JP2017199617A - コネクタ組立方法及びコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】組付け作業性に優れたコネクタ組立方法及びコネクタを提供すること。
【解決手段】4つのメス端子13がそれぞれ接続された電線ケーブル27の複数の電線31の端末を筒状のカバー部材17内に内包し、4つのメス端子13をカバー部材17の前方開口より突出させる電線端末内包工程と、4つの端子収容部55を画成する端子保持部材15の仕切り壁53を隣接するメス端子13間に、メス端子13の前方から挿入すると共に、各端子収容部55に設けられた係止アーム63によりメス端子13を係止して端子保持部材15に4つメス端子13を組付ける端子組付け工程と、端子保持部材15をカバー部材17内に挿入して係止アーム63の係止解除方向の移動を規制する端子保持部材挿入工程と、端子保持部材15が挿入されたカバー部材17をコネクタハウジング21内に装着するカバー部材装着工程と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタハウジング内に複数の端子を備えたコネクタのコネクタ組立方法及びコネクタに関する。
コネクタハウジングの内部に端子金具(端子)を収容する従来のコネクタは、コネクタハウジング内に端子収容室を形成し、その後方の挿入口から端子金具を挿入し、端子収容室内に設けた樹脂ランス(係止アーム)によって端子金具を正規挿入位置に保持する構造となっている。ところが、このような従来のコネクタでは、端子金具が正規挿入されたか否かを目視によって確認することができない。
そこで、端子金具の挿入工程でその挿入状態を目視により確認することができるように、端子金具を保持するホルダが着脱可能に設けられたコネクタとして、コネクタハウジングに挿通させた電線の端末の端子金具をホルダに組み付け、その後、電線を引っ張って、ホルダをコネクタハウジングに装着することで組み立てられるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−321280号公報
ところで、上記特許文献1の構造のコネクタでは、ホルダをコネクタハウジングに装着する前に、コネクタハウジングに通した電線の端末の端子金具を、ホルダへ一つずつ組付けて保持させなければならず、作業性の改善が望まれる。特に、極数が多いため端子金具の数が多くなると、端子金具のホルダへの組付け作業に多大な手間を要する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組付け作業性に優れたコネクタ組立方法及びコネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタ組立方法は、下記(1)及び(2)を特徴としている。
(1) 複数の端子がそれぞれ接続された電線ケーブルの複数の電線端末を筒状のカバー部材内に内包し、前記複数の端子を前記カバー部材の前方開口より突出させる電線端末内包工程と、
複数の端子収容部を画成する端子保持部材の仕切り壁を隣接する前記複数の端子間に端子前方から挿入すると共に、前記各端子収容部に設けられた係止アームにより前記端子を係止して前記端子保持部材に前記複数の端子を組付ける端子組付け工程と、
前記端子保持部材を前記カバー部材内に挿入して前記係止アームの係止解除方向の移動を規制する端子保持部材挿入工程と、
前記端子保持部材が挿入された前記カバー部材をコネクタハウジング内に装着するカバー部材装着工程と、
を含むことを特徴とするコネクタ組立方法。
(2) 前記カバー部材が、軸方向に沿って二分割された分割体からなる
ことを特徴とする上記(1)に記載のコネクタ組立方法。
上記(1)の構成のコネクタ組立方法によれば、端子が接続された複数の電線端末を筒状のカバー部材内に内包して前方開口より複数の端子を突出させた状態で、端子保持部材の仕切り壁を隣接する複数の端子間に端子前方から挿入すると共に、各端子収容部の係止アームにより端子を係止することで、各端子収容部に複数の端子を一括して装着できる。そこで、端子の組付け作業性が向上する。
また、端子が端子収容部に中途嵌合した状態で、端子保持部材がカバー部材内に挿入されると、係止アームがカバー部材に当接して端子保持部材の挿入が阻止されるので、端子の中途嵌合を検知できる。
しかも、端子保持部材がカバー部材内に挿入された後は、カバー部材が係止アームの係止解除方向の移動を規制(二重係止)するので、端子を端子収容部に確実に保持できる。
上記(2)の構成のコネクタ組立方法では、カバー部材を分割体で構成することにより、電線ケーブルの複数の電線端末をカバー部材に挿通させる必要がなくなり、カバー部材内に複数の電線端末を内包する作業が容易となる。
