JP2017192933A - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒 Download PDF

Info

Publication number
JP2017192933A
JP2017192933A JP2016235680A JP2016235680A JP2017192933A JP 2017192933 A JP2017192933 A JP 2017192933A JP 2016235680 A JP2016235680 A JP 2016235680A JP 2016235680 A JP2016235680 A JP 2016235680A JP 2017192933 A JP2017192933 A JP 2017192933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
carrier
supported
mass
ymn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016235680A
Other languages
English (en)
Inventor
弘幸 堀村
Hiroyuki Horimura
弘幸 堀村
晃子 岩佐
Akiko Iwasa
晃子 岩佐
弘嗣 植野
Hiroshi Ueno
弘嗣 植野
亮一 大島
Ryoichi Oshima
亮一 大島
中原 祐之輔
Yunosuke Nakahara
祐之輔 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Mitsui Kinzoku Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Publication of JP2017192933A publication Critical patent/JP2017192933A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

【課題】経済性及び排気ガス浄化性能を両立している点で優れた排気ガス浄化用触媒を提供すること。【解決手段】YMn2O5を含む担体と、担体に担持されているAg並びにMn及び/又はNiとを含む触媒であって、AgとMn及び/又はNiとは、酸化物換算の質量比Ag2O/(MnO2及び/又はNiO)において1/9以上9/1以下となる量で担持されている、排気ガス浄化用触媒。前記担体とAgとの合計100質量%中、Agが1質量%未満であることが好ましい。前記担体におけるMnとYとのモル比Mn/Yが2以下であることも好ましい。【選択図】なし

Description

本発明はYMnを含む排気ガス浄化用触媒に関する。
自動車やバイク(鞍乗型車両ともいう)等のガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排気ガス中にはHC、CO等の有害成分が含まれている。従来、これらの有害成分を浄化して無害化する目的で酸化触媒が用いられている。このような酸化触媒として、Pt、Pd、Rh等の貴金属とアルミナ、セリア、ジルコニア又はこれらの複合酸化物とを任意に組み合わせたものが使用されている。
また近年、マンガン酸イットリウム複合化合物(以下「YMO」ともいう)としてYMnを担体とし、これに銀を担持した排気浄化用触媒が報告されている。特許文献1には、複酸化物Y1−XMn2−Z(式中、AはLa、Sr、Ce、Ba、Ca、Sc、Ho、Er、Tm、Yb、Lu又はBiであり、BはCo、Fe、Ni、Cr、Mg、Ti、Nb、Ta、Cu又はRuであり、0.5≧X≧0であり、1≧Z≧0である)と、該複酸化物Y1−XMn2−Zに担持されているAg、Pt、Au、Pd、Rh、Cu及びMnからなる群から選択される少なくとも一種の原子とを有する排気ガス浄化用触媒が記載されている。特許文献1の実施例には、YMnからなる担体粉末に、Ag又はMnをそれぞれ単独で担持させた排気ガス浄化用触媒が記載されている。
