JP2017179329A - 粗面用感圧性粘着剤層、及びこれを用いた粘着テープ及び構成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】建築材料、繊維材料等の粗面に対して良好な粘着力を有し、かつ、優れた難燃性を備える粗面用感圧性粘着剤層を提供する。【解決手段】重量平均分子量が50万〜150万である(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)100質量部に対して非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)を1.0〜60.0質量部含有し、ゲル分率が40〜70質量%、膨潤度が25〜65である、粗面用感圧性粘着剤層。基材の少なくとも一方の面に、前記粗面用感圧性粘着剤層を有する粘着テープ。【選択図】なし
Description
本発明は、粘着剤組成物を硬化した粗面用感圧性粘着剤層、及びこれを用いた粘着テープ及び構成物に関する。
接着テープや粘着テープは、接着剤よりも施工が簡便であり、また、施工速度に優れることから、モルタル等の建築用材料、電子機器、織物、編物等の繊維材料等の様々な分野において用いられている。特に建築用材料、繊維材料は表面が粗面であることが多いため、この用途においては基材上に粘着剤層を設けることによって粗面への追従性や粘着力の向上が図られている。
このような接着テープや粘着テープとして、例えば特許文献1には、接着剤層に対して特定のガラスのミクロバブル(中空微小球)を含有させた感圧性接着テープが記載されている。
なお、特許文献2には、アクリル系高分子樹脂、及び水酸化アルミニウム等の金属水酸化物からなる難燃充填剤を含み、粘着剤の製造過程において残留した単量体の含有量を規定した粘着剤が記載されている。しかし、この粘着剤は基材に塗布されてシート化し、電子機器用途に用いられるものであって、建築用途、繊維材料用に使用することについては検討されていない。
このような接着テープや粘着テープとして、例えば特許文献1には、接着剤層に対して特定のガラスのミクロバブル(中空微小球)を含有させた感圧性接着テープが記載されている。
なお、特許文献2には、アクリル系高分子樹脂、及び水酸化アルミニウム等の金属水酸化物からなる難燃充填剤を含み、粘着剤の製造過程において残留した単量体の含有量を規定した粘着剤が記載されている。しかし、この粘着剤は基材に塗布されてシート化し、電子機器用途に用いられるものであって、建築用途、繊維材料用に使用することについては検討されていない。
特許文献1に記載のアクリル系接着テープにおいては、前記ガラスのミクロバブルを接着剤層中に20〜60容積%含有するため、接着剤層の柔軟性が低下し、結果として粗面に対する接着力が低下するという問題があった。また、建築用途に用いられる粘着テープについては一般的に難燃性に優れることが求められることが多い。また、繊維材料に用いられる粘着テープも、例えば自動車、飛行機、鉄道車両等の輸送分野の内装材にて使用される場合などには、難燃性が求められることがある。しかしながら、特許文献1においては、難燃性に関する検討が十分になされていない。
本発明は従来の問題を鑑みてなされたものであって、モルタル等の建築材料、織物、編物等の繊維材料等の粗面に対して良好な粘着力を有し、かつ、優れた難燃性を備える粗面用感圧性粘着剤層、及びこれを用いた粘着テープ及び構成物を提供する。
本発明は、下記[1]、[2]及び[3]を要旨とする。
[1]重量平均分子量が50万〜150万である(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)100質量部に対して非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)を1.0〜60.0質量部含有し、ゲル分率が40〜70質量%、膨潤度が25〜65である、粗面用感圧性粘着剤層。
[2]基材の少なくとも一方の面に、前記粗面用感圧性粘着剤層を有する粘着テープ。
[3]前記粗面用感圧性粘着剤層と、表面に凹凸を有するシート材とを備え、前記粗面用感圧性粘着剤層が、凹凸を有する表面上に設けられる構成物。
[1]重量平均分子量が50万〜150万である(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)100質量部に対して非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)を1.0〜60.0質量部含有し、ゲル分率が40〜70質量%、膨潤度が25〜65である、粗面用感圧性粘着剤層。
[2]基材の少なくとも一方の面に、前記粗面用感圧性粘着剤層を有する粘着テープ。
[3]前記粗面用感圧性粘着剤層と、表面に凹凸を有するシート材とを備え、前記粗面用感圧性粘着剤層が、凹凸を有する表面上に設けられる構成物。
本発明によれば、モルタル等の建築材料、繊維材料等の粗面に対して良好な粘着力を有し、かつ、優れた難燃性を備える粗面用感圧性粘着剤層、及びこれを用いた粘着テープ、構成物を提供することができる。
本発明の粗面用感圧性粘着剤層は、重量平均分子量が50万〜150万である(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)100質量部に対して非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)を1.0〜60.0質量部含有し、ゲル分率が40〜70質量%、膨潤度が25〜65であるものである。
なお、本明細書において「粗面用感圧性粘着剤層」とは、建築材料、繊維材料の接着に用いるものであって、粘着剤層を被着面に配置した後、圧力をかけることにより被着面同士を接着することができる粘着剤層をいう。なお、本発明の「粗面用感圧性接着剤層」は、上記以外の凹凸を有する被着体、さらには、車両等に使用される金属板、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂板(ABS板)、及びポリ塩化ビニル板(PVC板)等に対しても優れた粘着性を示し、これらの材料に対しても好適に用いることができる。
なお、本明細書において「粗面用感圧性粘着剤層」とは、建築材料、繊維材料の接着に用いるものであって、粘着剤層を被着面に配置した後、圧力をかけることにより被着面同士を接着することができる粘着剤層をいう。なお、本発明の「粗面用感圧性接着剤層」は、上記以外の凹凸を有する被着体、さらには、車両等に使用される金属板、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂板(ABS板)、及びポリ塩化ビニル板(PVC板)等に対しても優れた粘着性を示し、これらの材料に対しても好適に用いることができる。
<(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の重量平均分子量>
本発明においては、重量平均分子量が50万〜150万の(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)を用いる。(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の重量平均分子量が前記範囲外であると、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力が低下すると共に難燃性も低下する。
(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の重量平均分子量は、粗面用感圧性粘着剤層の難燃性を向上させる観点から、50万以上であり、好ましくは55万以上、より好ましくは60万以上、更に好ましくは65万以上、より更に好ましくは70万以上、より更に好ましくは75万以上、より更に好ましくは80万以上であり、粘着力を向上させる観点から、150万以下であり、好ましくは145万以下、より好ましくは140万以下、更に好ましくは135万以下である。
なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定し、標準ポリスチレンの検量線を用いて換算した値を指す。また、(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の重量平均分子量とは、後述する架橋剤によって架橋されている場合には、架橋されていない(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の重合平均分子量を意味し、その測定法は例えば後述する実施例のとおりに行うとよい。
本発明においては、重量平均分子量が50万〜150万の(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)を用いる。(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の重量平均分子量が前記範囲外であると、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力が低下すると共に難燃性も低下する。
