JP2017169332A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホールセンサが検出するロータの回転位置の補正を的確に行うことが可能なモータ駆動装置を提供する。【解決手段】始動したモータ52の回転速度が所定の回転速度以上になった場合に、メイン電源通電部62は、FETドライバ70への駆動波形の出力を停止させることによりコイル14U、14V、14Wへの通電の遮断し、補正部54は、無通電になったコイル14U、14V、14Wの誘起電圧に基づくロータの回転位置に基づいてホール素子12Bが検出したロータの回転位置の補正量を算出する。所定時間の経過後は、実回転数算出部56は、ホール素子12Bが検出したロータの回転位置を補正量で補正し、通電制御駆動波形決定部64は、補正された回転位置に基づいてコイル14U、14V、14Wに印加する電圧の駆動波形を決定する。【選択図】図1

Description

本発明は、モータ駆動装置に関する。
車両用エアコンのブロアモータ等に用いられるブラシレスDCモータ(以下、「モータ」と略記)の駆動装置は、ロータの位置に対応した位相の電圧を、PWM(パルス幅変調)により、FET(電界効果トランジスタ)をスイッチング素子に用いたインバータ回路に生成させ、生成させた電圧をモータのコイルに印加させている。
ロータの位置の検出は、ロータ又はロータの位置検出のためにモータのシャフトと同軸に設けられているセンサマグネットの磁界を、半導体であるホール素子を用いたホールセンサによって検知する。しかしながら、ホールセンサの取り付け位置にずれがあると、ロータの位置を正確に検出できず、モータの回転が不整となる。
特許文献1には、モータの各コイルへの通電を一定時間停止して無通電状態となった各コイルに生じた誘起電圧に基づいてロータの位置を算出し、算出したロータの位置でホールセンサが検出するロータの位置を補正するブラシレスモータ制御装置の発明が開示されている。
特開2010−268673号公報
しかしながら、特許文献1に記載のブラシレスモータ制御装置では、モータが無通電状態となって所定の回転速度で空転する際に各コイルに生じた誘起電圧を検出する。従ってモータの出力軸に外力が作用すると、モータの回転速度が所定の回転速度から外れ、誘起電圧の検出が困難になるおそれがあった。
モータの出力軸に作用する外力は、例えばモータが車両用エアコンのブロアモータである場合には、走行風のラム圧が車両用エアコンのファンに干渉することによって生じ得る。
モータの出力軸に何らかの外力が作用した結果、例えば、空転しているモータの回転速度が所定の回転速度よりも過大になる場合がある。特許文献1に記載に発明では、モータの回転速度が所定の回転速度にならない場合には、誘起電圧を検出するステップに移行できず、結果として、ホールセンサが検出するロータの回転位置の補正が困難になるおそれがあった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、ホールセンサが検出するロータの回転位置の補正を的確に行うことが可能なモータ駆動装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のモータ駆動装置は、三相モータの回転軸に取り付けられた磁石の磁界に基づいて、前記三相モータの各相に対応させて予め定めたロータの磁極の回転位置を各々検出する第1回転位置検出部と、前記三相モータの無通電相のコイルに生じた誘起電圧に基づいて、前記ロータの磁極の回転位置を各々検出する第2回転位置検出部と、前記三相モータの各相のコイルに印加する電圧を生成する駆動回路と、前記第1回転位置検出部で検出された回転位置に基づいて、前記三相モータが回転するように前記駆動回路を制御すると共に、前記三相モータの回転速度が所定値以上になってから所定期間の間、前記三相モータの各相のコイルが無通電になるように前記駆動回路を制御し、前記所定期間経過後は、無通電状態で前記第1回転位置検出部で検出された回転位置を前記第2回転位置検出部で検出された回転位置と等しくするための補正値に基づいて、前記第1回転位置検出部で検出された回転位置を補正した回転位置に基づいて、前記駆動回路を制御する制御部と、を含んでいる。
このモータ駆動装置によれば、三相モータの回転速度が所定回転速度以上になった場合に回転位置検出部で検出した回転位置の補正に係る誘起電圧の検出を行っている。走行風等の外力が三相モータの出力軸に作用して三相モータの回転速度が所定回転速度を超えた場合であっても回転位置の補正に係る誘起電圧の検出は可能なので、ホールセンサである第1回転位置検出部が検出するロータの回転位置の補正を的確に行うことができる。
請求項2記載のモータ駆動装置は、請求項1記載のモータ駆動装置において、前記所定期間は、前記各相のコイルを無通電にしてから前記ロータが電気角で360度回転し、さらに前記ロータが機械角で360度回転するまでの間であり、前記制御部は、前記各相のコイルを無通電にしてから前記ロータが電気角で360度回転した後に検出された誘起電圧に基づいて前記補正値を算出する。
