JP2017199976A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像処理装置においてエッジの誤検出に起因した空白ページの判定精度の低下を防止する技術を提供する。
【解決手段】空白ページ判定処理部内のエッジ検出部は、スキャナ部による原稿の読み取りによって得られた画像データにおける所定サイズの領域内の画素値のうちで最大値及び最小値を検出し(S111)、それらの差分値を算出する(S112)。エッジ検出部は、当該画像データに対して、エッジを抽出するためのフィルタ処理を行うことで、エッジ強度信号を生成する(S113)。エッジ検出部は、エッジ強度信号に基づいてエッジ検出を行う際に、算出した差分値が第1閾値未満である場合にはエッジ強度信号に基づくエッジ検出を無効にする(S114〜S117)。空白ページ判定処理部は、エッジ検出部によるエッジの検出結果に基づいて、スキャナ部による読み取りの対象となった対象原稿が空白ページであるか否かを判定する。
【選択図】図11

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関するものである。
デジタル複写機等の画像読取装置では、主に2種類の原稿読取方式が存在する。第1の方式は、原稿台ガラスに原稿を載置させることで原稿の位置を固定させた状態で光学系を移動させて原稿画像を読み取る方式(光学系移動方式)である。第2の方式は、光学系の位置を固定し、自動原稿搬送装置(ADF:Automatic Document Feeder)によって原稿を搬送させながら原稿画像を読み取る方式(流し読み方式)である。
一般的に、ADFを用いる流し読み方式では、両面原稿と片面原稿とが混在していても、搬送される原稿の用紙の両面に対して読み取りを行っている。しかし、この方式では、片面に原稿画像が印刷された用紙の裏面の空白ページも読み取ることになり、これは空白ページの読み取りによって得られるデータを不必要に処理することにつながる。また、原稿の読み取りによって得られた画像データの出力(印刷)を行う場合に、そのような空白ページの印刷処理が実行されると、用紙及び電力を無駄に消費することになる。これに対し、原稿の読み取りによって得られた画像データから空白ページの画像データを判別して削除することで、用紙及び電力の無駄な消費を抑えることが可能となる。また、画像データを電子メール等の電子データとして送信する場合には、空白ページの画像データの削除によって、送信データ量を低減することが可能となる。
特許文献1では、原稿を読み取って得られた画像データが、空白ページ(無地原稿)を読み取って得られた画像データであるか否かを判定する技術が提案されている。具体的には、原稿を読み取って得られた画像データのヒストグラム及びエッジ画素数を求め、求めたヒストグラム及びエッジ画素数に基づいて、画像データが空白ページの画像データであるか否かを判定している。また、注目画素を含む複数の画素から成る所定ブロック内における最大濃度差とエッジ判定閾値とを比較することで、注目画素がエッジ画素であるか否かを判定(即ち、エッジを検出)している。
特開2010−178377号公報
上述のように、所定ブロック内における最大濃度差に基づいてエッジを検出した場合、原稿画像の裏写りに起因する比較的振幅が小さいノイズ成分を、エッジとして誤検出することは避けられうる。しかし、例えば高周波または低周波の周波数成分を有するノイズを抑制しながら印刷情報に対応するエッジを強調するためのフィルタ処理を画像データに対して行う場合、裏写りに起因するノイズ成分も強調されてエッジの誤検出が発生する可能性がある。このようなエッジの誤検出は、エッジの検出結果に基づく空白ページの判定の精度を低下させることにつながる。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものである。本発明は、画像処理装置においてエッジの誤検出に起因した空白ページの判定精度の低下を防止する技術を提供することを目的とする。
本発明は、例えば、画像処理装置として実現できる。本発明の一態様に係る画像処理装置は、原稿の読み取りによって得られた画像データにおける、複数の画素を含む所定サイズの領域内の画素値のうちで、最大値及び最小値を検出する検出手段と、エッジを抽出するためのフィルタ処理を前記画像データに対して行うことで、エッジ強度を示す強度信号を生成するフィルタ処理手段と、前記フィルタ処理手段によって生成された強度信号に基づいてエッジ検出を行うエッジ検出手段であって、前記最大値と前記最小値との差分が第1閾値未満であれば、前記強度信号に基づく前記エッジ検出を無効にする、前記エッジ検出手段と、前記エッジ検出手段によるエッジの検出結果に基づいて、前記読み取りの対象となった対象原稿が空白ページであるか否かを判定する第1判定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像処理装置においてエッジの誤検出に起因した空白ページの判定精度の低下を防止することが可能になる。とりわけ、低周波及び高周波の周波数成分を有するノイズに起因したエッジの誤検出を抑制しながら裏写りによるノイズに起因したエッジの誤検出を抑制することが可能になり、それにより空白ページの判定精度をより高めることが可能になる。
複写機の構成例を示す外観図 スキャナ部110及び原稿フィーダ111の構成例を示す断面図 複写機のハードウェア構成例を示すブロック図 操作部120の構成例を示す外観図 スキャナ画像処理部309及び空白ページ判定処理部504の構成例を示すブロック図 ヒストグラム生成部602、エッジ情報生成部604及びエッジ検出部704の構成例を示すブロック図 ヒストグラム解析部603及びエッジ情報生成部604の構成例を示すブロック図 原稿の有効領域及び無効領域と領域分割の例を示す図 エッジ抽出部754で用いられるフィルタの周波数特性の例を示す図 複写処理の手順を示すフローチャート エッジ検出処理の手順を示すフローチャート 用紙種別の設定画面の例を示す図
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1の実施形態]
第1の実施形態では、画像処理装置の一例として、複写(コピー)機能を有する複写機について説明する。なお、本実施形態は、複写機だけでなく、読取機能、印刷機能、複写機能等の多数の機能を有する複合機(MFP)、及びスキャナ等の画像読取装置から提供された画像データに対して画像処理を実行可能なPC等にも適用可能である。
<複写機>
図1は、第1の実施形態に係る複写機の構成例を示す外観図である。複写機は、プリンタ部100、スキャナ部110、原稿フィーダ111、及び操作部120を備えている。スキャナ部110は画像入力デバイスに相当し、プリンタ部100は画像出力デバイスに相当する。原稿フィーダ111は、自動原稿搬送装置(ADF)に相当する。複写機の内部にはコントローラ300(図3)が配置されている。
スキャナ部110は、原稿上の画像を読み取って、当該画像に対応する画像データを生成し、生成した画像データをコントローラ300へ出力する、原稿の読取動作を行う。スキャナ部110による読取対象の原稿は、原稿フィーダ111のトレイ112、または原稿台ガラス211(図2)上にセットされる。スキャナ部110は、トレイ112から原稿を1枚ずつ搬送して当該原稿上の画像を読み取る動作モード(以下、「流し読みモード」と称する。)と、原稿台ガラス211上に置かれた原稿上の画像を読み取る動作モードとを有している。ユーザが操作部120を介して読取開始を指示すると、コントローラ300は、スキャナ部110に対して原稿読取指示を送信する。スキャナ部110は、コントローラ300から原稿読取指示を受信すると、それらの動作モードのいずれかで原稿の読取動作を行う。
スキャナ部110は、照明ランプから出力された光によって原稿上の画像を露光及び走査して得られる反射光をリニアイメージセンサ(CCDセンサ)で受光し、当該CCDセンサによって画像の情報を電気信号に変換する。スキャナ部110は、CCDセンサから出力される電気信号をR,G,Bの各色から成る輝度信号に変換し、当該輝度信号を画像データとしてコントローラ300へ出力する。
プリンタ部100は、コントローラ300から受信した画像データに基づいてシート(用紙)上に画像を形成する。なお、シートは、記録紙、記録材、記録媒体、用紙、転写材、転写紙等と称されてもよい。本実施形態のプリンタ部100は、一例として電子写真方式で画像形成を行う。プリンタ部100は、それぞれ異なる用紙サイズ及びそれぞれ異なる用紙の向きに対応可能な複数の用紙カセット101,102,103と、排紙トレイ104とを備えている。プリンタ部100は、用紙カセット101,102,103のいずれかから給紙した用紙に画像を形成し、画像が形成された用紙を排紙トレイ104に排紙する。
