JP2017192297A - マルチレベル電力変換装置およびマルチレベル電力変換装置の制御方法 - Google Patents

マルチレベル電力変換装置およびマルチレベル電力変換装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストにより複数の平滑コンデンサの初期電圧を均等に充電することができるマルチレベル電力変換装置を提供する。【解決手段】交流電力を直流電力に変換するコンバータ部210と、コンバータ部210の直流電力を交流電力に変換するインバータ部220と、コンバータ部210およびインバータ部220の直流リンク部に直列接続された複数の平滑コンデンサC1〜C4とを有し、複数レベルの電圧を出力するマルチレベル電力変換装置において、3相交流電源からの3相交流を入力とし、90度位相差の2組の単相交流を出力するスコットトランス700と、前記スコットトランス700の2次側から出力される電流を前記複数の平滑コンデンサC1〜C4に対応して設けたダイオードD1〜D4によって各々半波整流して前記各平滑コンデンサC1〜C4に導くダイオード整流部900と、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチレベル電力変換装置に係り、直流リンク部の平滑コンデンサの予備充電に関する。
直流リンク部に平滑コンデンサを持つ電力変換装置には、電源投入時に平滑コンデンサに流れる突入電流を抑制するための予備充電回路が必要である。予備充電回路を持つ電力変換装置の先行技術としては、例えば特許文献1に記載のもの(特許文献1の図1および段落番号「0022」〜「0048」)がある。
この特許文献1には、主インバータ装置の起動前に、主インバータ装置内の平滑コンデンサを一定電流で充電するための制御信号により駆動制御される補機用インバータ装置から、交流リアクトル、昇圧トランスおよび整流器を介して平滑コンデンサへプリチャージ(予備充電)を行うことが記載されている。
特開平10−66388号公報 特開平7−79574号公報 特開2003−169480号公報
「トランジスタ技術」、CQ出版社、pp.100〜101、2016年4月号
前述した特許文献1には、出力電圧のレベル数が3以上であるマルチレベル電力変換装置の場合、すなわち平滑コンデンサが複数ある場合について考慮されていない。
ここで、特許文献1の技術を、5レベル電力変換装置に適用した場合の構成を図4に示す。図4において、図示省略の高圧電源は、高圧遮断器100(第1の遮断器)および5レベル電力変換装置200を介して負荷、例えば電動機300に接続されている。
5レベル電力変換装置200の210は、入力された高圧電源の交流電力を直流電力に変換するコンバータ部であり、220はコンバータ部210の直流出力を交流電力に変換するインバータ部であり、C1〜C4はコンバータ部210およびインバータ部220の直流リンク部の直流電圧を分圧するために直列接続された平滑コンデンサである。
コンバータ部210およびインバータ部220を構成する複数の半導体スイッチング素子は、図示省略の制御部によってON/OFF制御され、これによって平滑コンデンサC1〜C4に各々蓄えられたエネルギーを用いてインバータ部220には4分圧に対応する5レベルの電位を有する交流出力が生成される。
図示省略の低圧3相電源の3相交流出力は、遮断器400(第2の遮断器)、補機用インバータ810、交流リアクトル820および昇圧トランス600を介して整流器830の交流入力側に接続され、整流器830の、正側出力端は平滑コンデンサC1の正極に、負側出力端は平滑コンデンサC4の負極に各々接続されている。
5レベル電力変換装置200の起動前に、制御部が遮断器400をONし、平滑コンデンサC1〜C4を定電流充電するための制御信号を補機用インバータ装置810に与えて駆動させることで、整流器830の直流出力によって平滑コンデンサC1〜C4を充電(予備充電)するものである。
この場合平滑コンデンサC1〜C4は、各々の平滑コンデンサの内部抵抗値により分圧された電圧で充電され、各々の内部抵抗値にはばらつきがあるため均等な電圧とならない。平滑コンデンサC1〜C4の電圧のばらつきが大きくなれば、一部の平滑コンデンサやそれに接続される半導体スイッチング素子に過大な電圧が印加され、半導体スイッチング素子の過電圧破壊につながる。
また5レベル電力変換装置200の交流側電圧波形(出力電圧波形)へも影響を及ぼし、交流側電流(出力電流)の波形歪の原因ともなる。
マルチレベル電力変換装置において、平滑コンデンサの電圧を制御し均等化する方法は種々提案されており、例えば特許文献2、3に公開されている。しかしながらこれらの方法は電力変換装置の起動後(すなわち半導体スイッチング素子のON/OFF動作による出力電圧の生成後)、交流出力電圧指令に補償値を加算する等の方法で平滑コンデンサの電圧を制御する手法であり、電力変換装置の起動前の平滑コンデンサの初期電圧は制御できない。そのため、電力変換装置の起動直後の出力電流の波形歪みの原因となるという問題は、これら提案では解決できない。
また、図4と同様に構成された5レベル電力変換装置200において、図5のように平滑コンデンサC1〜C4と並列にバランス抵抗R1〜R4を接続することにより、平滑コンデンサC1〜C4の電圧ばらつきを緩和する手法がある。しかしこの方法でも、平滑コンデンサC1〜C4の電圧はバランス抵抗R1〜R4の抵抗値のばらつきの影響を受ける。またこれらのバランス抵抗R1〜R4は5レベル電力変換装置200の直流リンク部に電圧が印加されるかぎり常に電力を消費するため、電力変換装置の損失が大きくなるという問題がある。
また、特許文献1の技術を適用し、マルチレベル電力変換装置の平滑コンデンサ1つずつに充電する場合には、図4、図5に示す補機用インバータ装置810、交流リアクトル820、昇圧トランス600が平滑コンデンサの個数分必要となる。
従って、先行技術では、
・各平滑コンデンサに並列にバランス抵抗を接続しないと、マルチレベル電力変換装置の平滑コンデンサの初期電圧を均等に充電することが困難である。
