以下、本発明の実施形態に係る階段構造、階段構造の構築方法、階段構造の第1部材、階段構造の第2部材及び階段構造の第3部材について、図面を用いて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の階段構造100は、建物が建設された後に、拡大状態の本設の外部鉄骨階段として機能する。また、階段構造100は、建設される建物の外壁13のシール、水切り、塗装、パネル、左官補修等の外装工事に先立って、拡大状態よりも狭い縮小状態の仮設の外部鉄骨階段として構築され、建物の各階への連絡を確保しつつ、建物の建設の各種の作業のために利用される。
階段構造100は、主部材200a〜200fを備える。主部材200a及び主部材200bは、踊り場400aを形成する。主部材200b及び主部材200cは、踊り場400bを形成する。主部材200c及び主部材200dは、踊り場400cを形成する。主部材200d及び主部材200eは、踊り場400dを形成する。主部材200e及び主部材200fは、踊り場400eを形成する。
主部材200aは、地盤面10から踊り場400aへと上昇する階段部材201aを有する。主部材200bは、踊り場400aから踊り場400bへと上昇する階段部材201bを有する。主部材200cは、踊り場400bから踊り場400cへと上昇する階段部材201cを有する。主部材200dは、踊り場400cから踊り場400dへと上昇する階段部材201dを有する。主部材200eは、踊り場400dから踊り場400eへと上昇する階段部材201eを有する。主部材200fは、踊り場400eから上昇する階段部材201fを備えている。
階段構造100は、踊り場400a〜400eで右側に180度方向を変えて上昇する折返し階段(屈折階段)を形成する。階段構造100は、階段部材201a〜201fの上昇する方向から視て右側に、手摺柱501,502により支持された本設の手摺500を備えている。なお、現実の階段構造100は、階段部材201a〜201fの上昇する方向から視て左側にも手摺を備え、踊り場400a〜400eの外周にも手摺を備えているが、これらの手摺については、以下、説明を省略する。
地盤面10に設置された支持柱11及び支持柱11により支持される支持桁12は、階段構造100の仮設(縮小状態)及び本設(拡大状態)の踊り場400a〜400eを支持する支持構造として機能する。外壁13には、地盤面10から出入りが可能な出入口14と、踊り場400dから出入りが可能な出入口15とが形成されている。
以下の説明では、代表的な例として、踊り場400cを中心に説明する。図2に示すように、階段構造100は、第1部材として機能する主部材200cと、第2部材として機能する主部材200dと、第3部材として機能する中間部材300cとを備えている。
図2及び図3に示すように、第1部材である主部材200cは、仮設及び本設の踊り場400cへと上昇する昇り階段部材である階段部材201cと、階段部材201cの上端と一体化しつつ仮設及び本設の踊り場400cの一部を形成する第1踊り場部材である踊り場部材202cとを有する。
第2部材である主部材200dは、仮設及び本設の踊り場400cへと下降する降り階段部材である階段部材201dと、階段部材201dの下端と一体化しつつ仮設及び本設の踊り場400cの一部を形成する第2踊り場部材である踊り場部材203dとを有する。
第3部材として機能する中間部材300cは、主部材200cの踊り場部材202cと主部材200dの踊り場部材203dとの間で、踊り場部材202c及び踊り場部材203dのそれぞれと連結されることにより、本設の踊り場400cの一部を形成する。
主部材200cの踊り場部材202cと、主部材200dの踊り場部材203dと、中間部材300cとは、踊り場部材202cと踊り場部材203dとの間に中間部材300cを介して互いに連結されることにより、本設の踊り場400cを形成する。また、後述するように、主部材200cの踊り場部材202cと、主部材200dの踊り場部材203dとは、踊り場部材202cと踊り場部材203dとの間に中間部材300cを介さずに互いに連結されることにより、仮設の踊り場400cを形成する。
なお、主部材200cの階段部材201cは、仮設及び本設の踊り場400bへと下降する降り階段部材としても機能する。また、主部材200cは、階段部材201cの下端と一体化しつつ仮設及び本設の踊り場400bの一部を形成する第2踊り場部材として機能する踊り場部材203cをも有する。つまり、主部材200cは、第2部材としても機能する。また、主部材200a以外の主部材200b,200d〜200fも、主部材200cと同様に第1部材としても第2部材としても機能する。一方、地盤面10から踊り場400aへと上昇する階段部材201aを有する主部材200aは、第1部材としてのみ機能する。