<スキャナ部110及び原稿フィーダ111>
図2は、スキャナ部110及び原稿フィーダ111の構成例を示す断面図である。以下では、原稿フィーダ111を動作させ、流し読みモードでスキャナ部110が原稿の読取動作を行う場合について主に説明する。
図2において、読取対象の原稿束202は、原稿フィーダ111のトレイ112上に置かれている。原稿フィーダ111からの原稿の搬送方向の下流には、送り出しローラ221、分離ローラ222及びレジストローラ223が順に配置されている。これらのローラを駆動する駆動源(図示せず)には、例えばステッピングモータが用いられる。送り出しローラ221は、トレイ112上に置かれた原稿束202を搬送路に送り出す。送り出しローラ221の下流に配置された分離ローラ222は、搬送されてきた原稿束202から最上位の原稿201を分離して下流へ搬送する。分離ローラ222によって搬送された原稿201は、回転が停止しているレジストローラ223の位置で停止する。その後、所定のタイミングにレジストローラ223の回転が開始することで、原稿201の搬送が再開される。レジストローラ223の回転が開始するタイミングは、原稿201の搬送タイミング及び画像読取タイミングの基準となる。
レジストローラ223による搬送が開始された原稿201は、案内板227に沿って進んだ後大径の搬送ローラ224及び従動ローラ225a,225b,225cによって狭持されながら、搬送ローラ224の外周に沿って搬送される。このとき、原稿201は、原稿台ガラス211の面を通過する。原稿201が原稿台ガラス211の面を通過する際に、原稿201上の画像の読み取りが行われる。画像の読み取りが行われた後、原稿201は、搬送ローラ224の外周に沿って更に搬送される。その後、原稿201は、排紙ローラ226によって図2に示す矢印の方向へ等速で搬送されることで、原稿フィーダ111上に排出される。このような流し読みモードでは、大量の原稿を1枚ずつ一定の方向に搬送しながら連続して高速に原稿画像の読み取りを行うことが可能となる。
次に、流し読みモードにおける原稿画像の読み取りについてより詳しく説明する。流し読みモードでは、上述のように、原稿台ガラス211の面を原稿201が通過する。このとき、第1ミラーユニット219及び第2ミラーユニット220は、モータ218によって移動され、図2に示す位置に配置されている。原稿201上の画像が原稿台ガラス211の面に相対するタイミングに、第1ミラーユニット219内の照明ランプ212によって、原稿201上の画像に光が照射される。原稿201からの反射光は、ミラー213,214,215で順に反射した後、レンズ216を通過してCCDセンサ217上に結像する。CCDセンサ217に入射した反射光は、CCDセンサ217によって各画素の電気信号に変換される。CCDセンサ217から出力される電気信号は、A/D変換器(図示せず)によってデジタルデータに変換され、当該デジタルデータは画素信号Dinとしてコントローラ300へ入力される。
本実施形態のスキャナ部110では、棒状の光源を使用しており、当該光源の長手方向と平行に読み取りラインを設定している。原稿201は、この読み取りラインに対して直角の方向に搬送される。なお、本実施形態では、スキャナ部110における読み取りラインと平行の方向を主走査方向と定義し、読み取りラインに対して直角な方向(原稿搬送方向)を副走査方向と定義する。
スキャナ部110は、原稿台ガラス211上に置かれた原稿上の画像を読み取る動作モードで動作する場合には、原稿の置かれた原稿台ガラス211の下で、ミラー213及び照明ランプ212を含む第1ミラーユニット219を速度vで移動させる。更に、スキャナ部110は、ミラー214,215を含む第2ミラーユニット220を、第1ミラーユニット219の移動方向と同じ方向に速度v/2で移動させる。このようにして、原稿201上の画像を副走査方向に走査しながら読み取る。
<コントローラ300>
図3は、本実施形態に係る複写機のハードウェア構成例を示すブロック図である。コントローラ300は、プリンタ部100、スキャナ部110及び操作部120と接続されるとともに、LAN313及び公衆回線(WAN)317とも接続される。コントローラ300は、複写機全体の動作を制御するとともに、画像情報及びデバイス情報等の種々の情報(データ)の入出力制御を行う。
CPU301は、複写機全体の動作を制御するプロセッサである。CPU301は、ROM303またはHDD(ハードディスクドライブ)304に格納された制御プログラムを読み出して実行することで、複写機内の各デバイスの動作を制御するとともに、コントローラ300内部で行われる各種処理についても制御する。RAM302は、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データ等が一時的に格納される画像メモリとしても用いられる。ROM303は、ブートROMであり、システムのブートプログラムが格納される。HDD(ハードディスクドライブ)304は、CPU301によって実行される種々のプログラム(システムソフトウェア、アプリケーションプログラム等)、及び画像データ等の種々のデータが格納される。なお、これらのデータは、HDD304以外の不揮発メモリ(記憶媒体)に格納されてもよい。
LANC(LANコントローラ)305は、LAN313に接続されており、LAN313を介して接続されるユーザPC314等の外部装置と通信するための通信インタフェース(IF)として機能する。CPU301は、LANC305を介して外部装置と通信可能であり、外部装置との間で画像データまたは制御情報(制御データ)の送受信を行うことが可能である。ローカルIF306は、USB等のIFであり、ケーブル315を介して接続されたユーザPC316またはプリンタとの間でデータの送受信を行う。モデム307は、公衆回線317に接続されており、公衆回線317を介して外部装置との間でデータ(例えば、FAXデータ)の送受信を行う。
プリンタ画像処理部308は、プリンタ部100に対するプリンタIFとして機能し、プリンタ部100に搭載されたCPUと通信を行う。また、プリンタ画像処理部308は、画像データの同期系/非同期系の変換、及びプリンタ部100による画像形成(印刷)のための画像処理を画像データに対して行う。スキャナ画像処理部309は、スキャナ部110に対するスキャナIFとして機能し、スキャナ部110に搭載されたCPUと通信を行う。なお、原稿フィーダ111は、スキャナ部110を介してスキャナ画像処理部309と接続されている。また、スキャナ画像処理部309は、画像データの同期系/非同期系の変換、及びスキャナ部110による原稿画像の読み取りによって得られる画像データに対する画像処理(例えば、後述する空白ページの判定処理等)を行う。
画像回転部310は、操作部120を介してユーザによって設定された処理条件または原稿の向きに基づいて、入力された画像データに対する回転処理を行う。画像圧縮伸張部311は、多値の画像データをJPEGの画像データに圧縮する処理、2値の画像データをJBIG、MMR、MH等の画像データに圧縮する処理、及び圧縮された画像データを伸長する処理を行う。操作部IF312は、操作部120に対するIFとして機能する。操作部IF312は、操作部120に表示する操作画面の画像データを、コントローラ300側から操作部120へ出力する。また、操作部IF312は、操作部120を介してユーザによって入力された情報を、操作部120からコントローラ300側へ出力する。
<操作部120>
図4は、操作部120の構成例を示す外観図である。操作パネル401は、液晶ディスプレイとタッチパネルとを組み合わせたものである。操作パネル401は、操作画面を表示するとともに、操作画面に対するユーザのタッチ操作を受け付けてその操作内容を示す情報をコントローラ300へ送信する。スタートキー402は、複写(コピー機能)または読取機能等の、複写機が有する機能の実行開始を指示するために用いられる。
スタートキー402には、緑色及び赤色の2色のLEDが組み込まれており、緑色のLEDの点灯は開始指示が可能であることを示し、赤色のLEDの点灯は開始指示が不可能であることを示す。ストップキー403は、実行中の動作の停止を指示するために用いられる。ハードキー群404には、テンキー、クリアキー、リセットキー、ガイドキー、及びユーザーモードキーが設けられる。
<スキャナ画像処理部309>
図5(A)は、スキャナ画像処理部309の構成例を示すブロック図である。スキャナ画像処理部309は、レジスタ(図示せず)と接続されており、当該レジスタには制御用パラメータが設定される。スキャナ画像処理部309は、レジスタに設定された制御用パラメータに基づいて動作する。レジスタへの書き込みは、CPU301及びスキャナ画像処理部309によって行われる。スキャナ画像処理部309は、シェーディング補正部501、ガンマ補正部502、DMAC503、及び空白ページ判定処理部504によって構成される。
