JP2017194352A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 光輝感を計測するために適切な幾何条件を決定する。
【解決手段】 第1の光源が照射した被写体を撮像した第1の撮像画像を入力する第1の画像入力手段と、前記第1の撮像画像における各画素について、輝点となる場合の面法線を算出して面法線画像を算出する面法線算出手段と、前記撮像画像を、所定の角度範囲ごとの複数の領域に分割する分割手段と、前記第1の撮像画像を量子化して輝点画像を生成し、前記撮像画像と前記輝点画像に基づいて、前記領域ごとに、該領域の総面積に対する該領域に含まれる輝点の総面積の比率を算出し、前記所定の角度範囲に対応する輝点確率を算出する輝点確率算出手段と、前記輝点確率に基づいて、第2の光源が照明した前記被写体を撮像した場合に、得られる撮像画像において輝点それぞれが分離可能となる前記第2の光源の幾何条件を決定する幾何条件決定手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、被写体の光輝感を測定するための画像処理技術に関する。
従来、メタリック材など光輝感を有する塗板の光輝感を計測する方法が知られている。特許文献1には、光輝感をキラキラ感と粒子感のそれぞれを分けて定量的に評価する方法を開示している。特許文献1に開示された方法ではまず光輝材含有塗膜面を光照射し、正反射光が入射しない角度で塗膜面をカメラで撮影する。そして撮影した画像を解析して得られる区画ごとの輝度に基づいて、キラキラ感と粒子感を表す評価値を算出する。
特開2000−304696号公報
光輝材含有塗膜面は、観察角度に応じて光輝度となる位置や数が異なる。従って光輝感を計測するために、光輝度となる位置や数が適切に撮像可能な幾何条件で、照射する光源や撮影するカメラを配置する必要がある。しかしながら特許文献1に開示された方法では、必ずしも光輝度を評価するのに適した画像を得ることができない。そこで本発明は、光輝感を計測するために適切な幾何条件で、被写体を撮影することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、被写体の輝点からなる光輝感を計測する計測装置のための画像処理装置であって、第1の光源が照射した被写体を撮像することにより得られる第1の撮像画像を入力する第1の画像入力手段と、前記第1の撮像画像における各画素について、輝点となる場合の面法線を算出して面法線画像を算出する面法線算出手段と、前記撮像画像を、所定の角度範囲ごとの複数の領域に分割する分割手段と、前記第1の撮像画像を量子化することにより輝点を表す輝点画像を生成し、前記撮像画像および前記輝点画像に基づいて、前記領域ごとに、該領域の総面積に対する該領域に含まれる輝点の総面積の比率を算出し、前記領域ごとの比率を用いて、前記所定の角度範囲に対応する輝点確率を算出する輝点確率算出手段と、前記輝点確率に基づいて、前記第1の光源よりも指向性が強い配光特性を有する第2の光源が照明した前記被写体を撮像した場合に、得られる撮像画像において輝点それぞれが分離可能となる前記第2の光源の幾何条件を決定する幾何条件決定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、光輝感を計測するために適切な幾何条件で、被写体を撮影できる。
被写体および被写体を計測する計測装置。 計測装置の構成を示す図。 画像処理部215の詳細な論理構成を示すブロック図。 画像処理部215が実行する処理のフローチャート。 面法線画像を説明する図。 面法線画像の分割方法を説明する図。 輝点確率算出処理のフローチャート。 幾何条件決定処理のフローチャート。 輝点特徴量算出を説明する図。 輝点画像を説明する図。 平均仰角に対応する輝点面積率を示す図。 第2の照明部203の位置を示す図。 撮像画像の一例を示す図。 輝点確率算出312が実行する処理のフローチャート。 第2の照明部の位置を説明する図。 面法線範囲の概念を示す図。 輝点確率算出に用いる領域の概念図。
