JP2017201103A - 蝶番 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な傾斜面に取り付けて円滑に開閉できる蝶番を提供する。【解決手段】蝶番10は、第1取付面部と、挿入口部を有する軸筒部13を有する第1羽体1と、第2取付面部と、軸受部22とを有する第2羽体2と、軸筒部13の挿入口部に挿通され、且つ、軸受部22によって保持された軸体3とを具備し、挿入口部が、軸体3の軸心方向に対する軸筒部13の傾動を許容する形状を有しており、軸筒部13には、軸筒部13の内部空間において軸体3の周面部を押圧し且つ軸筒部13の軸体3に対する傾斜状態を固定する押圧体5が設けられる。【選択図】図7

Description

本発明は、傾斜面に取り付け可能な蝶番に関する。
従来、建物の出入口や通路などには、開閉可能なドアやパーティションなどの仕切部材が設けられている。例えば、マンションなどの建物において、隣り合うベランダを間仕切るため、仕切部材の一種としてパーティションが設置されている。
特許文献1には、蝶番を具備した開閉可能なパーティションが開示されている。同文献では、図25に示すように、パーティションPの一側端部に取り付けられた上下2つの蝶番10Aによってベランダの壁面WとパーティションPとが連結されており、さらに、パーティションPの他側端部と建物躯体Bとが固定具Fによって固定されている。かかる固定具FによるパーティションPの他側端部と建物躯体Bの固定を解除することで、パーティションPが開閉可能となり、ベランダの保守作業などを行うことができる。
ところで、ベランダの壁面は、厳密な鉛直面(水平面に対して垂直な面)となっておらず、僅かに水平面に対して傾いた状態で施工されている場合がある。即ち、ベランダの壁面は、水平面に対して90°より小さな又は90°より大きな角度を成すように施工されている場合がある。
しかし、従来の蝶番は、通常、このような傾斜面に取り付けられることを想定して設計されていない。そのため、従来の蝶番を用いて上記パーティションPを傾いた壁面Wに取り付けると、パーティションPが壁面Wに対して傾いた状態で取り付けられる。
例えば、壁面Wがベランダの内側に向かって傾いている場合、従来の蝶番を用いてパーティションPを取り付けると、パーティションPの開閉時にその下端部(図25の一点破線で囲った部分)がベランダの床面に接触し易くなり且つその上端部(図25の二点鎖線で囲った部分)が建物躯体Bに接触し易くなる。そのため、パーティションPを適切に開閉できない場合がある。
他方、壁面Wがベランダの外側に向かって傾いている場合、パーティションPの下端部が建物躯体Bに接触し易くなり且つパーティションPの上端部と建物躯体Bとの間に大きな隙間ができ易い。そのため、パーティションPを適切に開閉できないばかりか、パーティションPが目隠しとして十分に機能しない場合がある。
なお、このような問題は、ベランダに設置されるパーティションだけでなく、屋内や屋外で施工される各種の仕切部材で発生し得る。また、例えば、地震などの天災によって、事後的に壁面が傾いた場合にも同様の問題が発生し得る。
このような問題に鑑み、ドアやパーティションなどの仕切部材を傾斜面に取り付けて円滑に使用できる蝶番が求められている。特に、傾斜面の傾き(傾斜面と水平面とが成す角度)は、一様ではないため、様々な傾斜面に仕切部材を取り付けて円滑に開閉できる蝶番が求められている。
特開2002−364064号公報
本発明の課題は、様々な傾斜面に取り付けて円滑に開閉できる蝶番を提供することである。
本発明の蝶番は、第1取付面部と、挿入口部を有する軸筒部と、を有する第1羽体と、第2取付面部と、軸受部と、を有する第2羽体と、軸筒部の挿入口部に挿通され、且つ、前記軸受部によって保持された軸体と、を具備し、挿入口部が、軸体の軸心方向に対する軸筒部の傾動を許容する形状を有しており、軸筒部には、軸体の周面部を押圧し且つ軸筒部の軸体に対する傾斜状態を固定する押圧体が設けられている。
本発明の好ましい蝶番では、軸体の周面部に、押圧体の端部が当接する凹部が形成されている。
