JP2017200959A - 口腔内速崩壊性錠剤用組成物 - Google Patents
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しかし、これらの方法は、特殊な製造設備を必要とし、また、それに伴い製造工程が複雑であるという問題がある。
項1. 糖類、及び糖アルコール類からなる群より選ばれる少なくとも1種の賦形剤、並びにタンニン酸を含む口腔内速崩壊性錠剤用組成物であって、溶解状態のタンニン酸を用いて各原料を混合し、乾燥することにより得られる、口腔内速崩壊性錠剤用組成物。
項2. 溶解状態のタンニン酸を、口腔内速崩壊性錠剤用組成物のその他の原料に噴霧することにより混合し、乾燥することにより得られる項1に記載の口腔内速崩壊性錠剤用組成物。
項3. 糖類、及び糖アルコール類からなる群より選ばれる少なくとも1種の賦形剤を含む口腔内速崩壊性錠剤用組成物原料に、溶解状態のタンニン酸を噴霧しながら、造粒操作を行う項2に記載の口腔内速崩壊性錠剤用組成物。
項4. 糖類が乳糖水和物であり、糖アルコール類がマンニトールである項1〜3の何れかに記載の口腔内速崩壊性錠剤用組成物。
項5. 項1〜4の何れかに記載の口腔内速崩壊性錠剤用組成物を含む口腔内速崩壊性錠剤。
項6. さらに、結合剤、及び/又は崩壊剤を含有する項5に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
項7. 結合剤が、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、軽質無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、及び結晶セルロースからなる群より選ばれる少なくとも1種である項6に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
項8. 崩壊剤が、クロスポビドン、カルメロースカルシウム、カルメロース、クロスカルメロースナトリウム、及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる少なくとも1種である項6又は7に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
項9. 日本薬局方に規定される崩壊試験により測定される崩壊時間が30秒以内である項5〜8の何れかに記載の口腔内速崩壊性錠剤。
項10. 硬度が40N以上である項5〜9の何れかに記載の口腔内速崩壊性錠剤。
項11. 糖類、及び糖アルコール類からなる群より選ばれる少なくとも1種の賦形剤、並びにタンニン酸を含む口腔内速崩壊性錠剤用組成物の製造方法であって、溶解状態のタンニン酸を用いて各原料を混合する第1工程と、得られた混合物を乾燥する第2工程とを含む、口腔内速崩壊性錠剤用組成物の製造方法。
項12. 第1工程において、溶解状態のタンニン酸を、口腔内速崩壊性錠剤用組成物のその他の原料に噴霧することにより混合する項11に記載の、口腔内速崩壊性錠剤用組成物の製造方法。
項13. 第1工程において、溶解状態のタンニン酸を、口腔内速崩壊性錠剤用組成物のその他の原料に噴霧しながら、造粒操作を行う項12に記載の方法。
項14. 糖類が乳糖水和物であり、糖アルコール類がマンニトールである項12又は13に記載の方法。
項15. 糖類、及び糖アルコール類からなる群より選ばれる少なくとも1種の賦形剤、並びにタンニン酸を含む原料を、溶解状態のタンニン酸を用いて混合する第1工程と、得られた混合物を乾燥して口腔内速崩壊性錠剤用組成物を得る第2工程と、この口腔内速崩壊性錠剤用組成物を圧縮成型するか、又はこの口腔内速崩壊性錠剤用組成物、並びに添加剤、及び/若しくは医薬有効成分の混合物を圧縮成型する第3工程とを含む、口腔内速崩壊性錠剤の製造方法。
項16. 第1工程において、溶解状態のタンニン酸を、口腔内速崩壊性錠剤用組成物のその他の原料に噴霧することにより混合する項15に記載の口腔内速崩壊性錠剤の製造方法。
項17. 第1工程において、口腔内速崩壊性錠剤用組成物のその他の原料に、溶解状態のタンニン酸を噴霧しながら、造粒操作を行う項16に記載の方法。
項18. 添加剤が、結合剤、及び/又は崩壊剤である項15〜17の何れかに記載の方法。
(I)口腔内速崩壊性錠剤用組成物
本発明の口腔内速崩壊性錠剤用組成物は、糖類、及び糖アルコール類からなる群より選ばれる少なくとも1種の賦形剤、並びにタンニン酸を含む口腔内速崩壊性錠剤用組成物であって、溶解状態のタンニン酸を用いて各原料を混合し、乾燥することにより得られる組成物である。
本発明において、「口腔内速崩壊性錠剤用」とは、口腔内速崩壊性錠剤の構成材料ないしは製造材料としての用途を有するという意味である。
タンニン酸溶液としては、水、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類からなる群より選ばれる1種以上を含む液にタンニン酸を溶解させた溶液が挙げられる。この溶液中のタンニン酸の濃度は、タンニン酸以外の材料の種類や、口腔内速崩壊性錠剤用組成物の調製操作(例えば、造粒操作)の種類等によって適宜定めることができ、約0.001〜30重量%とすることができる。
滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、ショ糖脂肪酸エステル、フマル酸ステアリルナトリウム等が挙げられる。
着色剤としては、食用色素、食用レーキ色素、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄等が挙げられる。
