JP2017169599A - 筒物枠駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 筒物枠(典型的には帽子枠)をセットして保持するための構造の簡略化。【解決手段】 Y軸方向に直線移動するように構成された第1駆動部材(5,30)と、前記第1駆動部材(5,30)に対してY軸方向に一体的に直線移動し且つY軸回りに回転自在であり、かつ、筒状の被縫製物を装着した筒物枠(2)を着脱可能に取り付けるように構成された駆動環(3)であって、該駆動環(3)の回転軸心に位置するボス(3b)と、該ボス(3b)を該駆動環(3)の環状部に連結するリブ(7)とを含む前記駆動環(3)と、前記ボス(3b)をY軸方向に直線移動自在且つY軸回りに回転自在に支持するように構成された支持機構(11,22)と、前記駆動環(3)をY軸回りに回転駆動するように構成された第2駆動部材(6,15,31)とを具備する。【選択図】 図2
Description
本発明は、帽子やこれに類する略筒状を成した被縫製物がセットされた帽子枠(筒物枠)を任意の刺繍柄データに基いて刺繍縫いするための刺繍ミシンにおいて適用される筒物枠駆動装置に関する。
刺繍ミシンにおいて、帽子に刺繍するためには、帽子をセットして保持した帽子枠をY軸方向(刺繍ミシンの前面に対して直交する方向、つまり前後方向)に駆動するとともにY軸方向軸周りに回転駆動する必要があり、帽子枠を支持するための構造として例えば下記特許文献1に開示されたものがある。そこに示された支持構造は、帽子枠を回転駆動枠にセットして該回転駆動枠にて保持する一方で、プレート状の支持枠において円周方向に等角度間隔で3個のローラ部材を設け、該支持枠に設けた3個のローラ部材によって該回転駆動枠の内周面を3点で回転可能に支持するように構成されている。支持枠は、回転駆動枠及び帽子枠とともに、筒状ベッドに支持されたガイドシャフトによってY軸方向に直線的にスライド可能に支持される。
特許文献1に開示された支持構造にあっては、回転駆動枠を回転可能に支持するために支持枠において3個のローラ部材を設ける必要があるため、部品点数が多くなるという問題があり、また、重量が嵩むために支持枠に強い剛性が要求されるという問題がある。支持枠が容易に撓んだり変形しないように、十分な剛性をもたせるようにすれば、撓みや変形の問題は解決できる。しかし、支持枠その他の総合重量が大きいと、Y軸方向の駆動系にかかる負荷が大きくなり、Y軸方向の移動制御の精密性に劣るという不具合がある。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、筒物枠(典型的には帽子枠)をセットして保持するための構造を簡略化した筒物枠駆動装置を提供しようとするものである。
本発明に係る筒物枠駆動装置は、Y軸方向に直線移動するように構成された第1駆動部材(5,30)と、前記第1駆動部材(5,30)に対してY軸方向に一体的に直線移動し且つY軸回りに回転自在であり、かつ、筒状の被縫製物を装着した筒物枠(2)を着脱可能に取り付けるように構成された駆動環(3)であって、該駆動環(3)の回転軸心に位置するボス(3b)と、該ボス(3b)を該駆動環(3)の環状部に連結するリブ(7)とを含む前記駆動環(3)と、前記ボス(3b)をY軸方向に直線移動自在且つY軸回りに回転自在に支持するように構成された支持機構(11,22)と、前記駆動環(3)をY軸回りに回転駆動するように構成された第2駆動部材(6,15,31)とを具備する。一実施例において、前記支持機構(11,22)は、前記第1駆動部材(5,30)に固定され、前記ボス(3b)をY軸回りに回転自在かつY軸方向に一体的に直線移動するように支持する支持体(11)と、基部に固定され、前記ボス(3b)及び前記支持体(11)をY軸方向に直線移動自在に支持するガイド軸(22)とを含む。なお、括弧内に記した数字は、後述する実施例における対応する要素の図面参照番号を単なる参考のために示すものである。
