JP2017191268A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度に推定した加圧部材の温度変化量に基づいて定着部材の目標温度を補正することが可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】加熱制御部43は、定着ローラー31の温度を予め設定される目標温度Tsに調整する。推定処理部44は、定着部23の複数の動作状態の各々の継続時間に、前記動作状態の各々に個別に設定された係数を乗じて加圧ローラー32の温度変化量を推定するとともに、定着ローラー31がヒーター33により加熱されている期間において、少なくとも定着ローラー31の温度に応じて異なる前記係数を用いて前記温度変化量を推定可能である。温度補正部45は、推定処理部44により推定される前記温度変化量に基づいて目標温度Tsを補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、定着部材と加圧部材との間のニップ部を通過するシートにトナー画像を定着させる定着部を備える画像形成装置に関する。
定着部材と加圧部材との間のニップ部を通過するシートにトナー画像を定着させる定着部を備える画像形成装置では、一般に、温度センサーによって検出される定着部材の温度が目標温度になるように制御される。しかしながら、定着部材の温度が目標温度になるように制御したとしても、加圧部材の温度のばらつきによって定着不良又は高温オフセットが生じることがある。
上記のような問題を解消するために、加圧部材への蓄熱量の推定値に応じて定着部材の目標温度を切り替えるようにした画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この画像形成装置では、加圧部材及び定着部材が回転していることが検知され、且つニップ部にシートがないことが検知された時間が積算される。そして、当該積算された時間を加圧部材の蓄熱量の推定値とみなして、当該積算された時間に応じて定着部材の目標温度が切り替えられる。
特開平8−146814号公報
しかしながら、加圧部材の温度の上昇速度は一定ではなく、例えば、前記検出温度が目標温度に到達している状態と、到達していない状態とでは、加圧部材の温度の上昇速度が異なる。よって、加圧部材及び定着部材が回転していることが検知され、且つニップ部にシートがないことが検知された時間を積算するだけでは、加圧部材の温度変化量又は温度を高精度に推定することができない。
本発明の目的は、高精度に推定した加圧部材の温度変化量又は温度に基づいて加熱部を制御することが可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、作像部と、定着部と、温度検出部と、加熱制御部と、推定処理部と、温度補正部と、を備える。前記作像部は、シートにトナー画像を形成する。前記定着部は、定着部材と前記定着部材に圧接される加圧部材と前記定着部材を加熱する加熱部とを含む。前記温度検出部は、前記定着部材の温度を検出する。前記加熱制御部は、前記温度検出部による検出温度が予め設定される目標温度となるように前記加熱部を制御する。前記推定処理部は、前記定着部の複数の動作状態の各々の継続時間に、前記動作状態の各々に個別に設定された係数を乗じて前記加圧部材の温度変化量を推定するとともに、少なくとも前記定着部材が前記加熱部により加熱されている期間において、予め定められた複数の係数のうち、前記検出温度に基づいて選択される係数を用いて前記温度変化量を推定可能である。前記温度補正部は、前記推定処理部により推定される前記温度変化量に基づいて前記目標温度を補正する。
本発明によれば、高精度に推定した加圧部材の温度変化量又は温度に基づいて加熱部を制御することが可能な画像形成装置が提供される。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられる連続印字温度情報の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の定着部の動作状態を説明するための図である。 図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられる動作履歴情報の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される第1推定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される第2推定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される第3推定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられる放熱係数を決定するための関数の一例を示す図である。 図10は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される温度補正処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置の概略構成]
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置1(本発明の画像形成装置の一例)の概略構成について説明する。
図1に示される画像形成装置1は、プリンター、複写機、ファクシミリ等の各機能を備えた画像形成装置である。この画像形成装置1は、入力された画像データに基づいてシートS(本発明のシートの一例)に画像を印刷する。画像形成装置1は、原稿の画像を読み取る画像読取部10と、電子写真方式の画像形成部20とを備える。なお、本実施形態では、本発明の画像形成装置の一例として画像形成装置1を例示して説明するが、本発明はこれに限らず、例えばプリンター、ファクシミリ装置、複写機にも本発明は適用可能である。
