JP2017191295A - 可動ミラー衝撃吸収機構及び同機構を備えた撮像装置 - Google Patents

可動ミラー衝撃吸収機構及び同機構を備えた撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】可動ミラーのバウンドを早く収束させ、小型化やコストダウンに寄与する撮像装置を提供する。
【解決手段】ファインダ導光位置と退避位置の間を回動移動可能なメインミラー、メインミラーの回動に応じて回動し、反射位置においてメインミラーを透過した光束を反射するサブミラー、メインミラーの位置規制部に当接してファインダ導光位置を定めるストッパ、サブミラーの位置規制部に当接して反射位置を定めるサブミラーストッパ、及びメインミラーの回動軸をストッパと接離する方向に変位させる軸位置変位手段、を有し、メインミラーとサブミラーの少なくとも一方は、それぞれの位置規制部がそれぞれのストッパに当接する前に、それぞれのストッパに先行して当接する先行当接部を有すること、及び先行当接部は、ストッパに当接した後、メインミラーの軸位置変位に伴って、ストッパに対して相対位置を変化させる可動ミラー衝撃吸収機構。
【選択図】図6

Description

本発明は、撮像装置、特に一眼レフカメラに適した、メインミラー又は(及び)サブミラー等の可動ミラー衝撃吸収機構及び同機構を備えた撮像装置に関する。
一眼レフカメラの内部には、撮影光路上に挿入されて被写体光をファインダ光学系へ反射させるファインダ導光位置(ダウン位置)と、撮影光路から退避して被写体光をイメージセンサ側へ通過させる退避位置(アップ位置)に昇降回動可能なメインミラー(クイックリターンミラー)が設けられている。また、クイックリターンミラーには、メインミラーの退避位置において該メインミラーの背面に位置する退避位置と、メインミラーのファインダ導光位置において該メインミラーの一部を透過した光束を反射して焦点検出装置(測距センサ(AFセンサ)、測光センサ)に入射させる焦点検出装置導光位置との間を回動移動可能なサブミラーが設けられている。
これらのメインミラーのファインダ導光位置とサブミラーの焦点検出装置導光位置は、それぞれのミラーと対応するストッパとの機械的な当接(当接)位置で規制されている。すなわち、それぞれのミラーは対応するストッパと当接する方向に回動付勢され、同ストッパとの機械的な当接(当接)によって導光位置が定められるため、当接時にバウンド(振動)の発生が避けられない。メインミラーがバウンド(振動)すると、ファインダの観察像が安定せず観察性能や測光に悪影響を及ぼす。また、サブミラーがバウンド(振動)すると、正確な測距を行うことができず、連写性能が制限される。そのため、メインミラー及びサブミラーの回動時の衝撃を吸収してバウンドを抑制させる衝撃吸収機構が提案されてきた。
従来は、如何にしてバウンドを(小さく)少なくするかに技術的な関心が払われていた。しかし、バウンドを小さくするのは限界があり、収束させる迄の時間の短縮にも限界がある。
特開2000-131755号公報
本発明は、従来機構とは異なる技術思想により、メインミラーとサブミラーの少なくとも一方のバウンドを、簡単な構造で早く収束させることが可能で、撮像装置の小型化やコストダウンに寄与する可動ミラー衝撃吸収機構及び同機構を備えた撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、撮影光路上に位置するファインダ導光位置と、上記撮影光路上から退避する退避位置の間を回動移動可能なメインミラー;上記メインミラーの回動に応じて回動し、反射位置において上記メインミラーを透過した光束を反射するサブミラー;上記メインミラーの位置規制部に当接してファインダ導光位置を定めるメインミラーストッパ;上記サブミラーの位置規制部に当接して反射位置を定めるサブミラーストッパ;及び、上記メインミラーがファインダ導光位置と退避位置との間を回動移動するとき、上記メインミラーの回動軸を上記ストッパと接離する方向に変位させる軸位置変位手段;を有し、上記メインミラーとサブミラーの少なくとも一方は、それぞれの上記位置規制部がそれぞれのストッパに当接する前に、それぞれのストッパに先行して当接する先行当接部を有すること、及び上記先行当接部は、上記ストッパに当接した後、上記メインミラーの軸位置変位に伴って、上記ストッパに対して相対位置を変化させること、を特徴とする。
上記メインミラーとサブミラーの少なくとも一方は、上記ストッパと上記当接部が当接した後、上記軸位置変位手段によるメインミラーの軸位置の変位に伴って、上記ストッパと当接して、上記メインミラーのファインダ導光位置または上記サブミラーの反射位置を決める位置規制部を有することが実際的である。
