(実施形態)
本実施形態の端子装置1及び接続構造100について図1〜図4を参照して説明する。また、端子装置1を備えた接点開閉装置10について図5を参照して説明する。図1〜図5の各図は、模式的な図であり、図示している各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
端子装置1は、ボディ3と、複数(例えば4つ)の接続端子2と、を備える。以下、4つの接続端子2を区別して説明する場合には、第1接続端子21〜第4接続端子24として説明する。ボディ3は、電気絶縁性を有する。ボディ3は、例えば樹脂材料で形成されている。ボディ3は、一例として、中空の直方体状に形成されている。接続端子2は、ボディ3の一面31から所定方向E1に突出している。所定方向E1は、ボディ3の一面31と直交する一方向である。4つの接続端子2の各々は、4つの接続端子2に一対一に対応する複数(4つ)の被接続端子5に接続される。以下、4つの被接続端子5を区別して説明する場合には、第1被接続端子51〜第4被接続端子54として説明する。本実施形態の接続構造100は、複数の接続端子2と、複数の被接続端子5とを備えており、複数の接続端子2を複数の被接続端子5に着脱可能に接続した構造である。
接続端子2は、図1に示すように、板状に形成されている。接続端子2は、導電性を有する。接続端子2は、例えば銅又は銅合金などで形成されている。
接続端子2の先端には、図1及び図2Aに示すように、溝4が設けられている。溝4は、接続端子2の先端からボディ3の一面31に向かう凹部を形成している。溝4は、例えば、接続端子2の先端における幅方向(所定方向E1と接続端子2の厚さ方向とに直交する方向)の中央に設けられている。
接続端子2の溝4の縁41(図2A参照)は、溝4の内面である。溝4の縁41は、接続端子2の厚さ方向と平行する面であることが好ましい。溝4の縁41は、2つのテーパ部42と、1つの平坦部43と、を有する。2つのテーパ部42は各々、所定方向E1と鋭角な角度A1(例えば12度)をなす面である。2つのテーパ部42は、接続端子2の先端からボディ3の一面31に向かうにつれて、溝4の幅が狭くなるように形成されている。溝4の幅とは、所定方向E1と接続端子2の厚さ方向とに直交する方向の寸法である。2つのテーパ部42は、所定方向E1と平行する対称軸を中心として対称形状である。
平坦部43は、2つのテーパ部42の間に設けられており、所定方向E1と略直交する面である。ここで言う略直交とは、所定方向E1と平坦部43とでなす角度が、例えば85〜95度など、およそ90度であることを意味し、その角度が厳密に90度でなくてもよい。以下、略直交とは、2方向のなす角度、1つの方向と1つの平面とがなす角度、及び2つの平面のなす角度が、およそ90度であることを意味し、その角度が厳密に90度でなくてもよい。平坦部43は、接続端子2における幅方向の中央に設けられている。
接続端子2の溝4の幅は、接続端子2の先端に近づくほど大きい。接続端子2の溝4において、最大幅L1は、2つの爪部57において2つの腕部56が並ぶ方向と一方向(所定方向E1)とに直交する方向の寸法(以下、厚さT2と呼ぶ。)よりも大きい。溝4の平坦部43における幅L2は、2つの爪部57の厚さT2よりも大きい。
接続端子2には、図1及び図2Aに示すように、2つの傾斜面44が形成されている。一方の傾斜面44は、接続端子2における溝4の縁41と、接続端子2における厚さ方向と直交する第1面201との間に形成されている。他方の傾斜面44は、第1面201と反対側の第2面202と溝4の縁41との間に形成されている。2つの傾斜面44は、接続端子2の厚さT1が溝4の縁41に向かうにつれて小さくなるように設けられている。2つの傾斜面44の各々は、第1傾斜面45と、第2傾斜面46と、を含む。第1傾斜面45は、溝4のテーパ部42に沿って形成されている。接続端子2の第1面201を含む平面と、第1傾斜面45とがなす鋭角な角度A2は、例えば30度である。第2傾斜面46は、溝4の平坦部43に沿って形成されている。接続端子2の第1面201を含む平面と第2傾斜面46とがなす鋭角は、例えば30度である。
