JP2017197187A - 取付構造、及び取付部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な送受信感度を維持しつつ船舶に対する送受波器の取付作業の作業時間及び手間を軽減することのできる送受信装置の取付構造及び取付部材を提供することを課題とする。【解決手段】生け簀14を備えた船舶10に送受波器12を取り付けるための取付構造1であって、ガイド部材2と取付部材4とを備えている。ガイド部材2は、生け簀14の底面を画定する船底板15に形成された貫通孔16の内壁面に沿って延びるよう筒状に形成されたガイド部材本体21を有し、船底板15に固定される。取付部材4は、送受波器12が固定され、ガイド部材2に対して取り外し可能に取り付けられる。取付部材4をガイド部材2に取り付けた状態において、超音波を送受信する送受波器12の送受信面1211は、ガイド部材2内又は船底よりも外側に位置する。【選択図】図3

Description

本発明は、船舶に送受波器を取り付けるための取付構造、及び取付部材に関するものである。
水中内の魚群を探知することなどを目的として、魚群探知機などの水中探知装置が広く使用されている。この水中探知装置は、船舶などに設置されており、送受波器によって、水中に超音波の送信ビームを送信した後、魚群などの物標によって反射したエコーを受信する。そして、水中探知装置は、受信したエコーに対して各種処理を実行することで、魚群などの水中の情報に関する画像を形成し、表示装置にその画像を表示する。
送受波器は、通常、船舶の船底に取り付けられる。この送受波器の取付方法としては、インナーハル方式と呼ばれる取付方法と、スルーハル方式と呼ばれる取付方法とがある。まず、インナーハル方式について説明すると、インナーハル方式では、例えば特許文献1の図2に示されるように、船底の内側にケースを取り付ける。そして、ケース内を水などの液体によって充填し、超音波振動子を有する送受波器をケース内に保持する。このようなインナーハル方式では、送受波器を船底に手軽に設置することができる一方で、送受波器は船底板を介して超音波の送受信を行うために、超音波の送受信感度が良好ではないという欠点がある。
これに対して、スルーハル方式では、船底に貫通孔を形成し、送受波器の超音波を送受信する送受信面を貫通孔から外部に露出させるように、送受波器を船底に設置する。これにより、送受波器は、船底板を介在させずに水中内に超音波を直接送信できるとともに、そのエコーを直接受信することができる。このため、スルーハル方式は、インナーハル方式よりも送受波器における超音波の送受信感度が良好であるというメリットがある。
特開2007−285730号公報
ところで、スルーハル方式によって送受波器を船底に取り付ける際、船底に貫通孔を形成する必要がある。このため、送受波器の取付作業が不適切であると、貫通孔を介して船体内に水が侵入してくるおそれがある。したがって、従来のスルーハル方式では、船体内への浸水を防ぐよう送受波器の取付作業を慎重に行う必要があり、送受波器の取付作業に時間及び手間が掛かるという問題がある。
そこで、本発明は、良好な送受信感度を維持しつつ船舶に対する送受波器の取付作業の作業時間及び手間を軽減することのできる送受信装置の取付構造及び取付部材を提供することを課題とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明のある局面に係る取付構造は、生け簀を備えた船舶に送受波器を取り付けるための取付構造であって、前記生け簀の底面を画定する船底板に形成された貫通孔の内壁面に沿って延びるよう筒状に形成された部分を有し、前記船底板に固定されるガイド部材と、前記送受波器が固定され、前記ガイド部材に対して取り外し可能に取り付けられる取付部材と、を備え、前記取付部材を前記ガイド部材に取り付けた状態において、超音波を送受信する前記送受波器の送受信面が、前記ガイド部材内又は船底よりも外側に位置する。