このモータ駆動装置によれば、無通電にしてからロータが電気角で360度回転した後に誘起電圧を検出することにより、コイルを無通電にした直後に残存している還流電流の影響を排して回転位置の検出に至適な誘起電圧を抽出できる。
請求項3の発明は、請求項1または2記載のモータ駆動装置において、前記制御部は、前記所定期間の経過後、前記補正値で補正した前記ロータの回転位置に基づいて、前記三相モータの回転速度が目標回転速度となるように前記駆動回路を制御する。
このモータ駆動装置によれば、ロータの回転位置の補正値を算出後は、当該補正値で算出したロータの回転位置に基づいて三相モータに印加する電圧を制御して、三相モータの回転速度を目標回転速度まで到達させている。補正されたロータの回転位置に基づいて三相モータの回転を制御することにより、三相モータの回転速度を円滑に変化させることが可能となる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載のモータ駆動装置において、前記制御部は、各相において、前記補正値の算出を所定回数実行すると共に、所定回数算出した補正値の平均値で前記第1回転位置検出部が検出した前記ロータの回転位置を補正する。
このモータ駆動装置によれば、複数回算出したロータの回転位置の補正値の平均値を、ロータの回転位置の補正に用いることにより、ホールセンサが検出するロータの回転位置の補正を的確に行うことができる。
本発明の実施の形態に係るモータ駆動装置の概略を示す図である。 (A)は、本発明の実施の形態に係るモータ駆動装置のセンサマグネットの一例を示した概略図であり、(B)は、センサマグネットに対するホール素子の配置の一例を示した概略図である。 本発明の実施の形態に係る補正部の構成の一例の概略を示すブロック図である。 本発明の実施の形態のモータ駆動装置における、ホールセンサの出力信号とインバータ回路のインバータ出力電圧とのタイムチャートの一例である。 同軸上にあるホールセンサが回転方向に対し、遅れ方向に位置ずれを起こしている場合の一例を示した概略図である。 本発明の実施の形態に係るホールセンサが遅れ方向に位置ずれを起こしている場合のタイムチャートの一例である。 本発明の実施の形態に係るホールセンサの位置ずれの検出及び補正方法の一例のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るブラシレスモータの通電時に発生する還流電流によるノイズ及びPWMオフノイズを説明するためのタイムチャートの一例である。 本発明の実施の形態に係るモータの回転速度と指令値DUTYとの関係の一例を示した説明図である。 本発明の実施の形態に係る補正部の動作を説明するためのタイムチャートの一例である。 本発明の実施の形態に係るホールセンサの位置ずれを検出するための出力信号U、コンパレータ信号W、及びEX−OR信号との関係を示したタイムチャートの一例であり、(A)は、位置ずれが生じていない場合を示しており、(B)は、遅れが生じている場合を示しており、(C)は進みが生じている場合を示している。
図1は、本実施の形態に係るモータ駆動装置20の概略を示す図である。図1に記載のインバータ回路40は、FETによってモータ52のステータ14のコイルに供給する電力をスイッチングする。例えば、FET44A、44DはU相のコイル14Uに、FET44B、44EはV相のコイル14Vに、FET44C、44FはW相のコイル14Wに、各々供給する電力のスイッチングを行う。
FET44A、44B、44Cの各々のドレインは、チョークコイル82を介して車載のバッテリ80の正極に接続されている。また、FET44D、44E、44Fの各々のソースはバッテリ80の負極に接続されている。
また、本実施の形態のモータ駆動装置20の基板上には、前述のインバータ回路40に加え、補正部54、補正制御部54A、実回転数算出部56、指令回転数算出部58、スタンバイ回路60、メイン電源通電部62、通電制御駆動波形決定部64、PI制御部66、電圧補正部68及びFETドライバ70等が実装されている。
また、本実施の形態のモータ駆動装置20の基板上には、チョークコイル82及び平滑コンデンサ84A、84B等が実装され、さらにエアコンECU(Electronic Control Unit)78及びバッテリ80が接続されている。チョークコイル82及び平滑コンデンサ84A、84Bはバッテリ80と共に略直流電源を構成している。また、エアコンECU78は、車両用エアコンの電子制御ユニットであり、ユーザがエアコンECU78によりエアコンをオンにすると、モータ駆動装置20の制御により、モータ52が作動する。また、ユーザが車両用エアコンの風量を調節する場合は、エアコンECU78を介してモータ52(のロータ)の回転速度を指示するための信号が入力される。
本実施の形態では、シャフトと同軸に設けられたセンサマグネット12Aの磁界をホール素子12Bが検出する。補正部54は、ホール素子12Bから入力された出力信号U、V、W、及びコイル14U、14V、14Wに発生する誘起電圧に基づいて、ホール素子12Bのセンサマグネット12Aに対する位置ずれを検出し、ホール素子12Bが検出したロータの位置を補正する。また、補正部54は、ロータの位置を補正したホール素子12Bのアナログ出力をデジタル信号に変換する。
