JP2017187048A - 緩衝器、及び緩衝器の組み立て方法 - Google Patents
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Description
ロッドガイドは、外周面に雄ネジ部を備え、外筒の端部の内周面に形成された雌ネジ部にロッドガイドの雄ネジ部をねじ込むことで装着される。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、製造工程における手間とコストを抑えることのできる緩衝器、及び緩衝器の組み立て方法を提供することを目的とする。
この発明に係る緩衝器は、外筒及び前記外筒の径方向内側に隙間をあけて設けられた内筒を有し、油が封入されたシリンダと、一端が前記シリンダの内部に挿入され、他端が前記シリンダの外部に延出したピストンロッドと、前記ピストンロッドの前記一端に接続されて前記内筒の内部で前記内筒の中心軸方向に沿って摺動可能に設けられたピストンと、前記ピストンロッドの変位にともなって前記内筒内で前記ピストンが摺動することによって生じる前記油の流れを制御して減衰力を発生する減衰力発生部と、を備えた緩衝器であって、前記ピストンに対して前記ピストンロッドとは反対側に設けられ、前記内筒及び前記外筒の一端部を保持する保持部材と、前記ピストンに対して前記ピストンロッドが配された側において、前記外筒の他端部の内側に挿入されて設けられ、前記ピストンロッドが挿通されるロッドガイドと、前記外筒の他端部の内周面に装着され、前記ロッドガイドが前記ピストンから離間する方向に変位するのを拘束するストッパ部材と、を備え、前記ストッパ部材は、前記ロッドガイドが、前記内筒の前記他端部と前記ストッパ部材との間で予め定めた一定寸法の範囲内で前記中心軸方向に移動可能となる位置に設けられている。
このようにして、外筒やロッドガイドにネジ加工を施す必要がなく、ロッドガイドを外筒にねじ込む必要もない。
図1は、本発明の実施形態に係る緩衝器の全体構成を示す正面図である。図2は、緩衝器を異なる角度から見た側面図である。図3は、緩衝器の全体構成を示す断面図である。図4は、図3に示した緩衝器の拡大断面図である。
図1〜図3に示すように、緩衝器10は、例えば自動二輪車の車体と後輪を支持する後輪支持部との間に設けられ、後輪から入力される衝撃や振動を緩衝する。以下の説明において、緩衝器10は、例えば上下方向に延び、その上端部に設けられた車体側取付部材10tが車体側に連結され、下端部に設けられた車軸側取付部材10bが後輪側に連結される。ただし、本発明は、緩衝器10を例えば横方向(略水平方向)に延びるように設ける場合を排除するものではない。
内筒20の外径は、外筒21の内径よりも一定寸法小さく形成されている。これによって内筒20と外筒21との間には、円筒状の環状流路101が形成されている。
また、外筒21は、その下端部(外筒の他端部)21bが内筒20の下端部(内筒の他端部)20bよりも所定寸法下方に突出するように形成されている。
ロッドガイド25の筒状部25tは、内筒20の下端部20bに挿入され、これによって内筒20の下端部20bを、その中心軸に交差する方向に移動しないよう保持している。
ロッドガイド25のプレート部25pは、内筒20の下端部20bと外筒21との間の環状流路101を閉塞している。
さらに、ロッドガイド25の筒状部25tの内側には、ピストン12が衝突したときの衝撃を吸収するリバウンドラバー26が設けられている。
このピストン12によって、シリンダ11の内筒20の内側空間は、ピストンロッド13側とは反対側のダンパーケース15側に形成されたピストン側油室S1と、ピストンロッド13側に形成されたロッド側油室S2とに区画されている。
リザーバ30は、ダンパーケース15の近傍に設けられ、例えば円筒状で、その内部に袋状のブラダ31を備えている。ブラダ31はゴム等の弾性体によって袋状に成形されたもので、膨張及び収縮が可能となっている。ブラダ31の内部には、エア等のガスが充填されている。また、リザーバ30内において、ブラダ31の外側の空間は、油溜室S3とされ、リザーバ連通路107を介して、後述する減衰力発生装置40の第二油室S12(図5参照)に連通している。
図5は、ダンパーケースに設けられた減衰力発生装置を示す断面図である。
図5に示すように、減衰力発生装置40は、ダンパーケース15と一体に形成された有底筒状のダンパ収容部29に対し、ダンパーユニット(減衰力発生部)41が着脱可能に設けられた構成からなる。
ダンパーユニット41は、全体として円柱状をなし、ホルダ部材42と、アウターキャップ43と、メインダンパ60と、減衰調整部80と、を主に備えている。
また、大径部46には、径方向内側の凹部47と径方向外側とを連通する孔46hが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
伸側バルブ63は、伸側入口ポート62tの中間部材64側の出口を塞ぐように設けられている。伸側バルブ63は、複数枚のディスクバルブ63vを積層して構成されている。
