JP2017189013A - 2電源システム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両寿命にわたり第2バッテリを無交換で使用できる可能性を高めつつ、第1バッテリの寿命後期においても自動停止・再始動制御部による燃費効果を得ること。【解決手段】2電源システムは、発電機と、第1バッテリと、鉛バッテリ以外のバッテリである第2バッテリと、所定電気負荷と第2バッテリとの間の電気的な接続を確立する第1状態と、所定電気負荷と第2バッテリとの間を電気的に切り離す第2状態とを選択的に形成する切替手段と、エンジンの自動停止及び再始動を行う自動停止・再始動制御部と、第1バッテリの寿命が後期であるか否かを判定する寿命判定部と、寿命判定部により第1バッテリの寿命が後期であると判定された場合に、切替手段により第1状態を形成させ、寿命判定部により第1バッテリの寿命が後期でないと判定された場合に、切替手段により第2状態を形成させる切替制御部とを含む。【選択図】図1
Description
本開示は、車両に搭載される2電源システムに関する。
2つのバッテリを持つ電源システム(以下、「2電源システム」と称する)において、エンジンの自動停止及び再始動を行う自動停止・再始動制御部を設ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、2電源システムにおいては、一般的に、鉛バッテリ(以下、「第1バッテリ」と称する)と、例えばリチウムイオンバッテリやニッケル水素バッテリのような、鉛バッテリ以外の他のバッテリ(以下、「第2バッテリ」と称する)が用いられる。一般的に、第2バッテリは、第1バッテリよりも高価であり、車両寿命(例えば約15年、約24万キロ)にわたり無交換で使用できることが望ましい。
また、一般的に、自動停止・再始動制御部によるエンジン自動停止は、発電機の停止を伴い、該自動停止中の電気負荷の作動やその後の再始動時のスタータ又はモータジェネレータの駆動にはバッテリからの電力が使用されるので、バッテリの負荷が大きくなる。このため、自動停止中やエンジン再始動時に第2バッテリを使用すると、車両寿命にわたり第2バッテリを無交換で使用することが困難となる。これに対して、自動停止中やエンジン再始動時に第1バッテリを使用する構成では、第1バッテリの寿命後期において第1バッテリの電圧低下に起因して自動停止・再始動制御部の機能が抑制され易くなる。この場合、第1バッテリの寿命後期において、自動停止・再始動制御部による燃費効果が期待できなくなる。
そこで、開示の技術は、車両寿命にわたり第2バッテリを無交換で使用できる可能性を高めつつ、第1バッテリの寿命後期においても自動停止・再始動制御部による燃費効果を得ることができる2電源システムの提供を目的とする。
本開示の一局面によれば、車両に搭載される2電源システムであって、
エンジンに機械的に接続される発電機と、
所定電気負荷に電気的に接続され、鉛バッテリである第1バッテリと、
前記第1バッテリに対して並列な関係で前記所定電気負荷に電気的に接続され、鉛バッテリ以外のバッテリである第2バッテリと、
前記所定電気負荷及び前記第1バッテリと前記第2バッテリとの間に設けられ、前記所定電気負荷と前記第2バッテリとの間の電気的な接続を確立する第1状態と、前記所定電気負荷と前記第2バッテリとの間を電気的に切り離す第2状態とを選択的に形成する切替手段と、
エンジンの自動停止及び再始動を行う自動停止・再始動制御部と、
前記第1バッテリの寿命が後期であるか否かを判定する寿命判定部と、
前記寿命判定部により前記第1バッテリの寿命が後期であると判定された場合に、前記切替手段により前記第1状態を形成させ、前記寿命判定部により前記第1バッテリの寿命が後期でないと判定された場合に、前記切替手段により前記第2状態を形成させる切替制御部とを含む、2電源システムが提供される。
エンジンに機械的に接続される発電機と、
所定電気負荷に電気的に接続され、鉛バッテリである第1バッテリと、
前記第1バッテリに対して並列な関係で前記所定電気負荷に電気的に接続され、鉛バッテリ以外のバッテリである第2バッテリと、