補正制御部54Aは、補正部54が補正を行う(補正のためのデータを取得する)タイミングや回数等を制御するためのものであり、図示を省略したタイマ等を含んで構成されている。
実回転数算出部56は、補正部54が出力したデジタル信号に基づいてロータの実回転速度を算出する。指令回転数算出部58はエアコンECU78等からの指示に基づいた目標回転速度を算出する。本実施の形態では、目標回転速度は、略1000〜5000rpmである。
PI制御部66は、指令回転数算出部58が算出した目標回転速度と実回転数算出部56が算出した実回転速度とから、実回転速度を目標回転速度に変化させる場合にステータ14のコイルに印加する電圧をいわゆるPI制御によって算出する。PI制御部66は、目標回転速度と実回転速度との偏差と目標回転速度における電圧と実回転速度における電圧との偏差との比例関係基づいて目標回転速度における電圧を算出する偏差比例部66Pを含む。また、PI制御部66は、上記の比例関係のみでは残留偏差が生じる場合に、かかる残留偏差を偏差積分によって解消する偏差積分部66Iを含む。電圧補正部68は、PI制御部66による算出結果をバッテリ80の電圧に応じて補正すると共に、補正したPI制御部66による算出結果を、通電制御駆動波形決定部64に出力する。
スタンバイ回路60は、バッテリ80から各部への電源供給を制御する回路である。また、メイン電源通電部62は、スタンバイ回路60の制御に従って、モータ駆動装置20への電源をオンにする。また、メイン電源通電部62は、モータ52の始動時、すなわちモータ52を回転速度0rpmから回転させる場合に、論理和回路86を介して強制500rpm指令部88に指令を出す。強制500rpm指令部88は、モータ52の始動時には目標回転速度が所定の時間において500rpmとなるように指令回転数算出部58を制御し、指令回転数算出部58は、500rpmに係る信号をPI制御部66に出力する。なお、所定の時間は、一例として、500〜1000msである。
所定の時間が経過後は、強制500rpm指令部による指令回転数算出部58への制御は終了し、誘起電圧を検出するためにコイル14U、14V、14Wへの通電が遮断される。補正部54は、検出された誘起電圧に基づいて、ホール素子12Bが出力した信号を補正する。ホール素子12Bが出力した信号の補正後、指令回転数算出部58はエアコンECU78からの指示に基づいて算出した目標回転速度に係る信号をPI制御部66に出力する。
通電制御駆動波形決定部64は、スタンバイ回路60とメイン電源通電部62を介して電源が供給されると、電圧補正部68からの信号に基づいて、ステータ14のコイルに印加する電圧の駆動波形を決定する。
FETドライバ70は、通電制御駆動波形決定部64が決定した駆動波形に基づいて、インバータ回路40のスイッチングを制御するためのPWM信号を生成してインバータ回路40に出力する。
本実施の形態に係るモータ駆動装置20の基板上には、基板の温度を抵抗値として検知するチップサーミスタRTが実装されている。本実施の形態に用いられるチップサーミスタRTは、一例として、温度の上昇に対して抵抗が減少するNTC (Negative Temperature Coefficient)サーミスタである。なお、反転回路を併用することで、温度が上昇するにつれて抵抗値が増大するPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタを使用してもよい。
チップサーミスタRTは一種の分圧回路を構成しており、チップサーミスタRTによって構成される分圧回路の出力端からは、チップサーミスタRTの抵抗値に基づいて変化する電圧が出力される。チップサーミスタRTによって構成される分圧回路の出力端から出力された電圧は過熱状態判定部106において過熱判定値出力部104が出力する過熱判定値と比較され、出力された電圧が過熱判定値以下の場合には、目標回転速度を強制的に0rpmとするように指令回転数算出部58を制御する。前述のように、本実施の形態に係るチップサーミスタRTは、温度の上昇に対して抵抗が減少するタイプなので、チップサーミスタRTによって構成される分圧回路の出力端から出力される電圧は、温度の上昇に応じて低下するものとする。過熱状態判定部106は、チップサーミスタRTの一端から出力された電圧が過熱判定値以下の場合に回路が過熱していると判定する。過熱判定値は基板に実装される素子及びチップサーミスタRTの位置等によって変化するが、一例として145℃においてチップサーミスタRTによって構成される分圧回路が出力する電圧である。
また、FET44D、44E、44Fの各々のソースとバッテリ80との間にはインバータ回路40の電流を検知するための電流検知部94が設けられている。電流検知部94は、抵抗値が0.2mΩ〜数Ω程度と小さいシャント抵抗94Aと、インバータ回路40の電流に応じて変化するシャント抵抗94Aの両端の電位差を検知すると共に検知した電位差の信号を増幅するアンプ94Bとを含む。そして、アンプ94Bが出力した信号は、過負荷判定部98と過電流判定部102とに各々入力される。過電流判定部102では、アンプ94Bが出力した信号と過電流判定値出力部100が出力した過電流判定値とを比較し、アンプ94Bが出力した信号が過電流判定値以上の場合には、過電流検出信号を保護優先順位判定部112に出力する。また、過負荷判定部98は、アンプ94Bが出力した信号と過負荷判定値出力部96が出力した過負荷判定値とを比較し、アンプ94Bが出力した信号が過負荷判定値以上の場合には、論理和回路86を介して強制500rpm指令部88に指令し、モータ52の回転速度を強制的に所定の回転速度である500rpmに低下させる制御をする。
