JP2017190626A - サイホン排水システム - Google Patents

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Abstract

【課題】異音の発生を抑制することのできるサイホン排水システムを提供する。【解決手段】サイホン排水システム10は、上流から流入した排水を貯留する貯留槽20と、貯留槽20に接続され、貯留槽20からの排水を横方向に排出する横引き管26Aと、横引き管26Aよりも下流側に配置され、横引き管26Aからの排水を流下させることによりサイホン力を発生させる竪管26Bと、横引き管26Aに設けられ、貯留槽20の外部から横引き管26Aの内部に空気を流入させるT字型継手24の第3接続部24Cと、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、排水を一時的に貯留して排出する貯留槽を備えたサイホン排水システムに関する。
例えば特許文献1に示すように、サイホン排水管のサイホン力を利用した排水システムにおいて、水廻り器具とサイホン排水管の横引き管との間に貯留槽を設け、水廻り器具からの排水をサイホンが開始するまで貯留槽に一時的に貯留する構成(例えば、特許文献1参照)が知られている。
特開2013−209868
特許文献1に示す排水システムでは、例えば、浴槽から排水が行われると、浴槽から排出された排水が貯留槽に流れ込む。貯留槽に流れ込んだ排水は、サイホン排水管の横引き管を流れ、その後、竪管に流れ込む。
サイホン排水管では、竪管が排水で満流になって竪管内を落下しないとサイホン力が発生しないので、サイホン力が発生するまでは、サイホン排水管による排水量が、貯留槽内に流入する排水の排水量よりも小さいため、貯留槽の排水の水位が上昇する。その後、竪管が排水で満流になってサイホン力が発生すると、サイホン排水管による排水量が、貯留槽内に流入する排水の排水量を上回り、排水の水位が低下してゆく。
ところで、サイホン力が発生したサイホン排水管は、貯留槽内の排水を迅速に吸引する、言い換えれば、吸引力が大きいので、ある程度水位が下がると、サイホン排水管の近傍の水面が排水を吸い込んでいるサイホン排水管の近くまで下がり、サイホン排水管が貯留槽内部の空気を吸い込む場合がある。
サイホン排水管が排水と共に貯留槽内部の空気を吸い込むと、ズーズーという異音を発生する場合があり、この異音が貯留槽の空気層で響く。貯留槽の空気層で異音が響くと貯留槽の壁面を振動させ、最終的に貯留槽の外側へ異音が放出される場合がある。
本発明は、上記事実に鑑み、貯留槽の中で騒音が響くことを抑制することを目的とする。
請求項1に記載のサイホン排水システムは、上流から流入した排水を貯留する貯留槽と、前記貯留槽に接続され、前記貯留槽からの前記排水を横方向に排出する横引き管と、前記横引き管よりも下流側に配置され、前記横引き管からの前記排水を流下させることによりサイホン力を発生させる竪管と、前記横引き管に設けられ、前記貯留槽の外部から前記横引き管の内部に空気を流入させる通気部と、前記横引き管に設けられ、前記貯留槽の外部の空気を前記横引き管の内部に流入可能とする通気部と、を有する。
請求項1に記載のサイホン排水システムによれば、貯留槽に排水が流入すると一時的に排水が貯留槽内に貯留される。
貯留槽に流入した排水は、横引き管を介して竪管に流れ込み、満流となった排水が竪管内を重力により落下すると、サイホン力が発生する。サイホン力が発生すると、貯留槽内の排水は竪管に向かって吸引され、排水が満流流れとなって流下し、迅速かつ効率的に排水が行われるようになる。
ところで、貯留槽に排水が流入した段階で、未だ竪管内が満流となっていない初期状態では、サイホン力が発生していないため、貯留槽に流れ込む単位時間当たりの排水量に対して、サイホン排水管による単位時間当たりの排水量が少なく、貯留槽において排水の水位が上昇する。
そして、竪管内が満流となってサイホン力が発生すると、横引き管内が負圧となり、貯留槽の排水が吸引されて、貯留槽の排水の水位が下がり始めると共に、通気部を介して横引き管内に空気が流入する。
通気部を介して横引き管内に空気が流入させる場合と、横引き管内に空気を流入させない場合とを比較すると、貯留槽内の排水を吸引する吸引力は後者の方が大きく、吸引力が大きいと、排水の水面を局所的に下げて空気を吸引し、異音を発生する場合がある。
しかしながら、請求項1のサイホン排水システムでは、横引き管が、貯留槽よりも下流側で空気を吸い込むことで、貯留槽内の排水に作用する吸引力を適度に低下させることができるため、貯留槽内において、横引き管の開口部分から空気を吸い込むことが抑えられ、貯留槽内部で異音の発生が抑えられる。
なお、「排水を横方向に排出する横引き管」の「横方向」とは、水平方向に限らず、若干の傾斜(例えば、5度以下)も含むものである。
