JP2017174961A - スイッチング素子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 トレンチの下端部における電界集中を効果的に抑制する。
【解決手段】 トレンチ型のゲート電極を有するスイッチング素子の製造方法。半導体基板に傾斜している側面を有する第1トレンチを形成する。次に、第1トレンチを保護層で埋める。次に、保護層に第1トレンチに沿って第2トレンチを形成する。ここで、第2トレンチが第1トレンチの底面に達し、第1トレンチの側面に保護層が残存し、第2トレンチの側面の傾斜角度が第1トレンチの側面の傾斜角度よりも小さくなるように第2トレンチを形成する。次に、第2トレンチの底面にp型不純物を注入する。次に、第1トレンチ内から保護層を除去する。次に、第1トレンチ内に、ゲート絶縁層とゲート電極を形成する。
【選択図】図11
【解決手段】 トレンチ型のゲート電極を有するスイッチング素子の製造方法。半導体基板に傾斜している側面を有する第1トレンチを形成する。次に、第1トレンチを保護層で埋める。次に、保護層に第1トレンチに沿って第2トレンチを形成する。ここで、第2トレンチが第1トレンチの底面に達し、第1トレンチの側面に保護層が残存し、第2トレンチの側面の傾斜角度が第1トレンチの側面の傾斜角度よりも小さくなるように第2トレンチを形成する。次に、第2トレンチの底面にp型不純物を注入する。次に、第1トレンチ内から保護層を除去する。次に、第1トレンチ内に、ゲート絶縁層とゲート電極を形成する。
【選択図】図11
Description
本明細書では、スイッチング素子の製造方法を開示する。
特許文献1に、トレンチ型のゲート電極を有するスイッチング素子が開示されている。このスイッチング素子では、トレンチの底面に露出する範囲に、p型の底部領域が形成されている。底部領域によって、トレンチの底面近傍における電界集中が抑制される。
特許文献1のスイッチング素子の製造方法では、半導体基板にトレンチを形成する。次に、トレンチ内に保護膜を設けることなく、トレンチの底面にp型不純物を注入する。これによって、p型の底部領域を形成する。
半導体基板にトレンチを形成する際に、上端部の幅が底部の幅よりも広くなる向きにトレンチの側面を傾斜させる場合がある。このようにトレンチの側面を傾斜させることで、トレンチ内にゲート絶縁層とゲート電極を安定して形成することが可能となる。トレンチの側面が傾斜している場合に、特許文献1のように保護膜を設けることなくトレンチの底面にp型不純物を注入すると、トレンチの側面にもp型不純物が注入される。トレンチの短手方向の側面近傍の半導体領域は、スイッチング素子がオンするときにチャネルが形成される半導体領域である。トレンチの短手方向の側面にp型不純物が注入されると、ゲート閾値の上昇、チャネル抵抗の増大等の問題が生じる。
図13に示すように、トレンチの側面を保護膜110で覆った状態でトレンチの底面にp型不純物を注入することも考えられる。しかしながら、この構成では、底面の両端部120b(側面近傍の部分)が保護膜110によって覆われているため、両端部120bにp型不純物が注入され難い。このため、p型不純物が主に底面の中央部120aに注入される。その後、熱処理等によってp型不純物を拡散させたとしても、底部領域の幅をトレンチの底面の幅に対して十分に広げることが困難な場合がある。この場合、底部領域によって両端部120bが十分に保護されず、両端部120bの周辺で電界集中が生じる。
本明細書が開示する製造方法では、トレンチ型のゲート電極を有するスイッチング素子を製造する。この製造方法は、第1トレンチ形成工程と、保護層形成工程と、第2トレンチ形成工程と、p型不純物注入工程と、保護層除去工程と、ゲート電極形成工程を有する。前記第1トレンチ形成工程では、半導体基板に、上端部の幅が底部の幅よりも広くなる向きに傾斜している短手方向の側面を有する第1トレンチを形成する。前記保護層形成工程では、前記第1トレンチを保護層で埋める。前記第2トレンチ形成工程では、前記保護層に前記第1トレンチに沿って第2トレンチを形成する。ここで、前記第2トレンチが前記第1トレンチの底面に達し、前記第1トレンチの前記側面に前記保護層が残存し、前記第2トレンチの短手方向の側面の傾斜角度が前記第1トレンチの前記側面の傾斜角度よりも小さくなるように前記第2トレンチを形成する。前記p型不純物注入工程では、前記第2トレンチの底面にp型不純物を注入する。前記保護層除去工程では、前記p型不純物の注入後に前記第1トレンチ内から前記保護層を除去する。前記ゲート電極形成工程では、前記保護層の除去後に、前記第1トレンチ内に、ゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層によって前記半導体基板から絶縁されているゲート電極を形成する。
