JP2017178249A - トーションビーム式サスペンション - Google Patents
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Abstract
【課題】 トレーリングアームとトーションビームとの接合強度が高く、両者の接合作業が容易なトーションビーム式サスペンションの提供。【解決手段】 トーションビーム103は、トレーリングアーム101のアーム部101aの最湾曲部R101aに接合される。トーションビーム103は、前端支持部101bのピボット軸Lpの中心点C101bから車輪支持部101cの中心位置P101c1までの垂直距離L300に対して、トーションビーム103の中心軸J103とアーム部101aとの交点までの垂直距離L100が0.35〜0.45となる位置に配置される。これにより、トーションビーム103をトレーリングアーム101に対して垂直に接合でき、両者の接合強度を上げることができる。また、トレーリングアーム101とトーションビーム103との接合作業を容易にできる。【選択図】 図1
Description
本発明は、トーションビーム式サスペンションに関し、特に、トレーリングアームとトーションビームとの接合強度が高いものに関する。
従来の乗用車のトーションビーム式サスペンションについて、図3に示すトーションビーム式リヤサスペンション1を用いて説明する。トーションビーム式リヤサスペンション1は、車体前後方向に延びる左右一対のトレーリングアーム2と、車幅方向に延びるトーションビーム3とを有し、トレーリングアーム2の長手方向中央部分2aにトーションビーム3の各端を溶接することにより、トーションビーム3の両端に一対のトレーリングアーム2を連結した構造を有している(以上、特許文献1参照)。
前述のトーションビーム式リヤサスペンション1には、以下に示すような改善すべき点がある。トーションビーム式リヤサスペンション1では、トーションビーム3は、トレーリングアーム2のほぼ中央に接続される。つまり、アイ4の軸線L2の中心点C4からブラケット5の中心位置P5までの垂直距離L30に対して、アイ4の軸線L2の中心点C4からトーションビーム3の中心軸J3とトレーリングアーム2との交点まで、つまり、トーションビーム3のトレーリングアーム2に対する接続位置までの垂直距離L10がほぼ同じとなる。このため、トレーリングアーム2の形状から、トレーリングアーム2とトーションビーム3との接合角度θが、一般的に、70度〜75度となり、トレーリングアーム2とトーションビーム3との接合強度が高くない、という改善すべき点がある。また、トレーリングアーム2とトーションビーム3との接合角度θが70度〜75度となるため、両者の接合作業が難しい、という改善すべき点がある。
そこで、本発明は、トレーリングアームとトーションビームとの接合強度が高く、両者の接合作業が容易なトーションビーム式サスペンションを提供することを目的とする。
本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
本発明に係るトーションビーム式サスペンションは、左右に配置され、湾曲したトレーリングアームと、前記トレーリングアームを接続するトーションビームを有するトーションビーム式サスペンションであって、前記トレーリングアームは、湾曲したアーム部であって、最も湾曲した最湾曲部を有するアーム部、前記アーム部の前端に位置する前端部であって、ピボット軸を中心に回転する前端部、前記アーム部の後端に位置する車輪支持部、を有し、前記アーム部は、前記最湾曲部を、前記車輪支持部から前記前端支持部の前記ピボット軸の中心点までの垂直距離に対して、前記前端支持部の前記ピボット軸の中心点から0.35〜0.45の位置に有し、前記トーションビームは、前記トレーリングアームの前記最湾曲部を接続すること、を特徴とする。
これにより、トレーリングアーム101とトーションビーム103との接合強度を上げることができる。また、トレーリングアームとトーションビームとの接合作業を容易にできる。さらに、トーションビーム103をトレーリングアーム101に対して前寄りに配することによって、ロール剛性を向上させることができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
本発明に係る乗用車のトーションビーム式サスペンションの一実施形態である乗用車のトーションビーム式サスペンション100(以下、トーションビーム式サスペンション100とする)について、図1を用いて説明する。
トーションビーム式サスペンション100は、トレーリングアーム101、トーションビーム103、スプリングシート105、及び、ダンパブラケット107、を有している。トレーリングアーム101は、車輪を介して受ける路面からの反力を上下に揺動することによって、ばね反力を車体に伝え吸収する。トレーリングアーム101は、左右に1つずつ、配置される。トーションビーム103は、車幅方向に配置され、車両の左右に配置されるトレーリングアーム101を互いに結合する。