上記軸位置変位手段は、一端部が固定軸で枢着された一対のリンクと、該一対のリンクの他端同志を枢着した連結リンクとを備え、該連結リンクの一方の軸にメインミラーを枢着することができる。
上記ストッパは、上記先行当接部と当接する位置の調整が可能であることが好ましい。
可動ミラー衝撃吸収機構を備えた撮像装置の発明は、撮影光学系によって形成された像を撮像手段により撮像する撮像装置であって、上記撮影光学系の撮影光路上に位置するファインダ導光位置と、上記撮影光路上から退避する退避位置の間を回動移動可能なメインミラー;上記メインミラーの回動に応じて回動し、反射位置において上記メインミラーを透過した光束を反射するサブミラー;上記メインミラーの位置規制部に当接してファインダ導光位置を定めるメインミラーストッパ;上記サブミラーの位置規制部に当接して反射位置を定めるサブミラーストッパ;及び、上記メインミラーがファインダ導光位置と退避位置との間を回動移動するとき、上記メインミラーの回動軸を上記ストッパと接離する方向に変位させる軸位置変位手段;を有し、上記メインミラーとサブミラーの少なくとも一方は、それぞれの上記位置規制部がそれぞれのストッパに当接する前に、それぞれのストッパに先行して当接する先行当接部を有すること、及び上記先行当接部は、上記ストッパに当接した後、上記メインミラーの軸位置変位に伴って、上記ストッパに対して相対位置を変化させること、を特徴とする。
本発明によれば、メインミラーとサブミラーのうち少なくとも一方の可動ミラーのバウンド開始を早めることができ、従って、簡単な構造で可動ミラーバウンドを早く収束させることができる。
本発明による一眼レフカメラの可動ミラー衝撃吸収機構の第1の実施形態を示す、ミラーダウン状態での全体側面図である。 同ミラーアップ状態での全体側面図である。 本発明による一眼レフカメラの可動ミラー衝撃吸収機構の第1の実施形態を示すメインミラー回りのミラーダウン状態での斜視図である。 同ミラーアップ状態での斜視図である。 同側面図である。 (A)ないし(D)は、第1の実施形態の動作状態を示す側面図である。 本発明による一眼レフカメラの可動ミラー衝撃吸収機構の軸位置変位手段の一例を示す、図5とは反対側から見た側面図である。 本発明による一眼レフカメラの可動ミラー衝撃吸収機構の第2の実施形態を示す側面図である。 (A)ないし(D)は、第2の実施形態の動作状態を示す側面図である。
図1と図2に、本発明を適用した撮像装置の一実施形態である一眼レフカメラ10の内部構造を示す。一眼レフカメラ10は、図1に示すファインダ導光位置(以下ミラーダウン位置、状態)と図2に示す退避位置(以下ミラーアップ位置、状態)に動作可能なクイックリターンミラー11を有している。クイックリターンミラー11はメインミラーM1とサブミラーM2を有する。
メインミラーM1(メインミラーシート30)が図1のミラーダウン状態にあるときには、レンズ鏡筒12の撮影レンズ系13を通った被写体光束が、メインミラーM1によって反射されてファインダ光学系14に導かれ、被写体光束の一部はメインミラーM1を透過してサブミラーM2によって反射されて焦点検出装置15に導かれる。メインミラーM1(メインミラーシート30)が図2のミラーアップ状態にあるときには、レンズ鏡筒12の撮影レンズ系13を通った被写体光束がメインミラーM1及びサブミラーM2により反射されずにイメージセンサ16へ向けて進む。なお、図1及び図2では、レンズ鏡筒12は後端付近の一部のみを示しており、撮影レンズ系13を構成する複数のレンズ(群)のうち最も後方のレンズのみを示している。焦点検出装置15は位相差方式によって合焦状態を検出する周知のものであり、図1及び図2では模式的に示している。以下の一眼レフカメラ10の説明における前後方向は、撮影レンズ系13の光軸OA(図1、図2)に沿う方向を意味し、レンズ鏡筒12(被写体)側(図1及び図2の左方)を前方とし、イメージセンサ16側(図1及び図2の右方)を後方とする。また、上下方向は、図1、図2における光軸OAに垂直な方向を意味し、ファインダ光学系14側を上方とし、焦点検出装置15側を下方とする。
ファインダ光学系14は、メインミラーM1(メインミラーシート30)に近い下方から順に、ピント板(フォーカシングスクリーン)20、透過液晶21、ディストーション補正レンズ22、ペンタゴナルダハプリズム23を有しており、さらにペンタゴナルダハプリズム23の後方に位置する接眼レンズ(図示略)を有している。ペンタゴナルダハプリズム23の後方には、接眼レンズの上方の位置に測光センサ24が設けられている。