(2)好ましくは、前記ガイド部材は、当該ガイド部材の内壁面から突出する突出部を有している。そして、前記取付部材は、前記ガイド部材内に挿入された状態で前記ガイド部材に取り付けられ、挿入方向において前記突出部と当接することで、前記挿入方向において位置決めされる。
(3)好ましくは、前記取付部材を前記ガイド部材に取り付けた状態において、前記送受波器の送受信面は、前記貫通孔から外部に対して露出している。
(4)好ましくは、前記ガイド部材は、内壁面に雌ネジ部が形成されており、前記取付部材は、前記雌ネジ部と螺合する雄ネジ部が形成されている。そして、前記取付部材の雄ネジ部が前記ガイド部材の雌ネジ部と螺合することにより、前記取付部材は前記ガイド部材に取り外し可能に取り付けられる。
(5)好ましくは、前記雄ネジ部が前記雌ネジ部と螺合することにより前記取付部材が進行する方向において、前記取付部材とガイド部材とに挟まれる弾性部材をさらに備えている。
(6)より好ましくは、前記弾性部材は、環状であり、前記取付部材を囲むように取り付けられる。
(7)好ましくは、前記送受波器は、振動子が内蔵される送受波部を有しており、前記取付部材は、前記送受信面を露出させた状態で前記送受波部を内部に収容する。
(8)好ましくは、内壁面に雌ネジ部が形成された筒状の固定部材をさらに備えている。前記ガイド部材は、外壁面に前記固定部材の雌ネジ部と螺合する雄ネジ部が形成されており、前記固定部材と螺合する際の進行方向において前記固定部材と協働して前記船底板を挟むことによって、前記船底板に固定される。
(9)上記課題を解決するため、本発明のある局面に係る取付部材は、船舶に備えられた生け簀の底面を画定する船底板に形成された貫通孔の内壁面に沿って延びるよう筒状に形成された部分を有し前記船底板に固定されたガイド部材に、送受波器を取り付けるための取付部材であって、前記送受波器が固定される取付部材本体と、前記取付部材本体を前記ガイド部材に取り外し可能に取り付けるための取付機構と、を備え、前記取付部材本体を前記ガイド部材に取り付けた状態において、超音波を送受信する前記送受波器の送受信面が、前記ガイド部材内又は船底よりも外側に位置する。
(10)好ましくは、前記ガイド部材は、当該ガイド部材の内壁面から突出する突出部を有している。そして、前記取付部材本体は、前記ガイド部材内に挿入された状態で前記ガイド部材に取り付けられ、挿入方向において前記突出部と当接することで、前記挿入方向において位置決めされる。
(11)好ましくは、前記ガイド部材は、当該ガイド部材の内壁面に雌ネジ部が形成されている。そして、前記取付機構は、前記取付部材本体の外壁面に形成された前記雌ネジ部と螺合する雄ネジ部である。
本発明によれば、良好な送受信感度を維持しつつ船舶に対する送受波器の取付作業の作業時間及び手間を軽減することのできる送受信装置の取付構造及び取付部材を提供することができる。
図1は本発明の実施形態に係る水中探知装置が設置された船舶を示す側面断面図である。 図2は本発明の実施形態に係る送受波器の取付構造を示す分解斜視図である。 図3は本発明の実施形態に係る送受波器の取付構造を示す側面断面図である。 図4は本発明の実施形態に係る送受波器を船底板に取り付けた状態を示す斜視図である。 図5は本発明の実施形態に係る送受波器を船底板に取り付けた状態を示す側面図である。 図6は本発明の実施形態に係るガイド部材及び固定部材を利用したスカッパーを示す側面断面図である。 図7は本発明の実施形態に係る蓋部材が取り付けられたスカッパーを示す斜視図である。 図8は本発明の実施形態に係る蓋部材が取り付けられたスカッパーを示す側面断面図である。 図9は本発明の実施形態の変形例に係る送受波器の取付構造を示す側面断面図である。 図10は本発明の実施形態の変形例に係るガイド部材を示す平面図である。 図11は本発明の実施形態の変形例に係る取付構造を示す側面断面図である。 図12は本発明の実施形態の変形例に係る取付構造を示す側面断面図である。
[送受波器の取付構造]
以下、本発明に係る送受波器の取付構造及び取付部材の実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず、水中探知装置が取り付けられる船舶について図面を参照しつつ説明する。図1は、水中探知装置11が取り付けられる船舶10を示す側面断面図である。