前記所定電気負荷及び前記第1バッテリと前記第2バッテリとの間に設けられ、前記所定電気負荷と前記第2バッテリとの間の電気的な接続を確立する第1状態と、前記所定電気負荷と前記第2バッテリとの間を電気的に切り離す第2状態とを選択的に形成する切替手段と、
エンジンの自動停止及び再始動を行う自動停止・再始動制御部と、
前記第1バッテリの寿命が後期であるか否かを判定する寿命判定部と、
前記寿命判定部により前記第1バッテリの寿命が後期であると判定された場合に、前記切替手段により前記第1状態を形成させ、前記寿命判定部により前記第1バッテリの寿命が後期でないと判定された場合に、前記切替手段により前記第2状態を形成させる切替制御部とを含む、2電源システムが提供される。
本開示の技術によれば、車両寿命にわたり第2バッテリを無交換で使用できる可能性を高めつつ、第1バッテリの寿命後期においても自動停止・再始動制御部による燃費効果を得ることができる2電源システムが得られる。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
図1は、本実施例の2電源システム1の電気系を示す概略図である。
2電源システム1は、鉛バッテリ4と、補機5(所定電気負荷の一例)と、オルタネータ6と、第2バッテリ40と、第2補機50とを備える。
鉛バッテリ4は、例えば定格電圧が12Vである。鉛バッテリ4に対しては、電流センサ80及び電圧センサ82が設けられる。電流センサ80は、鉛バッテリ4に流れる又は鉛バッテリ4から流れる電流を検出する。電圧センサ82は、鉛バッテリ4の電圧を検出する。
補機5は、鉛バッテリ4から電力供給を受ける電気負荷を含む。補機5は、例えば、ヒートシータ、ランプ、ブロア、ワイパ、電動ファン等を含む。
オルタネータ6は、エンジン2に機械的に接続される。オルタネータ6は、エンジン2の動力を用いて発電を行う発電機である。オルタネータ6により生成される電力は鉛バッテリ4の充電や補機5の作動等に利用される。
第2バッテリ40は、鉛バッテリ4と定格電圧が同様であるが、鉛バッテリ4よりも容量が大きいバッテリであり、例えばリチウムイオンバッテリやニッケル水素バッテリ、電気二重層キャパシタである。第2バッテリ40に対しては、電流センサ83が及び電圧センサ84が設けられる。電流センサ83は、第2バッテリ40に流れる又は第2バッテリ40から流れる電流を検出する。電圧センサ84は、第2バッテリ40の電圧を検出する。
第2補機50は、第2バッテリ40から電力供給を受ける電気負荷を含む。第2補機50は、補機5とは異なる。第2補機50は、高い信頼性が要求される補機であることが望ましい。第2補機50は、例えば、シフトバイワイヤ(トランスミッションのアクチュエータ)や、EPB(エレクトリックパーキングブレーキ)、パワーステアリングのアシストモータ等であってよい。
第2補機50は、第2補機50に向かう電流の流れを許容する向きに配置された第1ダイオードD1を介して、鉛バッテリ4及びオルタネータ6に電気的に接続される。また、第2補機50は、第2補機50に向かう電流の流れを許容する向きに配置された第2ダイオードD2を介して、第2バッテリ40に電気的に接続される。
スイッチSW1は、オフ時に鉛バッテリ4、オルタネータ6、及び補機5から第2補機50及び第2バッテリ40を切り離すことができる位置に設けられる。スイッチSW1は、第1ダイオードD1のアノード側のポイントP1と、第2ダイオードD2のアノード側のポイントP2との間に設けられる。スイッチSW1は、例えばリレーにより形成される。以下、スイッチSW1は、「メインスイッチSW1」と称する。
スイッチSW2は、オフ時に鉛バッテリ4、オルタネータ6、補機5、及び第2補機50から第2バッテリ40を切り離すことができる位置に設けられる。スイッチSW2は、例えばリレーにより形成される。スイッチSW2は、基本的にオン状態とされる。スイッチSW2は、例えば第2バッテリ40の異常時等にオフ状態とされる。以下では、スイッチSW2は、オン状態であることを前提として、説明を続ける。