以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は、一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定するものではない。
<第1実施形態>
第1実施形態では、点光源と平行光源を用いて被写体を照射し、撮影した画像に基づいて光輝感を計測する方法について説明する。図1(a)は、被写体101である金属片を表面に塗装した塗板を模式的に示す。被写体101の表面には、複数の金属片が含まれている。撮像部102が例えば被写体101と正対する方向に配置されているとする。図1(a)に示すように、一部の金属片は、ある照射角度から照射された反射光が、撮像装置102の角度に反射する。このとき撮像部102が被写体101を撮影すると、複数の輝点を有する撮影画像103が得られる。本実施形態では、計測対象となる被写体の輝点の数、大きさ、強度を、光輝感を示す特徴量として計測する。ただし、被写体に対して適切な位置で照射、撮影しないと、本来別の輝点として撮影画像に記録されるべき複数の輝点が集合し、1つの輝点として撮像されてしまう。そこで本実施形態ではまず、点光源が照射した被写体プレ撮像した画像に基づいて、平行光源を用いて照射した被写体を撮像する際に、撮像画像において被写体の各々の輝点が分離可能となる平行光源の入射角条件を算出する。
図2は、第1実施形態に適用可能な計測装置の構成を示す図である。撮像部201は、レンズ、絞り、シャッタ、光学ローパスフィルタ、カラーフィルタ、及び、CMOSやCCDなどのセンサを有する。撮像部201は、被写体から反射される反射光の光量を検知し、A/D変換を経てデータ転送経路であるバス215にデジタル画像を出力する。図1(b)は、第1実施形態の計測装置における、撮像部201、光源、被写体の位置関係を示す。被写体101におけるある点を原点(0,0、0)とする。撮像部201は、被写体101の上部C(0,0、d)の位置に配置されている。第1の照明部202と第2の照明部203は、被写体に光を照射する。前記第2の照明部203は、第1の照明部202よりも指向性が強い配光特性を有する。ここでは第1の照明部202は、点光源であり、図1(b)に示す通りL(dsinθ,0,dcosθ)の位置に配置されている。第2の照明部203は、2つの平行光源であり、図1(b)に示すように点L(dsinθ,0,dcosθ)の位置と点L(dsinθ,0,dcosθ)との配置されている。
ROM204とRAM205は、撮像や画像処理に必要なプログラム、データ、作業領域などをCPU206に提供する。CPU206はRAM205をワークメモリとして、ROM204やRAM205に格納されたプログラムを読み出して実行し、バス215を介して各構成を制御する。これにより、後述する様々な処理が実行される。
撮像制御部207は、撮像部201に対してフォーカスを合わせたり、シャッタを開いたり、絞りを調節するなどを制御する。操作部208は、ボタンやモードダイヤルなどが該当する。撮像制御部207はCPU206から指示を受けると、撮像部201にプレ撮像画像または撮像画像を取得させ、取得した画像を所定のメモリに記憶させる。操作部208を介して、ユーザは電源の起動や処理パラメータの設定など各種の指示を入力することができる。表示部210は、画像処理部215から受け取った撮像画像や文字を表示する。また表示部210が、タッチスクリーン機能を有していても良く、その場合は、ユーザ指示を入力する操作部208としても機能する。本実施形態では、表示部210は液晶ディスプレイを用いる。外部メモリ制御部213は、PC(パーソナルコンピュータ)やその他メディア214(例えば、ハードディスク、メモリーカード、CFカード、SDカード、USBメモリ)と接続するためのインターフェースである。
画像処理部215は、撮像部201から得られたデジタル画像に基づいて、被写体101の光輝感を示す光輝感特徴量を算出する。なお本実施形態において画像処理部215は、CPU206が所定のプログラムを実行することで実現する構成である。画像処理部215は、算出した光輝感特徴量を示す情報をバス215へ出力する。