本発明によれば、筒物枠(2)を着脱可能に取り付ける駆動環(3)を、Y軸方向に直線移動自在且つY軸回りに回転自在に支持するための支持構造が、1つの前記ボス(3b)と、1つのリブ(7)と、前記ボス(3b)を1軸で支持する前記支持機構(11,22)とで構成されることになるため、非常に簡素化され軽量化されたものとなる。このような軽量化に伴い、駆動系にかかる負荷を低減させることが可能となり、より精細な刺繍をより高速度で行うことができる。また、支持構造を簡略化したことと、これによって前記ボス(3b)を1軸で支持するための前記支持機構(11,22)(ガイド軸22)の剛性もさほど高める必要も無いことにより、全体的な製造コストを低減することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施例を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る帽子枠(筒物枠)駆動装置1を適用した単頭型の刺繍ミシンの一例を示す。この刺繍ミシンには、本発明の帽子枠駆動装置1が装着され、帽子その他筒状の被縫製物に対する刺繍が可能な仕様に仕立てられている。
図1において、刺繍ヘッド33の下方にはシリンダー21が設けられ、その先端部には図示しない下糸釜が設けられ、下糸釜の上は針板34で覆われている。刺繍ミシンの両脚部には図示しないY駆動機構が組み込まれており、Y駆動機構には駆動サッシ30が連結されている。図示しないモータによりY駆動機構を駆動することで、駆動サッシ30がY軸方向(刺繍ミシンの前面に対して直交する方向、つまり前後方向)に直線的に移動する。駆動サッシ30(第1駆動体)は、X軸方向(刺繍ミシンの前面に平行な方向、つまり横方向)に横長に延びており、この駆動サッシ30には、図示しないモータによりX軸方向に直線的に駆動されるX駆動体31が搭載されている。
図2に示すように、帽子枠駆動装置1は、帽子枠(筒物枠)2を着脱可能に取り付けるように構成された駆動環3と、駆動環3に連結されたY駆動プレート5と、駆動環3を回転駆動するためのX駆動プレート6及びワイヤ15とを含む。Y駆動プレート5は、前記駆動サッシ30に接続され、該駆動サッシ30の動きに伴って、駆動環3をY軸方向に直線移動させる。X駆動プレート6は、前記X駆動体31に接続され、該X駆動体31の動きに伴ってX軸方向に直線移動する。後述するように、駆動環3はX軸方向には動かないように固定されており、駆動環3の周囲に巻かれたワイヤ15がX駆動プレート6の動きに伴って動くことにより、駆動環3がY軸回りに回転自在となっている。
駆動環3は、該駆動環3の回転軸心に位置するボス3bと、該ボス3bを該駆動環3の環状部3aに連結するリブ7とを含む。すなわち、図3に示されるように、環状部3aの内側において、一つのリブ7が径方向に延び、該リブ7の先端が回転軸心位置においてボス3bを形成している。こうして、駆動環3の環状部3aとボス3bの間は一つのリブ7で連結される1スポーク構造となっている。
図4に示すように、ボス3b内には1対のラジアルベアリング8を介して相対的に回転自在にスリーブ10が嵌着されており、スリーブ10の後方の突出部が、支持体11の取付穴11aに嵌着されたカラー12によって該支持体11に固着されている。シリンダー21(基部)の下面にはガイド軸22が水平にかつY軸方向に延びて固定されており、このガイド軸22に駆動環3のボス3bが嵌め込まれるようになっており、ガイド軸22により駆動環3の回転軸心が確立される。こうして、駆動環3は、前記1対のラジアルベアリング8によりガイド軸22に対して回転自在となっている。なお、カラー12の端面とボス3bの端面との間にはスペーサ14が介装されている。また、スリーブ10内周の前端部及び後端部付近において1対の摺動スペーサ36が嵌合されている。これにより、駆動環3は、ガイド軸22に対して軸方向にスライド自在となっている。
図3に示すように、支持体11の上方には、一対のブラケット13を介して前記Y駆動プレート5が取り付けられている。図2及び図3に示すように、Y駆動プレート5にはX軸方向に相対的にスライド可能にX駆動プレート6が装着されている。図2に示すように、駆動環3の後縁部外周にはワイヤ15が一巻きされ、ワイヤ15の両端がX駆動プレート6の端部にそれぞれ連結されている。なお、駆動環3に巻かれたワイヤ15は止め具16によって駆動環3に対して空回り不能に連結されている。