矯味剤としては、クエン酸水和物、酒石酸、リンゴ酸、アスコルビン酸等が挙げられる。
甘味剤としては、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、ステビア、ソーマチン、スクラロース等が挙げられる。
香料としては、ウイキョウ油、オレンジ油、カミツレ油、スペアミント油、ケイヒ油、チョウジ油、ハッカ油、ベルガモット油、ユーカリ油、ラベンダー油、レモン油、ローズ油、ローマカミツレ油、メントール等が挙げられる。
防腐剤としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸プロピルナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸メチルナトリウム等が挙げられる。
添加剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を用いてもよい。
造粒方法としては、噴霧乾燥造粒法、流動層乾燥造粒法等が挙げられ、簡便性に優れる点で、特に流動層乾燥造粒法が好ましく、これに用いる装置は、医薬、食品等の当業者に良く知られたものを使用することができる。
賦形剤が結合剤としても機能する成分を含む場合は、流動層造粒法が好ましい。また、賦形剤が結合剤としても機能する成分を含まない場合は、撹拌造粒法が好ましい。これにより、速崩壊性及び成型性に優れる錠剤が得られる。結合剤としても機能する賦形剤としては、デンプン類、ポビドン、ヒドロキシプロピルセルロース、プルラン、ポリビニルアルコール・ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、コポリビドンなどが挙げられる。
打錠
上記説明した口腔内速崩壊性錠剤用組成物を用いて、本発明の口腔内速崩壊性錠剤(以下、「本発明の錠剤」と言うこともある)を製造するには、上記説明した本発明の口腔内速崩壊性錠剤用組成物を、必要に応じて、結合剤、崩壊剤などのその他の成分と混合し、圧縮成型すればよい。
圧縮成型には、ロータリー式打錠機、単発打錠機等の一般に錠剤の成型に使用される方法や装置を使用することができる。また、この圧縮成型における圧縮圧は、約1kN以上が好ましく、約2kN以上がより好ましく、約4kN以上がさらにより好ましい。また、60kN以下が好ましく、約30kN以下がより好ましく、約15kN以下がさらにより好ましい。この範囲であれば、打錠時における臼杵の負担が少なく、さらに打錠時における打錠圧の維持もし易い。
その他の成分を含む場合でも、本発明の錠剤における口腔内速崩壊性錠剤用組成物の含有量は、錠剤の全量に対して、約10重量%以上が好ましく、約30重量%以上がより好ましく、約60重量%以上がさらにより好ましい。即ち、本発明の錠剤が口腔内速崩壊性錠剤用組成物以外の成分を含む場合、口腔内速崩壊性錠剤用組成物以外の含有量は、錠剤の全量に対して、約90重量%以下が好ましく、約70重量%以下がより好ましく、約40重量%以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、実用上十分な成型性及び崩壊性を得ることができる。
本発明の錠剤は、結合剤を含むことができる。結合剤は、圧縮時に造粒物を相互に結合させる作用を有するものである。
結合剤としては、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、軽質無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、結晶セルロース、粉末セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。中でも、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、軽質無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、及び結晶セルロースが好ましい。
結合剤の含有量は、錠剤の全量に対して、約0.01重量%以上が好ましく、約0.1重量%以上がより好ましく、約1重量%以上がさらにより好ましい。また、錠剤の全量に対して、約30重量%以下が好ましく、約20重量%以下がより好ましく、約10重量%以下がさらに好ましい。上記範囲であれば、実用上十分な成型性及び崩壊性を得ることができる。
結合剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を用いてもよい。
本発明の錠剤は、崩壊剤を含むことができる。崩壊剤は、水を含んで膨れる成分、又は水を含んで崩れる成分である。
崩壊剤としては、クロスポビドン、カルメロースカルシウム、カルメロース、アルギン酸、クロスカルメロースナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、コムギデンプン、コメデンプン、部分アルファー化デンプン、アルファー化デンプン、カルボキシメチルスターチナトリウム等が挙げられる。中でも、クロスポビドン、カルメロースカルシウム、カルメロース、クロスカルメロースナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。
崩壊剤の含有量は、錠剤の全量に対して、約0.01重量%以上が好ましく、約0.1重量%以上がより好ましく、約1重量%以上がさらにより好ましい。また、錠剤の全量に対して、約30重量%以下が好ましく、約20重量%以下がより好ましく、約10重量%以下がさらに好ましい。上記範囲であれば、実用上十分な成型性及び崩壊性を得ることができる。
