JP2017199504A - 蓄電素子及びその製造方法 - Google Patents

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和輝 川口
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亮介 下川
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明彦 宮崎
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Abstract

【課題】電極の表面抵抗が十分に低い蓄電素子を提供する。
【解決手段】金属製の電極基材と、表面に親水基を有する導電性粒子を含む導電層と、を有する電極を備え、導電層は、電極基材に重ねられている、蓄電素子並びに該蓄電素子の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子及びその製造方法に関する。
従来、電極活物質を含む電極合材層が電極集電体に保持された構成の電極を備えるリチウムイオン二次電池が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の電極は、導電性金属を主体とする基材を用意すること、基材の表面に、実質的にバインダ成分を含有しないカーボン膜を形成すること、該カーボン膜の表面を改質して親水性を高める親水化処理をカーボン膜に施して親水化カーボン膜を有する上記の電極集電体を得ること、電極活物質と水系媒体とを含む電極合材層形成用組成物を用意すること、および、該組成物を前記親水化カーボン膜の上から前記電極集電体に付与して電極合材層を形成することによって製造されたものである。
特許文献1に記載の電池では、電極の表面抵抗が必ずしも十分に低くない場合がある。
特開2009−123346号公報
本実施形態は、電極の表面抵抗が十分に低い蓄電素子、及び、その製造方法を提供することを課題とする。
本実施形態の蓄電素子は、金属製の電極基材と、表面に親水基を有する導電性粒子を含む導電層と、を有する電極を備え、導電層は、電極基材に重ねられている。
斯かる構成の蓄電素子では、金属製の電極基材の表面に酸化被膜が生じている。斯かる酸化被膜は、親水性であることから、導電層に含まれる導電性粒子の親水基と結合しやすい。従って、電極基材と導電層とが十分に密着することができる。電極基材と導電層とが十分に密着できることから、電極基材から導電層が剥離して電極の表面抵抗が高くなることを抑制できる。従って、上記の蓄電素子では、電極の表面抵抗が十分に低い。
上記の蓄電素子では、電極基材は、アルミニウム製であってもよい。アルミニウム製の電極基材の表面には、酸化被膜が比較的多く生じている。導電層に含まれる導電性粒子は、表面に親水基を有することから、上記の理由により、電極基材と密着できる。よって、酸化被膜が覆いアルミニウム製の電極基材は、より十分に導電層と密着できる。従って、上記の蓄電素子では、電極の表面抵抗がより十分に低い。
上記の蓄電素子では、導電性粒子における親水基の量は、200μM/g以上3000μM/g以下であってもよい。上記親水基の量が200μM/g以上であることにより、導電層と電極基材とがより十分に密着でき、電極の表面抵抗をより十分に低くすることができる。一方、上記親水基の量が3000μM/g以下であることにより、導電層の導電性をより十分に確保できる。
上記の蓄電素子では、電極は、導電層に重ねられた活物質層を有し、導電層の一方の面であって活物質層と重なる方の面の表面粗さRaは、0.15μm以下であってもよい。これにより、導電層と活物質層とが、より十分に密着できる。
上記の蓄電素子では、親水基は、カルボキシ基であってもよい。これにより、導電層と金属製の電極基材とが、より十分に密着できる。
本実施形態の蓄電素子の製造方法は、電極を作製することを備え、電極を作製することでは、表面に親水基を有する導電性粒子と、水を含有する溶媒と、を含む組成物を金属製の電極基材に塗布して導電層を形成する。
上記の蓄電素子の製造方法では、導電性粒子における親水基の量は、200μM/g以上3000μM/g以下であってもよい。上記親水基の量が200μM/g以上であることにより、導電層と電極基材とがより十分に密着でき、電極の表面抵抗をより十分に低くすることができる。一方、上記親水基の量が3000μM/g以下であることにより、導電層の導電性をより十分に確保できる。
本実施形態の蓄電素子、蓄電素子の製造方法によれば、電極の表面抵抗が十分に低い蓄電素子を提供できる。
図1は、本実施形態に係る蓄電素子の斜視図である。 図2は、同実施形態に係る蓄電素子の正面図である。 図3は、図1のIII−III線位置の断面図である。 図4は、図1のIV−IV線位置の断面図である。 図5は、同実施形態に係る蓄電素子の一部を組み立てた状態の斜視図であって、注液栓、電極体、集電体、及び外部端子を蓋板に組み付けた状態の斜視図である。 図6は、同実施形態に係る蓄電素子の電極体の構成を説明するための図である。 図7は、重ね合わされた正極、負極、及びセパレータの断面図(図6のVII−VII断面)である。 図8は、蓄電素子の製造方法の工程を表したフローチャート図である。 図9は、同実施形態に係る蓄電素子を含む蓄電装置の斜視図である。
