JP2017177249A - ワーク把持装置 - Google Patents

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克也 平野
弘晴 瀬沼
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弘晴 瀬沼
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Abstract

【課題】ワークを良好に把持することができるワーク把持装置を提供する。【解決手段】ワーク把持装置は、把持部11C、プッシュロッド12、及びマンドレル14を備えている。把持部11Cは円筒状であり、左端部の内周に設けられ、左端に向けて中心軸から離れる方向に傾斜した第2傾斜面11G、及び右端部の内周に設けられ、右端に向けて中心軸から離れる方向に傾斜した第1傾斜面11Hを有している。把持部11Cは筒状のワークWに挿入される。円筒状のプッシュロッド12は右端部の外周が第2傾斜面11Gを介して把持部11Cを中心軸から離れる方向に広げる。円柱状のマンドレル14は左端部がプッシュロッド12の右端部に対向するようにワークWに挿入され、外周がワークWの内周を介してワークWを芯出ししつつ、把持部11Cを中心軸から離れる方向に広げる。【選択図】図1

Description

本発明は、ワーク把持装置に関するものである。
特許文献1は従来のワーク把持装置を開示している。このワーク把持装置は、円筒状の主軸台に同軸に円筒状のコレットチャックの基端が連結している。コレットチャックは先端にコレットチャックに同軸に円筒状のコレット部が設けられている。コレットチャックは中心に円柱状の作動ロッドが配置されている。主軸台は中心に円柱状の押圧ロッドが挿通して配置されている。押圧ロッドは一端が作動ロッドの他端に対向している。また、押圧ロッドは他端が進退駆動シリンダに連結している。このワーク把持装置は、まず、コレット部を筒状のワークの一端に挿入する。そして、進退駆動シリンダが押圧ロッドをコレットチャックの先端側に向けて押し出す。すると、作動ロッドが押圧ロッドに押されてコレットチャックのコレット部に向けて押し出される。これにより、チャック部が作動ロッドによって押し広げられる。そして、筒状のワークの他端部には心押し台センターが当接している。こうして、このワーク把持装置は筒状のワークを把持することができる。しかし、このワーク把持装置は筒状のワークの長手方向の中央部を把持することができないため、ワークの長手方向の中央部の外周面を加工する際に、びびり等が発生し、ワークを良好に加工できないおそれがある。
特許文献2は別の従来のワーク把持装置を開示している。このワーク把持装置は柱状のマンドレルバーを筒状のワークに挿入することにより、マンドレルバーに対して、ワークを芯出しして把持することができる。つまり、このワーク把持装置はワークの長手方向の中央部も確実に把持することができる。
特許文献1のワーク把持装置の心押し台センターをマンドレルバーに置き換えることによって、ワークの長手方向の中央部の外周面を加工する際のびびり等を抑えることができる。この場合、筒状のワークの他端から柱状のマンドレルバーを筒状のワークに挿入する。この際、挿入されたマンドレルバーの先端の中心軸方向の位置決めが必要である。このため、一端にマンドレルバーの先端が当接し、チャック部の中心に挿通され、他端に作動ロッドの一端が当接する受け部を設けてマンドレルバーの推力を受け部を介してロッドにより受ける構成が考えられる。こうすることによって、マンドレルバーがワークに挿入されてもマンドレルバーの先端がチャック部の動作を妨げることなくマンドレルバーの中心軸方向の位置決めをすることができる。
実開昭55−129739号公報 特開2001−212606号公報
しかし、このワーク把持装置はマンドレルバーの推力を受け部を介してロッドにより受けるため、作動ロッドが進退駆動シリンダの方向に押し返されるおそれがある。これにより、このワーク把持装置は、作動ロッドによって押し広げられたチャック部が中心軸に近づく方向に移動して、ワークを把持できなくなるおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、ワークを良好に把持することができるワーク把持装置を提供することを目的とする。