「通気部」の「通気」とは、気体が通過できることを意味し、「通気部」は、言い換えれば、孔、または管等である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサイホン排水システムにおいて、建築物に鉛直方向に配置され、前記竪管が合流する立て管と、一端が前記通気部に連通し、他端が前記立て管に接続される給気管と、を有する。
空気と排水とが混じる際に発生する音が通気部を介して外部に漏れる場合がある。通気部に給気管の一端を接続し、給気管の他端を立て管に接続することで、空気と排水とが混じる際に発生する音は、給気管の内部を通って立て管内に放出され、外部(大気)に放出されないので、貯留槽の外側での騒音レベルを低減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のサイホン排水システムにおいて、前記横引き管は、貯留槽側の一部分が、排水方向下流側に向けて下方に傾斜する傾斜部分を有しており、前記通気部は、前記傾斜部分と、前記傾斜部分の下流側と隣接する前記横引き管の水平部分との境界から貯留槽側に設けられている。
貯留槽内の排水が全て排出された後において、横引き管内の排水には竪管のサイホン力が作用するが、横引き管の途中から空気が吸引されると、空気が吸引される位置よりも上流側に残っている排水に対しては、吸引力が弱くなってしまう。空気が吸引される位置よりも上流側の横引き管が水平となっていると、水平部分に残っている排水が弱い吸引力では流れ難く、その結果、排水が水平部分に残りやすい。
一方、請求項3のサイホン排水システムでは、横引き管の給気管との接続部から貯留槽側の部分を、排水方向下流側に向けて下方に向けて傾斜させているので、給気管との接続部から貯留槽側に残っている排水を、排水方向下流側に自重で流すことができ、横引き管の給気管との接続部から貯留槽側の部分に排水を残さないようにできる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のサイホン排水システムにおいて、前記通気部は、遮音材で覆われている。
請求項4に記載のサイホン排水システムでは、通気部を遮音材で覆っているので、通気部が振動して通気部から外部へ放出される異音を遮音することができる。
本発明のサイホン排水システムによれば、貯留槽の中で騒音が響くことを抑制することができる、という優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係るサイホン排水システムの全体構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るサイホン排水システムの貯留槽を示す断面図である。 比較例に係る貯留槽を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るサイホン排水システムの排水の水位が低下した貯留槽を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るサイホン排水システムの全体構成を示す側面図である。 本発明の第3の実施形態に係るサイホン排水システムのT字型継手付近を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るサイホン排水システムの貯留槽を示す斜視図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係るサイホン排水システム10について、図1,2,4を用いて説明する。本実施形態に係るサイホン排水システム10は、サイホン力を利用して水回り器具からの排水を効率よく排出する排水システムである。
図1に示すように、建物12のスラブ14の上側には、スラブ14と間隔を開けて床パネル16が配置されている。床パネル16の上には、水廻り器具17が配置されている。水廻り器具17は、例えば、浴槽、台所流し、及び食洗機等の排水を流すものであるが、洗面台、浴室防水パン等その他のものであってもよい。
水廻り器具17には、水廻り器具17から排出される排水を流す配管18の一端が接続されている。なお、配管18は、例えば、塩ビ製の管であるが、他の合成樹脂で形成されていても良い。
(貯留槽)
図2に示すように、スラブ14の上には、サイホン排水システム10の一部を構成する貯留槽20が配置されている。
貯留槽20は、水廻り器具17からの排水を一時的に貯留可能とするために箱状に形成されている。貯留槽20は、略直方体とされ、天板20A、及び底板20Bが、図面矢印L方向側に向けて下がるように傾斜している。貯留槽20は、例えば、塩ビ等の合成樹脂材料で形成されている。
