JP2017196636A - 双ドラム式連続鋳造装置、及び、金属薄帯の製造方法 - Google Patents
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このようなウェッジについては、特許文献1,2に記載された方法では、制御することができなかった。
また、特許文献4のように、冷却ドラムの軸方向の両端にそれぞれ油圧シリンダを配設し、これらの油圧シリンダを個別に位置制御する構造において、アキュムレータを配設して弾力性を付与した場合には、一対の冷却ドラムの平行度を厳密に保つことができなくなってしまうといった問題があった。
なお、本発明において、オフセット量とは、一対の冷却ドラムの幅中央における、これら一対の冷却ドラムの鋳造方向の相互位置のずらし量を意味する。
なお、オフセットによって生じる冷却ドラムの幅方向の一端側と他端側における前記最接近距離の差は、交差角に応じて変化することから、前記交差角に応じて前記一対の冷却ドラムのオフセット量を制御するオフセット制御部を備えることによって、金属薄帯のウェッジに応じて、オフセット量を精度良く制御することが可能となる。
この結果、金属薄帯のクラウンの制御とウェッジの制御とを同時に且つ精度よく行うことができる。
この場合、前記一対の冷却ドラムを前記金属薄帯の板面に平行な方向に移動させる第2移動機構として一つの機構を設けることで、前記交差角調整機構及びオフセット機構を構成することができ、装置構成が簡単となる。
この場合、前記一対の冷却ドラムが互いに平行な状態を維持したまま、冷却ドラムの開閉、交差角及びオフセット量を制御することができ、金属薄帯の板厚、クラウン及びウェッジの制御を精度良く行うことができる。
この場合、厚み分布計測器によって前記金属薄帯の幅方向厚み分布を計測し、この計測値を用いて前記交差角調整機構及び前記オフセット機構をフィードバック制御することができ、金属薄帯のクラウン及びウェッジの制御をさらに精度良く行うことが可能となる。
この構成の金属薄帯の製造方法によれば、上述の双ドラム式連続鋳造装置を用いているので、前記金属薄帯の幅中央部と幅端部との厚みの差(クラウン)を前記交差角調整機構によって調整し、前記金属薄帯の両端部の厚みの差(ウェッジ)を前記オフセット機構によって調整することにより、幅方向での厚み分布が安定した高品質な金属薄帯を製造することが可能となる。
この場合、前記厚み分布計測器により前記金属薄帯の幅方向厚み分布を計測し、前記交差角調整機構及び前記オフセット機構をフィードバック制御しているので、金属薄帯のクラウン及びウェッジの制御を精度良く行うことが可能となる。
本実施形態である双ドラム式連続鋳造装置10は、図1に示すように、一対の冷却ドラム(第1冷却ドラム100A、第2冷却ドラム100B)と、金属薄帯Sを支持するピンチロール13と、一対の冷却ドラム100A、100Bの幅方向端部に配設されたサイド堰15と、これら一対の冷却ドラム100A、100Bとサイド堰15とによって画成された金属溶湯溜まり部16に供給される金属溶湯3を保持するタンディッシュ18と、このタンディッシュ18から金属溶湯溜まり部16へと金属溶湯3を供給する浸漬ノズル20と、を備えている。
本実施形態である双ドラム式連続鋳造装置10においては、一対の冷却ドラム100A、100Bのうちの少なくとも一方の冷却ドラム(本実施形態では、図4から図5に示すように、第1冷却ドラム100A)を金属薄帯Sの板面と直交する方向(本実施形態では水平方向)に移動させる第1移動機構と、一対の冷却ドラム100A、100Bを金属薄帯Sの板面に平行な方向(本実施形態では鉛直方向)に移動させる第2移動機構と、を有している。
傾動フレーム121は、第1冷却ドラム100A及び第2冷却ドラム100Bの回転軸の両端に設けられたチョック103をそれぞれ上下動させる構造とされている。
本実施形態では、チョック103の下側に油圧ラム122が配設されるとともに、チョック103の上側にばね123が配設された構造とした。
また、一対の冷却ドラム100の回転軸の交差角2θを維持した状態で、一対の冷却ドラム100A、100Bの鋳造方向(鉛直方向)のオフセット量を調整することが可能となる。
また、本実施形態においては、傾動フレーム121には、交差角2θに応じて第1冷却ドラム100Aと第2冷却ドラム100Bとの鋳造方向(鉛直方向)のオフセット量を制御するオフセット制御部(図示なし)が配設されている。
このガイドレール113は、鉛直方向から見て第1冷却ドラムA100Aの回転軸と第2冷却ドラム100Bの回転軸とが平行な状態を維持したまま、第1冷却ドラム100Aを第2冷却ドラム100Bに対して近接離反させることが可能な構成とされている。
なお、鋳造初期には第1冷却ドラム100A及び第2冷却ドラム100Bを金属薄帯Sに弾力的に押し付けることが必要になる一方で、安定鋳造期には金属薄帯Sの厚みを一定に保つために第1冷却ドラム100Aと第2冷却ドラム100Bとの間隔をしっかりと固定する必要も生じる。第1冷却ドラム100Aの移動機構は特に限定しないが、本実施形態のように油圧シリンダ112を用いて油圧回路を切り替えることでその両方を実現できる。
さらに、本実施形態では、第2冷却ドラム100Bの傾動フレーム121にそれぞれ荷重計116が配設されている。また、油圧シリンダ112の圧力を測定する圧力計117が配設されている。
なお、図11に示すように、第1冷却ドラム100Aの回転軸と第2冷却ドラム100Bの回転軸との交差角2θによって、オフセット量fによる最接近距離δの変化量が変わることになる。このため、第1冷却ドラム100Aの回転軸と第2冷却ドラム100Bの回転軸との交差角2θに応じて、オフセット量を調整する必要がある。そこで、本実施形態では、上述したオフセット制御部を備えている。
基本的にはその操作範囲の最大角度を初期設定角度とし、初期設定角度におけるドラム間隙分布が金属薄帯Sの狙いのクラウンと一致するように、第1冷却ドラム100A及び第2冷却ドラム100Bのイニシャルクラウンを予め研磨によって形成しておくことが好ましい。
前述の実施形態と同様の構成の双ドラム連続鋳造装置において、幅中央の直径が800mm、胴長が1200mmの一対の冷却ドラムを用い、板厚2mmの低炭素鋼の鋳造を行った。