また特許文献2には、AサイトがYを含み、BサイトがMnを含む、DyMn構造をとる結晶からなり、BサイトとAサイトの組成比B/Aが2より大きい複酸化物を含むことを特徴とする排気ガス浄化用触媒が記載されている。特許文献2には、排気ガス浄化用触媒における複酸化物がAgを担持してもよいことが記載されている。
また特許文献3には、YMnOを含む担体に銀を担持させた排気ガス浄化用触媒が記載されている。
WO2012/093599号パンフレット 特開2013−233541号公報 WO2012/093600号パンフレット
しかしながら、特許文献1〜3に記載の触媒は、高価なAgを使用するために、原料コストを低減しながら優れた排気ガス浄化性能を発揮する点で十分なものではなかった。
本発明の課題は、前述した従来技術が有する種々の欠点を解消し得る排気ガス浄化用触媒を提供することにある。
本発明は、YMnを含む担体と、担体に担持されているAg並びにMn及び/又はNiとを含み、
AgとMn及び/又はNiとが、酸化物換算の質量比AgO/(MnO及び/又はNiO)において1/9以上9/1以下となる量で担持されている、排気ガス浄化用触媒を提供するものである。
本発明によれば、経済性及び排気ガス浄化性能を両立している点で優れた排気ガス浄化用触媒が提供される。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。
本実施形態の排気ガス浄化用触媒は、YMnを含む担体を有する。本明細書において、担体とは、触媒を担持する機能のみならず、それ自体が排気ガス浄化作用を有するものを許容する。本実施形態の排気ガス浄化用触媒は例えば粉末状の形態を有している。
YMnとしては、その製造方法に限定されず、また任意の市販品を用いることができる。YMnの製造方法の例としては、WO2012/093599号パンフレットに記載されている方法と同様の方法が挙げられる。すなわち、原料としてY及びMnOをY/Mnの原子比が1/2となるように秤取し、ボールミル等を用いて好ましくは3時間以上粉砕・混合する。その後、大気雰囲気下、好ましくは800℃以上1100℃以下、より好ましくは850℃以上950℃以下で好ましくは1時間以上24時間以下、より好ましくは4時間以上10時間以下焼成することにより複酸化物YMnを得る方法を挙げることができる。
本実施形態の排気ガス浄化用触媒が、YMnを含むことは、例えば、排気ガス浄化用触媒をX線回折測定に供することにより確認できる。例えば、線源としてCuKα線を用いた排気ガス浄化用触媒のX線回折測定において、2θ=28度以上30度以下、30度以上32度以下、及び33度以上35度以下の範囲にそれぞれYMnの(121)面、(211)面、(130)面に由来するピークが観察された場合、排気ガス浄化用触媒が、YMnを含むといえる。また排気ガス浄化用触媒においてYMnが担体としてAg、Mn、Niを担持していることは例えば、触媒中にYMnの存在を確認したことを前提として、X線光電子分光法により測定される粉末表面に存在する全ての金属原子のモル数に対するAg、Mn、Niの各モル数の比率(モル分率)がそれぞれ、ICP発光分光分析法により測定される排気ガス浄化用触媒をアルカリ溶融等で溶解して得られる溶液中の全ての金属原子のモル数に対するAg、Mn、Niの各モル数の比率(モル分率)よりも大きいことを確認することにより確認できる。
YMnを含む担体は、通常粉末状である。その平均粒子径(D50)としては、Ag、Mn、Niの担持量を適量としやすい観点、及び、排気ガス浄化用触媒としての用途に適したものである観点から、1μm以上20μm以下であることが好ましく、5μm以上15μm以下であることがより好ましい。平均粒子径(D50)はレーザー回折・散乱式粒度分布測定法による積算体積50%粒径であり、例えばレーザー回折粒子径分布測定装置用自動試料供給機(日機装株式会社製「Microtorac SDC」)を用い、サンプル粉末を水溶性溶媒に投入し、40%の流速中、40Wの超音波を360秒間照射した後、日機装株式会社又はマイクロトラック社製のマイクロトラックMT3300IIを用いて測定される。測定条件は、粒子屈折率1.5、粒子形状真球形、溶媒屈折率1.3、セットゼロ30秒、測定時間30秒、2回測定の平均値として求める。
