以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成を概略的に示す構成図である。
本発明の画像形成装置の一例としてのモノクロプリンタを示し、これに基づいて説明するが、当然ながら、本発明は、公知のカラー画像形成装置についても同様に適用可能なものである。
画像形成装置本体の中央には、作像手段100が設けられる。作像手段100には、反時計まわりに回転する像担持体であるドラム状の感光体1が設けられ、感光体1のまわりには帯電部材の一例である帯電ローラ2、現像手段としての現像装置3、さらにクリーニング手段としてのクリーニング装置6が配置されている。
作像手段100の図1中左方には、露光装置の一例である書込み装置11が設けられ、帯電ローラ2と現像装置3の間において、感光体1上に、露光光が照射され、走査されるようになっている。
感光体1には、転写手段の一例である転写ローラ5が、公知の付勢部材によって感光体1に接するように押し当てられながら、感光体1のトナー像担持面に当接して転写ニップを形成している。
転写ローラ5としては、金属性ローラか、あるいは芯金の周りに、体積抵抗率1×105Ω・cm〜1×1012Ω・cm、厚さ2mm〜10mm、ゴム硬度10度〜100度の導電性の弾性層が被覆されているものなどが挙げられる。なお、この弾性層は発泡性であってもよい。
作像手段100の上方には、トナーボトル13が設けられており、トナーボトル13から作像手段100へトナーを適宜供給している。
作像手段100の下方には、紙やOHP等のシート状の被転写体としての記録材Pを収容した複数の被転写体収容部の一例である給紙トレイ20が配設されている。なお、給紙トレイ20は1つでもよい。
作像手段100の上方には、定着装置8が設けられている。定着装置8には、加熱ローラ14と、加圧ローラ16と、加圧ローラクリーニングローラ15とが設けられ、加熱ローラ14と加圧ローラ16とにより定着ニップが形成されている。
画像形成装置本体の上部には、操作部41(図3参照)が設けられている。ユーザ(操作者)は、操作部41から、印刷指示、記録材の種類や大きさ等の各種設定等を入力できるようになっている。
作像手段100には、機内温度サーミスタ22が備えられ、機内温度を測定することが可能となっている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置の基本的動作について説明する。作像動作が開始されると、感光体1が、感光体モータ35(図3参照)によって図の矢印に示す方向(反時計回り方向)に回転駆動され、帯電ローラ2によって感光体1の表面が所定の極性に一様に帯電される。原稿読取装置32によって読み取られた原稿の画像情報又はパーソナルコンピュータやタブレット端末、サーバーなどのプリント指示装置42(図3参照)から指示されたプリント情報に基づいて、現像装置3によって帯電された感光体1の表面に、書込み装置11からレーザ光が照射されて、感光体1の表面に静電潜像が形成される。感光体1上に形成された静電潜像に、現像モータ36(図3参照)によって駆動された現像装置3によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
給紙ローラ21が回転することで、給紙トレイ20から記録材Pが搬出される。搬出された記録材Pは、レジストローラ(位置合わせローラ)19を通過し、転写ローラ5と感光体1との間の転写ニップに送られる。このとき転写ローラ5には、公知の電源によって転写バイアスが印加され、接地された感光体1との間の転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、転写ニップに形成された転写電界によって、感光体1上のトナー画像が記録材P上に転写される。その後、記録材Pは、定着装置8に送り込まれ、加熱ローラ14と加圧ローラ16によって記録材Pが加圧及び加熱されて、トナー画像が記録材P上に定着される。そして、記録材Pは、一対の排出ローラ30によって排紙トレイ31に排出される。
記録材Pに転写しきれなかった感光体1上のトナーは、クリーニング装置6によって回収される。回収された回収トナーは、廃棄トナーボトルに収容され、廃棄される。なお、回収トナーを現像装置3に戻して再利用したり、回収トナーを廃棄トナーボトルに送り破棄したりする制御をするハイブリッドリサイクルシステムとしてもよい。
なお、図1では、転写バイアスの印加部として接触型の転写ローラを記載しているが、非接触型のコロナ放電器からなる転写チャージャであってもよい。また、転写バイアスの印加部は、転写ローラに限定されず、例えば、図2に示すように、転写ベルト方式であってもよい。転写ベルト方式では、転写ベルト4を、駆動ローラ17、従動ローラ18及び転写ローラ5に掛けまわして、図中時計まわりに走行可能になっている。また、従動ローラ18には、転写ベルト4の表面をクリーニングするクリーニング部9が対向して設けられている。
転写ベルト4としては、体積抵抗率1010〜1015Ω・cm、表面抵抗率1010〜1015Ω/□の無端ベルトである。転写ベルト4として、例えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、ポリカーボネイト、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラスチックに、導電性を付与する目的で、例えばアセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック、酸化チタン、チタン酸カリウム、酸化錫、リチウム塩、四級アンモニウム塩等の各種導電剤を添加した、厚さ0.1〜1.0mmの半導電性フィルム基体が用いられる。この半導体フィルム基体の外側に、好ましくはトナーフィルミング防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを行った、2層構成のシームレスベルトとしてもよい。転写ベルト4の基体としては、この他に、シリコンゴム又はウレタンゴム等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半導電性ゴムベルトを使用することもできる。
以上の説明は、単色の画像形成装置について説明したが、フルカラーの画像形成装置としてもよい。
次に、本発明の実施の形態の画像形成装置が備える制御部及びこれに接続される周辺装置について説明する。図3は、本発明の実施の形態の制御部の構成を示すブロック図である。
算出手段としての制御部50は、図3に示すように、CPU51と、ROM52と、RAM53等を有している。ROM52には、制御プログラム等が格納されている。
制御部50の入力ポートには、操作部41と、プリント指示装置42等が接続されている。操作部41からの操作情報、プリント指示装置42からのプリント指示の情報等、が制御部50に送信される。
制御部50の出力ポートには、感光体モータ35と、現像モータ36と、が接続されている。制御部50は、操作部41からの操作情報、プリント指示装置42からのプリント指示の情報等に基づき、感光体モータ35及び現像モータ36を制御する。