以下、本発明に係る蓄電素子の一実施形態について、図1〜図7を参照しつつ説明する。蓄電素子には、一次電池、二次電池、キャパシタ等がある。本実施形態では、蓄電素子の一例として、充放電可能な二次電池について説明する。尚、本実施形態の各構成部材(各構成要素)の名称は、本実施形態におけるものであり、背景技術における各構成部材(各構成要素)の名称と異なる場合がある。
本実施形態の蓄電素子1は、非水電解質二次電池である。より詳しくは、蓄電素子1は、リチウムイオンの移動に伴って生じる電子移動を利用したリチウムイオン二次電池である。この種の蓄電素子1は、電気エネルギーを供給する。蓄電素子1は、単一又は複数で使用される。具体的に、蓄電素子1は、要求される出力及び要求される電圧が小さいときには、単一で使用される。一方、蓄電素子1は、要求される出力及び要求される電圧の少なくとも一方が大きいときには、他の蓄電素子1と組み合わされて蓄電装置100に用いられる。前記蓄電装置100では、該蓄電装置100に用いられる蓄電素子1が電気エネルギーを供給する。
蓄電素子1は、図1〜図7に示すように、正極11と負極12とを含む電極体2と、電極体2を収容するケース3と、ケース3の外側に配置される外部端子7であって電極体2と導通する外部端子7と、を備える。また、蓄電素子1は、電極体2、ケース3、及び外部端子7の他に、電極体2と外部端子7とを導通させる集電体5等を有する。
電極体2は、正極11と負極12とがセパレータ4によって互いに絶縁された状態で積層された積層体22が巻回されることによって形成される。
正極11は、金属箔111(正極基材)と、金属箔111の表面に沿って配置され且つ活物質を含む活物質層112と、金属箔111(正極基材)及び活物質層112の間に配置され且つ導電性粒子を含む導電層113と、を有する。本実施形態では、導電層113は、金属箔111の両方の面にそれぞれ重なる。活物質層112は、各導電層113の一方の面であって金属箔111に重ならない方の面にそれぞれ重なる。活物質層112は、金属箔111の厚み方向の両側にそれぞれ配置され、同様に、導電層113は、金属箔111の厚み方向の両側にそれぞれ配置される。なお、正極11の厚みは、通常、40μm以上150μm以下である。
金属箔111は帯状である。本実施形態の正極11の金属箔111は、例えば、アルミニウム箔である。正極11は、帯形状の短手方向である幅方向の一方の端縁部に、正極活物質層112の非被覆部(正極活物質層が形成されていない部位)115を有する。
正極活物質層112の厚みは、20μm以上80μm以下であってもよい。正極活物質層112の目付量は、5mg/cm以上25mg/cm 以下であってもよい。正極活物質層112の密度は、1.6g/cm以上2.8g/cm 以下であってもよい。厚み、目付量、及び密度は、金属箔111の一方の面を覆うように配置された1層分における各値である。
正極11の正極活物質層112は、粒子状の活物質と、粒子状の導電助剤と、バインダとを含む。
正極11の活物質は、例えば、リチウム金属酸化物である。具体的に、正極の活物質は、例えば、LiMeO(Meは、1又は2以上の遷移金属を表す)によって表される複合酸化物(LiCo、LiNi、LiMn、LiNiMnCo等)、又は、LiMe(XO(Meは、1又は2以上の遷移金属を表し、Xは例えばP、Si、B、Vを表す)によって表されるポリアニオン化合物(LiFePO、LiMnPO、LiMnSiO、LiCoPOF等)である。
本実施形態では、正極11の活物質は、LiNiMnCoの化学組成で表されるリチウム金属複合酸化物(ただし、0<p≦1.3であり、q+r+s=1であり、0≦q≦1であり、0≦r≦1であり、0≦s≦1であり、1.7≦t≦2.3である)である。なお、0<q<1であり、0<r<1であり、0<s<1であってもよい。
上記のごときLiNiMnCoの化学組成で表されるリチウム金属複合酸化物は、例えば、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、LiNi1/6Co1/6Mn2/3、LiCoO などである。
正極活物質層112に用いられるバインダは、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、エチレンとビニルアルコールとの共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、スチレンブタジエンゴム(SBR)である。本実施形態のバインダは、ポリフッ化ビニリデンである。
正極活物質層112の導電助剤は、炭素を98質量%以上含む炭素質材料である。炭素質材料は、例えば、ケッチェンブラック(登録商標)、アセチレンブラック、黒鉛等である。本実施形態の正極活物質層112は、導電助剤としてアセチレンブラックを有する。導電助剤の粒子径は、通常、カーボンブラックであれば10nm以上100nm以下であり、黒鉛であれば1μm以上100μm以下である。
導電層113の厚みは、通常、0.1μm以上2.0μm以下である。導電層113の目付量は、通常、0.1g/m以上1.0g/m以下である。