・各平滑コンデンサに並列にバランス抵抗を接続すれば電圧ばらつきは緩和できるが、バランス抵抗の抵抗値のばらつきの影響を受ける。また、バランス抵抗による電力損失も大きくなる。さらにバランス抵抗の設置は電力変換装置のコスト増と製作作業時間増となる。
・各平滑コンデンサに充電回路を接続すると、高価な交流リアクトルや昇圧トランスを平滑コンデンサの個数分使用するため、電力変換装置全体のコスト増となる。
・上記の場合、体積・重量ともに大きな交流リアクトル、昇圧トランスを平滑コンデンサの個数分使用するため、電力変換装置の体積・重量が大きくなりそれらを支持する構造部材も高価となる。これにより、電力変換装置のコスト増となる。さらに、電力変換装置の製作時の配線作業増となる。
という問題があった。
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、低コストにより複数の平滑コンデンサの初期電圧を均等に充電することができるマルチレベル電力変換装置およびその制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載のマルチレベル電力変換装置は、第1の交流電源からの交流電力を直流電力に変換するコンバータ部と、コンバータ部の直流電力を交流電力に変換するインバータ部と、コンバータ部およびインバータ部の直流リンク部に直列接続された複数の平滑コンデンサとを有し、複数レベルの電圧を出力するマルチレベル電力変換装置であって、
第2の交流電源から単相交流電流を導入し、該単相交流電流によって前記複数の平滑コンデンサ各々に対して、充電電流を個別に供給する個別充電電流供給手段を備えたことを特徴としている。
また、請求項2に記載のマルチチレベル電力変換装置は、請求項1において、前記第1の交流電源と前記第2の交流電源は共通化されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載のマルチレベル電力変換装置は、請求項1又は2において、
前記個別充電電流供給手段は、
3相交流電源からの3相交流を入力とし、90度位相差の2組の単相交流を出力するスコットトランスと、
前記スコットトランスの2次側から出力される電流を前記複数の平滑コンデンサに対応して設けたダイオードによって各々半波整流して前記各平滑コンデンサに導くダイオード整流部と、を備えたことを特徴としている。
また、請求項4に記載のマルチレベル電力変換装置は、請求項3において、
前記マルチレベル電力変換装置は、直列接続された第1〜第4の平滑コンデンサを有して5レベルの電圧を出力する5レベル電力変換装置であり、
前記スコットトランスは、1次側に主座1次コイルと、その中点に接続されたT座1次コイルを有し、2次側に互いに絶縁された主座2次コイルとT座2次コイルを有しており、
前記ダイオード整流部は、
前記第1〜第4の平滑コンデンサに対応した第1〜第4のダイオードを有し、前記スコットトランスの主座2次コイルの一端を、第1のダイオードのアノード、カソードを介して第1の平滑コンデンサの正極に接続し、第1の平滑コンデンサおよび第2の平滑コンデンサの共通接続点をスコットトランスの主座2次コイルの他端に接続し、第2の平滑コンデンサの負極を、第2のダイオードのアノード、カソードを介して前記主座2次コイルの一端に接続し、スコットトランスのT座2次コイルの一端を、第3のダイオードのアノード、カソードを介して第3の平滑コンデンサの正極に接続し、第3の平滑コンデンサおよび第4の平滑コンデンサの共通接続点を前記T座2次コイルの他端に接続し、第4の平滑コンデンサの負極を、第4のダイオードのアノード、カソードを介して前記T座2次コイルの一端に接続して構成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載のマルチレベル電力変換装置は、請求項1又は2において、
前記個別充電電流供給手段は、
前記第2の交流電源からの単相交流を入力とし、前記複数の平滑コンデンサに第3の遮断器を介して各々接続され、該平滑コンデンサを各々の出力側コンデンサとして構成した単位昇圧整流回路を、前記平滑コンデンサと同数直列に接続したコッククロフト・ウォルトン回路部を備えたことを特徴としている。
また、請求項6に記載のマルチレベル電力変換装置は、請求項5において、
前記マルチレベル電力変換装置は、直列接続された第1〜第4の平滑コンデンサを有して5レベルの電圧を出力する5レベル電力変換装置であり、
前記コッククロフト・ウォルトン回路部は、
第1の入力側コンデンサと、アノードが第1の入力側コンデンサの一端に接続されカソードが第3の遮断器の第1の接点を介して第1の平滑コンデンサの正極に接続された第5のダイオードと、カソードが第1の入力側コンデンサの一端に接続されアノードが第3の遮断器の第2の接点を介して第1の平滑コンデンサおよび第2の平滑コンデンサの共通接続点に接続された第6のダイオードと、を有した第1の単位昇圧整流回路と、
一端が前記第1の入力側コンデンサの他端に接続された第2の入力側コンデンサと、アノードが第2の入力側コンデンサの一端に接続されカソードが第3の遮断器の第2の接点を介して第1の平滑コンデンサおよび第2の平滑コンデンサの共通接続点に接続された第7のダイオードと、カソードが第2の入力側コンデンサの一端に接続されアノードが第3の遮断器の第3の接点を介して第2の平滑コンデンサおよび第3の平滑コンデンサの共通接続点に接続された第8のダイオードと、を有した第2の単位昇圧整流回路と、
一端が前記第2の入力側コンデンサの他端に接続された第3の入力側コンデンサと、アノードが第3の入力側コンデンサの一端に接続されカソードが第3の遮断器の第3の接点を介して第2の平滑コンデンサおよび第3の平滑コンデンサの共通接続点に接続された第9のダイオードと、カソードが第3の入力側コンデンサの一端に接続されアノードが第3の遮断器の第4の接点を介して第3の平滑コンデンサおよび第4の平滑コンデンサの共通接続点に接続された第10のダイオードと、を有した第3の単位昇圧整流回路と、