前記YMnを含む担体におけるMnとYとのモル比Mn/Yは2以下であることが好ましい。具体的には、モル比がMn/Yが2以下である担体とは、例えばYMnそのもの又はYMnに加えてYが余剰に存在するものである。Yが存在するとY自身が備えるHC吸着サイトによって、YMnだけでなくYによるHC吸着性が発揮され、Mn/Yが2超であるYMOに比べてHC浄化性能に優れると考えられる。またYMnそのものも、安定性等の理由から、Mn/Yが2超であるYMOに比べてHC浄化性能に優れると考えられる。一方、Mn/Yは、担体におけるYMnの比率を一定量維持することで高比表面積を維持し本実施形態の触媒の排気ガス浄化作用を高める観点から、1以上であることが好ましく、1.5以上であることがより好ましい。担体におけるMnとYとのモル比はICP発光分光分析法又は蛍光X線分析法により測定できる。なお、通常はYMnからなる担体はMn/Yが2となるよう設計される。
また好ましくは、本実施形態の排気ガス浄化用触媒は、特許文献2に記載されているような、モル比Mn/Yが2超であるマンガン酸イットリウム複合化合物を実質的に含まない。具体的には、本実施形態の排気ガス浄化用触媒は、モル比Mn/Yが2超であるマンガン酸イットリウム複合化合物の含有量が触媒中、耐熱性の観点から例えば20質量%以下、特に10質量%以下であることが好ましい。
本実施形態の排気ガス浄化用触媒中、担体の割合は、75質量%以上であることがYMn自身による排気ガス浄化作用を発揮させる観点から好ましく、95質量%以下であることが、担体に担持させるAg、Mn、Ni及び、必要に応じてそれらを担持させるために使用されるバインダーの量を一定量以上として排気ガス浄化用触媒における密着強度や排気ガス浄化作用を高める観点から好ましい。この観点から、本実施形態の排気ガス浄化用触媒中、担体の割合は、85質量%以上95質量%以下であることが好ましい。
担体中、YMnの割合は、50質量%以上であることがYMnによる良好な排気ガス浄化用触媒を十分発揮できる観点から好ましい。担体中、YMnの割合は高ければ高いほど好ましく、例えば70質量%以上、さらには80質量%以上であることが好ましい。担体中のYMnの割合は、排気ガス浄化用触媒中のYMnの含有量をX線回折による最強線(最も強度の強いピーク)の強度比により測定し、担体の量に対する比率を求めることで得ることができる。担体の量は、X線回折測定法やX線光電子分光法、ICP−AES等により担体に担持されている金属量を測定し、この担持されている金属の量を全体から引くことにより測定することができる。
本実施形態の排気ガス浄化用触媒の特徴の一つに、Agの担持量が少ないことが挙げられる。具体的には、Agの担持量は、前記担体とAgとの合計100質量%中、Agが1質量%未満である。Agは高価であり、本実施形態の排気ガス浄化用触媒は、後述するようにYMnにAgとともに特定の金属を含有させることにより、Agの使用量をこのように少なくしても排気ガス浄化作用が高いものである。これに対し、特許文献1及び2では、担体にAgを担持させた多くの実施例において、担体とAgとの合計100質量%中、Agが5質量%又は5.57質量%となっており、この割合は最も少ない実施例(特許文献記載の実施例22)においても2質量%である。このように、YMnを含む担体におけるAgの担持量を小さくした場合の排気ガス浄化作用を高めるための技術は、特許文献1及び2では検討されておらず、本発明者らによって初めて検討されたものである。なお、ここでいうAgの量はAgメタル換算の量である。
排気ガス浄化用触媒中Agの量は、担体とAgとの合計100質量%中、0.05質量%以上であることが、Agと特定の金属とを組み合わせることによる排気ガス浄化作用の向上効果を高める観点から好ましい。またAgの量は、担体とAgとの合計100質量%中、1質量%未満であることが原料コストを低減させ、Agを特定の金属と組み合わせる経済的効果が高まることから好ましい。これらの観点から、排気ガス浄化用触媒中Agの量は、担体とAgとの合計100質量%中、0.08質量%以上0.98質量%以下であることがより好ましい。