スキャナ画像処理部309に入力された画素信号Din(画像データ)は、シェーディング補正部501に入力される。シェーディング補正部501は、入力された画素信号Dinに対してシェーディング補正を行い、シェーディング補正が行われた画素信号Dhをガンマ補正部502へ出力する。シェーディング補正は、光学系の特性に起因して生じる輝度ムラを除くための補正処理である。
ガンマ補正部502は、入力された画素信号Dhに対してガンマ補正を行い、ガンマ補正が行われた画素信号Dgを、DMAC(DMAコントローラ)503及び空白ページ判定処理部504へ出力する。ガンマ補正は、スキャナ部110(CCDセンサ217)の色特性とスキャナ部110の出力側の機器の色特性との差を補正するための補正処理である。DMAC503は、ガンマ補正部502から出力された画素信号Dgを、CPU301を介さずに、直接、画像メモリ(RAM302)の指定された領域へ画像データDoutとして書き込むための制御を行う。
空白ページ判定処理部504は、以下で詳細に説明するように、入力された画素信号Dg(画像データ)に基づいて、スキャナ部110によって読み取られた原稿(対象原稿)が空白ページであるか否かを判定する処理を行う。言い換えれば、空白ページ判定処理部504は、スキャナ部110によって原稿(対象原稿)を読み取って得られた画像データが空白ページの画像データであるか否かを判定する処理を行う。
<空白ページ判定処理部504>
図5(B)は、空白ページ判定処理部504の構成例を示すブロック図である。空白ページ判定処理部504は、レジスタ(図示せず)と接続されており、当該レジスタには制御用パラメータが設定されるとともに処理結果が保持される。空白ページ判定処理部504は、レジスタに設定された制御用パラメータに基づいて動作する。レジスタへの書き込みは、CPU301及び空白ページ判定処理部504によって行われる。空白ページ判定処理部504は、領域制御部601、ヒストグラム生成部602、ヒストグラム解析部603、エッジ情報生成部604、エッジ情報解析部605、及び空白ページ判定部606によって構成される。なお、図6及び図7は、ヒストグラム生成部602、ヒストグラム解析部603、エッジ情報生成部604、エッジ情報解析部605の具体的な構成例を示している。
本実施形態では、空白ページ判定処理部504は、入力された画像データに基づいて、ヒストグラム及びエッジ情報(エッジ数を示す情報)を生成する。生成されるヒストグラムは、画素信号Dgによって表現される階調値(輝度値)の度数分布に相当し、例えば画素信号Dgのビット精度が8ビット(256階調)である場合、256階調のそれぞれの階調値の度数の分布に相当する。また、生成されるエッジ情報は、対象領域内のエッジ数を示す情報に相当する。更に、空白ページ判定処理部504は、生成したヒストグラム及びエッジ情報の解析結果に基づいて、対象原稿が空白ページであるか否かを判定する処理を行う。以下では、領域制御部601、ヒストグラム生成部602、ヒストグラム解析部603、エッジ情報生成部604、エッジ情報解析部605、及び空白ページ判定部606のそれぞれの構成及び動作について詳細に説明する。
(領域制御部601)
空白ページ判定処理部504に入力された画素信号Dgは、スキャナ部110によって読み取られた原稿に対応する画像データとして領域制御部601に入力される。領域制御部601は、入力される画像データからヒストグラム及びエッジ情報を生成するための、原稿の領域を制御する。
ここで、図8は、本実施形態における、原稿の有効領域及び無効領域と領域分割の例を示す図である。スキャナ部110による原稿の読み取りでは、読取対象の原稿の端部(例えば、原稿の搬送方向における先端、後端、左端及び右端)の読み取りが適切に行えず、原稿の影が発生することがある。これは、原稿の搬送系(原稿フィーダ111)の構成及びスキャナ部110の光源の構成に依存して発生する。原稿の影部分の画像データがヒストグラム及びエッジ情報の生成に用いられると、空白ページ判定処理部504による判定精度が低下する。
このため、領域制御部601は、そのような影部分を特定し、影部分の画像データがヒストグラム及びエッジ情報の生成に用いられないよう、当該影部分を無効領域として設定し、影部分以外の部分を有効領域として予め設定する。領域制御部601は、現在入力されている画素信号Dgに対応する画素の原稿上の位置が、有効領域であるか無効領域かを判定し、その判定結果を示す領域判定信号701(図6)を生成する。
更に、領域制御部601は、原稿の有効領域を主走査方向及び副走査方向においてそれぞれ複数の領域に分割する。本実施形態では、原稿の有効領域を、図8(A)に示すように領域1〜領域9の9個の領域に分割する例について説明する。このような領域分割は、後述するように、入力される画像データから領域ごとにヒストグラム及びエッジ情報を生成するために行われる。
ここで、原稿の領域全体の画像データからヒストグラムを生成した場合、少量の文字が局所的に印刷された原稿と、原稿の用紙に含まれる不純物が全体に分布した、空白ページの原稿とを、当該ヒストグラムに基づいて判別することは難しい可能性がある。これに対し、図8(A)に示すように、原稿の領域(有効領域)を分割して得られる複数の領域(分割領域)のそれぞれのヒストグラムを生成した場合、領域間のヒストグラムの差異に基づいてそのような判別を適切に行うことが可能になる。
また、原稿の領域全体の画像データからエッジ情報を生成した場合も、少量の文字が局所的に印刷された原稿と、原稿の用紙に含まれる不純物が全体に分布した、空白ページの原稿とを、当該エッジ情報に基づいて判別することは難しい可能性がある。これに対し、図8(A)に示すように、原稿の領域を分割して得られる領域ごとにエッジ情報を生成した場合、領域間のエッジ数の差異(ばらつき)に基づいて、そのような判別を適切に行うことが可能になる。
領域制御部601は、現在入力されている画素信号Dgに対応する画素の原稿上の位置が、分割後の複数の領域(領域1〜9)のうちのいずれの領域内であるかを示す領域信号702(図6)を生成する。領域制御部601は、生成した領域判定信号701及び領域信号702を、入力された画像信号Dgとともに、ヒストグラム生成部602及びエッジ情報生成部604に対して出力する。
なお、原稿フィーダ111を用いる流し読みモードでは、スキャナ部110による読取開始の時点で読取対象の原稿の副走査方向(原稿搬送方向)のサイズが確定していていない場合がある。原稿の副走査方向のサイズが確定しなければ、図8(A)に示すような領域分割を行うことができない。この場合、図8(B)に示すように、副走査方向において所定サイズの領域を繰り返し配置することで副走査方向の領域分割を行ってもよい。
(ヒストグラム生成部602)
図6(A)は、ヒストグラム生成部602の構成例を示すブロック図である。ヒストグラム生成部602は、画素信号Dg、領域判定信号701及び領域信号702に基づいて、領域分割によって得られた領域ごとにヒストグラムを生成する。即ち、ヒストグラム生成部602は、領域1〜9(複数の分割領域)のそれぞれについて、画素値の度数分布を示すヒストグラム(第1〜第9ヒストグラム)を生成する。更に、ヒストグラム生成部602は、第1〜第9ヒストグラムから成るヒストグラムセット710を、ヒストグラム解析部603へ出力する。
具体的には、データ振り分け部703は、領域判定信号701が無効領域を示している場合には、画素信号Dgをヒストグラムに反映させない。一方、データ振り分け部703は、領域判定信号701が有効領域を示している場合には、画素信号Dgをヒストグラムに反映させる。この場合、データ振り分け部703は、領域信号702が示す領域に対応するヒストグラム(第1〜第9ヒストグラムのいずれか)における、画素信号Dgが示す階調値の度数を更新(増加)する。
なお、画素信号Dgのビット精度よりも低いビット精度でヒストグラムを生成する場合、画素信号Dgの下位ビットを除去して得られる値を用いて、対象となるヒストグラムを更新してもよい。例えば、8ビット(256階調)の画素信号Dgに基づいて5ビット(32階調)の精度でヒストグラムを生成する場合、画素信号Dgの下位3ビットを除いた5ビットの値を用いればよい。
(エッジ情報生成部604)
図6(B)は、エッジ情報生成部604の構成例を示すブロック図である。エッジ情報生成部604は、画素信号Dg、領域判定信号701及び領域信号702に基づいて、領域分割によって得られた領域ごとにエッジ情報を生成する。即ち、エッジ情報生成部604は、後述するエッジ検出部704によるエッジの検出結果に基づいて、領域1〜9(複数の分割領域)のそれぞれのエッジ数(第1〜第9エッジ数)を求める。更に、エッジ情報生成部604は、各領域のエッジ数を示すエッジ情報720を生成し、エッジ情報解析部605へ出力する。