図3に示すように、本設の手摺500を支持する手摺柱501は、一対の柱部材501x,500yを含む。手摺柱501の柱部材501x,500yは、中間部材300cの基部303cに取付けられている。本設の手摺500を支持する手摺柱502は、後述するように、階段部材201a,201b,201c,201d,201e,201fの基部に取付けられている。図2に示すように、本設時の主部材200cと外壁13との間の隙間gは、外壁13のシール、水切り、塗装、パネル、左官補修等の外装工事が困難なほどの大きさである。
以下、階段構造100の各部材の詳細について説明する。まず、第1部材として機能する主部材200cについて説明する。図2、図3、図4及び図5に示すように、段板(踏み板)である階段部材201cは、主部材200dの階段部材201dから遠い側(階段部材201cの上昇する方向から視て左側)の側桁204cと、主部材200dの階段部材201dから近い側(階段部材201cの上昇する方向から視て右側)の側桁207cとによって支持されている。側桁204cは、踊り場部材202cの外枠板205c及び踊り場部材203cの外枠板206cと一体化している。
なお、階段部材201cは、本実施形態のような蹴込み板を備えていない透し階段ではなく、蹴込み板を備えていてもよい。また、側桁204c,207cは、段板である階段部材201cを段差が付けられた板材の端部で支持するささら桁でもよい。
踊り場部材202cの支持桁12の上方の床板208cと、踊り場部材203cの支持桁12の上方の床板209cとは、支持桁12との連結の際の便宜のために着脱自在とされている。外枠板205c,206cは、床板208d,209dに沿った形状を有する。図4に示すように、主部材200cは、踊り場部材202cの床板208cの下方に支持桁12との連結のためのボルト孔部を含む固定具210cを有し、踊り場部材202dの床板209cの下方に支持桁12との連結のためのボルト孔部を含む固定具211cを有している。
図5に示すように、第1部材の第1踊り場部材である踊り場部材202cは、本設時に第3部材である中間部材300cとの第1連結面であり、後述する仮設時に第2部材の第2踊り場部材である踊り場部材203dとの第1連結面である連結面212cに第1ボルト孔部であるボルト孔部214c及びボルト孔部215cを含む。また、第2部材の第2踊り場部材として機能する踊り場部材203cは、本設時に第3部材である中間部材300bとの第2連結面であり、後述する仮設時に第1部材の第1踊り場部材である踊り場部材202bとの第2連結面である連結面213cに第2ボルト孔部であるボルト孔部216c及びボルト孔部217cを含む。
主部材200cは、手摺500を支持する手摺柱502の基部218cを有する。手摺柱502は、基部218cに取付けられている。
次に、第2部材として機能する主部材200dについて説明する。図6及び図7に示すように、主部材200dの階段部材201dは、仮設及び本設の踊り場400dへと上昇する昇り階段部材としても機能する。また、主部材200dは、階段部材201dの上端と一体化しつつ仮設及び本設の踊り場400dの一部を形成する第1踊り場部材として機能する踊り場部材202dをも有する。つまり、主部材200dは、第1部材としても機能する。
図2、図3、図6及び図7に示すように、主部材200cの階段部材201cと同様に、階段部材201dは、側桁204d及び側桁207dによって支持されている。側桁204dは、踊り場部材202dの外枠板205d及び踊り場部材203dの外枠板206dと一体化している。
踊り場部材202dの支持桁12の上方の床板208dと、踊り場部材203dの支持桁12の上方の床板209dとは、支持桁12との連結の際の便宜のために着脱自在とされている。床板208d,209dは、主部材200cの踊り場部材202cの床板208c,209cに比べて外壁13に垂直な方向の長さが長く、外枠板205d,206dは、床板208d,209dに沿った形状を有する。図6に示すように、主部材200dは、踊り場部材202dの床板208dの下方に支持桁12との連結のためのボルト孔部を含む固定具210dを有し、踊り場部材203dの床板209dの下方に支持桁12との連結のためのボルト孔部を含む固定具211dを有している。