本発明者らは排気ガス浄化用触媒中Agの量を低減しながら触媒の排気ガス浄化作用を維持する技術について鋭意検討した。その結果、Agの特定量を、特定の金属で置き換えた場合に、驚くべきことに置き換え前と比して排気ガス浄化作用が維持できることを知見した。具体的には、本実施形態の排気ガス浄化用触媒は、AgとMn及び/又はNiとが、酸化物換算の質量比AgO/(MnO及び/又はNiO)において1/9以上9/1以下となる量で担体に担持されていることを特徴の一つとしている。本明細書中、酸化物換算の量である場合も、そうでない場合も、「Mn及び/又はNi」の量は、Mn及びNiの一方のみが担体に担持されている場合、その担持されている元素の量を指し、Mn及びNiの両方が担体に担持されている場合、担体に担持されたMn及びNiの合計量を指す。
本実施形態の排気ガス浄化用触媒は、担体に担持されたAgと担体に担持されたMn及び/又はNiとの量比が、酸化物換算の質量比AgO/(MnO及び/又はNiO)において1/9以上であることにより、Ag量を確保して排気ガス浄化性能を高めることができる。また、前記のAgと前記のMn及び/又はNiとの量比が前記の質量比において9/1以下であることにより、AgとMn及び/又はNiとを組み合わせたことによる排気ガス浄化性能向上効果が得られる。これらの観点から、特に前記のAgと前記のMn及び/又はNiとの量比が、前記の酸化物換算の質量比AgO/(MnO及び/又はNiO)において1/5以上5/1以下であることが好ましく、とりわけ、1/3以上3/1以下であることが好ましい。なお、ここでいう酸化物換算という記載は、排気ガス浄化用触媒における担体に担持されたAg並びにMn及び/又はNiの存在形態を規定するものではない。排気ガス浄化用触媒において通常、担体に担持されているMn又はNiはそれぞれMnO又はNiOの形態で存在しているが、Agは金属メタルの状態で存在している。
担持されているMn及び/又はNiは、Mn又はNiのいずれか一方のみであってもよく、両方であってもよい。両方を担持する場合、両者の酸化物換算の質量比(MnO/NiO)は、1/3以上3/1以下であることがHCとCOの浄化バランスの観点から好ましい。Mn又はNiのうち、Mnを有する排気ガス浄化用触媒はHCの浄化作用が高く、Niを有する排気ガス浄化用触媒はCOの浄化作用が高い。
更に本実施形態の排気ガス浄化用触媒が、担体に担持されたMnを含む場合、該担持されたMnの量は、担体、Ag、該Mn及び必要に応じて含有される担体に担持されたNiとの合計100質量%中、0.06質量%以上であることが、Mnを用いることによる排気ガス浄化作用の向上効果を得る観点から好ましい。また担体に担持されたMnの量は、担体、Ag、該Mn及び必要に応じて含有される担体に担持されたNiとの合計100質量%中、0.57質量%以下であることがMnの添加量当たりの排気ガス浄化効果が高まることから好ましい。これらの観点から、担体に担持されたMnの量は、担体、Ag、該担持されたMn及び必要に応じて含有される担体に担持されたNiとの合計100質量%中、0.06質量%以上0.50質量%以下であることがより好ましい。ここでいうAg、Mn及びNiの量はメタル換算の量である。
更に本実施形態の排気ガス浄化用触媒が、担体に担持されたNiを含む場合、このNiの量は、担体、Ag、Ni及び必要に応じて含有される担体に担持されたMnとの合計100質量%中、0.08質量%以上であることが、Niを用いることによる排気ガス浄化作用の向上効果を得る観点から好ましい。またこのNiの量は、担体、Ag、Ni及び必要に応じて含有される担体に担持されたMnとの合計100質量%中、0.71質量%以下であることがNiを添加量当たりの排気ガス浄化効果が高まることから好ましい。これらの観点から、担体に担持されたNiの量は、担体、Ag、Ni及び必要に応じて含有される担体に担持されたMnとの合計100質量%中、0.08質量%以上0.70質量%以下であることがより好ましい。ここでいうAg、Mn及びNiの量はメタル換算の量である。
担体に担持されたAgの量は、排気ガス浄化用触媒をアルカリ溶融等で溶解して得られる溶液中のAgの量をICP−AESで測定することにより測定できる。また、担体に担持されたMnの量は、排気ガス浄化用触媒をアルカリ溶融等で溶解して得られる溶液中のY及びMnの量をICP−AESで測定し、X線回折測定に基づいて得られる担体におけるY:Mn比率に基づいて溶液中のMnの量から担体のMn量を差し引くことにより測定できる。更に、担体に担持されたNiの量は、排気ガス浄化用触媒をアルカリ溶融等で溶解して得られる溶液中のNiの量をICP−AESで測定することにより測定できる。