画像読取部10は、原稿載置面を構成するコンタクトガラス11と、コンタクトガラス11に対して開閉する原稿カバー12とを備える。画像形成装置1が複写機として機能する場合は、コンタクトガラス11に原稿がセットされて原稿カバー12が閉じられた後に、不図示の操作パネルからコピー開始指示が入力されると、画像読取部10による読取動作が開始されて、原稿の画像データが読み取られる。なお、原稿カバー12には、画像読取部10による読取対象となる原稿を自動的に給送するADF(Auto Document Feeder)13が設けられている。
画像形成部20は、画像読取部10で読み取られた画像データ、又は外部の情報処理装置から入力された画像データに基づいて画像形成処理(印刷処理)を実行する電子写真方式の画像形成部である。画像形成部20は、図1に示されるように、給紙カセット21、作像部22(本発明の作像部の一例)、定着部23(本発明の定着部の一例)、及び排出部24等を備えている。
給紙カセット21に収容されたシートSは、給送ローラー等を含む給送機構によって一枚ずつ取り出される。シートSは、画像形成部20内の搬送路に沿って搬送されて、作像部22及び定着部23を経由して、排出部24へ排出される。
作像部22は、露光装置、感光体ドラム、帯電装置、現像装置、転写ローラー、クリーニングブレード、及び除電装置を備えており、感光体ドラムと転写ローラーとの間のニップ部を通過するシートSにトナー画像を形成する。
定着部23は、定着ローラー31(本発明の定着部材の一例)、加圧ローラー32(本発明の加圧部材の一例)、ヒーター33(本発明の加熱部の一例)、温度センサー34、及びシートセンサー35を含む。
定着ローラー31は、シートSに形成されたトナー画像に熱を伝達するものであり、回転可能に支持されている。定着ローラー31は、筒状のステンレス鋼等の金属によってローラー形状に形成されている。そのため、定着ローラー31は、熱容量が小さく比較的短時間でその温度が昇温される。定着ローラー31は、駆動モーター26(図2参照)からの駆動力により回転する。
ヒーター33は、定着ローラー31を加熱するものであり、例えばハロゲンランプである。ヒーター33は、タングステン等の抵抗発熱体によって定着ローラー31を内側から加熱する。なお、本発明の加熱部は、ハロゲンランプに限らず、セラミックヒーター、誘導加熱器等でもよい。
加圧ローラー32は、定着ローラー31に対向する位置に定着ローラー31に圧接して配置される。加圧ローラー32は、ステンレス鋼等の円筒型の芯金と、芯金上に形成される例えばシリコン樹脂の弾性層と、弾性層の表面を覆うフッ素樹脂等からなる離型層とを備える。定着ローラー31が回転すると、加圧ローラー32と定着ローラー31との間のニップ部を通じて定着ローラー31から加圧ローラー32へ駆動力が伝達されて、加圧ローラー32も回転する。
温度センサー34は、定着ローラー31の表面温度に応じた信号を制御部25に出力する。温度センサー34は、例えばサーミスターである。
制御部25は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性又は不揮発性の記憶部である。
具体的に、制御部25は、駆動制御部41、温度検出部42、加熱制御部43、推定処理部44、及び温度補正部45を含む。なお、制御部25は、前記制御プログラムに従って各種の処理を実行することにより各処理部として機能する。また、制御部25は、各処理部の一部又は複数の処理機能を実現する電子回路を備えるものであってもよい。
図2に示すように、制御部25は、駆動モーター26、温度センサー34、ヒーター33、シートセンサー35、及び記憶部27等に電気的に接続されている。
駆動制御部41は、駆動モーター26を制御することによって定着ローラー31を回転させる。
温度検出部42は、温度センサー34からの信号に基づいて、定着ローラー31の温度を検出する。本実施形態では、温度検出部42は、定着ローラー31の軸方向における中央位置に、定着ローラー31の表面の近傍に設けられている。なお、定着ローラー31の軸方向の端部にも温度検出部42が設けられていてもよい。
加熱制御部43は、温度検出部42による検出温度が予め設定される目標温度となるようにヒーター33を制御する。例えば、加熱制御部43は、PWM方式でヒーター33を制御する。
推定処理部44は、定着部23の複数の動作状態の各々の継続時間に、前記動作状態の各々に個別に設定された係数を乗じて加圧ローラー32の温度変化量を推定する。なお、前記動作状態は、例えば、定着部23の動作モード(後述するウォームアップモード、印字中モード、印字後状態など)、前記目標温度と前記検出温度との関係、前記加圧部材が駆動しているか否か、シートSが定着ローラー31と加圧ローラー32との間のニップ部を通過しているか否か、を含む条件の1つ又は複数の組み合わせによって区別される。
推定処理部44は、前記温度変化量に基づいて加圧ローラー32の温度を推定することもできる。例えば、推定処理部44は、過去の或る時点で算出した加圧ローラー32の推定温度に対して、前記時点以降における定着部23の複数の動作状態の各々の継続時間に、前記動作状態の各々に個別に設定された係数を乗じて推定される温度変化量を加算して、現時点における加圧ローラー32の温度を推定することもできる。
ところで、定着ローラー31の温度が目標温度になるように制御したとしても、加圧ローラー32の温度のばらつきによって定着不良又は高温オフセットが生じることがある。このような問題を解消するために、加圧部材(加圧ローラー32)への蓄熱量の推定値に応じて定着部材(定着ローラー31)の目標温度を切り替えるようにした画像形成装置が知られている。この画像形成装置では、加圧部材及び定着部材が回転していることが検知され、且つニップ部にシートがないことが検知された時間が積算される。そして、当該積算された時間を加圧部材の蓄熱量の推定値とみなして、当該積算された時間に応じて定着部材の目標温度が切り替えられる。しかしながら、加圧ローラー32の温度の上昇速度は一定ではなく、例えば、温度検出部42による検出温度が加熱制御部43における目標温度に到達している状態と、到達していない状態とでは、加圧ローラー32の温度の上昇速度が異なる。よって、定着ローラー31及び加圧ローラー32が回転していることが検知され、且つニップ部にシートSがないことが検知された時間を積算するだけでは、加圧ローラー32の温度変化量又は温度を高精度に推定することができない。
