JP2017197926A - 納め部材、及び納め構造 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば特許文献1,2等に示される換気装置(構造)は、棟を形成する屋根勾配と略同等に山形状に屈曲形成したカバー13や棟カバー3の裏面側に換気通路14や第1通気路A,第2通気路Bを形成する構造が提案されている。
なお、屋根の棟は、下地に取り付けられる「水切り」、水切り上を覆う「カバー」とで構成され、換気棟はその間に外気と室内側と連通させるものである。そのため、開口部からの浸水が考慮され、連通部の形状(空気の流路)や棟カバーとの重なり長さが適宜に設定される。しかし、この前記特許文献3の装置を急勾配の屋根勾配に適用した場合には、屋根との重なり部分が開口部に近づくため、開口部から浸水する恐れが高まるものであり、実質的に緩勾配に限定されるものであって、急勾配での使用は困難であった。
そして、後述する図示実施例では、異なる屋根面同士の頂部に、室内側へと通じる開口部を備える棟包みと称される部材を配し、該棟包みを覆うように本発明の納め材を取り付けることにより、建物内部と外気とを連通させる換気流路を棟頂部に導入した換気棟として利用することができる。
また、他方成形体は、異なる勾配のうちの他方の勾配に沿って配設される部材であり、それ以外は前記一方成形体と同様に単一部材からなるものでも、複数部材にて形成されるものでもよい。なお、複数部材にて形成される場合、その一体化は、ヒンジ、固着、嵌合等いかなるものでもよい。
なお、仮にこの連結部を上面部の上方に位置させた場合には、前記特許文献3における課題として既に説明したように、屋根勾配が急勾配になると、建築物の頂部意匠が損なわれたり、開口部から浸水する恐れが高まるが、本発明では連絡部を上面部の下方に位置させたので、屋根勾配が急勾配であっても頂部意匠が損なわれることもないし、開口部から浸水する恐れもない。
なお、前記一方の円弧状の上面部が他方の円弧状の上面部を被覆して配置され、一部又はほぼ全部が積層状の表層部を形成する(一方の上面部の裏面側に他方の上面部が積層状に配置される)態様では、後述する第1、第2実施例のように連結部が上面部の裏面側、即ち下方に位置している。
この場合、後述する第5実施例のように簡易形状のカバー材を複数準備しておくようにしてもよいし、後述する第6,第7実施例のようにカバー材自体に角度調整を可能とする機構を備えるようにしてもよい。
なお、図1には示していないが、図2に示すように一方成形体2及び前記他方成形体3の裏面を覆う裏面添設材1Cが配設され、両成形体2,3の離反を防止すると共に仮に回動軸部12に雨水が浸入しても室内側への漏水を生じることがない。
ここで、「中央側」とは一方成形体2と他方成形体とが連結する中央部分を指し、「外側」とは前記中央部分から離れる方向を指す。
また、前記一方成形体2の接続部23の先端に設けられた軸体231は、前記他方成形体3の接続部33の先端に設けられた軸受部331と枢着して回動軸部12を形成して回動可能に連結されている。
なお、前記接続部23,33にて略鉢状部分が形成されるが、該鉢状部分の上方開口部を覆うように前記一方成形体2の上面部21から外側へ延出する延出部212が設けられている。該延出部212の先端には上方へ突出する水返し部が設けられている。
この構成の換気部4の作用については、図2(c)に示すとおりであり、上段に点線で示す防雨材4Aが存在しない箇所(防雨材4Bが存在する箇所)では、図中に矢印イ,ハにて示すように換気を行うことができる。また、中段に点線で示す防雨材4Bが存在しない箇所では、図中に矢印ロにて示すように換気を行うことができる。そのため、下段にて示すように室内側と外気とを連通させる換気流路が形成されるものである。
例えば同図の左側には下地面Yを構成する構造として、同図の右側には下地面Xを構成する構造として、それぞれ最下端に野地材6が配されているが、配設角度が異なるものでも同一符号で示した。なお、後述する図3〜図5も、棟包み5の裏面側の構造については同様に示した。
前記フレーム材6Aの上面には、前記構成の棟包み5が配設され、前記側縁部52,52にビス5b,5bを打ち込んで固定され、更にその立ち上げ片511の内面側に沿うように断面が略W字状のピース材である固定材9Aがビス9cにて固定されている。この固定材9Aの上端は、一方成形体2や他方成形体3の裏面を受支する受部であって、該受部にそれぞれの成形体2,3を当接させた状態でビス9bで固定されている。
そのため、前記納め材1を構成する一方成形体2も、他方成形体3も、固定材9A及びビス9b,9cにより下地面X,Yに一体的に固定されている。
したがって、同図に示すように下地面X,Yは、一方成形体2及び他方成形体3を載置する棟包み5の面板部51を指すものとするが、該棟包み5が取り付けられるフレーム材6Aでも野地材6の表面でも外装材7A,7Bの表面でもよい。
図2(b)に示す納め構造は、二つの急勾配x',y'が交差する下地面X',Y'に跨がるように前記構成の納め材1を配設した状態を示すものであって、同様に左右略対称状であるため、y'=−x'で勾配の大きさはほぼ等しい。
