JP2017191655A - スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】貴金属チップの耐剥離性を向上させる。【解決手段】スパークプラグは、中心電極と、接地電極と、接地電極の一端部の近傍に溶融部を介して接合された貴金属チップと、を備える。溶融部は、接地電極の幅方向において接地電極の両方の側端部よりも内側の側端部から離れた位置にそれぞれ存在するように、貴金属チップの外形よりも外側にまで広がって形成されている。また、溶融部は、接地電極の幅方向における貴金属チップの2つの側端部のうち少なくとも一方の側端部の近傍において、接地電極の一端部から離れる方向へ突出する溶融突出部を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、スパークプラグに関する。
一般に、スパークプラグは、その先端側に中心電極と接地電極とを有している。また、従来から、スパークプラグに対する着火性の向上や耐消耗性の向上の要求に応えるために、接地電極の一端部の近傍に貴金属チップを接合したスパークプラグが用いられている。
一般に、貴金属チップと接地電極は熱膨張率が異なるため、スパークプラグの使用により冷熱サイクルを受けると、貴金属チップが接地電極から剥離してしまう可能性がある。そこで、従来から、貴金属チップの剥離を防止するためにその接合方法にさまざまな工夫がなされている(特許文献1,2)。
特開2005−123182号公報 特開2012−074271号公報
しかしながら、近年では、より過酷な使用環境でスパークプラグが使用される可能性が高まっており、貴金属チップの耐剥離性の更なる向上が要求されている。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、中心電極と、接地電極と、前記中心電極と放電ギャップを介して対向する放電面を有し前記接地電極の一端部の近傍に溶融部を介して接合された貴金属チップと、を備えたスパークプラグが提供される。このスパークプラグは、前記放電面に垂直な方向に前記接地電極と前記貴金属チップと前記溶融部を投影したときに、前記接地電極の幅方向において前記接地電極の両方の側端部よりも内側の前記側端部から離れた位置に前記溶融部がそれぞれ存在するように、前記溶融部が前記貴金属チップの外形よりも外側にまで広がって形成されているとともに、前記接地電極の幅方向における前記貴金属チップの2つの側端部のうち少なくとも一方の側端部の近傍において前記接地電極の前記一端部から離れる方向へ突出する溶融突出部を有することを特徴とする。
このスパークプラグによれば、溶融突出部の存在によって、接地電極と貴金属チップの境界近傍における酸化スケールの発生を抑制することができ、貴金属チップの対剥離性が向上する。
(2)上記スパークプラグにおいて、前記放電面に垂直な方向に前記接地電極と前記貴金属チップと前記溶融部を投影したときに、
前記接地電極の幅方向における前記貴金属チップの最大チップ幅をW、
前記貴金属チップの中央を通り、前記幅方向と垂直な長手方向に延びる直線をLa、
前記貴金属チップの前記一方の側端部に接し、前記長手方向に伸びる接線をLb、
前記直線Laからの前記幅方向の距離が±W/4以内である範囲内において、前記溶融部のうち前記接地電極の前記一端部から最も遠い第1位置をP1、
前記接線Lbからの前記幅方向の距離が±0.2mm以内である範囲内において、前記溶融突出部のうち前記接地電極の前記一端部から最も遠い第2位置をP2、
前記長手方向における前記第2位置P2と前記第1位置P1との間の長さをΔyとしたとき、
Δy≧0.1mm、
であるものとしてもよい。
この構成によれば、貴金属チップの対剥離性が更に向上する。
(3)上記スパークプラグにおいて、前記放電面に垂直な方向に前記接地電極と前記貴金属チップと前記溶融部を投影したときに、前記溶融突出部は、前記接地電極の幅方向における前記貴金属チップの前記2つの側端部の近傍にそれぞれ存在するものとしてもよい。
この構成によれば、2つの溶融突出部を有するので、貴金属チップの対剥離性が更に向上する。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、スパークプラグの製造方法、スパークプラグ用の接地電極の製造方法等の形態で実現することができる。