(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の重量平均分子量は、粗面用感圧性粘着剤層の難燃性を向上させる観点から、50万以上であり、好ましくは55万以上、より好ましくは60万以上、更に好ましくは65万以上、より更に好ましくは70万以上、より更に好ましくは75万以上、より更に好ましくは80万以上であり、粘着力を向上させる観点から、150万以下であり、好ましくは145万以下、より好ましくは140万以下、更に好ましくは135万以下である。
なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定し、標準ポリスチレンの検量線を用いて換算した値を指す。また、(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の重量平均分子量とは、後述する架橋剤によって架橋されている場合には、架橋されていない(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の重合平均分子量を意味し、その測定法は例えば後述する実施例のとおりに行うとよい。
<粗面用感圧性粘着剤層のゲル分率>
本発明の粗面用感圧性粘着剤層のゲル分率は、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、40質量%以上であり、好ましくは50質量%以上、より好ましくは55質量%以上、更に好ましくは60質量%以上であり、粗面用感圧性粘着剤層の柔軟性の低下を抑制する観点から、70質量%以下であり、好ましくは65質量%以下である。なお、ゲル分率は下記式(1)より算出することができる。
ゲル分率(質量%)=(B/A)×100 式(1)
A:粗面用感圧性粘着剤層(試験片)の重量
B:40℃のテトラヒドロフランに粗面用感圧性粘着剤層(試験片)を48時間浸漬し、その後の粗面用感圧性粘着剤層の不溶解分の乾燥重量
本発明の粗面用感圧性粘着剤層のゲル分率は、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、40質量%以上であり、好ましくは50質量%以上、より好ましくは55質量%以上、更に好ましくは60質量%以上であり、粗面用感圧性粘着剤層の柔軟性の低下を抑制する観点から、70質量%以下であり、好ましくは65質量%以下である。なお、ゲル分率は下記式(1)より算出することができる。
ゲル分率(質量%)=(B/A)×100 式(1)
A:粗面用感圧性粘着剤層(試験片)の重量
B:40℃のテトラヒドロフランに粗面用感圧性粘着剤層(試験片)を48時間浸漬し、その後の粗面用感圧性粘着剤層の不溶解分の乾燥重量
<粗面用感圧性粘着剤層の膨潤度>
本発明の粗面用感圧性粘着剤層の膨潤度は、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、25以上であり、好ましくは30以上、より好ましくは35以上、更に好ましくは40以上であり、粗面用感圧性粘着剤層の柔軟性の低下を抑制する観点から、65以下であり、好ましくは60以下、より好ましくは55以下、更に好ましくは50以下、より更に好ましくは45以下である。
なお、膨潤度は下記式(2)より算出することができる。
膨潤度=C/D 式(2)
C:粗面用感圧性粘着剤層(試験片)0.05gとテトラヒドロフラン40mlとを50mlサンプル瓶へ入れて12時間振盪機を用いて膨潤させ、#200金属メッシュにて濾液と固体とを分離した後に測定した固体重量
D:粗面用感圧性粘着剤層(試験片)を110℃にて3時間以上乾燥し、放冷した後に測定した固体重量
本発明の粗面用感圧性粘着剤層の膨潤度は、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、25以上であり、好ましくは30以上、より好ましくは35以上、更に好ましくは40以上であり、粗面用感圧性粘着剤層の柔軟性の低下を抑制する観点から、65以下であり、好ましくは60以下、より好ましくは55以下、更に好ましくは50以下、より更に好ましくは45以下である。
なお、膨潤度は下記式(2)より算出することができる。
膨潤度=C/D 式(2)
C:粗面用感圧性粘着剤層(試験片)0.05gとテトラヒドロフラン40mlとを50mlサンプル瓶へ入れて12時間振盪機を用いて膨潤させ、#200金属メッシュにて濾液と固体とを分離した後に測定した固体重量
D:粗面用感圧性粘着剤層(試験片)を110℃にて3時間以上乾燥し、放冷した後に測定した固体重量
<(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)>
本発明における(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)は、重量平均分子量が50万〜150万であるものであり、例えば、下記重合性モノマー(a)を含む粘着剤組成物を重合することにより得ることができる。
本発明における(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)は、重量平均分子量が50万〜150万であるものであり、例えば、下記重合性モノマー(a)を含む粘着剤組成物を重合することにより得ることができる。
〔重合性モノマー(a)〕
重合性モノマー(a)としては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマーを挙げることができる。なお、本明細書において「(メタ)アクリル酸アルキルエステル」とは、「アクリル酸アルキルエステル、又はメタクリル酸アルキルエステル」を意味する。他の類似の用語も同様である。
〔(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー〕
本発明における(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマーは、(メタ)アクリル酸と脂肪族アルコールとのエステルであって、前記脂肪族アルコールのアルキル基の炭素数が、好ましくは2〜14、より好ましくは4〜10である脂肪族アルコールに由来するアルキルエステルが好ましい。アルキル基の炭素数が前記範囲内であると、粗面用感圧性粘着剤層のガラス転移温度(Tg)が高くなり過ぎず、粘着力が良好になる。
重合性モノマー(a)としては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマーを挙げることができる。なお、本明細書において「(メタ)アクリル酸アルキルエステル」とは、「アクリル酸アルキルエステル、又はメタクリル酸アルキルエステル」を意味する。他の類似の用語も同様である。
〔(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー〕
本発明における(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマーは、(メタ)アクリル酸と脂肪族アルコールとのエステルであって、前記脂肪族アルコールのアルキル基の炭素数が、好ましくは2〜14、より好ましくは4〜10である脂肪族アルコールに由来するアルキルエステルが好ましい。アルキル基の炭素数が前記範囲内であると、粗面用感圧性粘着剤層のガラス転移温度(Tg)が高くなり過ぎず、粘着力が良好になる。
具体的な(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマーとしては、例えば、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、及びテトラデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらの中でも、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレートが好ましく、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートがより好ましい。
前記アルキル(メタ)アクリレートは、単独でも、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレートが好ましく、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートがより好ましい。
前記アルキル(メタ)アクリレートは、単独でも、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
重合性モノマー(a)中の(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマーの含有量は、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、好ましくは80質量%以上、より好ましくは85質量%以上、更に好ましくは88質量%以上であり、そして、好ましくは99質量%以下である。