次に、第1接続端子21〜第4接続端子24の各々における特有の構成について説明する。第1接続端子21と第2接続端子22とは、図1Bに示すように、ボディ3における一面31の一端から突出している。第1接続端子21と第2接続端子22とは、第1接続端子21の厚さ方向に沿って並んでいる。第2接続端子22の厚さ方向と第1接続端子21の厚さ方向とは同じ方向を向いており、第2接続端子22と第1接続端子21とは平行している。
第4接続端子24は、図1Aに示すように、ボディ3における一面31の他端から突出している。第4接続端子24の厚さ方向は、第1接続端子21の厚さ方向と直交する。第3接続端子23は、ボディ3の一面31における一端と他端の間の中央部分から突出している。第3接続端子23と第4接続端子24とは、第4接続端子24の厚さ方向に並んでいる。第3接続端子23の厚さ方向と第4接続端子24の厚さ方向とは同じ方向を向いており、第3接続端子23と第4接続端子24とは平行している。
ここで、被接続端子5について図1及び図3を参照して説明する。被接続端子5は、導電性を有する。被接続端子5は、例えば銅又は銅合金などで形成されている。被接続端子5は、図3に示すように、基部55と、2つの腕部56と、2つの爪部57と、を有する。2つの腕部56は、基部55から所定方向E1に突出している。基部55は、2つの腕部56と一体に形成されており、2つの腕部56を支持している。2つの腕部56における基部55と反対側には各々、爪部57が1つずつ設けられている。複数の被接続端子5の基部55は、例えば1つの基板などに固定されていて、長手方向が一方向(所定方向E1)に沿うように突出している。複数の被接続端子5は、所謂「音叉端子(音叉型端子)」である。
2つの爪部57は、互いに近づく方向に突出するように形成されている。2つの爪部57において、2つの腕部56から突出する方向の先端には各々、端面58が設けられている。2つの端面58は互いに平行する面である。2つの端面58の間隔は、2つの爪部57の最短距離L3となっている。最短距離L3は、第1接続端子21の厚さT1よりも小さい。
2つの爪部57の各々には、面取部571と面取部572とが設けられている。面取部571は、腕部56の先端と端面58との間に設けられている。面取部572は、爪部57において面取部571と反対側に設けられている。面取部571と面取部572とは、爪部57が腕部56から突出するにつれて爪部57の幅(腕部56の長手方向に沿う方向の寸法)が小さくなるように設けられている。面取部571と面取部572とは、爪部57における端面58と腕部56との間の部位を滑らかにする曲面である。
次に、第1被接続端子51〜第4被接続端子54の特有の構成について説明する。第1被接続端子51と第2被接続端子52とは、第1接続端子21の厚さ方向に並んでいる。第1被接続端子51と第2被接続端子52との各々における2つの腕部56は、第1接続端子21の厚さ方向に並んでいる(図1B参照)。第3被接続端子53と第4被接続端子54とは、第4接続端子24の厚さ方向に並んでいる。第3被接続端子53と第4被接続端子54との各々における2つの腕部56は、第4接続端子24の厚さ方向に並んでいる(図1A参照)。第1被接続端子51〜第4被接続端子54の各々における2つの腕部56の間には、一対一で対応する第1接続端子21〜第4接続端子24が挿入される。
次に、端子装置1の接続端子2を被接続端子5に接続する方法について図4を参照して説明する。図4は、端子装置1が被接続端子5に向けて所定方向E1に押し込まれることにより、端子装置1の接続端子2が被接続端子5に接続した状態を示している。
端子装置1の4つの接続端子2が、4つの被接続端子5に対して位置がずれていない状態では、端子装置1の4つの接続端子2が4つの被接続端子5に押し込まれると、4つの接続端子が4つの被接続端子に接続される。仮に、4つの接続端子2が、4つの被接続端子5に対して位置がずれていても、接続端子2の溝4が、被接続端子5の2つの爪部57をガイドすることにより、4つの接続端子2が4つの被接続端子5に対して位置合わせされやすくなる。以下では、端子装置1の4つの接続端子2が、4つの被接続端子5に対して位置ずれしている場合に、作業者が、4つの接続端子2を4つの被接続端子5に対して正しい位置に位置合わせする方法について説明する。