過負荷状態と判定してモータ52の回転速度を500rpmにした場合は、電流検知部94によって検知された電流値(に従って変化するシャント抵抗94Aの両端の電位差の増幅値)が過負荷判定値を下回るまでモータ52の回転速度を500rpmに制御する。電流検知部94が検知した電流値が過負荷判定値を下回った後は、指令回転数算出部58が算出した目標回転速度でモータ52が回転するように、ステータ14のコイルに印加する電圧を制御する。
本実施の形態では、過電流判定値は過負荷判定値を超える値であり、回路保護のためにインバータ回路40による電圧の生成を停止させることによりモータ52への通電を停止しなければならない電流値である。過電流判定値及び過負荷判定値の具体的な数値は、モータ52の仕様に左右されるので、設計時のシミュレーション及び実験を通じてモータの仕様ごとに個別具体的に決定する。
チョークコイル82とインバータ回路40との間には、電源電圧を検知すると共に、電源電圧の値と過電圧判定値出力部108が出力した過電圧判定値とを比較する過電圧判定部110が接続されている。過電圧判定部110は、電源電圧が過電圧判定値以上の場合には、過電圧検出信号を保護優先順位判定部112に出力する。
保護優先順位判定部112は、過電圧判定部110が出力した過電圧検出信号と、過電流判定部102が出力した過電流検出信号と、に基づいて、モータ52を回転させる又はモータ52の回転を停止させるようにFETドライバ70を制御する。
例えば、過電流検出信号が出力されず、過電圧検出信号が出力されている場合には、保護優先順位判定部112は、高すぎる電源電圧を緩和するために、モータ52を所定の回転速度で回転させる強制ONの状態を、プロセッサの一種である保護優先順位判定部112の制御の単位周期である1制御周期(一例として10ms)の間継続する。
また、過電流検出信号が出力された場合には、過電圧検出信号が出力されていても、モータ52の回転を停止させるためにモータ52への通電を停止させるようにFETドライバ70を制御し、インバータ回路40等を構成する素子を保護する。即時に通電停止させるには、一例として割り込み処理等を用いる。過電流検出信号が出力された後は、モータ52の回転を停止させる過電流OFFの状態を、前述の1制御周期よりも長い所定時間継続する。所定時間は、1制御周期の所定の正の整数倍であり、本実施の形態では、一例として100msである。
図2(A)は、本実施の形態に係るモータ駆動装置20のセンサマグネット12Aの一例を示した概略図であり、図2(B)は、センサマグネット12Aに対するホール素子12Bの配置の一例を示した概略図である。
図2(A)に示したように、センサマグネット12Aは永久磁石であり、軸心周りに所定角度(例えば、60度)毎にN極の磁極とS極の磁極とが交互に位置する多極磁石であり、その周囲に特定の磁界を形成する。
ホール素子12Bは、センサマグネット12Aにより形成された磁界を検出することにより、ロータの位置(回転位置)を検出するためのものである。各相に対応するホールセンサ53U、ホールセンサ53V、ホールセンサ53Wを含んで構成されている。ホールセンサ53U、53V、53Wは、図2(B)に示すように、センサマグネット12Aと対向するようにセンサマグネット12Aの軸心周りに20度毎に設けられており、各々の位置でセンサマグネット12Aの磁界を構成する磁力線を検出し、各々位置検出信号(「出力信号U」、「出力信号V」、「出力信号W」)を出力する。
図3は、本実施の形態に係る補正部54の構成の一例の概略を示すブロック図である。補正部54は、ホールセンサ53U、53V、53Wから入力された出力信号U、V、W、及びコイル14U、14V、14Wに発生する誘起電圧に基づいて、ホールセンサ53U、53V、53Wのセンサマグネット12Aに対する位置ずれを検出し、ホールセンサ53U、53V、53Wが検出したロータの位置を補正するためのものである。補正部54は、図4に示すように、コイル14Wに発生する誘起電圧に基づいて出力信号Uを補正するU相補正部54U、コイル14Uに発生する誘起電圧に基づいて出力信号Vを補正するV相補正部54V、及びコイル14Vに発生する誘起電圧に基づいて出力信号Wを補正するW相補正部54Wを含む。
U相補正部54U、V相補正部54V、W相補正部54Wは、図3に示すように、コンパレータ120U、120V、120W、EX−OR回路122U、122V、122W、検出部124U、124V、124Wを各々含んで構成されている。
U相補正部54Uのコンパレータ120Uの一方の入力端にはコイル14U、14V、14Wの中性点が接続されており、他方の入力端にはコイル14Wの端子に接続されている。また、EX−OR回路122Uには、コンパレータ120Uの出力信号と、ホールセンサ53Uの出力信号とが入力されるようになっている。