図3は、画像処理部215の詳細な論理構成を示すブロック図である。プレ撮像画像入力部306は、点光源下である第1の照明部202が照明する被写体を撮像したプレ撮像画像を入力する。入力したプレ撮像画像は、被写体の輝点特徴量を算出するためではなく、被写体を照射する照明の位置を決定するために用いられる。なお、以降プレ撮像画像の撮像をプレ撮像と呼ぶ。光源位置情報入力部307は、プレ撮像時の第1の照明部202の位置を示す情報を入力する。撮像部位置情報入力部308は、プレ撮像時の撮像部201の位置を示す撮像部位置情報を入力する。撮像パラメータ入力部309は、プレ撮像時の撮像部201の撮像パラメータを入力する。
面法線算出部310は、光源位置情報、撮像部位置情報、撮像パラメータとに基づいて、プレ撮像画像において輝点となる場合の面法線を算出し、画素毎に面法線方向を示す面法線画像を算出する。算出した面法線画像は領域分割部311へ出力する。領域分割部311は、面法線画像に基づいて、プレ撮像画像を輝点の面法線方向の仰角θについて所定の閾値Δθごとに分割する。領域分割部311は、分割した各領域のみを抽出することで得られる複数の画像を、分割画像として出力する。輝点確率算出部312は、プレ撮像画像と、各分割領域データから、各分割領域において輝点が生じる確率を算出する。算出した輝点確率は幾何条件決定部313へ出力する。幾何条件決定部313は、輝点確率に基づいて第2の照明部203(平行光源)が照射した被写体を撮像して得られる画像において、各々の輝点が分離可能となる平行光源の入射角条件を決定する。撮像画像入力部314は、第2の照明部203を、幾何条件を満たす位置に配置して照射した被写体を撮像した画像を入力する。入力した撮像画は輝点特徴量算出部315へ出力する。輝点特徴量算出部315は、撮像画像に写る輝点の強度、数、大きさを輝点特徴量として算出する。
図4は、第1実施形態における画像処理部215が実行する処理のフローチャートである。図4に示すフローチャートを記述したコンピュータで実行可能なプログラムを、CPU206がROM204から読み出してRAM205上に書き込み、該プログラムを実行することによって当該処理が実施される。ステップS401においてプレ撮像画像入力部306は、第1の照明部202が照射した被写体を撮像部201が撮影した画像を、プレ撮影画像として入力する。入力したプレ撮像画像はROM204またはRAM205の記憶領域に記憶する。ステップS402において光源位置情報入力部307は、プレ撮像時に被写体を照射していた第1の照明部202(点光源)が配置された位置を示す光源位置情報を入力する。ここでは前述の通り、第1の照明部202の光源位置情報として、点L(dsinθ,0,dcosθ)が入力される。光源位置情報入力部207は、光源位置情報を所定の記憶領域に記憶する。
ステップS403において撮像部位置情報入力部308は、プレ撮像時の撮像部202が配置された位置を示す撮像部位置情報を入力する。本実施形態では、点C(0,0,d)が撮像部位置情報として入力される。撮像部位置情報入力部308は、入力した撮像部位置情報を所定の記憶領域に記憶する。ステップS404において撮像パラメータ入力部309は、プレ撮像時の撮像部202のレンズ焦点距離を示す撮像パラメータを入力する。撮像パラメータ入寮部209は、入力した撮像パラメータを所定の記憶領域に記憶する。
ステップS405において面法線幾何条件算出部310が、光源位置情報、撮像部位置情報、撮像パラメータに基づいて、プレ撮像画像における輝点の面法線の幾何条件を示す面法線画像を算出する。図5(a)に示すように、点光源の入射角と撮像部201方向への反射角が等しくなる向きの面法線の金属片が、プレ撮像画像において輝点として写る。プレ撮影画像における画素kについて、点光源(第1の照明部202)の入射角と反射角が等しくなる面法線の向きnを、以下の式(1)に従い算出する。