例えば、4つの接続端子2が、4つの被接続端子5に対して位置ずれしていて、端子装置1の4つの接続端子2の先端が、4つの被接続端子5の2つの腕部56の先端に接しているとする。作業者は、例えば端子装置1を第1接続端子21の厚さ方向に移動させて、2つの接続端子(例えば第1接続端子21と第2接続端子22)の溝4に、2つの被接続端子5(例えば第1被接続端子51と第2被接続端子52)の2つの爪部57を入れる。次に、作業者は、例えば端子装置1を第4接続端子24の厚さ方向に移動させて別の2つの接続端子(例えば第3接続端子23と第4接続端子24)の溝4に別の2つの被接続端子5(例えば第3被接続端子53と第4被接続端子54)の2つの爪部57を入れる。被接続端子5の爪部57における面取部571が、接続端子2のテーパ部42周辺の第1傾斜面45に接する。4つの接続端子の溝4に、一対一で対応する2つの爪部57が入った状態で、作業者が端子装置1を第1接続端子21の厚さ方向と第4接続端子24の厚さ方向とに交互に数回程度繰り返し移動させる。そのとき、被接続端子5の面取部571が、接続端子2の溝4を2つの爪部57の間にガイドする。また2つの爪部57は、接続端子2のテーパ部42周辺の第1傾斜面45に接してガイドされて、平坦部43の第2傾斜面46に導かれる。2つの爪部57が接続端子2の第2傾斜面46に接した状態から、端子装置1が所定方向E1に押し込まれると、2つの爪部57は、第2傾斜面46に沿って移動し、被接続端子5の2つの腕部56が撓む。2つの爪部57の最短距離L3が厚さT1まで大きくなって接続端子2の平坦部43が2つの爪部57の間に挿入される。2つの腕部56には撓みの復元力が生じるので、2つの爪部57における2つの端面58は、2つの腕部56により接続端子2に押し付けられて面接触する。2つの腕部56の撓みの復元力により、被接続端子5と接続端子2との接触信頼性が確保される。
複数の接続端子2の各々における厚さ方向と、複数の接続端子2の各々に接する2つの腕部56が並ぶ方向とは、略平行する。言い換えると、互いに接する接続端子2と被接続端子5とは、互いの厚さ方向に略直交する。なお、ここで言う略平行とは、上記した2方向のなす鋭角な角度が、例えば0〜5度など、およそ0度であることを意味し、その角度が厳密に0度でなくてもよい。以下、略平行とは、2方向のなす鋭角な角度が、例えば0〜5度など、およそ0度であることを意味し、その角度が厳密に0度でなくてもよい。
第1接続端子21と第4接続端子24とが厚さ方向が互いに略直交しているので、被接続端子5に対する接続端子2が、所定方向E1と略直交する2方向について位置決めされる。同様に、第2接続端子22と第3接続端子23とが厚さ方向が互いに略直交しているので、被接続端子5に対する接続端子2が、所定方向E1と略直交する2方向について位置決めされる。つまり、端子装置1は、被接続端子5について合計4箇所で位置決めされる。端子装置1は、所定方向E1と略直交する2方向にずれにくい状態で被接続端子5に押し込まれる。そのため、作業者は、端子装置1を被接続端子5に接続する作業をしやすい。
接続端子2における溝4の平坦部43の幅L2は、2つの爪部57の厚さT2よりも大きい。そのため、平坦部43が2つの爪部57の間に挿入されやすくなる。平坦部43及び接続端子2における第2傾斜面46は、所定方向E1から見て爪部57の厚さ方向と略平行する。そのため、テーパ部42及び第1傾斜面45が2つの爪部57の間に挿入される場合と比べて、平坦部43及び接続端子2における第2傾斜面46は、2つの爪部57の間に挿入されやすい。そのため、端子装置1が所定方向E1に押し込まれた際に、接続端子2が被接続端子5の2つの爪部57の間に挿入されやすい。したがって、作業者は、端子装置1を被接続端子5に接続しやすくなる。
なお、接続端子2が2つの爪部57の間から引き抜かれる際に、被接続端子5の面取部572は、被接続端子5の爪部57が接続端子2の第1面201及び第2面202に引っかかりにくくしている。
次に、接点開閉装置10について図5を参照して説明する。接点開閉装置10は、端子装置1と、接点部11と、接点部11を開閉する開閉機構14と、を備える。接点部11と、開閉機構14とは、ボディ3内に収納されている。接点開閉装置10では、ボディ3はハウジングを構成している。接点部11は、固定接点12と、可動接点13と、を有する。接点開閉装置10は、開閉機構14により可動接点13を移動させて接点部11の開閉を行う。接点開閉装置10は、一例として、マイクロISO端子配列を採用した車載用のプラグインリレーである。接点開閉装置10は、例えば自動車のリレーボックス内に収納された基板に固定された被接続端子5に接続されて、リレーボックス内に収納される。