導電層113は、導電性粒子間の空隙によって多孔質に形成されている。導電性粒子の表面の親水基によって、導電性粒子同士が密着しやすいことから、導電層113における空隙は、比較的少ない。導電層113の一方の面であって活物質層112と重なる方の面の表面粗さRaは、通常、0.01μm以上0.15μm以下である。斯かる表面粗さRaは、0.1μm以下であってもよい。本実施形態では、図7に示すように、導電層113の外縁よりも内側に正極活物質層112の外縁が配置されている。例えば、表面粗さRaは、正極活物質層112の外縁よりも外側にはみ出した部分で測定される。導電層113が正極活物質層112と重なった部分の表面粗さRaは、例えば、導電層113から正極活物質層112を剥離した後に測定される。表面粗さRaは、JIS B0601:2013に準じて測定された算術平均粗さである。表面粗さRaは、導電層113を形成するときの塗工方法における塗工条件を変えること、溶媒を含む導電層用の組成物(後述)の乾燥条件を変えること等によって調整することができる。例えば、導電層113をロールプレスするときのロール表面の凹凸を大きくすることによって表面粗さRaを大きくすることができる。
導電層113は、導電性粒子を含む。なお、導電層113は、正極活物質を含まない。導電層113は、導電性粒子を含むことから、導電性を有する。導電層113は、金属箔111と正極活物質層112との間における電子の経路となり、これらの間の導電性を保つ。導電層113の導電性は、通常、活物質層112の導電性よりも高い。
導電層113は、金属箔111及び正極活物質層112の間に配置される。導電層113は、金属箔111に対して十分な密着性を有する。導電層113は、正極活物質層112に対しても十分な密着性を有する。
導電層113の導電性粒子は、表面の親水基の量(後述)が50μM/g以上のものである。導電性粒子は、炭素粒子と、炭素粒子の表面に配置された親水基とを有する。導電性粒子の電気伝導率は、通常、10−6 S/m以上である。炭素粒子は、炭素を98質量%以上含む粒子である。炭素粒子としては、例えば、ケッチェンブラック(登録商標)、アセチレンブラック、黒鉛等の粒子が挙げられる。炭素粒子の表面にある親水基としては、カルボキシ基(−COOH)、ヒドロキシ基(−OH)、カルボニル基(―C(=O)―)、または、スルホ基(−S(=O)−OH)が挙げられる。導電性粒子は、炭素粒子が化学的または物理的に親水化処理されることによって作製されていてもよい。導電性粒子は、上記の親水基を有する化合物で炭素粒子を被覆することによって作製されていてもよい。導電性粒子では、上記の親水基が、炭素粒子の内部の化合物の分子構造に含まれていてもよい。本実施形態の導電層113は、炭素粒子の表面にカルボキシ基を有する導電性粒子を含む。
導電層113の導電性粒子では、通常、親水基の量は、200μM/g以上3000μM/g以下である。上記の親水基の量は、実施例に記載された方法によって測定される。製造された蓄電素子1の導電層113における導電性粒子親水基の量は、例えば、下記のようにして測定される。導電層113の厚み方向の断面をSEMで観察した像を撮影し、導電層の厚みを測定する。そして、導電層113のIR観察又はRaman観察によって、官能基の振動モードを確認し、Lambert-Beer law(ランベルト・ベール則)により、 参照の吸光度と濃度との関係を求めてから、振動モードの光の吸収によって求めることができる。導電層113から所望の物質を所定量採取してもよく、導電層113をそのまま観測してもよい。一方で、所望の物質を所定量採取してNMR、IR、Ramanの各観測でも親水基の量を測定できる。1H NMR観測する場合、S/N比を考慮して、導電層113から取り出したサンプルを重水素化溶媒(重クロロホルム、重ベンゼンなど)に溶解させる。事前に重クロロホルムなどの重水素化溶媒の純度を測定して重水素化溶媒の存在比を出しておき、縦緩和時間を測定し、1回ラジオ波が照射されたときに磁場励起された分子が充分緩和する時間を求め、二重照射しない条件下で積算し、リファレンスピークと所望分子のピークのプロトンピーク面積比から求めることができる。最後に、採取量、溶液量から、測定値を適宜換算することで定量することができる。
導電層113は、バインダを含んでもよい。導電層113のバインダとしては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、エチレンとビニルアルコールとの共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリフォスファゼン、ポリシロキサン、ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエチレンオキサイド(ポリエチレングリコール)、ポリプロピレンオキサイド(ポリプロピレングリコール)、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリオレフィン、ニトリル−ブタジエンゴムなどの合成高分子化合物が挙げられる。