は撮像部位置情報と撮像パラメータから算出されるプレ撮像画像データにおける画素kの三次元座標である。画素kの三次元座標Wkは、ステップS403で入力した撮像部位置情報と、ステップS404において入力した撮像パラメータを用いて、公知の射影変換処理により算出する。iは画素kの3次元座標が示す位置における点光源方向を表す大きさ1のベクトルである。vは画素kの3次元座標が示す位置における撮像部201方向を表す大きさ1のベクトルである。本実施形態では、光輝材の配向特性が方位角に対して等方的であるとみなし、以下の式(2)を用いて、画素kに対応する仰角θを算出する。ここで算出する仰角θは、プレ撮像画像における各画素について、輝点となる場合に、金属片が取り得る面法線方向の幾何条件となる。

撮影画像における各画素について、仰角θを算出した結果を、面法線画像とする。図5(b)は、面法線画像を示す図である。面法線画像は8bitのグレースケールで表される画像である。図5(b)は、画素値0を黒、画素値255を白で表している。面法線画像において、X軸上かつ点光源(第1の照明部202)と撮像部201からの距離が等しい画素位置Wk0では仰角θ=0であるため、画素値0である。これは、画素位置Wk0の面法線nk0=(0,0,1)となることを意味する。面法線算出部310は、算出した面法線画像を所定の記憶領域に記憶する。
ステップS406において領域分割部311は、面法線画像を、輝点の面法線の所定の角度範囲Δθごとにm個の領域に分割する。図6は、面法線画像の分割方法を説明する図である。まずステップS405において算出した面法線画像における各画素を、Δθ間隔で量子化する。例えば、Δθ=1°とする。図6(a)は、面法線画像を量子化した結果を模式的に示している。量子化した面法線画像に基づいて、図6(b)に示すように量子化値ごとの画像に分離する。なお、各分割画像における画素の画素値は、量子化値ではなく、量子化前の仰角を用いることとする。複数の分割画像を出力する。領域分割部311は、算出した複数の分割画像を所定の記憶領域に記憶する。
ステップS407において輝点確率算出部312は、分割画像ごとに輝点が生じる確率を算出する。輝点確率算出処理の詳細は、後述する。輝点確率算出部312は、算出した分割画像ごとの輝点確率を所定の記憶領域に記憶する。ステップS408において幾何条件決定部313は、分割画像毎の輝点確率に基づいて、撮影画像において各々の輝点が分離可能となる第2の照明部203の入射角条件を幾何条件として決定する。幾何条件決定処理の詳細は、後述する。幾何条件決定部313は、算出した幾何条件を第2の照明部203へ出力する。
ステップS409において撮像画像入力部314が、ステップS408で出力した幾何条件を満たす位置に配置した第2の照明部203で照射した被写体を撮像部201が撮像した撮像画像を入力する。本実施形態では、図1に示すように算出した幾何条件を満たす点Lに位置に配置した第2の署名部203(平行光源)が照射した被写体を撮像した撮像画像を入力する。入力した撮像画像は所定の記憶領域に記憶する。
ステップS410において輝点特徴量算出部315は、ステップS409において取得した撮像画像に基づいて、被写体の輝点の強度、数、大きさを輝点特徴量として算出する。図9は、輝点特徴量算出を説明する図である。図9(a)は、ステップS409において取得した撮像画像を示す。輝点特徴量算出部315はまず、撮影画像を所定の閾値を用いて2値化し、図9(b)に示すように2値化画像を生成する。なおここでは、閾値は128であるとする。図9(b)に示す2値化画像において輝点をラベリング処理する。具体的には、2値化画像において画素値255の画素が連結している領域を検出し、検出した領域に対して順に番号を付与する。図9(c)は、各輝点をラベリングした結果を示す。輝点特徴量算出部315は、撮影画像における輝点数及び各輝点の面積の平均値を算出する。更に、図9(a)に示す撮像画像と図9(b)に示す2値化画像とに基づいて、図9(d)に示すように、輝点でない領域の画素の画素値を0にした画像を生成し、画素値の総和を輝点数で除算することで、輝点の平均強度を算出する。輝点特徴量315は、算出した輝点の平均強度、数、平均面積を輝点特徴量として所定の記憶領域に記憶し、処理を終了する。