メインスイッチSW1がオン状態(閉状態)にあるとき、補機5と第2バッテリ40との間の電気的な接続を確立される。従って、メインスイッチSW1がオン状態にあるとき、第2バッテリ40から補機5及びスタータ52への電力の供給が可能となる。また、メインスイッチSW1がオン状態にあるとき、オルタネータ6からの第2バッテリ40への充電が可能となる。
メインスイッチSW1がオフ状態(開状態)にあるとき、補機5と第2バッテリ40との間が電気的に切り離される。従って、メインスイッチSW1がオフ状態にあるとき、第2バッテリ40から補機5及びスタータ52への電力の供給は不能である。従って、メインスイッチSW1がオフ状態にあるとき、補機5及びスタータ52への電力は、鉛バッテリ4及びオルタネータ6から供給可能である。
図2A〜図2Eは、2電源システム1の第1〜第5動作状態をそれぞれ示す図である。図2A〜図2Eにおいて、矢印は電流の流れを模式的に示す。
図2Aに示す第1動作状態は、例えば車両放置時(IGオフでの駐車時)に実現される。第1動作状態では、メインスイッチSW1はオフされる。従って、補機5の消費電力は、鉛バッテリ4により賄われ、第2補機50の消費電力は、鉛バッテリ4及び第2バッテリ40により賄われる。これにより、補機5への暗電流は鉛バッテリ4からの供給となるので、第2バッテリ40は、バックアップ用として温存できる。
図2Bに示す第2動作状態は、例えばキー始動時(キーによるエンジン始動時)に実現される。第2動作状態では、メインスイッチSW1はオフされる。従って、補機5及びスタータ52の消費電力は、鉛バッテリ4により賄われ、第2補機50の消費電力は、鉛バッテリ4及び第2バッテリ40により賄われる。これにより、キー始動時のスタータ52への電流は鉛バッテリ4からの供給となるので、第2バッテリ40は、バックアップ用として温存できる。尚、キー始動時から500msec〜1sec後に、メインスイッチSW1はオンされる。
図2Cに示す第3動作状態は、後述の寿命後期フラグが"0"である場合において、後述のS&S(Stop & Start)機能による自動停止中及び再始動時に実現される。第3動作状態では、メインスイッチSW1はオフされる。従って、補機5及びスタータ52の消費電力は、鉛バッテリ4により賄われ、第2補機50の消費電力は、鉛バッテリ4及び第2バッテリ40により賄われる。これにより、再始動時のスタータ52への電流は鉛バッテリ4からの供給となるので、第2バッテリ40は、バックアップ用として温存できる。尚、再始動時から500msec〜1sec後に、メインスイッチSW1はオンされる。
図2Dに示す第4動作状態は、後述の寿命後期フラグが"1"である場合において、後述のS&S機能による自動停止中及び再始動時に実現される。第4動作状態では、メインスイッチSW1はオンされる。従って、補機5及びスタータ52の消費電力は、主に第2バッテリ40により賄われ、第2補機50の消費電力は、主に第2バッテリ40により賄われる。即ち、再始動時のスタータ52への電流は主に第2バッテリ40からの供給となる。
図2Eに示す第5動作状態は、減速回生時に実現される。上述のように、キー始動時又は再始動時から500msec〜1sec後に、メインスイッチSW1はオンされるので、後述の充電制御時には、メインスイッチSW1はオン状態である。第5動作状態では、例えばオルタネータ6の発電電圧は14.8Vに設定される。従って、オルタネータ6の発電電力は、補機5の作動、鉛バッテリ4の充電及び第2バッテリ40の充電に用いられる。
図3は、2電源システム1の制御系の一例の構成図である。
2電源システム1は、自動停止・再始動制御装置10と、エンジン制御装置20と、電源制御装置30とを含む。各装置10,20,30は、ECU(Electronic Control Unit)により実現される。各装置10,20,30は、CAN(Controller Area Network)を介して接続される。尚、以下で説明する自動停止・再始動制御装置10の機能の一部又は全部は、エンジン制御装置20により実現されてもよいし、エンジン制御装置20の機能の一部や、電源制御装置30の機能の全部は、自動停止・再始動制御装置10により実現されてもよい。