V相補正部54Vのコンパレータ120Vの一方の入力端には前述の中性点が接続されており、他方の入力端にはコイル14Uの端子に接続されている。また、EX−OR回路122Vには、コンパレータ120Vの出力信号と、ホールセンサ53Vの出力信号とが入力されるようになっている。
W相補正部54Wのコンパレータ120Wの一方の入力端には前述の中性点が接続されており、他方の入力端にはコイル14Vの端子に接続されている。また、EX−OR回路122Wには、コンパレータ120Wの出力信号と、ホールセンサ53Wの出力信号とが入力されるようになっている。
本実施の形態の検出部124U、124V、124Wは、EX−OR回路122U、V、Wの各々の出力信号に基づいて、ホールセンサ53U、53V、53Wのセンサマグネット12Aに対する位置ずれ量を電気角で検出し、検出した位置ずれ量分を補正したホールセンサ53U、53V、53Wの出力信号U、V、Wを実回転数算出部56に出力するためのものである。検出部124U、124V、124Wは、図示を省略したCPU、ROM、RAM、メモリ等で構成されており、メモリ等に記憶した補正データに基づいて出力信号U、V、Wを補正して出力する。
(モータ駆動装置の動作)
本実施の形態のモータ駆動装置20における、ホールセンサ53U、53V、53Wのセンサマグネット12Aに対する位置ずれの検出及び補正について説明する。
図4に、本実施の形態のモータ駆動装置20における、ホールセンサ53U、53V、53Wの出力信号とインバータ回路40のインバータ出力電圧とのタイムチャートの一例の電気角1周期分を示す。図4は、ホールセンサ53U、53V、53Wの位置ずれ等が生じていない状態(図2の状態)、すなわち、理想的な状態のタイムチャートである。なお、図4中の、「FET−U上」はFET44A、「FET−U下」はFET44D、「FET−V上」はFET44B、「FET−V下」はFET44E、「FET−W上」はFET44C、「FET−W下」はFET44Fを各々示している。また出力信号U、V、WがHレベルの場合はN極を、Lレベルの場合はS極を示している。
図5は、同軸上にあるホールセンサ53U、53V、53Wが回転方向に対し、遅れ方向に位置ずれを起こしている場合の一例を示した概略図である。図5に示したような位置ずれが生じた場合のタイムチャートの一例を図6に示す。図6に示すように、出力信号U、V、Wは、位置ずれに応じた電気角X1度だけ遅れて出力のレベルが切り替わる。本実施の形態では誘起電圧に基づいて当該位置ずれに応じた電気角を検出し、検出した電気角に基づいて補正を行う。
図7に、本実施の形態のホールセンサ53U、53V、53Wのセンサマグネット12Aに対する位置ずれの検出及び補正方法の一例のフローチャートを示す。本実施の形態では、ユーザがエアコンを起動すると図7に示したフローチャートが開始される。
ステップ100でエアコンECU78からエアコンをオンにする指令が入力されると、ステップ102では、スタンバイ回路60がメイン電源通電部62を制御してモータ駆動装置20の電源をオンにする正規ロジックでの起動を開始する。そして、ステップ104では、目標回転速度が所定の時間において500rpmとなるように指令回転数算出部58を制御する。
ステップ106では、モータ52(ロータ)の回転速度が450rpm以上になったか否かを判定する。未だ450rpmに達していない場合は、否定されて待機状態になり、達した場合は肯定されてステップ108へ進む。ステップ108では、メイン電源通電部62が通電制御駆動波形決定部64からFETドライバ70への駆動波形の出力を停止させることによりコイル14U、14V、14Wへの通電の遮断を開始する。
本実施の形態では、モータ52の起動直後の450rpm以上になった場合に、コイル14U、14V、14Wへの通電を遮断し、すなわちモータ出力を全相オフにした状態で、位置ずれを補正するための補正データを取得する。
一般に、ブラシレスモータを通電した状態において通電相が切り替わる瞬間は図8に示すように、還流電流が流れるため、無通電相の誘起電圧が変形してしまう。また、モータの通電状態を制御するため、一般にPWM制御を行うが、図8に示すように、上記と同様に、無通電相の誘起電圧を監視する際に、他相のPWM信号のオフをきっかけにして、還流電流が流れてしまい、無通電相の誘起電圧を変形させてしまう。なお、図8では、U相、V相、W相のコイルの出力信号と中性点の電圧とを、通電している最中は通電状態がHレベルの場合は「Hレベル」、通電状態がLレベルの場合は「Lレベル」として、無通電区間のみを比較した場合比較波形を示している。
このように、ブラシレスモータを通電した状態においては、誘起電圧が変形してしまう場合がある。
これに対応して、誘起電圧のゼロクロス点の検出のため通電相の切り替え後の還流時間とPWM信号のオフ時間の比較結果のマスク処理を行う誘起電圧方式センサレス駆動が知られている。しかしながら当該方式では、還流時間の設定が不適切な場合、また、PWM信号のオフマスク中のゼロクロス点がマスク時間分遅れて検出されることから、理想タイミングと誤差を生じ、その結果、騒音や振動等が増大する場合がある。