開閉機構14は、電磁石18と、接極子16と、可動ばね17と、を有する。電磁石18は、励磁コイル19と、励磁コイル19が巻かれた鉄心20と、L字状であって磁路を形成する継鉄15と、を含む。励磁コイル19は、第1接続端子21及び第2接続端子22に電気的に接続されている。接極子16は、板状に形成されている。接極子16は、一端部が鉄心20に対向し、一端部と反対側の他端部が継鉄15付近に配置される。
可動接点13と、固定接点12と、可動ばね17と、接極子16と、鉄心20と、継鉄15とは、導電部材を有する。可動ばね17は、長尺の板状に形成されている。可動ばね17の長手方向の一端には可動接点13が設けられている。可動ばね17における長手方向の中央部分は、接極子16に固定されている。可動ばね17の長手方向の他端は、継鉄15に固定されている。可動ばね17は、可動接点13を固定接点12から離し、かつ接極子16を鉄心20から離すように曲げ形成されている。
可動接点13と、可動ばね17とは、第4接続端子24に電気的に接続されている。固定接点12は、第3接続端子23と電気的に接続されている。つまり、第3接続端子23と第4接続端子24とを含む電路に、固定接点12と可動接点13とが設けられている。
第1接続端子21及び第2接続端子22に電流が流れると、電磁石18の鉄心20が磁力により接極子16を吸引する。接極子16が鉄心20に接した状態で、可動ばね17は可動接点13を固定接点12に押し付けるので、接点部11は閉状態となる。したがって、第1接続端子21及び第2接続端子22に電流が流れると、第3接続端子23と第4接続端子24とが電気的に接続される。一方、第1接続端子21及び第2接続端子22に電流が流れなくなると、可動ばね17は復元力により接極子16を鉄心20から離し、可動接点13を固定接点12から離す。したがって、第1接続端子21及び第2接続端子22に電流が流れていないと、接点部11は開状態となる。
以上説明したように、本実施形態の端子装置1は、複数の被接続端子5(第1被接続端子51〜第4被接続端子54)に接続される。複数の被接続端子5は、基部55と、基部55から一方向に突出する2つの腕部56と、2つの腕部56の各々の先端に設けられて互いに近づく方向に突出した2つの爪部57と、を有する。端子装置1は、ボディ3と、ボディ3から所定方向E1に突出する板状の複数の接続端子2(第1接続端子21〜第4接続端子24)と、を備える。複数の接続端子2の各々は、複数の被接続端子5のうち複数の接続端子2に一対一に対応する被接続端子5の2つの腕部56の間に配置されて2つの爪部57に接する。複数の接続端子2の各々には、先端からボディ3に向かって幅が狭くなる溝4が設けられている。
上記構成によれば、接続端子2が被接続端子5における2つの腕部56の間に配置される際に、接続端子2の溝4が、被接続端子5の2つの爪部57をガイドする。接続端子2の溝4は、接続端子2の先端からボディ3に向かって幅が狭くなっており、2つの爪部57を溝4の幅が狭まる方向にガイドすることができる。そのため、接続端子2が2つの腕部56の間に挿入されやすくなっている。したがって、端子装置1は、接続端子2を被接続端子5に、より容易に接続できる。
ところで、被接続端子5の2つの爪部57が接続端子2を挟む力が強いほど、被接続端子5に接続端子2を押し込んだり引き抜いたりするために強い力が必要になる。一般的に、プラグインリレーが音叉端子に押し込まれる際に、接続端子及び音叉端子がこじられたり、音叉端子に対してプラグインリレーが斜めに押し込まれたりすると、接続端子及び音叉端子が曲がる可能性があった。
一方、端子装置1では、被接続端子5の2つの爪部57を、接続端子2の溝4でガイドするので、溝4が2つの爪部57をガイドした状態で接続端子2が被接続端子5に対して位置決めされやすい。例えば、作業者は、接続端子2と被接続端子5とをこじらなくても、被接続端子5に対して位置決めされた接続端子2を所定方向E1に押し込みやすいし、被接続端子5に対して接続端子2を斜めに押し込みにくくなる。また、作業者は、接続端子2の先端を見ながら接続端子2を被接続端子5に押し込まなくても接続端子2が被接続端子5に対して位置決めされるので、接続作業をしやすい。