圧側出口チェック弁61は、ディスクバルブ61vからなり、圧側出口ポート62cの大径部46側の出口を塞ぐように設けられている。
圧側バルブ65は、圧側入口ポート66cの中間部材64側の出口を塞ぐように設けられている。圧側バルブ65は、複数枚のディスクバルブ65vを積層して構成されている。
伸側出口チェック弁67は、ディスクバルブ67vからなり、伸側出口ポート66tのストッパプレート68側の出口を塞ぐように設けられている。
圧側出口チェック弁61、伸側出口チェック弁67は、通常時は圧側出口ポート62c、伸側出口ポート66tを閉塞して油の流れを遮断し、圧側出口ポート62c、伸側出口ポート66tを通る油の圧力に応じて撓み変形し、油を流通させる。
軸状部45の一端42aに形成されたネジ溝45nには、ナット部材69が螺着され、このナット部材69とホルダ部材42の大径部46との間に、圧側出口チェック弁61、伸側ピストン62、伸側バルブ63、中間部材64、圧側バルブ65、圧側ピストン66、伸側出口チェック弁67、及びストッパプレート68が挟持されている。
第一油室S11は、圧側ピストン66のシールリング76Aよりもホルダ部材42の一端42a側に形成され、圧側連通路102を介してピストン側油室S1(図4参照)に連通している。
第二油室S12は、圧側ピストン66のシールリング76Aと伸側ピストン62のシールリング76Bとの間に形成され、リザーバ連通路107を介して、リザーバ30の油溜室S3(図4参照)に連通している。
第三油室S13は、伸側ピストン62のシールリング76Bとアウターキャップ43との間に形成され、伸側連通路105を介して、シリンダ11の環状流路101(図4参照)に連通している。
中間部材64に形成された流路64hは、第二油室S12内に開口している。
また、ホルダ部材42の大径部46に形成された孔46hは、第三油室S13内に開口している。
(圧側動作)
図5、図6に示すように、ピストン12がシリンダ11内で車体側に移動する圧側行程においては、ピストン側油室S1内の油がピストン12により圧縮される。すると、ピストン側油室S1内の油は、ダンパーケース15に形成された圧側連通路102から、第一油室S11に送り込まれる。
車輪の上下動によってピストン12がシリンダ11内で車輪側に移動する伸側行程においては、ロッド側油室S2内の油がピストン12により圧縮される。すると、ロッド側油室S2内の油は、内筒20の下端部に形成された油孔103を通り、内筒20と外筒21との間に形成された円筒状の環状流路101へと流れ込む。この環状流路101を流れる油は、ダンパーケース15に形成された流路開口部104、伸側連通路105を通り、減衰力発生装置40の第三油室S13へと送り込まれる。
「緩衝器の組立方法」
緩衝器10の組立方法は、ダンパーケース15に内筒20の上端部20tを固定する工程と、内筒20の外周側で、外筒21の上端部21tをダンパーケース15に固定する工程と、外筒21及び内筒20の下端部20bに、ロッドガイド25を挿入配置する工程と、外筒21の内周面にストッパリング24を設ける工程と、を主に備える。
図7に示すように、ダンパーケース15の内筒保持凹部18の内周面にシールリング19をセットした後、内筒保持凹部18に内筒20の上端部20tを所定の圧入荷重で圧入する。
このとき、ダンパーケース15には、外筒21は未装着の状態であるため、シールリング19をセットした内筒保持凹部18に内筒20の上端部20tを挿入する際に、シールリング19のズレなどを、容易かつ確実に目視で確認することができる。これに対し、例えば外筒21を先行してダンパーケース15に装着してしまうと、外筒21の奥でシールリング19のダンパーケース15への装着等を行わなければならず、作業性が悪いうえに、シールリング19のズレ等を目視で確認することは困難である。
次に、図8に示すように、外筒21の上端部21tを、ダンパーケース15の外筒保持部16に固定する。このとき、外筒21の上端部21tの外筒保持部16への固定方法としては、圧入、ねじ込み等がある。
次に、図9に示すように、ピストンロッド13の上端部13aに装着したロッドガイド25を、外筒21の下端部21bから上方に向かって挿入する。
図10に示すように、ロッドガイド25を上方に押圧し、ロッドガイド25のプレート部25pを内筒20の下端部20bに突き当たるまで移動させた後、溝21mにストッパリング24を装着する。ロッドガイド25のプレート部25pが内筒20の下端部20bに突き当たった状態では、外筒21の内周面に形成された溝21mが、プレート部25pとの間に形成される隙間Dに露出する。したがって、溝21mへのストッパリング24の装着を容易に行うことができる。
ストッパリング24を取り外した後は、ロッドガイド25とピストンロッド13とを、外筒21から引き抜いて取り外す。
このようにして、緩衝器10の分解作業を容易に行うことができる。
このようにして、ストッパリング24を用いてロッドガイド25を設けることで、外筒21やロッドガイド25にネジ加工を施す必要がなく、ロッドガイド25を外筒21にねじ込む必要もない。したがって、製造工程における手間とコストを抑えることが可能となる。