この製造方法では、第1トレンチを形成した後に、第1トレンチを保護層で埋める。次に、保護層に第2トレンチを形成する。ここでは、第1トレンチの側面に保護層が残存するように第2トレンチを形成する。また、第2トレンチの側面の傾斜角度が第1トレンチの側面の傾斜角度よりも小さくなるように第2トレンチを形成する。第2トレンチの側面は、上端部の幅が底部の幅よりも広くなる向きに傾斜していてもよいし、半導体基板の表面に対して垂直(すなわち、傾斜角度がゼロ)であってもよい。このように第1トレンチと第2トレンチの側面の傾斜角度が調整されるので、第1トレンチの側面に残存する保護層の厚みが、第1トレンチの底部で薄く、上端部に向かうにしたがって厚くなる。このため、第1トレンチの底面の両端部を覆う保護層の厚みが薄い。その後、第2トレンチの底面にp型不純物が注入されると、第1トレンチの底面の広い範囲にp型不純物が注入される。したがって、この方法によれば、幅が広い底部領域を形成することができる。また、第2トレンチの側面の傾斜角度(すなわち、第1トレンチの側面を覆う保護層の表面の傾斜角度)が小さいので、第1トレンチの側面へのp型不純物の注入を効果的に抑制することができる。したがって、この方法によれば、ゲート閾値の上昇、チャネル抵抗の増大等の問題を抑止することができる。その後、第1トレンチ内から保護層が除去され、第1トレンチ内にゲート絶縁層とゲート電極が形成される。第1トレンチの側面が傾斜しているので、第1トレンチ内にゲート絶縁層とゲート電極を好適に形成することができる。
図1〜3は、実施例のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)10を示している。図2、3に示すように、MOSFET10は、半導体基板12と、電極、絶縁層等を備えている。なお、図1では、図の見易さのため、半導体基板12の上面12a上の電極、絶縁層の図示を省略している。以下では、半導体基板12の上面12aと平行な一方向をx方向といい、上面12aに平行でx方向に直交する方向をy方向といい、半導体基板12の厚み方向をz方向という。半導体基板12は、SiCによって構成されている。
半導体基板12の上面12aには、複数のトレンチ22が設けられている。図1に示すように、各トレンチ22は、y方向に直線状に長く伸びている。複数のトレンチ22は、x方向に間隔を開けて配列されている。図2に示すように、各トレンチ22の短手方向(x方向)の端部に位置する側面22aは、トレンチ22のx方向の幅が底部から上端部に向かうにしたがって広くなるように傾斜している。図3は、トレンチ22の長手方向(y方向)の端部の断面構造を示している。なお、図3は、トレンチ22の長手方向の一方の端部を示しているが、他方の端部も図3と同じ断面構造を有している。図3に示すように、各トレンチ22の長手方向(y方向)の端部に位置する側面22bは、トレンチ22のy方向の幅が底部から上端部に向かうにしたがって広くなるように傾斜している。図2、3に示すように、各トレンチ22の内面は、ゲート絶縁層24によって覆われている。ゲート絶縁層24は、底部絶縁層24aと側面絶縁層24bを有している。底部絶縁層24aは、トレンチ22の底面22cを覆っている。側面絶縁層24bは、トレンチ22の側面を覆っている。底部絶縁層24aの厚みは、側面絶縁層24bの厚みよりも厚い。各トレンチ22内には、ゲート電極26が配置されている。各ゲート電極26は、ゲート絶縁層24によって半導体基板12から絶縁されている。各ゲート電極26の上面は、層間絶縁膜28によって覆われている。
図2、3に示すように、半導体基板12の上面12aには、上部電極70が配置されている。上部電極70は、層間絶縁膜28が設けられていない部分で半導体基板12の上面12aに接している。上部電極70は、層間絶縁膜28によってゲート電極26から絶縁されている。半導体基板12の下面12bには、下部電極72が配置されている。下部電極72は、半導体基板12の下面12bに接している。
図1〜3に示すように、半導体基板12の内部には、複数のソース領域30、ボディ領域32、ドリフト領域33、ドレイン領域34、複数の底部領域36及び複数の接続領域38が設けられている。