これに対して、本実施形態では、推定処理部44は、少なくとも定着ローラー31がヒーター33により加熱されている期間において、予め定められた複数の係数のうち、温度検出部42による検出温度に基づいて選択される係数を用いて前記温度変化量を推定する。
例えば、推定処理部44は、加圧ローラー32の駆動中で且つシートSが定着ローラー31と加圧ローラー32との間のニップ部を通過していない期間において、前記検出温度が前記目標温度に到達していない状態の継続時間には+6.0(本発明の第1昇温係数の一例)を乗じる。一方、推定処理部44は、加圧ローラー32の駆動中で且つシートSが定着ローラー31と加圧ローラー32との間のニップ部を通過していない期間において、前記検出温度が前記目標温度に到達している状態の継続時間には+1(本発明の第2昇温係数の一例)を乗じる。
このように、本実施形態では、温度検出部42による検出温度に基づいて選択される係数を用いて加圧ローラー32の温度変化量が推定されるので、加圧ローラー32の温度変化量を高精度に推定することができる。
なお、推定処理部44において用いられる前記係数には、加圧ローラー32の温度の上昇速度を示す昇温係数と、加圧ローラー32の温度の下降速度を示す放熱係数とが含まれている。例えば、推定処理部44は、加圧ローラー32の駆動中において、シートSが前記ニップ部を通過していない状態の継続時間には前記昇温係数を乗じて前記温度変化量を推定し、シートSが前記ニップ部を通過している状態の継続時間には前記放熱係数を乗じて前記温度変化量を推定する。
温度補正部45は、推定処理部44により推定される加圧ローラー32の温度変化量又は加圧ローラー32の温度に基づいて前記目標温度を補正する。これにより、本実施形態では、高精度に推定した加圧ローラー32の温度変化量に基づいてヒーター33を制御することができる。
シートセンサー35は、シートSの有無を検知するためのセンサーであって、前記ニップ部の出口側付近に設けられている。推定処理部44は、シートセンサー35からの信号に基づいて、シートSが前記ニップ部を通過中か否かを判別することができる。
記憶部27は、EEPROM(登録商標)などの不揮発性の記憶部である。記憶部27には、制御部25によって実行される各種の制御プログラム、及び各種のデータなどが記憶される。
記憶部27には、例えば、図3に示すような連続印字温度情報50が記憶されている。連続印字温度情報50は、予め定められた枚数以上のシートSの連続印字が行われた場合におけるシートSの種類と加圧ローラー32の温度との対応関係を示している。シートSの連続印字が長時間にわたって行われた場合、加圧ローラー32の温度は、或る温度に飽和する。この温度(飽和温度)は、例えばシートSの種類(例えば、厚さ)などに依存する。この飽和温度が、シートSの種類別に予め実験によって求められて、連続印字温度情報50として記憶されている。推定処理部44は、予め定められた枚数以上のシートSの連続印字が行われた場合に、連続印字温度情報50に基づいて加圧ローラー32の温度を推定することができる。
温度補正部45は、推定処理部44により推定される加圧ローラー32の温度と、連続印字温度情報50から取得される温度との差分に応じて、前記目標温度を補正してもよい。また、温度補正部45は、前記差分に予め定められた補正係数(例えば、3分の1)を乗じて算出される補正量を前記目標温度から減じてもよい。
[推定処理]
次に、制御部25(推定処理部44)によって実行される推定処理について説明する。前記推定処理は、加圧ローラー32の温度を推定する処理である。
本実施形態では、定着部23の動作モードは、図4に示すように、ウォームアップモードと、印字中モードと、印字後モードを含む。前記ウォームアップモードでは、前記目標温度(以下、目標温度Tsと称す)が例えば170℃に設定されて、定着ローラー31が加熱される。前記印字中モードでは、定着ローラー31の温度が所望の温度(印字温度)に保たれた状態で、シートSにトナー画像を定着する定着動作が行われる。前記印字後モードは、前記ウォームアップモードでも前記印字中モードでもない動作モードである。前記印字後モードでは、例えば、タイマー制御により、印字終了後の一定期間はレディー状態となって目標温度Tsが例えば150℃(レディー温度)に設定され、その後は停止状態となって目標温度Tsが例えば0℃に設定される。なお、図4には、目標温度Ts、検出温度Td(すなわち、温度検出部42による検出温度)、定着ローラー31の実温度、及び加圧ローラー32の実温度が示されているが、これらは、画像形成装置1の各動作モードを説明するために、実験によって求められた実測値の一例を示しているに過ぎない。
前記推定処理では、定着部23の動作状態の遷移を記録した動作履歴情報51に基づいて、加圧ローラー32の温度が推定される。動作履歴情報51は、例えば、図5に示すように、定着部23の動作モード、目標温度Ts、検出温度Td、駆動モーター26の状態、及びシートセンサー35の検知結果が、時刻とともに時系列で記録された情報である。動作履歴情報51は、例えば、制御部25の前記RAMに記録されてもよいし、記憶部27に記録されてもよい。動作履歴情報51は、一定の時間間隔(例えば0.1秒間隔)で記録されてもよいし、予め定められた条件を満たしたとき(例えば、定着部23の動作モード、駆動モーター26の状態等が変化したとき、検出温度Tdが目標温度Tsに到達したとき、など)にのみ記録されてもよい。