貯留槽20の図面矢印R方向側の一方の側壁20Cには、配管18の他端が接続され、水廻り器具17からの排水が貯留槽20の内部に流入するように構成されている。
貯留槽20の一方の側壁20Cと対向する図面矢印L方向側の他方の側壁20Dには、下側に配管22の一端が接続されている。
また、貯留槽20の天板20Aには、通気管23の一端が接続されている。通気管23の他端は、後述する合流継手30(図1参照)を介して立て管28(図1参照)に接続されている。
なお、配管22、通気管23は、例えば、塩ビ製の管であるが、他の合成樹脂で形成されていても良い。
配管22は、矢印L方向側に向けて下がるように傾斜している。配管22の他端側には、T字型継手24が配置されている。T字型継手24は、配管22が接続される第1接続部24A、第1接続部24Aの反対側に配置される第2接続部24B、第1接続部24Aと第2接続部24Bとの間に配置されて、第1接続部24Aと第2接続部24Bとを結ぶ方向と直交する上方に向けて延びる第3接続部24Cを備えている。第1接続部24Aと第2接続部24Bとは同軸上に設けられており、第1接続部24Aと第2接続部24Bの中心線CLは、矢印L方向側に向けて下がるように傾斜している。なお、第3接続部24Cが、本発明の通気部に相当している。なお、T字型継手24は、例えば、塩ビで形成されているが、他の合成樹脂で形成されていても良い。
(サイホン排水管)
T字型継手24の第2接続部24Bには、サイホン排水システム10の一部を構成するサイホン排水管26の横引き管26Aが接続されている。横引き管26Aは、T字型継手24の近傍の一部分が傾斜しているが、その下流側はスラブ14の上で横方向に無勾配で配設されている。図1に示すように、横引き管26Aの下流側端部には下方向(鉛直方向下向き)に延びる竪管26Bが連続している。
本実施形態のサイホン排水管26は、ポリブテンで形成されているが、可撓性を有する他の合成樹脂で形成されていてもよい。
なお、本実施形態においては、横引き管26A、T字型継手24の第1接続部24Aから第2接続部24Bまでの間、及び配管22が本発明の横引き管に相当している。
建物12には、鉛直方向に延びる立て管28が配設されている。立て管28には、合流継手30が取り付けられており、サイホン排水管26で流された排水は、合流継手30を介して立て管28に排出される。
T字型継手24の第3接続部24Cには、上方に向けて延びる給気管32が接続されており、この給気管32によってT字型継手24の内部が外部と連通している。
(作用、効果)
次に、本実施形態のサイホン排水システム10の作用、効果を説明する。
水廻り器具17からの排水が配管18から排出されると、排水は貯留槽20に流入する。
貯留槽20は、底板20Bが、サイホン排水管26側が、排水の流入する配管18側よりも下方となるように傾斜しているため、排水は貯留槽20の中を配管18側からサイホン排水管26側へ流れ、かつ、サイホン排水管26側から溜まり初め、配管18側よりもサイホン排水管26側の水深が深くなる。
そして、貯留槽20に排水が流入して貯留槽20内の排水の水位が上昇するに伴い、貯留槽20内の空気は押されて貯留槽20の天板20Aに接続される通気管23、及び合流継手30を介して立て管28に排出される。これにより、貯留槽20内に迅速、かつ効率的に排水を流入させることができる。
貯留槽20に流入した排水は、配管22、T字型継手24を介してサイホン排水管26に流れ込み、満流となった排水が竪管26B内を重力により落下すると、サイホン水頭Hsのポテンシャルエネルギ−により、サイホン力が発生する。サイホン力が発生すると、貯留槽内の排水は竪管26Bに向かって吸引され、排水が満流流れとなって流下し、効率的に排水が行われるようになる。
ところで、貯留槽20に排水が流入した段階で、未だサイホン排水管26の竪管26B内が満流となっていない初期状態では、サイホン力が発生していないため、貯留槽20に流れ込む単位時間当たりの排水量に対して、サイホン排水管26による単位時間当たりの排水量が少なく、貯留槽20において排水の水位が上昇する。
そして、サイホン排水管26の竪管26B内が満流となってサイホン力が発生すると、貯留槽20の排水が吸引され、貯留槽20の排水の水位が下がり始める。
ここで、図3を用いて、比較例のサイホン排水システム100を説明する。なお、本実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。図3に示すように、比較例のサイホン排水システム100では、給気管32が設けられておらず、サイホン排水管26の横引き管26Aが、貯留槽20の側壁20Dに直接的に接続されている。
