JP2017189449A - バルーンの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1〜2には、ポリアミドからなる強度保持層と、ポリエチレンからなるシール層と、両者間にエチレン/酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)からなるガスバリア層を共押出法にて一体的に積層させたバルーン用の多層フィルムが開示されている。この一体的に形成された多層フィルムを用いれば、透光性およびガスバリア性を有しつつ、膨張させた際にバルーンを球状にすることができる。しかも貼り合わせ部分に皺が発生しないバルーンを製造することができる。
第2発明のバルーンの製造方法は、第1発明において、前記バルーン形成工程は、筒状の多層フィルムをカットして、一対の多層フィルムを形成するカット工程を備えており、カットする前の前記筒状の多層フィルムの水分含有量を調整する水分量調整工程を有していることを特徴とする。
第3発明のバルーンの製造方法は、第2発明において、前記水分量調整工程において、前記筒状の多層フィルムに対してミストを接触させることを特徴とする。
第4発明のバルーンの製造方法は、第1発明において、前記バルーン形成工程では、前記多層フィルムを巻き取った原反フィルムを巻き戻して該多層フィルムが供給されており、前記多層フィルムをロール状に巻き取って原反フィルムを形成する原反フィルム形成工程において、前記多層フィルムを巻き取る前に、該多層フィルムに対して水分を付与することを特徴とする。
第5発明のバルーンの製造方法は、第1発明において、前記バルーン形成工程に供給される前記多層フィルムに印刷が行われており、前記多層フィルムに印刷を行う印刷工程において、該多層フィルムに対して水分を付与することを特徴とする。
第6発明のバルーンの製造方法は、第1発明、第2発明、第3発明、第4発明または第5発明において、前記バルーン形成工程は、筒状の多層フィルムをカットして形成された、一対の多層フィルム間に逆止弁を配置する逆止弁取付工程を備えていることを特徴とする。
第7発明のバルーンの製造方法は、第1発明、第2発明、第3発明、第4発明、第5発明または第6発明において、前記ポリアミド系樹脂が、ナイロン66成分を含有するものであることを特徴とする。
第2発明によれば、カットする前の筒状の多層フィルムの水分含有量が所定の量に調整されているので、カット後の一対の多層フィルムの端縁をほぼ真っ直ぐな伸びた状態に維持することができるから、一対の多層フィルムのライン適性をより向上させることができる。
第3発明によれば、筒状の多層フィルムに対して接触させるミストを調整することによって、筒状の多層フィルムの水分含有量を容易に調整することができる。
第4発明によれば、原反フィルムの状態で多層フィルムが所定の水分含有量に調整されているので、必要に応じてバルーン形成工程に水分含有量を調整した多層フィルムを供給することができる。このため、バルーンをより計画的かつ効率よく製造することが可能となる。
第5発明によれば、印刷しながら多層フィルムに対して簡単に水分を付与することができる。
第6発明によれば、帯状の多層フィルムが連続して流れている状態で逆止弁を取り付けることができる。しかも、かかる取付作業を機械を用いて行うことが可能となるので、逆止弁の取付作業を効率よく行うことができる。
第7発明によれば、強度保持層に吸湿性の高いナイロン66成分を含有しているので、多層フィルムの端縁がカールするのを確実に防止して、ほぼ真っ直ぐな状態を長時間に渡って維持させることができる。
まず、本発明のバルーンの製造方法について説明する前に、図2に基づいて、本発明のバルーンの製造方法により製造したバルーンについて説明する。
図2に示すように、本発明のバルーンの製造方法によって製造される風船(バルーン)1は、本体部10と、本体部10内に所定のガス(例えば、空気や、ヘリウムガスなどの浮遊性を有するガス)を供給するガス供給口に設けられた逆止弁2を備えている。
なお、バルーン1の本体部10のガス供給口には、その内部に浮遊性のガスを供給した際、空中で浮遊した状態を維持させておくための紐Stが設けられていてもよい。
図3に示すように、バルーン1の本体部10を構成する多層フィルムの強度保持層11は、ポリアミド系樹脂からなる層であり、バルーン1の本体部10の表面側に位置するように積層されている。