幅方向両端部のチョック間距離は2000mmで、一対の冷却ドラムの回転軸の両端を軸支する計4チョックはそれぞれ実施形態で説明した傾動フレームに収容されている。一対の冷却ドラム間の間隙は、片方のドラムの開閉機構で調整可能で、もう一方のドラムは開閉機構を有しないが、鋼帯から受ける反力を検出可能な状態で支持されている。
その後、ドラムのサーマルクラウン成長に応じて、交差角を漸減させた。鋳造中間期で再び制御を中断したところ、鋼帯のクラウンが13μm、ウェッジが25μm(右厚>左厚)であった。そこで、交差角2θを0.768°から0.586°に変更することでクラウンをほぼ狙い通りの31μmに制御することがでいた。また、オフセットを0.1mmから−1.6mmとすることでウェッジを−1μmに制御できた。
そして、鋳造終了時においては、交差角2θが0.642°、オフセットが−1.3mmとなり、鋼帯のクラウンは28μm、ウェッジは0μmとなっていた。
10 双ドラム式連続鋳造装置
100A 第1冷却ドラム
100B 第2冷却ドラム
Claims (6)
- 回転する一対の冷却ドラムにより金属溶湯を凝固させて金属薄帯を製造する双ドラム式連続鋳造装置であって、
前記一対の冷却ドラムのうちの少なくとも一方の冷却ドラムを前記金属薄帯の板面と直交する方向に移動させる第1移動機構と、前記一対の冷却ドラムを前記金属薄帯の板面に平行な方向に移動させる第2移動機構と、を有し、
前記第2移動機構は、前記冷却ドラムの回転軸を前記金属薄帯の板面と平行する面内で傾斜させ、前記一対の冷却ドラムの交差角を調整する交差角調整機構と、前記一対の冷却ドラムの交差角を維持した状態で、前記一対の冷却ドラムの鋳造方向におけるオフセット量を調整するオフセット機構と、前記交差角に応じて前記一対の冷却ドラムのオフセット量を制御するオフセット制御部と、を備えていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置。 - 前記第2移動機構は、前記交差角調整機構とオフセット機構とが、共通の機構によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の双ドラム式連続鋳造装置。
- 前記第1移動機構は、前記金属薄帯の板面に直交する面内において前記一対の冷却ドラムの回転軸が互いに平行な状態を維持したままの状態で、少なくとも一方の冷却ドラムを前記金属薄帯の板面と直交する方向に移動させるガイド部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の双ドラム式連続鋳造装置。
- 前記一対の冷却ドラムの下流側に、前記金属薄帯の幅方向厚み分布を計測する厚み分布計測器が配設されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の双ドラム式連続鋳造装置。
- 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の双ドラム式連続鋳造装置を用いた金属薄帯の製造方法であって、
前記金属薄帯の幅中央部と幅端部との厚みの差を前記交差角調整機構によって調整し、前記金属薄帯の両端部の厚みの差を前記オフセット機構によって調整することを特徴とする金属薄帯の製造方法。 - 請求項4に記載の双ドラム式連続鋳造装置を用いて、前記厚み分布計測器により前記金属薄帯の幅方向厚み分布を計測し、
前記金属薄帯の幅中央部と幅端部との厚みの差を所定の目標値となるように、かつ、前記金属薄帯の両端部の厚みの差が小さくなるように、前記交差角調整機構及び前記オフセット機構をフィードバック制御することを特徴とする請求項5に記載の金属薄帯の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP2016088450A JP6631393B2 (ja) | 2016-04-26 | 2016-04-26 | 双ドラム式連続鋳造装置、及び、金属薄帯の製造方法 |
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| JP2016088450A Active JP6631393B2 (ja) | 2016-04-26 | 2016-04-26 | 双ドラム式連続鋳造装置、及び、金属薄帯の製造方法 |
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| JP (1) | JP6631393B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020085313A1 (ja) * | 2018-10-22 | 2020-04-30 | 日本製鉄株式会社 | 鋳片の鋳造方法 |
| KR20210059753A (ko) | 2018-10-22 | 2021-05-25 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 주편의 제조 방법 및 제어 장치 |
-
2016
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| KR20210058905A (ko) | 2018-10-22 | 2021-05-24 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 주편의 주조 방법 |
| KR20210059753A (ko) | 2018-10-22 | 2021-05-25 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 주편의 제조 방법 및 제어 장치 |
| US11858019B2 (en) | 2018-10-22 | 2024-01-02 | Nippon Steel Corporation | Slab manufacturing method and control device |
| US12097554B2 (en) | 2018-10-22 | 2024-09-24 | Nippon Steel Corporation | Slab casting method |
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