崩壊剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を用いてもよい。
本発明の錠剤は、賦形剤、滑沢剤、着色剤、矯味剤、甘味剤、香料、防腐剤等の医薬品に一般的に使用される添加剤を適量含むことができる。また、医薬有効成分を含むこともできる。
添加剤、及び医薬の有効成分は、それぞれ、1種を単独で使用してもよく、2種以上を用いてもよい。
本発明の錠剤は、硬度(特に、錠剤硬度計(富山産業製)を用いて測定した硬度)が50N以上であることが好ましく、60N以上であることがより好ましく、70N以上であることがさらにより好ましい。
(1)物性試験
<崩壊試験>
試験は、第16改正日本薬局方解説書に規定の崩壊試験法に従い、但し、崩壊試験器(富山産業製)を用いて実施し、試験数は6錠とし、その崩壊時間の平均値で評価した。
<硬度試験>
試験は、錠剤硬度計(富山産業製)を用いて実施し、試験数は10錠とし、その硬度の平均値で評価した。
実施例1
後掲の表1に示す組成に基づき、流動層造粒乾燥機にマンニトールを投入した後、流動させながら、タンニン酸を適量の水に溶解した液を徐々に噴霧して造粒した。次に、この造粒品を流動層造粒機で引き続き乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にその他の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約8kNの打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
後掲の表1に示す組成に基づき、流動層造粒乾燥機にマンニトールを投入した後、流動させながら、適量の水を徐々に噴霧して造粒した。更に、この造粒品を流動層造粒機で引き続き乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にその他の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約8kNの打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
後掲の表2に示す組成に基づき、流動層造粒乾燥機に医薬有効成分とマンニトールを投入した後、流動させながら、タンニン酸を適量の水に溶解した液を徐々に噴霧して造粒した。更に、この造粒品を流動層造粒機で引き続き乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品に、その他の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約8kNの打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
Claims (13)
- 糖類、及び糖アルコール類からなる群より選ばれる少なくとも1種の賦形剤と溶解状態のタンニン酸との混合物の乾燥物を含む口腔内速崩壊性錠剤用組成物。
- 混合物が噴霧混合物である請求項1に記載の口腔内速崩壊性錠剤用組成物。
- 組成物が造粒物又は造粒されていない粉末の形態である請求項2に記載の口腔内速崩壊性錠剤用組成物。
- 糖類が乳糖水和物であり、糖アルコール類がマンニトールである請求項1〜3の何れかに記載の口腔内速崩壊性錠剤用組成物。
- 請求項1〜4の何れかに記載の口腔内速崩壊性錠剤用組成物を含む口腔内速崩壊性錠剤。
- さらに、結合剤、及び/又は崩壊剤を含有する請求項5に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
- 結合剤が、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、軽質無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、及び結晶セルロースからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項6に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
- 崩壊剤が、クロスポビドン、カルメロースカルシウム、カルメロース、クロスカルメロースナトリウム、及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項6又は7に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
- 日本薬局方に規定される崩壊試験により測定される崩壊時間が30秒以内である請求項5〜8の何れかに記載の口腔内速崩壊性錠剤。
- 硬度が40N以上である請求項5〜9の何れかに記載の口腔内速崩壊性錠剤。
- 溶解状態のタンニン酸を混合し、乾燥することを特徴とする、糖類、及び糖アルコール類からなる群より選ばれる少なくとも1種の賦形剤を含む口腔内速崩壊性錠剤の成型性を向上させる方法。
- 錠剤の硬度が40N以上であることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
- 日本薬局方に規定される崩壊試験により測定される、錠剤の崩壊時間が30秒以内であることを特徴とする、請求項11又は12に記載の方法。
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