制御部50は、装置全体の制御を司るものであり、ROM52やRAM53内に記憶している制御プログラムに基づいて、各機器の駆動を制御する。
[第1実施形態]
制御部50による制御の第1実施形態についてフローチャートを参照して説明する。図4は、第1実施形態に係る制御を説明するフローチャートである。
印刷JOBが終了すると、感光体1の空回転処理をスタートし、制御部50は、累積用紙長が所定の閾値Nより大きいか否かを判定する(ステップS11)。ここで、累積用紙長とは、使用された被転写体の長さの累計(累積転写媒体長)の一例であり、PCUユニット(現像、帯電、感光等の機能が一体化されたもの)が新品の状態からの、トナー像が転写される記録材の搬送方向の長さの累積長である。
ステップS11で、制御部50は、累積用紙長が所定の閾値Nより小さいと判定した場合、感光体1の空回転処理を終了する。一方、制御部50は、累積用紙長が所定の閾値Nより大きいと判定した場合、感光体1の空回転を実施する(ステップS12)。なお、感光体1の空回転については、後述する。次いで、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したか否かを判定する(ステップS13)。制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過していないと判定した場合、ステップS13に戻る。一方、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したと判定した場合、感光体1の空回転処理を終了する。
次に、感光体1の空回転について説明する。図5は、感光体の空回転を説明する説明図である。
感光体1の空回転を実行しない通常時は、図5に示すように、印刷JOBが終了した場合、現像モータ36を停止(OFF)させて、その後所定の期間経過t1後に、感光体モータ35を停止(OFF)する。
一方、感光体1の空回転を実行する感光体空回転時は、印刷JOBが終了した場合、現像モータ36を停止(OFF)させて、その後、その後所定の期間経過t2後に、感光体モータ35を停止(OFF)する。t2は、t1より長い時間である。すなわち、感光体空回転時は、通常時より、感光体1を停止させるタイミングを遅らせ、感光体1を空回転させる。
次に、累積用紙長を求める手段について説明する。図6は、累積用紙長を求める手段を説明する説明図である。
累積用紙長は、「副走査方向の書込み信号の開始〜終了時間」と、「感光体線速」と、の積で表される。「副走査方向の書込み信号の開始〜終了時間」は、制御部50が、プリント指示装置42から送られてくる画像情報(画像データ)から生成される潜像形成時の書き込み信号から検出する。
例えば、感光体線速を160[mm/sec]とすると、図6に示されるように、用紙Aの用紙長は、副走査方向の書込み信号の開始〜終了時間tA[sec]と感光体線速160[mm/sec]との積で表される。用紙Bの用紙長は、副走査方向の書込み信号の開始〜終了時間tB[sec]と感光体線速160[mm/sec]との積で表される。よって、累積用紙長は、用紙Aの用紙長と用紙Bの用紙長の和で表される。
累積用紙長に基づいて、感光体1の空回転を実施するか否かを決定することで、感光体1の空回転を、必要以上に実施しないようにできる。そのため、作像部分から付着物を効果的に除去すると共に、感光体1の寿命の短縮化を抑制できる。
なお、本実施の形態では、用紙長(記録媒体長)を求める手段として、副走査方向の書き込み信号を用いたが、この態様に限定されない。例えば、用紙長を求める手段として、コントローラからの紙サイズ情報や、給紙モータ、排紙モータ、レジストモータ等のON時間や、画像部転写バイアス印加時間や、分離バイアス印加時間等を用いて良い。もっとも、用紙長を求める手段として、画像部転写バイアスや分離バイアスを用いた場合、紙サイズより大きいことが多いので、精度は劣ることとなる。
[第2実施形態]
制御部50による制御の第2実施形態についてフローチャートを参照して説明する。図7は、第2実施形態に係る制御を説明するフローチャートである。
印刷JOBが終了すると、感光体1の空回転処理をスタートし、制御部50は、累積用紙長が所定の閾値Nより大きいか否かを判定する(ステップS21)。
ステップS21で、制御部50は、累積用紙長が所定の閾値Nより大きいと判定した場合、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより大きいか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22において、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより大きいと判定した場合、制御部50は、感光体1の空回転を実施する(ステップS23)。次いで、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したか否かを判定する(ステップS24)。制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過していないと判定した場合、ステップS24に戻る。一方、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したと判定した場合、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長をリセットし(ステップS25)、感光体1の空回転処理を終了する。
ステップS22において、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより小さいと判定した場合、感光体1の空回転処理を終了する。
ステップS21において、制御部50は、累積用紙長が所定の閾値Nより小さいと判定した場合、感光体1の空回転処理を終了する。
制御部50による制御の第2実施形態についてさらに詳細に説明する。図8は、第2実施形態に係る制御を説明する説明図である。
例えば、所定の閾値Nを30[Km]とし、所定の閾値Mを5[Km]とした場合について説明する。前回空回転からの累積用紙長とは、PCUユニットが新品の状態からの累積用紙長又は前回空回転からの累積用紙長とする。
図8に示すように、累積用紙長が30[Km]より小さい場合に、印刷JOBが終了すると、感光体1の空回転を実施しない。
一方、累積用紙長が30[km]を超えた場合に、最初に印刷JOBが終了すると、前回空回転からの累積用紙長が5[km]を超えることとなることから、感光体1の空回転を実施する。
累積用紙長が30[km]を超え、かつ前回空回転からの累積用紙長が5[km]を超えない場合には、印刷JOBが終了しても、感光体1の空回転を実施しない。一方、累積用紙長が30[km]を超え、かつ前回空回転からの累積用紙長が5[km]を超える場合には、印刷JOBが終了すると、感光体1の空回転を実施する。