〔極性基含有モノマー〕
本発明においては、粗面用感圧性粘着剤層のTgや粘着力等を調整する観点、及び粗面用感圧性粘着剤層の凝集力を向上させる観点から、重合性モノマー(a)として極性基含有モノマーを用いてもよい。
極性基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、及びイタコン酸等のビニル基を含有するカルボン酸;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、及びポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート等の水酸基を有するビニルモノマー;
(メタ)アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルラウリロラクタム、(メタ)アクリロイルモルホリン、(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、及びジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート等の窒素含有ビニルモノマーが挙げられる。
これらの中でも、(メタ)アクリル酸、及びイタコン酸等のビニル基を含有するカルボン酸が好ましく、(メタ)アクリル酸がより好ましく、アクリル酸が更に好ましい。
これらの極性基含有モノマーは、単独でも、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明においては、粗面用感圧性粘着剤層のTgや粘着力等を調整する観点、及び粗面用感圧性粘着剤層の凝集力を向上させる観点から、重合性モノマー(a)として極性基含有モノマーを用いてもよい。
極性基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、及びイタコン酸等のビニル基を含有するカルボン酸;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、及びポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート等の水酸基を有するビニルモノマー;
(メタ)アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルラウリロラクタム、(メタ)アクリロイルモルホリン、(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、及びジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート等の窒素含有ビニルモノマーが挙げられる。
これらの中でも、(メタ)アクリル酸、及びイタコン酸等のビニル基を含有するカルボン酸が好ましく、(メタ)アクリル酸がより好ましく、アクリル酸が更に好ましい。
これらの極性基含有モノマーは、単独でも、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
重合性モノマー(a)が極性基含有モノマーを含有する場合、その含有量は、感圧性粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、更に好ましくは3質量%以上、より更に好ましくは4質量%以上であり、そして、好ましくは15質量%以下、より好ましくは12質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。
〔その他のモノマー〕
重合性モノマー(a)としては、粘着剤組成物の粘度を調整する観点から、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー及び極性基含有モノマー以外のその他のモノマーを用いてもよい。
その他のモノマーとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、及びp−メチルスチレン等のスチレン系モノマーが挙げられる。
重合性モノマー(a)としては、粘着剤組成物の粘度を調整する観点から、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー及び極性基含有モノマー以外のその他のモノマーを用いてもよい。
その他のモノマーとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、及びp−メチルスチレン等のスチレン系モノマーが挙げられる。
重合性モノマー(a)がその他のモノマーを含有する場合、その含有量は、粘着剤組成物の粘度を調整する観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、より更に好ましくは2質量%以下である。
(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)が(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーと、極性基含有モノマー及びその他のモノマーとの共重合体である場合、(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)中の(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーに由来する構成単位の含有量は、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、好ましくは80質量%以上、より好ましくは85質量%以上、更に好ましくは88質量%以上であり、そして、好ましくは99質量%以下である。
〔架橋剤〕
(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)は、粗面用感圧性粘着剤層の凝集力を向上させる観点、及び粗面用感圧性粘着剤層のゲル分率を調製する観点から架橋剤により架橋されていてもよい。
架橋剤としては、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトシキ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、エトシキ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロキシ化グリセリルトリアクリレート、ネオペンチルグリコールアジペートジアクリレート、ポリウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、及び液状水素化1,2−ポリブタジエンジアクリレート等が挙げられる。
これらの中でも、分子量が400以上の架橋剤が好ましい。
(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)が架橋剤により架橋されている場合、重合性モノマー(a)100質量部に対する架橋剤の量は、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、好ましくは0.02質量部以上、より好ましくは0.05質量部以上であり、そして、好ましくは5質量部以下、より好ましくは2質量部以下である。
(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)は、粗面用感圧性粘着剤層の凝集力を向上させる観点、及び粗面用感圧性粘着剤層のゲル分率を調製する観点から架橋剤により架橋されていてもよい。
架橋剤としては、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトシキ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、エトシキ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロキシ化グリセリルトリアクリレート、ネオペンチルグリコールアジペートジアクリレート、ポリウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、及び液状水素化1,2−ポリブタジエンジアクリレート等が挙げられる。
これらの中でも、分子量が400以上の架橋剤が好ましい。
(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)が架橋剤により架橋されている場合、重合性モノマー(a)100質量部に対する架橋剤の量は、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、好ましくは0.02質量部以上、より好ましくは0.05質量部以上であり、そして、好ましくは5質量部以下、より好ましくは2質量部以下である。
〔(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の製造方法〕