一実施形態としてのスパークプラグを示す正面図。 接地電極の先端部を貴金属チップの放電面に垂直な方向に投影した平面図。 接地電極の形状的特徴の説明図。 貴金属チップの接合工程を示す説明図。 貴金属チップの接合工程を示す説明図。 他の実施形態における貴金属チップの接合工程を示す説明図。 更に他の実施形態における貴金属チップの接合工程を示す説明図。 図7の整合工程によって得られた接地電極を示す説明図。 他の実施形態における接地電極を示す説明図。 更に他の実施形態における接地電極を示す説明図。 更に他の実施形態における接地電極を示す説明図。 溶融突出部による酸化スケールの進展への影響の実験結果を示す図。 溶融突出部による酸化スケールの進展への影響の実験結果を示す図。 溶融突出部による酸化スケールの進展への影響の実験結果を示す図。 溶融突出部による酸化スケールの進展への影響の実験結果を示す図。
図1は、本発明の一実施形態としてのスパークプラグ100を示す正面図である。図1において、スパークプラグ100の火花放電ギャップSGが存在する下側をスパークプラグ100の先端側と定義し、上側を後端側と定義して説明する。このスパークプラグ100は、絶縁体10と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40と、主体金具50とを備えている。絶縁体10は、軸線Oに沿って延びる軸孔を有している。なお、軸線Oを「中心軸」とも呼ぶ。中心電極20は、軸線Oに沿って延びる棒状の電極であり、絶縁体10の軸孔内に挿入された状態で保持されている。接地電極30は、その基端部が主体金具50の主体金具先端部51の先端面52に固定され、先端部が中心電極20と対向する電極である。端子金具40は、電力の供給を受けるための端子であり、中心電極20に電気的に接続されている。中心電極20の先端には、貴金属チップ22が溶接されており、接地電極30の一端部の近傍の内面にも貴金属チップ32が溶接されている。接地電極30の貴金属チップ32の表面は、接地電極30の放電面としての機能を有する。これらの貴金属チップ22,32は、Pt(白金)やIr(イリジウム)などの貴金属、又は、貴金属を含む合金で形成されている。中心電極20の貴金属チップ22は省略してもよい。なお、図1では、図示の便宜上、これらの貴金属チップ22,32が実際よりも大きなサイズで描かれている。2つのチップ22,32の間には、火花放電ギャップSGが形成されている。主体金具50は、絶縁体10の周囲を覆う筒状の部材であり、絶縁体10を内部に固定している。主体金具50の外周には、ねじ部54が形成されている。ねじ部54は、ねじ山が形成された部位であり、スパークプラグ100をエンジンヘッドに取付ける際にエンジンヘッドのねじ孔に螺合する。ねじ部54の先端側には、ねじ山が形成されていない主体金具先端部51がある。
図2(A)は、実施形態のスパークプラグの接地電極30の先端部を、貴金属チップ32の表面(放電面)に垂直な方向に投影した平面図である。ここでは、接地電極30の幅方向Xと、それに垂直な長手方向Yとが示されている。貴金属チップ32は、接地電極30の長手方向の端部30edの近傍に溶融部34を介して接合されている。この溶融部34は、例えば、レーザー溶接で貴金属チップ32を接地電極30に接合する際に形成される部分であり、貴金属チップ32の外形よりも外側にまで広がって形成されている。また、溶融部34は、貴金属チップ32の裏面側の全体にわたって形成されている。溶融部34は、長手方向Yにおいて接地電極30の端部30edに達していることが好ましい。幅方向Xにおける溶融部34の左右には、接地電極30の母材部分(溶融部となっていない部分)が存在する。換言すれば、この平面図において、溶融部34は、接地電極30の幅方向Xにおいて、接地電極30の両方の側端部30sよりも内側の位置であって、かつ、両方の側端部30sから離れた位置に、溶融部34がそれぞれ存在するように形成されている。この溶融部34は、更に、接地電極30の幅方向Xにおける貴金属チップ32の一方の側端部32sの近傍において、長手方向Yにおける接地電極30の端部30edから離れる方向へ突出する溶融突出部34pを有する。この溶融突出部34pは、後述するように、溶融部34と接地電極30との間の境界近傍における酸化スケールの発生を抑制する効果を有する。なお、以下の説明では、貴金属チップ32や溶融部34と区別するために、これらを含まない接地電極30の部分を「接地電極母材30」とも呼ぶ。
