JP2017193311A - 動力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の、また異種の原動機を備えるハイブリッド動力装置において、使用する原動機の組み合わせを多様に変更可能な車両等の動力装置を提供する。【解決手段】動力装置10において、遊星歯車機構18のサンギア24に第1回転電機12が、リングギア30に第2回転電機14が、キャリア38に内燃機関16が接続されている。第1継断機構C1を切断状態にすると、第1、第2回転電機12,14、内燃機関16は、遊星歯車機構18により定まる速度関係をもって運転され、内燃機関16の動力は、遊星歯車機構18により車両を駆動する動力と第1回転電機12を駆動する動力とに分割される。このとき、第1回転電機12は発電機として機能し、第2回転電機14は車両を駆動する電動機として機能する。第1継断機構C1を接続すると、第1、第2回転電機12,14、内燃機関16の動力により車両を駆動することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、動力装置に関し、特に異種の原動機を組み合わせて用いたハイブリッド動力装置に関する。
車両等の移動体を駆動する動力装置として、異種の原動機を組み合わせたハイブリッド動力装置が知られている。組み合わされる原動機としては、例えば、オットー機関やディーゼル機関などの内燃機関および回転電機が挙げられる。なお、「回転電機」の語句は、電動機、発電機、および電動機と発電機の双方に機能する電気機器の総称として用いる。下記特許文献1には、遊星歯車機構の3要素に各々接続された2機の回転電機および1機の内燃機関を有する動力装置が開示されている。
複数の、また異種の原動機を備える動力装置において、そのときの状況に合わせて使用する原動機の組み合わせを変更することで、より効率のよい運転が可能になる。本発明は、より多くの原動機の組み合わせを実現可能な動力装置を提供することを目的とする。
本発明に係る動力装置は、サン要素、リング要素およびキャリア要素を有する遊星歯車機構を介して接続される第1回転電機、第2回転電機および内燃機関を有する。リング要素には、動力装置の出力軸および第2回転電機のロータ軸が接続され、キャリア要素には、キャリア要素のキャリア軸を介して内燃機関の出力軸が接続され、サン要素には、サン要素のサンギア軸を介して第1回転電機のロータ軸が接続される。さらに、動力装置は、キャリア軸とサンギア軸を、これらが所定の速度比で接続された状態と切断された状態に切り換え可能な第1継断機構を有する。
第1継断機構によりキャリア軸とサンギア軸が拘束されると、サンギア軸に接続された第1回転電機の出力をリング要素に伝えることが可能となる。これにより、第2回転電機の出力と共に、第1回転電機の出力も動力装置の出力とすることができる。
また、動力装置が、キャリア軸と内燃機関の出力軸とを、これらが接続された状態と切断された状態に切り換え可能な第2継断機構を有するようにできる。第2継断機構によってキャリア軸と内燃機関の出力軸が切断された状態とすることにより、内燃機関を使用していないときにその出力軸が回転しないようにすることができる。
また、動力装置が、サンギア軸と第1回転電機のロータ軸とを、これらが接続された状態と切断された状態に切り換え可能な第3継断機構を有するようにできる。第3継断機構は、第3継断機構と第1継断機構が共に接続された状態となったときに、キャリア軸とサンギア軸を、第1回転電機のロータ軸を介して接続するものである。第3継断機構によってサンギア軸と第1回転電機のロータ軸とが切断された状態にすることにより、第1回転電機を使用していないときそのロータ軸が回転しないようにすることができる。
また、動力装置が、サンギア軸と第1回転電機のロータ軸とを、これらが接続された状態と切断された状態に切り換え可能な第4継断機構を有するようにできる。第4継断機構は、第4継断機構の状態にかかわらず、第1継断機構を接続された状態とすることによりキャリア軸とサンギア軸が接続されるようにするものである。
さらに、動力装置が、キャリア軸と動力装置の出力軸との間で遊星歯車機構を含む主伝達経路に並列に配置された副伝達経路と、キャリア軸と副伝達経路とを、これらが接続された状態と切断された状態に切り換え可能な第5継断機構とを有するようにできる。副伝達経路を設けたことにより、遊星歯車機構を介さずに内燃機関の出力を動力装置の出力軸に伝えることができる。
さらにまた、キャリア軸と第1回転電機のロータ軸とが、キャリア軸に対して第1回転電機のロータ軸の回転速度が速くなる速度変換機構を介して接続されるようにできる。第1回転電機を高い速度で使用することができ、効率が高くなる。