各ソース領域30は、n型領域である。図2に示すように、各ソース領域30は、半導体基板12の上面12aに露出する位置に配置されており、上部電極70にオーミック接触している。また、各ソース領域30は、トレンチ22の上端部において側面絶縁層24bに接している。
ボディ領域32は、p型領域である。図2に示すように、ボディ領域32は、各ソース領域30に接している。ボディ領域32は、2つのソース領域30に挟まれた範囲から各ソース領域の下側まで伸びている。2つのソース領域30に挟まれた範囲では、ボディ領域32内のp型不純物濃度が高い。ボディ領域32は、2つのソース領域30に挟まれた範囲で、上部電極70にオーミック接触している。ソース領域30の下側では、ボディ領域32内のp型不純物濃度が低い。ボディ領域32は、ソース領域30の下側で、側面絶縁層24bに接している。また、図3に示すように、ボディ領域32は、各トレンチ22の長手方向の側面22bに接する位置にも形成されている。ボディ領域32の下端は、ゲート電極26の下端よりも上側に配置されている。
ドリフト領域33は、n型不純物濃度が低いn型領域である。ドリフト領域33は、ボディ領域32の下側に配置されており、ボディ領域32によってソース領域30から分離されている。図2に示すように、ドリフト領域33は、ボディ領域32の下側で側面絶縁層24bに接している。
ドレイン領域34は、ドリフト領域33よりもn型不純物濃度が高いn型領域である。ドレイン領域34は、ドリフト領域33の下側に配置されている。ドレイン領域34は、半導体基板12の下面12bに露出している。ドレイン領域34は、下部電極72にオーミック接触している。
各底部領域36は、p型領域である。各底部領域36は、対応するトレンチ22の底面22cに露出する範囲に配置されている。各底部領域36は、対応するトレンチ22の底面22cにおいて、底部絶縁層24aに接している。図3に示すように、各底部領域36は、対応するトレンチ22の底面に沿ってy方向に長く伸びている。各底部領域36は、対応するトレンチ22の底面全域で底部絶縁層24aに接している。図2に示すように、各底部領域36の周囲は、ドリフト領域33に囲まれている。図2に示す断面においては、各底部領域36は、ドリフト領域33によってボディ領域32から分離されている。また、各底部領域36は、ドリフト領域33によって互いから分離されている。
図1、3に示すように、各接続領域38は、対応するトレンチ22のy方向の側面22bに沿って設けられている。各接続領域38は、p型不純物濃度が低いp型領域である。図3に示すように、各接続領域38の下端は、対応する底部領域36に接続されている。各接続領域38の上端は、ボディ領域32に接続されている。上述したように、ボディ領域32は、上部電極70に接続されている。したがって、各底部領域36は、接続領域38とボディ領域32を介して上部電極70に接続されている。
MOSFET10の使用時には、MOSFET10と負荷(例えば、モータ)と電源が直列に接続される。MOSFET10と負荷の直列回路に対して、電源電圧が印加される。MOSFET10のドレイン(下部電極72)がソース(上部電極70)よりも高電位となる向きで、電源電圧が印加される。
MOSFET10のゲート電位(ゲート電極26の電位)が、ゲート閾値よりも高い電位に制御されると、側面絶縁層24bに隣接する範囲でボディ領域32がn型に反転し、その範囲にチャネルが形成される。このため、上部電極70から、ソース領域30、チャネル、ドリフト領域33及びドレイン領域34を介して下部電極72へ電子が流れる。すなわち、MOSFET10がオンし、下部電極72から上部電極70へ電流が流れる。
ゲート電位をゲート閾値以下の電位に引き下げると、チャネルが消失し、MOSFET10がオフする。すると、下部電極72の電位が上昇し、ドレイン領域34及びドリフト領域33の電位が上昇する。このため、ボディ領域32とドリフト領域33との界面のpn接合に逆電圧が印加され、ボディ領域32からドリフト領域33に空乏層が広がる。
また、ドリフト領域33の電位が上昇すると、ドリフト領域33と底部領域36の間の容量結合によって底部領域36の電位が上昇しようとする。しかしながら、底部領域36の電位が上昇しようとすると、底部領域36から接続領域38とボディ領域32を介して上部電極70へホールが流れる。このため、底部領域36の電位は、ほとんど上昇せず、上部電極70の電位に近い電位に維持される。したがって、底部領域36とドリフト領域33との界面のpn接合にも逆電圧が印加され、底部領域36からドリフト領域33に空乏層が広がる。