そこで本実施の形態では、コイル14U、14V、14Wの全相をオフ(通電遮断)状態にして、モータ52(ロータ)が空転状態になり、誘起電圧が安定した状態で補正データの取得を行う。補正データの取得に際しては、モータ52の回転速度が450rpm以上であればよく、本実施の形態では、補正データの取得時におけるモータ52の回転速度の上限は設定していない。補正データの取得時にコイル14U、14V、14Wの通電を遮断することにより、モータ52が失速する。従って、補正データの取得中にモータが停止しないように、補正データを取得する(通電を遮断する)際は、モータ52の回転速度を十分に上げた安定した状態で行うのがよい。また、走行風によって生じたラム圧でエアコンのファンが回転することにより、モータ52の回転速度が大きくなる場合がある。かかる場合にも補正データの取得が可能なように、本実施の形態では、補正データの取得時におけるモータ52の回転速度の上限は設定していない。
なお、本実施の形態では、通電を遮断する時間は、モータ52の回転作動にむらが生じないように、モータ52(ロータ)の1回転(機械角1周期)程度とする。
本実施の形態では、具体的には、モータ52が起動してから回転速度が450rpm以上のときにコイル14U、14V、14Wへの通電を遮断し、補正データを取得する。図9に、本実施の形態のモータ52のモータ回転速度と、指令値DUTYとの関係を示す。なお、本実施の形態のモータ52の常用回転数は、具体的一例として1000〜5000rpmである。図9に示すように、モータの回転数が0〜1000rpmの範囲は、モータ52の起動または停止時に通過するだけであるため、ユーザが異音や騒音、振動等の違和感を覚えにくい範囲である。
当該範囲内において、補正データの取得中、具体的には本実施の形態では、モータ52(ロータ)が1回転(機械角1周期、すなわち機械角で360度回転)するまでの間、通電を遮断してもモータ52の失速によりモータ52の停止等の問題が生じず、さらに、空転の違和感をユーザが認識するおそれが少なく、かつ、誘起電圧のゼロクロス点をコンパレータ120で確実に判定できる適切な回転速度として、450rpm以上の回転速度を用いている。なお、当該適切な回転速度はモータの常用回転数等により異なるため、予め実験等により得られた値を用いるようにするとよい。
また、本実施の形態のモータ52では、通電を遮断した直後は、還流電流の影響で正規の出力信号が捕まえにくい場合がある。本実施の形態では、通電を遮断してから少なくとも電気角1周期(電気角360度)経過後であれば、かかる問題が生じずに正規の補正データが取得できることが予め実験等により得られているため、電気角1周期経過後に、補正データの取得を行う。
そのため、ステップ108で通電遮断を開始した後の次のステップ110では、通電を遮断してから電気角1周期が経過したか否か判定する。本実施の形態では、補正制御部54Aが電気角1周期分の時間が経過したか等により判定する。経過していない場合は、否定されて待機状態になり、経過した場合は、肯定されて補正データの取得を開始するためにステップ112へ進む。
本実施の形態の補正部54の動作について図10を参照して説明する。コンパレータ120は、コイル14Wの誘起電圧とコイル14U、14V、14Wの中性点とを比較し、比較結果をHレベル及びLレベルで示したH−L信号をコンパレータ信号Wとして出力する。当該コンパレータW信号は、ホールセンサ53U、53V、53Wの位置ずれに影響されない、理想的なタイミングで出力される。EX−OR回路122は、当該コンパレータW信号と、ホールセンサ53Uの出力信号Uとの排他的論理和をとったEX−OR信号を出力する。ブラシレスモータの駆動原理より、モータ52の誘起電圧のゼロクロス点から30度ずれたタイミングで出力相が切り替わることが理想的な状態である(図5参照)。すなわち、図10に示した場合では、EX−OR信号がHレベルである期間の電気角が30度である場合は、ホールセンサ53Uは実装上、ずれた位置に配置されていない。検出部124は、理想的な状態の電気角30度を基準電気角として記憶し、EX−OR信号がHレベルである期間の電気角と30度との差により、ホールセンサ53Uの位置ずれを検出し、検出したずれ電気角度を補正データとして記憶する。
そこで、ステップ112では、EX−OR信号がHレベルか否か判定し、Lレベルの場合は、否定されて待機状態になり、Hレベルに切り替わった場合は、肯定されてステップ114へ進み、電気角または時間をカウントし、次のステップ116では、EX−OR信号がLレベルか否か判定する。まだHレベルである間は、否定されてステップ114に戻り、電気角または時間のカウントを継続し、Lレベルに切り替わった場合は、肯定されてステップ118へ進む。
ステップ118では、カウントした電気角、すなわち、EX−OR信号がHレベルである期間の電気角が何度であるか判定する。図11(B)に示すように、出力信号Uが遅れているため30度よりも小さい場合は、ステップ120へ進み、補正データを30度−電気角=電気角X2度、進角とする。一方、図11(A)に示すように、ホールセンサ53Uがずれておらず30度である場合は、ステップ122へ進み、補正無し(補正データ=0度)とする。また、図11(C)に示すように、出力信号Uが進んでいるため30度よりも大きい場合は、ステップ124へ進み、補正データを電気角−30度=電気角X3度、遅角とする。