図7に示すように、第2部材の第2踊り場部材である踊り場部材203dは、本設時に第3部材である中間部材300cとの第2連結面であり、後述する仮設時に第1部材の第1踊り場部材である踊り場部材202cとの第2連結面である連結面213dに第2ボルト孔部であるボルト孔部216d及びボルト孔部217dを含む。また、第1部材の第1踊り場部材として機能する踊り場部材202dは、本設時に中間部材300b,300cと同様の第3部材との第1連結面であり、後述する仮設時に踊り場部材203c,203dと同様の第2部材の第2踊り場部材との第1連結面である連結面212dに第1ボルト孔部であるボルト孔部214d及びボルト孔部215dを含む。
主部材200dは、手摺500を支持する手摺柱502の基部218dを有する。手摺柱502は、基部218dに取付けられている。
次に、第3部材として機能する中間部材300cについて説明する。図2、図3、図8及び図9に示すように、中間部材300cは、本設の踊り場400cの一部を形成する。中間部材300cは、踊り場部材202cの外枠板205cと、踊り場部材203dの外枠板206dとの間に挟まれる外枠板301cを有する。また、中間部材300cは、階段部材201cの側桁207cと、階段部材201dの側桁207dとの間に挟まれる外枠板302cを有する。中間部材300cは、重機を用いずに人力での搬送、取付け及び取外しが可能な重量を有する。
図8及び図9(A)に示すように、中間部材300cは、第1部材の第1踊り場部材である踊り場部材202cとの第3連結面である連結面304cに第3ボルト孔部であるボルト孔部306c及びボルト孔部307cを含む。また、図8及び図9(B)に示すように、中間部材300cは、第2部材の第2踊り場部材である踊り場部材203dとの第4連結面である連結面305cに第4ボルト孔部であるボルト孔部308c及びボルト孔部309cを含む。
中間部材300cは、外枠板302cに本設の手摺500を支持する手摺柱501の基部303cを有する。基部303cは、ボルト孔部310cを含む。
図2に示す主部材200bは、階段部材201d、踊り場部材202d、側桁204d、外枠板205d及び床板208dと同様の階段部材201b、踊り場部材202b、側桁204b、外枠板205b及び床板208bを有する他、主部材200dと同じ構造を有する。主部材200cと主部材200eとは、同じ構造を有する。主部材200bと主部材200dと主部材200fとは、同じ構造を有する。
主部材200c,200eと、主部材200b,200d,200fとは、床板208c,209c及び外枠板205c,206cと、床板208d,209d及び外枠板205d,206dとの形状が相違する点以外は同じ構造を有する。主部材200c,200eと、主部材200aとは、主部材200aが階段部材201aの下端と一体化しつつ、仮設及び本設の踊り場の一部を形成する第2踊り場部材を有しておらず、階段部材201aの下端が地盤面10に接している以外は、同じ構造を有する。
図2に示す中間部材300bは、外枠板301cと同様の外枠板301bを有する他、中間部材300cと同じ構造を有する。階段構造100は、踊り場400a,400d,400eにも、中間部材300b,300cと同様の第3部材を備える。
以下、階段構造100の各部材の連結について説明する。図10に示すように、主部材200cの踊り場部材202cは、固定具210cのボルト孔部と支持桁12のボルト孔部とを通されたボルト602により、支持桁12の上面に連結される。主部材200dの踊り場部材203dは、固定具211dのボルト孔部と支持桁12のボルト孔部とを通されたボルト602により、支持桁12の上面に連結される。
ボルト孔部214cとボルト孔部306cとを通されたボルト601と、ボルト孔部215cとボルト孔部307cとを通されたボルト601とにより、踊り場部材202cと中間部材300cとが互いに連結される。また、ボルト孔部216dとボルト孔部308cとを通されたボルト601と、ボルト孔部217dとボルト孔部309cとを通されたボルト601とにより、踊り場部材203dと中間部材300cとが互いに連結される。以上により、踊り場部材202cと踊り場部材203dと中間部材300cとは、踊り場部材202cと踊り場部材203dとの間に中間部材300cを介して互いに連結される。
