JP2017172085A - 透明不燃シート - Google Patents
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Abstract
Description
また、上記特許文献2には、ガラス繊維織物に、塩化ビニル系樹脂を含む樹脂組成物を含浸させた繊維強化樹脂シートが開示され、特許文献3には更に表面に塩化ビニル樹脂シートを積層させたものが開示されている。
次いで、前記特許文献2において、塩化ビニル系樹脂等は、安価であり、コスト面等で好適である上、自己消火性も有しているため、難燃又は不燃という観点では好ましいが、一方で、経時で表面に可塑剤がブリードし、表面がべたつく等の問題があった。また、樹脂とガラス繊維織布との屈折率差や密着性の低さ等からガラス繊維織布が白く浮いて見える白化現象が生じ易いという問題があった。尚、前記ブリード性に関しては、特許文献3において、420を超える高い分子量の可塑剤を使用するなどの対策が検討されたが、完全に抑制できるものではなかった。
また、(2)前記ガラス繊維織布と前記熱可塑性樹脂との屈折率差が0.03以下とすることが好ましい。
また、可塑剤を使用していないため、シート表面への可塑剤のブリードが生じることがなく、経時による表面のべたつき等が発生しない。
尚、本発明でいう「不燃」とは、国土交通省の告示により定められた試験に合格したものである。
詳しくは、ガラス繊維からなる縦糸2a及び横糸2bで構成されるガラス繊維織布2に熱可塑性樹脂3を含浸させたものである。
本発明におけるガラス繊維織布2は、上記の通りガラス繊維からなる縦糸2a及び横糸2bから構成される織布である。
中でも汎用性や熱可塑性樹脂3との屈折率差の面からEガラスが好ましく、また、柔軟性の観点ではSガラスやTガラス等が好ましい。
ガラス繊維が前記表面処理されていることで、熱可塑性樹脂3との密着性が高まり、屈曲時等において、ガラス繊維と熱可塑性樹脂3との剥離によるシートの白化が抑制でき、良好な透明性を維持することができる。
ガラス繊維織布2の目付け量が20g/m2未満又は厚みが20μm未満の場合、熱可塑性樹脂3の含浸は良好に行われるが、シートの強度が低かったり、加工時に変形が生じるおそれがある。一方、目付け量が100g/m2を超える又は厚みが100μmを超える場合、ガラス繊維間への熱可塑性樹脂3の含浸が困難となり、透明不燃シート1の透明性が低下するおそれがある。
本発明における熱可塑性樹脂3は、スチレンとブタジエンの共重合体を水素添加処理したスチレン系熱可塑性エラストマーであり、該水素添加処理されたブタジエン部分のSP値が17.5(J/cm3)0.5以上である。
前記SP値が17.5(J/cm3)0.5以上であることによって、無機材料との密着性が向上し、ガラス繊維織布2への熱可塑性樹脂3の含浸が良好であり、且つ屈曲時等におけるガラス繊維と熱可塑性樹脂3との剥離が生じ難くなり、白化の抑制や、ヘイズ値を30%以下とすることが可能となる。
本発明における熱可塑性樹脂3の水添率は90%以上が好ましく、完全水添されていることがより好ましい。
前記熱可塑性樹脂3に対し、本発明の効果を阻害しない範囲で、ブリード性を有するものを除き、公知の添加剤を添加することもできる。例えば着色用顔料や無機フィラー等が挙げられる。
本発明の透明不燃シート1の透過率は、スガ試験機株式会社製ヘーズメーターHZ−V3による全光線透過率で80%以上であり、より好ましくは90%以上である。前記透過率が80%以上であることによって高い透明性を有し、例えば、防災用のカーテンとして使用した際はシートの反対側が視認でき、また、防炎垂壁等で天井に吊った際は、照明等の輝度を過度に低下させることがない。
本発明の透明不燃シート1のヘイズ値は、30%以下であることが好ましく、20%以下とするとより好ましい。ヘイズ値が前記範囲内であることによって、得られるシートの反対側の視認性が向上する。
本発明の透明不燃シート1は、高い柔軟性を有し、繰り返し屈曲させた際に、屈曲箇所に折れ皺が入り難いことが好ましい。これにより折り曲げ時にひび割れや白化が生じ難く、また、災害時等で設置箇所から透明不燃シートが落下しても、決して割れたりせず、破片等による怪我につながる可能性が低いため好ましい。
本発明の透明不燃シート1の製造方法としては、以下に示す溶液含浸法やコーティング法、ラミネート法、等が挙げられ、ガラス繊維間への含浸の観点から溶液含浸法が好ましい。
熱可塑性樹脂を、所定の溶媒で所定濃度に溶解・希釈し、熱可塑性樹脂溶液を調整する(工程1)。次いで、前記工程1で調整した熱可塑性樹脂溶液にガラス繊維織布を浸漬させる(工程2)。前記工程2にて、ガラス繊維織布に前記熱可塑性樹脂溶液が充分含浸した後に、該ガラス繊維織布を取り出し、ロール圧搾して余分な溶液を絞った後、又はロール圧搾せず自重にて余分な溶液を排除させながら、所定温度で加熱・乾燥させる(工程3)。