本発明によれば、複数の、また異種の原動機を備えた動力装置において、使用する原動機の組み合わせを様々に変更することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。図1は、自動車等の車両を駆動する動力装置10の概略構成を示す模式図である。動力装置は、車両を駆動するための原動機として第1回転電機12、第2回転電機14および内燃機関16を有し、さらに遊星歯車機構18を有する。第1回転電機12、第2回転電機14および内燃機関16は、遊星歯車機構18の3要素(サン要素、キャリア要素、リング要素)に各々接続されている。第1回転電機12の出力軸であるロータ軸20が、サンギア軸22を介してサンギア24に接続されている。動力装置10においては、ロータ軸20とサンギア軸22は一体となっている。サンギア24は、サンギア軸22と同軸に設けられた外歯歯車である。第2回転電機14の出力軸であるロータ軸26は、動力伝達機構28を介して内歯歯車であるリングギア30に接続されている。第2回転電機のロータ軸26は、動力装置10の出力軸32と一体となっている。動力伝達機構28は、ギア列、ベルト、チェーン等を用いて構成することができる。内燃機関16の出力軸34は、キャリア軸36を介してプラネタリキャリア38に接続されている。プラネタリキャリア38は、複数のプラネタリピニオン40を回動可能に支持し、各プラネタリピニオン40は、サンギア24とリングギア30と噛み合っている。サンギア軸22は中空管形状であり、中空管の内部空間をキャリア軸36が貫き、サンギア軸22とキャリア軸36は二重の軸を構成する。動力装置の出力軸32は、差動装置を含む最終減速機42を介して駆動輪44に接続されている。3機の原動機の回転速度は、遊星歯車機構18の各要素間のギア比により定まる所定の関係を有し、2機の回転速度が定まると、残りの1個の回転速度が自ずと決定する。
動力装置10は、さらに、サンギア軸22とキャリア軸36とを、これらが一体に接続された状態と、切断された状態とに切り換えることができる第1継断機構C1を有する。第1継断機構C1によって、サンギア軸22とキャリア軸36が接続された状態となると、これらは一体となって回転する。サンギア軸22とキャリア軸36が切り離された状態では、これらの軸は、前述のように遊星歯車機構18のギア比により定まる3要素の速度関係をもって回転する。第1継断機構C1は、例えば手動変速機等に用いられる同期噛合機構や、湿式または乾式の単板または多板クラッチにより実現することができる。
次に、動力装置10の動作について説明する。動力装置10は、第1継断機構C1の切り換えにより、図2に示すように、2つの動作モードで動作可能である。図2中の使用原動機について、MG1は第1回転電機12、MG2は第2回転電機14、ENGは内燃機関16を表す。
第1の動作モードは、第1継断機構C1が切断された状態のモードである。第1の動作モードは、シリーズハイブリッド車両(以下、シリーズHVと記す。)とパラレルハイブリッド車両(以下、パラレルHVと記す。)の双方の動作が組み合わされるモードである。この動作モードでは、内燃機関16の動力が、遊星歯車機構18によって第1回転電機12を駆動するための動力と車両を駆動するための動力とに分割される。第1回転電機12を駆動して発電を行い、発電された電力を第2回転電機14に供給して、第2回転電機14によっても車両を駆動する。内燃機関16により第1回転電機12を駆動して発電し、発電された電力を第2回転電機14に供給して車両を駆動する点で、動力装置10は、シリーズHVの動力装置として機能している。一方、内燃機関16の動力は遊星歯車機構18、動力伝達機構28を介して動力装置の出力軸32に送られ、第2回転電機14の動力と共に車両を駆動する点で、パラレルHVの動力装置として機能する。
第1の動作モードでは、低速走行時など内燃機関の効率が悪いとき、また車両の駆動に要する力が小さいときなどは、内燃機関16を停止し、第2回転電機14のみで車両を駆動し走行することができる。また、車両の制動時には、第2回転電機14を発電機として機能させて回生制動を行い、このとき発電された電力は車載のバッテリに充電する。また、第1回転電機12により発電された電力を車載のバッテリに充電することもできる。
第1の動作モードにおいて、第2回転電機14と内燃機関16により車両を駆動する際、遊星歯車機構18の残り一つの要素を拘束するために、第1回転電機12に電力を供給して第1回転電機12を車速及び内燃機間の速度に対応した速度で回転させる必要がある。このとき、第1回転電機12に供給される電力は、車両の駆動する動力として有効に利用することができない。遊星歯車機構18の3要素のうち2要素の相対運動を拘束することにより、第1回転電機12が接続される要素を拘束するための電力消費を抑えることができる。これを実現するのが、第2の動作モードである。