この強度保持層11の素材であるポリアミド系樹脂は、外部からの衝撃耐性を有するものであれば、とくに限定されない。例えば、ポリアミド系樹脂として、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6とナイロン66の共重合体、ナイロン12、ナイロン6とナイロン66とナイロン12の三元共重合体などを挙げることができる。これらの化合物は、単独で使用されてもよく、2種以上を混合して使用してもよい。とくに、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6とナイロン66の共重合体を主成分とすれば、引張強度や衝撃耐性を向上させることができるという利点がある。
また、ナイロン66成分を含有すれば、強度保持層11に対して高い吸水性を付与することができる。この場合、後述する水分量調整工程を行えば、より長い期間水分を保持させておくことができるから、後述するカール現象の発生をより確実に抑制することができる。
なお、ナイロン66成分を含有するとは、ナイロン66と他の樹脂とをブレンドしたものだけでなく、ナイロン66と他の樹脂を共重合したものを含む概念である。
図3に示すように、バルーン1の本体部10を構成する多層フィルムのヒートシール層13は、オレフィン系樹脂からなる層であり、バルーン1の本体部10の内面側に位置するように積層されている。
このヒートシール層13の素材であるオレフィン系樹脂は、多層フィルムから所定の形状のバルーン片(図2ではバルーン片10a、10b)を切り取ながらシールする溶断シールができるものであれば、とくに限定されない。例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、プロピレン−エチレンランダム共重合体などを挙げることができる。これらの化合物は、単独で使用されてもよく、2種以上を混合して使用してもよい。とくに、直鎖状低密度ポリエチレンを主成分とすれば、溶断シール可能な温度領域が広くすることができる。
そして、図3に示すように、バルーン1の本体部10を構成する多層フィルムのガスバリア層12は、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物(EVOH)を含有する層であり、強度保持層11とヒートシール層13の間に位置するように積層されている。
このガスバリア層12の素材の主成分であるエチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物(EVOH)は、バルーン1の本体部10内に充填したヘリウムガスなどの浮遊性のガスを通過させにくいものである。なお、このガスバリア層12には、必要に応じてエラストマー成分などを混合してもよい。
そして、このときの多層フィルムを構成する各層の厚さは、それぞれの機能を発揮させることができる厚さとなるように形成されている。例えば、強度保持層、ガスバリア層およびヒートシール層のそれぞれの厚さは、2μm以上、2μm以上、5μm以上となるように形成することができる。多層フィルムは、各層の厚さが上記のごとき値となるように調整されていれば、各層間に後述するような別の層を設けてもよい。なお、この場合、多層フィルムは、多層フィルム全体の厚さが上記範囲内となるように調整するのが望ましい。
しかも、このバルーン1は、高い透光性を有するので、色彩(色付け)の自由度を向上させることができる。このため、バルーン1の使用用途の自由度をより向上させることができる。
そして、このバルーン1の本体部10内にヘリウムガスなどを充填して膨張させれば、いびつな形状になるのを防止することができる。例えば、一対の真円のバルーン片の周縁を溶着したバルーン1の本体部10内にヘリウムガスなどを充填して膨張させれば、バルーン1の本体部10を球状にすることができる。一方、各層を接着性樹脂等を用いてラミネート加工した多層フィルムは弾性に乏しいため、かかるフィルムを用いて同様に真円の一対のバルーン片を貼り合わせたバルーンの本体部の場合には、本体部を球状にすることができず、いびつな卵形もしくはバンズを連結させたような形状となる。
このため、外観上の見た目も非常にすっきりとさせることができるので、意匠性を向上させることができる。かかる理由は、本実施形態のバルーンの製造方法の特徴である水分量調整工程によって、本体部10を構成する多層フィルムの強度保持層11とヒートシール13との収縮応力の差を小さくすることができるからであるが、その詳細は後述する。
例えば、ガスバリア層とヒートシール層の間に酸変性ポリエチレン等の接着性樹脂層を設ければ、ガスバリア層とヒートシール層との層間接着強度を高めることができる。また、ガスバリア層と接着性樹脂層の間に、第二のポリアミド層を設ければ、層間接着強度をさらに高めることができる。
