JP2017169687A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
本明細書の説明において、吸収性物品1の着用時とは、吸収性物品1の装着時及び装着後の少なくとも一方をいう。吸収性物品1の長手方向とは、吸収性物品1が着用されたときに着用者の前後に亘る方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、吸収性物品1の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、身体側表面とは、吸収体23等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、衣類側表面とは、吸収体23等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。体液とは、尿、血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。さらに、吸収性物品1の用途は、特に限定されるものではなく、一般には、幼児又は成人用を問わず、テープ止めタイプの使い捨ておむつ、パンツタイプの使い捨ておむつ、尿取りパッド、軽失禁パッド、生理用品等であってもよい。
トップシート21は、体液が吸収体23へと移動するような液透過性を備えた基材から形成すればよく、例えば、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートといった材料から形成される。また、トップシート21には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート21には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。さらに、強度及び加工性の点から、トップシート21の坪量は、15g/m2以上400g/m2以下であることが好ましい。
バックシート22は、吸収体23が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成すればよく、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布とを積層した複合シートといった材料から形成される。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、あるいは、スパンボンド/メルトブロー、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンドを積層した複合不織布及びこれらの複合材料が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。
吸収体23は、基材としての吸収性繊維と、高吸収性ポリマー232(SAP)と、を含有することが好ましい。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンやおむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体23の吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m2以上800g/m2以下の坪量とすることが好ましい。なお、吸収体23は、高圧プレスされた状態であってもよい。
なお、折り曲げられた状態の吸収体23において、吸収体23の幅方向両端部231の最短離間距離Aは1cm以上5cm以下であり、且つ、凹部24の幅方向の最大寸法Bの10%以上100%以下であることが好ましく、20%以上90%以下であることがより好ましい。幅方向両端部231の離間距離Aを上記の範囲内のものとすることにより、排泄された体液を凹部24に適切に誘導できるとともに、幅方向両端部231と凹部24とが完全に接触してしまうことがなく、且つ凹部24と幅方向両端部231とにより形成される空間に保持される体液と、吸収体23との接触面積も増大させることができる。なお、幅方向端部については、必ずしも直線状に形成されている必要はなく、弧を描いていてもよい。このような場合、例えば、体液の排泄部等、一部の領域のみについて、幅方向両端部231の離間距離Aを広くすることができ、体液の収容能を向上させることができる。
ここで、本発明においては、吸収体23が屈曲する前の状態において、吸収体23の衣類側を構成する表面に、高吸収性ポリマー232が濃縮されて存在することが好ましい。すなわち、この状態における吸収体23の身体側表面に比較して、衣類側表面には、高吸収性ポリマー232がより多く存在していることが好ましい。これにより、吸収体23が折り曲げられた状態において、吸収体23の内側に保持された体液が、吸収体23の外表面に存在する高吸収性ポリマー232に吸収されるとともに、高吸収性ポリマー232が膨潤するので、膨潤した高吸収性ポリマー232により体液の移動がブロックされて、吸収体23の内側に保持されている体液が、吸収体23の外側に漏れ出すことを防止することができる。なお、吸収体23は、上層吸収体と下層吸収体とを積層してなるものであってもよいが、この場合、下層吸収体に高吸収性ポリマー232を偏在させることにより、吸収体23の衣類側表面に高吸収性ポリマー232が濃縮されて存在する構成を実現することができる。上層吸収体と下層吸収体の長手方向及び幅方向の長さは、上層吸収体の長さが下層吸収体の長さより長くてもよく、上層吸収体の長さが下層吸収体の長さと同じであってもよく、上層吸収体の長さが下層吸収体の長さより短くてもよい。また、高吸収性ポリマー232を集約配置させたSAPシートを製品中央部の長手方向沿いに配置してもよい。当該SAPシートを採用することにより、吸収時のSAPの膨潤によりSAPシートが膨潤し、結果、元々肌に触れない凹型の中央部が特異的に隆起して凸型となって肌と接触し、肌上に残る体液を拭取る効果が発現される。