図2(B)は、比較例としての接地電極130の平面図を示している。この比較例は、溶融部34が溶融突出部34pを有していない点を除いて、図2(A)に示した実施形態と同じ構成を有する。ここでは、溶融部34の中心Cを始点として、接地電極母材30の熱膨張の大きさを示す熱膨張ベクトルE30と、溶融部34の熱膨張の大きさを示す熱膨張ベクトルE34とを示している。また、図2(B)の右側には、これらの熱膨張ベクトルE30,E34のX方向成分E30x,E34xとY方向成分E30y,E34yも示している。一般に、接地電極母材30の熱膨張ベクトルE30は、溶融部34の熱膨張ベクトルE34よりも大きい。溶融部34の中心Cから遠い位置では、溶融部34と接地電極母材30の熱膨張量の差が大きいので、接地電極母材30が高温になると、溶融部34と接地電極母材30の界面に大きな応力が発生する。高温時にこのような大きな応力が発生すると、溶融部34と接地電極母材30の界面に酸化物(酸化スケール)が形成されて進展し易くなる傾向にある。このような酸化スケールは、貴金属チップ32の対剥離性を低下させる要因となる。
一方、図2(A)に示す実施形態では、金属チップ32の一方の側端部32sの近傍に溶融突出部34pが形成されているので、この溶融突出部34pが、接地電極母材30のX方向に沿った熱膨張を妨害する障害物として機能する。この結果、接地電極母材30の熱膨張ベクトルE30のX方向成分E30xが図2(B)に示す比較例に比べて小さくなり、溶融部34と接地電極母材30の熱膨張量の差(特にX方向成分E30x,E34xの差)も小さくなる。従って、この実施形態では、溶融部34と接地電極母材30の界面に発生する応力が比較例よりも小さくなり、酸化スケールの形成も抑制されるので、貴金属チップ32の対剥離性が向上する。
図3は、図2(A)に示した接地電極30の形状的特徴の説明図である。ここでは、以下のような符号が使用されている。
(1)最大チップ幅W:接地電極30の幅方向Xにおける貴金属チップ32の最大幅
(2)直線La:貴金属チップ32の中央を通り接地電極30の長手方向Yに延びる直線
(3)接線Lb:貴金属チップ32の側端部32sに接し、長手方向Yに伸びる接線
(4)第1位置P1:溶融部34のうち、直線Laからの幅方向Xの距離が±W/4以内である範囲内において接地電極30の一端部30edから最も遠い部分の位置
(5)第2位置P2:溶融突出部34pのうち、接線Lbからの幅方向Xの距離が±0.2mm以内である範囲内において接地電極30の一端部30edから最も遠い部分の位置
(6)長さΔy:長手方向Yにおける第2位置P2と第1位置P1との間の長さ
第2位置P2と第1位置P1との間の長さΔyは、以下を満足することが好ましい。
Δy≧0.1mm …(1)
この(1)式を満足すれば、溶融突出部34pが長手方向Yに沿って十分に長く突出しているので、貴金属チップ32の対剥離性が更に向上する。なお、この長さΔyは、図3の平面図において接地電極30の内面30inで観察される寸法であり、接地電極30の内部(内面30inよりも深い部分)では、溶融突出部34pがより奥の方向(図3の−Y方向)に伸びていてもよい。
図4,図5は、接地電極30に貴金属チップ32を接合する工程を示す説明図である。図4(B)は貴金属チップ32を載置するための接地電極30の平面図であり、図4(A)はそのA−A断面図であって、貴金属チップ32を載置する様子を示している。接地電極30の端部30edの近傍には、貴金属チップ32を載置するための載置部30rが形成される。この載置部30rは、接地電極30の内面30inよりも窪んだ凹状部分である。
図5は、接地電極30に貴金属チップ32を載置した後に、照射部200を用いてレーザー光LBを照射する様子を示している。レーザー光LBは、接地電極30の端部30edの側から接地電極30と貴金属チップ32の境界を照射しており、接地電極30と貴金属チップ32の境界を溶融させて溶融部34(図2,図3)を形成することによって両者を接合する。このとき、照射部200を、接地電極30の幅方向Xに沿って往復で走査させることによって、レーザー光LBを接地電極30の幅方向Xに走査させることが好ましい。例えば、往路(+X方向の走査)では、接地電極30と貴金属チップ32の境界よりも貴金属チップ32にやや寄った位置で走査が行われ、復路(−X方向の走査)では、接地電極30と貴金属チップ32の境界よりも接地電極30にやや寄った位置で走査が行われる。この接合方法では、レーザー光LBの照射を制御することによって溶融突出部34pを形成することができ、貴金属チップの対剥離性を向上させることが可能である。特に、接地電極30と貴金属チップ32の境界よりも接地電極30にやや寄った位置で走査を行う場合に、貴金属チップ32の両方の側端部32sの近傍においてレーザー光LBの出力を十分な大きさに維持することにより、貴金属チップ32の側端部32sの近傍に形成される溶融突出部34pを大きくすることが可能である。