ステップ120、122、124の後のステップ126では、検出部124が補正データを記憶し、次のステップ128では、メイン電源通電部62が通電の遮断を解除した後、本処理を終了する。ステップ128により通電遮断が解除されると、インバータ回路40からコイル14U、14V、14Wの各相へ電流が通電される。
当該処理によりホールセンサ53Uの位置ずれが検出されたため、補正部54は、検出部124に記憶されている補正データに基づいてホールセンサ53U、53V、53Wの出力信号U、V、Wを補正して実回転数算出部56に出力する。例えば、図11(B)に示した場合では、電気角X2度分、信号の出力タイミングを進めて(速めて)出力する。また、図11(C)に示した場合では、電気角X3度分、信号の出力タイミングを送らせて(遅くして)出力する。これにより、ホールセンサ53Uの位置ずれを補正することができる。なお、補正データの算出は、各相において2回以上の複数回実行してもよく、複数回算出した補正データの平均値を確定した補正データとし、ホールセンサ53U、53V、53Wの出力信号U、V、Wの補正に用いてもよい。
なお、本実施の形態では、補正部54の検出部124は、EX−OR回路122の出力を計測しているがこれに限らず、直接出力信号U及びコンパレータ信号Wの波形の切り替わりを計測するようにしてもよい。また、EX−OR回路122の出力がHレベルである期間の電気角を計測しているがこれに限らず、Lレベルである期間の電気角を計測してもよい。また、上記では補正部54が出力信号Uと誘起電圧Wとに基づいてホールセンサ53Uの位置ずれを検出しているがこれに限らず、誘起電圧V、誘起電圧Uと出力信号Uとに基づいて検出するようにしてもよい。また同様にすることにより、出力信号Vと、誘起電圧U、V、Wのいずれかに基づいてホールセンサ53Vの位置ずれを検出できるし、出力信号Wと、誘起電圧U、V、Wのいずれかに基づいてホールセンサ53Wの位置ずれを検出できる。
また、本実施の形態のコイル14U、14V、14Wは、スター型のステータコイルについて図示(図1及び図3)したがこれに限らず、デルタ型のステータコイルであってもよい。なお、デルタ型のステータコイルを用いる場合は、擬似的に中性点を作り出してやり、擬似的中性点から出力される誘起電圧がコンパレータ120のマイナス側の入力端子に入力されるようにすればよい。また、6極のモータを図示(図1、図2、及び図5)したがこれに限らず、何極のモータであっても同様にホールセンサ53U、53V、53Wの位置ずれを検出することができる。
また、本実施の形態では、電気角1周期経過後から補正データを取得するようにしているが、補正制御部54Aにより電気角1周期経過後まで、検出部124で、入力される信号を無視するように制御してもよいし、コンパレータ120やEX−OR回路122に信号が入力されないように制御してもよい。
また、本実施の形態では、検出部124が補正データを記憶した後、コイル14U、14V、14Wへの通電遮断を解除(通電を再開)しているがこれに限らず、EX−OR信号がHレベルである期間の電気角を取得した後、速やかに、通電を再開するようにして、通電が遮断されている時間をより短くするようにしてもよい。
また、通電を遮断してモータ52が空転している間は、モータ52の回転が下がり、指令値に対して偏差が大きくなるため、モータの回転速度制御におけるフィードバック制御を一時的に停止している。これは、停止しない場合、駆動DUTYを高める計算が進んでしまい、モータ52が1回転空転した後に通電を再開すると、通電を遮断する直前と、通電を再開した直後とで駆動DUTY値が大きく変化しているため、急激なトルク変動により騒音が大きくなることを防止するためである。
また、本実施の形態では、モータ52が所定時間の間に1回転しない(機械角1周期が所定時間を超える)ことを監視し、1回転しない(超える)場合は、外力による過負荷やロック等、モータ52及びモータ駆動装置20に過大な負荷がかかったとみなし、補正データの取得を行わないようにしている。過大な負荷がかかった場合、正規の補正データが取得できないため、当該補正データにより補正を行うと、適切な補正が行えないためである。
以上説明したように、本実施の形態では、モータ52の起動後、回転速度が450rpm以上になるとメイン電源通電部62がコイル14U、14V、14Wへの通電を遮断する。補正制御部54Aは、通電の遮断開始から電気角1周期経過後に、補正部54で、ホールセンサ53Uの位置ずれを補正するための補正データを取得するよう制御する。補正部54のコンパレータ120は、コイル14U、14V、14Wの中性点と、コイル14Wの誘起電圧とを比較したコンパレータ信号Wを出力し、EX−OR回路122は、コンパレータ信号Wとホールセンサ53Uの出力信号Uとの排他的論理和であるEX−OR信号を出力する。検出部124は、EX−OR信号がHレベルである期間の電気角を取得し、取得した電気角と基準電気角である30度との差分を補正データとして記憶する。補正部54が補正データを取得すると、メイン電源通電部62がコイル14U、14V、14Wへの通電を再開させる。すなわち、本実施の形態の補正部54の検出部124では、ホールセンサ53U、53V、53Wの出力信号とコイル14U、14V、14Wの誘起電圧との関係が、図4に示したタイムチャートを満たしているか(電気角で何度ずれているか)により位置ずれを検出し、補正データとして記憶している。