本実施形態では、前記ウォームアップモードの終了直後のタイミング、前記印字中モードの終了直後のタイミング、及び前記ウォームアップモードの開始直後のタイミングの3つのタイミングで前記推定処理が実行される。以下では、前記ウォームアップモードの終了直後のタイミングで実行される推定処理を第1推定処理と称し、前記印字中モードの終了直後のタイミングで実行される推定処理を第2推定処理と称し、前記ウォームアップモードの開始直後のタイミングで実行される推定処理を第3推定処理と称する。
[第1推定処理]
まず、図6を参照しつつ、制御部25(推定処理部44)によって実行される前記第1推定処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS1,S2,・・・は、制御部25により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。
<ステップS1>
まず、ステップS1において、制御部25は、動作履歴情報51に基づいて、継続時間D1を計算する。継続時間D1は、定着部23の動作モードが前記ウォームアップモードであり、且つ駆動モーター26がオフ(すなわち、駆動モーター26が停止中)である状態の継続時間である。
<ステップS2>
ステップS2において、制御部25は、動作履歴情報51に基づいて、前記ウォームアップモードの開始時点における検出温度Tdが60℃未満であるか否かを判断する。そして、60℃未満であると判断されると(S2:Yes)、処理がステップS3に移行する。一方、60℃以上であると判断されると(S2:No)、処理がステップS4に移行する。
<ステップS3>
ステップS3において、制御部25は、放熱係数Cdを0に設定する。なぜなら、前記ウォームアップモードの開始時点における検出温度Tdが60℃未満であるということは、加圧ローラー32の温度も低く、加圧ローラー32からの放熱はほとんどないと考えられるからである。
<ステップS4>
ステップS4において、制御部25は、放熱係数Cdを−3に設定する。なぜなら、駆動モーター26がオフである状態では、定着ローラー31から加圧ローラー32に熱が伝達されず、加圧ローラー32の温度が低下すると考えられるからである。
<ステップS5>
ステップS5において、制御部25は、前記ステップS1で計算された継続時間D1と、前記ステップS3又は前記ステップS4で設定された放熱係数Cdとに基づいて、加圧ローラー32の温度変化量ΔT1を推定する。具体的には、制御部25は、前記継続時間D1に前記放熱係数Cdを乗じることによって、温度変化量ΔT1を算出する。
<ステップS6>
ステップS6において、制御部25は、動作履歴情報51に基づいて、継続時間D2を計算する。継続時間D2は、定着部23の動作モードが前記ウォームアップモードであり、且つ駆動モーター26がオン(すなわち、駆動モーター26が駆動中)であり、且つ検出温度Tdが目標温度Ts未満である状態の継続時間である。
<ステップS7>
ステップS7において、制御部25は、昇温係数Cuを9に設定する。なぜなら、検出温度Tdが目標温度Ts未満である状態では、加圧ローラー32の温度がまだ低いので、加圧ローラー32の温度の上昇速度が高いと考えられるからである。
<ステップS8>
ステップS8において、制御部25は、前記ステップS6で計算された継続時間D2と、前記ステップS7で設定された昇温係数Cuとに基づいて、加圧ローラー32の温度変化量ΔT2を推定する。具体的には、制御部25は、前記継続時間D2に前記昇温係数Cu(すなわち9)を乗じることによって、温度変化量ΔT2を算出する。
<ステップS9>
ステップS9において、制御部25は、動作履歴情報51に基づいて、継続時間D3を計算する。継続時間D3は、定着部23の動作モードが前記ウォームアップモードであり、且つ駆動モーター26がオンであり、且つ検出温度Tdが目標温度Ts以上である状態の継続時間である。
<ステップS10>
ステップS10において、制御部25は、昇温係数Cuを0.3に設定する。なぜなら、検出温度Tdが目標温度Ts以上である状態では、加圧ローラー32の温度も高いので、加圧ローラー32の温度の上昇速度が低いと考えられるからである。
<ステップS11>
ステップS11において、制御部25は、前記ステップS9で計算された継続時間D3と、前記ステップS10で設定された昇温係数Cuとに基づいて、加圧ローラー32の温度変化量ΔT3を推定する。具体的には、制御部25は、前記継続時間D3に前記昇温係数Cu(すなわち0.3)を乗じることによって、温度変化量ΔT3を算出する。
<ステップS12>
ステップS12において、制御部25は、ステップS5で計算された温度変化量ΔT1と、ステップS8で計算された温度変化量ΔT2と、ステップS11で計算された温度変化量ΔT3とに基づいて、加圧ローラー32の温度を推定する。具体的には、制御部25は、直前に実行された前記推定処理(すなわち、直前に実行された前記第3推定処理)によって計算されて前記RAM又は記憶部27等に記憶されている加圧ローラー32の推定温度Tpに、前記温度変化量ΔT1と、前記温度変化量ΔT2と、前記温度変化量ΔT3とを加算することによって、加圧ローラー32の推定温度Tpを更新する。更新された推定温度Tpは、前記RAM又は記憶部27等に記憶される。そして、前記第1推定処理が終了する。
[第2推定処理]
次に、図7を参照しつつ、制御部25(推定処理部44)によって実行される前記第2推定処理の手順の一例について説明する。
<ステップS20>
まず、ステップS20において、制御部25は、直前に実行された印字処理における印字枚数が11枚未満か否かを判断する。そして、前記印字枚数が11枚未満であると判断されると(S20:Yes)、処理がステップS21に移行する。一方、前記印字枚数が11枚以上であると判断されると(S20:No)、処理がステップS31に移行する。
<ステップS21>
ステップS21において、制御部25は、動作履歴情報51に基づいて、継続時間D4を計算する。継続時間D4は、定着部23の動作モードが前記印字中モードであり、且つシートセンサー35がオフ(すなわち、シートSが前記ニップ部を通過していない状態)であり、且つ検出温度Tdが目標温度Tsに未到達である状態の継続時間である。