また、本発明に係るコネクタは、下記(3)を特徴としている。
(3) 電線ケーブルの複数の電線端末にそれぞれ接続された複数の端子と、
複数の端子収容部を端子挿入方向に沿って画成する仕切り壁が隣接する前記複数の端子間に挿入された状態で、かつ、前記各端子収容部の係止アームが前記端子を係止した状態で、前記複数の端子が組付けられている端子保持部材と、
前記係止アームの係止解除方向の移動が規制された状態で前記端子保持部材が挿入されている筒状のカバー部材と、
前記端子保持部材を挿入した前記カバー部材が装着されているコネクタハウジングと、
を有することを特徴とするコネクタ。
上記(3)の構成のコネクタによれば、端子が接続された複数の電線端末を筒状のカバー部材内に内包して前方開口より複数の端子を突出させた状態で、端子保持部材の仕切り壁を隣接する複数の端子間に前方から挿入すると共に、各端子収容部の係止アームにより端子係止することができるので、各端子収容部に複数の端子を一括して装着できる。そこで、端子の組付け作業性が向上し、組立性の良好なコネクタを提供できる。
また、端子が端子収容部に中途嵌合した状態で、端子保持部材がカバー部材内に挿入されると、係止アームがカバー部材に当接して端子保持部材の挿入が阻止されるので、端子の中途嵌合を検知できる。
しかも、端子保持部材がカバー部材内に挿入された後は、カバー部材が係止アームの係止解除方向の移動を規制(二重係止)するので、端子を端子収容部に確実に保持できる。
本発明によれば、組付け作業性に優れたコネクタ組立方法及びコネクタを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態に係るコネクタの分解斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るコネクタの縦断面図である。 図3は、図2に示したコネクタを構成する端子保持部材及びカバー部材の斜視図である。 図4は、電線ケーブルの電線への端子の接続の仕方を説明する図であって、図4の(a)〜(e)は、それぞれ電線ケーブルの端部の平面図である。 図5は、本発明の一実施形態に係るコネクタ組立方法を説明する図であって、図5の(a)〜(b)は、それぞれ組立途中のコネクタの斜視図である。 図6は、本発明の一実施形態に係るコネクタ組立方法を説明する図であって、図6の(a)〜(b)は、それぞれ組立途中のコネクタの斜視図である。 図7は、変形例に係るコネクタ組立方法を説明する図であって、図7の(a)及び(b)は、組立途中のコネクタの斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係るコネクタ11の分解斜視図及び縦断面図である。図3は、コネクタ11を構成する端子保持部材15及びカバー部材17の斜視図である。
本実施形態に係るコネクタ11は、シールドケーブルからなる電線ケーブル27の端部に接続されるシールドコネクタとして好適に用いることができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態のコネクタ11は、メス端子(端子)13と、端子保持部材15と、カバー部材17と、シールドシェル19と、コネクタハウジング21と、パッキン23と、リアホルダ25と、を備えている。このコネクタ11は、相手側コネクタ101に接合される。なお、本明細書中、コネクタハウジング21の前方側(図2の右側)を前、電線ケーブル27の後方側(図2の左側)を後として説明する。
電線ケーブル27は、内部導体を被覆で覆った複数(本実施形態では4本)の電線31を備えている。複数の電線31は、シールド箔32、編組33及びシース部35によって更に覆われて、電線ケーブル27を構成する(図4、参照)。
図3に示すように、メス端子13は、導電性の板金材を用いた板金加工により成形され、筒状の電気接触部41と、電気接触部41の後方に設けられた導体圧着部43とを有している。
電気接触部41は、一対の接触片47を有する円筒状に形成されている。これら接触片47は、先端へ向かって窄まるテーパ部45を有しており、これらの接触片47同士の間に円形の挿入孔49が形成されている。挿入孔49には、相手側コネクタ101に収容されたオス端子107のピン状に形成されたピン109が挿入される(図2、参照)。これにより、メス端子13は、挿入孔49に挿入されたオス端子107のピン109を接触片47で挟持することで、オス端子107と電気的に接続される。