導電層113において、バインダの含有量は、3質量%以下であってもよい。本実施形態の導電層113は、バインダを含まない。バインダを含まないとは、導電層113におけるバインダの含有割合が、3質量%未満であること、より具体的には1質量%未満であることである。
負極12は、金属箔121(負極基材)と、金属箔121の上に形成された負極活物質層122と、を有する。本実施形態では、負極活物質層122は、金属箔121の両面にそれぞれ重ねられる。金属箔121は帯状である。本実施形態の負極の金属箔121は、例えば、銅箔である。負極12は、帯形状の短手方向である幅方向の一方の端縁部に、負極活物質層122の非被覆部(負極活物質層が形成されていない部位)非被覆部125を有する。なお、負極12の厚みは、通常、40μm以上150μm以下である。
負極活物質層122は、粒子状の活物質と、バインダと、を含む。負極活物質層122は、セパレータ4を介して正極11と向き合うように配置される。負極活物質層122の幅は、正極活物質層112の幅よりも大きい。負極活物質層122の厚みは、通常、10μm以上70μm以下である。
負極活物質層122では、バインダの比率は、負極の活物質とバインダとの合計質量に対して、1質量%以上10質量%以下であってもよい。
負極12の活物質は、負極12において充電反応及び放電反応の電極反応に寄与し得るものである。例えば、負極12の活物質は、グラファイト、非晶質炭素(難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素)などの炭素材料、又は、ケイ素(Si)及び錫(Sn)などリチウムイオンと合金化反応を生じる材料である。本実施形態の負極の活物質は、非晶質炭素である。より具体的には、負極の活物質は、難黒鉛化炭素である。
負極12の活物質の平均粒子径は、通常、1μm以上10μm以下である。
負極活物質層122の目付量(1層分)は、通常、2.5mg/cm以上15.0mg/cm 以下である。負極活物質層122の密度(1層分)は、通常、0.90g/cm以上1.30g/cm 以下である。
負極活物質層122に用いられるバインダは、正極活物質層112に用いられたバインダと同様のものである。本実施形態のバインダは、ポリフッ化ビニリデンである。
負極活物質層122は、ケッチェンブラック(登録商標)、アセチレンブラック、黒鉛等の導電助剤をさらに有してもよい。
本実施形態の電極体2では、以上のように構成される正極11と負極12とがセパレータ4によって絶縁された状態で巻回される。即ち、本実施形態の電極体2では、正極11、負極12、及びセパレータ4の積層体22が巻回される。セパレータ4は、絶縁性を有する部材である。セパレータ4は、正極11と負極12との間に配置される。これにより、電極体2(詳しくは、積層体22)において、正極11と負極12とが互いに絶縁される。また、セパレータ4は、ケース3内において、電解液を保持する。これにより、蓄電素子1の充放電時において、リチウムイオンが、セパレータ4を挟んで交互に積層される正極11と負極12との間を移動する。
セパレータ4は、帯状である。セパレータ4は、多孔質なセパレータ基材を有する。本実施形態のセパレータ4は、セパレータ基材のみを有する。セパレータ4は、正極11及び負極12間の短絡を防ぐために正極11及び負極12の間に配置されている。
セパレータ基材は、例えば、織物、不織布、又は多孔膜によって多孔質に構成される。セパレータ基材の材質としては、高分子化合物、ガラス、セラミックなどが挙げられる。高分子化合物としては、例えば、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)などのポリオレフィン(PO)、又は、セルロースが挙げられる。
セパレータ4の幅(帯形状の短手方向の寸法)は、負極活物質層122の幅より僅かに大きい。セパレータ4は、正極活物質層112及び負極活物質層122が重なるように幅方向に位置ずれした状態で重ね合わされた正極11と負極12との間に配置される。このとき、図6に示すように、正極11の非被覆部115と負極12の非被覆部125とは重なっていない。即ち、正極11の非被覆部115が、正極11と負極12との重なる領域から幅方向に突出し、且つ、負極12の非被覆部125が、正極11と負極12との重なる領域から幅方向(正極11の非被覆部115の突出方向と反対の方向)に突出する。積層された状態の正極11、負極12、及びセパレータ4、即ち、積層体22が巻回されることによって、電極体2が形成される。正極11の非被覆部115又は負極12の非被覆部125のみが積層された部位によって、電極体2における非被覆積層部26が構成される。
非被覆積層部26は、電極体2における集電体5と導通される部位である。非被覆積層部26は、巻回された正極11、負極12、及びセパレータ4の巻回中心方向視において、中空部27(図6参照)を挟んで二つの部位(二分された非被覆積層部)261に区分けされる。
以上のように構成される非被覆積層部26は、電極体2の各極に設けられる。即ち、正極11の非被覆部115のみが積層された非被覆積層部26が電極体2における正極11の非被覆積層部を構成し、負極12の非被覆部125のみが積層された非被覆積層部26が電極体2における負極12の非被覆積層部を構成する。