本発明の好ましい蝶番は、軸筒部の、押圧体の上方及び下方のうち少なくとも何れか一方に調整体が設けられており、押圧体が軸体の周面部を押圧した状態において、調整体によって軸筒部の軸体の軸心方向に対する傾きを変更可能である。
本発明の好ましい蝶番では、押圧体が、軸筒部に螺合されており、軸体の周面部の方向に進退可能に構成されている。
本発明の好ましい蝶番では、押圧体が、一対設けられ、前記一対の押圧体が、前記軸筒部の内部空間において、対向する2方向から前記軸体の周面部を押圧する。
本発明の蝶番は、挿入口部が、軸体の軸心方向に対する軸筒部の傾動を許容する形状を有しており、軸筒部には、軸筒部の軸体に対する傾斜状態を固定する押圧体が設けられている。そのため、本発明の蝶番は、軸筒部を任意の方向に傾動させることができ、様々な傾斜面に取り付けて円滑に使用できる。
本発明の蝶番を傾斜面及び鉛直面に取り付けた状態を示す斜視図。 本発明の蝶番の正面図。 同蝶番の背面図。 同蝶番の右側面図。 同蝶番の左側面図。 同蝶番の平面図。 同蝶番の斜視図(但し、図2乃至図6に示す状態から第2羽体を90°回動させている)。 同蝶番の分解斜視図。 軸体の正面図。 図9のX−X線拡大断面図。 軸体の他の実施形態を示す拡大断面図。 第1羽体の軸筒部に軸体を挿入した状態を示す平面図。 図12のXIII−XIII線断面図。 軸筒部の傾きを変更した状態を示す断面図。 軸筒部の挿入口部の変形例を示す拡大平面図。 押圧体を構成する雄ネジ体を示す拡大正面図。 軸筒部の挿入口部に軸体を挿入し、且つ、一対の雄ネジ体によって軸体を挟持した状態を示す拡大平面図。 図17のXVIII−XVIII線断面図。 雄ネジ体の変形例を示す断面図。 雄ネジ体と軸体の凹部とが当接した状態を示す拡大図。 押圧体の他の実施形態を示す断面図。 調整体の拡大正面図。 調整体によって軸筒部の傾きを変更した状態を示す断面図。 調整体の変形例を示す断面図。 従来の蝶番付パーティションをベランダの壁面に取り付けた状態を示す正面図。
以下、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しつつ具体的に説明する。
なお、本明細書において、用語の前に、「第1」や「第2」などを付す場合があるが、この第1などは、用語を区別するために付記されたものであり、用語の優劣や順序など特別な意味を有さない。
また、本明細書では、説明の便宜上、図1に示すように、蝶番10の第1羽体1を傾斜面Aに取り付け、第2羽体2を鉛直面Bに取り付けることを想定して説明を行うが、本発明の蝶番10は、このような使用形態に限定されない。例えば、蝶番10は、第1羽体1を鉛直面Bに取り付け第2羽体2を傾斜面Aに取り付けることも可能である。
図2乃至図8に示すように、本発明の蝶番10は、第1羽体1と、第2羽体2と、軸体3と、を具備する。
第1羽体1は、第1取付面部15と、挿入口部14を有する軸筒部13と、を有する。また、第2羽体2は、第2取付面部24と、軸受部22と、を有する。軸体3は、第1羽体1の軸筒部13の挿入口部14に挿通され、且つ、第2羽体2の軸受部22によって保持されている。第1羽体1と第2羽体2は、軸体3を介して連結されており、それぞれ互いに回動可能である。
以下、本発明の蝶番10が具備するこれらの部材の基本的な構成について説明した後、本発明で特に特徴的な構成について説明する。
なお、本明細書では、図2乃至図6に示すように、第1羽体1の第1取付面部15と第2取付面部24とが互いに平行となるように蝶番10を開き、且つ、第1取付面部15と第2取付面部24を共に水平面に対して直立させた状態を基準として各部材の説明を行う。本明細書において、「上下方向」は、図2乃至図5を表した紙面の上下方向に対応しており、「左右方向」は、図2、図3、及び図6を表した紙面の左右方向に対応している。上下方向は鉛直面と平行且つ水平面に直交している方向であり、左右方向は水平面と平行である。
<第1羽体>