(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の製造方法に特に制限はないが、例えば、重合性モノマー(a)、必要に応じて光重合開始剤及び架橋剤を含む粘着剤組成物に対して光を照射して重合することにより製造することができる。
<光重合開始剤>
本発明において用いることができる光重合開始剤としては、例えば、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシー2−プロピル)ケトン[商品名:ダロキュアー2959、メルク社製]等のケトン系;α−ヒドロキシ−α、α−ジメチル−アセトフェノン[商品名:ダロキュア1173、メルク社製]、メトキシアセトフェン、2,2−ジメトキシー2−フェニルアセトフェン[商品名:イルガキュア651、BASF社製]、及び2−ヒドロキシー2−シクロヘキシルアセトフェノン[商品名:イルガキュア184、BASF製]等のアセトフェノン系;ベンジルジメチルケタール等のケタール系;その他、ハロゲン化ケトン、アシルホスフィノキシド、及びアシルホスフォナート等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の製造方法に特に制限はないが、例えば、重合性モノマー(a)、必要に応じて光重合開始剤及び架橋剤を含む粘着剤組成物に対して光を照射して重合することにより製造することができる。
<光重合開始剤>
本発明において用いることができる光重合開始剤としては、例えば、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシー2−プロピル)ケトン[商品名:ダロキュアー2959、メルク社製]等のケトン系;α−ヒドロキシ−α、α−ジメチル−アセトフェノン[商品名:ダロキュア1173、メルク社製]、メトキシアセトフェン、2,2−ジメトキシー2−フェニルアセトフェン[商品名:イルガキュア651、BASF社製]、及び2−ヒドロキシー2−シクロヘキシルアセトフェノン[商品名:イルガキュア184、BASF製]等のアセトフェノン系;ベンジルジメチルケタール等のケタール系;その他、ハロゲン化ケトン、アシルホスフィノキシド、及びアシルホスフォナート等が挙げられる。
重合性モノマー(a)100質量部に対する光重合開始剤の量は、後述する未反応の重合性モノマー(a)の量を低減する観点から、好ましくは0.01質量部以上、より好ましくは0.1質量部以上、更に好ましくは0.2質量部以上であり、そして、粗面用感圧性粘着剤層中に光重合開始剤が多く残留することを防ぐ観点から、好ましくは5質量部以下、より好ましくは3質量部以下、更に好ましくは2質量部以下である。
<非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)>
本発明においては、粗面用感圧性粘着剤層の難燃性を向上させることを目的として、非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤を用いる。
非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤としては、例えば、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリプロピルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリペンチルホスフェート、トリヘキシルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、ジメチルエチルホスフェート、メチルジブチルホスフェート、エチルジプロピルホスフェート、ヒドロキシフェニルジフェニルホスフェート、レゾルシノールビスジフェニルホスフェート、ビスフェノールAビスジフェニルホスフェート、レゾルシノールビスジ−2,6−キシレニルホスフェート及びこれらを各種置換基で置換した化合物等が挙げられる。
これらの中でも、ヒドロキシフェニルジフェニルホスフェート、レゾルシノールビスジフェニルホスフェート、ビスフェノールAビスジフェニルホスフェート、及びレゾルシノールビスジ−2,6−キシレニルホスフェートから選ばれる1種以上が好ましく、レゾルシノールビスジフェニルホスフェート、ビスフェノールAビスジフェニルホスフェートから選ばれる1種以上がより好ましい。
本発明においては、粗面用感圧性粘着剤層の難燃性を向上させることを目的として、非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤を用いる。
非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤としては、例えば、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリプロピルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリペンチルホスフェート、トリヘキシルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、ジメチルエチルホスフェート、メチルジブチルホスフェート、エチルジプロピルホスフェート、ヒドロキシフェニルジフェニルホスフェート、レゾルシノールビスジフェニルホスフェート、ビスフェノールAビスジフェニルホスフェート、レゾルシノールビスジ−2,6−キシレニルホスフェート及びこれらを各種置換基で置換した化合物等が挙げられる。
これらの中でも、ヒドロキシフェニルジフェニルホスフェート、レゾルシノールビスジフェニルホスフェート、ビスフェノールAビスジフェニルホスフェート、及びレゾルシノールビスジ−2,6−キシレニルホスフェートから選ばれる1種以上が好ましく、レゾルシノールビスジフェニルホスフェート、ビスフェノールAビスジフェニルホスフェートから選ばれる1種以上がより好ましい。
(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)100質量部に対する非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)の量は、粗面用感圧性粘着剤層に十分な難燃性を付与する観点から、1.0質量部以上であり、好ましくは1.5質量部以上、より好ましくは2.0質量部以上、更に好ましくは2.5質量部以上であり、そして、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力が低下することを抑制する観点から、60.0質量部以下であり、好ましくは55.0質量部以下、より好ましくは50.0質量部以下、更に好ましくは45.0質量部以下、より更に好ましくは40.0質量部以下である。
(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)100質量部に対する非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)の量が前記範囲外であると粗面用感圧性粘着剤層に十分な難燃性を付与することができなくなると共に、粘着力が低下する。
なお、前述の重合性モノマー(a)は反応性が良好であることから、本発明においては、「(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)100質量部」と「重合性モノマー(a)100質量部」とを同量としてみなすことができる。したがって、「(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)100質量部に対する非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)の量」は、(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)を製造する際の重合性モノマー(a)の仕込み量に基づいて算出することができる。
(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)100質量部に対する非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)の量が前記範囲外であると粗面用感圧性粘着剤層に十分な難燃性を付与することができなくなると共に、粘着力が低下する。
なお、前述の重合性モノマー(a)は反応性が良好であることから、本発明においては、「(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)100質量部」と「重合性モノマー(a)100質量部」とを同量としてみなすことができる。したがって、「(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)100質量部に対する非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)の量」は、(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)を製造する際の重合性モノマー(a)の仕込み量に基づいて算出することができる。