このように本実施の形態によれば、コイル14U、14V、14Wへの通電を遮断してから出力信号にノイズが生じやすい期間である電気角1周期経過後に補正データを取得しているため、安定した出力信号が得られるので、適切な補正データを取得することができる。従って、センサマグネット12Aとホールセンサ53U、53V、53Wとの相対的な位置ずれを適切に補正することができる。
また、モータ52の1回転(機械角1周期)程度に適切な補正データを取得することができるため、速やかに補正データが取得できる。従って、コイル14U、14V、14Wへの通電遮断期間を短くすることができるため、通電遮断期間が長くなることによる異音や振動の発生等を防止することができ、ユーザが違和感を覚えないようにすることができる。
また、本実施の形態によれば、モータ52の起動後、モータ52の回転速度が450rpm以上の際に補正データの取得を行い、補正データの取得時におけるモータ52の回転速度の上限は設定していない。走行風によって生じたラム圧でエアコンのファンが回転することにより、モータ52の回転速度が大きくなる場合であっても、補正データの取得が可能になるので、ホールセンサ53U、53V、53Wが検出するロータの回転位置の補正を的確に行うことが可能となる。
12A…センサマグネット、12B…ホール素子、14…ステータ、14U,14V,14W…コイル、20…モータ駆動装置、40…インバータ回路、44A,44B,44C,44D,44E,44F…FET、52…モータ、53U,53V,53W…ホールセンサ、54…補正部、54A…補正制御部、54U…U相補正部、54V…V相補正部、54W…W相補正部、56…実回転数算出部、58…指令回転数算出部、60…スタンバイ回路、62…メイン電源通電部、64…通電制御駆動波形決定部、66…PI制御部、66I…偏差積分部、66P…偏差比例部、68…電圧補正部、70…FETドライバ、78…エアコンECU、80…バッテリ、82…チョークコイル、84A…平滑コンデンサ、86…論理和回路、88…強制500rpm指令部、94…電流検知部、94A…シャント抵抗、94B…アンプ、96…過負荷判定値出力部、98…過負荷判定部、100…過電流判定値出力部、102…過電流判定部、104…過熱判定値出力部、106…過熱状態判定部、108…過電圧判定値出力部、110…過電圧判定部、112…保護優先順位判定部、120U,120V,120W…コンパレータ、122U,122V,122W…EX−OR回路、124U,124V,124W…検出部、RT…チップサーミスタ、X1,X2,X3…電気角

Claims (4)

  1. 三相モータの回転軸に取り付けられた磁石の磁界に基づいて、前記三相モータの各相に対応させて予め定めたロータの磁極の回転位置を各々検出する第1回転位置検出部と、
    前記三相モータの無通電相のコイルに生じた誘起電圧に基づいて、前記ロータの磁極の回転位置を各々検出する第2回転位置検出部と、
    前記三相モータの各相のコイルに印加する電圧を生成する駆動回路と、
    前記第1回転位置検出部で検出された回転位置に基づいて、前記三相モータが回転するように前記駆動回路を制御すると共に、前記三相モータの回転速度が所定値以上になってから所定期間の間、前記三相モータの各相のコイルが無通電になるように前記駆動回路を制御し、前記所定期間経過後は、無通電状態で前記第1回転位置検出部で検出された回転位置を前記第2回転位置検出部で検出された回転位置と等しくするための補正値に基づいて、前記第1回転位置検出部で検出された回転位置を補正した回転位置に基づいて、前記駆動回路を制御する制御部と、
    を含むモータ駆動装置。
  2. 前記所定期間は、前記各相のコイルを無通電にしてから前記ロータが電気角で360度回転し、さらに前記ロータが機械角で360度回転するまでの間であり、
    前記制御部は、前記各相のコイルを無通電にしてから前記ロータが電気角で360度回転した後に検出された誘起電圧に基づいて前記補正値を算出する請求項1記載のモータ駆動装置。
  3. 前記制御部は、前記所定期間の経過後、前記補正値で補正した前記ロータの回転位置に基づいて、前記三相モータの回転速度が目標回転速度となるように前記駆動回路を制御する請求項1または2記載のモータ駆動装置。
  4. 前記制御部は、各相において、前記補正値の算出を所定回数実行すると共に、所定回数算出した補正値の平均値で前記第1回転位置検出部が検出した前記ロータの回転位置を補正する請求項1〜3のいずれか1項記載のモータ駆動装置。
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