一端が前記第3の入力側コンデンサの他端に接続され、他端が第2の交流電源の一端に接続された第4の入力側コンデンサと、アノードが第4の入力側コンデンサの一端に接続されカソードが第3の遮断器の第4の接点を介して第3の平滑コンデンサおよび第4の平滑コンデンサの共通接続点に接続された第11のダイオードと、カソードが第4の入力側コンデンサの一端に接続されアノードが第3の遮断器の第5の接点を介して第4の平滑コンデンサの負極および第2の交流電源の他端に接続された第12のダイオードと、を有した第4の単位昇圧整流回路と、
を備えていることを特徴とする。
また、請求項7に記載のマルチレベル電力変換装置の制御方法は、
第1の交流電源からの交流電力を直流電力に変換するコンバータ部と、コンバータ部の直流電力を交流電力に変換するインバータ部と、コンバータ部およびインバータ部の直流リンク部に直列接続された複数の平滑コンデンサとを有し、複数レベルの電圧を出力する装置において、
第2の交流電源から単相交流電流を導入し、該単相交流電流によって前記複数の平滑コンデンサ各々に対して、充電電流を個別に供給する個別充電電流供給手段と、前記第1の交流電源とコンバータ部の間に設けられた第1の遮断器と、前記第2の交流電源と個別充電電流供給手段の間に設けられた第2の遮断器と、を設けたマルチレベル電力変換装置の制御方法であって、
制御部が、
前記第1、第2の遮断器がオフであるときに第2の遮断器を投入制御するステップと、
前記各平滑コンデンサの端子電圧が目標電圧に達したら、第2の遮断器を開放した後、第1の遮断器を投入するステップと、
前記コンバータ部、インバータ部の運転を開始させるステップと、
を備えたことを特徴としている。
また、請求項8に記載のマルチレベル電力変換装置の制御方法は、請求項7において、
前記第1の交流電源と第2の交流電源は共通化されており、前記第1の遮断器は前記共通化された交流電源とコンバータ部の間に設けられ、前記第2の遮断器は前記共通化された交流電源と個別充電電流供給手段の間に設けられていることを特徴とする。
また、請求項9に記載のマルチレベル電力変換装置の制御方法は、請求項7又は8において、
前記個別充電電流供給手段は、
前記第2の交流電源からの単相交流を入力とし、前記複数の平滑コンデンサに第3の遮断器を介して各々接続され、該平滑コンデンサを各々の出力側コンデンサとして構成した単位昇圧整流回路を、前記平滑コンデンサと同数直列に接続したコッククロフト・ウォルトン回路部を備え、
制御部が、
前記第1、第2および第3の遮断器がオフであるときに第2および第3の遮断器を投入制御するステップと、
前記各平滑コンデンサの端子電圧が目標電圧に達したら、第2および第3の遮断器を開放した後、第1の遮断器を投入するステップと、
前記コンバータ部、インバータ部の運転を開始させるステップと、
を備えたことを特徴としている。
(1)請求項1〜8に記載の発明によれば、マルチレベル電力変換装置の起動前に複数の平滑コンデンサを予備充電する際、複数の平滑コンデンサの初期電圧を均等に充電することができる。このため、平滑コンデンサや、コンバータ部、インバータ部のスイッチング素子に過大な電圧が印加されることはなく、スイッチング素子が過電圧破壊することが防止される。
また、複数の平滑コンデンサの初期電圧を均等に充電することができるため、マルチレベル電力変換装置の交流側電流の波形歪を抑制することができる。
また、簡単な構成によって、複数の平滑コンデンサの予備充電回路が形成されるので、マルチレベル電力変換装置全体のコストを低減することができる。
(2)請求項2、8に記載の発明によれば、複数の平滑コンデンサを予備充電するための専用の交流電源を設ける必要がなくなる。
(3)請求項4、6に記載の発明によれば、5レベル電力変換装置の起動前に第1〜第4の平滑コンデンサを予備充電する際、第1〜第4の平滑コンデンサの初期電圧を均等に充電することができ、これによって、平滑コンデンサや、コンバータ部、インバータ部のスイッチング素子に過大な電圧が印加されることはなく、スイッチング素子が過電圧破壊することが防止される。
(4)請求項5,6に記載の発明によれば、個別充電電流供給手段にコッククロフト・ウォルトン回路を用いているので、該コッククロフト・ウォルトン回路の入力側の電圧のピーク値の2倍の直流電圧で各平滑コンデンサを充電することができる。
このため、コッククロフト・ウォルトン回路に単相交流を導入するための変圧器の出力電圧は低い電圧値でよく、該変圧器を小型化することができる。これによって、マルチレベル電力変換装置全体のコストを低減することができる。
(5)請求項7,8に記載の発明によれば、複数の平滑コンデンサの初期電圧を均等に充電した後、マルチレベル電力変換装置を起動させることができる。このため、平滑コンデンサや、コンバータ部、インバータ部のスイッチング素子に過大な電圧が印加されることはなく、スイッチング素子が過電圧破壊することが防止される。
また、複数の平滑コンデンサの初期電圧を均等に充電することができるため、マルチレベル電力変換装置の交流側電流の波形歪を抑制することができる。
本発明の実施例1による5レベル電力変換装置の構成図。 本発明の実施例2による5レベル電力変換装置の構成図。 非特許文献1に記載のコッククロフト・ウォルトン回路を表し、(a)は回路図、(b)は図3(a)の出力側の各点の電圧波形図。 特許文献1の技術を適用した5レベル電力変換装置の構成図。 図4の装置に、平滑コンデンサの電圧ばらつきを緩和する手法を適用した5レベル電力変換装置の構成図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。
図1は、本発明を5レベル電力変換装置に適用した実施例1の構成を示しており、図4と同一部分は同一符号をもって示している。
5レベル電力変換装置200のコンバータ部210とインバータ部220を結ぶ直流リンク部において、平滑コンデンサC1〜C4には、各平滑コンデンサの電圧を検出する電圧検出部231〜234が各々並列に接続されている。
