と、圧力室42を含む空間とをいう。このため、本実施形態のモジュール10でも、前述の(A)で説明した作用効果を得られる。
また、本実施形態のモジュール10によれば、ベース12に外部接続部48を設ければよいため、外部接続部48をもつ中空構造体16のような外形寸法の大きい別部材を組み込む必要がなくなる。このため、モジュール10全体の構造を簡素化でき、製品コストを抑え易くなる。
また、シール押さえ68はベース12とは別体であるため、次の利点がある。仮に、シール押さえ68と同様の機能をベース12を金属製として一部をかしめることで実現する場合、ベース12のかしめ部の形状が安定せず、第1シール部材22によるシール性に製品によるばらつきが生じ易くなる。この点、本実施形態によれば、シール押さえ68がベース12とは別体であり、第1シール部材22の位置を保持するためにかしめが不要である。よって、ベース12の内周部36、ダイアフラム体14、シール押さえ68等の第1シール部材22に接触する他部材の形状が安定しており、第1シール部材22によるシール性に関して良好な信頼性を得られる。
また、中空部30の内周面に流体導入部材60を接続可能な外部接続部48が設けられるため、次の利点がある。仮に、ベース12の筒状突出部28aの外周面に外部接続部48を設ける場合、筒状突出部28aの先端面28bが被測定流体から圧力から受ける受圧面となり、ベース12に対して被測定流体から付与される応力が増大し易くなる。この点、ベース12の中空部30の内周面に外部接続部48を設ける場合、被測定流体から圧力を受ける受圧面の面積を小さくでき、ベース12の回路基板26等に付与される応力を抑えられ、ベース12に要求される強度を緩和した設計を実現し易くなる。
また、本実施形態のモジュール10のベース12は、回路基板26と被覆樹脂28とを備える構造である。よって、センサ素子18から出力される信号を回路基板26に実装されるICチップ26e等で処理したうえで外部電子機器に出力でき、信号の取り扱いの面で多機能化を図ることができる。
また、本実施形態のモジュール10の接続構造74によれば、外部空間54に対して第3シール部材62を介して導入流路46が隔てられるため、次の利点がある。モジュール10の使用環境によっては、外部空間54が高湿度となることで、外部空間54から第3シール部材62を通して導入流路46内に水蒸気が透過するケースが考えられる。このケースの場合でも、第3シール部材62を通して導入流路46内に透過した水蒸気を、導入流路46から流体導入部材60を通して流体流路にスムーズに流すことができる。よって、外部空間54から第3シール部材62を通して水蒸気が透過した場合でも、圧力室42内への水蒸気の浸入を防止でき、その水蒸気の浸入に起因する圧力室42の圧力伝達特性の変化を防止できる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。前述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変更が可能である。また、図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
モジュール10は車両用空調装置に用いられる例を説明したが、その用途は特に限られない。モジュール10は、第1被測定流体と第2被測定流体との圧力差を検出する例を説明したが、第1被測定流体又は第2被測定流体の圧力のみを検出してもよい。
この場合、回路基板26の貫通孔26cを形成せず、センサ素子18の空洞部18b内を外部空間に対して閉じるように構成し、表側の導入流路46内に導入される第1被測定流体の圧力のみを検出してもよい。この場合、センサ素子18の空洞部18b内を真空状態に保持してもよいし、大気圧に保持してもよい。この他にも、ベース12の表側の凹部32を外部空間に対して閉じるように構成し、裏側の導入流路46内に導入される第2被測定流体の圧力のみを検出してもよい。この場合、表側の凹部32内を真空状態に保持してもよいし、大気圧に保持してもよい。いずれにしても、センサ素子18は、少なくとも一つのダイアフラム体14から圧力室42を介して伝達される被測定流体の圧力を検出できればよい。
ベース12は、回路基板26と被覆樹脂28を備えるものを説明したが、これに限られない。ベース12は、たとえば、金属、樹脂等を素材とするハウジングでもよい。また、ベース12は、回路基板26と被覆樹脂28を備える場合、表側の被覆樹脂28のみを備え、裏側の被覆樹脂28を備えていなくともよい。中空部30は、凹部32、受け面部34が少なくともあればよく、内周部36がなくともよい。
第1実施形態のダイアフラム体14は、中空構造体16に溶接により接合される例を説明したが、その接合手段や接合位置は特に限られない。たとえば、これらは接着等により接合されてもよい。ダイアフラム体14は、本体部材38と、本体部材38に接合される補剛部材40とを有する例を説明したが、本体部材38のみを有していてもよい。ダイアフラム体14は、金属を素材とする例を説明したが、その素材は特に限定されず、樹脂等を素材としてもよい。
中空構造体16は、単一の筒状体等の単一部材により構成される例を説明したが、複数の筒状体等の複数部材により構成されてもよい。中空構造体16の外部接続部48は、中空構造体16の内周面に形成されてもよいし、中空構造体16の外周面に形成されてもよい。