この透光性は、ヘイズメータを用いて測定することが可能である。例えば、ヘイズ値が10%以下の場合、透明性を有し、10%を超えると、透光性が低く不透明な状態を意味する。
まず、多層フィルムを1平方メートルの大きさに切り取り、その重量(a1)を測定する。ついで、この切り取ったフィルムを105℃で2時間乾燥して、乾燥後の重量(a2)を測定する。そして、得られた値をつぎの式に代入すれば、多層フィルムの水分含有量を算出することができる。
((a1−a2)/a1)×100(%)
すると、筒状の多層フィルムをカットした一対の多層フィルム間に機械的に逆止弁を取り付けることも可能となる。つまり、帯状の多層フィルムが連続して流れている状態で、逆止弁を取り付けることができる。
したがって、従来のように、人の手で型抜きされたバルーンに逆止弁を取り付ける作業をしなくてもよくなるので、以下に説明するように、バルーン1を効率よく製造することができる。言い換えれば、多層フィルムの水分量を調整することによって、多層フィルムのライン適性を向上させることができるのである。
本実施形態のバルーン1の製造方法(以下、単に本製法という)のバルーン形成工程は、カット工程と、逆止弁取付工程と、型抜貼合工程とを順に行い、バルーン1を形成する工程である。
この本製法のバルーン形成工程では、まず、筒状の多層フィルムを巻き取った原反フィルムから巻き戻した筒状の多層フィルムをカットして、一対の多層フィルムを形成する。この際、筒状の多層フィルムの水分含有量が0.7%以上になっているので、カットされた端縁がカールせずに、ほぼ真っ直ぐな状態に維持される。なお、カール現象については、後述する。
カット工程で形成された一対の帯状の多層フィルムは、互いに離間されて、両者間に隙間を形成する。具体的には、上下一対の帯状の多層フィルムの内面(つまりヒートシール層が位置する面)同士を対向させた状態で両者間に所定の距離が形成されるように離間させる。かかる状態で、帯状の多層フィルムの流れ方向(つまり長軸方向)と交差する方向(例えば、帯状の多層フィルムの側方側)から逆止弁2を両者間に挿入して、下方に位置する帯状の多層フィルムの所定の箇所に設置する。その後、上下一対の帯状の多層フィルムの内面が略接触するように接近させながら、次の型抜貼合工程に送り出す。
逆止弁取付工程で逆止弁が取付られた一対の帯状の多層フィルムは、互いの内面(つまり、ヒートシール層)が略接触するように接近させた状態で、かかる一対の帯状の多層フィルムを型抜きされながら、その周縁を熱を加えて溶着される。
この型抜貼合工程は、一般的な方法を採用することができる。例えば、所定の形状に形成された型に熱を加え、重ね合わせた一対の帯状の多層フィルムの上方から下方に向かって押圧すれば、型抜きと同時にその周縁を溶着することができる。その後、所定の形状に溶着した帯状の多層フィルムを進行方向に送り出しながら、所定のサイズ毎に切断した後、かかる多層フィルムから溶着周辺のフィルムを切り取れば、所定の形状のバルーン1を形成することができる。
また、カット工程において、筒状の多層フィルムの両端から切り開く方法は、とくに限定されない。例えば、筒状の多層フィルムの両端の所定の位置にトリミング装置を配設する。このトリミング装置には、多層フィルムの幅方向に向かって出没可能なブレードが設けられている。このため、トリミング装置からブレードを多層フィルムの両端から若干内方に位置するように突出させれば、筒状の多層フィルムを両端から切り開くことができる。
上述したように、カット工程に供給される筒状の多層フィルムは、水分量調整工程によって所定の水分含有量となるように調整されている。
このため、筒状の多層フィルムの両端を切り開いて一対の帯状の多層フィルムを形成した際、かかる帯状の多層フィルムの両端がカールするカール現象が発生するのを抑制することができる。
筒状の多層フィルムを切り開いて帯状の多層フィルムを形成したときに、切り開いた部分には収縮応力が働く。多層フィルムは、上述したように、その外面側にポリアミド系樹脂からなる強度保持層が位置する一方、その内面側にオレフィン系樹脂からなるヒートシール層が位置するように形成されている。そして、オレフィン系樹脂からなるヒートシール層は、その収縮応力がポリアミド系樹脂からなる強度保持層と比べて大きくなるという性質を有している。
このカール現象は、帯状の多層フィルムの両端部において、帯状の多層フィルムの幅方向の長さの約10%の長さをそれぞれ巻き込む場合がある。例えば、帯状の多層フィルムの幅方向の長さが約600mmの場合、両端部において、それぞれ約60mmのカールが発生してしまう。しかも、その高さが約20〜30mm程度になる。このため、上述した逆止弁取付工程では、かかるカール現象によって一対の帯状の多層フィルム間に形成された隙間が塞がれてしまい、上述した逆止弁の取付が行うことができないという状態になる。