この際、前記熱可塑性樹脂溶液の粘度としては50〜2500cpsとすると含浸及び樹脂付着量の面で好ましい。
離型シート上にて熱可塑性樹脂シートを成形し、熱プレスで加熱溶融しながらガラス繊維織布と樹脂を張り合わせ、離型シートを剥離する。
[用いた樹脂]
・水素添加されたブタジエン部分のSP値が17.5(J/cm3)0.5以上のスチレン系熱可塑性エラストマー
熱可塑性樹脂A:旭化成ケミカルズ株式会社製、S.O.E.S1605(屈折率:1.559)
熱可塑性樹脂B:旭化成ケミカルズ株式会社製、S.O.E.S1606(屈折率:1.536)
熱可塑性樹脂C:旭化成ケミカルズ株式会社製、S.O.E.S1611(屈折率:1.53)
・水素添加されたブタジエン部分のSP値が17.5(J/cm3)0.5未満のスチレン系熱可塑性エラストマー
熱可塑性樹脂D:旭化成ケミカルズ株式会社製、タフテックH1043(屈折率:1.549)
・参考用の樹脂
熱可塑性樹脂E:塩化ビニル樹脂(屈折率:1.559)
熱硬化性樹脂F:不飽和ポリエステル樹脂(屈折率:1.554)
[ガラス繊維織布]
ガラス繊維織布A:屈折率1.558のEガラスからなり、繊維の直径が5μm、目付け量が31.5g/m2、厚みが29μm、密度(縦/横)が70/70本/25mmのガラスクロス
ガラス繊維織布B:屈折率1.558のEガラスからなり、フィラメントの直径が4.5μm、目付け量が23.5g/m2、厚みが0.021μm、密度(縦/横)が69/72本/25mmのガラスクロス
[透明性]
以下の(I)〜(III)の方法にて透明性について評価した。
(I)ヘーズメーター(スガ試験機株式会社製ヘーズメーターHZ−V3)にて全光線透過率を測定した。
(II)ヘーズメーター(スガ試験機株式会社製ヘーズメーターHZ−V3)にてヘイズ値を測定した。
(III)デジタルマイクロスコープ(キーエンス株式会社製VHX−5000)を用い、200倍の倍率でサンプルを観察し、白化面積比率を輝度抽出領域の面積計測にて算出し、以下の基準で評価した。
◎:10%未満
○:10%以上15%未満
△:15%以上20%未満
×:20%以上
[不燃性]
発熱性試験を行った結果を以下の(i)〜(iii)の基準を確認し、全てクリアしたものを合格と認定し、一つでも満たさないものを不合格とした。
・輻射電気ヒーターから基材の表面に50kW/m2の輻射熱を照射うる発熱性試験において、次の基準を満たすこと。
(i)加熱開始後20分の総発熱量が、8MJ/m2以下であること。
(ii)加熱開始後20分の最高発熱速度が、10秒以上継続して200kW/m2を超えないこと。
(iii)発熱性試験後のサンプル状態は、防火上有害な変形、溶融、亀裂、その他の損傷が生じないこと。
[ブリード性]
得られたシートを40℃のオーブンに48時間曝し、表面の状態を確認し、以下の基準で評価した。
○:表面の状態に変化はなかった。
×:表面に可塑剤がブリードし、べたつきが生じた。
熱可塑性樹脂A〜Dを、トルエンで溶解・希釈し、熱可塑性樹脂溶液を調整した(工程1)。次いで撹拌状態の前記熱可塑性樹脂溶液にガラス繊維織布A又はBを浸漬し(工程2)、その後取り出し、温度130℃で5分間乾燥させ、透明不燃シートを得た(工程3)。
熱可塑性樹脂Eからなるゾルをガラス繊維織布Aに含浸させ、その後熱可塑性樹脂Eからなるシートを貼り合わせた。
[参考例2]
常温23℃で液状(オイル状)の熱硬化性樹脂Fへガラス繊維織布Aを浸漬し、その後取り出して温度150℃のオーブンで10分間加熱し、樹脂を硬化させた。
また、不燃性に加えて高い透明性を有しているため、光拡散性を有する層を積層させたり、光拡散効果を表面に付与する等、光拡散シート等の基材としても好適に使用することができる。
2:ガラス繊維織布
2a:縦糸
2b:横糸
3:熱可塑性樹脂
Claims (2)
- ガラス繊維織布に、熱可塑性樹脂が含浸している透明不燃シートであり、
前記熱可塑性樹脂は、スチレンとブタジエンの共重合体を水素添加したスチレン系熱可塑性エラストマーであり、
該水素添加されたブタジエン部分のSP値が17.5(J/cm3)0.5以上であり、
全光線透過率が80%以上で、且つヘイズ値が30%以下であることを特徴とする透明不燃シート。 - 前記ガラス繊維織布と前記熱可塑性樹脂との屈折率差が0.03以下であることを特徴とする請求項1に記載の透明不燃シート。
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