第1羽体1は、例えば、正面視略矩形状(図2参照)に形成された第1本体部11と、筒状の軸筒部13と、第1本体部11と軸筒部13との間に介設された第1架設部12と、を有する。第1本体部11の第1面(本実施形態では、背面)は、例えば、平坦状に形成されており、この第1面は、第1羽体1が取り付けられる傾斜面Aと当接する第1取付面部15に相当する。なお、第1本体部11の第2面(第1面とは反対側の面)は、例えば、平坦状に形成されており、この場合、第1本体部11は、全体として平板状に形成されている。
第1架設部12は、第1本体部11と軸筒部13とを連結する部分であり、例えば、軸筒部13を第1本体部11から遠ざけるために設けられる。本実施形態では、第1架設部12として、第1本体部11の左右方向における一端部に設けられた一条の突起を採用している。第1架設部12は、第1取付面部15と直交する方向に突出されており(具体的には、第1本体部11の第2面から、第1取付面部15と直交する方向に突出されており)、第1本体部11の上下方向に延設されている。第1架設部12の突出長さを変更することにより、軸筒部13を第1取付面部15から遠ざける又は近づけることができる。
第1本体部11は、その面内に、貫通孔7を有する。本実施形態では、第1本体部11は、その上方と下方に1つずつ貫通孔7を有する。該貫通孔7は、第1羽体1の第1取付面部15を傾斜面Aに固定する固定手段が挿通される孔である。本実施形態では、貫通孔7として、左右方向に広がる長孔を採用している。前記固定手段としては、例えば、図1に示すようなネジを用いることができるが、その他にも貫通孔7の形状に合わせてアンカーボルトやリベットなど任意の手段を採用することができる。
第1架設部12の上下方向における中間部には、軸筒部13が設けられている。即ち、第1架設部12を介して第1本体部11と軸筒部13が連結されている。軸筒部13は、挿入口部14を有する筒状の部分である。挿入口部14は、後述する軸体3が挿入される孔部であり、軸筒部13の上端から下端にかけて上下方向に延びるように設けられている。
挿入口部14によって区画された空間は、軸筒部13の内部空間に相当する。本実施形態における図示例では、挿入口部14は、その水平断面形状が軸筒部13の上端から下端にかけて変わらず且つその断面形状の重心も上下方向において変わらない(挿入口部14は、直胴状の孔部である)。もっとも、挿入口部14は、軸体3の軸心方向に対する軸筒部13の傾動を許容する形状を有していることを条件として、その水平断面形状が、軸筒部13の上端から下端にかけて部分的又は全体的に相違するように構成されていてもよい。
<軸体>
軸体3は、前記軸筒部13の挿入口部14に挿通された円柱状の部材である。軸体3は、その長さが軸筒部13の上下方向長さよりも長くなるように構成されている。そのため、軸体3を挿入口部14に挿入した際、その一部が軸筒部13の内部空間に位置し、他部分が軸筒部13の内部空間外に位置する。軸体3の他部分は、後述する第2羽体2の軸受部22によって保持される部分(被保持部)である。本実施形態では、図7に示すように、軸筒部13に挿通された軸体3の上方部及び下方部(被保持部)は、軸筒部13の上端及び下端から突出され、第2羽体2の軸受部22に挿通されている。
軸受部13に挿通された軸体3は、例えば、軸筒部13に設けられた押圧体5によって押圧されることにより、軸筒部13から抜け落ちず、軸筒部13と一体化されている。押圧体5については後述するが、押圧体5を軸体3の周面部に押圧することによって、軸筒部13と軸体3の間が固定され、軸筒部13の軸体3に対する傾斜状態が固定される。
前記押圧体5が軸体3の周面部に強く係合するように、例えば、図9及び図10に示すように、軸体3の周面部には、押圧体5の端部が当接する凹部31が形成されていることが好ましい。凹部31を設けることにより、押圧体5の端部が凹部31に嵌まり、軸筒部13が軸体3に強固に固定される(換言すると、軸体3が軸筒部13に強固に固定される)。
凹部31の形状は、図10に示すような断面視略三角形状(立体的には略円錐形状)でもよく、図11(a)に示すような断面視略弧状(立体的には略半球状)、図11(b)に示すような断面視略台形状(立体的には略円錐台状)であってもよい。