この比較例のサイホン排水システム100において、貯留槽20内の排水の水位が横引き管26Aの開口部分の高さ近くまで低下すると、サイホン力によるサイホン排水管26の単位時間当たりの排水吸引量が非常に大きいため、横引き管26Aの開口部分近傍の水面が部分的に下がって横引き管26Aが貯留槽20内の空気を吸引して、貯留槽20内において、例えば、ズーズーという異音Nを発生する場合がある。そして、この異音Nが貯留槽20の空気層で響いて貯留槽20の壁面を振動させ、貯留槽20の外側へ異音Nが放出される場合がある。
一方、本実施形態のサイホン排水システム10では、図4に示すように、貯留槽20の排水の水位が下がった場合(比較例と同じ高さ)、竪管26Aで発生したサイホン力(吸引力)により第3接続部24CのT字型継手24の内部が負圧となり、給気管32が床下の空気Aを吸い込むようになる。サイホン排水管26が、貯留槽20よりも下流側で空気A(貯留槽20の外部の空気)を吸い込むことで、貯留槽20内の排水に作用する吸引力が適度に低下するため、貯留槽20内においては、配管22の開口部分近傍の水面が部分的に下がって貯留槽20内の空気を吸い込むことが抑えられる。
このため、貯留槽20内の空気が吸引されることで生じる異音の発生を抑制することができ、貯留槽20内で異音が響くことがないので、貯留槽20の壁面が振動して貯留槽20の外側へ異音が放出することも抑制される。このようにして、本実施形態のサイホン排水システム10では、室内環境に対して排水時の騒音が伝播することが抑制される。
なお、給気管32を介してサイホン排水管26が空気Aを吸引する際に、T字型継手24の内部で排水に空気が混じることで異音を発生し、給気管32の内部を通過した異音が給気管32の外部へ放出される場合がある。しかしながら、T字型継手24の内部で発生する異音のレベルは、比較例のように貯留槽20内で響く異音に比較して非常に小さい。さらに、T字型継手24の内部で発生する異音は、配管22の内部に満流となっている排水に遮断されて貯留槽20内の空気層に伝播しないので、貯留槽20の中の空気層において、T字型継手24の内部で発生した異音が響くことはない。
図2に示すように、給気管32から吸引された空気が排水と接する部分P、言い換えれば、第1接続部24Aと第2接続部24Bの中心線CLと第2接続部24Cの中心線との交点から貯留槽20の内面までの距離DLは、排水時に、上記部分Pと貯留槽20との間の排水経路が排水で満流となるように設定すればよく、距離DLが短くなるように配管22を廃止してT字型継手24を貯留槽20に直接接続してもよく、距離DLが長くなるように図2よりも配管22を長くしても良い。言い換えれば、貯留槽20から排水を排出する際に、貯留槽20内で響く異音の発生原因である貯留槽20内の空気の吸い込みを抑制するように距離DLを設定すれば良い。
ところで、貯留槽20内の排水が全て排出された後においても、竪管26B内の排水が落下し終えるまでは、横引き管26A内に残っている排水に対しては竪管26Bのサイホン力が作用する。しかしながら、貯留槽20の下流側の排水経路の途中で空気が吸引されると、空気が吸引される位置よりも上流側の排水経路に残っている排水に対しては、吸引力が弱くなってしまう。したがって、空気が吸引される位置よりも上流側の排水経路が水平となっていると、水平部分に残っている排水が弱い吸引力では下流側に流れ難く、その結果、排水が水平部分に残りやすい状況となる。
本実施形態のサイホン排水システム10では、給気管32から吸引された空気が排水と接する部分Pから貯留槽20側の排水経路を、排水方向下流側に向けて傾斜させているので、給気管32から吸引された空気が排水と接する部分Pから貯留槽20側の排水経路に残っている排水を、排水方向下流側に向けて自重で流して、該部分Pから貯留槽20側の部分に排水を残さないようにできる。
なお、吸引した空気が排水と接する部分Pは、本実施形態のように排水経路の傾斜している部分、または、横引き管26Aの傾斜部分26Aaと水平部分26Abとの境界SP、言い換えれば、水平部分26bの上流側端部に設けることが好ましい。
給気管32の長さに特に制限はないが、排水が外部に漏れなければ給気管32は無くてもよい。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係るサイホン排水システム10について、図5を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図5に示すように、本実施形態に係るサイホン排水システム10では、T字型継手24に接続された給気管32が第1の実施形態よりも長く形成されており、給気管32の端部が合流継手30に接続されているものである。本実施形態では、給気管32が立て管28内の空気を吸引する。