図11に示すように、本設の手摺500を支持する手摺柱501の柱部材501x,501yは、柱部材501xと柱部材501yとの間に中間部材300cの基部303が挟み込まれた状態で、基部303cのボルト孔部310cと柱部材501x,501yのボルト孔部とを通されたボルト603により、基部303cに取付けられている。
以下、本実施形態の階段構造100の構築方法について説明する。建設される建物の外壁13のシール、水切り、塗装、パネル、左官補修等の外装工事に先立って、建物の各階への連絡を確保しつつ、建物の建設の各種の作業に利用するために、階段構造100は、縮小状態である仮設の外部鉄骨階段として構築される。
図12及び図13に示すように、仮設及び本設の踊り場400cへと上昇する階段部材201cと、階段部材201cの上端と一体化しつつ仮設及び本設の踊り場400cの一部を形成する踊り場部材202cとを有する主部材200c等を支持桁12に支持させる第1部材支持工程が行われる。また、仮設及び本設の踊り場400cへと下降する階段部材201dと、階段部材201dの下端と一体化しつつ、仮設及び本設の踊り場400cの一部を形成する踊り場部材203dとを有する主部材200d等を支持桁12に支持させる第2部材支持工程が行われる。
第1部材支持工程と第2部材支持工程とは、いずれが先に行われてもよく、同時に行われてもよい。本実施形態では、図14に示すように、外壁13から遠い側の主部材200b,200d,200fが、踊り場部材203dの固定具211d等のボルト孔部と支持桁12のボルト孔部とを通されたボルト602により、支持桁12の上面と連結される。次に、外壁13から近い側の主部材200a,200c,200eが、支持桁12の上面に配置される。
図12、図13及び図14に示すように、第1部材支持工程により支持された踊り場部材202c等と、第2部材支持工程により支持された踊り場部材203d等とを互いに連結することにより縮小状態である仮設の踊り場400c等を形成する縮小踊り場形成工程が行われる。縮小踊り場形成工程では、踊り場部材202c等と踊り場部材203d等とは、ボルト孔部214c等とボルト孔部216d等とを通されたボルト601と、ボルト孔部215c等とボルト孔部217d等とを通されたボルト601とにより、互いに連結される。
本実施形態では、外壁13から遠い側の主部材200b,200d,200fのみがボルト602により支持桁12の上面と連結され、外壁13から近い側の主部材200a,200c,200eは、固定具210c等のボルト孔部の位置と支持桁12のボルト孔部の位置とが一致しなくなるため、支持桁12の上面とはボルト602により連結されていない。しかし、主部材200a,200c,200eは、ボルト602により支持桁12の上面に連結された主部材200b,200d,200fに連結されるため、主部材200a,200c,200eの位置のずれは生じない。
なお、必要に応じて、支持桁12に縮小踊り場形成工程のためのボルト孔部を設けておき、縮小踊り場形成工程においても、主部材200a,200c,200eが、固定具210c等のボルト孔部と支持桁12のボルト孔部とを通されたボルト602により、支持桁12の上面に連結されてもよい。
図14に示すように、踊り場部材202cの連結面212c等と踊り場部材203dの連結面213d等とは密接しつつ連結される。また、図12に示すように、階段部材201cの側桁207c等と階段部材201dの側桁207d等とは、踊り場400c側の端部において密接しつつ連結される。
本実施形態では、拡大状態である本設の手摺500の踊り場400c側の端部を支持する手摺柱501の基部303cは、縮小状態である仮設時には用いられない中間部材300cにあるため、基部303cは、階段部材201cと階段部材201dとが密接することの障害とはならない。また、側桁207cの基部218cと側桁207dの基部218dとは、図12の平面視においては互いに接触するように見えるが、図1に示すように上下方向に位置が離隔しているため、基部218c,218dは、階段部材201cと階段部材201dとが密接することの障害とはならない。階段部材201bの側桁207bの基部218b等の階段部材201a,201b,201e,201fについても同様である。
なお、拡大状態である本設の手摺500の踊り場400c側の端部を支持する手摺柱501の基部は、例えば、側桁207c,207dの上端又は内側(階段部材201c,201dの側)に配置することにより、手摺柱501の基部が階段部材201cと階段部材201dとが密接することの障害にならないようにしてもよい。