<ステップS22>
ステップS22において、制御部25は、昇温係数Cuを6に設定する。なぜなら、検出温度Tdが目標温度Tsに未到達である状態では、ヒーター33による加熱量が大きいので、加圧ローラー32の温度の上昇速度が高いと考えられるからである。
<ステップS23>
ステップS23において、制御部25は、前記ステップS21で計算された継続時間D4と、前記ステップS22で設定された昇温係数Cuとに基づいて、加圧ローラー32の温度変化量ΔT4を推定する。具体的には、制御部25は、前記継続時間D4に前記昇温係数Cu(すなわち6)を乗じることによって、温度変化量ΔT4を算出する。
<ステップS24>
ステップS24において、制御部25は、動作履歴情報51に基づいて、継続時間D5を計算する。継続時間D5は、定着部23の動作モードが前記印字中モードであり、且つシートセンサー35がオフであり、且つ検出温度Tdが目標温度Tsに到達後の状態の継続時間である。
<ステップS25>
ステップS25において、制御部25は、昇温係数Cuを1に設定する。なぜなら、検出温度Tdが目標温度Tsに到達後の状態では、ヒーター33による加熱量は抑えられるので、加圧ローラー32の温度の上昇速度が低いと考えられるからである。
<ステップS26>
ステップS26において、制御部25は、前記ステップS24で計算された継続時間D5と、前記ステップS25で設定された昇温係数Cuとに基づいて、加圧ローラー32の温度変化量ΔT5を推定する。具体的には、制御部25は、前記継続時間D5に前記昇温係数Cu(すなわち1)を乗じることによって、温度変化量ΔT5を算出する。
<ステップS27>
ステップS27において、制御部25は、動作履歴情報51に基づいて、継続時間D6を計算する。継続時間D6は、定着部23の動作モードが前記印字中モードであり、且つシートセンサー35がオン(すなわち、シートSが前記ニップ部を通過中)である状態の継続時間である。
<ステップS28>
ステップS28において、制御部25は、放熱係数Cdを−12.8に設定する。なぜなら、前記ニップ部を通過するシートSによって加圧ローラー32の熱が奪われて、加圧ローラー32の温度が低下すると考えられるからである。
<ステップS29>
ステップS29において、制御部25は、前記ステップS27で計算された継続時間D6と、前記ステップS28で設定された放熱係数Cdとに基づいて、加圧ローラー32の温度変化量ΔT6を推定する。具体的には、制御部25は、前記継続時間D6に前記放熱係数Cd(すなわち−12.8)を乗じることによって、温度変化量ΔT6を算出する。
<ステップS30>
ステップS30において、制御部25は、ステップS23で計算された温度変化量ΔT4と、ステップS26で計算された温度変化量ΔT5と、ステップS29で計算された温度変化量ΔT6とに基づいて、加圧ローラー32の温度を推定する。具体的には、制御部25は、直前に実行された前記推定処理(すなわち、直前に実行された前記第1推定処理)によって計算されて前記RAM又は記憶部27等に記憶されている加圧ローラー32の推定温度Tpに、前記温度変化量ΔT4と、前記温度変化量ΔT5と、前記温度変化量ΔT6とを加算することによって、加圧ローラー32の推定温度Tpを更新する。更新された推定温度Tpは、前記RAM又は記憶部27等に記憶される。そして、前記第2推定処理が終了する。
<ステップS31>
ステップS31において、制御部25は、図3に示す連続印字温度情報50に基づいて、加圧ローラー32の温度を推定する。具体的には、制御部25は、直前に実行された印字処理におけるシートの種類(厚さ及び大きさ)に対応する加圧ローラー32の飽和温度を連続印字温度情報50から取得する。そして、制御部25は、直前に実行された前記推定処理(すなわち、直前に実行された前記第1推定処理)によって計算されて前記RAM又は記憶部27等に記憶されている加圧ローラー32の推定温度Tpを、連続印字温度情報50から取得した飽和温度へと更新する。更新された推定温度Tpは、前記RAM又は記憶部27等に記憶される。そして、前記第2推定処理が終了する。
[第3推定処理]
次に、図8を参照しつつ、制御部25(推定処理部44)によって実行される前記第3推定処理の手順の一例について説明する。
<ステップS40>
まず、ステップS40において、制御部25は、動作履歴情報51に基づいて、現在の検出温度Td(すなわち、前記ウォームアップモードの開始時点の検出温度Td)が60℃未満であるか否かを判断する。そして、60℃未満であると判断されると(S40:Yes)、処理がステップS41に移行する。一方、60℃以上であると判断されると(S40:No)、処理がステップS42に移行する。
<ステップS41>
ステップS41において、制御部25は、加圧ローラー32の推定温度Tpを、現在の検出温度Tdと同じ温度に設定する。なぜなら、前記ウォームアップモードの開始時点の検出温度Tdが60℃未満にまで低下している場合には、定着ローラー31の温度と加圧ローラー32の温度はほぼ同じ温度になっていると考えられるからである。設定された推定温度Tpは、前記RAM又は記憶部27等に記憶される。そして、前記第3推定処理が終了する。
<ステップS42>
ステップS42において、制御部25は、加圧ローラー32の推定温度Tpが未設定であるか否かを判断する。そして、推定温度Tpが未設定であると判断されると(S42:Yes)、処理がステップS43に移行する。一方、推定温度Tpが設定済みであると判断されると(S42:No)、処理がステップS44に移行する。なお、推定温度Tpが未設定である状況としては、例えば、画像形成装置1において前記推定処理がまだ1度も実行されていない場合、又は、画像形成装置1の電源がオフされたことによって前記RAMに記憶されていた推定温度Tpが消失した場合などが考えられる。
<ステップS43>