本発明のワーク把持装置は、把持部材、第1押圧部材、第2押圧部材を備えている。このワーク把持装置は筒状のワークの内周を把持する。把持部材は中心軸方向に延びた筒状である。第1傾斜面は把持部材の一方の端部の内周に設けられ、一方の端部の方向に向けて中心軸から離れる方向に傾斜している。第2傾斜面は第1傾斜面に隣り合い設けられ、他方の端部の方向に向けて中心軸から離れる方向に傾斜している。把持部材は筒状のワークに挿入される。第1押圧部材は中心軸方向に延び、先端部の外周が第1傾斜面を介して把持部材を中心軸から離れる方向に広げる。第2押圧部材は中心軸方向に延び、先端部が第1押圧部材の先端部に対向するよう配置され、先端部の外周が第2傾斜面を介して把持部材を中心軸から離れる方向に広げる。
このワーク把持装置は第1押圧部材と第2押圧部材とによって把持部材を中心軸から離れる方向に広げる。これにより、このワーク把持装置は把持部材の外周が中心軸方向の全体に亘って均等に拡径して広がるため、把持部材の外周の全体を均等にワークの内周に押し付けることができる。このため、第2押圧部材の推力に対向する第1押圧部材の推力を利用し、より均等にワークを把持することができる。
したがって、本発明のワーク把持装置はワークを良好に把持することができる。
本発明の第1押圧部材は、外周がワークの内周に当接してワークを芯出しする芯出し部材であり得る。この場合、このワーク把持装置は第2押圧部材の推力に対向する芯出し部材のワークに挿入する推力を利用して把持部材を拡径させることができる。これにより、このワーク把持装置は芯出し部材をワークに挿入する推力を無駄にすることなくワークの芯出し及び把持を同時に行うことができる。
本発明のワーク把持装置は、第1押圧部材の先端部と把持部材との間に介在して設けられ、第1傾斜面に当接する第3傾斜面と、第1押圧部材の先端部が当接する当接部とを有し、中心軸方向に移動自在な筒状部を備え得る。この場合、このワーク把持装置は当接部が芯出し部材と把持部材との間に介在している。つまり、このワーク把持装置は芯出し部材と把持部材とが当接しないため、芯出し部材によって把持部材が傷つくことがない。このワーク把持装置は第1押圧部材の先端部と把持部材との間に筒状部を介在して設けることによって、把持部材を筒状部で保護することができる。このため、仮に芯出し部材によって筒状部が傷ついた場合、装置ごとではなく筒状部のみを交換するだけで済む。つまり、このワーク把持装置はメンテナンスを容易にすることができる。
本発明の第1押圧部材は第4傾斜面を具備し得る。第4傾斜面は第1押圧部の先端部が先端に向けて中心軸に近づく方向に傾斜して当接部に当接する。また、第3傾斜面の中心軸に対する傾斜角度が、第4傾斜面の中心軸に対する傾斜角度より小さくなり得る。この場合、第3傾斜面と第4傾斜面との角度差がない場合と比べて第3傾斜面に対してより大きな面圧をかけることができる。このため、このワーク把持装置はワークをより確実に把持することができる。
実施形態1のワーク把持装置を示す端面図である。 実施形態1のワーク把持装置を右側から見た側面図である。 実施形態1のワーク把持装置に取り付けたワークにマンドレルを挿入した状態を示す端面図である。 実施形態1のワーク把持装置に取り付けたワークにマンドレルを挿入し、マンドレルの左端部を筒状部の当接部に当接させた状態を示す端面図である。
<実施形態1>
実施形態1のワーク把持装置は、図1に示すように、駆動部10、コレット11、第2押圧部材であるプッシュロッド12、筒状部13、及び第1押圧部材(芯出し部材)であるマンドレル14を備えている。このワーク把持装置はワークWを芯出ししつつ把持することができる。
駆動部10は、シリンダ10A、ピストン10B、及び閉鎖部10Cを有している。シリンダ10Aは円筒状をなして左右方向に伸びている。シリンダ10Aは内周の左端部に中心軸に近づく方向に伸びる第1突出部10Dが設けられている。また、シリンダ10Aは流路10Eが設けられている。流路10Eは一端がシリンダ10Aの円筒状の左端面に設けられ、他端がシリンダ10Aの内周面の左右中間部に設けられている。