次に、ステップS407において輝点確率算出部312が実行する輝点確率算出処理の詳細を説明する。図7は、輝点確率算出処理のフローチャートである。ステップS701において輝点確率算出部312は、図6(b)に示す各分割画像において、所定の仰角範囲の画素値を有する領域の面積R(θ)を算出する。ステップS406において領域分割部311が、所定の仰角範囲の画素値を有する画素群毎に分離した。輝点確率算出部312は、各分割画像において、対応する所定の仰角範囲の画素値を有する画素群の面積を算出する。具体的には、対応する所定の仰角範囲の画素値を有する画素をカウントし、画素数を面積とみなす。分割領域がN個の場合、mは1〜Nの自然数である。角度θは、各分割領域に含まれる各画素の仰角の平均値によって算出された平均仰角である。ここでは輝点確率算出部312は算出した領域面積を所定の記憶領域に記憶する。
ステップS702において輝点確率算出部312は、図10(a)に示すプレ撮像画像を所定の閾値(ここでは128とする)で2値化処理することで、輝点の位置が明瞭な輝点画像を生成する。図10(b)は、輝点画像の一例示す。更に、各分割画像において対応する所定の仰角範囲の画素値を有する画素群と同様に、図10(c)に示すように輝点画像を分割する。輝点の面積の総和を輝点総面積S(θ)として算出する。具体的には、2値化画像において画素値255の画素を輝点として検出し、画素値255の画素の画素数をカウントすることで、輝点総面積を算出する。輝点確率算出部312は、算出した平均仰角毎の輝点総面積S(θ)を所定の記憶領域に記憶する。
ステップS703において輝点確率算出部312は、各面積R(θ)と輝点総面積S(θ)との比率に基づいて、以下の式(3)を用いて、輝点面積率P(θ)を算出する。

図11は、平均仰角に対応する輝点面積率を示すグラフである。横軸は仰角を、縦軸は輝点面積率である。本実施形態では、図11に示すように仰角θについてΔθ間隔で輝点面積率がプロットされる。プロットした結果を関数近似することにより、輝点面積率を示す関数P(θ)を算出する。輝点確率算出部312は、輝点面積率関数P(θ)を所定の記憶領域に記憶する。
ステップS704において輝点確率算出部312は、被写体101表面の粗さを表す微小面法線の分布をモデル化したベックマン分布モデルD(θ)を以下の式(4)を入力する。

αは微小面の平均的な傾きであり、表面粗さを表すパラメータである。なお以下の式(5)に示すように、ベックマン分布は被写体のマクロ的な面法線方向N=(0,0,1)を天頂方向とした上半球領域Ωで積分すると1となるように規格化されている。

従って、ベックマン分布モデルD(θ)は仰角θの面法線を有する輝点が生じる確率とみなすことができる。輝点確率算出部312は、入力したベックマン分布モデルD(θ)を所定の記憶領域に記憶する。
ステップS705において輝点確率算出部312は、以下の式(6)を用いて、輝点面積率関数P(θ)をベックマン分布モデルデータD(θ)でフィッティングしたときの表面粗さパラメータαを算出する。

tは輝点面積率関数P(θ)を規格化する係数である。輝点確率算出部312は、算出した表面粗さパラメータαを輝点確率を示す情報として所定の記憶領域に記憶し、処理を終了する。
以下では、ステップS408において幾何条件決定部313が実行する幾何条件決定処理の詳細を説明する。図8は、幾何条件決定処理のフローチャートである。ステップS801において幾何条件決定部313は、撮影画像において各々の輝点が分離可能となる輝点の面法線方向を決定する。具体的には、以下の式(7)を用いて、各輝点の8連接近傍で同じ面法線を有する輝点が存在する確率が所定の閾値以下となる面法線nの仰角θの範囲を算出する。なおここでは、閾値Pthは0.1とする。