ケース3は、開口を有するケース本体31と、ケース本体31の開口を塞ぐ(閉じる)蓋板32と、を有する。ケース3は、電極体2及び集電体5等と共に、電解液を内部空間に収容する。ケース3は、電解液に耐性を有する金属によって形成される。ケース3は、例えば、アルミニウム、又は、アルミニウム合金等のアルミニウム系金属材料によって形成される。ケース3は、ステンレス鋼及びニッケル等の金属材料、又は、アルミニウムにナイロン等の樹脂を接着した複合材料等によって形成されてもよい。
電解液は、非水溶液系電解液である。電解液は、有機溶媒に電解質塩を溶解させることによって得られる。有機溶媒は、例えば、プロピレンカーボネート及びエチレンカーボネートなどの環状炭酸エステル類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、及びエチルメチルカーボネートなどの鎖状カーボネート類である。電解質塩は、LiClO、LiBF、及びLiPF等である。本実施形態の電解液は、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、及びエチルメチルカーボネートを所定の割合で混合した混合溶媒に、0.5〜1.5mol/LのLiPFを溶解させたものである。
ケース3は、ケース本体31の開口周縁部と、長方形状の蓋板32の周縁部とを重ね合わせた状態で接合することによって形成される。また、ケース3は、ケース本体31と蓋板32とによって画定される内部空間を有する。本実施形態では、ケース本体31の開口周縁部と蓋板32の周縁部とは、溶接によって接合される。
以下では、図1に示すように、蓋板32の長辺方向をX軸方向とし、蓋板32の短辺方向をY軸方向とし、蓋板32の法線方向をZ軸方向とする。
ケース本体31は、開口方向(Z軸方向)における一方の端部が塞がれた角筒形状(即ち、有底角筒形状)を有する。蓋板32は、ケース本体31の開口を塞ぐ板状の部材である。
蓋板32は、ケース3内のガスを外部に排出可能なガス排出弁321を有する。ガス排出弁321は、ケース3の内部圧力が所定の圧力まで上昇したときに、該ケース3内から外部にガスを排出する。ガス排出弁321は、X軸方向における蓋板32の中央部に設けられる。
ケース3には、電解液を注入するための注液孔が設けられる。注液孔は、ケース3の内部と外部とを連通する。注液孔は、蓋板32に設けられる。注液孔は、注液栓326によって密閉される(塞がれる)。注液栓326は、溶接によってケース3(本実施形態の例では蓋板32)に固定される。
外部端子7は、他の蓄電素子1の外部端子7又は外部機器等と電気的に接続される部位である。外部端子7は、導電性を有する部材によって形成される。例えば、外部端子7は、アルミニウム又はアルミニウム合金等のアルミニウム系金属材料、銅又は銅合金等の銅系金属材料等の溶接性の高い金属材料によって形成される。
外部端子7は、バスバ等が溶接可能な面71を有する。面71は、平面である。外部端子7は、蓋板32に沿って拡がる板状である。詳しくは、外部端子7は、Z軸方向視において矩形状の板状である。
集電体5は、ケース3内に配置され、電極体2と通電可能に直接又は間接に接続される。本実施形態の集電体5は、クリップ部材50を介して電極体2と通電可能に接続される。即ち、蓄電素子1は、電極体2と集電体5とを通電可能に接続するクリップ部材50を備える。
集電体5は、導電性を有する部材によって形成される。図3に示すように、集電体5は、ケース3の内面に沿って配置される。集電体5は、蓄電素子1の正極11と負極12とにそれぞれ配置される。本実施形態の蓄電素子1では、ケース3内において、電極体2の正極11の非被覆積層部26と、負極12の非被覆積層部26とにそれぞれ配置される。
正極11の集電体5と負極12の集電体5とは、異なる材料によって形成される。具体的に、正極11の集電体5は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金によって形成され、負極12の集電体5は、例えば、銅又は銅合金によって形成される。
本実施形態の蓄電素子1では、電極体2とケース3とを絶縁する袋状の絶縁カバー6に収容された状態の電極体2(詳しくは、電極体2及び集電体5)がケース3内に収容される。
次に、上記実施形態の蓄電素子1の製造方法について説明する。
蓄電素子1の製造方法は、電極(正極11)を作製することを備え、電極(正極11)を作製することでは、表面に親水基を有する導電性粒子と、水を含有する溶媒と、を含む組成物を金属製の電極基材(金属箔)に塗布して導電層を形成する。詳しくは、蓄電素子1の製造方法では、図8に示すように、電極を作製する(ステップ1)。正極11、セパレータ4、及び負極12を重ね合わせて電極体2を形成する(ステップ2)。電極体2をケース3に入れ、ケース3に電解液を入れることによって蓄電素子1を組み立てる(ステップ3)。