このように、ボディ領域32と底部領域36の両方からドリフト領域33に空乏層が広がる。ドリフト領域33が空乏化されることで、ドリフト領域33によって電圧が保持される。ボディ領域32からだけでなく底部領域36からもドリフト領域33に空乏層が広がるので、ドリフト領域33が短時間で空乏化される。さらに、底部領域36から伸びる空乏層によって各トレンチ22の下端部が保護される。このため、各トレンチ22の下端部に電界が集中し難い。特に、本実施例のMOSFET10では、底部領域36がトレンチ22の底面22c全体に露出するように幅広に形成されている。このため、トレンチ22の下端のコーナー部(すなわち、底面22cと側面22aの境界のコーナー部)の電界集中を効果的に抑制することができる。したがって、このMOSFET10は高い耐圧を有する。
ゲート電位が再度、ゲート閾値より高い電位に引き上げられると、ボディ領域32にチャネルが形成され、MOSFET10がオンする。このため、下部電極72、ドレイン領域34及びドリフト領域33の電位が低下する。すると、ドリフト領域33と底部領域36の間の容量結合によって底部領域36の電位が低下しようとする。しかしながら、底部領域36の電位が低下しようとすると、上部電極70からボディ領域32と接続領域38を介して底部領域36へホールが供給される。このため、底部領域36の電位は、ほとんど低下せず、上部電極70の電位に近い電位に維持される。このため、ドリフト領域33の電位の低下に伴って、底部領域36とドリフト領域33との界面のpn接合に印加される逆電圧が小さくなる。その結果、底部領域36からドリフト領域33に広がっていた空乏層が、底部領域36側に収縮して消滅する。このように、底部領域36にホールが供給されることで、空乏層が短時間で消滅する。したがって、このMOSFET10では、オンしてから短時間でオン抵抗が低下する。このため、このMOSFET10は低損失で動作することができる。
以上に説明したように、このMOSFET10では、底部領域36の幅が広いので、トレンチ22の下端部における電界集中を効果的に抑制することができる。また、このMOSFET10は、接続領域38を有しているので、オンしてから短時間でオン抵抗を低下させることができる。
次に、MOSFET10の製造方法について説明する。まず、図4に示すMOSFET10の形成前の半導体基板12を準備する。この半導体基板12は、ドリフト領域33、ボディ領域32及びソース領域30を有している。ボディ領域32及びソース領域30は、イオン注入によって形成されたものであってもよいし、エピタキシャル成長によって形成されたものであってもよいし、これらを組み合わせて形成されたものであってもよい。
次に、図5に示すように、半導体基板12の上面12aに開口部41aを有するレジスト層41を形成する。次に、レジスト層41を介して半導体基板12の上面12aに対してドライエッチング(例えば、反応性イオンエッチング)を行う。これによって、半導体基板12の上面12aにトレンチ22を形成する。トレンチ22は、ソース領域30とボディ領域32を貫通してドリフト領域33に達するように形成する。ここでは、ドライエッチングの条件を調整することで、トレンチ22の側面(すなわち、短手方向の側面22aと長手方向の側面22b)が傾斜するようにトレンチ22を形成する。より詳細には、側面22a、22bを、底部から上端部に向かうにしたがってトレンチ22の幅が広くなるように傾斜させる。ここでは、側面22a、22bの傾斜角度θ(半導体基板12の上面12aの法線に対する角度)を約5°に調節する。レジスト層41は、トレンチ22の形成後に除去される。
次に、図6に示すように、LP−CVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)によって、トレンチ22の内部と半導体基板12の上面12aに絶縁層40(酸化シリコン層)を成長させる。ここでは、トレンチ22内に隙間なく絶縁層40を成長させることで、保護層40によってトレンチ22を埋める。
次に、図7、8に示すように、絶縁層40上に開口部44を有するレジスト層42を形成する。ここでは、トレンチ22の上部に開口部44を配置する。図7に示すように、x方向においては、開口部44の幅をトレンチ22の底面22cの幅と略等しい幅とし、開口部44をトレンチ22の底面22cの上部に配置する。したがって、側面22aの上部には、開口部44が配置されておらず、レジスト層42が存在している。図8に示すように、y方向においては、開口部44の幅をトレンチ22の幅よりも広くする。したがって、側面22bの上部には、開口部44が配置されており、レジスト層42が存在しない。