以上を整理すると、駆動サッシ30及びY駆動プレート5を含む部分は、Y軸方向に直線移動するように構成された第1駆動部材として機能する。また、駆動環3は、その回転軸心に位置するボス3bと、該ボス3bを該駆動環3の環状部に連結するリブ7とを含み、前記第1駆動部材(5,30)に対してY軸方向に一体的に直線移動し且つY軸回りに回転自在であり、かつ、筒状の被縫製物を装着した筒物枠(帽子枠2)を着脱可能に取り付けるように構成されている。また、支持体11及びガイド軸22を含む機構は、前記ボス3bをY軸方向に直線移動自在且つY軸回りに回転自在に支持するように構成された支持機構として機能する。また、X駆動プレート6、ワイヤ15、X駆動体31は、前記駆動環3をY軸回りに回転駆動するように構成された第2駆動部材として機能する。また、支持体11は、前記第1駆動部材(5,30)に固定され、前記ボス(3b)をY軸回りに回転自在かつY軸方向に一体的に直線移動するように支持するように機能する。また、ガイド軸22は、基部(シリンダー21)に固定され、前記ボス(3b)及び前記支持体(11)をY軸方向に直線移動自在に支持するように機能する。
図2〜図4に示すように、駆動環3の、ワイヤ15が巻かれた位置の少し前方に溝17が周設されており、先端部をこの溝に嵌合させた一対の規制部材18が支持体11に固定されている。図3に示すように、各規制部材18の先端が下向きに屈曲しており、該規制部材18の先端が駆動環3の溝17に嵌合することにより、該駆動環3が撓む(変形する)ことを防止する。なお、溝17内に規制部材18の先端が嵌合するが、駆動環3の回転運動は妨げられない。こうして、駆動環3を内側で支えるリブ7が1個(1スポーク)であっても、一対の規制部材18による円周上の2点支持が加わり、駆動環3の撓み(変形)を確実に防止することができる。なお、規制部材18は必須の部材ではないが、帽子枠2にセットされる帽子の重量が大きいときのように駆動環3にかかる負荷が大きいときの駆動環3の変形防止に効果がある。
なお、駆動環3の外周面には、帽子枠2を装着する際のロック/アンロックを行う合計3個のロック部材20がほぼ等角度間隔を空けて固定されている。帽子(筒状の被縫製物)を装着した帽子枠(筒物枠)2をセットするとき、該帽子枠2を駆動環3に嵌め込んだ後にロック部材20でロックする。そして、帽子枠2を駆動環3から外すときは、ロック部材20のロックを解除してから、帽子枠2を外す。
以上の構成になる帽子枠駆動装置1の刺繍ミシンへの装着手順について説明する。図4に示すように、前記シリンダー21(基部)の下面に設けられた前記ガイド軸22の先端に、前記駆動環3のスリーブ10の後端から外嵌して、X駆動プレート6を水平姿勢に保ちつつ帽子枠駆動装置1を後方にスライドさせる。X駆動プレート6の後縁がX駆動体31に到達し、Y駆動プレート5の後縁が駆動サッシ30に到達したところで、夫々の取付用ネジ25、26を締め付けることで、装着作業が終了し、刺繍ミシンが帽子刺繍仕様となる。
この仕様によると、刺繍データに基いてY駆動部が駆動されると駆動サッシ30、Y駆動プレート5を通じて駆動環3がY方向に移動駆動され、また、X駆動部が駆動されるとX駆動体31、X駆動プレート6、ワイヤ15を通じて駆動環3が回転駆動される。
図6は、X駆動プレート6が左側に最も移動した状態を示しており、このとき駆動環3のリブ7がシリンダ21の側面に当接する直前位置となっている。逆に、X駆動プレート6を右側に最も移動させると、駆動環3が同図に想像線で示す位置まで回転する。駆動環3の最大回転角度範囲はほぼ260度となり、帽子(筒状の被縫製物)に対する刺繍縫いを行う上で実用上問題は無い。
上記実施例によれば、駆動環3を回転可能に支持する構造として一本スポーク式としたため、従来装置と比して部品点数が少なくて済み、簡易な構造となって軽量化が図れ、駆動サッシによる駆動の負荷が軽減される。
なお、上記実施例では単頭ミシンを例示したが、本発明は、多頭ミシンにも当然に適応可能である。また、本発明は、帽子枠に限らず、筒状の被縫製物を装着するための筒物枠一般に適用可能である。
2 帽子枠(筒物枠)
3 駆動環
3b ボス
7 リブ
11 支持体
15 ワイヤ
21 シリンダー
22 ガイド軸
30 駆動サッシ(Y軸方向への駆動部材)
31 X駆動体
3 駆動環
3b ボス
7 リブ
11 支持体
15 ワイヤ
21 シリンダー
22 ガイド軸
30 駆動サッシ(Y軸方向への駆動部材)
31 X駆動体
Claims (3)
- Y軸方向に直線移動するように構成された第1駆動部材と、