<その他の成分>
本発明の粗面用感圧性粘着剤層は、例えば、下記の成分を含有してもよい。
〔粘着付与樹脂〕
本発明の粗面用感圧性粘着剤層は、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、粘着剤組成物が粘着付与樹脂を含有してもよい。
粘着付与樹脂としては、水添テルペン樹脂、水添ロジン、不均化ロジン樹脂、石油樹脂、及び水添石油樹脂等の重合阻害性の低い粘着付与樹脂が好ましい。これらの中でも、粘着付与樹脂が二重結合を多く有していると重合反応を阻害することから、水添石油樹脂が好ましい。
粘着付与樹脂の軟化点は、粗面用感圧性粘着剤層の凝集力を向上させる観点から、好ましくは120℃以上、より好ましくは125℃以上である。
本発明の粗面用感圧性粘着剤層は、例えば、下記の成分を含有してもよい。
〔粘着付与樹脂〕
本発明の粗面用感圧性粘着剤層は、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、粘着剤組成物が粘着付与樹脂を含有してもよい。
粘着付与樹脂としては、水添テルペン樹脂、水添ロジン、不均化ロジン樹脂、石油樹脂、及び水添石油樹脂等の重合阻害性の低い粘着付与樹脂が好ましい。これらの中でも、粘着付与樹脂が二重結合を多く有していると重合反応を阻害することから、水添石油樹脂が好ましい。
粘着付与樹脂の軟化点は、粗面用感圧性粘着剤層の凝集力を向上させる観点から、好ましくは120℃以上、より好ましくは125℃以上である。
粘着剤組成物が粘着付与樹脂を含有する場合において、(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)100質量部(すなわち、重合性モノマー(a)100質量部)に対する粘着付与樹脂の量は、好ましくは3質量部以上、より好ましくは5質量部以上、更に好ましくは7質量部以上、より更に好ましくは9質量部以上であり、そして、好ましくは40質量部以下、より好ましくは35質量部以下、更に好ましくは30質量部以下、より更に好ましくは25質量部以下である。粘着付与樹脂の量が前記範囲内であると、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力が向上すると共に、柔軟性も向上する。
〔微粒子〕
本発明の粗面用感圧性粘着剤層は、粗面用感圧性粘着剤層の粗面に対する粘着力を向上させる観点、及び粗面用感圧性粘着剤層の凝集力を向上させる観点から、微粒子を含有してもよい。
微粒子の体積中位粒径(D50)は、粗面用感圧性粘着剤層の粗面に対する粘着力を向上させる観点から、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上、更に好ましくは15μm以上、より更に好ましくは20μm以上、より更に好ましくは25μm以上であり、粗面用感圧性粘着剤層の凝集力を向上させる観点から、好ましくは150μm以下、より好ましくは130μm以下、更に好ましくは120μm以下、より更に好ましくは110μm以下、より更に好ましくは100μm以下である。なお、本明細書において「体積中位粒径(D50)」とは、体積分率で計算した累積体積頻度が粒径の小さい方から計算して50%になる粒径を意味する。
本発明の粗面用感圧性粘着剤層は、粗面用感圧性粘着剤層の粗面に対する粘着力を向上させる観点、及び粗面用感圧性粘着剤層の凝集力を向上させる観点から、微粒子を含有してもよい。
微粒子の体積中位粒径(D50)は、粗面用感圧性粘着剤層の粗面に対する粘着力を向上させる観点から、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上、更に好ましくは15μm以上、より更に好ましくは20μm以上、より更に好ましくは25μm以上であり、粗面用感圧性粘着剤層の凝集力を向上させる観点から、好ましくは150μm以下、より好ましくは130μm以下、更に好ましくは120μm以下、より更に好ましくは110μm以下、より更に好ましくは100μm以下である。なお、本明細書において「体積中位粒径(D50)」とは、体積分率で計算した累積体積頻度が粒径の小さい方から計算して50%になる粒径を意味する。
前記微粒子としては、ガラスバルーン、シラスバルーン、及びフライアッシュバルーン等の無機質中空粒子、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリル−塩化ビニリデン共重合体、ポリスチレン、及びフェノール樹脂等からなる有機質中空粒子、ガラスビーズ、シリカビーズ、及び合成雲母等の無機質微粒子、ポリアクリル酸エチル、ポリウレタン、ポリエチレン、及びポリプロピレン等の有機質微粒子が挙げられる。
粗面用感圧性粘着剤層が微粒子を含有する場合において、(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)100質量部(すなわち、重合性モノマー(a)100質量部)に対する微粒子の量は、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.3質量部以上であり、粗面用感圧性粘着剤層の凝集力の低下を抑制する観点から、好ましくは10質量部以下、より好ましくは5質量部以下、更に好ましくは1質量部以下である。
本発明において用いる粘着剤組成物は、前述のその他の成分の他に、添加剤として、例えば、可塑剤、軟化剤、顔料、及び染料等を含有してもよい。
<粗面用感圧性粘着剤層の製造方法>
本発明の粗面用感圧性粘着剤層の製造方法は特に制限はないが、重合性モノマー(a)、非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)、及び必要に応じて光重合開始剤や架橋剤等を含む粘着剤組成物に光照射することにより、(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)を製造しつつ、粗面用感圧性粘着剤層を製造することが好ましい。
前記製造方法を具体的に説明すると、まず、1種以上の重合性モノマー(a)、非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)、及び架橋剤や光重合開始剤等をガラス容器等の反応容器に投入し、粘着剤組成物を得る。
次いで、前記粘着剤組成物中の溶存酸素を除去するために、一般に窒素ガス等の不活性ガスを供給して酸素をパージする。そして、粘着剤組成物を剥離紙等の基材上に塗布するか、又は、プラスチックフィルム、金属箔、紙、布、不織布等の基材に塗布した後、光を照射し重合することにより粗面用感圧性粘着剤層を得ることができる。
前記粘着剤組成物の塗布もしくは含浸から光を照射する工程までは、不活性ガス雰囲気下、又はフィルム等により酸素が遮断された状態で行うことが好ましい。
本発明の粗面用感圧性粘着剤層の製造方法は特に制限はないが、重合性モノマー(a)、非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)、及び必要に応じて光重合開始剤や架橋剤等を含む粘着剤組成物に光照射することにより、(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)を製造しつつ、粗面用感圧性粘着剤層を製造することが好ましい。
前記製造方法を具体的に説明すると、まず、1種以上の重合性モノマー(a)、非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)、及び架橋剤や光重合開始剤等をガラス容器等の反応容器に投入し、粘着剤組成物を得る。
次いで、前記粘着剤組成物中の溶存酸素を除去するために、一般に窒素ガス等の不活性ガスを供給して酸素をパージする。そして、粘着剤組成物を剥離紙等の基材上に塗布するか、又は、プラスチックフィルム、金属箔、紙、布、不織布等の基材に塗布した後、光を照射し重合することにより粗面用感圧性粘着剤層を得ることができる。
前記粘着剤組成物の塗布もしくは含浸から光を照射する工程までは、不活性ガス雰囲気下、又はフィルム等により酸素が遮断された状態で行うことが好ましい。
粘着剤組成物に光を照射する際に用いることができるランプとしては、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、マイクロウエーブ励起水銀灯、及びメタルハライドランプ等が挙げられる。
これらの中でも、ケミカルランプが好ましい。
粘着剤組成物に対して光を照射する際の光照射強度は、光重合開始剤によって異なるが、0.1〜100mW/cm2程度が好ましい。
これらの中でも、ケミカルランプが好ましい。
粘着剤組成物に対して光を照射する際の光照射強度は、光重合開始剤によって異なるが、0.1〜100mW/cm2程度が好ましい。
<粗面用感圧性粘着剤層の厚さ>