なお、感光体1の空回転を実施した場合、前回空回転からの累積用紙長は、リセットされる。一方、累積用紙長は、リセットされない。
累積用紙長及び前回空回転からの累積用紙長に基づいて、感光体1の空回転を実施するか否かを決定することで、感光体1の空回転を効率よく実施できる。そのため、作像部分から付着物を効果的に除去すると共に、感光体1の寿命の短縮化をさらに抑制できる。
[第3実施形態]
制御部50による制御の第3実施形態についてフローチャートを参照して説明する。図9は、第3実施形態に係る制御を説明するフローチャートである。
印刷JOBが終了すると、感光体1の空回転処理をスタートし、制御部50は、累積用紙長が所定の閾値Nより大きいか否かを判定する(ステップS31)。
ステップS31で、制御部50は、累積用紙長が所定の閾値Nより大きいと判定した場合、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより大きいか否かを判定する(ステップS32)。ステップS32において、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより大きいと判定した場合、制御部50は、感光体1の空回転を実施する(ステップS33)。次いで、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したか否かを判定する(ステップS34)。制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過していないと判定した場合、ステップS34に戻る。一方、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したと判定した場合、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長をリセットし(ステップS35)、感光体1の空回転処理を終了する。
ステップS32において、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより小さいと判定した場合、感光体1の空回転処理を終了する。
ステップS31において、制御部50は、累積用紙長が所定の閾値Nより小さいと判定した場合、制御部50は、過去の一定区間の累積用紙長が所定の閾値Lより大きいか否かを判定する(ステップS132)。ここで、過去の一定区間とは、例えば、前日であってもよいし、過去1週間であってもよい。
ステップS132において、制御部50は、過去の一定区間の累積用紙長が所定の閾値Lより大きいと判定した場合、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより大きいか否かを判定する(ステップS133)。ステップS133において、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより大きいと判定した場合、制御部50は、感光体1の空回転を実施する(ステップS134)。次いで、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したか否かを判定する(ステップS135)。制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過していないと判定した場合、ステップS135に戻る。一方、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したと判定した場合、制御部50は、過去の一定区間の累積用紙長及び前回空回転からの累積用紙長をリセットし(ステップS136)、感光体1の空回転処理を終了する。
ステップS133において、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより小さいと判定した場合、感光体1の空回転処理を終了する。
ステップS132において、制御部50は、過去の一定区間の累積用紙長が所定の閾値Lより小さいと判定した場合、感光体1の空回転処理を終了する。
制御部50による制御の第3実施形態についてさらに詳細に説明する。図10は、第3実施形態に係る制御を説明する説明図である。
例えば、所定の閾値Nを30[Km]とし、所定の閾値Mを0.1[Km]とし、所定の閾値Lを5[Km]として説明する。前回空回転からの累積用紙長とは、PCUユニットが新品の状態からの累積用紙長又は前回空回転からの累積用紙長とする。なお、過去の一定区間を前日として説明するが、この態様に限定されず、印刷JOBが使用された直近の過去の1日としてもよい。また、過去の一定区間は、1日に限定されず、1週間であってもよい。
例えば、図10に示すように、2/22に新品の状態の画像形成装置が着荷され、2/23にこの画像形成装置を使用して累積用紙長6[km]分出力したとする。2/23は、累積用紙長(6[km])が所定の閾値N(30[km])を超えない場合であって、前日の累積用紙長(6[km])が、所定の閾値L(5[km])を超え、かつ前回空回転からの累積用紙長(6[km])が、所定の閾値M(0.1[km])を超える場合であり、印刷JOBが終了すると、感光体1の空回転を実施する。すなわち、累積用紙長が所定の閾値Nを超えていない場合であっても、感光体1の空回転を実施する。また、2/23は、前回空回転からの累積用紙長が、所定の閾値M(0.1[km])を超える場合であり、印刷JOBが終了すると、感光体1の空回転を実施する。2/24は、累積用紙長が所定の閾値N(30[km])を超えない、かつ前日の累積用紙長が所定の閾値L(5[km])を超えない場合であるので、印刷JOBが終了すると、感光体1の空回転を実施しない。
累積用紙長、前回空回転からの累積用紙長、及び一定区間に使用された被転写体の累積用紙長に基づいて、感光体1の空回転を実施するか否かを決定することで、急激に使用量が増えた場合であっても、感光体1の空回転を適切なタイミングで実施できる。そのため、急激に使用量が増えた場合であっても、作像部分から付着物を効果的に除去すると共に、感光体1の寿命の短縮化を抑制できる。
[第4実施形態]
ところで、トナーリフレッシュでは、現像装置3から吐き出されたトナーが、記録材に転写されることなく、クリーニング装置6のクリーニングブレードに突入する。トナーリフレッシュを実行していない通常の状態では、記録材に転写されなかった転写残トナーが、クリーニング装置6のクリーニングブレードに突入する。ここで、転写残トナーは、帯電量が低いものや、狙いとは逆に帯電しているトナーであり、添加剤がトナーから遊離しているトナーが多い。つまり、転写残トナーよりもリフレッシュトナーの方が、クリーニング装置6のクリーニングブレードに突入する添加剤(シリカやチタン)が多い。そのため、転写残トナーよりもリフレッシュトナーの方が、フィルミングを起こす可能性が高い。第4実施形態では、このような問題を解決する。
制御部50による制御の第4実施形態についてフローチャートを参照して説明する。図11は、第4実施形態に係る制御を説明するフローチャートである。