第2の動作モードは、第1継断機構C1が接続された状態のモードである。第1継断機構C1を接続することによりサンギア軸22とキャリア軸36が一体となり、サンギア24とプラネタリキャリア38、更にリングギア30が一体となって回転する。これにより、内燃機関16、第1回転電機12および第2回転電機14のうち1機の動力、またはいずれか2機の動力、または3機の動力を用いて車両を駆動することができる。内燃機関16のみ、また内燃機関16と第2回転電機14により車両を駆動する場合、第1回転電機12に電力を供給する必要がなく、その分の電力消費を抑えることができる。
図3は、本発明に係る他の動力装置50の概略構成を示す図である。動力装置10と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。動力装置50においては、第1継断機構C1と第1回転電機のロータ軸20と間に速度変換機構52が設けられている。速度変換機構52は、例えば遊星歯車機構を用いて実現することができる。遊星歯車機構を採用した速度変換機構52のサンギアは第1回転電機のロータ軸20上に設けられ、キャリアが第1継断機構C1を介してキャリア軸36に接続され、リングギアが固定されている。速度変換機構52が介在することにより、第1継断機構C1が接続状態となったときにサンギア軸22とキャリア軸36が速度変換機構52により定まる速度比で拘束される。このとき、サンギア軸22がより高い回転速度になるように速度変換機構52を構成することが好ましい。一般的に、内燃機関の常用回転速度よりも回転電機の常用回転速度の方が高く、速度変換機構52を設けることで、第1回転電機12の回転速度を内燃機関16の回転速度より高い状態で運転することができる。第1回転電機12の回転速度を高くすることができれば、同じトルクを発生する第1回転電機12は小形のもので済む。
前述の動力装置10では、第1継断機構C1が接続されたとき、サンギア軸22とキャリア軸36が速度比1で回転するのに対し、動力装置50では、速度変換機構52により定まる速度比でサンギア軸22とキャリア軸36が回転する。動力装置50の各運転モードは、動力装置10と同様であり、説明を省略する。
図4は、本発明に係る他の動力装置54の概略構成を示す図である。前述の動力装置10,50と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。動力装置54は、内燃機関の出力軸34とキャリア軸36を、これらが接続された状態と切断された状態に切り換えることができる第2継断機構C2を有する。第2継断機構C2によって、内燃機関の出力軸34とキャリア軸36が接続された状態となると、これらは一体となって回転する。また、第2継断機構C2が切断された状態では、内燃機関16は、遊星歯車機構18から切り離される。内燃機関16を遊星歯車機構18から切り離すことにより、第2回転電機14で車両を駆動するときに、内燃機関16に回転が伝わらず、引きずりによる損失が抑制される。第1継断機構C1は、例えば手動変速機等に用いられる同期噛合機構や、湿式または乾式の単板または多板クラッチにより実現することができる。また、動力装置54にも、速度変換機構、例えば図3に示した遊星歯車機構として構成された速度変換機構52を設けることができる。
次に、動力装置54の動作について説明する。動力装置54は、第1継断機構C1および第2継断機構C2の切り換えにより、図5に示すように、4つの動作モードで動作可能である。
第1の動作モードは、第1継断機構C1および第2継断機構C2が共に切断された状態のモードである。第1の動作モードでは、第2回転電機14の動力で車両を駆動する電気自動車(以下、EVと記す。)として動作するモードである。第2継断機構C2が切断されているので、第2回転電機14の回転に伴って内燃機関の出力軸34が回転することがなく引きずりによる損失が抑制される。
第2の動作モードは、第1継断機構C1が切断され、第2継断機構C2が接続された状態のモードである。第2の動作モードでは、動力装置10の第1の動作モードと同様、シリーズHVとパラレルHVの動作が組み合わされたシリーズ/パラレルHVとして動作する。この動作については、前述したので説明を省略する。
第3の動作モードは、第1継断機構C1が接続され、第2継断機構C2が切断された状態のモードである。第1継断機構C1が接続状態となることにより、サンギア軸22とキャリア軸36が一体となって回転する。これにより、第1回転電機12の動力を動力装置の出力軸32に伝えることができる。第3の動作モードでは、第1回転電機12と第2の回転電機14のいずれか一方、または双方の動力により車両を駆動することができる。第2継断機構C2が切断されているので、内燃機関16による引きずり損失を抑えることができる。
第4のモードは、第1継断機構C1と第2継断機構C2が共に接続された状態のモードである。この状態は、動力装置10の第2の動作モードの状態と同様であり、内燃機関16、第1回転電機12および第2回転電機14のうち1機の動力、またはいずれか2機の動力、または3機の動力を用いて車両を駆動することができる。