押さえ部材20は、ベース12に対する中空構造体16の位置を保持できればよく、その具体的構造は図示のものに限られない。たとえば、押さえ部材20の変位規制部20aは、ベース12の内周部36に入口側から差し込まれる例を説明したが、これに限られず、ベース12の内周部36の外側に配置されるのみでもよい。押さえ部材20は、中空構造体16と別部材により構成される例を説明したが、中空構造体16と同部材により構成されてもよい。
押さえ部材20は、他の押さえ部材20との間でかしめ構造20dを介して係合され、ベース12に対する位置が保持される例を説明した。しかしながら、ベース12に対して位置を保持するための具体的構造は特に限られない。たとえば、スナップフィット構造、溶接等を用いてベース12に対する位置が保持されてもよい。
第1実施形態の第1シール部材22は、被測定流体が導入される空間となる小室56と圧力室42とを隔てる位置に配置される例を説明した。第3実施形態の第1シール部材22は、被測定流体が導入される空間となる導入流路46と圧力室42とを隔てる位置に配置される例を説明した。このように、第1シール部材22は、被測定流体が導入される空間と圧力室42とを隔てる位置に配置されていればよく、その具体的構造は前述の例には限られない。
連通路58は、中空構造体16に形成される例を説明したが、これには限られない。たとえば、小室56と導入流路46とがダイアフラム体14を介して隔てられる場合、ダイアフラム体14に形成されてもよい。
また、図7の圧力室42と気密室64とを連通する通路66は受け面部34に形成される例を説明したが、受け面部34と対向するダイアフラム体14の外周部14bの面に形成されてもよい。つまり、通路66は、ベース12及びダイアフラム体14の何れか一方に形成されていればよいし、これら両方に形成されてもよい。また、通路66は溝の例を説明したが、その具体的構造はこれに限られない。通路66は、たとえば、ベース12やダイアフラム体14を貫通する貫通孔でもよいし、研磨、シボ加工等により形成される粗面部でもよい。通路66を粗面部により構成する場合、ダイアフラム体14及び受け面部34の何れか一方に設けられる粗面部は、他方との接触面より凹むような微細な凹部により圧力室42と気密室64とを連通するように構成すればよい。また、通路66はなくともよい。
10…圧力センサモジュール、12…ベース、14…ダイアフラム体、16…中空構造体、18…圧力センサ素子、22…第1シール部材、24…第2シール部材、30…中空部、32…凹部、34…受け面部、42…圧力室、46…導入流路、48…外部接続部、52…隙間、54…外部空間、56…小室、58…連通路、60…流体導入部材、62…第3シール部材、64…気密室、66…通路、74…接続構造。

Claims (7)

  1. 中空部を有するベースと、
    前記中空部内に圧力室を区画するダイアフラム体と、
    前記ダイアフラム体を挟んで前記圧力室とは反対側に被測定流体が導入される導入流路を区画するための中空構造体と、
    前記導入流路から前記ダイアフラム体及び前記圧力室を介して伝達される圧力を検出するための圧力センサ素子と、
    前記圧力室を封止する第1シール部材と、を備え、
    前記第1シール部材は、前記被測定流体が導入される空間と前記圧力室とを隔てる位置に配置されることを特徴とする圧力センサモジュール。
  2. 前記第1シール部材は、前記ベースと前記中空構造体との間に形成される隙間に配置され、
    本圧力センサモジュールは、
    前記隙間に配置され、前記第1シール部材との間に小室を区画する第2シール部材と、
    前記小室と前記導入流路とを連通する連通路と、を備える請求項1に記載の圧力センサモジュール。
  3. 前記第2シール部材は、前記第1シール部材と同じ素材により構成される請求項2に記載の圧力センサモジュール。
  4. 中空部を有するベースと、
    前記中空部内を圧力室と被測定流体が導入される導入流路とに区画するためのダイアフラム体と、
    前記導入流路から前記ダイアフラム体及び前記圧力室を介して伝達される圧力を検出するための圧力センサ素子と、
    前記圧力室を封止する第1シール部材と、
    前記第1シール部材の位置を保持し、前記ベースとは別体のシール押さえと、を備え、
    前記第1シール部材は、前記被測定流体が導入される空間と前記圧力室とを隔てる位置に配置されることを特徴とする圧力センサモジュール。
  5. 前記中空部の内周面には、前記被測定流体を導入するための流体導入部材を接続可能な外部接続部が設けられる請求項4に記載の圧力センサモジュール。
  6. 前記中空部は、前記ダイアフラム体との間で前記圧力室を区画する凹部と、前記凹部の開口縁から外側に延びて前記ダイアフラム体が対向して配置される受け面部とを有し、
    前記第1シール部材は、前記圧力室から外部空間に通じる経路において前記受け面部と前記ダイアフラム体との間よりも前記外部空間側に配置され、前記経路において前記受け面部と前記ダイアフラム体との間よりも前記外部空間側に気密室を形成し、
    前記ベース及び前記ダイアフラム体の何れか一方には、前記気密室と前記圧力室とを連通する通路が形成される請求項1から5のいずれかに記載の圧力センサモジュール。
  7. 請求項4又は5に記載の圧力センサモジュールであって、前記ベースに外部接続部が設けられた圧力センサモジュールと、
    前記外部接続部との間で第3シール部材を介装した状態で前記外部接続部に接続される流体導入部材と、を備えることを特徴とする圧力センサモジュールの接続構造。
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