端子装置1における溝4の幅は、複数の接続端子2の各々において所定方向E1と直交する幅方向の寸法である。溝4の最大幅L1は、2つの爪部57において2つの腕部56が並ぶ方向と一方向(所定方向E1)とに直交する方向の寸法(厚さT2)よりも大きいことが好ましい。これにより、接続端子2の溝4は、被接続端子5(第1被接続端子51〜第4被接続端子54)の2つの爪部57の間に入りやすくなる。
端子装置1における溝4の縁41は、所定方向E1と交差するテーパ部42を含むことが好ましい。これにより、接続端子2の溝4は、被接続端子5の2つの爪部57を、テーパ部42に沿って所定方向E1と交差する方向にガイドすることができる。
端子装置1において、溝4は、所定方向E1に沿う対称軸を中心とする対称形状であることが好ましい。これにより、接続端子2の溝4は、溝4に入った被接続端子5の2つの爪部57を、溝4の対称軸に近づく方向にガイドしやすくなる。そのため、溝4に対して被接続端子5の爪部57の位置が位置ずれしていても、接続端子2の幅方向(所定方向E1と直交する幅方向)に対して正しい位置にガイドしやすい。
端子装置1における複数の接続端子2の各々には、溝4の縁41に向かうにつれて複数の接続端子2の各々の厚さT1を小さくする傾斜面44が設けられたことが好ましい。これにより、傾斜面44に接した被接続端子5の2つの爪部57は、傾斜面44に沿って移動しやすくなり、2つの爪部57が広がりやすくなる。そのため、接続端子2が2つの爪部57の間に挿入されやすくなる。
端子装置1における複数の接続端子2のうち少なくとも2つの接続端子2(例えば第1接続端子21と第4接続端子24)において、各々の厚さ方向は、互いに交差することが好ましい。これにより、2つの接続端子2の各々の溝4は、一対一に対応する2つの爪部57を、所定方向E1と交差する2方向にそれぞれガイドすることができるので、被接続端子5に対する接続端子2の位置が定まりやすい。被接続端子5に対する接続端子2の位置が定まりやすいことにより、接続端子2が被接続端子5に安定した状態で接続されやすくなる。
本実施形態の接点開閉装置10は、上記した端子装置1と、接点部11と、接点部11を開閉する開閉機構14と、を備えている。接点部11は、複数の接続端子2のうち2つの接続端子2(例えば第3接続端子23、第4接続端子24)を含む電路に設けられている。上記構成によれば、接点開閉装置10の複数の接続端子2は、複数の被接続端子5に、より容易に接続されやすい。
本実施形態の接続構造100は、上記した端子装置1、又は上記した接点開閉装置10と、複数の被接続端子5と、を備える。複数の接続端子2の各々における厚さ方向と、複数の接続端子2の各々に接する2つの腕部56が並ぶ方向とは、平行する。これにより、接続端子2の一平面(例えば第1面201)を含む平面と被接続端子5の2つの腕部56の並び方向とは、互いに交差する。そのため、接続端子2は、被接続端子5に対して位置決めされやすくなる。
本実施形態の接続構造100において、複数の接続端子2の各々における溝4の縁41は、所定方向E1と直交する平坦部43を含むことが好ましい。これにより、例えば接続端子2における溝4の縁41に平坦部43が設けられていない場合(溝4がV字形状の場合)と比べて、接続端子2における溝4の縁41からボディ3までの部位をより広く確保することができる。そのため、被接続端子5における2つの爪部57が接続端子2に接触する部位をより確保しやすい。
また、接続端子2において、被接続端子5の2つの端面58が接触する部位(平坦部43からボディ3までの部位)を確保できる場合には、接続端子2の長手方向の寸法を短くすることも可能である。接続端子2における所定方向E1の寸法は、例えば11mmであるが、これを8mm程度にすることも可能である。接続端子2の所定方向E1の寸法が短いほど、接続端子2を被接続端子5に接続するときに、接続端子2は所定方向E1と交差する方向に曲がったり傾いたりしにくくなる。そのため、端子装置1の接続端子2が被接続端子5に接続されやすい。また、接続端子2の所定方向E1の長さが短いほど、作業者が接続端子2と被接続端子5とをこじりにくくなる。