図1に示すように、船舶10は、魚群などを探知するための水中探知装置11が設置されている。水中探知装置11は、超音波を送受信するための送受波器12と、送受波器12からの電気信号を処理して探知画像を表示するための水中探知装置本体13とを備えている。送受波器12は、船舶10の中央部付近に設けられた生け簀14内に設置されており、水中探知装置本体13は、操縦席の近傍に設置されている。
次に、船舶10に備えられた生け簀14に送受波器12を取り付けるための取付構造について図面を参照しつつ説明する。図2は本発明の実施形態に係る取付構造の分解斜視図であり、図3は本発明の実施形態に係る取付構造の側面断面図である。なお、以下の説明における「上」及び「下」は、図3の上下方向に合わせている。
図2及び図3に示すように、本実施形態に係る取付構造1は、生け簀14に送受波器12を取り付けるための取付構造であって、ガイド部材2と、固定部材3と、取付部材4と、を備えている。以下、各部材についての詳細を説明する。
[ガイド部材]
ガイド部材2は、固定部材3と協働して船底板15を挟み込むことによって、船底板15に固定されている。このガイド部材2は、円筒状のガイド部材本体21と、フランジ部22と、突出部23と、を備えている。なお、ガイド部材本体21と、フランジ部22と突出部23とは、一体的に形成されている。
ガイド部材本体21は、生け簀14の底面を画定する船底板15に形成された貫通孔16の内壁面に沿って延びるように筒状に形成された部分である。すなわち、ガイド部材本体21は、船底板15の貫通孔16に嵌るような円筒状であって、その外径が貫通孔16の内径とほぼ合致するように設計されている。ガイド部材本体21は、外壁面に雄ネジ部が形成されており、内壁面に雌ネジ部が形成されている。また、ガイド部材本体21の上端部には、内側に向かって傾斜する傾斜面が形成されており、この傾斜面と取付部材4との間で、弾性部材であるOリング100を押圧している。なお、この傾斜面を形成せずに、ガイド部材本体21の上端面を平坦に形成し、この平坦な上端面と取付部材4のフランジ部42との間でOリング100を押圧してもよい。
フランジ部22は、ガイド部材本体21の外壁面における下端部に形成されている。フランジ部22は、ガイド部材本体21の外壁面から外方に向かって延びている。また、ガイド部材2を船底板15に固定した状態において、フランジ部22は、その上面が船底板15の下面、すなわち船底と当接している。また、フランジ部22の下面は、外方にいくにしたがってフランジ部22の厚さが薄くなるように傾斜している。このようにフランジ部22の下面が傾斜することによって、フランジ部22と船底板15との境界部分における段差を小さくしている。
突出部23は、ガイド部材本体21の内壁面における下端部に形成されている。突出部23は、ガイド部材本体21の内壁面から内方に向かって突出している。また、突出部23は、環状に形成されている。すなわち、突出部23は、ガイド部材本体21の内壁面の周方向に沿って形成されている。
[固定部材]
固定部材3は、上述したガイド部材2を船底板15に固定するための部材であって、円筒部31と、フランジ部32とを備えている。なお、円筒部31とフランジ部32とは一体的に形成されている。
円筒部31は、円筒状であって、その内径がガイド部材2のガイド部材本体21の外径とほぼ合致するように設計されている。また、円筒部31の内壁面には雌ネジ部が形成されている。この円筒部31の内壁面に形成された雌ネジ部は、ガイド部材本体21の外壁面に形成された雄ネジ部と螺合する。
固定部材3のフランジ部32は、円筒部31の外壁面における下端部に形成されている。フランジ部32は、円筒部31の外壁面から外方に向かって延びている。固定部材3によってガイド部材2を船底板15に固定した状態において、フランジ部32の下面が、船底板15の上面、すなわち船底板15の生け簀14側の面と当接している。この固定部材3のフランジ部32と、ガイド部材2のフランジ部22とによって、船底板15を挟み込むことによって、ガイド部材2を船底板15に固定している。