凹部31は、好ましくは、軸体3の軸心を挟んで対向するように一対設けられていることが好ましく、より好ましくは、図10、図11(a)及び図11(b)に示すように、軸体3の軸心を基準として線対称となるように一対設けられることが好ましい(つまり、一対の凹部31が、軸体3の軸心を挟んで180度になるように軸体3の周面部に設けられている)。
なお、凹部31は、図11(c)に示すように、1つのみ設けられていてもよい。
<第2羽体>
第2羽体2は、例えば、正面視略矩形状(図2参照)に形成された第2本体部21と、軸受部22と、を有する。第2本体部21の第1面(本実施形態では、背面)は、例えば、平坦状に形成されており、この第1面は、第2羽体2が取り付けられる鉛直面Bと当接する第2取付面部24に相当する。なお、第2本体部21の第2面(第1面とは反対側の面)は、例えば、平坦状に形成されており、この場合、第2本体部21は、全体として平板状に形成されている。
第2本体部21は、その面内に、第1本体部11と同様に貫通孔7を有する。本実施形態では、第2本体部21は、その上方と下方に1つずつ貫通孔7を有する。
第2本体部21の左右方向における一端部の上方及び下方には、それぞれ軸受部22が設けられている。軸受部22は、軸体3が水平面に対して傾かないように(即ち、軸体3を上下方向に維持して軸体3がぶれないように)保持する部分である。本実施形態では、上下一対の筒状の軸受部22,22を採用している。
筒状の軸受部22は、軸体3の被保持部が挿入される挿入口部23を有している。挿入口部23は、軸体3の被保持部が挿入される直胴状の孔部であり、軸受部22の上端から下端にかけて延びるように設けられている。上方の軸受部22の孔心と下方の軸受部22の孔心は、上下方向において一致している。
挿入口部23は、その水平断面形状が、軸受部22の上端から下端にかけて変わらない。本実施形態では、挿入口部23の水平断面形状は、軸受部22の上端から下端にかけて軸体3の直径よりも僅かに大きな円形状とされている(図8参照)。そのため、一対の軸受部22,22は、それぞれ軸体3に遊嵌され、軸体3の軸心周りに回動し得る。軸受部22が軸体3の周りに回動することにより、それを有する第2羽体2も軸体3の周りを回動可能である。従って、第2羽体2の回動中心軸は、一対の軸受部22,22の孔心に一致している。軸受部22(第2羽体2)と軸体3の相対的な回動時に、軸体3の軸心と軸受部22の孔心とは、ずれることなく一致している。
<羽体の回動について>
本発明の蝶番10は、第2羽体2の上方の軸受部22と下方の軸受部22の間に形成された間隙に第1羽体1の軸筒部13を嵌入した後、軸体3を、上方の軸受部22の挿入口部23、軸筒部13の挿入口部14、及び下方の軸受部22の挿入口部23に連通し、その後、後述する押圧体5を軸体3の周面部に係合させることによって組み立てることができる。
軸体3は、軸筒部13に設けられた押圧体5によって押圧され、軸筒部13と一体化されている。そのため、第2羽体2の軸筒部22を基準にして、第1羽体1の軸筒部13を前記軸筒部22の孔心周りの一方向(例えば、時計回り方向)に回動させると、それと共に軸体3も一方向に回動し、軸筒部13を他方向(例えば、反時計回り方向)に回動させると、それと共に軸体3も他方向に回動する。
なお、軸筒部22は、回動時に孔心と軸心の一致がぶれることなく、軸体3に遊嵌されているため(換言すると、軸体3は回動時に軸心がぶれないように第2羽体2の軸筒部22に遊嵌されている)、軸体3は、軸受部22に対してフリーな状態である。従って、軸受部22は軸体3に対して回動可能であり、第2羽体2と第1羽体1は互いに回動可能である。
後述するように、第1羽体1の軸筒部13は、軸体3の軸心に対して傾動可能である。そのため、第1羽体1の軸筒部13の軸心(第1羽体1の回動中心軸に相当)を軸体3の軸心に対して傾かせた状態で、第1羽体1を回動させることができる。他方、第2羽体2の回動中心軸(軸受部22の孔心に相当)は、軸体3の軸心と一致しているため、第2羽体2は、その回動中心軸が常に一定のまま回動する。