エッジ情報生成部604に入力された画素信号Dgは、エッジ検出部704へ入力される。エッジ検出部704は、以下で詳細に説明するように、入力された画素信号Dgに基づいてエッジ検出処理(図11)を行い、注目画素がエッジ画素であるか否かを示すエッジ判定信号を生成及び出力する。
データ振り分け部705には、エッジ検出部704から出力されたエッジ判定信号、領域判定信号701及び領域信号702が入力される。データ振り分け部705は、領域判定信号701が無効領域を示している場合には、エッジ検出部704から出力されたエッジ判定信号をエッジ情報720に反映させない。一方、データ振り分け部705は、領域判定信号701が有効領域を示している場合には、エッジ検出部704から出力されたエッジ判定信号を、エッジ情報720に反映させる。この場合、データ振り分け部705は、領域信号702が示す領域のエッジ数(第1〜第9エッジ数のいずれか)を更新(増加)する。
(エッジ検出部704)
図6(C)は、エッジ検出処理を実現するための、エッジ検出部704の構成例を示すブロック図である。エッジ検出部704は、最大値検出部751、最小値検出部752、差分算出部753、エッジ抽出部754、及び判定部755によって構成される。なお、エッジ検出部704は、各部における処理のために、入力された画像信号Dgをバッファリングする機能を有している。
最大値検出部751及び最小値検出部752は、画素信号Dgに基づいて、複数の画素を含む所定サイズの領域内の画素値のうちで、最大値及び最小値をそれぞれ検出する。本実施形態では、所定サイズの領域として、9画素×9画素の領域を用いる。差分算出部753は、最大値検出部751及び最小値検出部752によってそれぞれ検出された最大値と最小値との差分を算出し、算出した差分値を判定部755へ出力する。本実施形態では、差分算出部753は、(最大値−最小値)を差分値として算出する。
エッジ抽出部754は、画素信号Dgに基づく所定の演算を行うことで、エッジの強度を示すエッジ強度信号を生成(即ち、エッジを抽出)し、生成したエッジ強度信号をエッジ判定部817へ出力する。具体的には、エッジ抽出部754は、入力された画素信号Dgに対して、図9に示すような周波数特性(周波数応答)を有するフィルタを用いたフィルタ処理を行う。本実施形態では、エッジ抽出部754は、所定サイズの領域(9画素×9画素の領域)内の画素信号Dgと、フィルタに相当する9×9のマトリクスとの畳み込み演算により、そのようなフィルタ処理を実現する。フィルタ処理に用いられる9×9のマトリクスの各係数は、制御用パラメータとしてレジスタ(図示せず)に予め保持されていればよい。
エッジ抽出部754によるフィルタ処理には、一般的に薄い印刷情報を構成する網点に対応する周波数帯の重みを大きくする(当該周波数帯の周波数成分を強調する)周波数特性を実現するフィルタ係数が用いられる。これは、ヒストグラム生成部602によって生成されるヒストグラムを用いて検出することが難しい薄い印刷情報の検出を可能にするためである。ヒストグラムを用いて非空白部分(印刷情報)を検出する場合、原稿の下地部分(印刷情報が存在しない部分)に対応する画素値との差分に基づいて、比較的大きい画素値に対応する印刷情報の検出は可能である。しかし、例えば原稿の下地部分と近い濃度の印刷情報(即ち、薄い印刷情報)の検出は難しい。エッジ抽出部754は、このような薄い印刷情報の検出を可能にするためのフィルタ処理を行う。
図9は、エッジ抽出部754で用いられるフィルタの周波数特性の例を示す図である。図9は、DC成分の重み及びナイキスト周波数の重みを0とし、網点に対応する中間部の周波数帯の重みを大きくし、当該周波数帯に対して低周波数側及び高周波数側の周波数帯の重みを小さくした周波数特性を示している。なお、周波数特性が示す重みは、各周波数成分の強調量に相当する。一般的な印刷物の網点は、150線〜170線で構成される。このため、例えば原稿の印刷解像度が600dpiである場合には、フィルタ処理によって、6[lp/mm]近傍の周波数成分を検出し、それ以外の周波数成分を抑制できるようにすればよい。図9に示すような周波数特性を有するフィルタ用いたフィルタ処理により、中間部の周波数帯に対して低周波側及び高周波側の周波数帯に周波数成分を有するノイズをエッジとして誤検出することを抑制できる。なお、このような低周波数側及び高周波数側の周波数帯は、用紙の種別及び光学機器のMTF特性等に基づいて定められうる。例えば、低周波数側及び高周波数側の周波数帯は、例えば、2[lp/mm]以下の周波数帯、及び10[lp/mm]以上の周波数帯にそれぞれ定められる。
なお、多量の不純物を含む用紙(再生紙等)が原稿に用いられている場合、エッジ抽出部754によるフィルタ処理のみでは、不純物によるエッジの誤検出を抑制できない可能性がある。しかし、このような不純物は、一般的には用紙全体に分布しているため、後述するように、領域間のエッジ数の差異(ばらつき)を用いた判定を行うことでそのような誤検出を抑制することが可能である。
本実施形態では、最大値検出部751、最小値検出部752及びエッジ抽出部754による処理対象となる領域のサイズを同一としているが、それぞれ異なるサイズとすることも可能である。例えば、最大値検出部751及び最小値検出部752による処理対象となる領域のサイズを、エッジ抽出部754による処理対象となる領域のサイズよりも大きくしてもよい。これにより、より低周波側の周波数成分を有するノイズを除外してエッジの検出を行うことが可能である。
判定部755は、差分算出部753及びエッジ抽出部754からの出力に基づいて、注目画素がエッジ画素であるか否かを判定し、その判定結果を示すエッジ判定信号を生成する。判定部755は、生成したエッジ判定信号をデータ振り分け部705へ出力する。本実施形態では、判定部755は、差分算出部753から出力される差分値と所定の閾値(第1閾値)との比較の結果に基づいて、エッジ抽出部754から出力されるエッジ強度信号に基づくエッジ検出を制御する。
ここで、判定部755において、差分算出部753から出力される差分値に基づいてこのようなエッジ検出の制御を行う理由について説明する。一般的に、原稿をスキャナで読み取った場合、読み取り対象の面(例えば表面)の裏側の面(例えば裏面)の印刷情報が裏写りすることで、当該裏写りに起因するノイズが読取結果に生じることがある。このように裏写りによって生じるノイズは、原稿の用紙の厚さ及び表面性に依存し、振幅は大きくないもののランダムノイズとなる。このようなランダムノイズは、エッジ抽出部754におけるフィルタ処理によって大きな重みが与えられる(即ち、強調される)周波数成分を有する場合がある。この場合、エッジ抽出部754におけるフィルタ処理によって、裏写りに起因するノイズが強調され、その結果、そのようなノイズをエッジとして誤検出することにつながりうる。上述のように読取結果に生じる裏写りに起因するノイズは、再生紙に含まれる不純物のように用紙全体に分布しているわけではなく、裏写りする印刷情報の位置及び濃度に依存する。このように裏写りに起因するノイズによってエッジの誤検出が生じることを防ぐためには、裏写りに起因するノイズが有する振幅をエッジ画素として検出しないようにするための処理が必要となる。
本実施形態では、上述のようなエッジの誤検出を防止するために、エッジ抽出部754から出力される、注目画素に対応するエッジ強度に、裏写りに起因するノイズが影響しているか否かを、差分算出部753から出力される差分値に基づいて判定する。判定部755は、差分算出部753から出力される差分値と所定の閾値(第1閾値)との比較を行うことで、注目画素についてエッジ強度信号に基づくエッジ検出を行うか否かを制御する。この第1閾値は、例えば、原稿の画像の裏写りに起因するノイズの振幅を予め測定することによって、原稿の画像の裏写りに起因して画像データに生じるノイズの振幅に基づいて予め定めることが可能である。
所定サイズの領域内で画素値の最大値と最小値との差分が閾値未満である場合、裏写りに起因するノイズが、エッジ抽出部754から出力される、注目画素に対応するエッジ強度に影響していると判定できる。この場合、判定部755は、当該エッジ強度を、注目画素がエッジ画素であるか否かの判定に使用しないようにする。一方、差分が閾値以上である場合、裏写りに起因するノイズが、エッジ抽出部754から出力される、注目画素に対応するエッジ強度に影響していないと判定できる。この場合、判定部755は、当該エッジ強度を使用して、注目画素がエッジ画素であるか否かの判定を行う。