ステップ1では、まず、導電性粒子と、水を含有する溶媒とを含む導電層用の組成物を金属箔の両面にそれぞれ塗布し、例えば100〜160℃で組成物を乾燥させることによって、導電層113を形成する。組成物に配合する前の導電性粒子における親水基の量は、通常、200μM/g以上3000μM/g以下である。導電層用の組成物は、例えば、5〜30質量部の導電性粒子と、40〜80質量部の水と、15〜45質量部のエタノールとを混合することによって調製される。導電層用の組成物は、実質的にバインダを含まない。導電層用の組成物において、導電性粒子1質量部に対する水の量は、通常、0.5質量部以上16質量部以下である。導電層用の組成物を金属箔に塗布し、例えばプレスすることによって、上述した導電層113の表面粗さRaは、上記のごとき値となる。
ステップ1では、次に、活物質とバインダと溶媒とを含む合剤を各導電層113に塗布することによって正極活物質層112を形成する。塗布量を調整することによって、導電層113や正極活物質層112の目付量を調整できる。塗布された導電層113や正極活物質層112を、所定の温度(例えば80〜150℃)及び所定の圧力でロールプレスする。プレス圧を調整することにより、導電層113や正極活物質層112の密度を調整できる。プレス後に、80〜140℃にて12〜24時間の真空乾燥を行う。なお、導電層を形成せずに負極も同様にして作製する。
ステップ2では、正極11と負極12との間にセパレータ4を挟み込んだ積層体22を巻回することにより、電極体2を形成する。詳しくは、正極活物質層112と負極活物質層122とがセパレータ4を介して互いに向き合うように、正極11とセパレータ4と負極12とを重ね合わせ、積層体22を作る。積層体22を巻回して、電極体2を形成する。
ステップ3では、ケース3のケース本体31に電極体2を入れ、ケース本体31の開口を蓋板32で塞ぎ、電解液をケース3内に注入する。ケース本体31の開口を蓋板32で塞ぐときには、ケース本体31の内部に電極体2を入れ、正極11と一方の外部端子7とを導通させ、且つ、負極12と他方の外部端子7とを導通させた状態で、ケース本体31の開口を蓋板32で塞ぐ。電解液をケース3内へ注入するときには、ケース3の蓋板32の注入孔から電解液をケース3内に注入する。
上記のように構成された本実施形態の蓄電素子1は、金属箔111と、該金属箔111に重ねられ且つ導電性粒子を含む導電層113と、導電層113に重ねられ且つ活物質を含む活物質層112と、を有する正極11を備える。導電性粒子は、炭素粒子と、該炭素粒子の表面に結合した親水基とを有する。
上記の蓄電素子では、金属箔111の表面に酸化被膜が生じている。特にアルミ製の金属箔111の表面には、比較的厚い酸化被膜が生じている。斯かる酸化被膜は、親水性であることから、導電層113に含まれる導電性粒子の親水基と結合しやすい。従って、金属箔111と導電層113とが十分に密着することができる。金属箔111と導電層113とが十分に密着できることから、金属箔111から導電層113が剥離して正極11の表面抵抗が高くなることを抑制できる。従って、上記の蓄電素子1では、正極11の表面抵抗が十分に低い。
上記の蓄電素子1では、正極11の金属箔(電極基材)は、アルミニウム製である。アルミニウム製の金属箔111の表面には、酸化被膜が比較的多く生じている。導電層113に含まれる導電性粒子は、表面に親水基を有することから、上記の理由により、酸化被膜が覆いアルミニウム製の金属箔111は、より十分に導電層113と密着できる。従って、上記の蓄電素子1では、正極11の表面抵抗が十分に低い。
上記の蓄電素子1では、導電層113は、バインダを含まなくてもよい。この場合、導電層113は、炭素粒子の表面に親水基が結合した導電性粒子を含むことから、上記の理由と同様の理由により、バインダ(結着剤)を含まないにも関わらず、金属箔111と十分に密着できる。従って、上記の蓄電素子1では、正極11の表面抵抗が十分に低い。また、電解液によって膨潤して表面抵抗を高めるバインダを導電層113が含まない分、正極11の表面抵抗を低くできる。
上記の蓄電素子1では、導電性粒子における親水基の量は200μM/g以上3000μM/g以下であってもよい。上記親水基の量が200μM/g以上であることにより、導電層113と金属箔111とがより十分に密着でき、正極の表面抵抗をより十分に低くすることができる。一方、上記親水基の量が3000μM/g以下であることにより、導電層113の導電性をより十分に確保できる。
上記の蓄電素子では、導電層113の一方の面であって活物質層112と重なる方の面の表面粗さRaは、0.15μm以下であってもよい。これにより、導電層113と活物質層112とが、より十分に密着できる。
上記の蓄電素子では、上記の親水基は、カルボキシ基であってもよい。カルボキシ基は、金属表面元素との水素結合能をより十分に有することから、金属箔111と導電層113とが、より十分に密着できる。
上記の蓄電素子1の正極11における導電層113は、実質的に上記の導電性粒子のみを含んで形成されている場合、比較的均一に分散された状態の導電性粒子を含む。導電性粒子が比較的均一に分散されているため、フッ素を含有する電解質塩によってアルミニウム製の金属箔111が腐食されることを抑制できる。