自動停止・再始動制御装置10には、ブレーキ制御装置(図示せず)から、車速情報、ストップランプスイッチの状態を表す情報、及びブレーキ油圧情報が入力される。自動停止・再始動制御装置10には、その他、電源制御装置30からバッテリの状態(バッテリ電圧、バッテリ電流、SOC、バッテリ温度)を表す情報、ブレーキブースタ負圧値、フードロック閉信号、ドア閉信号、シートベルトバックル信号、エアバック信号等が入力される。
エンジン制御装置20には、シフトポジション信号、エンジン始動要求信号、アクセル開度信号、エンジン回転数を表す情報等が入力される。エンジン制御装置20には、スタータ52が接続される。エンジン制御装置20は、エンジン2の稼働中にエンジン停止要求信号が入力されると、燃料噴射をカットしてエンジン2を自動停止させる。エンジン制御装置20は、エンジン2を自動停止させると、エンジン自動停止フラグを"1"にセットする。エンジン制御装置20は、エンジン2の自動停止中に再始動要求信号が入力されると、スタータ52を駆動してエンジン2を再始動させる。尚、スタータ52に代えて、モータジェネレータ(例えばオルタネータ6が該モータジェネレータとして機能してもよい)が再始動に使用されてもよい。エンジン制御装置20は、エンジン2の回転数が自律運転可能な回転数(アイドル回転数)まで上昇すると(エンジン2の再始動が成功させると)、エンジン自動停止フラグを"0"にセットする。
電源制御装置30は、バッテリ状態判定部32と、発電機制御部34とを含む。
バッテリ状態判定部32は、電流センサ80、電圧センサ82、及びバッテリ温度センサ66が接続される。バッテリ温度センサ66は、鉛バッテリ4の温度(液温)を測定する。バッテリ状態判定部32は、電流センサ80及び電圧センサ82からの情報に基づいて、所定周期毎に、鉛バッテリ4のSOCを算出する。鉛バッテリ4のSOCは、例えばイグニッションスイッチのオン時のSOCと、イグニッションスイッチのオン時からの充放電量積算値とに基づいて算出することができる。また、鉛バッテリ4のSOCは、バッテリ温度や劣化度合い(例えばSOH:State Of Health)に基づいて補正されてもよい。
バッテリ状態判定部32は、鉛バッテリ4の寿命を判定する。具体的には、バッテリ状態判定部32は、鉛バッテリ4の寿命が後期であるか否かを判定する。鉛バッテリ4の寿命が後期であるか否かは、スタータ52を駆動してエンジン2の再始動を成功させることができる可能性が指標とされてもよい(この場合、可能性が低い場合は寿命が後期である)。本実施例では、一例として、バッテリ状態判定部32は、鉛バッテリ4の電圧が8V以下であり、且つ、鉛バッテリ4の内部抵抗が10mΩ以上であるとき、鉛バッテリ4の寿命が後期であると判定する。バッテリ状態判定部32は、鉛バッテリ4の寿命が後期であると判定した場合、寿命後期フラグを"1"にセットする。尚、変形例では、鉛バッテリ4の寿命が後期であるか否かは、SOHや鉛バッテリ4のSOF(State Of Function)に基づいて判定されてもよいし、これらの各種パラメータを複合的に用いて判定されてもよい。バッテリ状態判定部32は、定期的に、鉛バッテリ4の寿命が後期であるか否かを判定してもよいし、特定の条件が成立した場合(例えば後述のエンジン2の停止条件が成立した場合)に、鉛バッテリ4の寿命が後期であるか否かを判定してもよい。
発電機制御部34は、車両の走行状態に応じて発電機の発電電圧を制御する制御(充電制御)を行う。具体的には、発電機制御部34は、車両走行状態と、鉛バッテリ4のSOCとに基づいて、オルタネータ6の発電電圧(発電指示電圧)を決定し、発電指示電圧に応じた制御信号をオルタネータ6に与える。車両走行状態は、例えば、停車状態、加速状態、定常車速状態、減速状態等である。車両走行状態に応じたオルタネータ6の発電電圧の決定方法は任意である。本実施例では、一例として、発電機制御部34は、車両走行状態が定常車速状態(車速が略一定となる状態)であるときは、鉛バッテリ4のSOCが一定値α(<100%)となるようにオルタネータ6の発電電圧を指示する(例えば発電指示電圧=12.5V〜13.8V)。また、車両走行状態が加速状態であるときは、加速性を高めるために、オルタネータ6の発電を実質的に停止する。車両走行状態が減速状態であるときは、オルタネータ6の回生発電を実行する(本例では発電指示電圧=14.8V)。