具体的には、以下のようにして、エッジ抽出部754から出力されるエッジ強度信号に基づくエッジ検出を制御する。判定部755は、差分算出部753から出力された差分値が閾値以上である場合には、エッジ抽出部754から出力されたエッジ強度信号に基づいてエッジ検出(注目画素がエッジ画素であるか否かの判定)を行う。この場合、判定部755は、エッジ抽出部754から出力されたエッジ強度信号が示す、注目画素に対応するエッジ強度と所定の閾値との比較を行うことで、当該注目画素がエッジ画素であるか否かを判定する。更に、判定部755は、その判定の結果に従って、注目画素がエッジ画素であることを示す(「ON」に設定された)エッジ判定信号、または注目画素がエッジ画素ではないことを示す(「OFF」に設定された)エッジ判定信号を生成及び出力する。一方、判定部755は、差分算出部753から出力された差分値が閾値未満である場合には、エッジ抽出部754から出力されたエッジ強度信号に基づくエッジ検出を行わない。この場合、判定部755は、エッジ強度信号にかかわらず、注目画素がエッジ画素ではないことを示す(「OFF」に設定された)エッジ判定信号を生成及び出力する。
エッジ検出部704における上述のようなエッジ検出処理により、低周波及び高周波の周波数成分を有するノイズに起因したエッジの誤検出を抑制しながら、裏写りによるノイズに起因したエッジの誤検出を抑制することが可能になる。その結果、エッジの誤検出に起因して空白ページ判定処理部504(空白ページ判定部606)による空白ページの判定精度が低下することを防止できる。
(ヒストグラム解析部603)
図7(A)は、ヒストグラム解析部603の構成例を示すブロック図である。ヒストグラム解析部603は、ヒストグラム生成部602によって生成されたヒストグラムセット710に基づいて、対象原稿が空白ページ(候補)であるか否かを判定する。ヒストグラム解析部603は、平均値算出部801、分散値算出部802、平均値判定部803、分散値判定部804、及びヒストグラム判定部805によって構成される。ヒストグラム生成部602から出力されたヒストグラムセット710は、平均値算出部801及び分散値算出部802に入力される。
ヒストグラム解析部603は、領域1〜9(複数の分割領域)のそれぞれのヒストグラム(第1〜第9ヒストグラム)に基づいて、対象原稿が空白ページ(候補)であるか否かを判定する。具体的には、ヒストグラム解析部603は、領域1〜9に対応する第1〜第9ヒストグラムに基づいて、各分割領域における画素値の平均値及び分散値を算出する。更に、ヒストグラム解析部603は、算出した平均値及び分散値に基づいて、各分割領域が空白領域であるか否かの判定を行い、当該判定の結果に基づいて、対象原稿が空白ページであるか否かを判定する。以下、図7(A)に示す各部の動作についてより詳細に説明する。
平均値算出部801は、ヒストグラムセット710に含まれる第1ヒストグラム〜第9ヒストグラムのそれぞれの平均値(領域1〜9に対応する第1〜第9平均値)を算出する。平均値算出部801は、算出した第1〜第9平均値を、分散値算出部802及び平均値判定部803へ出力する。
分散値算出部802は、ヒストグラムセット710に含まれる第1ヒストグラム〜第9ヒストグラムと、平均値算出部801によって算出された第1〜第9平均値に基づいて、領域1〜9に対応する第1〜第9分散値を算出する。具体的には、分散値算出部802は、ヒストグラムの各階調値(輝度値)について、(平均値−輝度値)2×度数を算出するとともに、全輝度値に対応する算出値の総和を求める。更に、分散値算出部802は、当該総和を、ヒストグラムに含まれる全度数で除算することによって分散値を算出する。このようにして算出される分散値は、対応する領域に文字等が印刷されている場合には高い値となり、対応する領域に何も印刷されていない(下地色のみ)場合には低い値となる。
平均値判定部803は、平均値算出部801によって算出された第1〜第9平均値と所定の閾値との比較を行うことで、領域1〜9のそれぞれが、濃い画像(例えば、写真の暗部)が印刷されているか否かを判定する。平均値が比較的低い場合には、対応する領域にそのような濃い画像が印刷されている(即ち、空白領域ではない)と判定できる。このため、平均値判定部803は、領域1〜9のそれぞれについて、比較対象の平均値が閾値以上である場合には空白領域を示す判定信号、比較対象の平均値が閾値未満である場合には非空白領域(空白領域ではない)を示す判定信号を生成する。平均値判定部803は、生成した判定信号をヒストグラム判定部805へ出力する。
分散値判定部804は、分散値算出部802によって算出された第1〜第9分散値と所定の閾値との比較を行うことで、領域1〜9のそれぞれにおける輝度値のばらつきを判定する。上述のように、分散値が比較的高く、輝度値のばらつきが大きい場合には、対応する領域に文字等が印刷されている(即ち、空白領域ではない)と判定できる。このため、分散値判定部804は、領域1〜9のそれぞれについて、比較対象の分散値が閾値以上である場合には非空白領域を示す判定信号、比較対象の平均値が閾値未満である場合には空白領域を示す判定信号を生成する。分散値判定部804は、生成した判定信号をヒストグラム判定部805へ出力する。
ヒストグラム判定部805は、平均値判定部803から出力された、領域1〜9に対応する判定信号、及び分散値判定部804から出力された、領域1〜9に対応する判定信号に基づいて、対象原稿が空白ページ(候補)であるか否かを判定する。ヒストグラム判定部805は、平均値判定部803及び分散値判定部804からそれぞれ出力される、領域1〜9に対応する判定信号の全てが空白領域を示す場合には、空白ページ候補を示す判定信号を生成する。一方、ヒストグラム判定部805は、領域1〜9に対応する判定信号のいずれかが非空白領域を示す場合には、非空白ページ候補(空白ページ候補ではない)を示す判定信号を生成する。ヒストグラム判定部805は、生成した判定信号を空白ページ判定部606へ出力する。
なお、ヒストグラム判定部805は、領域1〜9に対応する判定信号のいずれかではなく、領域1〜9のうち所定数(例えば3つ)以上の領域に対応する判定信号が非空白領域を示す場合に、非空白ページ候補を示す判定信号を生成するよう、構成されてもよい。
(エッジ情報解析部605)
図7(B)は、エッジ情報解析部605の構成例を示すブロック図である。エッジ情報解析部605は、エッジ情報生成部604によって生成されたエッジ情報720に基づいて、対象原稿が空白ページ(候補)であるか否かを判定する。エッジ情報解析部605は、最大値検出部811、最小値検出部812、上限判定部813、下限判定部814、除算部815、相関値判定部816、及びエッジ判定部817によって構成される。エッジ情報生成部604から出力されたエッジ情報720は、最大値検出部811及び最小値検出部812に入力される。
エッジ情報解析部605は、領域1〜9(複数の分割領域)のそれぞれのエッジ数(第1〜第9エッジ数)に基づいて、対象原稿が空白ページであるか否かを判定する。具体的には、エッジ情報解析部605は、領域1〜9に対応する第1〜第9エッジ数のうちで最大エッジ数及び最小エッジ数を検出する。更に、エッジ情報解析部605は、最大エッジ数に基づく第1判定処理(上限判定部813)と、最小エッジ数に基づく第2判定処理(下限判定部814)と、最大エッジ数と最小エッジ数との相関値に基づく第3判定処理(相関値判定部)とを行う。それらの判定処理の結果に基づいて、エッジ情報解析部605は、対象原稿が空白ページであるか否かを判定する。以下、図7(B)に示す各部の動作についてより詳細に説明する。
最大値検出部811は、エッジ情報生成部604から出力されたエッジ情報720に含まれる第1〜第9エッジ数のうちで最大値(最大エッジ数)を検出し、最大エッジ数を上限判定部813へ出力する。最小値検出部812は、エッジ情報生成部604から出力されたエッジ情報720に含まれる第1〜第9エッジ数のうちで最小値(最小エッジ数)を検出し、最小エッジ数を下限判定部814へ出力する。このように、最大値検出部811及び最小値検出部812は、領域1〜9に対応する第1〜第9エッジ数のうちで最大エッジ数及び最小エッジ数をそれぞれ検出する。
上限判定部813は、最大値検出部811から出力された最大エッジ数と所定の閾値との比較を行うことで、対象原稿が空白ページ(候補)であるか否かを判定し、その判定結果を示す信号をエッジ判定部817へ出力する。具体的には、上限判定部813は、最大エッジ数が閾値以上である場合には非空白ページ候補を示す判定信号、最大エッジ数が閾値未満である場合には空白ページ候補を示す判定信号を出力する。