ピストン10Bは円筒状をなして左右方向に伸びている。ピストン10Bは外周の右端部に中心軸から離れる方向に伸びる第1鍔部10Fが設けられている。ピストン10Bは内周の右端部に中心軸に近づく方向に突出した第2突出部10Gが設けられている。ピストン10Bは第1鍔部10Fの外周がシリンダ10Aの内周の右端部に当接している。また、ピストン10Bは外周の左端部がシリンダ10Aの第1突出部10Dの内周に当接している。こうして、駆動部10はシリンダ10Aの内周、第1突出部10Dの右側、ピストン10Bの外周、及び第1鍔部10Fの左側で囲まれた空間10Hが形成されている。シリンダ10Aの流路10Eは他端が空間10Hに連通している。
閉鎖部10Cは円盤状をなしている。閉鎖部10Cは円盤状の左面をシリンダ10Aの右端面に当接している。閉鎖部10Cはシリンダ10Aに対して複数のボルト10Jによって連結している。閉鎖部10Cは円盤状の中央部に左右方向に貫通して挿通孔10Kが設けられている。
コレット11は円筒状をなして左右方向に伸びている。コレット11は第1基部11A、撓み部11B、把持部材である把持部11Cを有している。第1基部11Aは外周の左端部に中心軸から離れる方向に伸びる第2鍔部11Dが設けられている。第1基部11Aは第2鍔部11Dの右側に隣り合い第2鍔部11Dの外径より小さい外径の第1段部11Eが設けられている。第1基部11Aは第1段部11Eの右側に隣り合い第1段部11Eの外径より小さい外径の第2段部11Fが設けられている。
撓み部11Bは第1基部11Aの右端から右方向に伸びている。撓み部11Bは外径が第1基部11Aの外径より小さい。撓み部11Bは内径が第1基部11Aの内径より僅かに大きい。把持部11Cは撓み部11Bの右端から右方向に伸びている。把持部11Cは、外径が撓み部11Bの外径より僅かに大きく、第1基部11Aの外径より小さい。把持部11Cは内径が第1基部11Aの内径より小さい。把持部11Cは内周の右側に第1傾斜面11Hが設けられている。第1傾斜面11Hは把持部11Cの右端に向けて中心軸から離れる方向に傾斜している。第1傾斜面11Hはコレット11の中心軸に対する傾斜角度が15度である。把持部11Cは内周の左側に第2傾斜面11Gが設けられている。第2傾斜面11Gは把持部11Cの左端に向けて中心軸から離れる方向に傾斜している。第2傾斜面11Gはコレット11の中心軸に対する傾斜角度が10度である。第1傾斜面11Hの左端と第2傾斜面11Gの右端との間は、把持部11Cの外周面に対して平行をなした内周面が設けられている。つまり、第1傾斜面11Hと第2傾斜面11Gとの間は離間している。把持部11Cは外周にローレット加工が施されている。つまり、把持部11Cは中心軸方向に延びた筒状であり、一方の端部の内周に設けられ、一方の端部の方向に向けて中心軸から離れる方向に傾斜した第1傾斜面11H、及び第1傾斜面11Hと隣り合い設けられ、他方の端部の方向に向けて中心軸から離れる方向に傾斜した第2傾斜面11Gを有している。
コレット11は撓み部11B、及び把持部11Cに中心軸に対して平行に4つのスリット11Jが設けられている(図2参照。)。これらスリット11Jは撓み部11Bの左端から把持部11Cの右端にかけて設けられている。これらスリット11Jは撓み部11B、及び把持部11Cを周方向に4等分している。コレット11は第2鍔部11Dの右面を駆動部10の閉鎖部10Cの左面に当接している。コレット11は第1段部11Eの外周が閉鎖部10Cの挿通孔10Kの内周に当接しており、第2段部11F、撓み部11B、及び把持部11Cが閉鎖部10Cの右側に位置している。コレット11は第2段部11Fの外周に円環をなした円環部材11Kが取り付けられている。円環部材11Kは外周に径方向に貫通して4つのねじ孔11Lが設けられている。円環部材11Kは内周をコレット11の第2段部11Fの外周に当接し、左面が閉鎖部10Cの右面に当接している。円環部材11Kは4つのねじ孔11Lのそれぞれにボルト11Mがねじ込まれ、ボルト11Mの先端が第2段部11Fの外周に当接している。こうして、コレット11は駆動部10の閉鎖部10Cに対して連結されている。