スプリングシート105は、トーションビーム103の左右端と左右のトレーリングアーム101とが接合する部位において、両者に跨がるように溶着される。スプリングシート105には、車輪を介して受ける路面からの反力を車体下部側に伝える円筒形状のコイルスプリングを、車体下壁(図示せず)との間で保持する。
ダンパブラケット107は、スプリングシート105の周縁に溶着される。ダンパブラケット107には、ダンパ(図示せず)の一端が揺動可能に固定される。なお、ダンパは、車体の上下変位を吸収するショックアブソーバである。ダンパは、ダンパブラケット107と車体下壁との間に位置する。
次に、トーションビーム式サスペンション100の各部について、詳細に説明する。トレーリングアーム101は、アーム部101a、前端支持部101b、及び、車輪支持部101cを有している。アーム部101aは、湾曲した筒形状を有している。なお、アーム部101aは、例えば、中空金属パイプを用い、湾曲及び膨出加工により成形される。また、アーム部101aは、車体前部側に位置する前端部分に向かって、やや絞られて成形される。
前端支持部101bは、アーム部101aの前端部分に接合される。前端支持部101bは、円筒形状を有している。前端支持部101bは、円筒形状の中心軸であるピボット軸Lp回りに揺動自在に、車体の下壁側に配置される。なお、前端支持部101bは、車体前後方向に対して所定量傾斜して配置されている。車輪支持部101cは、アーム部3101a後端に接合される。車輪支持部101cには、車輪(図示せず)を保持する部材、例えばスピンドルが取り付けられる。
トレーリングアーム101は、車幅方向に、所定距離だけ離れて対向して配置される。また、トレーリングアーム101は、車体前後方向の車体中心線L0に対し左右対称となるように配置される。トレーリングアーム101は、車体前方側における左右の前端支持部101b間距離Lfが、車体後方側における左右の車輪支持部101c間距離Lrより短くなるように、また、アーム部101aの湾曲が車幅方向内側へ向くように配置される。アーム部101aは、最も湾曲が強い領域である最湾曲部R101aが車体中心線L0に最も近くなるように配置される。
トーションビーム103は、車両下部に向かって開放された形状を有している。トーションビーム103は、左右の端部においてトレーリングアーム101のアーム部101aに接合され、車幅方向にトレーリングアーム101を懸架するように配置される。
トレーリングアーム101とトーションビーム103との接続部の拡大図を図2に示す。なお、図2においては、ダンパブラケット107の記載を省略している。トーションビーム103は、トレーリングアーム101のアーム部101aの最湾曲部R101aに接合される。ここで、トーションビーム103は、前端支持部101bのピボット軸Lpの中心点C101bから車輪支持部101cの中心位置P101c1までの垂直距離L300に対して、トーションビーム103の中心軸J103とアーム部101aとの交点、つまり、ピボット軸Lpの中心点C101bからトーションビーム103のアーム部101aに対する接続位置までの垂直距離L100が0.35〜0.45となる位置に配置される。つまり、アーム部101aの最湾曲部R101aは、車輪支持部101cの中心位置P101c1から前端支持部101bの中心点C101bまでの垂直距離L300に対して、前端支持部101bの中心点C101bから0.35〜0.45の位置に形成される。
このように、トーションビーム103を配置することによって、トーションビーム103をトレーリングアーム101に対して垂直に接合できる。これにより、トレーリングアーム101とトーションビーム103との接合強度を上げることができる。また、トレーリングアームとトーションビームとの接合作業を容易にできる。
さらに、トーションビーム103をトレーリングアーム101に対して前寄りに配することによって、ロール剛性を向上させることができる。これは、前端支持部101bのピボット軸Lpの中心点C101bとトーションビーム103の中心軸J103の中心点C103(剪断中心:図1参照))とを結ぶ軸JLに対するホイール中心WCまでの垂直距離lfと、軸JLに対するスプリングシート105の中心点C105までの垂直距離leとのレバー比le/lfを、従来に比して、大きくすることができるからである。
アーム部101aの最湾曲部R101aを、前端支持部101bのピボット軸Lpの中心点C101bから車輪支持部101cの中心位置P101c1までの垂直距離L300に対して、前端支持部101bのピボット軸Lpの中心点C101bから0.35〜0.45の位置に形成し、最湾曲部R101aを懸架するようにトーションビーム103をトレーリングアーム101に接合することによって、トレーリングアーム101とトーションビーム103との接合剛性・接合強度と、ロール剛性とを両立できることを、発明者は、数ある組み合わせの中から、繰り返しの実験と自己の知見とから見いだした。