一方、逆止弁2の中心軸が帯状の多層フィルムの移動軸に対して交差するように配置してもよい。例えば、図4(B)または図4(C)に示すように、逆止弁2の中心軸と帯状の多層フィルムの移動軸のなす角が、90°よりも小さくなるように配置することができる。このとき、バルーン1の縦軸も帯状の多層フィルムの移動軸に対して交差するようになる。この場合、帯状の多層フィルムの移動軸方向におけるバルーン1の距離L2は、バルーン1の縦軸が帯状の多層フィルムの移動軸と平行となるように形成する場合(図4(A)では距離L1)と比べて、短くすることができる。したがって、逆止弁2の中心軸(つまりバルーン1の縦軸)が帯状の多層フィルムの移動軸に対して交差するように配置すれば、帯状の多層フィルムを有効に利用することができるので、歩留まりを向上させることができるという利点がある。
水分量調整工程は、本実施形態のバルーン1の製造方法のバルーン形成工程において貼り合わされる多層フィルムの水分含有量が、上述したように、所定の量となるように調整することができれば、その設置箇所はとくに限定されないし、多層フィルムに対して水分を付与する方法もとくに限定されない。
例えば、図1に示すように、バルーン形成工程の直前や、バルーン形成工程内のカット工程の直前、印刷工程内、原反フィルム形成工程の巻取工程の直前など、様々な箇所に設けることができる。
例えば、バルーン形成工程内のカット工程の直前に水分量調整工程を設ける場合には、次工程に対する水分の影響が小さくなる方法が好ましい。例えば、筒状の多層フィルムに対してミストを接触させる方法を挙げることができる。この場合、ミストの状態を調整するだけで、多層フィルムに付与する水分量を簡単に調整することが可能となる、また、ミストの粒子の大きさを調整すれば、短い接触時間で強度保持層の内部まで水分を供給することが可能となるので、短い接触時間で多層フィルムの水分含有量が所定の状態となるように調整することが可能となる。しかも、多層フィルムに対して接触させる水分がミスト状であるので、多層フィルムを特別に乾燥させないままで次工程に供給しても、次工程の作業に影響を与える可能性が低い。以上のごとき構成とすれば、水分量調整工程の構造をコンパクトにすることが可能となる。
筒状の多層フィルムに対して被印刷物を印刷する方法は、とくに限定されず、公知の方法、例えば、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、ドライオフセット印刷法、凸版印刷法、シルクスリーン印刷法などを採用することができる。しかし、印刷工程内に水分量調整工程を設ける場合には、絵柄等を筒状の多層フィルムに対して印刷する際に水分を付与する構造とすることが望ましい。例えば、グラビア印刷法やフレキソ印刷法を用い、インキに代えて水を印刷すれば、特別な装置を用いなくてもよいので、その構造をより単純化することができる。
原反フィルム形成工程の巻取工程の直前に水分量調整工程を設けた場合、バルーン形成工程を既存の設備をそのまま利用することができるという利点がある。
また、かかる水分量調整工程において、ロール状に巻かれる筒状の多層フィルムの水分含有量を調整すれば、ある程度の期間原反フィルムを保管しておいても、カール現象が発生しない筒状の多層フィルムをバルーン形成工程に供給することができる。すると、必要に応じてバルーン形成工程に所定の筒状の多層フィルムを供給することができるので、より計画的かつ効率よくバルーン1を製造することが可能となる。
本製法の原反フィルム形成工程の製膜工程は、原料である複数の樹脂から未延伸の多層フィルムを製膜する工程である。この未延伸の多層フィルムは、原料である複数の樹脂を共押出機に供給し、共押出機により溶融され所定の順に積層されてサーキュラーダイスによりチューブ状に押し出される。このチューブ状の溶融樹脂は、サーキュラーダイスの下流側でインフレーション法等を用いて所定の径に膨らませた後、水冷リングにより冷却されて膜状に形成される。そして、筒状に形成された膜状の多層フィルム(つまり未延伸状態の多層フィルム)は、扁平に折り畳まれて、次工程の延伸工程へ送り出される。
製膜工程で形成された未延伸の多層フィルムは、加温された後、所定の延伸倍率となるように延伸される。