一端が図示省略の低圧3相電源に接続された遮断器400の他端は、限流抵抗器500を介して昇圧トランス600の1次側に接続されている。昇圧トランス600の2次側は、3相交流(U,V,W)を入力とし、90度位相差の2相の単相交流(u,v)を出力するスコットトランス700の1次側に接続されている。
このスコットトランス700における主座1次コイル711の、一端はU相端子に接続され、他端はW相端子に接続され、中点はT座1次コイル721の一端に接続されている。T座1次コイル721の他端はV相端子に接続されている。
スコットトランス700における主座2次コイル712の、一端はu端子に接続され、他端は0u端子に接続されている。スコットトランス700における主座2次コイル712とは絶縁されたT座2次コイル722の、一端は0v端子に接続され、他端はv端子に接続されている。
スコットトランス700の2次側は、交流電圧を直流電圧に変換する半波ダイオード整流器として機能するダイオードD1〜D4を有した整流部900を介して、5レベル電力変換装置200の直流リンク部に接続されている。
すなわち、主座2次コイル712の一端のu端子はダイオードD1のアノード、カソードを介して平滑コンデンサC1の正極に接続され、主座2次コイル712の他端の0u端子は平滑コンデンサC1およびC2の共通接続点に接続されている。
T座2次コイル722の一端の0v端子は、ダイオードD3のアノード、カソードを介して、ダイオードD2のアノードと、平滑コンデンサC2およびC3の共通接続点とに接続されている。ダイオードD2のカソードはu端子およびダイオードD1のアノードに接続されている。T座2次コイル722の他端のv端子は、平滑コンデンサC3およびC4の共通接続点に接続されている。
平滑コンデンサC4の負極は、ダイオードD4のアノード、カソードを介して0v端子とダイオードD3のアノードに接続されている。
尚、本実施例1では、スコットトランス700および整流部900によって本発明の個別充電電流供給手段を構成している。
5レベル電力変換装置200内の制御部240は、コンバータ部210、インバータ部220の各半導体スイッチング素子をON/OFF制御(スイッチング制御)する機能と、電圧検出部231〜234により検出された電圧検出値を取り込む機能と、高圧遮断器100、遮断器400にON/OFFの指令を与えてON/OFFの切換え制御を行い、それらのON/OFF状態を確認する機能とを備えている。
次に、上記のように構成された5レベル電力変換装置の動作を説明する。電動機300を起動する場合、まず制御部240は高圧遮断器100および遮断器400がOFFであることを確認する。次に、制御部240は遮断器400の投入を指示し、遮断器400をONとする。
遮断器400がONされると、低圧3相電源からの3相交流電力は限流抵抗器500および昇圧トランス600を経由して高圧の3相交流電力となり、スコットトランス700に入力される。スコットトランス700に入力された3相交流電力はu−0uと0v−vの絶縁された2回路の単相交流電力となる。
0u端子電位を基準としたとき、u−0u間電圧が正の時、電流はu端子→ダイオードD1→平滑コンデンサC1→0u端子の経路で流れ、平滑コンデンサC1を充電する。u−0u間電圧が負の時、電流は0u端子→平滑コンデンサC2→ダイオードD2→u端子の経路で流れ、平滑コンデンサC2を充電する。
同様に、v端子電位を基準としたとき、0v−v間電圧が正の時、電流は0v端子→ダイオードD3→平滑コンデンサC3→v端子の経路で流れ、平滑コンデンサC3を充電する。0v−v間電圧が負の時、電流はv端子→平滑コンデンサC4→ダイオードD4→0v端子の経路で流れ、平滑コンデンサC4を充電する。
5レベル電力変換装置200内の電圧検出部231〜234により検出された検出値は制御部240に入力され、平滑コンデンサC1〜C4各々の電圧が目標電圧に達したとき予備充電が完了する。
そして予備充電が完了すると、制御部240は遮断器400の開放を指示し、遮断器400をOFFとする。
その後、制御部240は高圧遮断器100の投入を指示し、高圧遮断器100をONとする。
次に、5レベル電力変換装置200内のコンバータ部210およびインバータ部220の半導体スイッチング素子のON/OFF動作を開始することによって、コンバータ部210とインバータ部220の運転を開始する。
インバータ部220内の各半導体スイッチング素子は所定のON/OFFパターンによりON/OFF制御されることによって、平滑コンデンサC1〜C4の各々の電圧をEとすると、2E、E、0、−E、−2Eの5レベルの電圧が出力される。
インバータ部220は出力電圧を電動機300へ印加するため、電動機300は起動を開始する。
尚、コンバータ部210とインバータ部220の運転開始後は、半導体スイッチング素子のON/OFF動作によって各平滑コンデンサC1〜C4の電圧が一定値となるように制御する。したがって、運転開始後の動作においても図3で述べたバランス抵抗(R1〜R4)は不要である。
尚、限流抵抗器500は、平滑コンデンサC1〜C4充電時の充電電流が過大になる事を抑制するために設置されるが、昇圧トランス600やスコットトランス700のインピーダンスにより、充電電流が過大とならない場合は省略することができる。
また図1では、平滑コンデンサの予備充電用電源として低圧3相電源を用いているが、高圧3相電源から遮断器400を経由して予備充電することも可能であり、このように構成することにより低圧3相電源を用意する必要がなくなるという利点がある。
尚、上記説明において、電圧検出部231〜234の検出電圧が目標電圧に達したときに予備充電を終了しているが、変換器の試運転時に目標電圧に到達する予備充電時間を計測しておけば、電圧検出部231〜234で電圧を測定することなく、試運転で計測した予備充電時間の経過時に、遮断器400を遮断する制御も可能である。この場合、電圧検出部231〜234が不要となる利点がある。