自動停止・再始動制御装置10は、S&S機能を実現する。自動停止・再始動制御装置10は、機能部として、エンジン停止判定部12と、エンジン再始動判定部14と、スイッチ制御部16とを含む。エンジン停止判定部12及びエンジン再始動判定部14は、エンジン自動停止・再始動部として機能する。
エンジン停止判定部12は、エンジン2の停止条件の成否を判定する。停止条件は、例えば、以下の条件(1)〜(4)のすべて満たされる場合に、成立する。
条件(1):自車両の車速が所定車速(≧0)以下であること。
条件(2):アクセルペダルが踏まれていないこと。
条件(3):ブレーキブースタ負圧値が所定閾値より真空側であること。
条件(4):ブレーキペダルが踏まれていること。
尚、条件(1)〜(4)は一例であり、適宜変更可能である。また、条件(1)〜(4)に対するアンド条件として、道路勾配やSOC等に関する条件が付加されてもよい。
条件(1):自車両の車速が所定車速(≧0)以下であること。
条件(2):アクセルペダルが踏まれていないこと。
条件(3):ブレーキブースタ負圧値が所定閾値より真空側であること。
条件(4):ブレーキペダルが踏まれていること。
尚、条件(1)〜(4)は一例であり、適宜変更可能である。また、条件(1)〜(4)に対するアンド条件として、道路勾配やSOC等に関する条件が付加されてもよい。
エンジン停止判定部12は、エンジン2の停止条件が成立すると、エンジン停止要求信号をエンジン制御装置20に与える。
エンジン再始動判定部14は、エンジン2の再始動条件の成否を判定する。再始動条件は、例えば、以下の条件(11)〜(15)の1つでも満たされなくなった場合に成立する。
条件(11):自車両の車速が所定車速(≧0)以下であること。
条件(12):ブレーキペダルが踏まれていること。
条件(13):ブレーキブースタ負圧値が所定閾値より真空側であること。
条件(14):ブレーキペダルが踏まれていること。
条件(15):補機印加電圧が所定下限値V1より高いこと。
条件(15)における補機印加電圧は、例えば電圧センサ82の電圧値に基づいて判定することができる。上記の条件(15)における所定下限値V1は、例えば、11V〜11.6Vの間であってよく、本実施例では、一例として、所定下限値V1は、11.5Vとする。
条件(11):自車両の車速が所定車速(≧0)以下であること。
条件(12):ブレーキペダルが踏まれていること。
条件(13):ブレーキブースタ負圧値が所定閾値より真空側であること。
条件(14):ブレーキペダルが踏まれていること。
条件(15):補機印加電圧が所定下限値V1より高いこと。
条件(15)における補機印加電圧は、例えば電圧センサ82の電圧値に基づいて判定することができる。上記の条件(15)における所定下限値V1は、例えば、11V〜11.6Vの間であってよく、本実施例では、一例として、所定下限値V1は、11.5Vとする。
エンジン再始動判定部14は、エンジン2の再始動条件が成立すると、再始動要求信号をエンジン制御装置20に与える。
スイッチ制御部16は、メインスイッチSW1のオン/オフ状態を制御する。メインスイッチSW1のオン/オフ状態の制御方法は、図2A〜図2Eを参照して上述した通りである。
図4は、スイッチ制御部16により実行される処理の一例を示すフローチャートである。図4に示す処理は、キー始動後に係る処理であり、所定周期毎に実行される。尚、キー始動時には、上述のように、スイッチ制御部16は、キー始動時から500msec〜1sec後に、メインスイッチSW1をオンする。
ステップS400では、スイッチ制御部16は、エンジン2の自動停止中か否かを判定する。エンジン2の自動停止中は、例えば、エンジン自動停止フラグが"1"であるときに検出できる。判定結果が"YES"の場合は、ステップS408に進み、それ以外の場合は、ステップS401に進む。