印刷JOBが終了すると、感光体1の空回転処理をスタートし、制御部50は、累積用紙長が所定の閾値Nより大きいか否かを判定する(ステップS41)。
ステップS41において、制御部50は、累積用紙長が所定の閾値Nより大きいと判定した場合、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより大きいか否かを判定する(ステップS42)。ステップS42において、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより大きいと判定した場合、制御部50は、感光体1の空回転を実施する(ステップS43)。次いで、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したか否かを判定する(ステップS44)。制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過していないと判定した場合、ステップS44に戻る。一方、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したと判定した場合、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長をリセットし(ステップS45)、感光体1の空回転処理を終了する。
ステップS42において、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより小さいと判定した場合、制御部50は、前回空回転からの吐き出し回数(トナーリフレッシュ回数)が所定の閾値Hより大きいか否かを判定する(ステップS142)。ステップS142において、制御部50は、前回空回転からの吐き出し回数が所定の閾値Hより大きいと判定した場合、制御部50は、感光体1の空回転を実施する(ステップS143)。次いで、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したか否かを判定する(ステップS144)。制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過していないと判定した場合、ステップS144に戻る。一方、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したと判定した場合、制御部50は、前回空回転からの吐き出し回数及び前回空回転からの累積用紙長をリセットし(ステップS145)、感光体1の空回転処理を終了する。
ステップS142において、制御部50は、前回空回転からの吐き出し回数が所定の閾値Hより小さいと判定した場合、感光体1の空回転処理を終了する。
ステップS41において、制御部50は、累積用紙長が所定の閾値Nより小さいと判定した場合、制御部50は、過去の一定区間の累積用紙長が所定の閾値Lより大きいか否かを判定する(ステップS241)。ここで、過去の一定区間とは、例えば、前日であってもよいし、過去1週間であってもよい。
ステップS241において、制御部50は、過去の一定区間の累積用紙長が所定の閾値Lより大きいと判定した場合、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより大きいか否かを判定する(ステップS242)。ステップS242において、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより大きいと判定した場合、制御部50は、感光体1の空回転を実施する(ステップS243)。次いで、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したか否かを判定する(ステップS244)。制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過していないと判定した場合、ステップS244に戻る。一方、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したと判定した場合、制御部50は、過去の一定区間の累積用紙長及び前回空回転からの累積用紙長をリセットし(ステップS245)、感光体1の空回転処理を終了する。
ステップS242において、制御部50は、前回空回転からの累積用紙長が所定の閾値Mより小さいと判定した場合、制御部50は、前回空回転からの吐き出し回数(トナーリフレッシュ回数)が所定の閾値Hより大きいか否かを判定する(ステップS342)。ステップS142において、制御部50は、前回空回転からの吐き出し回数が所定の閾値Hより大きいと判定した場合、制御部50は、感光体1の空回転を実施する(ステップS343)。次いで、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したか否かを判定する(ステップS344)。制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過していないと判定した場合、ステップS344に戻る。一方、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したと判定した場合、制御部50は、過去の一定区間の累積用紙長、前回空回転からの累積用紙長、及び前回空回転からの吐き出し回数をリセットし(ステップS345)、感光体1の空回転処理を終了する。
ステップS342において、制御部50は、前回空回転からの吐き出し回数が所定の閾値Hより小さいと判定した場合、感光体1の空回転処理を終了する。
ステップS241において、制御部50は、過去の一定区間の累積用紙長が所定の閾値Lより小さいと判定した場合、感光体1の空回転処理を終了する。
累積用紙長、前回空回転からの累積用紙長、一定区間に使用された被転写体の累積用紙長及び前回空回転からの吐き出し回数に基づいて、感光体1の空回転を実施するか否かを決定することで、トナーリフレッシュを実施したとしても、感光体1の空回転を適切なタイミングで実施できる。そのため、作像部分から付着物を効果的に除去すると共に、感光体1の寿命の短縮化を抑制できる。
ところで、感光体1のフィルミングしやすさは、環境温度によっても変化する。そこで、例えば、図12に示すように、環境温度Tによって空回転時間の閾値tを設定してもよい。この場合、温度センサの一例である機内温度サーミスタ22が、環境温度を検知し、検知温度が制御部50に送信され、制御部50が、検知温度に基づいて、感光体モータ35及び現像モータ36を制御する。これにより、環境温度に応じて、感光体1の空回転時間を適正な時間にすることができ、不要な空回転を防止することができる。なお、温度センサは、機内温度サーミスタに限定されず、例えば、画像形成装置の設置場所における環境温度を検知するものでもよい。
[第5実施形態]
制御部50による制御の第5実施形態について説明する。