図6は、本発明に係る他の動力装置56の概略構成を示す図である。前述の動力装置10,50,54と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。動力装置56は、サンギア軸22と第1回転電機のロータ軸20とを、これらが接続された状態と切断された状態に切り換えることができる第3継断機構C3を有する。第3継断機構C3によって、サンギア軸22と第1回転電機のロータ軸20が接続された状態となると、これらは一体となって回転する。また、第3継断機構C3が切断された状態では、第1回転電機12を遊星歯車機構18から切り離すことができる。このとき、第1および第2継断機構C1,C2を接続状態とすれば、動力装置の出力軸32の回転とは関係なく、内燃機関16によって第1回転電機12を駆動し、発電を行うことができる。また、第1および第3継断機構C1,C3を共に接続状態とすれば、第1回転電機のロータ軸20を介してサンギア軸22とキャリア軸36が接続される。
次に、動力装置56の動作について説明する。動力装置56は、第1〜第3継断機構C1,C2,C3の切り換えにより、図7に示すように、5つの動作モードで動作可能である。
第1の動作モードは、第1、第2および第3継断機構C1,C2,C3がいずれも切断された状態のモードである。第1の動作モードは、第2回転電機14の動力で車両を駆動するEVとして動作するモードである。第1の動作モードでは、第2回転電機14の回転に伴って、第1回転電機のロータ軸20および内燃機関の出力軸34が回転することがなく、これらの引きずりによる損失が抑制される。また、第1回転電機12が回転しないので、逆起電力の発生も抑えられる。
第2の動作モードは、第1継断機構C1が切断され、第2および第3継断機構C2,C3が接続された状態のモードである。第2の動作モードでは、動力装置10の第1の動作モードと同様、シリーズHVとパラレルHVの動作が組み合わされたシリーズ/パラレルHVとして動作するモードである。この動作については、前述したので説明を省略する。
第3の動作モードは、第1および第3継断機構C1,C3が接続され、第2継断機構C2が切断された状態のモードである。この状態は、動力装置54の第3の動作モードと同じ状態であり、その動作については、前述したので説明を省略する。
第4の動作モードは、第1および第2継断機構C1,C2が接続され、第3継断機構C3が切断された状態のモードである。第3継断機構C3が切断されているため、サンギア24は拘束を受けない。このため、遊星歯車機構18は、第1回転電機12および内燃機関16の動力を動力装置の出力軸32に伝達しない。一方、第1および第2継断機構C1,C2が接続されているため、内燃機関の出力軸34と第1回転電機のロータ軸20が結合される。よって、内燃機関16により第1回転電機12を駆動して発電を行うことができる。内燃機関16の動力は、第1回転電機12の発電にのみ用いられ、車両の駆動には用いられない。第1回転電機12により発電された電力は第2回転電機14に供給される。よって、この第4の動作モードは、シリーズHVとして動作するモードである。また、第1回転電機12により発電された電力を車載のバッテリに充電することもできる。
第5のモードは、第1、第2および第3継断機構C1,C2,C3がいずれも接続された状態のモードである。この状態は、動力装置10の第2の動作モードの状態と同様であり、内燃機関16、第1回転電機12および第2回転電機14のうち1機の動力、またはいずれか2機の動力、または3機の動力を用いて車両を駆動することができる。
図8は、本発明に係る他の動力装置58の概略構成を示す図である。動力装置58は、前述の動力装置56に、速度変換機構52を追加して設けたものである。速度変換機構52については前述しており、その説明は省略する。また、動作モードは、動力装置56と同様である。
図9は、本発明に係る他の動力装置60の概略構成を示す図である。前述の動力装置10,50,54,56,58と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。動力装置60においては、サンギア軸22と第1回転電機12のロータ軸62とが二重管として設けられている。ロータ軸62は中空管であり、その内側をサンギア軸22が貫いて延びている。さらに、動力装置60は、これらのサンギア軸22と第1回転電機のロータ軸62とを、これらが接続された状態と、切断された状態とに切り換えることができる第4継断機構C4を有する。第4継断機構C4を切断状態とすると、第1回転電機12は、遊星歯車機構18および内燃機関16から切り離された状態となる。また、サンギア軸22とキャリア軸36の接続/切断状態は、第4継断機構C4の状態にかかわらず、第1継断機構C1の状態により制御される。