ステップS401では、スイッチ制御部16は、エンジン2の停止条件が成立したか否かを判定する。エンジン2の停止条件が成立したことは、例えば、エンジン自動停止フラグの"0"から"1"への変化に基づいて検出できる。或いは、エンジン2の停止条件が成立したことは、エンジン停止判定部12の判定結果(又はエンジン停止要求信号の出力の有無)に基づいて検出できる。判定結果が"YES"の場合は、ステップS402に進み、それ以外の場合は、ステップS408に進む。
ステップS402では、スイッチ制御部16は、バッテリ状態判定部32からの情報に基づいて、寿命後期フラグが"1"であるか否かを判定する。即ち、スイッチ制御部16は、バッテリ状態判定部32によって鉛バッテリ4の寿命が後期であると判定されているか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS404に進み、それ以外の場合は、ステップS406に進む。
ステップS404では、スイッチ制御部16は、メインスイッチSW1をオン状態とする。具体的には、スイッチ制御部16は、メインスイッチSW1がオフ状態であるときは、メインスイッチSW1をオンし、メインスイッチSW1がオン状態であるときは、該オン状態を維持する。
ステップS406では、スイッチ制御部16は、メインスイッチSW1をオフ状態とする。
ステップS408では、スイッチ制御部16は、エンジン2の再始動が実行されたか否かを判定する。エンジン2の再始動が実行されたことは、例えば、エンジン自動停止フラグの"1"から"0"への変化に基づいて検出できる。或いは、エンジン2の自動停止が実行されたことは、エンジン再始動判定部14の判定結果(又は再始動要求信号の出力の有無)に基づいて検出できる。判定結果が"YES"の場合は、ステップS410に進み、それ以外の場合は、そのまま終了する。
ステップS410では、スイッチ制御部16は、メインスイッチSW1をオン状態とする。具体的には、スイッチ制御部16は、メインスイッチSW1がオフ状態であるときは、再始動時から500msec〜1sec後にメインスイッチSW1をオンし、メインスイッチSW1がオン状態であるときは、該オン状態を維持する。
本実施例によれば、上述のように、バッテリ状態判定部32によって鉛バッテリ4の寿命が後期であると判定された場合、メインスイッチSW1がオン状態とされ、バッテリ状態判定部32によって鉛バッテリ4の寿命が後期でないと判定された場合、メインスイッチSW1がオフ状態とされる。
従って、本実施例によれば、鉛バッテリ4の寿命が後期でないと判定された場合、S&S機能による自動停止中及び再始動時、図2Cに示す第3動作状態が形成される。図2Cに示す第3動作状態では、上述の如く、再始動時のスタータ52への電流は鉛バッテリ4からの供給となるので、第2バッテリ40は、バックアップ用として温存できる。これにより、車両寿命にわたり第2バッテリを無交換で使用できる可能性を高めることができる。
また、本実施例によれば、鉛バッテリ4の寿命が後期であると判定された場合、S&S機能による自動停止中及び再始動時、図2Dに示す第4動作状態が形成される。図2Dに示す第4動作状態では、再始動時のスタータ52への電流は鉛バッテリ4及び第2バッテリ40からの供給となる。従って、鉛バッテリ4の寿命後期においてもS&S機能による燃費効果を得ることができる。
具体的には、鉛バッテリ4の寿命が後期となると、鉛バッテリ4の電圧低下が生じ、再始動時の補機印加最低電圧(再始動時に一時的に下降する補機印加電圧の最小値)が、再始動時に所定基準以上の再始動性を確保するために必要な電圧(以下、「再始動用限界電圧」と称する)を下回ることが起こる。尚、再始動用限界電圧は、例えば、素早く再始動でき、かつ、再始動時に必要なヒルスタートのアクチュエータや電動オイルポンプの動作が保証できる電圧であり、例えば7.8Vである。従って、自動停止中及び再始動時の電力を鉛バッテリ4で常に賄う比較例の場合、鉛バッテリ4の寿命が後期となると、エンジン自動停止を禁止する必要が生じうる。これに対して、本実施例では、鉛バッテリ4の寿命が後期と判定された場合であっても、第2バッテリ40に代わって、自動停止中及び再始動時の電力を第2バッテリ40が主に賄うことができる。従って、鉛バッテリ4の寿命が後期となり、図2Cに示す第3動作状態では再始動時の補機印加最低電圧が再始動用限界電圧を下回る場合であっても、鉛バッテリ4の電圧低下に起因してエンジン自動停止を禁止する必要が無くなるので、S&S機能による燃費効果を得ることができる。