図12に示すように、縮小踊り場形成工程による縮小状態である仮設時の主部材200cと外壁13との間の隙間Gは、中間部材300cの外壁13に垂直な方向に沿った幅Dだけ本設時の隙間gよりも拡がる。このため、仮設時においては、外壁13のシール、塗装、水切り、パネル、左官補修等の外装工事を十分に行うことができる。なお、仮設時においても、側桁207c,207d等に着脱可能な部材を用いて、階段部材201a〜201fの上昇する方向から視て右側に仮設の手摺が設置されてもよい。縮小踊り場形成工程による仮設時の階段構造100は、外壁13のシール、水切り、塗装、パネル、左官補修等の外装工事が終了する前においても、建物の各階への連絡を確保しつつ、建物の建設の各種の作業に利用することができる。
外壁13のシール、水切り、塗装、パネル、左官補修等の外装工事の終了時以降において、図15に示すように、踊り場部材202c等と踊り場部材203d等とを連結していたボルト601が取り外され、縮小踊り場形成工程で互いに連結された踊り場部材202c等と踊り場部材203d等とを支持桁12に支持させつつ、踊り場部材202c等と踊り場部材203d等とを離隔させる離隔工程が行われる。本実施形態では、踊り場部材202c等と踊り場部材203d等との連結を解除した後に、踊り場部材202c等を支持桁12の上面に沿って外壁13の側に摺動させることにより、外壁13から近い側の主部材200a,200c,200eを外壁13の側に移動させる。
次に、図2及び図3に示すように、離隔工程で離隔させられた踊り場部材202c等と踊り場部材203d等との間に、拡大状態である本設の踊り場400c等の一部を形成する中間部材300c等を支持桁12に支持させる第3部材支持工程が行われる。図10に示すように、第3部材支持工程で支持桁12に支持された中間部材300c等を、踊り場部材202c等と踊り場部材203d等との間で、踊り場部材202c等と踊り場部材203d等と連結することにより、拡大状態である本設の踊り場400c等を形成する拡大踊り場形成工程が行われる。
拡大踊り場形成工程では、ボルト孔部214cとボルト孔部306cとを通されたボルト601と、ボルト孔部215cとボルト孔部307cとを通されたボルト601とにより、踊り場部材202cと中間部材300cとが互いに連結される。また、ボルト孔部216dとボルト孔部308cとを通されたボルト601と、ボルト孔部217dとボルト孔部309cとを通されたボルト601とにより、踊り場部材203dと中間部材300cとが互いに連結される。また、拡大踊り場形成工程では、踊り場部材202cは、固定具210cのボルト孔部と支持桁12のボルト孔部とを通されたボルト602により、支持桁12の上面に連結される。
図11に示すように、拡大踊り場形成工程で踊り場部材202c及び踊り場部材203dと連結された中間部材300cの手摺柱501の基部303cに手摺柱501及び本設の手摺500を取付ける手摺取付け工程が行われる。手摺取付け工程では、階段部材201c,201d等の基部218c,218d等にも手摺500を支持する手摺柱502が取り付けられる。踊り場400a,400b,400d,400eにおいても同様の拡大踊り場形成工程が行われる。
本実施形態によれば、縮小状態である仮設時には、主部材200cの踊り場部材202cと主部材200dの踊り場部材203dとが、踊り場部材202cと踊り場部材203dとの間に中間部材300cを介さずに互いに連結されることにより仮設の踊り場400cが形成されるため、仮設時の踊り場400cの幅を本設時の幅よりも狭くすることができる。仮設の踊り場400cへと上昇する階段部材201cの上端は踊り場部材202cと一体化し、仮設の踊り場400cへと下降する階段部材201dの下端は踊り場部材203dと一体化しているため、踊り場部材202cと踊り場部材203dとが中間部材300cを間に介さずに互いに連結されることにより、仮設時の階段部材201cから階段部材201dまでの幅も本設時の幅よりも狭くすることができる。これにより、階段構造100の全体の幅を変更可能となる。一方、拡大状態である本設時には、主部材200cの踊り場部材202cと主部材200dの踊り場部材203dと中間部材300cとが、踊り場部材202cと踊り場部材203dとの間に中間部材300cを介して互いに連結されることにより、仮設の踊り場400cよりも幅が広い本設の踊り場400cを形成することができる。