前後方向におけるメインミラーM1(メインミラーシート30)とイメージセンサ16の間にシャッタユニット25が設けられる。シャッタユニット25は、先幕と後幕を所定の時間差で動作させて露光時間を制御するフォーカルプレーンシャッタを有しており、通常時はシャッタを閉じてイメージセンサ16側への被写体光束の進行を遮り、露光時に先幕と後幕を動作させてイメージセンサ16へ被写体光束を到達させる。
クイックリターンミラー11は、メインミラーシート30上にメインミラーM1を支持し、サブミラーシート35上にサブミラーM2を支持している。メインミラーシート30は、凹部31内にメインミラーM1を支持し凹部31の前縁にメインミラーM1よりもわずかに突出する当接部32を有している。また、凹部31の中央にはメインミラーM1(メインミラーシート30)の表裏を貫通する開口部(図示せず)が形成されている。メインミラーM1は、少なくとも開口部と重なる部分がハーフミラー領域となっており、メインミラーM1のハーフミラー領域を透過した光は開口部を通ってメインミラーM1(メインミラーシート30)の裏面側に進むことができる。
メインミラーM1(メインミラーシート30)は、ヒンジピン34により軸支されると共に、メインミラーM1(メインミラーシート30)がヒンジピン34を中心として回動するとき、該ヒンジピン34の位置を変化させる軸位置変位手段40(図3〜図6で詳細に説明する)を介して支持されている。メインミラーM1(メインミラーシート30)は、ヒンジピン34を中心とする回動とリンク機構による位置変化とによって、図1に示すミラーダウン位置と、図2に示すミラーアップ位置とに移動することができる。図1、図2に示すように、メインミラーM1(メインミラーシート30)は、ミラーダウン位置ではヒンジピン34が光軸OAに接近するとともに前方に移動し、ミラーアップ位置ではヒンジピン34が光軸OAから離反するとともに後方(上方後方)に移動する。
サブミラーM2(サブミラーシート35)は、メインミラーM1(メインミラーシート30)に対して支持軸30Aを介して軸支されている。サブミラーM2(サブミラーシート35)は、メインミラーM1(メインミラーシート30)に連動して動作する。すなわち、メインミラーM1(メインミラーシート30)が図1のミラーダウン位置にあるときには、サブミラーM2(サブミラーシート35)は、メインミラーM1(メインミラーシート30)に対して斜め後方に突出する反射位置(突出位置、焦点検出装置導光位置)に保持される。メインミラーM1(メインミラーシート30)が図2のミラーアップ位置にあるときには、サブミラーM2(サブミラーシート35)は、メインミラーM1(メインミラーシート30)の背面に沿う退避位置(格納位置)に保持される。退避位置では、サブミラーM2(サブミラーシート35)の一部が、メインミラーシート30の開口部に進入し、開口部を遮光する。
メインミラーM1(メインミラーシート30)のミラーダウン状態(図1)では、サブミラーM2(サブミラーシート35)が反射位置(突出位置)にある。メインミラーM1(メインミラーシート30)のミラーアップ状態(図2)では、サブミラーM2(サブミラーシート35)が退避位置にある。前述したリンク機構を含むミラー駆動機構(図示略)によってクイックリターンミラー11を駆動して、ミラーダウン状態とミラーアップ状態に移行させることができる。
図1のミラーダウン状態では、メインミラーM1が撮影レンズ系13とシャッタユニット25の間の撮影光路上に斜設され、撮影レンズ系13を通った被写体光束がメインミラーM1によって上方に反射される。メインミラーM1の上方にはイメージセンサ16の受光面と光学的に等価な位置にピント板20が設けられており、メインミラーM1で反射された被写体光束がピント板20に結像し、ディストーション補正レンズ22とペンタゴナルダハプリズム23と接眼レンズを経て(すなわちファインダ光学系14を介して)被写体像を観察することができる。この状態では、ペンタゴナルダハプリズム23の後方に設けた測光センサ24による測光が可能である。また、ミラーダウン状態では、ハーフミラーであるメインミラーM1を透過した所定の割合の被写体光束が、メインミラーシート30の開口部を通って後方に進み、該開口部の後方に位置するサブミラーM2によって焦点検出装置15に向けて反射される。焦点検出装置15は、サブミラーM2を経由して導かれた被写体光束を受光して位相差方式によって合焦状態を検出する。焦点検出装置15によって得られる被写体の合焦情報(合焦状態や合焦エリアなど)が透過液晶21に表示され、接眼レンズを通して被写体像と共に合焦情報を観察できる。