また、コレット11は外周に筒部材11Nが設けられている。筒部材11Nは第1筒部11P、及び第2筒部11Qを具備している。第1筒部11Pは円筒状をなして左右方向に伸びている。第1筒部11Pは左右方向に貫通して8つのボルト挿通孔11Rが設けられている。これらボルト挿通孔11Rは第1筒部11Pの円筒状の端面の同一円周上に配置されている。これらボルト挿通孔11Rは隣り合う間の寸法が均等である(図2参照。)。第1筒部11Pは左端面をコレット11の第2段部11Fの右面に当接している。また、第1筒部11Pは内周をコレット11の第1基部11Aの外周の右端部に当接している。第2筒部11Qは円筒状をなして第1筒部11Pの内周の右端部から右方向に伸びている。第2筒部11Qは右端がコレット11の把持部11Cの左端部まで伸びている。第2筒部11Qは内径がコレット11の把持部11Cの外径より僅かに大きい。筒部材11Nは8つのボルト挿通孔11Rのそれぞれにボルト11Sが挿通されている。これらボルト11Sはコレット11の第2段部11Fに設けられたねじ孔11Tにねじ込まれている。こうして、筒部材11Nはコレット11に対してボルト11Sによって連結している。
プッシュロッド12は第2基部12A、及び円筒部12Bを具備している。第2基部12Aは円柱状をなして左右方向に伸びている。第2基部12Aは外周の左端部に中心軸から離れる方向に伸びる第3鍔部12Cが設けられている。第3鍔部12Cは外周の右側に中心軸から離れる方向に伸びる凸部12Dが設けられている。円筒部12Bは円筒状をなして第2基部12Aの右端から右方向に伸びている。円筒部12Bは外周の先端部である右端部に右端に向かうにつれて中心軸に近づく方向に傾斜した第5傾斜面12Eを具備している。プッシュロッド12は第2基部12A、及び円筒部12Bがコレット11に挿入されている。プッシュロッド12は第5傾斜面12Eがコレット11の把持部11Cの第2傾斜面11Gに面接触している。プッシュロッド12は凸部12Dの左面をピストン10Bの第2突出部10Gの右面に当接して、ピストン10Bに対して複数のボルト12Fによって連結している。
筒状部13は軸部13A及び当接部13Bを具備している。軸部13Aは円筒状をなして左右方向に伸びている。軸部13Aは外径がプッシュロッド12の円筒部12Bの内径と同じである。軸部13Aは内周の左右中央部に中心軸に近づく方向に突出した第3突出部13Cが設けられている。当接部13Bは軸部13Aの外周の先端部である右端部に中心軸から離れる方向に鍔状に突出して設けられている。つまり、当接部13Bは軸部13Aの右端部の外周に設けられている。当接部13Bは外周が右端に向かうにつれて中心軸から離れる方向に傾斜した第3傾斜面13Dが設けられている。当接部13Bは内周の右端部に右端に向かうにつれて中心軸から離れる方向に傾斜した第6傾斜面13Eが設けられている。第6傾斜面13Eは筒状部13の中心軸に対する傾斜角度が30度である。
筒状部13は軸部13Aを左側にし、当接部13Bを右側にして軸部13Aがプッシュロッド12の円筒部12Bに挿入されている。こうして、筒状部13は第3突出部13Cの左面、軸部13Aの内周面、及び第2基部12Aの右面で囲まれた空間Rが形成されている。筒状部13は第3傾斜面13Dがコレット11の第1傾斜面11Hに面接触している。つまり、筒状部13は軸部13Aがコレット11の把持部11C及びプッシュロッド12に挿通されている。筒状部13は軸部13Aの左端面がプッシュロッド12の第2基部12Aの右端面との間に隙間を設けている。筒状部13は当接部13Bの左面がプッシュロッド12の円筒部12Bの右端面との間に隙間を設けている。筒状部13は第3突出部13Cにボルト13Fが挿通されている。ボルト13Fはプッシュロッド12の第2基部12Aの右端部に設けられたねじ穴12Gにねじ込まれている。これにより、筒状部13が第2基部12Aから脱落することを防止することができる。また、ボルト13Fは頭部の座面が筒状部13の第3突出部13Cの右端面から右方向に離れている。これにより、筒状部13はプッシュロッド12の円筒部12Bに対して左右方向に移動自在である。つまり、筒状部13は筒状をなし中心軸方向に移動自在である。また、筒状部13はプッシュロッド12の円筒部12Bから脱落することがない。また、筒状部13は空間Rに緩衝部材13Gが設けられている。緩衝部材13Gは圧縮コイルバネである。緩衝部材13Gは一端を筒状部13の第3突出部13Cの左面に連結している。緩衝部材13Gは他端をプッシュロッド12の第2基部12Aの右面に連結している。