また図1では5レベル電力変換装置について説明したが、スコットトランス700および整流部900を各々n個(n=自然数)用意することにより、(4n+1)レベルを持つマルチレベル電力変換装置についても同様に構成することができることは自明である。
すなわち、図1における昇圧トランス600の出力側にn個のスコットトランスとそれに接続された整流部900とを並設し、n個の整流部900の各整流出力側を図1と同様に(4n+1)レベルを持つマルチレベル電力変換装置の直流リンク部に各々接続するものである。
以上のように、本実施例1によれば次のような効果が得られる。
(1)予備充電時に、複数ある平滑コンデンサの初期電圧を均等に充電することができ、平滑コンデンサやコンバータ部、インバータ部内の各半導体スイッチング素子に過大な電圧が印加されて半導体スイッチング素子が過電圧破壊することが防止される。
(2)平滑コンデンサの初期電圧を均等に充電することにより、マルチレベル電力変換装置の交流側電流の波形歪が抑制される。
(3)平滑コンデンサ電圧のばらつきを緩和するためのバランス抵抗が不要となり、バランス抵抗で消費していた電力損失も削減できる。さらにバランス抵抗のコストの削減と、バランス抵抗接続に要する作業時間を削減することができる。
(4)高価な交流リアクトルを使用しなくともよく、また、高価な昇圧トランスを平滑コンデンサの個数よりも少ない個数のみ使用するため、電力変換装置全体のコストが低減できる。
(5)体積・重量ともに大きな交流リアクトルを使用しなくともよく、また、体積・重量ともに大きな昇圧トランスを平滑コンデンサの個数より少ない個数のみ使用するため、電力変換装置の体積・重量が低減できる。
(6)上記理由により電力変換装置の体積・重量が低減できるため、電力変換装置を支持する構造部材が安価となるため、電力変換装置全体のコストが低減できる。
(7)交流リアクトルを使用しなくともよく、また、昇圧トランスを平滑コンデンサの個数より少ない個数のみ使用するため、構造が簡素化でき、配線に要する作業時間を低減することができる。
(8)前記コンバータ部の入力側の交流電源と前記スコットトランスの入力側の3相交流電源を共通化した場合は、複数の平滑コンデンサを予備充電するための専用の交流電源を設ける必要がなくなる。
図2は本発明を5レベル電力変換装置に適用した実施例2の構成を示しており、図1と同一部分は同一符号をもって示している。図2において図1と異なる点は、前記低圧3相電源の代わりに低圧単相電源を設け、昇圧トランス600の二次側巻線を単相巻線とし、前記スコットトランス700および整流部900の代わりにコッククロフト・ウォルトン回路部1000および遮断器1100(第3の遮断器)を設けた点にあり、その他の部分は図1と同一に構成されている。つまり本実施例2では、コッククロフト・ウォルトン回路部1000および遮断器1100によって、本発明の個別充電電流供給手段を構成している。
コッククロフト・ウォルトン回路部1000は、平滑コンデンサC1〜C4に対して、同数の第1〜第4の単位昇圧整流回路1011〜1014を、遮断器1100を介して設け、平滑コンデンサC1〜C4各々が単位昇圧整流回路1011〜1014の各々の出力側コンデンサとなるように接続して構成される。
すなわち、第1の単位昇圧整流回路1011は、入力側コンデンサC11と、アノードが前記入力側コンデンサC11の一端に接続され、カソードが遮断器1100の接点11(第1の接点)を介して平滑コンデンサC1の正極に接続されたダイオードD11(第5のダイオード)と、カソードが入力側コンデンサC11の一端に接続されアノードが遮断器1100の接点12(第2の接点)を介して平滑コンデンサC1およびC2の共通接続点に接続されたダイオードD12(第6のダイオード)とを有している。
第2の単位昇圧整流回路1012は、一端が入力側コンデンサC11の他端に接続された入力側コンデンサC12と、アノードが入力側コンデンサC11およびC12の共通接続点に接続され、カソードが前記接点12を介して平滑コンデンサC1およびC2の共通接続点に接続されたダイオードD13(第7のダイオード)と、カソードが入力側コンデンサC11およびC12の共通接続点に接続され、アノードが遮断器1100の接点13(第3の接点)を介して平滑コンデンサC2およびC3の共通接続点に接続されたダイオードD14(第8のダイオード)とを有している。
第3の単位昇圧整流回路1013は、一端が入力側コンデンサC12の他端に接続された入力側コンデンサC13と、アノードが入力側コンデンサC12およびC13の共通接続点に接続され、カソードが前記接点13を介して平滑コンデンサC2およびC3の共通接続点に接続されたダイオードD15(第9のダイオード)と、カソードが入力側コンデンサC12およびC13の共通接続点に接続され、アノードが遮断器1100の接点14(第4の接点)を介して平滑コンデンサC3およびC4の共通接続点に接続されたダイオードD16(第10のダイオード)とを有している。
第4の単位昇圧整流回路1014は、一端が入力側コンデンサC13の他端に接続され、他端が昇圧トランス600の二次側の単相巻線の一端に接続された入力側コンデンサC14と、アノードが入力側コンデンサC13およびC14の共通接続点に接続され、カソードが前記接点14を介して平滑コンデンサC3およびC4の共通接続点に接続されたダイオードD17(第11のダイオード)と、カソードが入力側コンデンサC13およびC14の共通接続点に接続され、アノードが、昇圧トランス600の二次側単相巻線の他端に接続され、且つ遮断器1100の接点15(第5の接点)を介して平滑コンデンサC4の負極に接続されたダイオードD18(第12のダイオード)とを有している。
コッククロフト・ウォルトン回路部1000は、入力電圧Vin(昇圧トランス600の単相交流出力電圧)に対して2倍の電圧を、各単位昇圧整流回路1011〜1014の出力側コンデンサとなる平滑コンデンサC1〜C4に各々出力できる回路であり、図3に示す、非特許文献1に開示されているコッククロフト・ウォルトン回路と同様の動作を行う。