次に、動力装置60の動作について説明する。動力装置60は、第1〜第3継断機構C1,C2,C3の切り換えにより、図10に示すように、4つの動作モードで動作可能である。
第1の動作モードは、第1継断機構C1および第4継断機構C4が共に切断された状態のモードである。第1の動作モードでは、第2回転電機14の動力で車両を駆動する電気自動車(EV)として動作するモードである。第1および第4継断機構C1,C4が切断されているため、第1回転電機のロータ軸62および内燃機関の出力軸34は、第2回転電機14の回転に伴って回転することがなく、第1回転電機12および内燃機関16の引きずりによる損失が抑制される。また、第1回転電機12が回転しないので逆起電力の発生も抑えられる。
第2の動作モードは、第1継断機構C1が切断され、第4継断機構C4が接続された状態のモードである。第2の動作モードでは、動力装置10の第1の動作モードと同様、シリーズHVとパラレルHVの動作が組み合わされたシリーズ/パラレルHVとして動作するモードである。この動作については、前述したので説明を省略する。
第3の動作モードは、第1継断機構C1が接続され、第4継断機構C4が切断された状態のモードである。第1継断機構C1が接続状態となることにより、サンギア軸22とキャリア軸36が一体となって回転する。これにより、内燃機関16の動力を動力装置の出力軸32に伝えることができる。第3の動作モードでは、第2の回転電機14と内燃機関16のいずれか一方、または双方の動力により車両を駆動することができる。第4継断機構C4が切断されているので、第1回転電機12による引きずり損失を抑えることができる。
第4のモードは、第1継断機構C1と第4継断機構C4が共に接続された状態のモードである。この状態は、動力装置10の第2の動作モードの状態と同様であり、内燃機関16、第1回転電機12および第2回転電機14のうち1機の動力、またはいずれか2機の動力、または3機の動力を用いて車両を駆動することができる。
図11は、本発明に係る他の動力装置64の概略構成を示す図である。動力装置64は、前述の動力装置60に、速度変換機構52を追加して設けたものである。速度変換機構52については前述しており、その説明は省略する。また、動作モードは、動力装置60と同様である。
図12は、本発明に係る他の動力装置66の概略構成を示す図である。前述の動力装置10,50,54,56,58,60,64と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。動力装置66は、動力装置60に対してさらに、内燃機関の出力軸34とキャリア軸36とを、これらが接続された状態と切断された状態に切り換えることができる第2継断機構C2を有する。第2継断機構C2によって、内燃機関の出力軸34とキャリア軸36が接続された状態となると、これらは一体となって回転する。また、第2継断機構C2が切断された状態では、内燃機関16は、遊星歯車機構18から切り離される。内燃機関16を遊星歯車機構18から切り離すことにより、第1回転電機12と第2回転電機14の一方または双方の動力で車両を駆動するときに、内燃機関16に回転が伝わらず、引きずりによる損失が抑制される。
次に、動力装置66の動作について説明する。動力装置66は、第1、第2および第4継断機構C1,C2,C4の切り換えにより、図13に示すように、5つの動作モードで動作可能である。
第1の動作モードは、第1、第2および第4継断機構C1,C2,C4がいずれも切断された状態のモードである。第1の動作モードでは、第2回転電機14の動力で車両を駆動するEVとして動作するモードである。第1の動作モードでは、第1回転電機のロータ軸62および内燃機関の出力軸34は、第2回転電機14の回転に伴って回転することがなく、第1回転電機12および内燃機関16の引きずりによる損失が抑制される。第1回転電機12が回転しないので逆起電力の発生も抑えられる。
第2の動作モードは、第1継断機構C1が切断され、第2および第4継断機構C2,C4が接続された状態のモードである。第2の動作モードでは、動力装置10の第1の動作モードと同様、シリーズHVとパラレルHVの動作が組み合わされたシリーズ/パラレルHVとして動作するモードである。この動作については、前述したので説明を省略する。
第3の動作モードは、第1および第4継断機構C1,C4が接続され、第2継断機構C2が切断された状態のモードである。第1および第4継断機構C1,C4が接続状態となることにより、サンギア軸22、キャリア軸36および第1回転電機のロータ軸62が一体となって回転する。これにより、第1回転電機12の動力を動力装置の出力軸32に伝えることができる。第3の動作モードでは、第1回転電機12と第2回転電機14のいずれか一方、または双方の動力により車両を駆動することができる。第2継断機構C2が切断されているので、内燃機関16による引きずり損失を抑えることができる。