排気ガス浄化用触媒は、YMn、Ag、Mn(MnO)、Ni(NiO)以外に他の化合物を含有していてもよい。担体を構成するYMn以外の化合物としては、例えば、YMnO、YMn等のYMO化合物が挙げられる。また、担体を構成するYMn以外の化合物としては、YMnにおけるYの一部を他の元素、例えば特許文献1で記載されているようにLa、Sr、Ce、Ba、Ca、Sc、Ho、Er、Tm、Yb、Lu又はBi等で置き換えた化合物や、Mnの一部を他の元素、例えば特許文献1で記載されているようにCo、Fe、Ni、Cr、Mg、Ti、Nb、Ta、Cu又はRu等で置き換えた化合物が挙げられる。また排気ガス浄化用触媒は、Ag、Mn、Niに加えて、Pt、Au、Pd、Rh、Cuが担体に担持されていてもよい。更に、排気ガス浄化用触媒は、Ag、Mn、NiをYMnに担持させるためのバインダーを用いていてもよく、その場合のバインダーとしては、アルミナゾル、ジルコニアゾル等の無機系水溶性溶液が用いられる。バインダーを用いる場合、その含有量としては、排気ガス浄化用触媒中、5質量%以上15質量%以下であることが、排気ガス浄化用触媒の触媒作用及び密着強度を損なわない観点から好ましい。
YMnを含む担体にAg並びにMn及び/又はNiを担持させるには、Ag並びにMn及び/又はNiを含有する溶液に担体を浸漬させた後、乾燥させ、焼成させることが好ましい。Ag並びにMn及び/又はNiを含む溶液の調製に用いるAg、Mn及びNi塩としては、例えば、シュウ酸塩、酢酸塩、硝酸塩、アンミン錯体塩、塩化物等を用いる。溶媒としては、水等を用いることができる。焼成は大気雰囲気下で450℃以上600℃以下、1時間以上3時間以下行うことが好ましい。
以上のようにして担体にAg並びにMn及び/又はNiを担持させた排気ガス浄化用触媒は、900℃以上1150℃以下程度の高温に曝されても、安定した触媒能を示す。このような排気ガス浄化用触媒は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなど化石燃料を動力源とする内燃機関の排気ガス浄化用触媒として、安定した高い排気ガス浄化性能を発揮することができる。特に本実施形態の排気ガス浄化用触媒は、その高い耐熱性から、自動車やバイク等のガソリンエンジンから排出される排気ガスを浄化するために用いられることが好ましい。本実施形態の排気ガス浄化用触媒は、排気ガス中の特に一酸化炭素(CO)及び/又は炭化水素(HC)の除去に有効に用いられる。
本実施形態の排気ガス浄化用触媒は、触媒支持体上に担持されている触媒層として用いることができる。この触媒支持体は、例えば、セラミックス又は金属材料からなる。また、触媒支持体の形状は、特に限定されるものではないが、一般的にはハニカム形状、板、ペレット、DPF等の形状であり、好ましくはハニカム又はDPFである。また、このような触媒支持体の材質としては、例えば、アルミナ(Al)、ムライト(3Al−2SiO)、コージェライト(2MgO−2Al−5SiO)、チタン酸アルミニウム(AlTiO)、炭化ケイ素(SiC)等のセラミックスや、ステンレス等の金属材料を挙げることができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。特に断らない限り、「%」は「質量%」を意味する。
〔実施例1〕
YMn粉末(D50:10.0μm)、硝酸銀(AgNO)、硝酸マンガン(II)6水和物(Mn(NO・6HO)、および、無機系バインダー(ジルコニアゾル)をそれぞれ準備した。支持体として、ステンレス製メタルハニカム支持体(300セル、φ40mm×L60mm、容量75.4cc)を500℃で1時間焼成して支持体に付着した油分やゴミを取り除いておいた。
硝酸銀(AgNO)2.377g及び硝酸マンガン(II)6水和物(Mn(NO・6HO)0.600gに水215gを加え攪拌して硝酸銀及び硝酸マンガンの水溶液とし、この水溶液にYMn粉末179.46gを投入した。2時間撹拌後、無機系バインダーを57.14g加え、YMn含有スラリーを得た。