粗面用感圧性粘着剤層の厚さは、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力を確保する観点から、好ましくは150μm以上、より好ましくは200μm以上、更に好ましくは250μm以上、より更に好ましくは300μm以上であり、粗面用感圧性粘着剤層の粗面に対する追従性を向上させる観点から、好ましくは1,000μm以下、より好ましくは950μm以下、更に好ましくは900μm以下、より更に好ましくは850μm以下、より更に好ましくは800μm以下である。
粗面用感圧性粘着剤層の厚さは、粗面用感圧性粘着剤層の粘着力を確保する観点から、好ましくは150μm以上、より好ましくは200μm以上、更に好ましくは250μm以上、より更に好ましくは300μm以上であり、粗面用感圧性粘着剤層の粗面に対する追従性を向上させる観点から、好ましくは1,000μm以下、より好ましくは950μm以下、更に好ましくは900μm以下、より更に好ましくは850μm以下、より更に好ましくは800μm以下である。
<粘着力>
本発明の粗面用感圧性粘着剤層の180°方向のピール粘着力は、好ましくは10N/25mm以上、より好ましくは11N/25mm以上、更に好ましくは12N/25mm以上、より更に好ましくは13N/25mm以上である。
180°方向のピール粘着力が前記範囲であれば、モルタル等の粗面を有する建築材料に対しても優れた粘着力を有する。
なお、本明細書において180°方向のピール粘着力は、JIS K5600セメント・モルタル板[JIS R5210(ポルトランドセメント)に規定する普通ポルトランドセメント、JIS R5201(セメントの物理試験方法)の9.2に規定する豊浦硅砂、及び上水道水を質量比が20/40/13になるように配合して得られたセメント・モルタル板]に対して粗面用感圧性粘着剤層を貼付し、後述の実施例の方法により測定した値を指す。
本発明の粗面用感圧性粘着剤層の180°方向のピール粘着力は、好ましくは10N/25mm以上、より好ましくは11N/25mm以上、更に好ましくは12N/25mm以上、より更に好ましくは13N/25mm以上である。
180°方向のピール粘着力が前記範囲であれば、モルタル等の粗面を有する建築材料に対しても優れた粘着力を有する。
なお、本明細書において180°方向のピール粘着力は、JIS K5600セメント・モルタル板[JIS R5210(ポルトランドセメント)に規定する普通ポルトランドセメント、JIS R5201(セメントの物理試験方法)の9.2に規定する豊浦硅砂、及び上水道水を質量比が20/40/13になるように配合して得られたセメント・モルタル板]に対して粗面用感圧性粘着剤層を貼付し、後述の実施例の方法により測定した値を指す。
<未反応の重合性モノマー(a)の量>
本発明においては、粗面用感圧性粘着剤層中に含まれる未反応の重合性モノマー(a)の量は、粗面用感圧性粘着剤層の難燃性を向上させる観点から、好ましくは1.5質量%以下、より好ましくは1.2質量%以下、更に好ましくは1.0質量%以下、より更に好ましくは0.8質量%以下、より更に好ましくは0.7質量%以下、より更に好ましくは0.6質量%以下、より更に好ましくは0.5質量%以下、より更に好ましくは0.4質量%以下である。
本発明においては、粗面用感圧性粘着剤層中に含まれる未反応の重合性モノマー(a)の量は、粗面用感圧性粘着剤層の難燃性を向上させる観点から、好ましくは1.5質量%以下、より好ましくは1.2質量%以下、更に好ましくは1.0質量%以下、より更に好ましくは0.8質量%以下、より更に好ましくは0.7質量%以下、より更に好ましくは0.6質量%以下、より更に好ましくは0.5質量%以下、より更に好ましくは0.4質量%以下である。
なお、粗面用感圧性粘着剤層中に含まれる未反応の重合性モノマー(a)の量は、測定対象となる試料液をガスクロマトグラフ装置で測定を行い、予め作成しておいた重合性モノマー(a)の検量線に基づいて求めることができる。
[粘着テープ]
本発明の粘着テープは、基材の少なくとも一方の面に、本発明の粗面用感圧性粘着剤層を有するものである。
<基材>
粘着テープに用いられる基材に特に制限はないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート等を用いた樹脂クロス、連続気泡構造を有する発泡体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ウレタン等の樹脂材料を用いた透湿性フィルム、含浸紙、コート紙、上質紙、クラフト紙、和紙、合成紙、これらのラミネート品等が挙げられ、中でも、リワーク時に基材の破れを生じにくくする観点から、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)及びポリエチレンテレフタレートクロス(PETクロス)が好ましい。
本発明の粘着テープは、基材の少なくとも一方の面に、本発明の粗面用感圧性粘着剤層を有するものである。
<基材>
粘着テープに用いられる基材に特に制限はないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート等を用いた樹脂クロス、連続気泡構造を有する発泡体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ウレタン等の樹脂材料を用いた透湿性フィルム、含浸紙、コート紙、上質紙、クラフト紙、和紙、合成紙、これらのラミネート品等が挙げられ、中でも、リワーク時に基材の破れを生じにくくする観点から、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)及びポリエチレンテレフタレートクロス(PETクロス)が好ましい。
透湿性フィルムは、例えば、KTF(三菱樹脂(株)製)、エスポアール(三井化学(株)製)、ポーラム((株)トクヤマ製)、タピレンMPF(大化工業(株)製)、セルポア(積水フィルム(株)製)、マイクロポーラスフィルム(スリーエムジャパン(株)製)、PORO(フタムラ化学(株)製)、ハイポア(旭化成イーマテリアルズ(株)製)等の市販品として入手可能である。また、機械的にクレーズ処理したものは、例えば、モノトラン((株)ナック販売製)等の市販品として入手可能である。
また、基材は、上記各材料の一方の面を離型処理した剥離シートであってもよく、その場合、粘着剤層を離型処理面上に設けるとよい。
また、基材は、上記各材料の一方の面を離型処理した剥離シートであってもよく、その場合、粘着剤層を離型処理面上に設けるとよい。
さらに、基材の粗面用感圧性粘着剤層を設ける面とは反対側の面には、離型層、帯電防止層等が設けられてもよい。また、粘着テープが基材の両面に粗面用感圧性粘着剤層が設けられた両面テープの場合には、一方の粗面用感圧性粘着剤層の面に離型紙、離型フィルムが積層されてもよい。
また、基材と粗面用感圧性粘着剤層との密着性を向上させるために、必要に応じてコロナ処理等の表面処理を施してもよい。
基材の厚みは、20μm以上が好ましく、より好ましくは30〜100μmである。基材の厚みを20μm以上とすることでリワーク時に破れ等が生じにくくなる。
また、基材と粗面用感圧性粘着剤層との密着性を向上させるために、必要に応じてコロナ処理等の表面処理を施してもよい。
基材の厚みは、20μm以上が好ましく、より好ましくは30〜100μmである。基材の厚みを20μm以上とすることでリワーク時に破れ等が生じにくくなる。
<粘着テープの製造>
本発明の粘着テープは、前述の粗面用感圧性粘着剤層の製造方法において説明した方法により製造することができる。具体的には、粘着剤組成物を基材上に塗布した後、前述の条件にて光を照射し重合することにより粗面用感圧性粘着剤層を有する粘着テープを得ることができる。
本発明の粘着テープは、前述の粗面用感圧性粘着剤層の製造方法において説明した方法により製造することができる。具体的には、粘着剤組成物を基材上に塗布した後、前述の条件にて光を照射し重合することにより粗面用感圧性粘着剤層を有する粘着テープを得ることができる。
本発明の粘着テープは、本発明の粗面用感圧性粘着剤層を有するため、被着面が粗面であっても優れた粘着性を有し、更に難燃性に優れるという特性を有する。
<構成物>
本発明の構成物は、凹凸を有するシート材と、そのシート材の凹凸を有する面に設けられた粗面用感圧性粘着剤層とを備えるものである。シート材は、少なくとも一方の面が凹凸を有すればよいが、両面が凹凸を有してもよい。凹凸を有するシート材としては、編物、織物等の繊維材料が挙げられる。なお、ここでいう凹凸とは、例えば、編構造、織構造等の繊維構造に基づくミクロな凹凸を意味し、例えば、編物、織物から強制的に立ち上げられた部分などは除くものとする。
本発明の粗面用感圧性粘着剤層は、上記したように、難燃性が高いため、例えば、構成物全体に難燃性を付与することも可能である。また、粗面用感圧性粘着剤層のシート材に対する接着性が良好となって、シート材等の凹凸を有する表面へのアンカー性も向上する。すなわち、本構成物から別の被着体、剥離シートなどを剥離するとき等に生じる粘着剤層のアンカー剥がれを防止できる。なお、難燃性、接着性を良好にしつつアンカー性を向上させるためには、重量平均分子量、ゲル分率、膨潤度、非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)の量等をバランスよく調整するとよい。