図2のミラーアップ状態では、メインミラーM1(メインミラーシート30)がピント板20に接近し、レンズ鏡筒12の撮影レンズ系13からシャッタユニット25及びイメージセンサ16に向けて進む露光用の被写体光束をメインミラーM1(メインミラーシート30)(及びサブミラーシート35(サブミラーM2))が遮らない状態になる。メインミラーM1(メインミラーシート30)のミラーアップ位置は、当接部32がミラーボックス(カメラボディ)に設けられたミラーストッパST3に当接して位置規制されている。
メインミラーM1(メインミラーシート30)のミラーダウン位置は、メインミラーストッパST1によって規制され、サブミラーM2(サブミラーシート35)の反射位置は、サブミラーストッパST2によって規制される。メインミラーM1(メインミラーシート30)のミラーダウン位置は、位置決定面30XがメインミラーストッパST1に当接する位置で規制され、サブミラーM2(サブミラーシート35)の反射位置は、メインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーダウン位置において位置規制された状態において、位置決定面35XがサブミラーストッパST2に当接して規制される。
メインミラーストッパST1とサブミラーストッパST2はそれぞれ、組立時に位置調節可能であり、メインミラーストッパST1とメインミラーM1(メインミラーシート30)の機械的当接位置でメインミラーM1での反射光が正しくピント板20に入射し、サブミラーストッパST2とサブミラーM2(サブミラーシート35)の機械的当接位置でサブミラーM2での反射光が正しく焦点検出装置15に入射するように調節される。メインミラーストッパST1とサブミラーストッパST2は、具体的には例えば、図示ないミラーボックスの側壁の一方に螺合された偏心ピンから構成することができる。偏心ピンは、そのねじ部がミラーボックスに螺合され、ねじ部に対して偏心した円柱形状の衝撃緩衝部材がミラーボックス内に突出する。衝撃緩衝部材は、低反発性の材料(例えば合成樹脂材料)により形成可能である。
図3ないし図6は、本発明による可動ミラーの衝撃吸収機構の第1の実施形態を示している。サブミラーM2(サブミラーシート35)は、軸位置変位手段40によってメインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーアップ位置からミラーダウン位置へ移動するとき、サブミラーストッパST2に接近し、ミラーダウン位置からミラーアップ位置に移動するとき、サブミラーストッパST2から離反するように支持されている。
まず、軸位置変位手段40を図7について説明する。軸位置変位手段40は、一対の第1、第2の定位置回動リンク41、42と、可動リンク(連結リンク)43とを有している。第1と第2の定位置回動リンク41と42は、一端部の固定軸41a、42aによってミラーボックスに枢着され、他端部の可動軸41bと42bの間に、可動リンク43が枢着された、四節回転リンクを構成している。メインミラーM1(メインミラーシート30)のヒンジピン34は、可動軸41bと共通(同軸)であり、メインミラーM1(メインミラーシート30)、第1の定位置回動リンク41及び可動リンク43は、互いに相対回動可能に連結されている。
可動リンク43は、側面視略U(L)字形状を呈していて、側面視において一方の端部が可動軸41bを介して第1の定位置回動リンク41に枢着され、中間部が可動軸42bを介して第2の定位置回動リンク42に枢着され、他方の端部に連動長穴43aが形成されている。この連動長穴43aは、メインミラーM1(メインミラーシート30)の側面に突設された連動ピン30Bに遊嵌している。
第2の定位置回動リンク42がミラーダウン位置からミラーアップ位置方向(反時計方向)に回動するとき、可動リンク43は、第2と第1の定位置回動リンク42と41に連動して、可動軸42bと41bに対して時計方向に回動しながら移動する。すなわち、可動リンク43は、瞬間中心(固定軸42aと可動軸42bを通る直線と固定軸41aと可動軸41bを通る直線の交点)を中心として回転する。
図7に二点鎖線で示したミラーアップ位置の第2の定位置回動リンク42がミラーダウン位置方向(時計方向)に回動するとき、可動リンク43は、第2と第1の定位置回動リンク42と41に連動して、反時計方向に回動しながら移動する。