次に、図9、10に示すように、ドライエッチング(例えば、反応性イオンエッチング)によって、開口部44内の絶縁層40をエッチングする。ここでは、開口部44内において半導体基板12が露出するまでエッチングを行う。これによって、トレンチ22の内部に、トレンチ22に沿ってy方向に長く伸びるトレンチ46を形成する。
ここでは、図9に示すように、ドライエッチングの条件を調整することで、トレンチ46の短手方向(x方向)の側面46aの傾斜角度を、トレンチ22の側面22aの傾斜角度(本実施例では、5°)よりも小さくなるように調節する。例えば、トレンチ46の側面46aの傾斜角度を略0°(すなわち、半導体基板12の上面12aに対して略垂直)とすることができる。トレンチ46は、トレンチ22の底面22cに達するように形成される。したがって、トレンチ46内に底面22cが露出する。トレンチ46の幅が底面22cの幅と略等しいので、底面22cの略全体がトレンチ46内に露出する。また、トレンチ22の側面22aには、絶縁層40が残存する。トレンチ22の側面22aの略全体が、残存した絶縁層40によって覆われている。トレンチ46の側面46aの傾斜角度がトレンチ22の側面22aの傾斜角度よりも小さいので、側面22aを覆っている絶縁層40の厚みは、トレンチ22の底部から上端部に向かうにしたがって厚くなる。
また、図10に示すように、トレンチ22の長手方向の側面22bの上部では、絶縁層40が除去される。このため、側面22bが露出する。レジスト層42は、トレンチ46の形成後に除去される。
次に、図11、12に示すように、絶縁層40の上側から半導体基板12にp型不純物を注入する。p型不純物は、トレンチ46内に露出している範囲の半導体基板12の表面に注入される。
図11、12に示すように、トレンチ46内にはトレンチ22の底面22cの略全体が露出しているので、底面22cの略全体にp型不純物が注入される。これによって、底部領域36が形成される。底面22cの略全体にp型不純物が注入されるので、底部領域36を底面22cに露出する範囲全体に形成することができる。すなわち、底面22cと同等かそれよりも広い幅を有する底部領域36を形成することができる。
また、図11に示すように、トレンチ22の短手方向の側面22aは、絶縁層40に覆われている。絶縁層40によって、側面22aへのp型不純物の注入が抑制される。特に、トレンチ46の側面46aの傾斜角度が小さく、p型不純物の注入方向と側面46aとが略平行であるので、側面46aにp型不純物が注入され難い。このため、トレンチ22の側面22aへのp型不純物の注入が効果的に抑制される。また、絶縁層40の厚みが上側ほど厚くなっているので、ソース領域30及びボディ領域32の範囲で絶縁層40の厚みが厚い。したがって、ソース領域30及びボディ領域32の範囲の側面22aへのp型不純物の注入が特に効果的に抑制される。側面22aからボディ領域32にp型不純物が注入されると、ゲート閾値の上昇、チャネル抵抗の増大等の問題が生じる。この方法では、ボディ領域32にp型不純物が注入され難いので、これらの問題を抑制することができる。
また、図12に示すように、トレンチ22の長手方向の側面22bは、絶縁層40に覆われていない。したがって、側面22bにp型不純物が注入される。これによって、ボディ領域32と底部領域36を接続する接続領域38が形成される。すなわち、この方法によれば、一度のp型不純物の注入で、底部領域36と接続領域38を形成することができる。
p型不純物注入が完了したら、熱処理により、注入したp型不純物を活性化させる。次に、絶縁層40を除去する。
次に、トレンチ22内に、図2、3に示すゲート絶縁層24を形成する。ゲート絶縁層24の形成工程では、まず、CVDによってトレンチ22内に絶縁層を隙間なく形成する。トレンチの側面が垂直に近い場合には、トレンチの上端部でその下部よりも早く絶縁層が成長し、トレンチの上端部が絶縁層によって塞がれる場合がある。この場合には、絶縁層内に空孔が形成され、MOSFETの信頼性に悪影響を与える。これに対し、本実施例では、トレンチ22の側面22aが傾斜しているので、トレンチ22内に絶縁層を隙間なく充填することができる。次に、形成した絶縁層を表面側からエッチングし、トレンチ22の底部にのみ絶縁層を残存させる。残存した絶縁層によって、底部絶縁層24aが構成される。次に、底部絶縁層24aよりも上側に位置するトレンチ22の側面22a、22bを酸化させることで、側面絶縁層24bを形成する。以上の工程によって、ゲート絶縁層24が完成する。