給紙トレイ20の内部には、収容した記録材Pの側面にフェンスを移動して突き当てることで、収容した記録材Pのサイズを検知する第1のサイズ検知手段としての公知の給紙部サイズ検知センサ43(図13)が設けられている。この給紙部サイズ検知センサとしては、例えば、先行技術文献(特開2005−280994号公報)の構成が適用できる。また、ユーザ(操作者)は、操作部41から、給紙トレイ20に収容されている記録材Pのサイズを、マニュアルで設定(マニュアルモード)するか、又は給紙部サイズ検知センサ43の検知結果から自動設定(自動モード)するか、の何れかを選択可能できるようになっている。
図13は、第5実施形態の制御部の構成を示すブロック図である。
制御部50は、図13に示すように、CPU51と、ROM52と、RAM53等を有している。ROM52には、制御プログラム等が格納されている。
制御部50の入力ポートには、操作部41と、プリント指示装置42と、プリント指示装置42、収容した記録材Pのサイズを検知する給紙部サイズ検知センサ43、搬送路の上流側に配置された記録材Pの進入(先端)を検知するレジストセンサ44、定着装置8に搬送された記録材Pを検出する定着センサ45等が接続されている。操作部41からの操作情報、プリント指示装置42からのプリント指示の情報、給紙部サイズ検知センサ43からの検知情報、レジストセンサ44からの検知情報、定着センサ45からの検知情報等、が制御部50に送信される。
制御部50の出力ポートには、感光体モータ35と、現像モータ36と、が接続されている。制御部50は、操作部41からの操作情報、プリント指示装置42からのプリント指示の情報、給紙部サイズ検知センサ43からの検知情報、レジストセンサ44からの検知情報、定着センサ45からの検知情報等に基づき、感光体モータ35及び現像モータ36を制御する。
制御部50は、装置全体の制御を司るものであり、ROM52やRAM53内に記憶している制御プログラムに基づいて、各機器の駆動を制御する。
そして、制御部50は、プリント指示装置42からのプリント情報を受信すると、操作部41での設定情報に基づいて、累積用紙長を算出する。これにより、累積用紙長の演算・制御が簡素化できる。
ところで、従来の構成では、レジストローラ19より記録材搬送方向で上流側のローラの回転数により累積用紙長を求める構成であった。このような構成では、例えば、記録材Pが、レジストローラ19まで給紙されていたときに、定着装置8に搬送された記録材Pを検出する定着センサ45でジャムを検知した場合、レジストローラ19までの距離(回転数)が加算される。すなわち、例えば、ジャム検知部110は、搬送路の上流側に配置された記録材Pの進入(先端)を検知するレジストセンサ44が、記録材Pを検知してから所定時間が経過しても、搬送路の下流側に配置された定着センサ45が記録材Pを検知しない場合に、ジャムが発生していると検知する。
そのため、レジストローラ19まで搬送された記録材Pは、ジャム時に取り除かれる可能性があり、感光体1まで到達していない記録材(感光体1に紙粉が付着する虞がない記録材)の累積用紙長を加算してしまうこととなる。そうすると、実際に感光体1を通過した累積用紙長が、目標値に到達するよりも早く、目標値に到達してしまうことになり、感光体1の無駄な空回転を実行してしまうことになる。
これに対し、第5実施形態の制御部50は、給紙トレイ20の設定情報に基づいて累積用紙長を算出し、累積用紙長の加算タイミングを副走査方向の書込み信号の開始とする。ここで、副走査方向の書き込み信号を開始するのは、記録材Pの先端が、レジストローラ19から転写位置まで搬送される時間と、感光体1が書き込み位置から転写位置まで回転する時間が一致するタイミングである。これにより、定着センサ45でジャムを検知した場合、ジャム時の用紙長、すなわちレジストローラ19に到達していない記録材の用紙長を加算することはない。そのため、累積用紙長の算出精度を向上させ、感光体1の不要な空回転を防止することができる。
[第6実施形態]
制御部50による制御の第6実施形態について説明する。
ところで、例えば、第5実施形態で説明したように、ユーザ(操作者)が、給紙トレイ20に収容されている記録材のサイズを、マニュアル設定したとする。給紙トレイ20には、A4横の記録材とレターサイズの横の記録材とが収容可能であったとする。ここで、A4横とレターサイズの横の記録材のサイズは、図14(b)に示すように、略同じサイズである。そのため、実際に給紙トレイ20に収容した記録材のサイズと、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズと、が異なってしまう虞がある。
ここで、厳密に用紙長を判定するために、搬送路内にセンサを設けてセンサのON時間から用紙長を求めることは可能である。しかしながら、A4横の記録材とレターサイズの横の記録材とは、記録材搬送方向の違いが5.9mmであるため、センサの検知精度を高くする必要がある。センサの検知精度を高くすると、記録材が斜交して搬送された場合に、誤ってジャムと判断してしまう可能性がある。
そこで、第6施形態では、実際に給紙トレイ20に収容した記録材のサイズと、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材とのサイズと、が相違した状態で、印刷動作を実行した場合、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した情報を累積用紙長として加算する。具合的は、図14(a)に示すように、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズがレターサイズの横の記録材で、トレイ内の記録材のサイズがレターサイズの横の記録材である場合、累積用紙長は、レターサイズの横の記録材として加算する。ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズがA4横の記録材で、トレイ内の記録材のサイズがレターサイズの横の記録材である場合、累積用紙長は、A4横の記録材として加算する。ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズがレターサイズの横の記録材で、トレイ内の記録材のサイズがA4横の記録材である場合、累積用紙長は、レターサイズの横の記録材として加算する。
制御部50による制御の第6実施形態についてフローチャートを参照して説明する。図15は、第6実施形態に係る制御を説明するフローチャートである。
累積用紙長判定処理をスタートし、プリント指示を受信すると(ステップS61)、制御部50は、記録材のサイズをユーザ(操作者)がマニュアル設定したか否かを判定する(ステップS62)。制御部50が、記録材のサイズをユーザ(操作者)がマニュアル設定したと判定した場合、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報から、累積用紙長を加算し(ステップS63)、累積用紙長判定処理を終了する。一方、制御部50が、記録材のサイズをユーザ(操作者)がマニュアル設定していないと判定した場合、給紙部サイズ検知センサ43の検知結果から、累積用紙長を加算し(ステップS64)、累積用紙長判定処理を終了する。