本実施形態では、輝点確率を表す関数として、ステップS407において算出した表面粗さパラメータがαのときのベックマン分布モデルDα(θ)を用いている。図11の斜線部で示すように所定の閾値Pth以下の輝点確率を有する仰角θの範囲はθ>θthが、各々の輝点が分離可能となる面法線nの範囲となる。幾何条件決定部313は、算出した面法線nの仰角θの範囲を所定の記憶領域に記憶する。
ステップS802において幾何条件決定部313は、平行光源が照明した被写体を撮像した撮影画像において、各々の輝点が分離可能となる幾何条件を決定する。具体的には、ステップS801で算出した面法線nの仰角θの範囲のうち、以下の式(8)を用いて、平行光源の入射角θの範囲を算出する。

本実施形態では、撮像画像における各画素位置に対応する3次元座標が示す位置におけるカメラ方向は画角中央におけるカメラ方向vk1=(0,0,1)の一定値であるとする。式(8)、vk1=(0,0,1)より、θ=2θとなるので、第2の照明部203は、入射角θの範囲はθ>2θthが幾何条件となる。前述の通り第2の照明部203は、仰角θかである点Lと仰角θの点Lとに配置された2つの平行光源を有する。図12に示す通り、仰角2θは、θ<2θth<θを満たす。そこで第2の照明部203を2θthより角度の大きい点Lの位置に配置した平行光源に被写体101を照射させて、被写体101を撮像することで、輝点を適切に撮影画像に移すことができる。幾何条件決定部313は、算出した平行光源の入射角θの範囲を示す幾何条件情報を所定の記憶領域に記憶し、処理を終了する。
図13(a)は、第2の照明部203のうち点Lの位置に配置し平行光源が照明した被写体を撮像した結果得られる撮影画像である。点L2の位置に配置した平行光源の入射θ2が小さいため、一部の輝点が隣接する輝点とつながって撮像され、輝点の数及び面積の計測精度が低下する。図13(b)は、第2の照明部203のうち点Lの位置に配置された平行光源が照明した被写体を撮像した撮影画像である。各々の輝点が分離可能となる配置から照射するため、輝点の数及び面積を精度よく取得することができる。以上の通り本実施形態によれば、点光源(第1の照明部202)を用いたプレ撮影の結果に基づいて、平行光源(第2の照明部203)を配置すべき幾何条件を決定することにより、被写体の光輝感を高精度に取得することができる。
なお、第1実施形態では、光輝材の配向特性が方位角に対して等方的であるとみなし、面法線画像を仰角についてΔθ間隔で分割した領域を算出した。しかしながら仰角、方位角の両方について分割した領域を算出しても良い。例えば、面法線画像をブロック状に分割すれば良い。
本実施形態では、輝点面積率関数にベックマン分布モデルデータをフィッティングすることで輝点確率を算出したが、特にモデルをベックマン分布モデルに限定するものではない。例えば、輝点面積率を多項式関数でフィッティングし、仰角θについて0°〜90°の範囲で積分すると1となるように規格化した関数を輝点確率関数として算出しても良い。
本実施形態では、幾何条件情報として、撮像画像の画角中央の画素におけるカメラ方向に対して各々の輝点が分離可能となる平行光源方向を算出したが、各画素におけるカメラ方向に対する平行光源方向を算出しても良い。また、算出した各画素に対する平行光源方向の共通範囲を幾何条件情報として算出しても良い。
また本実施形態では、点光源である第1の照明部202を1個、平行光源である第2の照明203を2個配置した計測装置を用いて被写体の光輝感を取得したが、特に光源の数や配置する位置を限定するものではない。例えば、1個の点光源と3以上の多数の平行光源を配置した計測装置において、幾何条件を満たす複数の平行光源それぞれが照射した被写体を複数枚撮像し、複数の光源方向に応じた被写体の光輝感を計測しても良い。また、第2の照明部203として1個の平行光源を駆動ステージ上に配置し、幾何条件を満たす位置に移動させて被写体の光輝感を計測しても良い。