次に、ゲート電極26を形成する。底部絶縁層24aの上部のトレンチ22内に、CVDによって隙間なく電極を充填することで、ゲート電極26を形成する。トレンチ22の側面22a(すなわち、側面絶縁層24bの表面)が傾斜しているので、底部絶縁層24aの上部のトレンチ22内に隙間なくゲート電極26を充填することができる。
次に、半導体基板12の上面12aに、層間絶縁膜28及び上部電極70を形成する。次に、半導体基板12の下面12bにn型不純物を注入して、ドレイン領域34を形成する。次に、半導体基板12の下面12bに下部電極72を形成する。以上の工程によって、図1〜3に示すMOSFET10が完成する。
なお、上述した実施例では、トレンチ46の短手方向の幅がトレンチ22の底面22cの幅と等しかった。しかしながら、トレンチ46の短手方向の幅が、底面22cの幅よりも若干広くてもよいし、底面22cの幅よりも若干狭くてもよい。トレンチ46の短手方向の幅が底面22cの幅よりも広いと、トレンチ22の下端部近傍の側面22aにp型不純物が注入される。トレンチ22の下端部近傍の側面22aにはドリフト領域33が設けられている。トレンチ22の下端部近傍のドリフト領域33にp型不純物が注入されても、特に問題はない。また、トレンチ46の短手方向の幅が底面22cの幅よりも狭いと、底面22cにp型不純物が注入される範囲が狭くなる。しかしながら、このような構成でも、図13のように保護膜110の厚みが均一である場合に比べれば、底面22cの広い範囲にp型不純物を注入することができる。
また、上述した実施例では、MOSFETについて説明したが、IGBTの製造工程において本明細書に開示の技術を適用してもよい。上述した実施例において、n型のドレイン領域34に代えてp型のコレクタ領域を形成することで、IGBTを得ることができる。
上述した実施例の構成要素と請求項の構成要素との関係について説明する。実施例のトレンチ22は、請求項の第1トレンチの一例である。実施例のトレンチ46は、請求項の第2トレンチの一例である。実施例の絶縁層40は、請求項の保護層の一例である。
本明細書が開示する技術要素について、以下に列記する。なお、以下の各技術要素は、それぞれ独立して有用なものである。
本明細書が開示する一例の構成では、第1トレンチが、上端部の幅が底部の幅よりも広くなる向きに傾斜している長手方向の側面を有する。第2トレンチが、第1トレンチの長手方向の側面が露出するように形成される。第2トレンチの底面にp型不純物を注入する工程において、p型不純物が第1トレンチの長手方向の側面に注入される。
この構成によれば、第1トレンチの長手方向の側面近傍の半導体領域に、底部領域を半導体基板の表面近傍の領域に接続するp型領域を形成することができる。これによって、底部領域の電位を特定の電位に固定することが可能となる。
以上、実施形態について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの1つの目的を達成すること自体で技術有用性を持つものである。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの1つの目的を達成すること自体で技術有用性を持つものである。
10:MOSFET
12:半導体基板
22:トレンチ
22a:側面
22b:側面
22c:底面
24:ゲート絶縁層
26:ゲート電極
28:層間絶縁膜
30:ソース領域
32:ボディ領域
33:ドリフト領域
34:ドレイン領域
36:底部領域
38:接続領域
40:絶縁層
41:レジスト層
42:レジスト層
46:トレンチ
46a:側面
70:上部電極
72:下部電極
12:半導体基板
22:トレンチ
22a:側面
22b:側面
22c:底面
24:ゲート絶縁層
26:ゲート電極
28:層間絶縁膜
30:ソース領域
32:ボディ領域
33:ドリフト領域
34:ドレイン領域
36:底部領域
38:接続領域
40:絶縁層
41:レジスト層
42:レジスト層
46:トレンチ
46a:側面
70:上部電極
72:下部電極
Claims (2)
- トレンチ型のゲート電極を有するスイッチング素子の製造方法であって、
半導体基板に、上端部の幅が底部の幅よりも広くなる向きに傾斜している短手方向の側面を有する第1トレンチを形成する工程と、
前記第1トレンチを、保護層で埋める工程と、
前記保護層に前記第1トレンチに沿って第2トレンチを形成する工程であって、前記第2トレンチが前記第1トレンチの底面に達し、前記第1トレンチの前記側面に前記保護層が残存し、前記第2トレンチの短手方向の側面の傾斜角度が前記第1トレンチの前記側面の傾斜角度よりも小さくなるように前記第2トレンチを形成する工程と、