また、鉛バッテリ4の寿命が後期となると、自動停止中に、図2Cに示す第3動作状態が形成されると、上記の条件(15)が満たされなくなりやすくなる。即ち、図2Cに示す第3動作状態では、補機印加電圧は、実質的に鉛バッテリ4の電圧に相当し、直ぐに補機印加電圧が所定値(例えば、11.5V)を下回り易くなる。これに対して、本実施例では、鉛バッテリ4の寿命が後期と判定された場合、自動停止中に、図2Cに示す第3動作状態に代えて、図2Dに示す第4動作状態が形成される。即ち、図2Dに示す第4動作状態では、補機印加電圧は、実質的に第2バッテリ40の電圧に相当し、補機印加電圧が所定値(例えば、11.5V)を下回り難くなる。従って、本実施例では、自動停止中の補機印加電圧の低下に起因した再始動が抑制され、鉛バッテリ4の寿命後期においてもS&S機能による燃費効果を得ることができる。
尚、本実施例では、上記の条件(15)は、上述のように、鉛バッテリ4の寿命が後期と判定されない場合であっても、自動停止中の鉛バッテリ4の放電時間が長くなる等に起因して、図2Cに示す第3動作状態では再始動時の補機印加最低電圧が再始動用限界電圧を下回り得ることを考慮して、設定されている。しかしながら、変形例では、上記の条件(15)は省略されてもよい。
次に、図5及び図6を参照して、本実施例による効果を更に説明する。
図5及び図6は、それぞれ、横軸に時間を、縦軸に電圧を取り、再始動時の補機印加最低電圧の時系列波形の一例を示し、経過時間t0以前は、図2Cに示す第3動作状態での波形が、経過時間t0以後は、図2Dに示す第4動作状態での波形が示されている。なお、破線は、経過時間t0以後も図2Cに示す第3動作状態を続けた場合の波形を示す。尚、時間軸の原点は、車両出荷時に対応し、時間軸は、実質的に車両の使用年月(又は走行距離)を表す。図5は、ICR (Inrush Current Reduction)リレー(図示せず)をスタータ52に設けない場合の波形を示し、図6は、ICRリレーをスタータ52に設ける場合の波形を示す。ICRリレーは、スタータ52に突入電流を緩和するためのリレーであり、スタータ52の駆動開始時の所定時間だけ抵抗を介してスタータ52に電流を流すための手段である。従って、ICRリレーが機能している間は、スタータに流れる電流が小さくなる。
図5に示す例では、経過時間t0にて、鉛バッテリ4の電圧が8Vを下回り、鉛バッテリ4の寿命が後期であると判定される。これに伴い、上述のように、自動停止中、図2Dに示す第4動作状態が形成される。従って、再始動時の補機印加最低電圧は、経過時間t0より上昇する。尚、図5に示す例では、経過時間t1にて、図2Cに示す第3動作状態での補機印加最低電圧が7.8Vを下回るが、経過時間t1では、既に鉛バッテリ4の寿命が後期であると判定されているため、自動停止中、図2Dに示す第4動作状態が形成されることによって、再始動が難しくなる事態が防止されている。更に、図5に示す例では、経過時間t2にて、鉛バッテリ4の電圧が6Vまで下降し、鉛バッテリ4の交換が必要となる。このようにして、矢印R1で模式的に示すように、図2Cに示す第3動作状態での補機印加最低電圧が7.8Vを下回った後でも、第2バッテリ40によりS&S機能を延命でき、S&S機能による燃費効果を得ることができる。これは、図6に示す例においても同様である。図6に示す例では、鉛バッテリ4の電圧が10Vを下回ると、鉛バッテリ4の寿命が後期であると判定されている。これは、ICRリレーでの電圧降下を考慮している。これに伴い、経過時間t0にて、上述のように、自動停止中、図2Dに示す第4動作状態が形成される。従って、再始動時の補機印加最低電圧は、経過時間t0より上昇し、10V以上を維持できる。これにより、特定の補機に定電圧を供給するためのBBC(Backup Boost Converter)を不要とし、コスト低減を図ることができるという更なる効果も生まれる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