図3(a)において、単位昇圧回路(1)は、例えば500VPEAK、10kHzを出力する単相交流電源の両端間に直列に接続された入力側コンデンサC1および図示極性のダイオードD1と、ダイオードD1のカソード、アノード間に直列に接続された図示極性のダイオードD2および出力側コンデンサC2とで構成されている。
このように構成された単位昇圧回路を10段接続(単位昇圧回路(1)〜(10))し最終段から出力電圧Voutが出力される。
単位昇圧回路(1)の入力電圧Vinが正のときは、ダイオードD2を通して出力側コンデンサC2が充電され、入力電圧Vinが負のときは、ダイオードD1を通して入力側コンデンサC1が充電されるとともに、出力側コンデンサC2は前記充電電圧を保持する動作が繰り返される。
その結果、コンデンサC1の図示P1点の電圧は500Vを中心にした±500Vの正弦波となり、出力側コンデンサC2の図示O1点の電圧は1000V(入力電圧Vinのピーク値の2倍)の直流電圧となる。
したがって、最終段の出力電圧Voutは、各点(O1〜O9)と出力端子の電圧変化を示す図3(b)のように10kVとなる(コッククロフト・ウォルトン回路の出力電圧Voutは、単位昇圧回路の段数をNとすると、入力電圧Vinのピーク値の2・N倍となる)。
図3から、単位昇圧回路(1)〜(10)の各出力側コンデンサC2、C4、…C20が均等な電圧で充電されていることがわかる。
このような図3のコッククロフト・ウォルトン回路の動作と同様の動作が図2のコッククロフト・ウォルトン回路部1000で行われるものであり、以下、本実施例2の動作を説明する。
電動機300を起動する場合、まず制御部240は高圧遮断器100および遮断器400、1100がOFFであることを確認する。次に制御部240は遮断器400、1100をONとする。
遮断器400、1100(の各接点11〜15)がONされると、低圧単相電源からの電力が限流抵抗器500および昇圧トランス600を経由してコッククロフト・ウォルトン回路部1000に入力される。そしてコッククロフト・ウォルトン回路部1000の動作により平滑コンデンサC1〜C4に直流電圧が充電される。
すなわち、第1の単位昇圧整流回路1011の入力電圧Vin(昇圧トランス600の二次側電圧)が正の電圧のとき、昇圧トランス600→入力側コンデンサC14→ダイオードD17→接点14→平滑コンデンサC4→接点15→昇圧トランス600の経路で電流が流れ、平滑コンデンサC4が充電される。
また、昇圧トランス600→入力側コンデンサC14→入力側コンデンサC13→ダイオードD15→接点13→平滑コンデンサC3→平滑コンデンサC4→接点15→昇圧トランス600の経路で電流が流れ、平滑コンデンサC3、C4が充電される。
また、昇圧トランス600→入力側コンデンサC14→入力側コンデンサC13→入力側コンデンサC12→ダイオードD13→接点12→平滑コンデンサC2→平滑コンデンサC3→平滑コンデンサC4→接点15→昇圧トランス600の経路で電流が流れ、平滑コンデンサC2、C3、C4が充電される。
また、昇圧トランス600→入力側コンデンサC14→入力側コンデンサC13→入力側コンデンサC12→入力側コンデンサC11→ダイオードD11→接点11→平滑コンデンサC1→平滑コンデンサC2→平滑コンデンサC3→平滑コンデンサC4→接点15→昇圧トランス600の経路で電流が流れ、平滑コンデンサC1、C2、C3、C4が充電される。
また、前記入力電圧Vinが負の電圧のとき、昇圧トランス600→接点15→平滑コンデンサC4→平滑コンデンサC3→平滑コンデンサC2→接点12→ダイオードD12→入力側コンデンサC11→入力側コンデンサC12→入力側コンデンサC13→入力側コンデンサC14→昇圧トランス600の経路で電流が流れ、平滑コンデンサC4、C3、C2が放電される。
また、昇圧トランス600→接点15→平滑コンデンサC4→平滑コンデンサC3→接点13→ダイオードD14→入力側コンデンサC12→入力側コンデンサC13→入力側コンデンサC14→昇圧トランス600の経路で電流が流れ、平滑コンデンサC4、C3が放電される。
また、昇圧トランス600→接点15→平滑コンデンサC4→接点14→ダイオードD16→入力側コンデンサC13→入力側コンデンサC14→昇圧トランス600の経路で電流が流れ、平滑コンデンサC4が放電される。
また、昇圧トランス600→ダイオードD18→昇圧トランス600の経路で電流が流れる。
上記の、入力電圧Vinが正の電圧のときの動作とVinが負の電圧のときの動作を繰り返すことにより、平滑コンデンサC1〜C4はそれぞれVinの電圧のピーク値の2倍の直流電圧に充電される。つまり平滑コンデンサC1〜C4は均等電圧に充電される。
5レベル電力変換装置200内の電圧検出部231〜234により検出された検出値は制御部240に入力され、平滑コンデンサC1〜C4各々の電圧が目標電圧に達したとき予備充電が完了する。
そして予備充電が完了すると、制御部240は遮断器400、1100の開放を指示し、遮断器400、1100をOFFとする。
その後、制御部240は高圧遮断器100の投入を指示し、高圧遮断器100をONとする。
次に、5レベル電力変換装置200内のコンバータ部210およびインバータ部220の半導体スイッチング素子のON/OFF動作を開始することによって、コンバータ部210とインバータ部220の運転を開始する。
インバータ部220内の各半導体スイッチング素子は所定のON/OFFパターンによりON/OFF制御されることによって、平滑コンデンサC1〜C4の各々の電圧をEとすると、2E、E、0、−E、−2Eの5レベルの電圧が出力される。
インバータ部220は出力電圧を電動機300へ印加するため、電動機300は起動を開始する。
尚、コンバータ部210とインバータ部220の運転開始後は、半導体スイッチング素子のON/OFF動作によって各平滑コンデンサC1〜C4の電圧が一定値となるように制御する。したがって、運転開始後の動作においても図5で述べたバランス抵抗(R1〜R4)は不要である。