メス端子13を電線ケーブル27に接続するには、まず、図4(a)に示すように、電線ケーブル27の端部において、シース部35を剥がして編組33を露出させる。次に、図4(b)に示すように、編組33を折り返してシース部35に被せる。そして、図4(c)に示すように、シールド箔32を除去し、電線31を露出させる。その後、図4(d)に示すように、各電線31の端部の被覆を剥がして内部導体を露出させる。そして、図4の(d)に示すように、電線31の端部に、メス端子13の導体圧着部43を加締める。このように、メス端子13が電線ケーブル27の各電線31に電気的に接続される。なお、メス端子13は、2本の電線31に同時に圧着される。このとき、2本の電線31が治具Gによって圧着に必要な間隔に広げた状態に保持される。
図3に示すように、端子保持部材15は、合成樹脂材により形成されている。端子保持部材15は、端面板部51と、複数の仕切り壁53と、複数(本実施形態では、4つ)の端子収容部55とを有している。正面視における外形が矩形の端面板部51は、端子保持部材15の前端に設けられており、仕切り壁53は、端面板部51の後部に一体に形成されている。端子収容部55は、端面板部51の後方側におけるメス端子13を収容する空間部分であり、仕切り壁53によって仕切られて画成されている。端子収容部55には、後方側からメス端子13が挿入される。これにより、メス端子13は、端子保持部材15の端子収容部55に収容される。仕切り壁53は、断面十字状に形成されており、端子収容部55をメス端子13の挿入方向に沿って4つに画成する。仕切り壁53の上下両側部には、側方へ突出する突起部57が形成されている。端面板部51には、端子収容部55と連通する接続孔59が形成されている。また、端面板部51は、その左右両側部に、位置決め凸部61を有している。
また、端子保持部材15は、各端子収容部55に、係止アーム63と保持片65とを有している。係止アーム63及び保持片65は、端面板部51に一体に形成されており、それぞれ端子収容部55に沿って後方へ延在されている。係止アーム63には、その先端部に、内方へ突出する係止爪67が形成されている。
この端子保持部材15には、仕切り壁53が隣接する複数のメス端子13間に挿入された状態で、かつ、各端子収容部55の係止アーム63の係止爪67がメス端子13を係止した状態で、複数のメス端子13が端子収容部55に収容されて組み付けられる。
カバー部材17は、合成樹脂材により角筒状に成形されている。このカバー部材17には、その前方側から端子保持部材15が挿入されている。このカバー部材17に端子保持部材15が挿入されることで、端子保持部材15の係止アーム63は、メス端子13の電気接触部41に対する係止解除方向の移動が規制された状態とされる。また、カバー部材17の上下内壁には、仕切り壁53に形成された突起部57が係止される係止溝71がそれぞれ形成されている。係止溝71には、端子保持部材15がカバー部材17に挿入されることで、仕切り壁53の突起部57が係止され、これにより、カバー部材17が端子保持部材15に装着された状態に維持される。また、カバー部材17には、その前端における両側部に、位置決め凹部73が形成されている。
シールドシェル19は、導電性の板金材を用いた板金加工により形成されている。シールドシェル19は、端子保持部材15が挿入されたカバー部材17を覆う箱状のシールド部75を有する。シールド部75の後方には、電線ケーブル27のシース部35の端部に圧着固定されるバレル部77が連設されている。メス端子13を収容したカバー部材17は、シールドシェル19のシールド部75に挿入され、電線ケーブル27のシース部35の端部に折り返された編組33がバレル部77に加締め固定される。これにより、メス端子13を収容したカバー部材17がシールドシェル19のシールド部75に覆われるとともに、編組33がシールドシェル19と電気的に接続される。また、シールドシェル19のシールド部75には、その後端側における両側面に、内方へ突出するカバー部材係止部79が形成されている。このカバー部材係止部79は、シールド部75に挿入されるカバー部材17の後端を係止し、カバー部材17の後方への移動を規制する。
コネクタハウジング21は、絶縁性の合成樹脂材により筒状に成形されている。コネクタハウジング21の内方には、収容空間81が形成されている。収容空間81には、シールドシェル19に覆われたカバー部材17が挿入保持される。コネクタハウジング21は、その先端部に、嵌合部83を有しており、この嵌合部83が、後述する相手側コネクタ101に嵌合される。また、コネクタハウジング21には、その後端における両側部に、爪部85が突設されている。また、コネクタハウジング21には、その上部に、前方へ延在するロック片87が設けられている。このロック片87の先端近傍には、ロック穴89が形成されている。