本実施形態に係るサイホン排水システム10では、T字型継手24の内部で発生した異音は、給気管32の内部を通って立て管28の内部に放出されるので、室内へ伝播することは抑えられる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態に係るサイホン排水システム10について、図6を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態に係るサイホン排水システム10では、T字型継手24が遮音材34で覆われている。
遮音材34は、例えば、T字型継手24と接する側がウレタンやポリエチレン等の多孔質(スポンジ状)のクッション材36で形成され、T字型継手24と反対側が空隙を有していないゴム等の弾性体38で形成されているシート状、あるいは帯状のものを用いることができる。なお、遮音材34は、本実施形態の構造のものに限らず、音を遮音可能なものであれば、公知の市販されている遮音材を用いることができる。
T字型継手24の内部で発生した異音(空気の振動)が、第3接続部24Cを通過する際に、第3接続部24Cを振動させ、第3接続部24Cが振動することで、第3接続部24Cから外側へ向けて異音が放出される場合がある。しかしながら、本実施形態のT字型継手24は、第3接続部24CのみならずT字型継手24全体が遮音材34で覆われているので、T字型継手24から放出される異音を遮音材34で遮音し、T字型継手24から放出される異音の床下内への放出を抑えることができる。
なお、給気管32、配管22、横引き管26Aが振動する場合には、必要に応じて給気管32、配管22、横引き管26Aを遮音材34で覆うようにしてもよい。また、T字型継手24、給気管32、配管22が振動し難いように、これらを樹脂製から金属製に変更してもよい。
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態に係るサイホン排水システム10について、図7を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態の貯留槽20は、2枚の仕切り壁40で内部が実質的に3室に分割されている。なお、各室は、上部が連通している。貯留槽20には、各室に対応して、水廻り器具17A,17B,17Cが、各々配管18を介して接続されると共に、配管22、T字型継手24を介してサイホン排水管26が接続されている。
本実施形態の貯留槽20においては、内部を3室に区画していたが、区画数は適宜増減できる。
[その他の実施形態]
なお、本発明について実施形態の一例を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
上記実施形態では、サイホン排水管26の横引き管26Aを、T字型継手24、及び配管22を介して貯留槽20に接続したが、横引き管26Aの端部を貯留槽20に直接接続
してもよい。この場合、横引き管26Aに孔を加工し、加工した孔に給気管32を接続してもよい。
上記貯留槽20は、矩形の箱形状であったが、貯留槽20は矩形の箱形状に限らず、両端部が閉塞された断面円形の筒形状等、他の形状であってもよい。
第2の実施形態では、給気管32の端部を合流継手30に接続したが、給気管32の端部を通気管23に接続してもよい。本実施形態においても、給気管32は通気管23を介して立て管8内の空気を吸引することができる。
10…サイホン排水システム、12…建物(建築物)、20…貯留槽、26A…横引き管、26Aa…傾斜部分、26Ab…水平部分、26B…竪管、24C…第3接続部(通気部)、28…立て管、32…給気管、34…遮音材

Claims (4)

  1. 上流から流入した排水を貯留する貯留槽と、
    前記貯留槽に接続され、前記貯留槽からの前記排水を横方向に排出する横引き管と、
    前記横引き管よりも下流側に配置され、前記横引き管からの前記排水を流下させることによりサイホン力を発生させる竪管と、
    前記横引き管に設けられ、前記貯留槽の外部の空気を前記横引き管の内部に流入可能とする通気部と、
    を有するサイホン排水システム。
  2. 建築物に鉛直方向に配置され、前記竪管が合流する立て管と、
    一端が前記通気部に連通し、他端が前記立て管に接続される給気管と、
    を有する請求項1に記載のサイホン排水システム。
  3. 前記横引き管は、貯留槽側の一部分が、排水方向下流側に向けて下方に傾斜する傾斜部分を有しており、
    前記通気部は、前記傾斜部分と、前記傾斜部分の下流側と隣接する前記横引き管の水平部分との境界から貯留槽側に設けられている、請求項1または請求項2に記載のサイホン排水システム。
  4. 前記通気部は、遮音材で覆われている、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のサイホン排水システム。
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