これにより、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した用紙サイズを優先して累積用紙長に加算することができる。そのため、用紙長の検知精度をあげることなく用紙長を確定することができる。その結果、不要にジャムと判断される可能性を低下させることができる。
なお、累積用紙長判定処理は、この態様に限定されない。例えば、給紙トレイ20が、A4横とレターサイズの横のように、略同じサイズの記録材を収容しない場合、記録材のサイズを検知した結果と、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報と、を比較し、累積用紙長に加算してもよい。具体的には、記録材のサイズを検知する第2のサイズ検知手段の一例である記録材サイズ検知手段を搬送経路に設ける。この記録材サイズ検知手段は、例えば、記録材に光を当て、センサのオン時間から検出するレジストセンサ44とする。なお、記録材サイズ検知手段は、この態様に限定されず、レジストローラ19の回転時間から用紙長を算出するものであってもよい。
そして、例えば、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズがA4、実際に給紙トレイ20に収容した記録材のサイズがA3のように、明らかにサイズが異なる記録材を給紙トレイ20に収容した場合、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報と、レジストセンサ44による検知結果と、が大きく異なることとなる。この場合、レジストセンサ44による検知結果を累積用紙長に加算する。
この場合について、フローチャートを参照して説明する。図16は、第6実施形態に係る制御を説明するフローチャートである。
累積用紙長判定処理をスタートし、プリント指示を受信すると(ステップS61’)、制御部50は、レジストセンサ44により、用紙サイズを検知する(ステップS62’)。次いで、制御部50は、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報と、レジストセンサ44による検知結果と、が一致するか否かを判定する(ステップS63’)。ステップS63’において、制御部50は、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報と、レジストセンサ44による検知結果と、が一致すると判定した場合、制御部50は、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報に基づいて、累積用紙長を加算し、累積用紙長判定処理を終了する(ステップS64’)。一方、ステップS63”において、制御部50は、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報と、レジストセンサ44による検知結果と、が一致しないと判定した場合、制御部50は、レジストセンサ44による検知結果に基づいて、累積用紙長を加算し、累積用紙長判定処理を終了する(ステップS65’)。
なお、A4横とレターサイズの横のように、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報と、記録材サイズ検知手段による検知結果と、が近い値の場合、記録材サイズ検知手段による検知結果が略同じになる。この場合、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報を累積用紙長に加算してもよい。
この場合について、フローチャートを参照して説明する。図17は、第6実施形態に係る制御を説明するフローチャートである。
累積用紙長判定処理をスタートし、プリント指示を受信すると(ステップS61”)、制御部50は、レジストセンサ44により、用紙サイズを検知する(ステップS62”)。次いで、制御部50は、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報と、レジストセンサ44による検知結果と、が一致するか否かを判定する(ステップS63”)。ステップS63”において、制御部50は、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報と、レジストセンサ44による検知結果と、が一致すると判定した場合、ステップS64”に進む。一方、ステップS63”において、制御部50は、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報と、レジストセンサ44による検知結果と、が一致しないと判定した場合、制御部50は、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報と、レジストセンサ44による検知結果と、が近い値であるか否かを判定する(ステップS65”)。ステップS65”において、制御部50は、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報と、レジストセンサ44による検知結果と、が近い値であると判定した場合、ステップS64”に進む。一方、ステップS65”において、制御部50は、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報と、レジストセンサ44による検知結果と、が近い値でないと判定した場合、ステップS66”に進む。
ステップS64”において、制御部50は、ユーザ(操作者)がマニュアル設定した記録材のサイズの情報に基づいて、累積用紙長を加算し、累積用紙長判定処理を終了する。
ステップS66”において、制御部50は、レジストセンサ44による検知結果に基づいて、累積用紙長を加算し、累積用紙長判定処理を終了する。
これにより、累積用紙長の検知精度を高くすることができる。そのため、不要にジャムと判断される可能性を低下させることができる。
[第7実施形態]
制御部50による制御の第7実施形態について説明する。図18は、感光体の空回転を説明する説明図である。
感光体1の空回転を実行しない通常時は、図18に示すように、印刷JOBが終了した場合、現像モータ36を停止(OFF)させて、その後所定の期間経過t1後に、感光体モータ35を停止(OFF)する。
一方、感光体1の空回転を実行する感光体空回転時は、印刷JOBが終了した場合、現像モータ36を停止(OFF)させて、その後、その後所定の期間経過t2後に、感光体モータ35を停止(OFF)する。t2は、t1より長い時間である。すなわち、感光体空回転時は、通常時より、感光体1を停止させるタイミングを遅らせ、感光体1を空回転させる。
また、感光体1の空回転を実行する感光体空回転時は、印刷JOBが終了した場合、現像モータ36を停止(OFF)させて、その後所定の期間経過t3後に、転写ローラ5を感光体1から離間させる公知の離間機構を稼働する転写接離モータを駆動する。t3は、t1より短い時間である。