第4の動作モードは、第1および第2継断機構C1,C2が共に接続され、第4継断機構C4が切断された状態のモードである。この状態は、動力装置60の第3の動作モードの状態と同様であり、第1回転電機12と内燃機関16の一方または双方の動力を用いて車両を駆動することができるパラレルHVとして動作するモードである。
第5の動作モードは、第1、第2および第4継断機構C1,C2,C4がいずれも接続された状態のモードである。この状態は、動力装置10の第2の動作モードの状態と同様であり、内燃機関16、第1回転電機12および第2回転電機14のうち1機の動力、またはいずれか2機の動力、または3機の動力を用いて車両を駆動することができる。
図14は、本発明に係る他の動力装置68の概略構成を示す図である。動力装置68は、前述の動力装置66に、速度変換機構52を追加して設けたものである。速度変換機構52については前述しており、その説明は省略する。また、動作モードは、動力装置66と同様である。
図15は、本発明に係る他の動力装置70の概略構成を示す図である。動力装置70は、前述した動力装置58に新たな構成を追加したものである。動力装置58を始め前述した各動力装置において、第1回転電機12および内燃機関16の動力は、遊星歯車機構18および動力伝達機構28を経由して動力装置の出力軸32に伝達される。この経路を主伝達経路と記す。一方、動力装置70には、主伝達経路と並行して内燃機関16の動力を動力装置の出力軸32に伝達する副伝達経路72が追加して設けられている。さらに、動力装置70は、キャリア軸36上に設けられ、キャリア軸36と副伝達経路72を、これらが接続された状態または切断された状態に切り換えることができる第5継断機構C5を有する。主伝達経路と副伝達経路72は、キャリア軸36と動力装置の出力軸32との間で並列に配置されている。副伝達経路72は、ギア列、ベルト、チェーンのいずれか、またはこれらのいくつかを組み合わせて構成することができる。
次に、動力装置70の動作について説明する。動力装置70は、第1、第2、第3および第5継断機構C1,C2,C3,C5の切り換えにより、図16に示すように、6つの動作モードで動作可能である。
第1の動作モードは、第1、第2、第3および第5継断機構C1,C2,C3,C5がいずれも切断された状態のモードである。第1の動作モードは、第2回転電機14の動力で車両を駆動するEVとして動作するモードである。第1の動作モードでは、第1回転電機のロータ軸62および内燃機関の出力軸34は、第2回転電機14の回転に伴って回転することがないので引きずりによる損失が抑制される。また、第1回転電機12が回転しないので逆起電力の発生を抑えられる。
第2の動作モードは、第1および第3継断機構C1,C3が切断され、第2および第5継断機構C2,C5が接続された状態のモードである。第2および第5継断機構C2,C5が接続されていることにより、内燃機関16の動力は副伝達経路72を介して動力装置の出力軸32に伝達される。一方、第1および第3継断機構C1,C3が切断されているため、サンギア24は拘束されず、遊星歯車機構18は動力伝達を行わない。したがって、内燃機関16の動力は専ら副伝達経路72を介して動力装置の出力軸32に伝達される。このように、第2の動作モードは、第2回転電機14と内燃機関16の一方または双方の動力で車両を駆動することができ、パラレルHVとして動作するモードである。
第3の動作モードは、第1および第5継断機構C1,C5が切断され、第2および第3継断機構C2,C3が接続された状態のモードである。この第3の動作モードでは、動力装置10の第1の動作モードと同様、シリーズHVとパラレルHVの動作が組み合わされたシリーズ/パラレルHVとして動作するモードである。この動作については、前述したので説明を省略する。
第4の動作モードは、第1および第3継断機構C1,C3が接続され、第2および第5継断機構C2,C5が切断された状態のモードである。この第4の動作モードは、動力装置54の第3の動作モードと同じ状態であり、第1および第2回転電機12,14の一方または双方の動力で車両を駆動するEVとして動作するモードである。
第5の動作モードは、第1および第2継断機構C1,C2が接続され、第3および第5継断機構C3,C5が切断された状態のモードである。この第5の動作モードは、動力装置56の第4の動作モードと同じ状態であり、内燃機関16で第1回転電機12を駆動して発電し、発電された電力を第2回転電機14に供給して車両を駆動するシリーズHVとして動作するモードである。第1回転電機12で発電した電力を車載されたバッテリに充電することもできる。
第6の動作モードは、第1、第2および第3継断機構C1,C2,C3が接続され、第5継断機構C5が切断された状態のモードである。この第6の動作モードの状態は、動力装置10の第2の動作モードの状態と同様であり、内燃機関16、第1回転電機12および第2回転電機14のうち1機の動力、またはいずれか2機の動力、または3機の動力を用いて車両を駆動することができる。