[取付部材]
取付部材4は、送受波器12をガイド部材2に取り付けるための部材である。取付部材4は、取付部材本体41と、フランジ部42とを備えている。なお、取付部材本体41とフランジ部42とは一体的に形成されている。
ここで、取付部材4に固定される送受波器12について簡単に説明する。まず、送受波器12は、振動子を内蔵する送受波部121と、送受波部121の上面から上方に延びる軸部122とを備えている。送受波部121は円柱状に形成されており、送受波部121の下面は、超音波を送受信する送受信面1211になっている。軸部122は、送受波部121よりも小さい外径を有する円柱状であって、送受波部121と一体的に形成されている。軸部122の内部には、振動子から電気信号を取り出して水中探知装置本体13に出力するためのリード線が延びている。軸部122の外壁面には雄ネジ部が形成されており、この雄ネジ部はナット17と螺合する。
取付部材本体41は、その内部に送受波器12の送受波部121を収容するよう構成さえており、略円筒状の側壁部411と、側壁部411の上端部を封鎖する封鎖部412とを備えている。なお、側壁部411と封鎖部412とは一体的に形成されている。また、取付部材本体41は、送受波部121を収容した状態において、送受信面1211を露出するように下面が開口している。
側壁部411は、略円筒状に形成されており、側壁部411内に送受波器12の送受波部121が嵌るように設計されている。すなわち、側壁部411の内径は、送受波部121の外径とほぼ合致するように設計されている。
側壁部411は、その上部4111の外壁面に雄ネジ部が形成されている。この側壁部411に形成された雄ネジ部は、ガイド部材2におけるガイド部材本体21の内壁面に形成された雌ネジ部と螺合する。この螺合によって、取付部材4は、ガイド部材2に取り付けられる。なお、この側壁部411の上部4111に形成された雄ネジ部が、本発明の取付機構に相当する。
側壁部411の下部4112は、上部4111よりも小さい外径に設計されている。このため、側壁部411の下部4112の外壁面と、ガイド部材2のガイド部材本体21の内壁面との間に、隙間Gが形成されている。なお、下部4112の内径は、上部4111の内径と同じに設計されている。すなわち、下部4112の内壁面と上部4111の内壁面とは段差が形成されることなく連続的に形成されている。
側壁部411の下端部には、肩部4113が形成されている。取付部材4をガイド部材2に取り付けるために、取付部材4とガイド部材2とを螺合させながら取付部材4をガイド部材2内に挿入した際、肩部4113がガイド部材2の突出部23と当接する。この肩部4113と突出部23とが当接することによって、取付部材4は、ガイド部材2への挿入方向(図3の下方向)において位置決めされる。このように肩部4113と突出部23とが当接した状態において、送受波器12の送受信面1211とガイド部材2の下端面とがほぼ合致する。また、取付部材4の下端面も送受信面1211とほぼ合致する。これにより、送受波器12が取り付けられた箇所における船底では、ほとんど段差がない状態となっている。
封鎖部412は、その中央部に、送受波器12の軸部122を通すための貫通孔4121が形成されている。また、封鎖部412は、その上面の中央部に、スパナなどの工具と係合することができるような形状に形成された係合部4122を有している。詳細には、係合部4122は、その側壁面に、平坦に形成された面を一対有しており、この一対の面は平行となっている。この係合部4122にスパナを係合させて取付部材4を回転させることによって、取付部材4をガイド部材2に強固に螺合させることができる。なお、係合部4122の中央部に、上述した貫通孔4121が形成されている。
係合部4122は中空に形成されており、係合部4122の下面には、送受波器12の軸部122をガイドするよう、貫通孔4121の外周縁部から下方に延びるガイド筒4123が形成されている。このガイド筒4123の下端と、送受波器12の送受波部121の上面とで、環状のパッキン101を押圧している。