なお、通常は貴金属チップ32よりも接地電極母材30の方が溶融し易いので、図5のようにレーザー光LBを照射して接合を行うと、貴金属チップ32の裏面側に、貴金属チップ32の外形よりも広い範囲にわたって溶融部34が形成される。また、接地電極30の内部における溶融部34の範囲は、接地電極30の内面30inで観察される範囲よりも、より長手方向Yの奥側(図3の−Y側)の範囲にわたって広がる。
図6は、他の実施形態における貴金属チップ32の接合工程を示す説明図である。この例では、接地電極30に凹状の載置部30r(図4)が形成されておらず、接地電極30の内面30in上に貴金属チップ32が載置される。この場合にも、図5と同様に、接地電極30と貴金属チップ32の境界にレーザー光LBを照射することにより、接地電極30と貴金属チップ32の境界を溶融させて溶融部34(図2,図3)を形成することが可能である。
図7は、他の実施形態における貴金属チップ32の接合工程を示す説明図である。この例では、貴金属チップ32の端部32edが、接地電極30の端部30edよりも長手方向Yの外側に突出した状態で貴金属チップ32が接地電極30に載置され、レーザー光LBが照射される。この場合には、照射部200を斜めに傾けて、接地電極30と貴金属チップ32の境界にレーザー光LBを照射するようにしてもよい。
図8は、図7の接合工程によって貴金属チップ32が接合された接地電極30を示している。この例では、貴金属チップ32の長手方向の端部32edが、接地電極30の端部30edよりも長手方向Yに突出した状態で、貴金属チップ32が接地電極30に接合されている。この場合にも、図3と同様に、溶融部34に溶融突出部34pが形成されているので、図3と同様な効果を奏する。
図9は、他の実施形態における接地電極30を示す説明図である。この接地電極30は、接地電極30の幅方向Xにおける貴金属チップ32の2つの側端部32sの両方の近傍に、溶融突出部34pがそれぞれ形成されている点が図3と異なっており、他の構成は図3と同じである。この場合にも、2つの溶融突出部34pのそれぞれが、上述した(1)式を満足することが好ましい。溶融部34に2つの溶融突出部34pを設けるようにすれば、貴金属チップ32の対剥離性を更に向上させることが可能である。
図10,図11は、更に他の実施形態における接地電極30を示す説明図である。図10の接地電極30は、貴金属チップ32の平面形状が台形である点が図9と異なっており、他の構成は図9と同じである。また、図11の接地電極30は、貴金属チップ32の平面形状が円形である点が図9と異なっており、他の構成は図9と同じである。これらの接地電極30も、図9に示した接地電極とほぼ同様の効果を奏する。なお、これらの場合にも、2つの溶融突出部34pの一方は省略可能である。
図12は、溶融突出部34pによる酸化スケールの進展への影響に関する実験結果を示す図である。使用したサンプルの形状は図3と同様であり、その仕様は以下の通りである。
・接地電極30:Ni系合金、1.3mm×2.7mm
・貴金属チップ32:Pt−Ni合金、1.3mm×1.3mm
・溶融突出部34pの個数:1カ所
・2つの位置P1,P2の間の長さΔy:0.05mm〜0.20mm
・溶融突出部34pの位置Δ:−0.4mm〜+0.4mm
なお、溶融突出部34pの位置Δは、溶融突出部34pのうちの最も突出した部分が、貴金属チップ32の側端部32sの接線Lb上にあるときを±0とし、接線Lbよりも貴金属チップ32の外側にずれた位置をプラスとし、接線Lbよりも貴金属チップ32の内部にずれた位置をマイナスとした。
図12の試験条件は、以下の通りである。
・温度条件:接地電極30の先端の最高温度1100℃
・冷熱サイクル:2分加熱1分徐冷で3000サイクル
各サンプルについて、冷熱サイクルの後に、接地電極30の中心を通る直線Laにおいて接地電極30と貴金属チップ32を切断して金属顕微鏡で観察し、両者の界面で進展する酸化スケールの長さを測定した。また、酸化スケールの進展長さを界面の長さで除算した値を、酸化スケール進展率として算出した。図12において、白の二重丸が付されているサンプルは、酸化スケール進展率が50%未満であったことを示し、白丸が付されているサンプルは、酸化スケール進展率が50%以上であったことを示している。但し、白丸が付されているサンプルも、溶融突出部34pの無いサンプル(図示省略)に比べると、酸化スケール進展率は小さくなっている。一般に、接地電極30と貴金属チップ32の界面における酸化スケールの進展率が小さいほど、貴金属チップ32の対剥離性が高い傾向にある。
図12の実験結果から理解できるように、溶融突出部34pの位置Δは、貴金属チップ32の側端部32sの接線Lbからの幅方向Xの距離が±0.2mm以内の範囲内にあることが好ましい。また、第2位置P2と第1位置P1との間の長さをΔyは、0.1mm以上であることが好ましい。これらのパラメータの範囲を満足すれば、酸化スケール進展率が小さいので、貴金属チップ32の対剥離性がより向上する。