スプリングシート105は、ばね受け座105a、第1接合片105b、第2接合片105c、第3接合片105d、及び、第4接合片105eを有している。ばね受け座105aは、平板形状を有している。ばね受け座105aは、コイルスプリングSPの下側に位置し、車輪を介して受ける路面からの反力を車体下部側に伝える。第1接合片105b、第2接合片105c、第3接合片105d、及び、第4接合片105eは、ばね受け座105aの周縁に沿って、車両垂直方向、上側に突出するように配置される。第1接合片105b、及び、第2接合片105cは、トレーリングアーム101に接合される。第3接合片105d、及び、第4接合片105eは、トーションビーム103に接合される。
ダンパブラケット107は、スプリングシート105の第2接合片105c及びトレーリングアーム101に接合される。
[他の実施例]
(1)トレーリングアーム101の前端支持部101bの角度:前述の実施例1においては、端支持部101bは、車体前後方向に対して25度程度傾斜して配置されているとしたが、例示のものに限定されない。
(1)トレーリングアーム101の前端支持部101bの角度:前述の実施例1においては、端支持部101bは、車体前後方向に対して25度程度傾斜して配置されているとしたが、例示のものに限定されない。
本発明に係るトレーリングアーム式サスペンションは、例えば、自動車に用いることができる。
100 トーションビーム式サスペンション
101 トレーリングアーム
101a アーム部
R101a 湾曲部
101b 前端支持部
Lp ピボット軸
C101b 中心点
101c 車輪支持部
P101c1 中心位置
103 トーションビーム
J103 中心軸
105 スプリングシート
105a ばね受け座
105b 第1接合片
105c 第2接合片
105d 第3接合片
105e 第4接合片
107 ダンパブラケット
L300 垂直距離
L100 垂直距離
101 トレーリングアーム
101a アーム部
R101a 湾曲部
101b 前端支持部
Lp ピボット軸
C101b 中心点
101c 車輪支持部
P101c1 中心位置
103 トーションビーム
J103 中心軸
105 スプリングシート
105a ばね受け座
105b 第1接合片
105c 第2接合片
105d 第3接合片
105e 第4接合片
107 ダンパブラケット
L300 垂直距離
L100 垂直距離
Claims (1)
- 左右に配置され、湾曲したトレーリングアームと、前記トレーリングアームを接続するトーションビームを有するトーションビーム式サスペンションであって、
前記トレーリングアームは、
湾曲したアーム部であって、最も湾曲した最湾曲部を有するアーム部、
前記アーム部の前端に位置する前端部であって、ピボット軸を中心に回転する前端部、
前記アーム部の後端に位置する車輪支持部、
を有し、
前記アーム部は、
前記最湾曲部を、前記車輪支持部から前記前端支持部の前記ピボット軸の中心点までの垂直距離に対して、前記前端支持部の前記ピボット軸の中心点から0.35〜0.45の位置に有し、
前記トーションビームは、
前記トレーリングアームの前記最湾曲部を接続すること、
を特徴とするトーションビーム式サスペンション。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016072327A JP2017178249A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | トーションビーム式サスペンション |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016072327A JP2017178249A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | トーションビーム式サスペンション |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017178249A true JP2017178249A (ja) | 2017-10-05 |
Family
ID=60009025
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016072327A Pending JP2017178249A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | トーションビーム式サスペンション |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2017178249A (ja) |
-
2016
- 2016-03-31 JP JP2016072327A patent/JP2017178249A/ja active Pending
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