この納め構造は、納め材1を始め全ての下地構造が前記図2(a)と全く同様であり、その配設角度がそれぞれ変更されているが、一方成形体2の重合部211及び他方成形体3の被重合部311の露出面積を大きくしている以外は部材同士の位置関係は殆ど変わっていない。即ち急勾配の図2(b)では、前記納め材1を設置する下地構造が緩勾配の図2(a)よりも中央よりに変位しているため、この変位を前記納め材1にて吸収していると言い換えることもできる。そのため、この納め構造は、緩勾配x,yの下地面X,Yに適用しても急勾配x',y'の下地面X',Y'に適用しても浸水の恐れのない換気棟などを構築できることが明らかになった。
また、前記固定材9Aを固定するビス9bからの雨水等の浸入(落下)は、棟包み5の立ち上げ片511の外側になるので、面板部51に沿って外側へ流下(排出)できるし、当該箇所に適宜シール材を用いて雨水の浸入自体を防止するようにしてもよい。
また、前記第1実施例と同様に一方成形体2"及び前記他方成形体3"の裏面を覆う裏面添設材1C"が配設され、両成形体2",3"の離反を防止すると共に回動軸部12"に雨水が浸入しても室内側への漏水を生じない。
それに対し、下地X,Yの延長線の交点より大きく上方に位置する第2実施例では、回動半径、重合部分211",311"が小さいため、緩勾配にて換気流路の一部が広がっているが、浸水の恐れがない換気棟を形成できる点では全く同様である。
この第3実施例の納め材1Dは、前記第1実施例等とは異なり、それぞれの成形体2D,3Dの上面部21d,31dが、表層部に配置される態様であって、上面部21d,31d(の延長線)から陥没するように連結部12dを設けている。
他方成形体3Dは、上面部31dの外側の端縁を折り下げて側縁部32dとし、中央側の端縁を折り下げて接続部33dとし、その先端に連結部12が設けられている。
また、この第3実施例における換気部4Dは、各成形体2D,3Dと下地(7D)との離間間隔であり、前記側縁部22d,32dの下端と外装材7D,7Dとの間隔に相当するものである。
前記棟包み5Dは、前記第1実施例等における棟包み5と基本構成は全く同様であるが、該棟包み5Dの面板部51に各成形体2D,3Dの裏面が受支されるピース材である固定材9Dが立設され、左右の固定材9D,9Dの内側の下端は、略L字状材9eを介して中央が折り曲げ可能な浅樋状材9Fが接続されており、該浅樋状材9Fは、各成形体2D,3Dの連結部12dの下方に位置している。なお、前記ピース状の固定材9Dの外側には、上端及び内端に折り返し状の水返しが設けられている略L字状の水返し材91が少なくとも固定材9Dの配設間隔を覆うように配設されている。連続材でもよい。そのため、矢印にて示す流路で雨水が浸入しても水返し材91で室内への浸入を阻止できるし、空気の流通を阻害することはない。
また、棟包み5Dの裏面側の構造については、野地材6の上面に符号7Dにて示される外装材(屋根材)が一体的に固定されている。
なお、この第3実施例における下地構造は、前記浅樋状材9Fの中央の折れ曲がり角度を変化させるだけで対応しており、極めて容易に換気棟を構築できるものである。
この第4実施例の納め材1Eは、前記第3実施例と同様に、それぞれの成形体2E,3Eの上面部21e,31eが、表層部に配置される態様であって、上面部21e,31e(の延長線)から陥没するように連結部12eを設けている。
他方成形体3Eは、上面部31eの外側の端縁を折り下げて側縁部32eとし、中央側の端縁を略L字状に折り下げて接続部33eとし、その先端に連結部1eが設けられている。
また、この第4実施例における換気部4Eは、各成形体2E,3Eと下地(7D)との離間間隔であり、前記側縁部22e,32eの下端と外装材7D,7Dとの間隔に相当するものである。
この態様でも、上面部21d,21e、31d,31e(の延長線)から陥没するように連結部12d,12eを設けることで、上面部21d,21e、31d,31eの下方に位置させることができ、屋根勾配が急勾配であっても頂部意匠が損なわれることもないし、開口部から浸水する恐れもない。
また、後述する第5〜7実施例のように更に表面側にカバー材等の外皮材を配設し、これらの納め材1D,1Eについてはピース材としてもよい。
この第5実施例に用いられるカバー材8Fは、異なる勾配が交差する下地面に対して略平行状の化粧面部81を備える連続材であり、このカバー材8Fをビス止め(ビス8b)にて納め材1Fの上面部21f,31fに固定するが、左右端縁の下面側に該ビス8bにて雨水が中央側へ浸入することを防ぐための止水材8cを配設するための突起811が設けられた簡易な形状である。
なお、これらの各成形体2F,3Fには、図中に符号4C〜4Fで示す換気用部材を取り付けて、換気用流路を形成するようにしている。
即ち前記納め材1Fの接続部23f,33fにビス1zを打ち込んで前記フレーム材6Aに固定しており、該納め材1Fの上面部21f,31fにビス8b,8bを打ち込んでカバー材8Fを固定している。なお、ビス1zの固定は棟包み5の固定も兼ねている。