ここで、デジタル複合機等の画像形成装置では、原稿(印刷物)の複写を制限するためのセキュリティドット等が原稿の用紙全体に印刷されている場合がある。このような原稿に対応する画像データから各領域のエッジ数を求めた場合、全ての領域でエッジ数が同程度となる可能性がある。この場合、領域間でエッジ数を比較することで空白ページの判定処理を行うと、原稿の用紙全体に印刷が行われていても、当該原稿は空白ページであると判定されることになる。上限判定部813では、このような判定誤りを避けることを目的として、最大エッジ数に基づく判定処理(第1判定処理)を行っている。
一方、下限判定部814は、最小値検出部812から出力された最小エッジ数と所定の閾値との比較を行うことで、対象原稿が空白ページ(候補)であるか否かを判定し、その判定結果を示す信号をエッジ判定部817へ出力する。具体的には、下限判定部814は、最小エッジ数が閾値以上である場合には非空白ページ候補を示す判定信号、最小エッジ数が閾値未満である場合には空白ページ候補を示す判定信号を出力する。
ここで、原稿の用紙が一般的な普通紙である場合、当該原稿が空白ページときに後述する除算部815で求められる、領域間のエッジ数の相関値は、高い値となる。例えば、最大エッジ数が320、最小エッジ数が300であれば相関値は0.93(=300/320)となり、高い値を示す。しかし、原稿の用紙がコート紙等の良質な用紙である場合、当該原稿が空白ページであるときに除算部815で求められる、領域間のエッジ数の相関値は低い値となることがある。これは、このような原稿に対応する画像データから各領域のエッジ数を求めた場合、エッジがほとんど検出されず、いずれの領域のエッジ数も非常に小さくなりうるためである。例えば、最大エッジ数が10、最小エッジ数が0であれば、相関値は0(=0/10)となり、最小値となる。その結果、原稿が空白ページであっても、当該原稿は非空白ページであると判定されることになる。下限判定部814では、このような判定誤りを避けることを目的として、最小エッジ数に基づく判定処理(第2判定処理)を行っている。
除算部815及び相関値判定部816は、上述のように、領域間のエッジ数の相関値を算出し、当該相関値に基づいて、対象原稿が空白ページ(候補)であるか否かを判定する。具体的には、除算部815は、最大値検出部811によって検出された最大エッジ数と最小値検出部812によって検出された最小エッジ数との除算を行うことで、領域間のエッジ数の相関値を算出し、算出した相関値を相関値判定部816へ出力する。本実施形態では、除算部815は(最小エッジ数/最大エッジ数)を相関値として算出する。
相関値判定部816は、除算部815によって算出された、最大エッジ数と最小エッジ数との相関値に基づく判定処理(第3判定処理)を行う。具体的には、相関値判定部816は、除算部815によって算出された相関値と所定の閾値との比較を行うことで、対象原稿が空白ページ(候補)であるか否かを判定し、その判定結果を示す信号をエッジ判定部817へ出力する。具体的には、相関値判定部816は、相関値が閾値以上である(即ち、最大エッジ数と最小エッジ数との差が小さい)場合には、空白ページ候補を示す判定信号を出力する。一方、相関値判定部816は、相関値が閾値未満である(最大エッジ数と最小エッジ数との差が大きい)場合には、非空白ページ候補を示す判定信号を出力する。
エッジ判定部817は、上限判定部813、下限判定部814、及び相関値判定部816によるそれぞれの判定処理の結果に基づいて、対象原稿が空白ページ(候補)であるか否かを判定する。具体的には、エッジ判定部817は、以下のように、判定処理の結果を示す判定信号を生成して空白ページ判定部606へ出力する。
・上限判定部813からの判定信号が非空白ページ候補を示す場合、下限判定部814及び相関値判定部816からの判定信号を参照せずに、非空白ページ候補を示す判定信号を出力する。
・上限判定部813からの判定信号が空白ページ候補を示し、かつ、下限判定部814からの判定信号が空白ページ候補を示す場合、相関値判定部816からの判定信号を参照せずに、空白ページ候補を示す判定信号を出力する。
・上限判定部813からの判定信号が空白ページ候補を示し、かつ、下限判定部814からの判定信号が非空白ページ候補を示す場合、相関値判定部816からの判定信号をそのまま出力とする。
(空白ページ判定部606)
空白ページ判定部606は、ヒストグラム解析部603から出力された判定信号、及びエッジ情報解析部605から出力された判定信号に基づいて、対象原稿が空白ページであるか否かを最終的に判定する。具体的には、空白ページ判定部606は、ヒストグラム解析部603から出力された判定信号及びエッジ情報解析部605から出力された判定信号の両方が空白ページ候補を示す場合には、対象原稿は空白ページであると判定する。一方、空白ページ判定部606は、ヒストグラム解析部603から出力された判定信号及びエッジ情報解析部605から出力された判定信号の少なくともいずれかが非空白ページ候補を示す場合には、対象原稿は空白ページではないと判定する。空白ページ判定部606は、この判定処理の結果を示す情報をレジスタに書き込むとともに、判定処理の完了をCPU301へ通知する。
<複写処理>
図10(A)は、本実施形態に係る複写機において実行される複写処理の手順を示すフローチャートである。図10(A)に示す各ステップの処理は、HDD304に格納されたプログラムをCPU301が読み出して実行することによって複写機において実現される。
S101で、CPU301は、操作部120のスタートキー402の押下が検知されたか否かを判定し、スタートキー402の押下が検知されると、処理をS102に進めて原稿の複写処理を開始する。S102で、CPU301は、スキャナ部110を用いて原稿の読取処理を行う。本実施形態では、スキャナ部110は、原稿フィーダ111を用いる上述の流し読みモードで複数ページの原稿の読み取りを行う。具体的には、原稿フィーダ111は、トレイ112上に置かれた複数ページの原稿を1枚ずつスキャナ部110へ搬送する。スキャナ部110は、原稿フィーダ111によって搬送される原稿の画像を順に読み取って、当該複数ページに対応する画像データを生成する。スキャナ部110によって生成された、複数ページに対応する画像データはスキャナ画像処理部309へ出力される。
次にS103で、CPU301は、スキャナ部110から出力された画像データに対して、図5〜図9を用いて説明した画像処理を実行するよう、スキャナ画像処理部309を制御する。スキャナ画像処理部309は、スキャナ部110から出力された画像データに対してシェーディング補正及びガンマ補正等の画像処理を行い、画像処理後の画像データを画像メモリ(RAM302)へ格納する。更に、スキャナ画像処理部309は、スキャナ部110から出力された画像データに基づいて空白ページ判定処理部504において空白ページの判定処理を行う。その後、スキャナ画像処理部309は、当該判定処理の結果を示す情報をレジスタに書き込むとともに、判定処理の完了をCPU301へ通知する。
次にS104で、CPU301は、空白ページ判定処理部504による判定処理の結果を示す情報をレジスタから取得して、画像メモリに格納された画像データから空白ページに対応する画像データを削除する削除処理を行う。具体的には、CPU301は、空白ページ判定処理部504(空白ページ判定部606)によって空白ページであると判定された原稿に対応する原稿データを削除する削除処理を行い、削除処理後の画像データを画像メモリに格納する。
削除処理が完了すると、S105で、CPU301は、削除処理後の画像データに基づいてプリンタ部100による印刷処理を行うよう、プリンタ画像処理部308を制御する。プリンタ部100による印刷処理が完了すると、CPU301は処理を終了する。なお、S105では、印刷処理に代えて、電子メールの送信等によって、ネットワーク(LAN313等)を介して外部装置へ送信する処理が行われてもよい。
<エッジ検出処理>
図11は、本実施形態に係る複写機において実行されるエッジ検出処理の手順を示すフローチャートである。本実施形態では、図11に示す各ステップの処理は、スキャナ画像処理部309(エッジ検出部704)によって実行されるが、HDD304に格納されたプログラムをCPU301が読み出して実行することによって実現することも可能である。
エッジ検出部704には、上述のように、スキャナ部110による原稿の読み取りによって得られた画像データ(画素信号Dg)が入力される。S111で、エッジ検出部704(最大値検出部751及び最小値検出部752)は、入力された画像データにおける、複数の画素を含む所定サイズの領域内の画素値のうちで、最大値及び最小値を検出する。次にS112で、エッジ検出部704(差分算出部753)は、S111で検出された最大値と最小値との差分を算出して差分値を生成する。