次に、上記ステンレス製メタルハニカム支持体をYMn含有スラリーに浸漬した後、エアブローでセル中の余剰スラリーを除去し、乾燥させた後、大気雰囲気中で500℃、1時間焼成して触媒層を形成し、実施例1の排気ガス浄化用触媒を得た。作製した排気ガス浄化用触媒において、YMnの担持量は酸化物換算で触媒1L当たり133.65gであった。また、担体におけるMnとYとのモル比Mn/Yは2であった。
得られた排気ガス浄化用触媒における担体(YMn)に担持されたAg、Mn及びNiの酸化物換算の質量比、担体(YMn)と担持されているAgとの合計100%中におけるAgの割合、並びに担体(YMn)、担持されているAg、Mn及びNiの合計100%中における担持されているMn及びNiの割合を表1に示す。なお、実施例1において排気ガス浄化用触媒中の担体の割合は89.1質量%であった(後述する実施例2〜7も同様)。また、得られた排気ガス浄化用触媒において、Agが金属メタルとして存在し、YMnに担持されたMnがMnOとして存在し、YMnに担持されたNiがNiOとして存在していることを確認した(実施例2〜7も同様)。
〔実施例2〕
硝酸銀(AgNO)の量を1.321gとし、硝酸マンガン(II)6水和物(Mn(NO・6HO)の量を3.001gとした以外は、実施例1と同様にして排気ガス浄化用触媒を得た。得られた排気ガス浄化用触媒について、担体(YMn)に担持されたAg、Mn及びNiの酸化物換算の質量比、担体(YMn)と担持されているAgとの合計100%中におけるAgの割合、並びに担体(YMn)、担持されているAg、Mn及びNiの合計100%中における担持されているMn及びNiの割合を表1に示す。なお、担体におけるMnとYとのモル比Mn/Yは2であった。
〔実施例3〕
硝酸銀(AgNO)の量を0.264gとし、硝酸マンガン(II)6水和物(Mn(NO・6HO)の量を5.402gとした以外は、実施例1と同様にして排気ガス浄化用触媒を得た。得られた排気ガス浄化用触媒について、担体(YMn)に担持されたAg、Mn及びNiの酸化物換算の質量比、担体(YMn)と担持されているAgとの合計100%中におけるAgの割合、並びに担体(YMn)、担持されているAg、Mn及びNiの合計100%中における担持されているMn及びNiの割合を表1に示す。なお、担体におけるMnとYとのモル比Mn/Yは2であった。
〔実施例4〕
硝酸マンガン(II)6水和物(Mn(NO・6HO)0.600gの代わりに、硝酸ニッケル(II)6水和物(Ni(NO・6HO)0.715gを用いた以外は、実施例1と同様にして排気ガス浄化用触媒を得た。得られた排気ガス浄化用触媒について、担体(YMn)に担持されたAg、Mn及びNiの酸化物換算の質量比、並びに、担体(YMn)と担持されている金属Xとの合計100%中における該金属Xの割合を表1に示す。なお、担体におけるMnとYとのモル比Mn/Yは2であった。
〔実施例5〕
硝酸銀(AgNO)の量を1.321gとし、硝酸マンガン(II)6水和物(Mn(NO・6HO)0.600gの代わりに、硝酸ニッケル(II)3.576gを用いた以外は、実施例1と同様にして排気ガス浄化用触媒を得た。得られた排気ガス浄化用触媒について、担体(YMn)に担持されたAg、Mn及びNiの酸化物換算の質量比、担体(YMn)と担持されているAgとの合計100%中におけるAgの割合、並びに担体(YMn)、担持されているAg、Mn及びNiの合計100%中における担持されているMn及びNiの割合を表1に示す。なお、担体におけるMnとYとのモル比Mn/Yは2であった。
〔実施例6〕
硝酸銀(AgNO)の量を0.264gとし、硝酸マンガン(II)6水和物(Mn(NO・6HO)0.600gの代わりに、硝酸ニッケル(II)6.436gを用いた以外は、実施例1と同様にして排気ガス浄化用触媒を得た。得られた排気ガス浄化用触媒について、担体(YMn)に担持されたAg、Mn及びNiの酸化物換算の質量比、担体(YMn)と担持されているAgとの合計100%中におけるAgの割合、並びに担体(YMn)、担持されているAg、Mn及びNiの合計100%中における担持されているMn及びNiの割合を表1に示す。なお、担体におけるMnとYとのモル比Mn/Yは2であった。