ステップS43において、制御部25は、加圧ローラー32の推定温度Tpを60℃に設定する。加圧ローラー32の推定温度Tpが未設定である場合には、加圧ローラー32の推定温度Tpを高精度に推定することができない。よって、ここでは、温度補正部45によって前記目標温度が過剰に補正されて定着性が低下してしまうのを防止するために、加圧ローラー32の推定温度Tpが低めに設定される。加圧ローラー32の推定温度Tpが60℃である場合には、温度補正部45によって前記目標温度が補正されることはない。設定された推定温度Tpは、前記RAM又は記憶部27等に記憶される。そして、前記第3推定処理が終了する。
<ステップS44>
ステップS44において、制御部25は、動作履歴情報51に基づいて、継続時間D7を計算する。継続時間D7は、定着部23の動作モードが前記印字後状態であり、且つ駆動モーター26がオンである状態の継続時間である。前記印字後状態の終了後には、加圧ローラー32の表面温度を均一化するために、所定時間だけ駆動モーター26が駆動される「後駆動」が行われることがある。
<ステップS45>
ステップS45において、制御部25は、昇温係数Cuを6に設定する。なぜなら、前記後駆動時には定着ローラー31の熱が加圧ローラー32に伝達されて、加圧ローラー32の温度が上昇するからである。
<ステップS46>
ステップS46において、制御部25は、前記ステップS44で計算された継続時間D7と、前記ステップS45で設定された昇温係数Cuとに基づいて、加圧ローラー32の温度変化量ΔT7を推定する。具体的には、制御部25は、前記継続時間D7に前記昇温係数Cu(すなわち6)を乗じることによって、温度変化量ΔT7を算出する。
<ステップS47>
ステップS47において、制御部25は、動作履歴情報51に基づいて、継続時間D8を計算する。継続時間D8は、定着部23の動作モードが前記印字後状態であり、駆動モーター26がオフであり、且つ目標温度Tsが0℃以外の温度(例えば前記レディー温度)である状態の継続時間である。
<ステップS48>
ステップS48において、制御部25は、非通紙状態駆動時間Ttに基づいて、放熱係数Cdを設定する。非通紙状態駆動時間Ttとは、検出温度Tdが60℃未満になった時点から現時点までの駆動モーター26の累積駆動時間(駆動モーター26がオンである状態の継続時間)から、シートSが前記ニップ部を通過していた時間を除いた時間である。なお、非通紙状態駆動時間Ttは、検出温度Tdが60℃未満になった時点、又は画像形成装置1の電源がオンになった時点のいずれか遅い方の時点からの駆動モーター26の累積駆動時間から、シートSが前記ニップ部を通過していた時間を除いた時間であってもよい。
具体的には、制御部25は、非通紙状態駆動時間Ttに基づいて、図9に示すような関数f1によって放熱係数Cdを決定する。非通紙状態駆動時間Ttが短いと、加圧ローラー32の蓄熱量が少ないため、加圧ローラー32の温度の低加速度は速いが、非通紙状態駆動時間Ttが長くなるほど、加圧ローラー32の蓄熱量が多くなるため、加圧ローラー32の温度の低加速度は緩やかになる。よって、図9に示す関数f1のように、非通紙状態駆動時間Ttが長いほど放熱係数Cdの絶対値が小さくなるように設定されている。
<ステップS49>
ステップS49において、制御部25は、前記ステップS47で計算された継続時間D8と、前記ステップS48で設定された放熱係数Cdとに基づいて、加圧ローラー32の温度変化量ΔT8を推定する。具体的には、制御部25は、前記継続時間D8に前記放熱係数Cdを乗じることによって、温度変化量ΔT8を算出する。
<ステップS50>
ステップS50において、制御部25は、動作履歴情報51に基づいて、継続時間D9を計算する。継続時間D9は、定着部23の動作モードが前記印字後状態であり、駆動モーター26がオフであり、且つ目標温度Tsが0℃(すなわち、ヒーター33による加熱が完全に停止した状態)である状態(すなわち、前記停止状態)の継続時間である。
<ステップS51>
ステップS51において、制御部25は、非通紙状態駆動時間Ttに基づいて、図9に示すような関数f2によって放熱係数Cdを決定する。非通紙状態駆動時間Ttが短いと、加圧ローラー32の蓄熱量が少ないため、加圧ローラー32の温度の低加速度は速いが、非通紙状態駆動時間Ttが長くなるほど、加圧ローラー32の蓄熱量が多くなるため、加圧ローラー32の温度の低加速度は緩やかになる。よって、図9に示す関数f2のように、非通紙状態駆動時間Ttが短いほど放熱係数Cdが小さくなるように設定されている。また、前記停止状態では、前記レディー状態よりも加圧ローラー32の温度は低下しているので、加圧ローラー32の温度の低加速度は緩やかである。よって、関数f2によって決定される放熱係数Cdは、関数f1によって決定される放熱係数Cdよりも絶対値が小さくなるように設定されている。
<ステップS52>
ステップS52において、制御部25は、前記ステップS50で計算された継続時間D9と、前記ステップS51で設定された放熱係数Cdとに基づいて、加圧ローラー32の温度変化量ΔT9を推定する。具体的には、制御部25は、前記継続時間D9に前記放熱係数Cdを乗じることによって、温度変化量ΔT9を算出する。
<ステップS53>
ステップS53において、制御部25は、ステップS46で計算された温度変化量ΔT7と、ステップS49で計算された温度変化量ΔT8と、ステップS52で計算された温度変化量ΔT9とに基づいて、加圧ローラー32の温度を推定する。具体的には、制御部25は、直前に実行された前記推定処理(すなわち、直前に実行された前記第2推定処理)によって計算されて前記RAM又は記憶部27等に記憶されている加圧ローラー32の推定温度Tpに、前記温度変化量ΔT7と、前記温度変化量ΔT8と、前記温度変化量ΔT9とを加算することによって、加圧ローラー32の推定温度Tpを更新する。更新された推定温度Tpは、前記RAM又は記憶部27等に記憶される。そして、前記第3推定処理が終了する。