メインミラーM1(メインミラーシート30)は、ミラーダウン位置において、位置決定面30XがメインミラーストッパST1に当接して位置決めされている。メインミラーM1(メインミラーシート30)は、可動リンク43に対して、ヒンジピン34を中心に反時計方向(ミラーダウン方向)に、図示しないばねによりばね付勢されており、このばね付勢力により、位置決定面30XとメインミラーストッパST1の当接関係が維持される。
メインミラーM1(メインミラーシート30)は、第2の定位置回動リンク42がミラーダウン位置からミラーアップ位置方向(反時計方向)に回動するとき、メインミラーストッパST1から離反する方向に(ヒンジピン34が固定軸41aを中心とした円弧上を)移動するとともに、連動ピン30Bが連動長穴43aに拘束されて、可動リンク43と同方向(第2の定位置回動リンク42とは反対方向)に回動する。メインミラーM1(メインミラーシート30)は、ミラーアップ位置において、当接部32がミラーストッパST3に当接して位置規制される。
第1の定位置回動リンク41は、メインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーアップ位置にあるとき、図7に二点鎖線で示すように、ほぼ水平位置にある。メインミラーM1(メインミラーシート30)は、連動ピン30Bが連動長穴43aの下部壁に当接している。この状態において、第1の定位置回動リンク41が時計方向に回動すると、メインミラーM1(メインミラーシート30)は、ばね付勢力により連動ピン30Bが連動長穴43aの下部壁に当接した状態で、可動軸41b(ヒンジピン34)がメインミラーストッパST1に接近する方向に移動するとともに、位置決定面30XがメインミラーストッパST1に接近する方向に回動し、ミラーダウン位置において、位置決定面30XがメインミラーストッパST1に当接してミラーダウン位置に位置規制される。すなわち、メインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーアップ位置からミラーダウン位置に移動するとき、メインミラーM1(メインミラーシート30)(そのヒンジピン34)はメインミラーストッパST1に向かって下方前方に移動して位置決定面30XがメインミラーストッパST1に接近する。以上は、メインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーアップ位置からミラーダウン位置に移動する際の動作であるが、ミラーダウン位置からミラーアップ位置に移動するときには、そのヒンジピン34がメインミラーストッパST1から離れる方向(上方後方)に移動(スイングアップ)して位置決定面30XがメインミラーストッパST1から離反する。
なお、メインミラーM1(メインミラーシート30)は、ミラーダウン位置及びミラーアップ位置において位置規制されているが、連動ピン30Bが連動長穴43aに遊嵌されているので、ミラーダウン位置を超えた位置またはミラーアップ位置を超えた位置まで回動可能である。
サブミラーM2(サブミラーシート35)は、位置決定面35Xと支持軸30Aを挟んで反対側に二又突起35d(図6)を有している。なお、第1、第2の定位置回動リンク41、42及び可動リンク43の形状は、図6以下では単純化して示している。二又突起35dは、支持軸30Aから径方向外方に拡幅している。この二又突起35dには、第1の定位置回動リンク41の側面に突設された回動規制ピン41gが遊嵌している。二又突起35dと回動規制ピン41gは、メインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーダウン位置及びミラーアップ位置に位置しているときには非接触であるが、メインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーダウン位置とミラーアップ位置との間で回動する過程で当接して、サブミラーM2(サブミラーシート35)の回転を規制する。
サブミラーM2(サブミラーシート35)は、メインミラーM1(メインミラーシート30)の支持軸30Aと一緒にミラーダウン位置とミラーアップ位置に移動し、さらに支持軸30Aを中心に反射位置と閉鎖位置とに回動するが、詳細は後述する。