〔実施例7〕
硝酸銀(AgNO)の量を1.321gとし、硝酸マンガン(II)6水和物(Mn(NO・6HO)0.600gの代わりに、硝酸マンガン(II)6水和物1.501g及び硝酸ニッケル(II)1.788gを用いた以外は、実施例1と同様にして排気ガス浄化用触媒を得た。得られた排気ガス浄化用触媒について、担体(YMn)に担持されたAg、Mn及びNiとの酸化物換算の質量比、担体(YMn)と担持されているAgとの合計100%中におけるAgの割合、並びに担体(YMn)、担持されているAg、Mn及びNiの合計100%中における担持されているMn及びNiの割合を表1に示す。なお、担体におけるMnとYとのモル比Mn/Yは2であった。
〔比較例1〕
硝酸銀(AgNO)及び硝酸マンガン(II)6水和物(Mn(NO・6HO)を用いないこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1の排気ガス浄化用触媒を得た。
〔比較例2〕
硝酸マンガン(II)6水和物(Mn(NO・6HO)を用いず、硝酸銀(AgNO)の量を0.264gとしたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例2の排気ガス浄化用触媒を得た。
Figure 2017192933
得られた排気ガス浄化用触媒は1100℃、大気中で4時間の耐久焼成を行った後、下記の評価を実施した。結果を表3に示す。
実施例及び比較例で得られた各触媒を100mg流通反応装置に充填し、下記表2に示す組成の評価用モデルガス(ガソリンエンジンの排気ガスのモデルガス)25L/分で流通させ、昇温速度20℃/分で500℃まで昇温し、その後50℃まで冷却し再度昇温速度20℃/分で500℃まで昇温させ、CO及びHC浄化に関するライトオフ温度T50を測定した。その結果を表3に示す。T50は、複合酸化物粉末が配置された装置に流入する評価用モデルガス温度を常温から漸次上昇させていき、CO及びHC浄化率が50%に達したときの装置入口のガス温度である。全炭化水素量の測定はFID検出器を用い、CO濃度の測定は堀場製作所社製のPG−240を用いて行った。なお表2の数値はCの量以外は体積比率である。
Figure 2017192933
Figure 2017192933
表3に示す通り、各実施例の触媒粉末は、YMnからなる担体に対し、AgとMn及び/又はNiとを、酸化物換算の質量比AgO/(MnO及び/又はNiO)において1/9以上9/1以下となる量で担持されていることにより、Agが微量であっても、T50の温度が低く、優れた排気ガス浄化作用を示すことが判る。

Claims (7)

  1. YMnを含む担体と、担体に担持されているAg並びにMn及び/又はNiと、を含み、
    AgとMn及び/又はNiとが、酸化物換算の質量比AgO/(MnO及び/又はNiO)において1/9以上9/1以下となる量で担持されている、排気ガス浄化用触媒。
  2. 前記担体とAgとの合計100質量%中、Agが1質量%未満である、請求項1記載の排気ガス浄化用触媒。
  3. 前記担体におけるMnとYとのモル比Mn/Yが2以下である、請求項1又は2に記載の排気ガス浄化用触媒。
  4. ガソリンエンジンから排出される排気ガスを浄化するために用いられる、請求項1〜3の何れか1項に記載の排気ガス浄化用触媒。
  5. 前記排気ガス浄化用触媒中、前記担体の割合が75質量%以上である、請求項1〜4の何れか1項に記載の排気ガス浄化用触媒。
  6. 前記担体中、YMnの割合が50質量%以上である、請求項1〜5の何れか1項に記載の排気ガス浄化用触媒。
  7. YMnを含む担体と、担体に担持されているAg並びにMn及び/又はNiとを含む触媒粉末を用いて排気ガスを浄化する方法であって、
    前記触媒粉末において、AgとMn及び/又はNiとが酸化物換算の質量比AgO/(MnO及び/又はNiO)において1/9以上9/1以下となる量で担体に担持されている、排気ガスを浄化する方法。