前記第1駆動部材に対してY軸方向に一体的に直線移動し且つY軸回りに回転自在であり、かつ、筒状の被縫製物を装着した筒物枠を着脱可能に取り付けるように構成された駆動環であって、該駆動環の回転軸心に位置するボスと、該ボスを該駆動環の環状部に連結するリブとを含む前記駆動環と、
前記ボスをY軸方向に直線移動自在且つY軸回りに回転自在に支持するように構成された支持機構と、
前記駆動環をY軸回りに回転駆動するように構成された第2駆動部材と
を具備する筒物枠駆動装置。 - 前記支持機構は、
前記第1駆動部材に固定され、前記ボスをY軸回りに回転自在かつY軸方向に一体的に直線移動するように支持する支持体と、
基部に固定され、前記ボス及び前記支持体をY軸方向に直線移動自在に支持するガイド軸と
を含む請求項1の筒物枠駆動装置。 - 前記支持体に、前記駆動環の変形防止のための規制部材を設けた請求項2の筒物枠駆動装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014160573A JP2017169599A (ja) | 2014-08-06 | 2014-08-06 | 筒物枠駆動装置 |
| PCT/JP2015/071800 WO2016021499A1 (ja) | 2014-08-06 | 2015-07-31 | 筒物枠駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014160573A JP2017169599A (ja) | 2014-08-06 | 2014-08-06 | 筒物枠駆動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017169599A true JP2017169599A (ja) | 2017-09-28 |
Family
ID=55263766
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2014160573A Pending JP2017169599A (ja) | 2014-08-06 | 2014-08-06 | 筒物枠駆動装置 |
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| WO (1) | WO2016021499A1 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| CN110670250A (zh) * | 2018-07-02 | 2020-01-10 | 启翔股份有限公司 | 可快速装卸的筒形缝制治具 |
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| JP3186118B2 (ja) * | 1991-10-22 | 2001-07-11 | アイシン精機株式会社 | 刺繍枠駆動装置 |
| JP4833450B2 (ja) * | 2001-07-30 | 2011-12-07 | 日本電波株式会社 | 刺繍機の帽子枠駆動装置 |
| JP2005028732A (ja) * | 2003-07-11 | 2005-02-03 | Aisin Seiki Co Ltd | 染色装置及び刺繍・染色装置 |
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2014
- 2014-08-06 JP JP2014160573A patent/JP2017169599A/ja active Pending
-
2015
- 2015-07-31 WO PCT/JP2015/071800 patent/WO2016021499A1/ja not_active Ceased
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110670250A (zh) * | 2018-07-02 | 2020-01-10 | 启翔股份有限公司 | 可快速装卸的筒形缝制治具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| WO2016021499A1 (ja) | 2016-02-11 |
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