この第6実施例に用いられるカバー材8Gは、化粧面部81gが左右に分割される二部材(8Ga,8Gb)からなり、左側に配設する左方材8Gbの右端(中央側の端縁)と右側に配設する右方材8Gaの左端(中央側の端縁)を回動自在に連結した(回動軸部82)構成である。
また、左方材8Gb及び右方材8Gaの中央側(前記回動軸部82の上方)には、それぞれ上方へ略円弧状に成形される被重合部813、重合部812が形成され、カバー材8Gとして一体化させた際に密接状に沿って角度調整が可能な化粧面部81gを形成するものであり、ビス止め(ビス8b)にて納め材1Gに固定する構成等については前記第5実施例と同様である。
なお、これらの各成形体2G,3Gには、図中に符号4C〜4Fで示す換気用部材を取り付けて、換気用流路を形成するようにしている。
即ち前記納め材1Gの接続部23g,33gにビス1zを打ち込んで前記フレーム材6Aに固定しており、該納め材1Gの上面部21g,31gにビス8b,8bを打ち込んでカバー材8Gを固定している。なお、ビス1zの固定は棟包み5の固定も兼ねている。
この第7実施例に用いられるカバー材8Hは、化粧面部81hが左右に分割される二部材(8Ha,8Hb)からなり、左側に配設する左方材8Hbと右側に配設する右方材8Haとの中央側の端縁には、それぞれ上方へ略円弧状に成形される被重合部815、重合部814が形成され、カバー材8Hとして一体化させた際に密接状に沿って角度調整が可能な化粧面部81hを形成する。なお、各方材8Ha,8Hbの外側の端縁には、それぞれ下方へ折り下げた側面部83が形成されている。
なお、これらの各成形体2H,3Hには、図中に符号4G〜4Jで示す換気用部材を取り付けて、換気用流路を形成するようにしている。
12,12",12d,12e,12f,12g,12h 回動軸部
1b ビス
2,2",2D,2E,2F,2G,2H 一方成形部
21,21",21d,21e,21f,21g,21h 上面部
22 側縁部
23 接続部
231 連絡部
3,3",3D,3E,3F,3G,3H 他方成形部
31,31",31d,31e,31f,31g,31h 上面部
32 側縁部
33 接続部
331 連絡部
4,4D,4E 換気部
5,5D,5H 棟包み
50 開口部
6 野地材
6A,6B フレーム材
7A,7B 外装材
8,8G,8H カバー材(外皮材、化粧面材)
9,9D 固定材
x,y 緩勾配
x',y' 急勾配
Claims (3)
- 異なる勾配が交差する下地面に跨って設置される納め材であって、
当該納め材は、一方の勾配に沿って配設される一方成形体と、他方の勾配に沿って配設される他方成形体と、が回動可能に一体化されてなり、
前記一方成形体及び前記他方成形体には、それぞれ少なくとも上面部及び該上面部の下方に位置する連結部が設けられ、
各成形体の連結部同士が回動可能に連結されて回動軸部を形成していることを特徴とする納め材。 - 異なる勾配が交差する下地面に跨って請求項1に記載の納め材を設置したことを特徴とする納め構造。
- 連結部にて形成される回動軸部は、一方成形体の上面部と他方成形体の上面部とのそれぞれの延長線の交点より下方に位置するように設置してなることを特徴とする請求項2に記載の納め構造。
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| JP2016087691A JP2017197926A (ja) | 2016-04-26 | 2016-04-26 | 納め部材、及び納め構造 |
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|---|---|---|---|---|
| FR3142203A1 (fr) * | 2022-11-17 | 2024-05-24 | Tip Top | Système d’habillage d’angle saillant d’une toiture métallique |
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| JPH09119193A (ja) * | 1995-10-25 | 1997-05-06 | Showa Orifa Kk | 屋根材連結装置 |
| JP2001073520A (ja) * | 1999-09-03 | 2001-03-21 | Fuji Seisakusho:Kk | 換気棟 |
| US20130074428A1 (en) * | 2011-09-22 | 2013-03-28 | Digital Control Systems, Inc. | Roof ridge ventilation system |
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2016
- 2016-04-26 JP JP2016087691A patent/JP2017197926A/ja active Pending
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