図17は、本発明に係る他の動力装置74の概略構成を示す図である。動力装置74は、前述した動力装置68に新たな構成を追加したものである。動力装置68を始め前述した各動力装置において、第1回転電機12および内燃機関16の動力は、遊星歯車機構18および動力伝達機構28を経由して動力装置の出力軸32に伝達される。この経路を主伝達経路と記す。一方、動力装置74には、主伝達経路と並行して内燃機関16の動力を動力装置の出力軸32に伝達する副伝達経路72が追加して設けられている。さらに、動力装置70は、キャリア軸36上に設けられ、キャリア軸36と副伝達経路72を、これらが接続された状態または切断された状態に切り換えることができる第5継断機構C5を有する。主伝達経路と副伝達経路72は、キャリア軸36と動力装置の出力軸32との間で並列に配置されている。副伝達経路72は、ギア列、ベルト、チェーンのいずれか、またはこれらのいくつかを組み合わせて構成することができる。
次に、動力装置74の動作について説明する。動力装置74は、第1、第2、第4および第5継断機構C1,C2,C4,C5の切り換えにより、図18に示すように、6つの動作モードで動作可能である。
第1の動作モードは、第1、第2、第4および第5継断機構C1,C2,C4,C5がいずれも切断された状態のモードである。第1の動作モードは、第2回転電機14の動力で車両を駆動するEVとして動作するモードである。第1回転電機のロータ軸62および内燃機関の出力軸34が回転しないので引きずりによる損失が抑制される。また、第1回転電機12が回転しないので逆起電力の発生を抑えられる。
第2の動作モードは、第1および第4継断機構C1,C4が切断され、第2および第5継断機構C2,C5が接続された状態のモードである。第2および第5継断機構C2,C5が接続されていることにより、内燃機関16の動力は副伝達経路72を介して動力装置の出力軸32に伝達される。一方、第1および第4継断機構C1,C4が切断されているため、サンギア24は拘束されず、遊星歯車機構18は動力伝達を行わない。したがって、内燃機関16の動力は専ら副伝達経路72を介して動力装置の出力軸32に伝達される。このように、第2の動作モードは、第2回転電機14と内燃機関16の一方または双方の動力で車両を駆動することができ、パラレルHVとして動作するモードである。
第3の動作モードは、第1および第5継断機構C1,C5が切断され、第2および第4継断機構C2,C4が接続された状態のモードである。この第3の動作モードは、動力装置10の第1の動作モードと同様、シリーズHVとパラレルHVの動作が組み合わされたシリーズ/パラレルHVとして動作するモードである。この動作については、前述したので説明を省略する。
第4の動作モードは、第1および第4継断機構C1,C4が接続され、第2および第5継断機構C2,C5が切断された状態のモードである。この第4の動作モードの各継断機構の状態は、動力装置54の第3の動作モードと同じ状態であり、第1および第2回転電機12,14の一方または双方で車両を駆動するEVとして動作するモードである。
第5の動作モードは、第1および第2継断機構C1,C2が接続され、第4および第5継断機構C4,C5が切断された状態のモードである。この第5の動作モードの状態は、動力装置66の第4の動作モードと同じ状態であり、内燃機関16と第2回転電機14の一方または双方の動力により走行を行うパラレルHVとして動作するモードである。
第6の動作モードは、第1、第2および第4継断機構C1,C2,C4が接続され、第5継断機構C5が切断された状態のモードである。この第6の動作モードの各継断機構の状態は、動力装置10の第2の動作モードの状態と同様であり、内燃機関16、第1回転電機12および第2回転電機14のうち1機の動力、またはいずれか2機の動力、または3機の動力を用いて車両を駆動することができる。
図19は、本発明に係る他の動力装置76の概略構成を示す図である。動力装置76は、動力装置56の第2継断機構C2を直列に配置された2個の継断機構C2-1、C2-2に置き換えたものである。一方の継断機構C2-1は同期噛合機構による継断機構であり、他方の継断機構C2-2は、乾式単板クラッチを用いた継断機構である。回転速度の差が大きい場合の接続は、同期噛合機構では容量が不足し、十分に同期できずにショックが大きくなる場合、または接続できない場合がありえる。そこで、速度差が大きくなる可能性がある内燃機関16の接続には、より速度差を吸収しやすい乾式単板クラッチを用いる。上述した他の動力装置の第2継断機構C2についても、同様に二つの継断機構を組み合わせることができる。
10 動力装置、12 第1回転電機、14 第2回転電機、16 内燃機関、18 遊星歯車機構、20 ロータ軸(第1回転電機)、22 サンギア軸、24 サンギア