鉄骨建方をするとき、ボルトや工具を持って鉄骨の上に上がるための昇降設備が必要である。そのため、本設の昇降設備のある部分から鉄骨建方をするのが一般的である。建物によるが、外部階段を屋上専用とし、内部階段を内部専用として使い分けをしている場合が多く、この場合は内部階段では屋上に上がることができない。しかし、本実施形態では、鉄骨建方の開始時から屋上まで上がれる外部階段を構築することができる利点がある。これにより、鉄骨建方の開始時から建物の各階への連絡を確保して作業に利用して作業効率を高め、工期を短縮することができる。
また、本実施形態では、仮設時の階段構造100の全体の幅を本設時の幅よりも狭くできるために仮設の外部鉄骨階段を構築した際の工事の自由度が高めることができる。つまり、本実施形態では、外部鉄骨階段の部材が外壁13を貫通している部分のシール、水切り等の施工のためのスペースが確保でき、施工性も向上し、且つ工程の制限もなくなる利点がある。また、本実施形態では、拡大踊り場形成工程において、階段部材201cと共に踊り場部材202cも移動することで、支持桁12の上面で踊り場部材202cを摺動させることで外壁13と階段構造100との隙間gの変更が完了し、本設の外部鉄骨階段を構築した後にコンクリートを打つ工事や、仕上げをする工事の必要がない。
また、本実施形態では、仮設の外部鉄骨階段を構築した際の工事の自由度が高く、本設の外部鉄骨階段を構築した後の工事をほぼ無くすことができるため、例えば、外壁13のシール、水切り、塗装、パネル、左官補修等の外装工事等を無理に外部鉄骨階段の構築に先行させる必要がなくなり、建物の工事の工程の自由度も高まる。工程の制限がなくなるため、外壁13の施工後に雨漏り等の確認及び検証を行う期間を十分にとることができる。
また、本実施形態では、拡大踊り場形成工程において、階段部材201cと共に踊り場部材202cも移動することで、階段から建物の内部に入る建具の周辺において、建具取付け、シール、塗装、クリーニング等の工事も施工性が良くなり、工程の制限がなくなる。さらに、第3部材支持工程及び拡大踊り場形成工程において、踊り場400cの中間部材300cは、人力での搬送、取付けが可能であるため、重機を使用しなくともよい。
また、本実施形態では、拡大状態である本設時において、主部材200cの踊り場部材202cと主部材200dの踊り場部材203dと中間部材300cとは、踊り場部材202cのボルト孔部214c,215cと中間部材300cのボルト孔部306c,307cとを通されたボルト601により踊り場部材202cと中間部材300cとが互いに連結され、踊り場部材203dのボルト孔部216d,217dと中間部材300cのボルト孔部308c,309cとを通されたボルト601により踊り場部材203dと中間部材300cとが互いに連結されることにより、踊り場部材202cと踊り場部材203dとの間に中間部材300cを介して互いに連結される。一方、縮小状態である仮設時においては、主部材200cの踊り場部材202cと主部材200dの踊り場部材203dとは、踊り場部材202cのボルト孔部214c,215cと踊り場部材203dのボルト孔部216d,217dとを通されたボルト601により、踊り場部材202cと踊り場部材203dとの間に中間部材300cを介さずに互いに連結される。つまり、拡大状態である本設時に利用される踊り場部材202cのボルト孔部214c,215cと踊り場部材203dのボルト孔部216d,217dとを縮小状態である仮設時にも利用することにより、部材同士の連結のための構成を単純にすることができる。
また、本実施形態では、本設時に利用するボルト孔部214c,215c及びボルト孔部216d,217dとボルト601を使って仮設時に仮固定をしているため、仮設時に既存の仮設部材等で挟むような方法よりも、確実に部材を固定することができる。
また、本実施形態では、縮小状態である仮設時には用いられない中間部材300cに拡大状態である本設の手摺500を支持する手摺柱501の基部303cが有るため、仮設時に手摺柱501の基部303cが、主部材200cの踊り場部材202cと主部材200dの踊り場部材203dとの連結や、主部材200cの階段部材201cと主部材200dの階段部材201dとの近接又は密着の障害となることを防止することができる。