フランジ部42は、側壁部411の外壁面における上端部に形成されている。フランジ部42は、側壁部411の外壁面から外方に向かって延びている。取付部材4をガイド部材2に取り付けた状態において、取付部材4のフランジ部42は、ガイド部材2のガイド部材本体21の上端部に形成された傾斜面との間で、Oリング100を押圧する。
送受波器12は、送受波部121を取付部材4内に収容され、軸部122と螺合するナット17と協働して取付部材4の封鎖部412を挟み込むことによって、取付部材4に固定される。なお、ナット17と封鎖部412とによって環状のパッキン102を押圧している。
[取付方法]
次に、上述した取付構造1によって送受波器12を船舶10に取り付ける方法について図面を参照しつつ説明する。
図2及び図3に示すように、まず、生け簀14の底面を画定する船底板15に貫通孔16を形成する。そして、船底板15の下側から、貫通孔16に対してガイド部材2のガイド部材本体21を挿入する。そして、貫通孔16を介して船底板15の上側に突出したガイド部材本体21に対して、固定部材3を螺合させる。これにより、ガイド部材2のフランジ部22と、固定部材3のフランジ部32とが、船底板15を挟み込むことになり、この結果、ガイド部材2が船底板15に固定される。
なお、上述したガイド部材2と固定部材3は、生け簀14の船底板15に予め取り付けられているスカッパーを構成する部品を流用してもよい。このようにスカッパーを構成する部品を流用する場合、船底板15に貫通孔16を形成する必要がなくなり、また、ガイド部材2及び固定部材3を船底板に取り付ける必要もなくなる。この結果、取付作業の作業時間及び手間を軽減することができる。
続いて、取付部材4に対して送受波器12を固定する。詳細には、まず、パッキン101を送受波器12の送受波部121の上面に設置する。そして、取付部材4内に送受波器12の送受波部121を収容する。このとき、送受波器12の軸部122は、取付部材4の貫通孔4121から上側に突出した状態となっている。そして、軸部122にナット17を螺合させることにより、ナット17と送受波部121とで取付部材4の封鎖部412を挟み込み、この結果、送受波器12を取付部材4に固定する。なお、ナット17と取付部材4との間にはパッキン102が介在している。
そして、送受波器12が固定された取付部材4を、ガイド部材2に取り付ける。詳細には、取付部材4をガイド部材2に螺合させることで、取付部材4をガイド部材2内に挿入する。そして、取付部材4の下端部に形成された肩部4113がガイド部材2の突出部23に当接するまで、取付部材4をガイド部材2内に挿入する。これにより、取付部材4がガイド部材2に取り付けられ、ひいては、送受波器12がガイド部材2に取り付けられる。また、取付部材4の肩部4113がガイド部材2の突出部23に当接したとき、送受波器12の送受信面1211は、ガイド部材2内に位置している。詳細には、送受波器12の送受信面1211は、ガイド部材2の下端面とほぼ面一の状態となっている。なお、送受波器12の送受信面1211は、ガイド部材2の下端面よりも下方側、すなわち船底よりも外側に位置していてもよい。以上のようにして送受波器12を船底板15に取り付けた状態の図を図4及び図5に示す。なお、図4は送受波器12を船底板15に取り付けた状態を示す斜視図であり、図5は送受波器12を船底板15に取り付けた状態を示す側面図である。
以上のようにしてガイド部材2に取り付けた送受波器12を取り外して、ガイド部材2及び固定部材3をスカッパーとして利用することもできる。以下、ガイド部材2及び固定部材3を利用したスカッパーについて図面を参照しつつ説明する。図6はガイド部材2及び固定部材3を利用したスカッパーの側面断面図である。
図6に示すように、まず、上述した取付構造1と同様に、ガイド部材2及び固定部材3が船底板15に固定されている。そして、ガイド部材2の突出部23の上面にメッシュ部材5が支持されている。メッシュ部材5は、生け簀14内にゴミなどが浸入することを防ぐための部材であり、平面視が円形であって、格子状に形成されている。メッシュ部材5の外径は、ガイド部材2の内径とほぼ同じ又はそれよりも小さく、また、突出部23上に載置できる程度の寸法に設計されている。