また、上記説明において、電圧検出部231〜234の検出電圧が目標電圧に達したときに予備充電を終了しているが、変換器の試運転時に目標電圧に到達する予備充電時間を計測しておけば、電圧検出部231〜234で電圧を測定することなく、試運転で計測した予備充電時間の経過時に、遮断器400、1100を遮断する制御も可能である。この場合、電圧検出部231〜234が不要となる利点がある。
また、上記説明において、平滑コンデンサの予備充電用電源として低圧単相電源を用いているが、5レベル電力変換装置200に入力する3相高圧電源の2相(例えばR相とS相)から遮断器400を経由して予備充電することも可能であり、このように構成することにより低圧単相電源を用意する必要がなくなるという利点がある。
また、図2では、平滑コンデンサが4直列されている5レベル電力変換装置(200)について説明したが、コッククロフト・ウォルトン回路部1000の単位昇圧整流回路(例えば1011)をn段(n=偶数)用意することにより、平滑コンデンサがn直列されている(n+1)レベル電力変換装置についても同様に構成することができることは自明である。
以上のように、本実施例2によれば次のような効果が得られる。
(1)予備充電時に、複数ある平滑コンデンサの初期電圧を均等に充電することができ、平滑コンデンサやコンバータ部、インバータ部内の各半導体スイッチング素子に過大な電圧が印加されて半導体スイッチング素子が過電圧破壊することが防止される。
(2)平滑コンデンサの初期電圧を均等に充電することにより、マルチレベル電力変換装置の交流側電流の波形歪が抑制される。
(3)平滑コンデンサ電圧のばらつきを緩和するためのバランス抵抗が不要となり、バランス抵抗で消費していた電力損失も削減できる。さらにバランス抵抗のコストの削減と、バランス抵抗接続に要する作業時間を削減することができる。
(4)高価な交流リアクトルを使用しなくともよく、また、高価な昇圧トランスを平滑コンデンサの個数よりも少ない個数のみ使用するため、電力変換装置全体のコストが低減できる。
(5)体積・重量ともに大きな交流リアクトルを使用しなくともよく、また、体積・重量ともに大きな昇圧トランスを平滑コンデンサの個数より少ない個数のみ使用するため、電力変換装置の体積・重量が低減できる。
(6)上記理由により電力変換装置の体積・重量が低減できるため、電力変換装置を支持する構造部材が安価となるため、電力変換装置全体のコストが低減できる。
(7)交流リアクトルを使用しなくともよく、また、昇圧トランスを平滑コンデンサの個数より少ない個数のみ使用するため、構造が簡素化でき、配線に要する作業時間を低減することができる。
(8)コッククロフト・ウォルトン回路を用いているため、平滑コンデンサC1〜C4はそれぞれ昇圧トランス600の出力電圧、すなわちコッククロフト・ウォルトン回路部1000の入力電圧Vinの電圧のピーク値の2倍の直流電圧に充電される。このため、図2の昇圧トランス600の出力電圧(Vin)は従来技術の図4、図5の昇圧トランス600の出力電圧より低い電圧値でよい。
したがって、本実施例2では昇圧トランス600の出力電圧が低減されるため、昇圧トランス600の耐電圧仕様も低減される。このことは昇圧トランス600の小型化、低コスト化、さらには電力変換装置の小型化、低コスト化につながる。また、実施例1の図1の構成と比較し、スコットトランス700を使用しないため、小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
11〜15…接点
100…高圧遮断器
200…5レベル電力変換装置
210…コンバータ部
220…インバータ部
231〜234…電圧検出部
240…制御部
300…電動機
400、1100…遮断器
500…限流抵抗器
600…昇圧トランス
700…スコットトランス
900…整流部
1000…コッククロフト・ウォルトン回路部
1011〜1014…単位昇圧整流回路
C1〜C4…平滑コンデンサ
C11〜C14…入力側コンデンサ
D1〜D4、D11〜D18…ダイオード

Claims (9)

  1. 第1の交流電源からの交流電力を直流電力に変換するコンバータ部と、コンバータ部の直流電力を交流電力に変換するインバータ部と、コンバータ部およびインバータ部の直流リンク部に直列接続された複数の平滑コンデンサとを有し、複数レベルの電圧を出力するマルチレベル電力変換装置であって、
    第2の交流電源から単相交流電流を導入し、該単相交流電流によって前記複数の平滑コンデンサ各々に対して、充電電流を個別に供給する個別充電電流供給手段を備えたことを特徴とするマルチレベル電力変換装置。
  2. 前記第1の交流電源と前記第2の交流電源は共通化されていることを特徴とする請求項1に記載のマルチレベル電力変換装置。
  3. 前記個別充電電流供給手段は、
    3相交流電源からの3相交流を入力とし、90度位相差の2組の単相交流を出力するスコットトランスと、
    前記スコットトランスの2次側から出力される電流を前記複数の平滑コンデンサに対応して設けたダイオードによって各々半波整流して前記各平滑コンデンサに導くダイオード整流部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチレベル電力変換装置。
  4. 前記マルチレベル電力変換装置は、直列接続された第1〜第4の平滑コンデンサを有して5レベルの電圧を出力する5レベル電力変換装置であり、
    前記スコットトランスは、1次側に主座1次コイルと、その中点に接続されたT座1次コイルを有し、2次側に互いに絶縁された主座2次コイルとT座2次コイルを有しており、
    前記ダイオード整流部は、