本発明の構成物は、凹凸を有するシート材と、そのシート材の凹凸を有する面に設けられた粗面用感圧性粘着剤層とを備えるものである。シート材は、少なくとも一方の面が凹凸を有すればよいが、両面が凹凸を有してもよい。凹凸を有するシート材としては、編物、織物等の繊維材料が挙げられる。なお、ここでいう凹凸とは、例えば、編構造、織構造等の繊維構造に基づくミクロな凹凸を意味し、例えば、編物、織物から強制的に立ち上げられた部分などは除くものとする。
本発明の粗面用感圧性粘着剤層は、上記したように、難燃性が高いため、例えば、構成物全体に難燃性を付与することも可能である。また、粗面用感圧性粘着剤層のシート材に対する接着性が良好となって、シート材等の凹凸を有する表面へのアンカー性も向上する。すなわち、本構成物から別の被着体、剥離シートなどを剥離するとき等に生じる粘着剤層のアンカー剥がれを防止できる。なお、難燃性、接着性を良好にしつつアンカー性を向上させるためには、重量平均分子量、ゲル分率、膨潤度、非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)の量等をバランスよく調整するとよい。
本構成物は、例えば、上記した粘着テープをシート材に貼り合わせたものであってもよい。この場合、粘着テープの基材が剥離シートであると、剥離シートを剥がして露出した粘着剤層によって、構成物を他の被着体に貼付することが可能になる。また、粘着テープが両面テープの場合にも、構成物を両面テープを介して他の被着体に貼付することが可能である。
構成物において、シート材の厚さは、例えば、0.05〜5mmが好ましく、0.01〜1.0mmがより好ましい。シート材の厚さは、例えば、シート材をマイクロスコープで観察して、シート材の一方の面から他方の面までの距離の平均値を求めたものである。ただし、上記距離は、一方の面の凸部先端から、他方の面の凸部先端(ただし、平滑面である場合には、平滑面)までの距離を意味する。
構成物において、シート材の厚さは、例えば、0.05〜5mmが好ましく、0.01〜1.0mmがより好ましい。シート材の厚さは、例えば、シート材をマイクロスコープで観察して、シート材の一方の面から他方の面までの距離の平均値を求めたものである。ただし、上記距離は、一方の面の凸部先端から、他方の面の凸部先端(ただし、平滑面である場合には、平滑面)までの距離を意味する。
また、粗面用感圧性粘着剤層が設けられる側のシート材の表面の凹凸高さは、シート材の厚さの5〜60%であることが好ましい。なお、以下では、凹凸高さの厚さに対する割合を“凹凸割合”ともいう。本発明の粗面用感圧性粘着剤層は、このように凹凸割合が大きい面に対しても接着性、アンカー性が良好となる。ただし、アンカー性の効果をより効果的に発揮するためには、凹凸割合は、15〜50%であることがより好ましい。
なお、凹凸高さとは、シート材の断面積をマイクロスコープで200倍に拡大して撮影した写真において測定した凹凸の高さの5点平均値である。凹凸高さとは、断面写真において、凹部と、その凹部に隣接する2つの凸部の高さ差の平均値である。
なお、凹凸高さとは、シート材の断面積をマイクロスコープで200倍に拡大して撮影した写真において測定した凹凸の高さの5点平均値である。凹凸高さとは、断面写真において、凹部と、その凹部に隣接する2つの凸部の高さ差の平均値である。
本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。なお、実施例においては、「重量平均分子量が50万〜150万の(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)」を「(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)」又は「重合体(A)」という場合があり、「非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)」を「難燃剤(B)」という場合がある。
<実施例1>
表1に記載の配合にしたがって、重合性モノマー(a)、架橋剤、難燃剤、及び微粒子を混合することにより粘着剤組成物を調製した。この粘着剤組成物に窒素をパージして溶存酸素を除去した。
次いで、離型処理した50μm厚のPETフィルム上に厚さ0.5mmのスペーサーを設置し、前記粘着剤組成物を前記PETフィルム上に塗布し、このPETフィルムを折り曲げて離型処理面が粘着剤組成物に接するように被覆した。
この状態で被覆側のPETフィルムにおける紫外線照射強度が5mW/cm2となるようにケミカルランプのランプ強度を調整し、10分間紫外線を照射することにより、粗面用感圧性粘着剤層を得た。
また、得られた粗面用感圧性粘着剤層を、表面の凹凸割合が48%、55%となるナイロン製の織物(それぞれの厚さが250μm)に貼り合せて構成物を得た。
表1に記載の配合にしたがって、重合性モノマー(a)、架橋剤、難燃剤、及び微粒子を混合することにより粘着剤組成物を調製した。この粘着剤組成物に窒素をパージして溶存酸素を除去した。
次いで、離型処理した50μm厚のPETフィルム上に厚さ0.5mmのスペーサーを設置し、前記粘着剤組成物を前記PETフィルム上に塗布し、このPETフィルムを折り曲げて離型処理面が粘着剤組成物に接するように被覆した。
この状態で被覆側のPETフィルムにおける紫外線照射強度が5mW/cm2となるようにケミカルランプのランプ強度を調整し、10分間紫外線を照射することにより、粗面用感圧性粘着剤層を得た。
また、得られた粗面用感圧性粘着剤層を、表面の凹凸割合が48%、55%となるナイロン製の織物(それぞれの厚さが250μm)に貼り合せて構成物を得た。
<実施例2〜5、比較例1〜3>
表1に記載の配合にしたがって粘着剤組成物を調製したこと以外は、実施例1と同様に粗面用感圧性粘着剤層、及び構成物を得た。ただし、各実施例2〜5、比較例1〜3では、表中の重量平均分子量となるように紫外線照射時間を調整した。
表1に記載の配合にしたがって粘着剤組成物を調製したこと以外は、実施例1と同様に粗面用感圧性粘着剤層、及び構成物を得た。ただし、各実施例2〜5、比較例1〜3では、表中の重量平均分子量となるように紫外線照射時間を調整した。
なお、実施例及び比較例で使用した材料は以下のとおりであある。
・重合性モノマー(a)
重合性モノマー(a−1):三井化学株式会社製、2−エチルヘキシルアクリレート
重合性モノマー(a−2):三井化学株式会社製、アクリル酸
・重合性モノマー(a)
重合性モノマー(a−1):三井化学株式会社製、2−エチルヘキシルアクリレート
重合性モノマー(a−2):三井化学株式会社製、アクリル酸
架橋剤:液状水素化1,2−ポリブタジエンジアクリレート、日本曹達株式会社製、TEAI−1000
非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B):大八化学工業株式会社製、CR−741(ビスフェノールAビスジフェニルホスフェート)
微粒子:ガラスバルーン、3Mジャパン株式会社製、グラスバブルズK−25(D50:55μm)
光重合開始剤:2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、BASF製、イルガキュア651
光重合開始剤:2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、BASF製、イルガキュア651
<評価>
〔粗面用感圧性接着剤層の重量平均分子量〕
(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定し、標準ポリスチレンの検量線を用いて算出した。
なお、重量平均分子量は、重合性モノマー(a)のみを各実施例、比較例と同じ条件(同じ光重合開始剤の量、及び同じ硬化条件)で硬化させて得た(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)に対して測定した重量平均分子量である。
〔粗面用感圧性接着剤層の重量平均分子量〕
(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定し、標準ポリスチレンの検量線を用いて算出した。
なお、重量平均分子量は、重合性モノマー(a)のみを各実施例、比較例と同じ条件(同じ光重合開始剤の量、及び同じ硬化条件)で硬化させて得た(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)に対して測定した重量平均分子量である。
〔粗面用感圧性接着剤層のゲル分率、及び膨潤度〕
粗面用感圧性接着剤層のゲル分率、及び膨潤度については、明細書中に記載の方法にしたがって、それぞれ測定した。
粗面用感圧性接着剤層のゲル分率、及び膨潤度については、明細書中に記載の方法にしたがって、それぞれ測定した。
〔粗面用感圧性接着剤層の厚み〕
粗面用感圧性接着剤層の厚みは、ダイヤルゲージ(ミツトヨ製)により測定した。