以上のように、本実施形態では、画像形成装置1の電源がオンになっている間、定着部23の動作状態に応じて、加圧ローラー32の推定温度Tpが随時更新される。特に、本実施形態では、定着部23の複数の動作状態の各々の継続時間に、前記動作状態の各々に個別に設定された係数を乗じて加圧ローラー32の温度変化量が推定されるので、加圧ローラー32の温度変化量又は温度を高精度に推定することができる。
また、本実施形態では、予め定められた枚数(例えば11枚)以上のシートSの連続印字が行われた場合に、連続印字温度情報50に基づいて加圧ローラー32の推定温度Tpが更新される。よって、加圧ローラー32の推定温度Tpと加圧ローラー32の実際の温度とのずれが徐々に拡大してしまうことを抑制することができる。
なお、加圧ローラー32の推定温度Tpと実際の温度とのずれを修正する他の方法として、例えば、計算された推定温度Tpが検出温度Tdを上回っている場合に、推定温度Tpが検出温度Td以下の温度に更新されてもよい。なぜなら、加圧ローラー32の温度が、加圧ローラー32にとっての熱源である定着ローラー31の温度を超えることは、基本的にはないからである。
加圧ローラー32の推定温度Tpと実際の温度とのずれを修正するさらに他の方法として、例えば、前記レディー状態のまま長時間が経過した場合に、その経過時間に応じて、加圧ローラー32の推定温度Tpが更新されてもよい。前記レディー状態のまま長時間が経過した場合には、加圧ローラー32の温度は、その経過時間に応じて、或る温度に飽和する。よって、経過時間毎の飽和温度の情報が予め実験によって求められて記憶部27等に記憶されていれば、推定処理部44は、前記レディー状態のまま長時間が経過した場合に、経過時間毎の飽和温度の情報に基づいて加圧ローラー32の温度を推定することができる。
[温度補正処理]
次に、制御部25(温度補正部45)によって実行される温度補正処理について説明する。前記温度補正処理は、加圧ローラー32の推定温度Trに応じて印字処理時の目標温度Ts(前記印字温度)を補正する処理である。
図10を参照しつつ、制御部25(温度補正部45)によって実行される前記温度補正処理の手順の一例について説明する。
<ステップS60>
まず、ステップS60において、制御部25は、推定処理部44によって推定された加圧ローラー32の推定温度Tpと、印字処理対象のシートSの種類に応じて連続印字温度情報50から取得される温度(飽和温度)との差分を計算する。具体的には、制御部25は、推定温度Tpから前記飽和温度を減じた結果の値を前記差分として計算する。例えば、推定温度Tpが110℃であり、印字処理対象のシートSが「普通1」のB5サイズのシートSである場合には、図3に示す連続印字温度情報50に基づいて、前記差分は110℃−95℃=15℃となる。すなわち、推定温度Tpが大きいほど前記差分も大きくなる。
<ステップS61>
ステップS61において、制御部25は、ステップS60で計算された差分に予め定められた補正係数を乗じて、温度補正量を計算する。前記補正係数は、加圧ローラー32の温度が1℃上昇した場合に、目標温度Tsを何℃低下させるべきかを示す係数であって、定着部23の構成によって最適値が異なる。例えば、加圧ローラー32の温度が3℃上昇したときに目標温度Tsを1℃低下させるのが好ましい定着部23を使用する場合には、前記補正係数は3分の1(=0.333)に設定されるのが好ましい。例えば、ステップS60で計算された差分が15であり、前記補正係数が3分の1である場合には、前記温度補正量は、15℃÷3=5℃となる。なお前記補正係数が、シートSの種類に応じて異なる値に設定されてもよい。
<ステップS62>
ステップS62において、制御部25は、印字処理対象のシートSが1枚目か否かを判断する。そして、印字処理対象のシートSが1枚目のシートSであると判断されると(S62:Yes)、処理がステップS63に移行する。一方、印字処理対象のシートSが2枚目以降のシートSであると判断されると(S62:No)、処理がステップS64に移行する。
<ステップS63>
ステップS63において、制御部25は、加熱制御部43において設定される目標温度Ts(印字温度)からステップS61で計算された前記温度補正量を減算することによって、目標温度Tsを補正する。例えば、加熱制御部43において設定される目標温度Tsが180℃であり、ステップS61で計算された前記温度補正量が5℃である場合には、補正後の目標温度Tsは、180℃−5℃=175℃となる。
<ステップS64>
ステップS64において、制御部25は、加熱制御部43において設定される目標温度Ts(印字温度)から、ステップS61で計算された前記温度補正量の2分の1を減算することによって、目標温度Tsを補正する。ただし、直前のシートSに対する補正後の目標温度Tsよりも予め定められた最低上昇温度(例えば3℃)以上高くなるように、目標温度Tsが補正される。よって、例えば、直前のシートSに対する補正後の目標温度Tsが174℃であり、加熱制御部43において設定される目標温度Tsが180℃であり、ステップS61で計算された前記温度補正量が5℃である場合には、補正後の目標温度Tsは、180℃−(5℃÷2)=177.5℃となる。また、直前のシートSに対する補正後の目標温度Tsが175℃であり、加熱制御部43において設定される目標温度Tsが180℃であり、ステップS61で計算された前記温度補正量が5℃である場合には、補正後の目標温度Tsは、175℃+3℃(最低上昇温度)=178℃となる。このように、2枚目以降のシートSに対する補正量を1枚目のシートSに対する補正量よりも小さくする(すなわち、2枚目以降のシートSに対する補正後の目標温度Tsを、1枚目のシートSに対する補正後の目標温度Tsよりも高くする)ことによって、連続印字時において定着温度が下がり過ぎて定着性が低下してしまうことを防止することができる。
<ステップS65>
ステップS65において、制御部25は、全てのシートSに対する印字処理が終了したか否かを判断する。そして、全てのシートSに対する印字処理が終了したと判断されると(S65:Yes)、前記温度補正処理が終了する。一方、未処理のシートSが存在すると判断されると(S65:No)、処理がステップS62に戻る。