マンドレル14は円柱状をなして左右方向に伸びている。マンドレル14は中心軸がコレット11の中心軸上に配置されている。マンドレル14は先端部である左端部が筒状部13の当接部13Bの右端部に対向している。マンドレル14は外周の左端部に左端に向かうにつれて中心軸に近づく方向に傾斜した第4傾斜面14Aを具備している。第4傾斜面14Aは中心軸に対する傾斜角度が筒状部13の第6傾斜面13Eの中心軸に対する傾斜角度と同じ30度である。つまり、筒状部13の第3傾斜面13Dの中心軸に対する傾斜角度は、マンドレル14の第4傾斜面14Aの中心軸に対する傾斜角度より小さい。
マンドレル14はワークWを把持する把持状態において、第4傾斜面14Aが筒状部13の第6傾斜面13Eに面接触する(図4参照。)。つまり、マンドレル14は先端部が先端に向けて中心軸に近づく方向に傾斜して筒状部13の当接部13Bに当接する第4傾斜面を具備している。また、マンドレル14は、ワークWを把持しない非把持状態において、第4傾斜面14Aが筒状部13の第6傾斜面13Eに接触せず、筒状部13の右方に配置されている。
次に、このワーク把持装置の動作を図3,4に基づいて説明する。
先ず、ワークWを装置に取り付ける。詳しくは、図3に示すように、ワークWをコレット11の右側から左方向にコレット11の把持部11Cの外周に挿通する。そして、ワークWの左端面を筒部材11Nの第2筒部11Qの右端面に当接させる。つまり、コレット11の把持部11Cは筒状のワークWに挿入される。
次に、プッシュロッド12を右方向に移動させる。詳しくは、駆動部10の空間10Hに流路10Eを介して作動油を流入させる(図1参照。)。すると、空間10Hに流入した作動油によって空間10Hが押し広げられてピストン10Bが右方向に移動する。そして、プッシュロッド12もピストン10Bと共に右方向に移動する。すると、プッシュロッド12の円筒部12Bの第5傾斜面12Eがコレット11の第2傾斜面11Gを押す。これにより、コレット11の撓み部11Bが撓んで把持部11Cが中心軸から離れる方向に移動する。つまり、プッシュロッド12は右端部の外周がコレット11の把持部11Cの第2傾斜面11Gに当接してコレット11の把持部11Cを中心軸から離れる方向に広げる。そして、把持部11Cの外周がワークWの内周に押し付けられる。こうして、コレット11の把持部11CがワークWを把持する。このとき、ピストン10Bは空間10Hに流入する作動油によって常に右方向に押されている間、プッシュロッド12の円筒部12Bの第5傾斜面12Eがコレット11の把持部11Cの第2傾斜面11Gを押し続ける。
次に、ワークWにマンドレル14を挿入する。詳しくは、ワークWの右側からマンドレル14を挿入する。マンドレル14の外径はワークWの内径と同じである。つまり、マンドレル14は外周がワークWの内周に当接してワークWを芯出しする。そして、図4に示すように、マンドレル14の第4傾斜面14Aが筒状部13の第6傾斜面13Eに面接触する。このとき、空間Rに設けられた緩衝部材13Gはマンドレル14の第4傾斜面14Aが筒状部13の第6傾斜面13Eに面接触する際の衝撃を和らげる。そして、さらにマンドレル14を左方向に押すことによって筒状部13が左方向に押される。すると、緩衝部材13Gは筒状部13の第3突出部13Cを介して左方向に押されて収縮する。そして、筒状部13の第3傾斜面13Dがコレット11の把持部11Cの第1傾斜面11Hを押す。このとき、筒状部13はマンドレル14によって左方向に押されている間、筒状部13の第3傾斜面13Dがコレット11の把持部11Cの第1傾斜面11Hを押し続ける。このとき、当接部13Bはマンドレル14の左端部とコレット11の把持部11Cとの間に介在している。また、当接部13Bはマンドレル14の先端部と把持部11Cとの間に介在して設けられ、第1傾斜面11Hに当接する第3傾斜面13D、及びマンドレル14の先端部が当接する。これにより、コレット11の撓み部11Bが撓んで把持部11Cが中心軸から離れる方向に移動する。つまり、マンドレル14は先端部の外周が第1傾斜面11Hを介してコレット11の把持部11Cを中心軸から離れる方向に広げる。そして、把持部11Cの外周がワークWの内周に押し付けられる。こうして、このワーク把持装置はワークWを芯出ししつつ、ワークWを把持する。