粗面用感圧性接着剤層の厚みは、ダイヤルゲージ(ミツトヨ製)により測定した。
〔粗面粘着力試験〕
実施例及び比較例で得られた粗面用感圧性粘着剤層(幅25mm、長さ300mm)をモルタル板(ユタカパネルサービス製、JIS K5600セメント・モルタル板)に貼り付けた後、10mm厚みの化粧合板にて50%圧縮し、23℃にて1時間放置した。1時間後圧縮を開放し、180°方向のピール粘着力を測定した。
・評価基準
測定値が10N/25mm以上を「〇」評価とし、10N/25mm未満を「×」評価とした。本試験においては、11N/25mm以上がより好ましく、12N/25mm以上が更に好ましく、13N/25mm以上がより更に好ましい。
実施例及び比較例で得られた粗面用感圧性粘着剤層(幅25mm、長さ300mm)をモルタル板(ユタカパネルサービス製、JIS K5600セメント・モルタル板)に貼り付けた後、10mm厚みの化粧合板にて50%圧縮し、23℃にて1時間放置した。1時間後圧縮を開放し、180°方向のピール粘着力を測定した。
・評価基準
測定値が10N/25mm以上を「〇」評価とし、10N/25mm未満を「×」評価とした。本試験においては、11N/25mm以上がより好ましく、12N/25mm以上が更に好ましく、13N/25mm以上がより更に好ましい。
〔燃焼試験〕
実施例及び比較例で得られた粗面用感圧性粘着剤層を5cm×25cmにカットした後、PETフィルムから剥がしたものを試験片とした。この試験片を18リットル缶内に吊るし、4cmの炎を12秒間、試験片の下端に接炎した。
この時に、粗面用感圧性粘着剤層の燃焼時間が15秒以下であったものを「耐燃焼性」が「○」、15秒を超えたものを「×」として評価した。
また、燃焼により滴下した滴下物の燃焼時間が滴下から5秒以下であったものを「滴下物の耐燃焼性」が「○」、5秒を超えたものを「×」として評価した。
更に、試験片の燃焼距離が下から20cm以下であったもの「燃焼距離」が「○」、20cmを超えたものを「×」として評価した。
実施例及び比較例で得られた粗面用感圧性粘着剤層を5cm×25cmにカットした後、PETフィルムから剥がしたものを試験片とした。この試験片を18リットル缶内に吊るし、4cmの炎を12秒間、試験片の下端に接炎した。
この時に、粗面用感圧性粘着剤層の燃焼時間が15秒以下であったものを「耐燃焼性」が「○」、15秒を超えたものを「×」として評価した。
また、燃焼により滴下した滴下物の燃焼時間が滴下から5秒以下であったものを「滴下物の耐燃焼性」が「○」、5秒を超えたものを「×」として評価した。
更に、試験片の燃焼距離が下から20cm以下であったもの「燃焼距離」が「○」、20cmを超えたものを「×」として評価した。
〔アンカー性〕
積水化学工業株式会社製の「布テープ#600」を、PETフィルムを剥がした構成物の粘着剤層の面に25mm幅で貼り合わせ、20分室温で養生後に、300mmの速度で180°方向へ剥離する。剥離後のアンカー剥れ面積が、剥離面積の40%以上の場合を合格、40%未満の場合を不合格とした。そして、凹凸割合が48%、55%いずれの場合も合格であれば “A”と評価し、48%は合格であったものの55%では不合格のものを“B”と評価し、いずれの場合も不合格であったものを“C”とした。
積水化学工業株式会社製の「布テープ#600」を、PETフィルムを剥がした構成物の粘着剤層の面に25mm幅で貼り合わせ、20分室温で養生後に、300mmの速度で180°方向へ剥離する。剥離後のアンカー剥れ面積が、剥離面積の40%以上の場合を合格、40%未満の場合を不合格とした。そして、凹凸割合が48%、55%いずれの場合も合格であれば “A”と評価し、48%は合格であったものの55%では不合格のものを“B”と評価し、いずれの場合も不合格であったものを“C”とした。
表1の結果から明らかなように、本発明の粗面用感圧性粘着剤層は、モルタル等の建築材料、繊維材料の粗面に対して良好な粘着力、アンカー性を有し、かつ、優れた難燃性を備えることがわかる。
Claims (10)
- 重量平均分子量が50万〜150万である(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)100質量部に対して非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)を1.0〜60.0質量部含有し、ゲル分率が40〜70質量%、膨潤度が25〜65である、粗面用感圧性粘着剤層。
- 厚みが150〜1,000μmである、請求項1に記載の粗面用感圧性粘着剤層。
- 前記非ハロゲンリン酸エステル系難燃剤(B)が、ヒドロキシフェニルジフェニルホスフェート、レゾルシノールビスジフェニルホスフェート、ビスフェノールAビスジフェニルホスフェート、及びレゾルシノールビスジ−2,6−キシレニルホスフェートから選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載の粗面用感圧性粘着剤層。
- 前記粗面用感圧性粘着剤層が微粒子を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の粗面用感圧性粘着剤層。
- 前記粗面用感圧性粘着剤層が粘着付与樹脂を含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の粗面用感圧性粘着剤層。
- 基材の少なくとも一方の面に、請求項1〜5のいずれかに記載の粗面用感圧性粘着剤層を有する粘着テープ。
- 前記基材が、ポリエチレンテレフタレートフィルム及びポリエチレンテレフタレートクロスからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項6に記載の粘着テープ。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の粗面用感圧性粘着剤層と、表面に凹凸を有するシート材とを備え、前記粗面用感圧性粘着剤層が、凹凸を有する表面上に設けられる構成物。
- 前記シート材が織物又は編物である請求項8に記載の構成物。
- 前記シート材の表面の凹凸高さは、シート材の厚さに対して5〜60%である請求項8又は9に記載の構成物。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016060796 | 2016-03-24 | ||
| JP2016060796 | 2016-03-24 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017179329A true JP2017179329A (ja) | 2017-10-05 |
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ID=60003697
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016179405A Pending JP2017179329A (ja) | 2016-03-24 | 2016-09-14 | 粗面用感圧性粘着剤層、及びこれを用いた粘着テープ及び構成物 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2017179329A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3822329A1 (de) | 2019-11-18 | 2021-05-19 | tesa SE | Flammgeschützte haftklebmasse |
| US11802224B2 (en) | 2021-03-22 | 2023-10-31 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Adhesive tape, method for fixing electronic device component or on-board device component, and method for producing electronic device or on-board device |
| US11912905B2 (en) | 2021-03-22 | 2024-02-27 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Adhesive tape, method for immobilizing electronic device component or on-vehicle device component, method for manufacturing electronic device or on-vehicle device |
-
2016
- 2016-09-14 JP JP2016179405A patent/JP2017179329A/ja active Pending
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