上記の導電層113において、導電性粒子における上記親水基の量が200μM/g以上の十分な量であることにより、導電層113が形成されるときに、導電性粒子の親水基同士、導電性粒子の親水基と金属箔111とが結合することよって、比較的均一な状態の導電層113を形成できる。これにより、導電層113内へ電解液が過度に浸透することを防ぐことができ、フッ素を含有する電解質塩によってアルミニウム製の金属箔111が腐食されることを抑制できる。
尚、本発明の蓄電素子は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
上記の実施形態では、上記の導電性粒子を含有する導電層を有する正極について詳しく説明したが、本発明では、負極が、上記の導電性粒子を含有する導電層を有してもよい。
上記実施形態では、活物質層が各電極の金属箔の両面側にそれぞれ配置された電極について説明したが、本発明の蓄電素子では、正極11又は負極12は、活物質層を金属箔の片面側にのみ備えてもよい。
上記実施形態では、積層体22が巻回されてなる電極体2を備えた蓄電素子1について詳しく説明したが、本発明の蓄電素子は、巻回されない積層体22を備えてもよい。詳しくは、それぞれ矩形状に形成された正極、セパレータ、負極、及びセパレータが、この順序で複数回積み重ねられてなる電極体を蓄電素子が備えてもよい。
上記実施形態では、蓄電素子1が充放電可能な非水電解質二次電池(例えばリチウムイオン二次電池)として用いられる場合について説明したが、蓄電素子1の種類や大きさ(容量)は任意である。また、上記実施形態では、蓄電素子1の一例として、リチウムイオン二次電池について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本発明は、種々の二次電池、その他、一次電池や、電気二重層キャパシタ等のキャパシタの蓄電素子にも適用可能である。
蓄電素子1(例えば電池)は、図9に示すような蓄電装置100(蓄電素子が電池の場合は電池モジュール)に用いられてもよい。蓄電装置100は、少なくとも二つの蓄電素子1と、二つの(異なる)蓄電素子1同士を電気的に接続するバスバ部材91と、を有する。この場合、本発明の技術が少なくとも一つの蓄電素子に適用されていればよい。
以下に示すようにして、非水電解質二次電池(リチウムイオン二次電池)を製造した。
導電性粒子やそれ以外の粒子として下記のものを用意した。
導電性粒子A:東海カーボン社製 製品名「AquaBlack162」
導電性粒子B:東海カーボン社製 製品名「トーカブラック#5500」
導電性粒子C:東海カーボン社製 製品名「トーカブラック#7100F」
導電性粒子D:東海カーボン社製 製品名「トーカブラック#8500/F」
非親水性CB(親水処理なしカーボンブラック):
電気化学工業社製 製品名「デンカブラック」
・導電性粒子等における親水基の量の測定
0.976mol/dmの炭酸水素ナトリウム0.5dmに、導電性粒子2gを添加して、6時間振騰した。その後、導電性粒子を反応液からろ過分離し、濾液を0.05mol/dmの水酸化ナトリウム水溶液にて中和滴定し、親水性基の量を定量した。
(実施例1)
(1)正極の作製
まず、溶剤として水と、導電性粒子(アセチレンブラックの粒子の表面に結合したカルボキシ基を有するもの 製品名「AquaBlack162」[東海カーボン社製])と、を混合し、混練することで、導電層用の組成物を調製した。導電性粒子が81質量%となるように、また、導電性粒子と水とを混合して組成物を調製した。調製した導電層用の組成物を、アルミニウム箔(15μm厚み)の両面に、乾燥後の塗布量(目付量)が0.56g/cmとなるように、グラビア塗工機によってそれぞれ塗布し、乾燥させた。
次に、溶剤としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)と、導電助剤(アセチレンブラック)と、バインダ(PVdF)と、平均粒子径が4μmの活物質(LiNi1/3Co1/3Mn1/3)の粒子とを、混合し、混練することで、正極用の合剤を調製した。導電助剤、バインダ、活物質の配合量は、それぞれ4.5質量%、4.5質量%、91質量%とした。調製した正極用の合剤を、各導電層の上に、乾燥後の塗布量(目付量)が8.61mg/cmとなるように、ダイヘッド塗工機によって塗布した。導電層の面積よりも正極活物質層の面積が小さくなるように、正極用の合剤を塗布した。乾燥後、ロールプレスを行った。その後、真空乾燥して、水分等を除去した。プレス後の活物質層(1層分)の厚みは、34μmであった。活物質層の密度は、2.53g/cmであった。プレス後の導電層の厚みは、1μm以下であった。
(2)負極の作製
活物質としては、平均粒子径が3μmの粒子状の非晶質炭素(難黒鉛化炭素)を用いた。また、バインダとしては、PVdFを用いた。負極用の合剤は、溶剤としてNMPと、バインダと、活物質とを混合、混練することで調製した。バインダは、7質量%となるように配合し、活物質は、93質量%となるように配合した。調製した負極用の合剤を、乾燥後の塗布量(目付量)が4.0mg/cmとなるように、銅箔(10μm厚み)の両面にそれぞれ塗布した。乾燥後、ロールプレスを行い、真空乾燥して、水分等を除去した。活物質層(1層分)の厚みは、35μmであった。活物質層の密度は、1.14g/cmであった。