再び、図3ないし図5に戻ると、第1の定位置回動リンク41に突設したばね掛けピン41cと、サブミラーM2(サブミラーシート35)に突設したばね掛けピン35cとの間には、引張コイルばね36が張設されている。この引張コイルばね36は、メインミラーM1(メインミラーシート30)の位置変化によって、サブミラーM2(サブミラーシート35)の付勢方向を反転する付勢方向反転ばねであり、図5に明らかなように、メインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーアップ位置とミラーダウン位置との間で移動するとき、支持軸30Aがばね掛けピン35cとばね掛けピン41cを結ぶ一直線上に位置する瞬間を境界に、ミラーアップ位置側ではサブミラーM2(サブミラーシート35)をメインミラーM1(メインミラーシート30)に沿う退避位置(格納位置)方向に回動付勢し、ミラーダウン位置側ではサブミラーM2(サブミラーシート35)をメインミラーストッパST1に接近する反射位置(突出位置、焦点検出装置導光位置)方向に回動付勢する。引張コイルばね36によるサブミラーM2(サブミラーシート35)の正逆の回動付勢力は、ミラーアップ位置では小さく(すなわち、サブミラーM2(サブミラーシート35)は弱い力でメインミラーシート30内に収納され)、ミラーダウン位置では大きく(すなわち、サブミラーM2(サブミラーシート35)は強い力でサブミラーストッパST2に当接する)ように、設定されている。
第1の定位置回動リンク41は、固定軸41aを挟んで可動軸41bが設けられた自由端部側とは異なる方向に延設された連動腕部41dと、連動腕部41dの先端部に突設されたばね係合ピン41eとを有する。第1の定位置回動リンク41は、ばね係合ピン41eと、図示しないミラーボックスの外側面に突設されたばね係合突起との間に張設されたミラーダウン付勢ばね(メインミラー付勢手段)41fによって、常にミラーアップ位置からミラーダウン位置方向に回動付勢されている。
第2の定位置回動リンク42は、固定軸42aと可動軸42bの間にミラー駆動ピン44が突設されている。ミラー駆動ピン44は、詳細は図示しないミラー駆動機構のミラー下降連動突起44aとミラー上昇連動突起44bの間に位置している。第2の定位置回動リンク42は、これらのミラー上昇連動突起44bとミラー下降連動突起44aにより、ミラーアップ動作及びミラーダウン動作が制御され、メインミラーM1(メインミラーシート30)をミラーアップ位置とミラーダウン位置に移動させる。
前述のように、ヒンジピン34は、メインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーダウン位置とミラーアップ位置との間で移動するとき、メインミラーストッパST1と接離する方向に移動する。同様に、サブミラーM2(サブミラーシート35)の支持軸30Aは、メインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーダウン位置とミラーアップ位置との間で移動するとき、サブミラーストッパST2と接離する方向に移動する(図5、図7参照)。
第1、第2の定位置回動リンク41、42は、メインミラーM1(メインミラーシート30)の左右の枠に対応させて左右に一対が設けられている。図5は、図7とは左右反対側の第1、第2の定位置回動リンク41、42を示している。
第1、第2の定位置回動リンク41、42は、サブミラーM2(サブミラーシート35)の左右の枠部に対応させて一対が設けられ、サブミラーM2(サブミラーシート35)の左右の枠部に、サブミラーストッパST2と当接して反射位置(焦点検出装置導光位置)を定める位置決定面(決定部)35Xと、先行当接面(先行当接部)35Zと、位置決定面35Xと先行当接面35Zを滑らかに接続する接続斜面35Yが設けられている。サブミラーM2(サブミラーシート35)は、メインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーアップ位置からミラーダウン位置に移動するとき、軸位置変位手段40によって、サブミラーストッパST2と接近する方向に移動し、前述のように、引張コイルばね36の力により、支持軸30Aがばね掛けピン35cとばね掛けピン41cを結ぶ直線よりミラーダウン位置方向に移動した瞬間に、支持軸30Aを中心としてサブミラーストッパST2と当接する方向に回動する(図6(A)、(B))。同サブミラーM2(サブミラーシート35)の回動は、二又突起35dの両端壁が回動規制ピン41gに当接して規制される。
先行当接面35Zは、位置決定面35XがサブミラーストッパST2と当接する前に、該サブミラーストッパST2と当接(当接)する(図6(C))。このように、位置決定面35XがサブミラーストッパST2と当接する前に、先行当接面35ZをサブミラーストッパST2と当接させることにより、サブミラーM2(サブミラーシート35)に生じるバウンド(振動)の開始を早くすることができるため、その振動の収束も早めることができる。