制御部50による制御の第7実施形態についてフローチャートを参照して説明する。図19は、第7実施形態に係る制御を説明するフローチャートである。
感光体1の空回転処理をスタートすると、制御部50は、回収トナーを現像装置3へ送らないように制御する(ステップS71)。例えば、回収トナーを現像装置3に戻して再利用したり、回収トナーを廃棄トナーボトルに送り破棄したりする制御をするハイブリッドリサイクルシステムである場合、制御部50は、切替えレバーを破棄側に切替える。また、ハイブリッドリサイクルシステムでない場合、制御部50は、クラッチを切る又は独立モータを停止させることで、回収トナースクリュを停止させる。
次いで、制御部50は、転写ローラ5を感光体1から離間するか否かを判定する(ステップS72)。ステップS72において、制御部50は、転写ローラ5を感光体1から離間すると判定した場合、制御部50は、転写バイアスをOFFにし、転写ローラ5を感光体1から離間し(ステップS73)、ステップS74に進む。一方、ステップS72において、制御部50は、転写ローラ5を感光体1から離間しないと判定した場合、制御部50は、転写クリーニングバイアスを転写ローラ5に印加し(ステップS171)、転写ニップで記録材を挟むか否かを判定する(ステップS172)。
ステップS172において、制御部50が、転写ニップで記録材を挟むと判定した場合、制御部50は、転写ニップで記録材を挟み(ステップS173)、ステップS74に進む。一方、制御部50は、転写ニップで記録材を挟まないと判定した場合、ステップS74に進む。
ステップS74において、制御部50は、生産性優先モードであるか否かを判定する。ここで、生産性優先モードとは、画質より生産性を優先させるモードであり、ユーザ(操作者)による操作部41の操作により選択できるようになっている。ステップS74において、制御部50は、生産性優先モードでないと判定すると、現像モータ36をOFFにし(ステップS75)、感光体1の空回転を実施する(ステップS76)。次いで、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したか否かを判定する(ステップS77)。制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過していないと判定した場合、ステップS77に戻る。一方、制御部50は、感光体1の空回転時間が所定の時間tを経過したと判定した場合、感光体1の空回転処理を終了する。
ステップS74において、制御部50は、生産性優先モードであると判定すると、現像モータ36をOFFにし(ステップS275)、感光体1の空回転を実施する(ステップS276)。次いで、制御部50は、感光体1の空回転中に、プリント指示装置42又は操作部41から、印刷JOBの指示があったか否かを判定する(ステップS371)。
ステップS371において、制御部50は、感光体1の空回転中に、プリント指示装置42又は操作部41から、印刷JOBの指示があったと判定した場合、感光体1の空回転の不足時間をセットする(ステップS373)。次いで、制御部50は、感光体1の空回転を中断し(ステップS373)、現像モータ36を稼働(ON)し(ステップS374)、印刷JOBを実行する(ステップS375)。印刷JOBが終了すると、制御部50は、現像モータ36を停止(OFF)し(ステップS376)、感光体1の空回転を再開する(ステップS377)。次いで、制御部50は、感光体1が、ステップS372でセットした感光体1の空回転の不足時間分の空回転をしたか否かを判定する(ステップS378)。ステップS378において、制御部50は、ステップS372でセットした感光体1の空回転の不足時間分の空回転をしていないと判定した場合、ステップS378に戻る。一方、制御部50は、ステップS372でセットした感光体1の空回転の不足時間分の空回転をしたと判定した場合、感光体1の空回転処理を終了する。
ステップS371において、制御部50は、感光体1の空回転中に、プリント指示装置42又は操作部41から、印刷JOBの指示がないと判定した場合、ステップS77に進む。
感光体1の空回転の開始前に、転写ローラ5を離間し、感光体1の空回転の終了後に転写を当接させることで、転写ローラ5の汚れを防止できる。また、転写ローラ5の離間機構がない構成においても、感光体1の空回転の際に、転写クリーニングバイアスを印加することで、感光体1の空回転の際の転写ローラ5の汚れを防止できる。また、生産性優先モードである場合、感光体1の空回転の際に、次の印刷JOBの指示がきても、感光体1を空回転し続ける。一方、画質優先モードである(生産性優先モードでない)場合、感光体1の空回転の際に、次の印刷JOBの指示がきた場合、感光体1の空回転を中断し、印刷JOBを実行してから、中断した感光体1の空回転を再開する。これにより、画像優先モードの場合は、生産性を落として、異常画像の発生するリスクを抑え、生産性優先モードの場合、異常画像の発生するリスクが少し増えるが、生産性が向上させることができる。
なお、感光体1の空回転処理は、上述の態様に限定されない。例えば、図20に示すように、感光体1と転写ローラ5とで記録材Pを挟みながら、感光体1の空回転を実施してもよい。これにより、記録材Pと感光体1との間の研磨効果により、効果的に感光体1の付着物を除去できる。
また、図21に示すように、感光体1と転写ローラ5とで記録材Pを挟み、かつ、加熱ローラ14と加圧ローラ16とで記録材Pを挟みながら、感光体1の空回転を実施してもよい。これにより、記録材Pの位置が安定し、記録材Pと感光体1との間の研磨効果を向上させることができる。そのため、さらに効果的に感光体1の付着物を除去できる。
また、感光体1の空回転の際に使用する記録材は、感光体1の幅方向(長手方向)に広いサイズであることが望ましい。記録材Pによる研磨効果の範囲は、感光体1と接している範囲において得られるため、図22に示すように、A4縦の記録材を使用するより、A3縦又はA4横の記録材を使用したほうが、記録材Pによる研磨効果が大きい。そのため、感光体1の付着物を効果的に除去できる。
また、感光体1の空回転の際に使用する記録材は、ユーザが適切な種類(サイズ・材質)の記録材を手差しトレイから供給するようにしてもよい。その際、操作部41には、図23に示すように、例えば、「A3の用紙を手差しトレイに供給してください」と表示させてもよい。これにより、給紙トレイ20に所望のサイズの記録材が収容されていなかったときに、感光体1の付着物を効果的に除去できる。
また、感光体1の研磨に使用する記録材の材質は、適宜選択してもよい。記録材の平滑度が低いほど、表面の凹凸が大きくなるため、記録材Pによる感光体1の研磨効果は、図24に示すように、記録材の平滑度が低い程、高くなる。そのため、感光体1の研磨に使用する記録材の材質を適宜選択することで、感光体1の空回転時間を最適化することができる。そのため、感光体1の付着物を効率的に除去でき、感光体1の空回転による感光体1の寿命低下を抑制することができる。