JP2016235680A 2016-04-18 2016-12-05 排気ガス浄化用触媒 Pending JP2017192933A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016083001 2016-04-18
JP2016083001 2016-04-18

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017192933A true JP2017192933A (ja) 2017-10-26

Family

ID=60154498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016235680A Pending JP2017192933A (ja) 2016-04-18 2016-12-05 排気ガス浄化用触媒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017192933A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5903205B2 (ja) 排ガス浄化用触媒
CN102802784B (zh) 废气净化用催化剂、粉末材料及废气净化用催化剂的制造方法
US8187548B2 (en) Catalyst-supported particulate filter
JP5864444B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒及び排気ガス浄化用触媒構成体
JPWO2010001765A1 (ja) 排気ガス浄化用触媒
CN103958055A (zh) 排气净化用催化剂载体以及排气净化用催化剂
EP2055365A1 (en) Catalyst-supported particulate filter
JP5190308B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒
JP6087362B2 (ja) 白金系酸化触媒、及びそれを用いた排気ガス浄化方法
JP5558867B2 (ja) 排気浄化触媒
WO2015075875A1 (ja) 排気ガス浄化用触媒材及びその製造方法
JP6145763B2 (ja) 粒子状物質燃焼触媒及び粒子状物質燃焼触媒フィルタ
JP2005254047A (ja) 排ガス浄化触媒並びに、金属酸化物粒子及びその製造方法
JPWO2005102518A1 (ja) 排ガス浄化触媒
CN1927459B (zh) 尾气净化用催化剂和附着催化剂式柴油机微粒子捕集器
JP5120360B2 (ja) 酸素吸放出材及びそれを設けた排ガス浄化用触媒
CN111278555B (zh) 废气净化用组合物
JP6532825B2 (ja) 排ガス浄化用触媒
JP2020124709A (ja) 触媒用粉末及び排気ガス浄化用触媒
JP5412789B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒
US9908106B2 (en) Carrier for exhaust gas purification catalyst and exhaust gas purification catalyst
JP6194699B2 (ja) 触媒付パティキュレートフィルタの製造方法
JP2017192933A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JP7086196B2 (ja) 排ガス浄化触媒用組成物及びそれを用いた排ガス浄化触媒
JP5589320B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20170111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170111

AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20170131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170220