このような構成によれば、シリンダ11内へのピストンロッド13の進入体積に応じてシリンダ11内の油量が油溜室S3とのやりとりによって補償される。シリンダ11内におけるロッド側油室S2の圧力は、油溜室S3の圧力だけにほぼ依存するため、圧縮行程から伸長行程への移行時にロッド側油室S2の圧力が即座に上昇しないため所要の減衰力が正常に発生しない所謂「減衰力のさぼり」という現象を回避することができる。
なお、本発明の緩衝器は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、減衰力発生装置40に備えた減衰調整部80は、その構成を何ら限定するものでもなく、減衰調整部80を省略する構成としてもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
11 シリンダ
12 ピストン
13 ピストンロッド
13a 上端部(一端)
13b 下端部(他端)
15 ダンパーケース(保持部材)
18t 突き当たり面(内筒支持面)
20 内筒
20b 下端部(内筒の他端部)
20t 上端部(内筒の一端部)
21 外筒
21b 下端部(外筒の他端部)
21m 溝
21t 上端部(外筒の一端部)
24 ストッパリング(ストッパ部材)
25 ロッドガイド
41 ダンパーユニット(減衰力発生部)
Claims (6)
- 外筒及び前記外筒の径方向内側に隙間をあけて設けられた内筒を有し、油が封入されたシリンダと、一端が前記シリンダの内部に挿入され、他端が前記シリンダの外部に延出したピストンロッドと、前記ピストンロッドの前記一端に接続されて前記内筒の内部で前記内筒の中心軸方向に沿って摺動可能に設けられたピストンと、前記ピストンロッドの変位にともなって前記内筒内で前記ピストンが摺動することによって生じる前記油の流れを制御して減衰力を発生する減衰力発生部と、を備えた緩衝器であって、
前記ピストンに対して前記ピストンロッドとは反対側に設けられ、前記内筒及び前記外筒の一端部を保持する保持部材と、
前記ピストンに対して前記ピストンロッドが配された側において、前記外筒の他端部の内側に挿入されて設けられ、前記ピストンロッドが挿通されるロッドガイドと、
前記外筒の他端部の内周面に設けられ、前記ロッドガイドが前記ピストンから離間する方向に変位するのを拘束するストッパ部材と、を備え、
前記ストッパ部材は、前記ロッドガイドが、前記内筒の前記他端部と前記ストッパ部材との間で予め定めた一定寸法の範囲内で前記中心軸方向に移動可能となる位置に設けられている、緩衝器。 - 前記外筒の他端部の内周面に、周方向に連続する溝が形成され、
前記ストッパ部材は、C字状のストッパリングからなり、前記溝に装着されている、
請求項1に記載の緩衝器。 - 前記保持部材において前記内筒の前記一端部が突き当たる内筒支持面と、前記ストッパ部材との間隔は、
前記内筒の前記中心軸方向における長さと、前記内筒の前記他端部に対向する位置における前記ロッドガイドの厚さと、の和よりも大きい、
請求項1又は2に記載の緩衝器。 - 前記内筒は、前記ピストンが伸側に移動することで前記油の圧力が前記一端部に作用したときに、前記一端部を前記内筒支持面に突き当てた状態を維持する強度で前記保持部材に固定されている、請求項1から3の何れか一項に記載の緩衝器。
- 前記内筒は前記保持部材に圧入され、
前記内筒の前記保持部材への圧入荷重が、前記ピストンの作動時に前記内筒の前記一端部に作用する圧力と前記内筒の前記他端部に作用する圧力との差の最大値よりも大きい、
請求項4に記載の緩衝器。 - 請求項1から5の何れか一項に記載の緩衝器の組み立て方法であって、
前記保持部材に前記内筒の前記一端部を固定する工程と、
前記内筒の外周側で、前記外筒の前記一端部を前記保持部材に固定する工程と、
前記外筒及び前記内筒の前記他端部に、前記ロッドガイドを挿入配置する工程と、
前記外筒の内周面に前記ストッパ部材を設ける工程と、
を備える緩衝器の組立方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016073697A JP2017187048A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 緩衝器、及び緩衝器の組み立て方法 |
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|---|---|
| JP2017187048A true JP2017187048A (ja) | 2017-10-12 |
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| JP2016073697A Pending JP2017187048A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 緩衝器、及び緩衝器の組み立て方法 |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2016
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