図2は、本発明の吸収性物品1の別の態様を示す図面である。上述のとおり、吸収体23は、キャリアシート26に包まれていることが好ましい。このため、吸収体23を折り曲げる際には、図2に示すとおり、キャリアシート26に包まれた吸収体23を折り曲げて、吸収体23の幅方向両端部231を屈曲させてもよい。また、図1に示すとおり、吸収体23をトップシート21と積層させた後、吸収体23を折り曲げて、吸収体23の幅方向両端部231を屈曲させてもよい。この場合、トップシート21は、吸収体23とともに、折り線25で身体側に屈曲して、折り線25を挟んだ両側の部位が対向して保持されるものとなる。このような構成とすることにより、折り曲げられたキャリアシート26やトップシート21の反発力により、吸収体23の幅方向両端部231の全長が、対向する吸収体23の部位に接触してしまうことがなく、吸収体23をトップシート21とともに折り曲げる場合には、吸収性物品1の着用時に、肌と、吸収体23の2本の折り線25の間の領域との間に、空隙が形成されることとなるので、折り畳まれた吸収体23の幅方向両端部231と、凹部24により形成される空間に、排泄された体液を迅速に誘導することができ、結果として、体液を吸収体23に迅速に吸収させることができる。
吸収体23を折り畳む折り線25は、幅方向中心線を挟んで一対形成されている。ここで、本発明においては、この折り線25において、吸収体23が肉薄となっているか、吸収体23に溝又はスリットが形成されていることが好ましい。このような構成とすることにより、吸収性物品1の製造過程において、吸収体23を容易に折り畳むことができるとともに、折り畳まれた吸収体23における、幅方向両端部231が身体側に屈曲された形状を、安定に維持することもできる。
吸収性物品1の製造方法は、周知の方法を採用することができ、例えば、(A)吸収性繊維を高吸収性ポリマー232とともに積繊して吸収体マットを作成し、吸収体23を形成する工程、(B)トップシート21と立体ギャザーをホットメルト系接着剤で固定・一体化する工程、(C)トップシート21、立体ギャザー、及びバックシート22の内側にホットメルト系接着剤を塗工する工程、(D)集合ドラムにおいて、吸収体23の上部にトップシート21を、吸収体23の下部にバックシート22を配置し、各構成部材を固定・一体化する工程、(E)吸収性物品1の半製品をカッター装置により製品寸法でカットし、個々の吸収性物品1を切り離す工程、を有する製造方法等を挙げることができる。そして、本発明において吸収性物品1の吸収体23については、吸収性物品1の製造工程のいずれかの段階において、トップシート21やキャリアシート26とともに、幅方向中心線を挟む折り線25で、身体側に折り曲げることにより屈曲させればよい。
21 トップシート
22 バックシート
23 吸収体
231 幅方向両端部
232 高吸収性ポリマー
24 凹部
25 折り線
26 キャリアシート
27 突起
A 幅方向両端部の離間距離
B 凹部の幅方向の最大寸法
Y 長手方向
X 幅方向
Claims (7)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、吸収性繊維及び高吸収性ポリマーからなる吸収体と、を有する吸収性物品であって、
前記吸収体は、幅方向中心線を挟む一対の折り線で、幅方向両端部が長手方向の全長に亘って身体側に屈曲して、各折り線を挟んだ両側の部位が対向して保持されており、
前記吸収体の前記幅方向両端部が身体側に屈曲した状態において、前記吸収体の前記幅方向両端部は幅方向に互いに離間しており、
前記吸収体の2本の折り線の間の領域には、少なくとも前記吸収体の長手方向中心部に及ぶ凹部が設けられており、
前記吸収体の前記幅方向両端部の離間距離が、前記凹部の幅方向の最大寸法よりも狭い、吸収性物品。 - 前記吸収体が屈曲する前の状態において、前記吸収体の衣類側を構成する表面に、高吸収性ポリマーが濃縮されて存在する、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記トップシートが、前記吸収体とともに、折り線で身体側に屈曲して、各折り線を挟んだ両側の部位が対向して保持されており、
前記吸収性物品の着用時に、肌と、吸収体の2本の折り線の間の領域との間に空隙が形成されている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。 - 前記吸収体の前記幅方向両端部の最短離間距離が1cm以上5cm以下であり、且つ、前記凹部の幅方向の最大寸法の10%以上100%以下である、請求項1から3のいずれかに記載の吸収性物品。
- 折り線において、前記吸収体が肉薄となっているか、前記吸収体に溝又はスリットが形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記吸収体の嵩高さが1cm3/g以上25cm3/g以下である、請求項1から5のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記吸収体の前記幅方向両端部、又は前記凹部に突起が設けられており、前記吸収体の前記幅方向両端部と、これに対向する部位を離間した状態で保持可能である、請求項1から6のいずれかに記載の吸収性物品。
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2016
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