突出部23上に載置されたメッシュ部材5は、押さえ部材6によって上から押さえつけられることにより、ガイド部材2に固定されている。この押さえ部材6は、平面視が環状に形成されており、その外径がガイド部材2のガイド部材本体21の内径とほぼ合致する。また、押さえ部材6の外壁面には、雄ネジ部が形成されている。この押さえ部材6に形成された雄ネジ部は、ガイド部材2の雌ネジ部と螺合する。押さえ部材6は、ガイド部材2と螺合して下方へ進むことで、メッシュ部材5の外周縁部を突出部23に対して押さえつける。これにより、メッシュ部材5は、突出部23と押さえ部材6とによって挟み込まれて、ガイド部材2に固定される。
このように、ガイド部材2、固定部材3、メッシュ部材5、及び押さえ部材6によって、スカッパー20を構成する。このスカッパー20により、ゴミなどを除去した海水を生け簀14内に取り入れることができる。
また、生け簀14内に海水を取り入れたくない場合、又は生け簀14内の水を外部に排出したくない場合は、図7及び図8に示すように、蓋部材7を取り付けることによって、スカッパー20を塞ぐことができる。図7は、蓋部材7が取り付けられたスカッパー20を示す斜視図であり、図8は蓋部材7が取り付けられたスカッパー20の側面断面図である。
蓋部材7は、円筒状の円筒部71と、円筒部71の上端を塞ぐ天板部72とを備えている。なお、円筒部71と天板部72とは一体的に形成されている。円筒部71は、その外径がガイド部材2の内径とほぼ同じとなっている。また、円筒部71の外壁面には雄ネジ部が形成されており、この雄ネジ部は、ガイド部材2の雌ネジ部と螺合する。
天板部72は、平面視円形に形成されており、その外径は、円筒部71の外径よりも大きく、ガイド部材2のガイド部材本体21の外径とほぼ同じ寸法となっている。また、天板部72は、その中央部には工具を差し込むための溝721が形成されている。この溝721に工具の先をはめ込み、工具を使用して蓋部材7を回転させることによって、蓋部材7の着脱を行うことができる。
以上に説明した実施形態に係る取付構造1によれば、生け簀14の底面を画定する船底板15に形成した貫通孔16を利用して送受波器12を取り付けることができる。生け簀14は、元々、水を取り入れることを前提とした構造となっているため、貫通孔16を介して生け簀14内に水が浸入してきても問題はない。このため、船体内への浸水を気にすることなく送受波器12の取付作業を行うことができ、作業時間及び手間を軽減することができる。
また、生け簀14の船底を画定する船底板15には、生け簀14内に海水を取り入れたり、生け簀14内の水を外部に排出するためのスカッパー20が予め設置されている。このスカッパーは、その構成部品として、上述したガイド部材2を有している。このため、スカッパー20の構成部品であるガイド部材2を流用し、取付部材4をガイド部材2に取り付けることができる。したがって、送受波器12を取り付けるために船底板15に貫通孔16を新たに形成したり、ガイド部材2を取り付けたりする作業を省略することができ、この結果、作業時間及び手間をより軽減することができる。
また、取付部材4をガイド部材2に取り付けた状態において、送受波器12の送受信面1211は、船底の外側に近いガイド部材2内に位置しているため、超音波の送受信感度を低下させることがない。
また、上記実施形態に係る取付構造1において、ガイド部材2は、突出部23を有しているため、取付部材4は、この突出部23に当接することで、挿入方向において位置決めすることができる。この結果、送受波器12の送受信面1211を適切な位置に設置することができる。
また、上記実施形態に係る取付構造1において、ガイド部材2が突出部23を有しているため、この突出部23を利用してメッシュ部材5を取り付けることができる。これにより、送受波器12を使用しないときに、ガイド部材2及びメッシュ部材5によってスカッパー20を構成することができる。