次に、ワークWを装置から取り外す。先ず、ワークWの右側から挿入されたマンドレル14を右方向に移動させる。すると、筒状部13の第3突出部13Cを介して左方向に押されて収縮した緩衝部材13Gが伸長して、筒状部を右方向に押し出す。つまり、緩衝部材13Gは筒状部13の位置をマンドレル14が挿入される前の位置に戻すことができる。そして、ワークWからマンドレル14を抜き取る。そして、駆動部10の空間10Hから作動油を抜き取る。すると、ピストン10Bが左方向に移動する。そして、プッシュロッド12もピストン10Bと共に左方向に移動する。すると、プッシュロッド12の円筒部12Bの第5傾斜面12Eがコレット11の第2傾斜面11Gから離れる。すると、把持部11Cが中心軸に近づく方向に移動する。こうして、把持部11Cの外周がワークWの内周から離れる。こうして、このワーク把持装置はワークWの把持を解除する。こうして、このワーク把持装置はワークWを装置から取り外すことができる。
このように、このワーク把持装置はプッシュロッド12とマンドレル14とによって把持部11Cを中心軸から離れる方向に広げる。これにより、このワーク把持装置は把持部11Cの外周が中心軸方向の全体に亘って均等に拡径して広がるため、把持部11Cの外周の全体を均等にワークWの内周に押し付けることができる。このため、プッシュロッド12の推力に対向するマンドレル14の推力を利用し、より均等にワークWを把持することができる。
したがって、本発明のワーク把持装置はワークWを良好に把持することができる。
また、このマンドレル14は、外周がワークWの内周に当接してワークWを芯出しするマンドレル14である。このため、このワーク把持装置はプッシュロッド12の推力に対向するマンドレル14のワークWに挿入する推力を利用して把持部11Cを拡径させることができる。これにより、このワーク把持装置は芯出し部材をワークWに挿入する推力を無駄にすることなくワークWの芯出し及び把持を同時に行うことができる。
また、このワーク把持装置は、マンドレル14の先端部と把持部11Cとの間に介在して設けられ、第1傾斜面11Hに当接する第3傾斜面13Dと、マンドレル14の先端部が当接する当接部13Bとを有し、中心軸方向に移動自在な筒状部13を備えている。このため、このワーク把持装置は当接部13Bがマンドレル14と把持部11Cとの間に介在している。つまり、このワーク把持装置はマンドレル14と把持部11Cとが当接しないため、マンドレル14によって把持部11Cが傷つくことがない。このワーク把持装置はマンドレル14の先端部と把持部11Cとの間に筒状部13を介在して設けることによって、把持部11Cを筒状部13で保護することができる。このため、仮にマンドレル14によって筒状部13が傷ついた場合、装置ごとではなく筒状部13のみを交換するだけで済む。つまり、このワーク把持装置はメンテナンスを容易にすることができる。
また、このワーク把持装置のマンドレル14は第4傾斜面14Aを具備している。第4傾斜面14Aはマンドレル14の先端部が先端に向けて中心軸に近づく方向に傾斜して当接部13Bに当接する。また、第3傾斜面13Dの中心軸に対する傾斜角度が、第4傾斜面14Aの中心軸に対する傾斜角度より小さい。このため、第3傾斜面13Dと第4傾斜面14Aとの角度差がない場合と比べて第3傾斜面13Dに対してより大きな面圧をかけることができる。このため、このワーク把持装置はワークWをより確実に把持することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態1に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1では、筒状部が軸部を有しているが、これに限らず、筒状部を当接部のみとしても良い。