他方、メインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーダウン位置に達する迄には、先行当接面35ZとサブミラーストッパST2との当接は解除され、サブミラーストッパST2は接続斜面35Yと擦動しながら下方後方移動及び突出回転を継続し、メインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーダウン位置に達したときには、位置決定面35XとサブミラーストッパST2とが当接(係合)する反射位置に位置決めされる(図6(D))ため、サブミラーM2(サブミラーシート35)による被写体光の焦点検出装置15への入射が不正確になることはない。サブミラーM2(サブミラーシート35)は、反射位置では、二又突起35dと回動規制ピン41gが非接触状態にある。
図8、図9は、本発明によるカメラの可動ミラー衝撃吸収機構の第2の実施形態を示している。この実施形態は、メインミラーM1(メインミラーシート30)とそのメインミラーストッパST1との間に、本発明を適用した実施形態である。メインミラーM1(メインミラーシート30)は、その左右の枠部に、メインミラーストッパST1と当接してミラーダウン位置(ファインダ導光位置)を定める位置決定面(決定部)30Xと、先行当接面(先行当接部)30Zと、位置決定面30Xと先行当接面30Zとを滑らかに接続する接続斜面30Yが設けられている。
以上の第1、第2の実施形態では、サブミラーM2とメインミラーM1の位置決定面(決定部)35X、30X、及びサブミラーストッパST2とメインミラーストッパST1を左右両方に設けたが、左右の一方のみに設けてもよい。一方のみに設けると、位置調整が容易である。両方に設けると、サブミラーM2とメインミラーM1の正確な位置決めが可能であり、サブミラーM2(サブミラーシート35)、メインミラーM1(メインミラーシート30)が撓み(変形し)難く、剛性(強度)を上げなくても変形の防止が容易である。
メインミラーM1(メインミラーシート30)は、ミラーアップ位置(図9(A))からミラーダウン位置(図9(D))に移動するとき、図示しないミラー駆動(制御)機構によって、ヒンジピン34(可動軸41b)を中心としてメインミラーストッパST1と当接する方向に回動し、同時に軸位置変位手段40によって、メインミラーストッパST1と接近する方向に移動する(図9(B))。
先行当接面30Zは、位置決定面30XがメインミラーストッパST1と当接する前に、該メインミラーストッパST1と当接(当接)する(図9(C))。このように、位置決定面30XがメインミラーストッパST1と当接する前に、先行当接面30ZをメインミラーストッパST1と当接させることにより、メインミラーM1(メインミラーシート30)に生じるバウンド(振動)の開始を早くすることができるため、その振動の収束も早めることができる。
他方、メインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーダウン位置に達する迄には、先行当接面30ZとメインミラーストッパST1との当接は解除され、メインミラーストッパST1は接続斜面30Yと擦動しながら下方後方移動及び突出回転を継続し、メインミラーM1(メインミラーシート30)がミラーダウン位置に達したときには、位置決定面30XとメインミラーストッパST1とが当接(係合)する(図9(D))ため、メインミラーM1(メインミラーシート30)による被写体光のファインダ光学系14への入射が不正確になることはない。
以上の第1の実施形態では、サブミラーM2(サブミラーシート35)に先行当接面(先行当接部)35Zを設け、第2の実施形態ではメインミラーM1(メインミラーシート30)に先行当接面(先行当接部)30Zを設けたが、メインミラーM1(メインミラーシート30)とサブミラーM2(サブミラーシート35)の両方に先行当接面30Zと35Zを設けてもよい。
上記実施形態では、先行当接面30Z、35Z、接続斜面30Y、35Y及び位置決定面30X、35XをメインミラーM1(メインミラーシート30)、サブミラーM2(サブミラーシート35)と一体に形成したが、先行当接面(先行当接部)30Z、35ZをメインミラーM1(メインミラーシート30)、サブミラーM2(サブミラーシート35)とは異なる材料、例えば軟質の材料、低反発性材料等で形成してもよい。
上記実施形態は、一眼レフカメラに適用したが、本発明は可動ミラーを有する撮像装置に適用することができる。また、メインミラーM1のみ有し、サブミラーM2を有さないカメラに適用することもできる。