また、上記実施形態に係る取付構造1において、取付部材4をガイド部材2に取り付けた状態において、送受波器12の送受信面1211は、貫通孔16から外部に対して露出している。すなわち、送受信面1211と外部との間に、メッシュ部材のような遮るものはない。このため、送受波器12の送受信感度を低下させることがない。
また、上記実施形態に係る取付構造1において、取付部材4は、ガイド部材2と螺合することによって、ガイド部材2に取り外し可能に取り付けられる。このため、必要時に送受波器12を容易に取り付けることができるとともに、不要時には送受波器12を容易に取り外すことができる。
また、上記実施形態に係る取付構造1において、取付部材4とガイド部材2とがOリング100を押圧している。この取付部材4とガイド部材2とでOリング100を押圧することによって生じるOリング100の反発力により、取付部材4がガイド部材2により強固に取り付けられる。
また、上記実施形態に係る取付構造1において、取付部材4とガイド部材2との間にOリング100が介在しているため、取付部材4とガイド部材2との間から生け簀14内に水が浸入することを防止することができる。これにより、例えば、生け簀14を本来の用途とは異なる用途で利用している場合、例えば、生け簀14を収納室などとして利用している場合にメリットがある。
また、上記実施形態に係る取付構造1において、取付部材4は内部に送受波部121を収容する構成となっているため、送受波器12の取付部材4に対する固定をより安定したものとすることができる。
また、ガイド部材2は、固定部材3と螺合して船底板15に取り付けることで、船底板15に対する着脱を容易なものとすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
(1)例えば、上記実施形態では、取付部材4の下端部に形成された肩部4113がガイド部材2の突出部23と当接しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、図9に示すように、取付部材4の下端部に肩部4113を形成することなく、取付部材4の下端面4114が突出部23と当接していてもよい。
(2)また、上記実施形態において、ガイド部材2の突出部23は環状に形成されているが、特にこれに限定されるものではなく、取付部材4と当接することができれば、その形状は限定されるものではない。例えば、図10に示すように、突出部23は、ガイド部材本体21の内壁面の周方向に沿って連続的に形成されておらず、断続的に形成されていてもよい。なお、図10は、本変形例に係るガイド部材2の平面図を示している。
(3)また、上記実施形態において、ガイド部材2の突出部23は、ガイド部材本体21の下端部に形成されているが、この形成箇所は特に下端部に限定されるものではない。例えば、図11に示すように、ガイド部材2の突出部23は、ガイド部材本体21の内壁面の中央部に形成されていてもよい。なお、図11は、本変形例に係る取付構造を示す側面断面図である。またさらには、図12に示すように、ガイド部材2の突出部23は、ガイド部材本体21下端部から中央部にわたって形成されていてもよい。なお、図12は、本変形例に係る取付構造を示す側面断面図である。
(4)また、上記実施形態では、ガイド部材2は、固定部材3と螺合することによって船底板15に固定されているが、ガイド部材2の船底板15への固定方法はこれに限定されるものではない。例えば、ボルト又は接着剤などによってガイド部材2を船底板15に固定することができる。
(5)また、上記実施形態において、貫通孔16は、平面視が円形となっているが、形状は特に限定されるものではなく、貫通孔16は、平面視が多角形又は楕円形などであってもよい。この場合、ガイド部材2は、貫通孔16の内壁面に沿うように、その形状に合わせた筒状とすることが好ましい。
(6)また、上記実施形態では、送受波器12の取付部材4への固定形態は、ナット17を使用したものとなっているが、特にこれに限定されるものではない。すなわち、ナット17を使用せず、送受波器12が螺合する等して取付部材4に直接固定されていてもよい。また、ナット17は、本実施形態の取付構造1の構成要件であってもよいし、構成要件でなくてもよい。