1 電源システム
2 エンジン
4 鉛バッテリ
5 補機
6 オルタネータ
10 自動停止・再始動制御装置
12 エンジン停止判定部
14 エンジン再始動判定部
16 スイッチ制御部
20 エンジン制御装置
30 電源制御装置
32 バッテリ状態判定部
34 発電機制御部
40 第2バッテリ
50 第2補機
52 スタータ
66 バッテリ温度センサ
80 電流センサ
82 電圧センサ
83 電流センサ
84 電圧センサ
2 エンジン
4 鉛バッテリ
5 補機
6 オルタネータ
10 自動停止・再始動制御装置
12 エンジン停止判定部
14 エンジン再始動判定部
16 スイッチ制御部
20 エンジン制御装置
30 電源制御装置
32 バッテリ状態判定部
34 発電機制御部
40 第2バッテリ
50 第2補機
52 スタータ
66 バッテリ温度センサ
80 電流センサ
82 電圧センサ
83 電流センサ
84 電圧センサ
Claims (1)
- 車両に搭載される2電源システムであって、
エンジンに機械的に接続される発電機と、
所定電気負荷に電気的に接続され、鉛バッテリである第1バッテリと、
前記第1バッテリに対して並列な関係で前記所定電気負荷に電気的に接続され、鉛バッテリ以外のバッテリである第2バッテリと、
前記所定電気負荷及び前記第1バッテリと前記第2バッテリとの間に設けられ、前記所定電気負荷と前記第2バッテリとの間の電気的な接続を確立する第1状態と、前記所定電気負荷と前記第2バッテリとの間を電気的に切り離す第2状態とを選択的に形成する切替手段と、
エンジンの自動停止及び再始動を行う自動停止・再始動制御部と、
前記第1バッテリの寿命が後期であるか否かを判定する寿命判定部と、
前記寿命判定部により前記第1バッテリの寿命が後期であると判定された場合に、前記切替手段により前記第1状態を形成させ、前記寿命判定部により前記第1バッテリの寿命が後期でないと判定された場合に、前記切替手段により前記第2状態を形成させる切替制御部とを含む、2電源システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016075941A JP2017189013A (ja) | 2016-04-05 | 2016-04-05 | 2電源システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016075941A JP2017189013A (ja) | 2016-04-05 | 2016-04-05 | 2電源システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017189013A true JP2017189013A (ja) | 2017-10-12 |
Family
ID=60046636
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016075941A Pending JP2017189013A (ja) | 2016-04-05 | 2016-04-05 | 2電源システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2017189013A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
2016
- 2016-04-05 JP JP2016075941A patent/JP2017189013A/ja active Pending
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