つまり、一般の折返し鉄骨階段では、手摺を支持する手摺柱の基部が鉄骨階段の側桁についている。しかし、仮設時に階段部材同士を近接又は密着させようとすると、当該基部が側桁に当たるため、階段部材同士の近接又は密着の障害となる。そこで、本実施形態では、拡大状態である本設時に設置する中間部材300cに基部303cを配置し、その他の基部218c,218dは側桁207c,207dに当たらない位置に配置することにより、階段部材201c,201d同士を互いに寄せて仮固定することを可能にした。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく様々な形態で実施される。例えば、図16(A)に示すように、上記実施形態と同様の主部材200c’、中間部材300c’及び主部材200d’の組合せ同士を互いに絡み合うように近接させて配置してもよい。また、図16(B)に示すように、上記実施形態と同様の主部材200c’’、中間部材300c’’及び主部材200d’’により、階段部材201c’’と階段部材201d’’とで同じ方向に上昇する直階段を形成してもよい。また、図16(C)に示すように、上記実施形態と同様の主部材200c’’’、中間部材300c’’’及び主部材200d’’’により、踊り場400c’’’で90度方向を変えて上昇するかね折れ階段を形成してもよい。
また、上記実施形態では、仮設時に縮小状態とし、本設時に拡大状態とする態様を中心に説明したが、例えば、仮設時に、適宜、拡大状態とし、本設時に、適宜、縮小状態としてもよい。あるいは、仮設時及び本設時に関わらず、縮小状態から拡大状態への切替や、拡大状態から縮小状態への切替が行われてもよい。
また、中間部材300cは、必ずしも踊り場400cの中央に配置されていなくともよく、踊り場部材202c及び踊り場部材203dのいずれかの側に寄るように配置されていてもよい。
また、中間部材300cは、踊り場部材202c、中間部材300c及び踊り場部材203dが互いに連結される方向に対して、互いに連結及び分離可能な複数の部材から形成され、且つ複数の部材が互いに連結される数を任意に変更可能とされていてもよい。例えば、踊り場部材202cと踊り場部材203dとの間に介されて互いに連結させられる中間部材300cの部材の数を変更することにより、踊り場部材202cから中間部材300cを介して踊り場部材203dまでに至る幅を複数の段階で変更することが可能となる。
また、踊り場部材202c、中間部材300c及び踊り場部材203dが互いに連結される方向に対して互いに異なる幅を有する複数の中間部材300cが用意され、踊り場部材202cと踊り場部材203dとの間に介されて連結させられる中間部材300cの部材の幅を変更することによっても、踊り場部材202cから中間部材300cを介して踊り場部材203dまでに至る幅を複数の段階で変更することが可能となる。
また、主部材200cにおいて、階段部材201cの上端と踊り場部材202cとは、少なくとも縮小踊り場形成工程及び拡大踊り場形成工程の終了時に一体化されていればよく、その他のときには適宜、分離可能にされていてもよい。つまり、昇り階段部材の上端と一体化しつつ、踊り場の一部を形成する第1踊り場部材とは、あくまでも縮小状態又は拡大状態の踊り場を形成したときに、昇り階段部材の上端と第1踊り場部材とが一体化していることを意味し、それ以外のときは分離していてもよいことを意味する。
同様に、主部材200dにおいて、階段部材201dの下端と踊り場部材203dとは、少なくとも縮小踊り場形成工程及び拡大踊り場形成工程の終了時に一体化されていればよく、その他のときには適宜、分離可能にされていてもよい。つまり、降り階段部材の下端と一体化しつつ、踊り場の一部を形成する第2踊り場部材とは、あくあでも縮小状態又は拡大状態の踊り場を形成したときに、降り階段部材の下端と第2踊り場部材とが一体化していることを意味し、それ以外のときは分離していてもよいことを意味する。
また、離隔工程において、踊り場部材202cのみが外壁13に近づくように踊り場部材202cと踊り場部材203dとを離隔させる必要は無く、踊り場部材202cと踊り場部材203dとの両方が互いに離隔するように支持桁12上で移動させてもよい。踊り場部材202cと踊り場部材203dとが互いに離隔する方向も任意である。
また、本発明は外部鉄骨階段以外にも、内部階段にも適用可能である。また、本発明は、建物の構造がRC造、S造及びSRC造である全ての構造に適用可能である。また、本発明は、建物の外壁の仕様がALC、セメント成形板、断熱パネル及びRCである全ての仕様に適用可能であり、建物の内壁の仕様がALC、LGS及びボードの全ての仕様に適用可能である。また、本発明は、建物の内外壁の仕上げの仕様がシール及び塗装等の全ての仕様に適用可能である。