なお、前記温度補正処理によって目標温度Tsを補正し過ぎることによって定着性が低下してしまうことを防止するために、例えば、前記温度補正量に上限を設けるようにしてもよい。もしくは、補正後の目標温度Tsに対して、任意の値の補正値を定着性確保補正値として加算するようにしてもよい。もしくは、前記定着性確保補正値が、シートSの種類に応じて異なる値に設定されてもよい。
なお、加熱制御部43によって設定される目標温度が、印字処理の進行に伴って相対的に低い目標温度(初期温度)から相対的に高い目標温度(最終温度)へと段階的に変更されることがある。この場合には、例えば、前記最終温度から前記温度補正量を減算した温度と、前記初期温度とを比較して、より低い方の温度を補正後の目標温度として採用してもよい。これにより、間欠印字が継続した場合でも高温オフセットを抑制することができる。また、目標温度の下げ過ぎによる定着不良を抑制するために、補正後の目標温度の下限を、前記初期温度から所定の温度(例えば15℃)だけ低い温度に設定してもよい。
1 画像形成装置
20 画像形成部
23 定着部
31 定着ローラー
32 加圧ローラー
33 ヒーター
34 温度センサー
35 シートセンサー
S シート
D1〜D9 継続時間
Ts 目標温度
Td 検出温度
Cd 放熱係数
Cu 昇温係数
ΔT1〜ΔT9 温度変化量
Tp 推定温度
Tt 非通紙状態駆動時間

Claims (9)

  1. シートにトナー画像を形成する作像部と、
    定着部材と前記定着部材に圧接される加圧部材と前記定着部材を加熱する加熱部とを含む定着部と、
    前記定着部材の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部による検出温度が予め設定される目標温度となるように前記加熱部を制御する加熱制御部と、
    前記定着部の複数の動作状態の各々の継続時間に、前記動作状態の各々に個別に設定された係数を乗じて前記加圧部材の温度変化量を推定するとともに、少なくとも前記定着部材が前記加熱部により加熱されている期間において、予め定められた複数の係数のうち、前記検出温度に基づいて選択される係数を用いて前記温度変化量を推定可能な推定処理部と、
    前記推定処理部により推定される前記温度変化量に基づいて前記目標温度を補正する温度補正部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記推定処理部は、前記加圧部材の駆動中で且つシートが通過していない期間において、前記検出温度が前記目標温度に到達していない状態の継続時間には第1昇温係数を乗じ、前記検出温度が前記目標温度に到達している状態の継続時間には前記第1昇温係数よりも小さい第2昇温係数を乗じる、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記推定処理部は、過去の或る時点で算出した前記加圧部材の推定温度に対して、前記時点以降における前記定着部の複数の動作状態の各々の継続時間に、前記動作状態の各々に個別に設定された係数を乗じて推定される温度変化量を加算して、現時点における前記加圧部材の温度を推定し、
    前記温度補正部は、前記推定処理部により推定される前記加圧部材の温度に基づいて前記目標温度を補正する、
    請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記係数には、前記加圧部材の温度の上昇速度を示す昇温係数と、前記加圧部材の温度の下降速度を示す放熱係数とが含まれる、
    請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記推定処理部は、前記加圧部材の駆動中において、シートが前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過していない状態の継続時間には前記昇温係数を乗じて前記温度変化量を推定し、シートが前記ニップ部を通過している状態の継続時間には前記放熱係数を乗じて前記温度変化量を推定する、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記推定処理部は、予め定められた枚数以上のシートの連続印字が行われた場合に、前記シートの種類と前記加圧部材の温度との対応関係を示す連続印字温度情報に基づいて前記加圧部材の温度を推定可能である、
    請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記推定処理部は、前記温度変化量に基づいて前記加圧部材の温度を推定し、
    前記温度補正部は、前記推定処理部により推定される前記加圧部材の温度と、予め定められた枚数以上のシートの連続印字が行われた場合の前記シートの種類と前記加圧部材の温度との対応関係を示す連続印字温度情報から取得される温度との差分に応じて、前記目標温度を補正する、
    請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記温度補正部は、前記差分に予め定められた補正係数を乗じて算出される補正量を前記目標温度から減じる、
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記動作状態は、前記定着部の動作モード、前記目標温度と前記検出温度との関係、前記加圧部材が駆動しているか否か、シートが前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過しているか否か、を含む条件のいずれか一つ又は複数の組み合わせによって区分される、
    請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
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