S111及びS112の処理の後、S113で、エッジ検出部704(エッジ抽出部754)は、エッジを抽出するためのフィルタ処理を、入力された画像データに対して行うことで、エッジ強度を示すエッジ強度信号の生成(エッジの抽出)を行う。このフィルタ処理では、上述のように、原稿の画像に含まれる網点に対応する周波数成分を強調する、図9に示すような周波数特性を有するフィルタが用いられる。なお、S113の処理は、S111及びS112の処理と並行して行われてもよい。
その後、S114で、エッジ検出部704(判定部755)は、S112で算出された差分値が所定の閾値(第1閾値)以上であるか否かを判定する。エッジ検出部704は、差分値が閾値以上である場合にはS115へ処理を進める。S115で、エッジ検出部704(判定部755)は、S113で生成されたエッジ強度信号に基づいてエッジ検出を行う。ここでは、エッジ検出部704(判定部755)は、S113で生成されたエッジ強度信号が示すエッジ強度が所定の閾値(第2閾値)以上であるか否かを判定することで、注目画素がエッジ画素であるか否かを判定する。エッジ検出部704は、エッジ強度が閾値以上である場合にはS116へ、エッジ強度が閾値未満である場合にはS117へ処理を進める。
S116では、エッジ検出部704(判定部755)は、注目画素がエッジ画素であることを示す、「ON」に設定されたエッジ判定信号を生成して処理を終了する。一方、S117では、エッジ検出部704(判定部755)は、注目画素がエッジ画素ではないことを示す、「OFF」に設定されたエッジ判定信号を生成して処理を終了する。
一方、S114で、エッジ検出部704(判定部755)は、差分値が閾値未満である場合にはS117へ処理を進める。この場合、エッジ検出部704は、S113で生成されたエッジ強度信号に基づくエッジ検出を無効にする。具体的には、エッジ検出部704は、エッジ強度信号にかかわらず、S117で、注目画素がエッジ画素ではないことを示す、「OFF」に設定されたエッジ判定信号を生成して処理を終了する。
エッジ検出部704は、図11に示すエッジ検出処理を実行することで、エッジの検出結果として、エッジ判定信号を生成して出力する。空白ページ判定処理部504は、エッジ検出部704によるエッジの検出結果に基づいて、スキャナ部110による読み取りの対象となった対象原稿が空白ページであるか否かを判定する処理を行う。
なお、本実施形態では、図5〜図9を用いて説明したように、対象原稿が空白ページであるか否かの判定を、エッジ検出部704によるエッジの検出結果から得られるエッジ情報720だけでなく、ヒストグラムセット710にも基づいて行っている。これにより、空白ページの判定精度をより高めることが可能である。
以上説明したように、本実施形態では、空白ページ判定処理部504内のエッジ検出部704は、スキャナ部110による原稿の読み取りによって得られた画像データに対して、エッジを抽出するためのフィルタ処理を行うことで、エッジ強度信号を生成する。空白ページ判定処理部504は、エッジ検出部704によるエッジの検出結果に基づいて、スキャナ部110による読み取りの対象となった対象原稿が空白ページであるか否かを判定する。エッジ検出部704は、画像データにおける所定サイズの領域内の画素値のうちで、最大値及び最小値を検出し、それらの差分が第1閾値未満であれば、エッジ強度信号に基づくエッジ検出を無効にする。
このように、低周波及び高周波の周波数成分を有するノイズに起因したエッジの誤検出を、画像データに対するフィルタ処理によって抑制しながら、裏写りによるノイズに起因したエッジの誤検出を抑制することが可能になる。その結果、エッジの誤検出に起因して空白ページ判定部504による空白ページの判定精度が低下することを防止でき、空白ページの判定精度をより高めることが可能である。
なお、本実施形態で説明したスキャナ画像処理部309による画像処理は、スキャナ等の画像読取装置から提供された画像データに対して画像処理を実行可能なPC等の情報処理装置(画像処理装置)において実行することも可能である。
[第2の実施形態]
第1実施形態では、原稿を読み取って得られた画像データに対するフィルタ処理で得られるエッジ強度に基づいてエッジ検出を行うか否かを、S114の判定結果に従って制御することで、原稿画像の裏写りに起因するエッジの誤検出を抑制している。ここで、原稿画像の裏写りに起因して読取結果に生じるノイズは、原稿の用紙種別に依存して異なる特性を示す。このため、S114の判定で用いられる閾値(第1閾値)として固定値を使用した場合、原稿の用紙種別によっては、裏写りに起因するノイズがエッジ検出に与える影響を適切に抑えることができない可能性がある。
例えば、裏写りが発生しやすい用紙(薄紙等)が原稿の用紙として使用されている場合には、第1閾値を高くしなければ、裏写りに起因するノイズが発生している領域においてエッジ強度信号に基づくエッジ検出を行ってしまう可能性が高くなる。その結果、エッジの誤検出が発生しやすくなりうる。一方で、裏写りが発生しにくい用紙(厚紙等)が原稿の用紙として使用されている場合には、裏写りに起因したノイズが少なくなる。このため、例えば薄紙を基準として第1閾値を設定すると、裏写りが発生していない領域においてエッジ強度信号に基づくエッジ検出を行わない可能性が高くなる。その結果、印刷情報を検出しにくくなりうる。
第2の実施形態では、エッジ検出部704によるS114の判定で用いる第1閾値を、原稿の用紙種別に合わせて設定(変更)することで、エッジの誤検出をより適切に抑制し、空白ページの判定精度を高めることを可能にする。以下では、第1の実施形態との相違点を中心として本実施形態について説明する。
図12は、用紙種別の設定画面1200の例を示す図である。OKボタン1201は、設定画面1200における設定内容を示す設定値を保存して当該画面を閉じることを指示するために用いられる。キャンセルボタン1202は、設定画面1200における設定内容を無効化して当該画面を閉じることを指示するために用いられる。設定ボタン1203〜1205は、原稿の用紙種別を設定するためのボタンであり、それぞれ普通紙、厚紙及び薄紙に対応している。設定ボタン1203〜1205のいずれかが押下されてOKボタン1201が押下されると、CPU301は、設定ボタン1203〜1205のうちで押下されたボタンに対応する種別を原稿の用紙種別として設定する。CPU301は、設定した用紙種別を示す設定値をRAM302またはHDD304に保存する。このようにして、CPU301は、スキャナ部110による読み取りの対象となる原稿の用紙種別を設定する。
図10(B)は、本実施形態に係る複写機において実行される複写処理の手順を示すフローチャートである。図10(B)に示す各ステップの処理は、HDD304に格納されたプログラムをCPU301が読み出して実行することによって複写機において実現される。なお、S101〜S105の処理は、第1の実施形態(図10(A))と同様である。S101で、CPU301は、操作部120のスタートキー402の押下が検知されたか否かを判定し、スタートキー402の押下が検知されると、処理をS201へ進める。
S201で、CPU301は、設定画面1200において設定された用紙種別の設定値を取得する。更に、S202で、CPU301は、取得した設定値に従って、判定部755による差分値に基づく判定処理に用いられる閾値(S114において用いられる第1閾値)を設定する。即ち、CPU301は、読み取りの対象となる原稿の用紙種別として設定された用紙種別に従って第1閾値を設定する。
S202では、例えば、普通紙よりも厚い厚紙が原稿の用紙種別として設定されている場合、普通紙が設定されている場合に用いる閾値(普通紙に対応する閾値)よりも低い値を第1閾値として設定する。一方、普通紙よりも薄い薄紙が原稿の用紙種別として設定されている場合、普通紙が設定されている場合に用いる閾値(普通紙に対応する閾値)よりも高い値を第1閾値として設定する。CPU301は、設定した閾値を制御用パラメータとしてスキャナ画像処理部309用のレジスタに書き込むことで、当該閾値をスキャナ画像処理部309に使用させる。なお、CPU301は、読み取りの対象となる原稿の用紙種別として設定された用紙種別の用紙の厚さが大きいほど低い値を第1閾値として設定してもよい。