(3)セパレータ
セパレータ基材として厚みが21μmのポリエチレン製微多孔膜を用いた。ポリエチレン製微多孔膜の透気度は、100秒/100ccであった。
(4)電解液の調製
電解液としては、以下の方法で調製したものを用いた。非水溶媒として、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートを、いずれも1質量部ずつ混合した溶媒を用い、この非水溶媒に、塩濃度が1mol/LとなるようにLiPFを溶解させ、電解液を調製した。
(5)ケース内への電極体の配置
上記の正極、上記の負極、上記の電解液、セパレータ、及びケースを用いて、一般的な方法によって電池を製造した。
まず、セパレータが上記の正極および負極の間に配されて積層されてなるシート状物を巻回した。次に、巻回されてなる電極体を、ケースとしてのアルミニウム製の角形電槽缶のケース本体内に配置した。続いて、正極及び負極を2つの外部端子それぞれに電気的に接続させた。さらに、ケース本体に蓋板を取り付けた。上記の電解液を、ケースの蓋板に形成された注液口からケース内に注入した。最後に、ケースの注液口を封止することにより、ケースを密閉した。
(実施例2〜5)
表1に示す構成となるようにそれぞれ正極を作製した点以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を製造した。
(比較例1〜5)
表1に示す構成となるようにそれぞれ正極を作製した点以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を製造した。なお、比較例5では、導電層を作製しなかった。
<導電層の表面粗さRa>
市販されているレーザー顕微鏡(キーエンス社製 機器名「VK−8510」)を用いて、JIS B0601:2013に準じて表面粗さRaを求めた。
測定領域(面積):149μm×112μm(16688μm
測定ピッチ:0.1μm
なお、活物質層よりも外側に導電層がはみ出した部分で表面粗さRaを測定できる。
<電極の表面抵抗>
正極を2cm四方で打抜いた試料について、抵抗率計(三菱化学アナリテック社 「ロレスターEP MCP−T360」)を用いて、2端子を試料の活物質層の表面にそれぞれ押し当てて、抵抗値を測定した。測定を10回行い、平均値を抵抗値aとした。これをn=3で実施し、各試料の抵抗値aの平均値である平均抵抗値Aを算出した。
次に、これらの試料を、1MのLiPFを電解質として含む電解液(溶媒は、エチレンカーボネート:ジエチルカーボネートの体積比が3:7)に浸漬し、65℃で50時間放置した。浸漬後、試料を取り出してジメチルカーボネートで洗浄及び真空乾燥した。その後、上述した抵抗値の測定を再度行い、3つの試料の平均抵抗値Bを算出した。上記平均抵抗値A及び平均抵抗値Bを用いて、(B/A)×100−100の計算式によって抵抗増加率を算出した。
表1からも把握されるように、実施例の電池では、電極の表面抵抗が十分に低かった。一方、比較例の電池では、電極の表面抵抗が必ずしも低くなかった。
1:蓄電素子(非水電解質二次電池)、
2:電極体、
26:非被覆積層部、
3:ケース、 31:ケース本体、 32:蓋板、
4:セパレータ、
5:集電体、 50:クリップ部材、
6:絶縁カバー、
7:外部端子、 71:面、
11:正極、
111:正極の金属箔(正極基材)、 112:正極活物質層、
113:導電層、
12:負極、
121:負極の金属箔(負極基材)、 122:負極活物質層、
91:バスバ部材、
100:蓄電装置。

Claims (7)

  1. 金属製の電極基材と、表面に親水基を有する導電性粒子を含む導電層と、を有する電極を備え、
    前記導電層は、前記電極基材に重ねられている、蓄電素子。
  2. 前記電極基材は、アルミニウム製である、請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記導電性粒子における前記親水基の量は、200μM/g以上3000μM/g以下である、請求項1又は2に記載の蓄電素子。
  4. 前記電極は、前記導電層に重ねられた活物質層を有し、
    前記導電層113の一方の面であって前記活物質層と重なる方の面の表面粗さRaは、0.15μm以下である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  5. 前記親水基は、カルボキシ基である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  6. 電極を作製することを備え、
    前記電極を作製することでは、表面に親水基を有する導電性粒子と、水を含有する溶媒と、を含む組成物を金属製の電極基材に塗布して導電層を形成する、蓄電素子の製造方法。
  7. 前記導電性粒子における前記親水基の量は、200μM/g以上3000μM/g以下である、請求項6に記載の蓄電素子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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