パッキン23は、例えば、ゴム等の防水性材料から形成されている。このパッキン23には、その中心に、電線ケーブル27が通されるシール孔91が形成されており、このシール孔91に電線ケーブル27を通すことで、シール孔91の内周面が電線ケーブル27の外周面に密着する。このパッキン23は、コネクタハウジング21の後端から、収容空間81へ嵌め込まれる。これにより、コネクタハウジング21の後端における電線ケーブル27とコネクタハウジング21の収容空間81との間が液密にシールされる。
リアホルダ25は、合成樹脂材により形成されている。リアホルダ25には、その中心に、電線ケーブル27が通される挿通孔95が形成されている。また、このリアホルダ25の両側には、係止部97が形成されている。このリアホルダ25は、パッキン23を嵌め込んだコネクタハウジング21の後端から装着される。このリアホルダ25は、その両側の係止部97がコネクタハウジング21の爪部85に係止され、コネクタハウジング21の後端に固定される。これにより、コネクタハウジング21の収容空間81に嵌め込まれた端子保持部材15、カバー部材17、シールドシェル19及びパッキン23の収容空間81からの抜け出しが防止される。
相手側コネクタ101は、合成樹脂材により形成され、装置等に固定される固定部103と、固定部103から外方へ延在する筒状のハウジング部105とを有している。ハウジング部105内には、コネクタ11のメス端子13と同数(本例では4つ)のオス端子107が収容されている。ハウジング部105は、その上部に、ロック爪111と、一対のガイドリブ113とを有している。ガイドリブ113は、ロック爪111の両側に配置され、ハウジング部105の前後方向に延在されている。
ハウジング部105には、コネクタ11のコネクタハウジング21に形成された嵌合部83が嵌合される。これにより、コネクタ11のメス端子13に相手側コネクタ101のオス端子107が接合されて互いに電気的に接続される。また、ハウジング部105にコネクタ11の嵌合部83を嵌合させると、ハウジング部105のロック爪111がロック片87のロック穴89に入り込む。これにより、コネクタ11が相手側コネクタ101に嵌合された状態に維持される。また、ハウジング部105にコネクタ11の嵌合部83を嵌合させる際には、ハウジング部105のガイドリブ113によってロック片87の両側部がガイドされる。これにより、ハウジング部105への嵌合部83の嵌合が円滑に行える。
次に、上記したコネクタ11の組み立て手順を説明する。
図5及び図6は、本実施形態に係るコネクタ組立方法を説明する図であって、図5の(a)から図6(b)は、それぞれ組立途中のコネクタ11の斜視図である。
(電線端末内包工程)
まず、複数のメス端子13がそれぞれ接続された電線ケーブル27の複数の電線31の端末(電線端末)を筒状のカバー部材17内に挿し込んで内包し、複数のメス端子13をカバー部材17の前方開口より突出させる(図3、参照)。
(端子組付け工程)
次に、図5(a)に示すように、メス端子13の前方から端子保持部材15を近づけ、端子保持部材15の仕切り壁53を、隣接する4つのメス端子13間に前方から挿入する。さらに、端子保持部材15をメス端子13へ近付けることで、図5(b)に示すように、端子保持部材15の各端子収容部55にメス端子13が挿入され、端子収容部55に設けられた係止アーム63の係止爪67がメス端子13の電気接触部41の後端を係止し、4つのメス端子13が端子保持部材15に組付けられる。このとき、メス端子13は、多少の位置ずれがあっても、先端のテーパ部45が端子保持部材15の各端子収容部55へガイドされて導かれる。このとき、係止アーム63は、係止爪67がメス端子13のテーパ部45と接触することで一旦外方へ押し出されて弾性変形し、その後、電気接触部41の後方へ到達することで、元の位置に復元することとなる。また、メス端子13は、端子収容部55へ挿し込まれる際に、保持片65によって側方への移動が規制されて端子収容部55へガイドされる。
(端子保持部材挿入工程)
次に、図6(a)に示すように、メス端子13が端子収容部55に収容された端子保持部材15をカバー部材17内に挿入する。そして、カバー部材17の係止溝71の段部に端子保持部材15の突起部57を係止させる。これにより、カバー部材17は、端子保持部材15に組付けられた状態に維持される。このようにすると、係止アーム63は、カバー部材17によってメス端子13に対する係止爪67の係止を解除する係止解除方向である外側への移動が規制されることとなる。したがって、メス端子13は、係止解除方向への移動が規制された係止アーム63によって確実に係止された状態に維持される。また、このとき、メス端子13に接続されている電線31は、カバー部材17によって内側へ押し込まれた状態とされる。