10 一眼レフカメラ
11 クイックリターンミラー
12 レンズ鏡筒
13 撮影レンズ系
14 ファインダ光学系
15 焦点検出装置
16 イメージセンサ
20 ピント板
30 メインミラーシート
30A 支持軸
30B 連動ピン
30X 位置決定面(決定部)
30Y 接続斜面
30Z 先行当接面(先行当接部)
31 凹部
32 当接部
34 ヒンジピン
35 サブミラーシート
35X 位置決定面(決定部)
35Y 接続斜面
35Z 先行当接面(先行当接部)
35c ばね掛けピン
35d 二又突起
36 引張コイルばね(サブミラー付勢手段)
40 軸位置変位手段
41 第1の定位置回動リンク(リンク)
41a 固定軸
41b 可動軸
41c ばね掛けピン
41g 回動規制ピン
42 第2の定位置回動リンク(リンク)
42a 固定軸
42b 可動軸
43 可動リンク(連結リンク)
43a 連動長穴
44 ミラー駆動ピン
M1 メインミラー
M2 サブミラー
ST1 メインミラーストッパ
ST2 サブミラーストッパ

Claims (5)

  1. 撮影光路上に位置するファインダ導光位置と、上記撮影光路上から退避する退避位置の間を回動移動可能なメインミラー;
    上記メインミラーの回動に応じて回動し、反射位置において上記メインミラーを透過した光束を反射するサブミラー;
    上記メインミラーの位置規制部に当接してファインダ導光位置を定めるメインミラーストッパ;
    上記サブミラーの位置規制部に当接して反射位置を定めるサブミラーストッパ;及び
    上記メインミラーがファインダ導光位置と退避位置との間を回動移動するとき、上記メインミラーの回動軸を上記ストッパと接離する方向に変位させる軸位置変位手段;
    を有し、
    上記メインミラーとサブミラーの少なくとも一方は、それぞれの上記位置規制部がそれぞれのストッパに当接する前に、それぞれのストッパに先行して当接する先行当接部を有すること、及び
    上記先行当接部は、上記ストッパに当接した後、上記メインミラーの軸位置変位に伴って、上記ストッパに対して相対位置を変化させること、
    を特徴とする可動ミラー衝撃吸収機構。
  2. 請求項1記載の可動ミラー衝撃吸収機構において、上記メインミラーとサブミラーの少なくとも一方は、上記ストッパと上記当接部が当接した後、上記軸位置変位手段によるメインミラーの軸位置の変位に伴って、上記ストッパと当接して上記メインミラーのファインダ導光位置または上記サブミラーの反射位置を決める位置規制部を有している可動ミラー衝撃吸収機構。
  3. 請求項1または2記載の可動ミラー衝撃吸収機構において、上記軸位置変位手段は、一端部が固定軸で枢着された一対のリンクと、該一対のリンクの他端同志を枢着した連結リンクとを備え、該連結リンクの一方の軸にメインミラーが枢着されている可動ミラー衝撃吸収機構。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載の可動ミラー衝撃吸収機構において、上記ストッパは、上記先行当接部と当接する位置の調整が可能である可動ミラー衝撃吸収機構。
  5. 撮影光学系によって形成された像を撮像手段により撮像する撮像装置であって、
    上記撮影光学系の撮影光路上に位置するファインダ導光位置と、上記撮影光路上から退避する退避位置の間を回動移動可能なメインミラー;
    上記メインミラーの回動に応じて回動し、反射位置において上記メインミラーを透過した光束を反射するサブミラー;
    上記メインミラーの位置規制部に当接してファインダ導光位置を定めるメインミラーストッパ;
    上記サブミラーの位置規制部に当接して反射位置を定めるサブミラーストッパ;及び
    上記メインミラーがファインダ導光位置と退避位置との間を回動移動するとき、上記メインミラーの回動軸を上記ストッパと接離する方向に変位させる軸位置変位手段;
    を有し、
    上記メインミラーとサブミラーの少なくとも一方は、それぞれの上記位置規制部がそれぞれのストッパに当接する前に、それぞれのストッパに先行して当接する先行当接部を有すること、及び
    上記先行当接部は、上記ストッパに当接した後、上記メインミラーの軸位置変位に伴って、上記ストッパに対して相対位置を変化させること、
    を特徴とする可動ミラー衝撃吸収機構を備えた撮像装置。
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