    前記第1〜第4の平滑コンデンサに対応した第1〜第4のダイオードを有し、前記スコットトランスの主座2次コイルの一端を、第1のダイオードのアノード、カソードを介して第1の平滑コンデンサの正極に接続し、第1の平滑コンデンサおよび第2の平滑コンデンサの共通接続点をスコットトランスの主座2次コイルの他端に接続し、第2の平滑コンデンサの負極を、第2のダイオードのアノード、カソードを介して前記主座2次コイルの一端に接続し、スコットトランスのT座2次コイルの一端を、第3のダイオードのアノード、カソードを介して第3の平滑コンデンサの正極に接続し、第3の平滑コンデンサおよび第4の平滑コンデンサの共通接続点を前記T座2次コイルの他端に接続し、第4の平滑コンデンサの負極を、第4のダイオードのアノード、カソードを介して前記T座2次コイルの一端に接続して構成されていることを特徴とする請求項3に記載のマルチレベル電力変換装置。
  5. 前記個別充電電流供給手段は、
    前記第2の交流電源からの単相交流を入力とし、前記複数の平滑コンデンサに第3の遮断器を介して各々接続され、該平滑コンデンサを各々の出力側コンデンサとして構成した単位昇圧整流回路を、前記平滑コンデンサと同数直列に接続したコッククロフト・ウォルトン回路部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチレベル電力変換装置。
  6. 前記マルチレベル電力変換装置は、直列接続された第1〜第4の平滑コンデンサを有して5レベルの電圧を出力する5レベル電力変換装置であり、
    前記コッククロフト・ウォルトン回路部は、
    第1の入力側コンデンサと、アノードが第1の入力側コンデンサの一端に接続されカソードが第3の遮断器の第1の接点を介して第1の平滑コンデンサの正極に接続された第5のダイオードと、カソードが第1の入力側コンデンサの一端に接続されアノードが第3の遮断器の第2の接点を介して第1の平滑コンデンサおよび第2の平滑コンデンサの共通接続点に接続された第6のダイオードと、を有した第1の単位昇圧整流回路と、
    一端が前記第1の入力側コンデンサの他端に接続された第2の入力側コンデンサと、アノードが第2の入力側コンデンサの一端に接続されカソードが第3の遮断器の第2の接点を介して第1の平滑コンデンサおよび第2の平滑コンデンサの共通接続点に接続された第7のダイオードと、カソードが第2の入力側コンデンサの一端に接続されアノードが第3の遮断器の第3の接点を介して第2の平滑コンデンサおよび第3の平滑コンデンサの共通接続点に接続された第8のダイオードと、を有した第2の単位昇圧整流回路と、
    一端が前記第2の入力側コンデンサの他端に接続された第3の入力側コンデンサと、アノードが第3の入力側コンデンサの一端に接続されカソードが第3の遮断器の第3の接点を介して第2の平滑コンデンサおよび第3の平滑コンデンサの共通接続点に接続された第9のダイオードと、カソードが第3の入力側コンデンサの一端に接続されアノードが第3の遮断器の第4の接点を介して第3の平滑コンデンサおよび第4の平滑コンデンサの共通接続点に接続された第10のダイオードと、を有した第3の単位昇圧整流回路と、
    一端が前記第3の入力側コンデンサの他端に接続され、他端が第2の交流電源の一端に接続された第4の入力側コンデンサと、アノードが第4の入力側コンデンサの一端に接続されカソードが第3の遮断器の第4の接点を介して第3の平滑コンデンサおよび第4の平滑コンデンサの共通接続点に接続された第11のダイオードと、カソードが第4の入力側コンデンサの一端に接続されアノードが第3の遮断器の第5の接点を介して第4の平滑コンデンサの負極および第2の交流電源の他端に接続された第12のダイオードと、を有した第4の単位昇圧整流回路と、
    を備えていることを特徴とする請求項5に記載のマルチレベル電力変換装置。
  7. 第1の交流電源からの交流電力を直流電力に変換するコンバータ部と、コンバータ部の直流電力を交流電力に変換するインバータ部と、コンバータ部およびインバータ部の直流リンク部に直列接続された複数の平滑コンデンサとを有し、複数レベルの電圧を出力する装置において、
    第2の交流電源から単相交流電流を導入し、該単相交流電流によって前記複数の平滑コンデンサ各々に対して、充電電流を個別に供給する個別充電電流供給手段と、前記第1の交流電源とコンバータ部の間に設けられた第1の遮断器と、前記第2の交流電源と個別充電電流供給手段の間に設けられた第2の遮断器と、を設けたマルチレベル電力変換装置の制御方法であって、
    制御部が、
    前記第1、第2の遮断器がオフであるときに第2の遮断器を投入制御するステップと、
    前記各平滑コンデンサの端子電圧が目標電圧に達したら、第2の遮断器を開放した後、第1の遮断器を投入するステップと、
    前記コンバータ部、インバータ部の運転を開始させるステップと、
    を備えたことを特徴とするマルチレベル電力変換装置の制御方法。
  8. 前記第1の交流電源と第2の交流電源は共通化されており、前記第1の遮断器は前記共通化された交流電源とコンバータ部の間に設けられ、前記第2の遮断器は前記共通化された交流電源と個別充電電流供給手段の間に設けられていることを特徴とする請求項7に記載のマルチレベル電力変換装置の制御方法。
  9. 前記個別充電電流供給手段は、
    前記第2の交流電源からの単相交流を入力とし、前記複数の平滑コンデンサに第3の遮断器を介して各々接続され、該平滑コンデンサを各々の出力側コンデンサとして構成した単位昇圧整流回路を、前記平滑コンデンサと同数直列に接続したコッククロフト・ウォルトン回路部を備え、
    制御部が、
    前記第1、第2および第3の遮断器がオフであるときに第2および第3の遮断器を投入制御するステップと、
    前記各平滑コンデンサの端子電圧が目標電圧に達したら、第2および第3の遮断器を開放した後、第1の遮断器を投入するステップと、
    前記コンバータ部、インバータ部の運転を開始させるステップと、
    を備えたことを特徴とする請求項7又は8に記載のマルチレベル電力変換装置の制御方法。
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