本発明に係る送受波器の取付構造及び取付部材は、送受波器を船舶に取り付ける際に広く適用することができる。
1 取付構造
2 ガイド部材
21 ガイド部材本体
23 突出部
3 固定部材
4 取付部材
41 取付部材本体
12 送受波器
121 送受波部
1211 送受信面
14 生け簀
15 船底板
16 貫通孔
100 Oリング(弾性部材)

Claims (11)

  1. 生け簀を備えた船舶に送受波器を取り付けるための取付構造であって、
    前記生け簀の底面を画定する船底板に形成された貫通孔の内壁面に沿って延びるよう筒状に形成された部分を有し、前記船底板に固定されるガイド部材と、
    前記送受波器が固定され、前記ガイド部材に対して取り外し可能に取り付けられる取付部材と、を備え、
    前記取付部材を前記ガイド部材に取り付けた状態において、超音波を送受信する前記送受波器の送受信面が、前記ガイド部材内又は船底よりも外側に位置する、取付構造。
  2. 前記ガイド部材は、当該ガイド部材の内壁面から突出する突出部を有しており、
    前記取付部材は、前記ガイド部材内に挿入された状態で前記ガイド部材に取り付けられ、挿入方向において前記突出部と当接することで、前記挿入方向において位置決めされる、請求項1に記載の取付構造。
  3. 前記取付部材を前記ガイド部材に取り付けた状態において、前記送受波器の送受信面は、前記貫通孔から外部に対して露出している、請求項1又は2に記載の取付構造。
  4. 前記ガイド部材は、内壁面に雌ネジ部が形成されており、
    前記取付部材は、前記雌ネジ部と螺合する雄ネジ部が形成されており、前記雄ネジ部が前記雌ネジ部と螺合することにより前記ガイド部材に取り外し可能に取り付けられる、請求項1から3のいずれかに記載の取付構造。
  5. 前記雄ネジ部が前記雌ネジ部と螺合することにより前記取付部材が進行する方向において、前記取付部材とガイド部材とに挟まれる弾性部材をさらに備えた、請求項4に記載の取付構造。
  6. 前記弾性部材は、環状であって、前記取付部材を囲むように取り付けられる、請求項5に記載の取付構造。
  7. 前記送受波器は、振動子が内蔵される送受波部を有しており、
    前記取付部材は、前記送受信面を露出させた状態で前記送受波部を内部に収容する、請求項1から6のいずれかに記載の取付構造。
  8. 内壁面に雌ネジ部が形成された筒状の固定部材をさらに備え、
    前記ガイド部材は、外壁面に前記固定部材の雌ネジ部と螺合する雄ネジ部が形成されており、前記固定部材と螺合する際の進行方向において前記固定部材と協働して前記船底板を挟むことによって、前記船底板に固定される、請求項1から7のいずれかに記載の取付構造。
  9. 船舶に備えられた生け簀の底面を画定する船底板に形成された貫通孔の内壁面に沿って延びるよう筒状に形成された部分を有し前記船底板に固定されたガイド部材に、送受波器を取り付けるための取付部材であって、
    前記送受波器が固定される取付部材本体と、
    前記取付部材本体を前記ガイド部材に取り外し可能に取り付けるための取付機構と、を備え、
    前記取付部材本体を前記ガイド部材に取り付けた状態において、超音波を送受信する前記送受波器の送受信面が、前記ガイド部材内又は船底よりも外側に位置する、取付部材。
  10. 前記ガイド部材は、当該ガイド部材の内壁面から突出する突出部を有しており、
    前記取付部材本体は、前記ガイド部材内に挿入された状態で前記ガイド部材に取り付けられ、挿入方向において前記突出部と当接することで、前記挿入方向において位置決めされる、請求項9に記載の取付部材。
  11. 前記ガイド部材は、当該ガイド部材の内壁面に雌ネジ部が形成されており、
    前記取付機構は、前記取付部材本体の外壁面に形成された前記雌ネジ部と螺合する雄ネジ部である、請求項9又は10に記載の取付部材。
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