したがって、電線31は、メス端子13を圧着接続する際に治具Gによって広げられて外側へ膨出していたとしても、端子保持部材15をカバー部材17に挿入することで、外側への膨出が矯正される。また、電線31がカバー部材17によって内側へ押し込まれても、電線31が内側の仕切り壁53によって内側への移動が規制される。これにより、メス端子13に接続された電線31は、カバー部材17と仕切り壁53とで直線状に延ばされることとなり、よって、メス端子13の先端が端面板部51の接続孔59に対して高精度に位置決めされる。また、カバー部材17に端子保持部材15が挿入されると、端子保持部材15の端面板部51の位置決め凸部61がカバー部材17の位置決め凹部73に嵌合する。これにより、カバー部材17に対して端子保持部材15が位置決めされた状態に挿入され、カバー部材17に対する端子保持部材15の誤挿入が防止される。
(シールドシェル装着工程)
図6の(b)に示すように、端子保持部材15が挿入されたカバー部材17が、シールドシェル19のシールド部75に嵌め込まれ、編組33が折り返された電線ケーブル27のシース部35にバレル部77が加締められて圧着固定される。このようにすると、カバー部材17がシールドシェル19のシールド部75に覆われるとともに、シース部35の端部に折り返された編組33がシールドシェル19と電気的に接続される。また、カバー部材17にシールドシェル19が装着された状態で、カバー部材17の後端部がシールド部75の両側部に形成されたカバー部材係止部79に係止される。
(カバー部材装着工程)
その後、シールドシェル19が装着されたカバー部材17をコネクタハウジング21の収容空間81内へ後端側から挿入する。そして、コネクタハウジング21の収容空間81内にパッキン23を嵌め込み、さらに、コネクタハウジング21の後端にリアホルダ25を固定する。
以上、説明したように、本実施形態に係るコネクタ組立方法及びそれによって組み立てられたコネクタ11によれば、メス端子13が接続された4本の電線31の端末を筒状のカバー部材17内に内包して前方開口より4つのメス端子13を突出させた状態で、端子保持部材15の仕切り壁53を隣接する4つのメス端子13間に前方から挿入すると共に、各端子収容部55の係止アーム63によりメス端子13を係止することで、各端子収容部55に4つのメス端子13を一括して装着できる。そこで、メス端子13の組付け作業性が向上する。
また、メス端子13が端子収容部55に中途嵌合した状態で、端子保持部材15がカバー部材17内に挿入されると、外側へ弾性変形している係止アーム63がカバー部材17に当接して端子保持部材15の挿入が阻止されるので、メス端子13の中途嵌合を検知できる。
しかも、端子保持部材15がカバー部材17内に挿入された後は、カバー部材17が係止アーム63の係止解除方向の移動を規制(二重係止)するので、メス端子13を端子収容部55に確実に保持できる。これにより、例えば、電線ケーブル27に引張力が作用しても、端子保持部材15の係止アーム63によるメス端子13の係止状態を確実に維持させることができる。
(変形例)
次に、変形例に係るコネクタ組立方法について説明する。
図7は、変形例に係るコネクタ組立方法を説明する図であって、図7の(a)及び(b)は、組立途中のコネクタの斜視図である。
この変形例に係るコネクタ組立方法では、図7の(a)に示すように、上記カバー部材17に代えて、軸方向に沿って二分割された分割体121からなるカバー部材123を用いる。分割体121は、一側部が薄肉のヒンジ125で回動可能に連結されている。また、分割体121は、それぞれの他側部に、互いに係合可能な係合部127a,127bを有している。さらに、分割体121には、端子保持部材15の突起部57を係止可能な係止穴129が形成されている。
この変形例では、端子保持部材挿入工程において、電線ケーブル27の端部を覆うように、カバー部材123の分割体121をヒンジ125で回動させ、分割体121の係合部127a,127b同士を互いに係合させる。このようにすると、図7の(b)に示すように、電線ケーブル27に筒状のカバー部材123が装着された状態となる。
この状態から、メス端子13を端子収容部55に収容した端子保持部材15がカバー部材123内に挿入される。そして、カバー部材123の係止穴129に端子保持部材15の突起部57を係止させる。
このように、変形例に係るコネクタ組立方法では、カバー部材123が分割体121で構成されることにより、電線ケーブル27の複数の電線31の端末をカバー部材123に挿通させる必要がなくなり、カバー部材123内に複数の電線31の端末を内包する作業が容易となる。