26 ロータ軸(第2回転電機)、28 動力伝達機構、30 リングギア、32 出力軸(動力装置)、34 出力軸(内燃機関)、36 キャリア軸、38 プラネタリキャリア、40 プラネタリピニオン、42 最終減速機、44 駆動輪、50 動力装置、52 速度変換機構、54 動力装置、56 動力装置、58 動力装置、60 動力装置、62 ロータ軸(第1回転電機)、64 動力装置、66 動力装置、68 動力装置、70 動力装置、72 副伝達経路、74 動力装置、76 動力装置、C1 第1継断機構、C2 第2継断機構、C3 第3継断機構、C4 第4継断機構、C5 第5継断機構。
26 ロータ軸(第2回転電機)、28 動力伝達機構、30 リングギア、32 出力軸(動力装置)、34 出力軸(内燃機関)、36 キャリア軸、38 プラネタリキャリア、40 プラネタリピニオン、42 最終減速機、44 駆動輪、50 動力装置、52 速度変換機構、54 動力装置、56 動力装置、58 動力装置、60 動力装置、62 ロータ軸(第1回転電機)、64 動力装置、66 動力装置、68 動力装置、70 動力装置、72 副伝達経路、74 動力装置、76 動力装置、C1 第1継断機構、C2 第2継断機構、C3 第3継断機構、C4 第4継断機構、C5 第5継断機構。
Claims (6)
- サン要素、リング要素およびキャリヤ要素を有する遊星歯車機構を介して接続される第1回転電機、第2回転電機および内燃機関を有する動力装置であって、
リング要素には、動力装置の出力軸および第2回転電機のロータ軸が接続され、
キャリア要素には、キャリア要素のキャリア軸を介して内燃機関の出力軸が接続され、
サン要素には、サン要素のサンギア軸を介して第1回転電機のロータ軸が接続され、
さらに、キャリア軸とサンギア軸を所定の速度比で接続された状態と切断された状態に切り換え可能な第1継断機構を有する、動力装置。 - 請求項1に記載の動力装置であって、キャリア軸と内燃機関の出力軸とを接続された状態と切断された状態に切り換え可能な第2継断機構を有する、動力装置。
- 請求項1または2に記載の動力装置であって、サンギア軸と第1回転電機のロータ軸とを接続された状態と切断された状態に切り換え可能な第3継断機構を有し、キャリア軸とサンギア軸は、第1継断機構および第3継断機構を接続された状態とすることにより第1回転電機のロータ軸を介して接続される、動力装置。
- 請求項1または2に記載の動力装置であって、サンギア軸と第1回転電機のロータ軸とを接続された状態と切断された状態に切り換え可能な第4継断機構を有し、キャリア軸とサンギア軸は、第4継断機構の状態にかかわらず、第1継断機構を接続された状態とすることにより接続される、動力装置。
- 請求項3または4に記載の動力装置であって、
キャリア軸と動力装置の出力軸との間で、前記遊星歯車機構を含む主伝達経路に並列に配置された副伝達経路と、
キャリア軸と副伝達経路とを接続された状態と切断された状態に切り換え可能な第5継断機構を有する、動力装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の動力装置であって、キャリア軸と第1回転電機のロータ軸とは、キャリア軸に対して第1回転電機のロータ軸の回転速度が速くなる速度変換機構を介して接続される、動力装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016086278A JP2017193311A (ja) | 2016-04-22 | 2016-04-22 | 動力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016086278A JP2017193311A (ja) | 2016-04-22 | 2016-04-22 | 動力装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017193311A true JP2017193311A (ja) | 2017-10-26 |
Family
ID=60155278
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016086278A Pending JP2017193311A (ja) | 2016-04-22 | 2016-04-22 | 動力装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2017193311A (ja) |
-
2016
- 2016-04-22 JP JP2016086278A patent/JP2017193311A/ja active Pending
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