また本実施形態では、1台の撮像部201を用いて被写体の光輝感を計測したが、プレ撮像用の撮像部と撮像用の撮像部2つのカメラを用いて被写体の光輝感を計測しても良い。例えば、プレ撮像時には輝点確率を算出する面法線範囲を広くするために、広角のレンズを備えたカメラで撮像し、撮像時には数十μm程度の小さい輝点でも高精度に輝点の面積を取得するために、望遠のレンズを備えたカメラで撮像しても良い。また、1台の撮像部201にズームレンズを装着し、プレ撮像時と撮像時に倍率を変更して撮像しても良い。
また本実施形態では、輝点の面法線方向に応じて分割した各領域内の輝点面積率から輝点確率を算出した。しかしながら例えば、分割領域内の各輝点の面積のヒストグラムを算出し、予め算出しておいた分散値と輝点確率とのルックアップテーブルを用いて、ヒストグラムの分散値から輝点確率を算出することもできる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、点光源は、照射する光の大きさが無い理想的な拡散光源とみなして被写体の光輝感を計測する方法を説明した。第2実施形態では、有限の大きさを有する点光源を第1の照明部202として用いる場合について説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については、同一の記号を付し、詳細な説明を省略する。第2実施形態では、ステップS407における輝点確率算出処理が第1実施形態と異なっている。図14は、第2実施形態に適用可能な輝点確率算出312が実行する処理のフローチャートである。
ステップS1401において輝点確率算出部312は、第1の照明部202として用いる点光源の光の大きさを示す情報を入力する。第2実施形態では、図15に示すようにXY平面に平行な半径rの円状の光源を点光源として用いているものとする。輝点確率算出部312は、入力した点光源の大きさを示す情報を所定の記憶領域に記憶する。ステップS1402において輝点確率算出部312は、プレ撮像画像を構成する各画素について、点光源から照射された光が被写体上101で正反射方向に反射した正反射光が撮像される面法線範囲を算出する。具体的には、余弦定理により以下の式(9)用いて、面法線範囲Δθを算出する。

1−,L1+は、図15に示すXY平面に垂直かつ画素kの三次元座標Wと光源中心位置Lを通る平面αと半径rの円状の点光源Lとの交点である。従って、点Wk−点L1−,点Wk−点L1+間の距離|W1−,|,|W1+|は以下の式(10)、(11)により算出できる。

kx,Wkyは画素kの三次元座標WのX座標、Y座標である。式(9)〜(11)を用いて、図16に示す面法線範囲Δθを算出する。面法線範囲Δθは、8bitのグレースケールで表される画像である。面法線範囲において、点光源から照射される光の正反射光が、撮像部201に写り込む面法線範囲が大きくなる光源位置L近傍で画素値が大きくなる画像となっている。輝点確率算出部312は、算出した正反射が生じる面法線範囲Δθを所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1403において輝点確率算出部312は、面法線範囲Δθに対してステップS406で仰角θを分割した所定の角度範囲Δθより小さい領域を、輝点確率算出に用いる領域として算出する。本実施形態では、図17に示す光源位置Lから離れた領域でΔθS<Δθを満たし、輝点確率算出に用いる領域として算出されている。算出した領域は所定の記憶領域に記憶する。以上の通り、有限の大きさを有する点光源が照射した被写体をプレ撮像する際に、光源の大きさにより輝点面積率の算出精度が低下する領域を除外する。これにより、適切に被写体の輝点を計測できる幾何条件を高精度に算出することができる。本実施例では、半径rの円状の面光源を有限の大きさを有する点光源として用いたが、四角形や球状の光源でも良く、特に光源の形状や大きさを限定するものではない。
<その他の実施形態>
上述の実施形態では、画像処理部215の各構成をCPUにより実行されるソフトウェア処理を例に説明したが、処理部の一部またはすべての専用の処理回路によってハードウェア化することもできる。
306 プレ撮像画像入力部
310 面法線幾何条件算出部