なお、上記の変形例では、ヒンジ125で回動可能に連結された二つの分割体121からなるカバー部材123を用いたが、カバー部材としては、係合機構によって着脱自在とされた別体の二つの分割体121からなるものでも良い。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、相手側コネクタ101のオス端子107が接続されるメス端子13を備えた場合を例示したが、コネクタ11としては、オス端子を備えたものでも良い。
なお、カバー部材17,123としては、角筒状のものに限らず、円筒状のものでも良い。この場合、カバー部材17,123に挿入される端子保持部材の端面板部は、正面視における外形が円形となる。
また、上記実施形態では、シールドケーブルからなる電線ケーブル27の編組33と電気的に接続されるシールドシェル19を備えたシールドコネクタとしてコネクタ11を例示したが、本発明は、シールドシェル19を備えないコネクタに対しても適用可能である。
ここで、上述した本発明に係るコネクタ組立方法及びコネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 複数の端子(メス端子13)がそれぞれ接続された電線ケーブル(27)の複数の電線(31)端末を筒状のカバー部材(17)内に内包し、前記複数の端子を前記カバー部材の前方開口より突出させる電線端末内包工程と、
複数の端子収容部(55)を画成する端子保持部材(15)の仕切り壁(53)を隣接する前記複数の端子間に端子前方から挿入すると共に、前記各端子収容部に設けられた係止アーム(63)により前記端子を係止して前記端子保持部材に前記複数の端子を組付ける端子組付け工程と、
前記端子保持部材を前記カバー部材内に挿入して前記係止アームの係止解除方向の移動を規制する端子保持部材挿入工程と、
前記端子保持部材が挿入された前記カバー部材をコネクタハウジング(21)内に装着するカバー部材装着工程と、
を含むことを特徴とするコネクタ組立方法。
[2] 前記カバー部材(123)が、軸方向に沿って二分割された分割体(121)からなる
ことを特徴とする上記[1]に記載のコネクタ組立方法。
[3] 電線ケーブル(27)の複数の電線(31)端末にそれぞれ接続された複数の端子(メス端子13)と、
複数の端子収容部(55)を端子挿入方向に沿って画成する仕切り壁(53)が隣接する前記複数の端子間に挿入された状態で、かつ、前記各端子収容部の係止アーム(63)が前記端子を係止した状態で、前記複数の端子が組付けられている端子保持部材(15)と、
前記係止アームの係止解除方向の移動が規制された状態で前記端子保持部材が挿入されている筒状のカバー部材(17)と、
前記端子保持部材を挿入した前記カバー部材が装着されているコネクタハウジング(21)と、
を有することを特徴とするコネクタ(11)。
11:コネクタ
13:メス端子(端子)
15:端子保持部材
17:カバー部材
21:コネクタハウジング
27:電線ケーブル
31:電線
53:仕切り壁
55:端子収容部
63:係止アーム

Claims (3)

  1. 複数の端子がそれぞれ接続された電線ケーブルの複数の電線端末を筒状のカバー部材内に内包し、前記複数の端子を前記カバー部材の前方開口より突出させる電線端末内包工程と、
    複数の端子収容部を画成する端子保持部材の仕切り壁を隣接する前記複数の端子間に端子前方から挿入すると共に、前記各端子収容部に設けられた係止アームにより前記端子を係止して前記端子保持部材に前記複数の端子を組付ける端子組付け工程と、
    前記端子保持部材を前記カバー部材内に挿入して前記係止アームの係止解除方向の移動を規制する端子保持部材挿入工程と、
    前記端子保持部材が挿入された前記カバー部材をコネクタハウジング内に装着するカバー部材装着工程と、
    を含むことを特徴とするコネクタ組立方法。
  2. 前記カバー部材が、軸方向に沿って二分割された分割体からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ組立方法。
  3. 電線ケーブルの複数の電線端末にそれぞれ接続された複数の端子と、
    複数の端子収容部を端子挿入方向に沿って画成する仕切り壁が隣接する前記複数の端子間に挿入された状態で、かつ、前記各端子収容部の係止アームが前記端子を係止した状態で、前記複数の端子が組付けられている端子保持部材と、
    前記係止アームの係止解除方向の移動が規制された状態で前記端子保持部材が挿入されている筒状のカバー部材と、
    前記端子保持部材を挿入した前記カバー部材が装着されているコネクタハウジングと、
    を有することを特徴とするコネクタ。
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