図13は、溶融突出部34pによる酸化スケールの進展への影響に関する他の実験結果を示す図である。図12との実験条件の違いは、平面形状が正方形状の貴金属チップ32を使用する代わりに、直径1.5mmの円形の貴金属チップ32を使用した点だけであり、他の実験条件は図12と同じである。図13においても、図12とほぼ同じ結果が得られたことが理解できる。
図14は、溶融突出部34pによる酸化スケールの進展への影響に関する更に他の実験結果を示す図である。図12との実験条件の違いは、冷熱サイクル数を5000サイクルとした点、および、長さΔyと溶融突出部34pの位置Δのパラメータをより狭い範囲とした点だけであり、他の実験条件は図12と同じである。図14の実験結果から、溶融突出部34pの位置Δが貴金属チップ32の側端部32sの接線Lb上にあることが最も好ましいことが理解できる。
図15は、溶融突出部34pによる酸化スケールの進展への影響に関する更に他の実験結果を示す図である。図14との実験条件の違いは、溶融突出部34pの数を2個とした点だけであり、他の実験条件は図14と同じである。図14と図15の実験結果から、溶融突出部34pを2個設ける方が好ましいことが理解できる。
・変形例
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
・変形例1:
スパークプラグとしては、図1に示したもの以外の種々の構成を有するスパークプラグを本発明に適用することが可能である。特に、端子金具や絶縁体の具体的な形状については、様々な変形が可能である。
10…絶縁体
20…中心電極
22…貴金属チップ
30…接地電極(接地電極母材)
30ed…接地電極の端部
30in…接地電極の内面
30r…接地電極に形成された貴金属チップの載置部
30s…接地電極の側端部
32…貴金属チップ
32ed…貴金属チップの端部
32s…貴金属チップの側端部
34…溶融部
34p…溶融突出部
40…端子金具
50…主体金具
51…主体金具先端部
52…先端面
54…ねじ部
100…スパークプラグ
130…接地電極
200…照射部

Claims (3)

  1. 中心電極と、接地電極と、前記中心電極と放電ギャップを介して対向する放電面を有し前記接地電極の一端部の近傍に溶融部を介して接合された貴金属チップと、を備えたスパークプラグであって、
    前記放電面に垂直な方向に前記接地電極と前記貴金属チップと前記溶融部を投影したときに、前記接地電極の幅方向において前記接地電極の両方の側端部よりも内側の前記側端部から離れた位置に前記溶融部がそれぞれ存在するように、前記溶融部が前記貴金属チップの外形よりも外側にまで広がって形成されているとともに、前記接地電極の幅方向における前記貴金属チップの2つの側端部のうち少なくとも一方の側端部の近傍において前記接地電極の前記一端部から離れる方向へ突出する溶融突出部を有することを特徴とするスパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記放電面に垂直な方向に前記接地電極と前記貴金属チップと前記溶融部を投影したときに、
    前記接地電極の幅方向における前記貴金属チップの最大チップ幅をW、
    前記貴金属チップの中央を通り、前記幅方向と垂直な長手方向に延びる直線をLa、
    前記貴金属チップの前記一方の側端部に接し、前記長手方向に伸びる接線をLb、
    前記直線Laからの前記幅方向の距離が±W/4以内である範囲内において、前記溶融部のうち前記接地電極の前記一端部から最も遠い第1位置をP1、
    前記接線Lbからの前記幅方向の距離が±0.2mm以内である範囲内において、前記溶融突出部のうち前記接地電極の前記一端部から最も遠い第2位置をP2、
    前記長手方向における前記第2位置P2と前記第1位置P1との間の長さをΔyとしたとき、
    Δy≧0.1mm、
    であることを特徴とするスパークプラグ。
  3. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記放電面に垂直な方向に前記接地電極と前記貴金属チップと前記溶融部を投影したときに、前記溶融突出部は、前記接地電極の幅方向における前記貴金属チップの前記2つの側端部の近傍にそれぞれ存在することを特徴とするスパークプラグ。
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