本実施形態の接続構造100において、複数の接続端子2が複数の被接続端子5に接続されていない状態で、2つの爪部57の最短距離L3は、複数の接続端子2の厚さT1よりも小さいことが好ましい。これにより、2つの爪部57が接続端子2を挟んだ状態で2つの腕部56が撓み、その復元力で2つの爪部57との接続端子2との接触圧が確保されやすくなるので、接触信頼性を高めることができる。
ところで、接続端子2の数は4つに限定されず、2つ以上であればよい。第1接続端子21の厚さ方向と第3接続端子23の厚さ方向とは直交しているが、直交することに限定されず、交差していればよい。例えば、ボディ3の一面31と直交する方向から見て、3つの接続端子2が三角形の各辺と平行するように設けられていてもよい。
溝4の縁41の形状は、2つのテーパ部42と平坦部43とが滑らかにつながるU字形状であってもよいし、2つのテーパ部42と平坦部43とが省略されて、溝4の縁41が滑らかな曲面となるようなU字形状でもよい。また、接続端子2において、被接続端子5の爪部57が接触する部位を確保できる場合には、平坦部43を省略して溝4の形状をV字形状としてもよい。
2つの傾斜面44は、2つとも省略されてもよいし、2つのうちの一方が省略されてもよい。
ボディ3に収納される部材は、接点部11及び開閉機構14に限定されず、例えばヒューズなどの、任意の部材でもよい。要するに、端子装置1と、ボディ3に収納される部材と、を含む電気部品は、接点開閉装置10に限られない。
第1接続端子21〜第4接続端子24は、同様の構成であることに限定されず、各々の溝4の構成及び各々の厚さT1は、適宜異ならせてもよい。
第1被接続端子51〜第4被接続端子54は、同様の構成であることに限定されず、各々の爪部57の形状及び厚さT3は、適宜異ならせてもよい。
接点開閉装置10の接続端子2及び被接続端子5は、マイクロISO規格に準拠することに限定されず、適宜の形状及び寸法であってよい。また、接点開閉装置10は、車載用のプラグインリレーに限定されず、適宜の用途のプラグインリレーであってよい。
(変形例1〜3)
実施形態における接続構造100の被接続端子5の変形例1〜3について、図6を参照して説明する。なお、実施形態における接続構造100の被接続端子5と同様の構成については説明を省略する。
変形例1の接続構造の被接続端子5aは、図6Aに示すように、実施形態における接続構造100の被接続端子5の面取部571と面取部572とに代えて、面取部571aと面取部572aとを有している。面取部571aと面取部572aとは平面となるように形成されている点が、面取部571及び面取部572と異なる。爪部57aは、平らな端面58aと面取部571aと面取部572aとで形成されているので、例えば、被接続端子5aを打ち抜き加工などで形成する場合は、被接続端子5よりも打ち抜き用の金型の製造が容易である。
変形例2の接続構造の被接続端子5bは、図6Bに示すように、2つの腕部56bが並ぶ方向と一方向(所定方向E1)とに直交する方向(厚さT2に沿う方向)から見て、2つの爪部57bが、半円形状に形成されている。2つの爪部57bにおける各々の爪部57bの周面58bは、曲面となっている。接続端子2は、被接続端子5bに接続される際に、周面58bに沿って滑らかに2つの爪部57bの間にガイドされる。また、接続端子2が被接続端子5bから引き抜かれる際に、2つの爪部57bが接続端子2に引っかかりにくいので、接続端子2が引き抜かれやすくなる。
変形例3の接続構造の被接続端子5cには、図6Cに示すように、2つの爪部57cに傾斜面58cが設けられている。傾斜面58cは、腕部56cからの爪部57cの突き出し寸法が、腕部56cの先端に近づくにつれて小さくなるように設けられている。つまり傾斜面58cは、2つの爪部57cの間隔が、腕部56cの先端側ほど大きくなるように設けられている。傾斜面58cは、2つの爪部57cの間に接続端子2が挿入される際に、接続端子2が2つの爪部57cの間にガイドされるので、接続端子2は被接続端子5cに挿入されやすくなる。
なお、被接続端子5a,5b,5cの各々の基部55a,55b,55cは、実施形態の接続構造100における被接続端子5の基部55と同様の構成である。