311 領域分割部
312 輝点確率算出部
313 幾何条件決定部
314 撮像画像入力部
315 輝点特徴量算出部

Claims (8)

  1. 被写体の輝点からなる光輝感を計測する計測装置のための画像処理装置であって、
    第1の光源が照射した被写体を撮像することにより得られる第1の撮像画像を入力する第1の画像入力手段と、
    前記第1の撮像画像における各画素について、輝点となる場合の面法線を算出して面法線画像を算出する面法線算出手段と、
    前記撮像画像を、所定の角度範囲ごとの複数の領域に分割する分割手段と、
    前記第1の撮像画像を量子化することにより輝点を表す輝点画像を生成し、前記撮像画像および前記輝点画像に基づいて、前記領域ごとに、該領域の総面積に対する該領域に含まれる輝点の総面積の比率を算出し、前記領域ごとの比率を用いて、前記所定の角度範囲に対応する輝点確率を算出する輝点確率算出手段と、
    前記輝点確率に基づいて、前記第1の光源よりも指向性が強い配光特性を有する第2の光源が照明した前記被写体を撮像した場合に、得られる撮像画像において輝点それぞれが分離可能となる前記第2の光源の幾何条件を決定する幾何条件決定手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記幾何条件決定手段が決定した前記幾何条件に基づいて配置された前記第2の光源が照明した前記被写体を撮像することにより得られた第2の撮像画像を入力する第2の入力手段と、
    前記第2の撮像画像に基づいて、前記被写体の光輝感の特徴を示す輝点特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の光源は、点光源であり、前記第2の光源は、平行光源であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記幾何条件決定手段は、各輝点の8連接近傍で同じ面法線を有する輝点が存在する確率が所定の閾値以下となる面法線nの仰角θの範囲を算出することにより、前記幾何条件を決定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記輝点確率算出手段は、前記被写体における面法線の分布を表すベックマン分布モデルを用いて、前記輝点確率を算出することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. コンピュータに読み込ませ実行させることで、前記コンピュータを請求項1乃至5の何れか一項に記載された画像処理装置として機能させることを特徴とするプログラム。
  7. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像処理装置と、
    被写体を所定の位置から撮像する撮像部、
    第1の光源および、前記第1の光源とは異なる第2の光源とを有する計測装置。
  8. 被写体の輝点からなる光輝感を計測する計測装置のための画像処理方法であって、
    第1の光源が照射した被写体を撮像することにより得られる第1の撮像画像を入力し、
    前記第1の撮像画像における各画素について、輝点となる場合の面法線を算出して面法線画像を算出し、
    前記撮像画像を、所定の角度範囲ごとの複数の領域に分割し、
    前記第1の撮像画像を量子化することにより輝点を表す輝点画像を生成し、前記撮像画像および前記輝点画像に基づいて、前記領域ごとに、該領域の総面積に対する該領域に含まれる輝点の総面積の比率を算出し、前記領域ごとの比率を用いて、前記所定の角度範囲に対応する輝点確率を算出し、
    前記輝点確率に基づいて、前記第1の光源よりも指向性が強い配光特性を有する第2の光源が照明した前記被写体を撮像した場合に、得られる撮像画像において輝点それぞれが分離可能となる前記第2の光源の幾何条件を決定することを特徴とする画像処理方法。
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