この延伸工程では、未延伸状態の筒状の多層フィルムを所定の延伸倍率となるように調整することができる延伸方法であれば、とくに限定されない。例えば、公知のテンター式延伸機や、ロール延伸などの1軸延伸機を用いた1軸延伸方法、ロール式延伸機とテンター式延伸機を用いた逐次2軸延伸方法、テンター式同時2軸延伸機やチューブラー同時二軸延伸機を用いた同時二軸延伸方法などを採用することができる。しかしながら、筒状の多層フィルムを筒状のまま延伸するには、チューブラー同時二軸延伸機を用いた方法が最も適する。
延伸工程で所定の延伸倍率となるように調整された筒状の多層フィルムに対して水分を付与することによって、筒状の多層フィルムの水分含有量が所定の量となるように調整する。水分を調整する方法は、とくに限定されないが、例えば、以下のような方法を採用することができる。
具体的には、原反フィルム形成工程において、水分調整工程と巻取工程の間に上述したようなカット工程を設ける。この場合、かかるカット工程によって、水分調整工程から送り出された筒状の多層フィルムの一端をカットして広幅の多層フィルムに形成することができる。そして、このカット工程から送り出された広幅の多層フィルムは、巻取工程において、ロール状の広幅原反フィルムに形成される。このように多層フィルムを広幅に形成すれば、以下のような効果を奏する。
本発明のバルーンの製造方法によってバルーン製造すれば、製造時におけるカール現象の発生を防止できることを確認した。
バルーン形成工程において、多層フィルムの両端をカットする前の多層フィルムの水分含有量を算出した結果、かかる多層フィルムの水分含有量は、0.7%を超えていた。
また、バルーン形成工程において、カット後の多層フィルムにカール現象が発生することは確認されなかった。
筒状の多層フィルムを水槽にくぐらせなかったこと以外は、実験1と同様にしてバルーンを形成した。
比較例では、バルーン形成工程における多層フィルムの水分含有量は、0.7%未満であった。
また、バルーン形成工程において、カット後の多層フィルムは、各端縁が数cmカールすることが確認された。このため、逆止弁を取り付ける作業に時間を要した。またバルーンの形状に型抜きしながら端縁を溶着する工程においても、上下の多層フィルムの図柄を合わせることが難しく、時間を要した。
2 逆止弁
10 バルーンの本体部
10a バルーン片
10b バルーン片
11 強度保持層
12 ガスバリア層
13 ヒートシール層
St 紐
Claims (7)
- ポリアミド系樹脂からなる強度保持層と、オレフィン系樹脂からなるヒートシール層と、該ヒートシール層と前記強度保持層の間にエチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物を含有するガスバリア層と、を有する多層フィルムを用いたバルーンの製造方法であって、
一対の多層フィルムを貼り合わせてバルーンを製造するバルーン形成工程を備えており、
該バルーン形成工程において、貼り合わされる一対の多層フィルムの水分含有量が0.7%以上となるように調整されている
ことを特徴とするバルーンの製造方法。 - 前記バルーン形成工程は、
筒状の多層フィルムをカットして、一対の多層フィルムを形成するカット工程を備えており、
カットする前の前記筒状の多層フィルムの水分含有量を調整する水分量調整工程を有している
ことを特徴とする請求項1記載のバルーンの製造方法。 - 前記水分量調整工程において、前記筒状の多層フィルムに対してミストを接触させる
ことを特徴とする請求項2記載のバルーンの製造方法。 - 前記バルーン形成工程では、
前記多層フィルムを巻き取った原反フィルムを巻き戻して該多層フィルムが供給されており、
前記多層フィルムをロール状に巻き取って原反フィルムを形成する原反フィルム形成工程において、前記多層フィルムを巻き取る前に、該多層フィルムに対して水分を付与する
ことを特徴とする請求項1記載のバルーンの製造方法。 - 前記バルーン形成工程に供給される前記多層フィルムに印刷が行われており、
前記多層フィルムに印刷を行う印刷工程において、該多層フィルムに対して水分を付与する
ことを特徴とする請求項1記載のバルーンの製造方法。 - 前記バルーン形成工程は、
筒状の多層フィルムをカットして形成された、一対の多層フィルム間に逆止弁を配置する逆止弁取付工程を備えている
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のバルーンの製造方法。 - 前記ポリアミド系樹脂が、ナイロン66成分を含有するものである
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のバルーンの製造方法。
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