前記第2トレンチの底面にp型不純物を注入する工程と、
前記p型不純物の注入後に前記第1トレンチ内から前記保護層を除去する工程と、
前記保護層の除去後に、前記第1トレンチ内に、ゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層によって前記半導体基板から絶縁されているゲート電極を形成する工程、
を有する製造方法。 - 前記第1トレンチが、上端部の幅が底部の幅よりも広くなる向きに傾斜している長手方向の側面を有し、
前記第2トレンチが、前記第1トレンチの長手方向の前記側面が露出するように形成され、
前記第2トレンチの底面にp型不純物を注入する前記工程において、p型不純物が前記第1トレンチの長手方向の前記側面に注入される、
請求項1の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016059071A JP2017174961A (ja) | 2016-03-23 | 2016-03-23 | スイッチング素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016059071A JP2017174961A (ja) | 2016-03-23 | 2016-03-23 | スイッチング素子の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017174961A true JP2017174961A (ja) | 2017-09-28 |
Family
ID=59973220
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016059071A Pending JP2017174961A (ja) | 2016-03-23 | 2016-03-23 | スイッチング素子の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2017174961A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019087556A (ja) * | 2017-11-01 | 2019-06-06 | トヨタ自動車株式会社 | 半導体装置の製造方法 |
| JP2019186382A (ja) * | 2018-04-10 | 2019-10-24 | 株式会社豊田中央研究所 | 半導体装置 |
| JP2021150544A (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-27 | 株式会社東芝 | 半導体装置及び半導体回路 |
| JP2022094757A (ja) * | 2020-12-15 | 2022-06-27 | 株式会社デンソー | 半導体装置 |
-
2016
- 2016-03-23 JP JP2016059071A patent/JP2017174961A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019087556A (ja) * | 2017-11-01 | 2019-06-06 | トヨタ自動車株式会社 | 半導体装置の製造方法 |
| JP7047331B2 (ja) | 2017-11-01 | 2022-04-05 | 株式会社デンソー | 半導体装置の製造方法 |
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| JP7077112B2 (ja) | 2018-04-10 | 2022-05-30 | 株式会社豊田中央研究所 | 半導体装置 |
| JP2021150544A (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-27 | 株式会社東芝 | 半導体装置及び半導体回路 |
| JP7297709B2 (ja) | 2020-03-19 | 2023-06-26 | 株式会社東芝 | 半導体装置及び半導体回路 |
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| JP7560344B2 (ja) | 2020-12-15 | 2024-10-02 | 株式会社デンソー | 半導体装置 |
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