(2)実施形態1では、駆動部内に設けられた空間に作動油を流入させてピストンを動作させているが、これに限らず、駆動部内に設けられた空間に圧縮空気等を流入させてピストンを動作させても良い。
(3)実施形態1では、筒状部を用いているが、これに限らず、筒状部を用いなくても良い。この場合、マンドレルの第4傾斜面をコレットの把持部の第1傾斜面に面接触させる。
(4)実施形態1では、筒状部の第3傾斜面の中心軸に対する傾斜角度が、マンドレルの第4傾斜面の中心軸に対する傾斜角度より小さいが、これに限らず、筒状部の第3傾斜面の中心軸に対する傾斜角度を、マンドレルの第4傾斜面の中心軸に対する傾斜角度と同じにしても良い。
(5)実施形態1では、緩衝部材に圧縮コイルバネを用いているが、これに限らず、緩衝部材に油圧ダンパやゴム等を用いても良い。
(6)実施形態1では、コレットの把持部の外周にローレット加工が施されているが、これに限らず、コレットの把持部の外周にローレット加工を施さなくても良い。
(7)実施形態1では、コレットの外周に筒部材が設けられているが、これに限らず、コレットの外周に筒部材を設けなくても良い。
(8)実施形態1では、プッシュロッドの第5傾斜面と把持部材の第2傾斜面とが当接しているが、これに限らず、プッシュロッドの第5傾斜面と把持部材の第2傾斜面との間に筒状のスペーサ等を介在させて、プッシュロッドの第5傾斜面と把持部材の第2傾斜面とを当接させなくても良い。
(9)実施形態1では、第1傾斜面の左端と第2傾斜面の右端とが離間しているが、これに限らず、第1傾斜面と第2傾斜面とが隣接していても良い。
(10)実施形態1では、マンドレルの第4傾斜面と把持部材の第1傾斜面との間に筒状部を介在させて、マンドレルの第4傾斜面と把持部材の第1傾斜面とを当接させていないが、これに限らず、マンドレルの第4傾斜面と把持部材の第1傾斜面とを当接しても良い。
W…ワーク、11C…把持部(把持部材)、11G…第2傾斜面、11H…第1傾斜面、12…プッシュロッド(第2押圧部材)、13…筒状部、13B…当接部、13D…第3傾斜面、14…マンドレル(芯出し部材(第1押圧部材))、14A…第4傾斜面

Claims (4)

  1. 筒状のワークの内周を把持するワーク把持装置において、
    中心軸方向に延びた筒状であり、一方の端部の内周に設けられ、前記一方の端部の方向に向けて前記中心軸から離れる方向に傾斜した第1傾斜面、及び前記第1傾斜面と隣り合い設けられ、他方の端部の方向に向けて前記中心軸から離れる方向に傾斜した第2傾斜面を有し、前記ワークに挿入される把持部材と、
    前記中心軸方向に延び、先端部の外周が前記第1傾斜面を介して前記把持部材を前記中心軸から離れる方向に広げる第1押圧部材と、
    前記中心軸方向に延び、先端部が前記第1押圧部材の先端部に対向するよう配置され、先端部の外周が前記第2傾斜面を介して前記把持部材を前記中心軸から離れる方向に広げる第2押圧部材と、
    を備えていることを特徴とするワーク把持装置。
  2. 前記第1押圧部材は、
    外周が前記ワークの内周に当接して前記ワークを芯出しする芯出し部材であることを特徴とする請求項1に記載のワーク把持装置。
  3. 前記第1押圧部材の先端部と前記把持部材との間に介在して設けられ、前記第1傾斜面に当接する第3傾斜面と、前記第1押圧部材の先端部が当接する当接部とを有し、前記中心軸方向に移動自在な筒状部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のワーク把持装置。
  4. 前記第1押圧部材は、
    先端部が先端に向けて前記中心軸に近づく方向に傾斜して前記当接部に当接する第4傾斜面を具備し、
    前記第3傾斜面の前記中心軸に対する傾斜角度が、前記第4傾斜面の前記中心軸に対する傾斜角度より小さいことを特徴とする請求項3に記載のワーク把持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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