S202における閾値の設定が完了すると、CPU301は、処理をS102に進めて原稿の複写処理を開始する。S102〜S105の処理については、第1の実施形態における処理と同様であるので説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、原稿画像の裏写りに起因して原稿の読取結果(画像データ)に生じるノイズの量が、原稿の用紙種別に依存して変化しても、S114の判定で用いる閾値を適切に設定することが可能である。これにより、裏写りに起因するノイズによるエッジの誤検出をより適切に抑制し、空白ページの判定精度を高めることを可能にする。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:プリンタ部、110:スキャナ部、111:原稿フィーダ、120:操作部、301:CPU、309:スキャナ画像処理部、504:空白ページ判定処理部、601:領域制御部、604:エッジ情報生成部、704:エッジ検出部、751:最大値検出部、752:最小値検出部、753:差分算出部、754:エッジ抽出部、755:判定部

Claims (16)

  1. 原稿の読み取りによって得られた画像データにおける、複数の画素を含む所定サイズの領域内の画素値のうちで、最大値及び最小値を検出する検出手段と、
    エッジを抽出するためのフィルタ処理を前記画像データに対して行うことで、エッジ強度を示す強度信号を生成するフィルタ処理手段と、
    前記フィルタ処理手段によって生成された強度信号に基づいてエッジ検出を行うエッジ検出手段であって、前記最大値と前記最小値との差分が第1閾値未満であれば、前記強度信号に基づく前記エッジ検出を無効にする、前記エッジ検出手段と、
    前記エッジ検出手段によるエッジの検出結果に基づいて、前記読み取りの対象となった対象原稿が空白ページであるか否かを判定する第1判定手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記エッジ検出手段は、前記強度信号に基づいて、注目画素がエッジ画素であるか否かを判定し、前記注目画素がエッジ画素であるか否かを示すエッジ判定信号を生成し、
    前記エッジ検出手段は、前記差分が前記第1閾値未満であれば、前記強度信号にかかわらず、前記注目画素がエッジ画素ではないことを示すエッジ判定信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記エッジ検出手段は、前記強度信号が示すエッジ強度が第2閾値以上であれば、前記注目画素がエッジ画素であると判定し、前記強度信号が示すエッジ強度が前記第2閾値未満であれば、前記注目画素がエッジ画素ではないと判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記フィルタ処理手段は、原稿の画像に含まれる網点に対応する周波数成分を強調する周波数特性を有するフィルタを用いて、前記画像データに対して前記フィルタ処理を行う
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1閾値は、原稿の画像の裏写りに起因して前記画像データに生じるノイズの振幅に基づいて予め定められる
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記読み取りの対象となる原稿の用紙種別を設定する第1設定手段と、
    前記第1設定手段によって設定された用紙種別に従って前記第1閾値を設定する第2設定手段と、を更に備える
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2設定手段は、前記設定された用紙種別の用紙の厚さが大きいほど低い値を前記第1閾値として設定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記第2設定手段は、
    前記設定された用紙種別が普通紙よりも薄い用紙種別であれば、前記普通紙に対応する閾値よりも低い値を前記第1閾値として設定し、
    前記設定された用紙種別が前記普通紙よりも厚い用紙種別であれば、前記普通紙に対応する閾値よりも高い値を前記第1閾値として設定する
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像データに基づいて、原稿の領域を分割して得られる複数の分割領域のそれぞれについて、画素値の度数分布を示すヒストグラムを生成する第1生成手段と、
    前記エッジ検出手段によるエッジの検出結果に基づいて、前記複数の分割領域のそれぞれのエッジ数を示すエッジ情報を生成する第2生成手段と、を更に備え、
    前記第1判定手段は、前記ヒストグラム及び前記エッジ情報に基づいて、前記対象原稿が空白ページであるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記複数の分割領域のそれぞれの前記ヒストグラムに基づいて、前記対象原稿が空白ページであるか否かを判定する第2判定手段と、
    前記複数の分割領域のそれぞれの前記エッジ数に基づいて、前記対象原稿が空白ページであるか否かを判定する第3判定手段と、を更に備え、
    前記第1判定手段は、
    前記第2判定手段及び前記第3判定手段の両方が、前記対象原稿が空白ページであると判定した場合には、前記対象原稿が空白ページであることを示す情報を出力し、
    前記第2判定手段及び前記第3判定手段の少なくともいずれかが、前記対象原稿が空白ページではないと判定した場合には、前記対象原稿が空白ページではないことを示す情報を出力する
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記第2判定手段は、前記複数の分割領域のそれぞれの前記ヒストグラムに基づいて、前記複数の分割領域のそれぞれにおける画素値の平均値及び分散値を算出し、当該算出した平均値及び分散値に基づいて、各分割領域が空白領域であるか否かの判定を行い、当該判定の結果に基づいて、前記対象原稿が空白ページであるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記第3判定手段は、前記複数の分割領域のそれぞれの前記エッジ数のうちで最大エッジ数及び最小エッジ数を検出し、前記最大エッジ数に基づく第1判定処理と、前記最小エッジ数に基づく第2判定処理と、前記最大エッジ数と前記最小エッジ数との相関値に基づく第3判定処理とを行い、前記第1判定処理、前記第2判定処理、及び前記第3判定処理の結果に基づいて、前記対象原稿が空白ページであるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の画像処理装置。
  13. 複数ページの原稿を1枚ずつ搬送する原稿搬送手段と、
    前記原稿搬送手段によって1枚ずつ搬送される原稿の画像を順に読み取って、前記複数ページに対応する画像データを生成する読取手段と、
    前記読取手段によって生成された前記複数ページに対応する画像データから、前記第1判定手段によって空白ページであると判定された原稿に対応する画像データを削除する削除処理を行う削除手段と、
    前記削除処理後の前記複数ページに対応する画像データに基づいて印刷処理を行う印刷手段と、を更に備える
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 複数ページの原稿を1枚ずつ搬送する原稿搬送手段と、
    前記原稿搬送手段によって1枚ずつ搬送される原稿の画像を順に読み取って、前記複数ページに対応する画像データを生成する読取手段と、
    前記読取手段によって生成された前記複数ページに対応する画像データから、前記第1判定手段によって空白ページであると判定された原稿に対応する画像データを削除する削除処理を行う削除手段と、
    前記削除処理後の前記複数ページに対応する画像データを、ネットワークを介して外部装置へ送信する送信手段と、を更に備える
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 原稿の読み取りによって得られた画像データにおける、複数の画素を含む所定サイズの領域内の画素値のうちで、最大値及び最小値を検出する検出工程と、
    エッジを抽出するためのフィルタ処理を前記画像データに対して行うことで、エッジ強度を示す強度信号を生成するフィルタ処理工程と、
    前記フィルタ処理工程で生成された強度信号に基づいてエッジ検出を行うエッジ検出工程であって、前記最大値と前記最小値との差分が閾値未満であれば、前記強度信号に基づく前記エッジ検出を無効にする、前記エッジ検出工程と、
    前記エッジ検出工程におけるエッジの検出結果に基づいて、前記読み取りの対象となった対象原稿が空白ページであるか否かを判定する判定工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  16. 請求項15に記載の画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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