なお、感光体1の研磨に使用する記録材の平滑度を検知する平滑度センサを設けてもよい。平滑度センサは、搬送経路にある記録材の表面の平滑度を検知するセンサであり、記録材へ光を照射する公知の光源と、基準板又は転写媒体にて反射された光を検知する公知のフォトダイオードと、を備えている。フォトダイオードに入射するレーザ光は、記録材の厚みや、記録材の表面の凹凸に応じて変化する。平滑度センサは、この変化に基づいて記録材の厚みや凹凸を示す信号を生成し出力する。この平滑度センサを用いることにより、ユーザが平滑度を入力する必要がなくなる。また、平滑度センサは、給紙カトレイ内に配置されてもよい。
ところで、転写残トナーを現像装置3に戻すトナーリサイクル構成においては、感光体1を空回転させることにより、転写残トナーが現像装置3に供給される。このため、感光体1の空回転の後は、現像装置3内の転写残トナーの割合が増え、印刷品質が低下する。
そこで、感光体1の空回転の後に、慣らし運転(現像慣らし動作)を実行し、現像装置3内の転写残トナーを撹拌してもよい。
慣らし運転の時間は、感光体1の空回転時間に応じて下記の方程式により、算出する。
Y=30×b (X≧30) 計算式1
Y=X×b (X<30) 計算式2
Y:慣らし運転の時間[sec]
X:感光体1の空回転の時間[sec]
b:係数
係数bは、使用するシステム及びサプライ、現像装置から一義的に決定される係数である。計算式1を使用するか、計算式2を使用するかの閾値である30は、これに限定されるものではなく、使用するシステム及びサプライに基づくものである。
感光体1の空回転の時間Xが所定の時間以上(例えば、30[sec]以上)である場合、慣らし運転時間Yは、計算式1で算出される。転写残トナー搬送経路内にある転写残トナーは、上限が決まっているため、感光体1を所定の時間以上空回転させても、現像装置3へ供給される転写残トナーは、一定である。
感光体1の空回転の時間Xが所定の時間未満(例えば、30[sec]未満)である場合、慣らし運転時間Yは、計算式2で算出される。感光体1の空回転時間が、所定の時間未満であれば、感光体1の空回転時間に応じて、現像装置3への転写残トナー供給が増える。
感光体1の空回転時間に基づいて、現像装置3の慣らし運転の時間を実行することで、現像装置3の慣らし運転による現像剤の劣化を抑制することができる。
また、回収トナーを廃棄トナーボトルに供給するように、切替えレバー(切替え機構)を廃棄側にした場合、廃棄トナー量は以下の計算式により算出される。
Z=30×a (X≧30) 計算式3
Z=X×a (X<30) 計算式4
Z:廃棄トナー量[mg]
X:感光体1の空回転の時間[sec]
a:係数
係数aは、使用するシステム及びサプライ、現像装置から一義的に決定される係数である。計算式3を使用するか、計算式4を使用するかの閾値である30は、これに限定されるものではなく、使用するシステム及びサプライに基づくものである。
感光体1の空回転の時間Xが所定の時間以上(例えば、30[sec]以上)である場合、廃棄トナー量Zは、計算式3で算出される。廃棄トナーボトルに収容される廃棄トナーの量は、上限が決まっているため、感光体1を所定の時間以上空回転させても、廃棄トナーボトルへ供給される転写残トナーは、一定である。
感光体1の空回転の時間Xが所定の時間未満(例えば、30[sec]未満)である場合、廃棄トナー量Zは、計算式4で算出される。感光体1の空回転時間が、所定の時間未満であれば、感光体1の空回転時間に応じて、廃棄トナーボトルへの転写残トナー供給が増える。感光体1の空回転時間と、回収トナースクリュ(転写残トナー搬送スクリュ)の駆動時間と、は同じになる。
感光体1の空回転時間に基づいて、廃棄トナー量を算出できる。
この場合について、フローチャートを参照して説明する。図25は、廃棄トナー量のカウントを説明するフローチャートである。
廃棄トナー量のカウントをスタートし、制御部50は、切替えレバーが廃棄側にあるか否かを判定する(ステップS81)。ステップS81において、制御部50は、切替えレバーが廃棄側にあると判定した場合、制御部50は、通紙動作を実施したか否かを判定する(ステップS82)。ステップS82において、制御部50は、通紙動作を実施したと判定した場合、制御部50は、転写残トナーをカウンタに加算して(ステップS83)、ステップS84に進む。一方、ステップS82において、制御部50は、通紙動作を実施していないと判定した場合、ステップS84に進む。
ステップS84において、制御部50は、プロセスコントロール等の調整動作を実行したか否かを判定する(ステップS84)。ステップS84において、制御部50は、プロセスコントロール等の調整動作を実行したと判定した場合、制御部50は、調整動作分のトナーをカウンタに加算し(ステップS85)、ステップS86に進む。一方、ステップS84において、制御部50は、プロセスコントロール等の調整動作を実行していないと判定した場合、ステップS86に進む。
ステップS86において、制御部50は、非画像部に付着したトナー(地汚れ分のトナー)をカウンタに加算する(ステップS86)。次いで、制御部50は、廃棄トナー分のトナーをカウンタに加算し(ステップS87)、廃棄トナー量のカウントを終了する。
一方、ステップS81において、制御部50は、制御部50は、切替えレバーが廃棄側にない(リサイクル側にある)と判定した場合、制御部50は、通紙動作を実施したか否かを判定する(ステップS182)。ステップS182において、制御部50は、通紙動作を実施したと判定した場合、制御部50は、転写残トナー×係数cをカウンタに加算して(ステップS183)、ステップS184に進む。一方、ステップS182において、制御部50は、通紙動作を実施していないと判定した場合、ステップS184に進む。ここで、係数cとは、使用するシステムやトナー種類によって異なる任意の係数とする。
ステップS184において、制御部50は、プロセスコントロール等の調整動作を実行したか否かを判定する(ステップS184)。ステップS184において、制御部50は、プロセスコントロール等の調整動作を実行したと判定した場合、制御部50は、調整動作分のトナー×係数cをカウンタに加算し(ステップS185)、ステップS186に進む。一方、ステップS184において、制御部50は、プロセスコントロール等の調整動作を実行していないと判定した場合、ステップS186に進む。
ステップS186において、制御部50は、非画像部に付着したトナー(地汚れ分のトナー)×係数cをカウンタに加算し(ステップS86)、廃棄トナー量のカウントを終了する。
廃棄したいトナーの量をカウントする際に、廃棄トナー量Zを加味することにより、カウンタの算出精度を上げることができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で組合わせることが可能であり、変更可能である。また、本発明の定着装置を備える画像形成装置としては複写機あるいはプリンタに限らず、ファクシミリや複数の機能を備える複合機であってもよい。