軸筒部13の上端と上方の軸受部22の下端との間、及び、軸筒部13の下端と下方の軸受部22の上端との間には、軸筒部13が傾動できるように隙間を有する。なお、本実施形態では、軸筒部13の上端と上方の軸受部22の下端との間、及び、軸筒部13の下端と下方の軸受部22の上端との間には、それぞれスペーサー4が介設されている。スペーサー4を介設することにより、第1羽体1及び第2羽体2の回動がより円滑となる。スペーサー4としては、ワッシャーなどを用いることができる。
なお、図18に示すように、前記スペーサー4を介在させた状態において、軸筒部13が傾動できるように、隙間Yが確保されている。かかる隙間Yにより、図23に示すように、軸筒部13を傾ける際に、軸受部22が干渉して軸筒部13の傾動を阻害することはない。かかる隙間Yの寸法は、特に限定されず、軸筒部13の傾斜角度にもよるが、0.5mm〜数mm程度である。ただし、図2乃至図5においては、前記隙間Yは、不図示である。
なお、本発明では、第1羽体1の第1架設部12は適宜省略することができる。第1架設部12を設けない場合、第1本体部11に直接軸筒部13が設けられる。
また、第1羽体1の第1本体部11及び第2羽体2の第2本体部21の正面視形状は、略矩形状(略長方形状又は略正方形状)特に限定されず、例えば、略円形状や略三角形状などを採用することもできる。
また、第1羽体1及び第2羽体2の貫通孔7は適宜省略することができる。例えば、第1取付面部15と傾斜面A、及び、第2取付面部24と鉛直面Bを接着剤などの接着手段を用いて固定する場合には、貫通孔7を省略することも可能である。また、貫通孔7が形成されていない第1羽体1及び第2羽体2を用いる場合、貫通孔7を施工時に穿設してもよい。貫通孔7の正面視形状は特に限定されず、採用する固定手段に合わせて、略円形状や略矩形状などを採用することができる。
さらに、本発明では、軸筒部13と軸受部22の間に介設されたスペーサー4も、適宜省略することができる。
<軸筒部の傾動について>
本発明では、第1羽体1の軸筒部13を軸体3の軸心方向に対して傾動させることができる。以下、図12乃至図15を参照しつつ具体的に説明する。
図12は、挿入口部14に軸体3を挿入した状態を表す平面図であり、図13はその概略断面図である。説明の便宜上、図12及び図13では、第1羽体1と軸体3以外の構成要素は全て省略して図示している。また、図13では、軸体3の断面を示すハッチングは省略しており、一点破線は、軸体の軸心を表しており、破線は、水平面を表している(図14、図18、図21、図23、及び図24についても同様)。
本発明では、挿入口部14は、軸体3の軸心方向に対する軸筒部13の傾動を許容する形状を有する(以下、軸筒部13が傾動する方向を「方向Z」と称する)。
例えば、図12に示すように、挿入口部14の形状は、軸体3の直径よりも十分に長い長軸と軸体3の直径よりも僅かに長い短軸を有する平面視楕円形である。そのため、軸筒部13は、該楕円形の長軸に沿って動かすことができる。例えば、軸筒部13は、軸体3を基準にして、(1)第1取付け面部15が軸体3から遠ざかる方向Z1に動かすことができ、或いは、(2)第1取付け面部15が軸体3に近づく方向Z2に動かすことができる。
なお、方向Z1及び方向Z2は、第1取付け面部15及び水平面に対してそれぞれ直交する面内に含まれており、従って、本実施形態では、軸筒部13は、軸体3に対して、第1取付け面部15及び水平面に対してそれぞれ直交する面内おいて傾動可能である。
挿入口部14が軸体3の軸心方向に対する軸筒部の傾動を許容する形状を有することにより、軸筒部の傾動に従い、第1羽体1の第1取付面部15を水平面に対して傾けることができ、且つ、この傾きを一定の範囲内で任意に変更可能である。
具体的には、図12及び図13では、第1取付面部15が、上下方向に延びる軸体3の軸心と平行とされている。この状態では、第1取付面部15と水平面との成す角度αは90°であり、第1取付面部15は鉛直面である。
図13に示す状態から、図14(a)に示すように、軸筒部13の上端部を方向Z1に且つ軸筒部13の下端部を方向Z2に移動させる。なお、方向Z1は、上述のように、第1取付け面部15が軸体3から遠ざかる方向であり、方向Z2は、上述のように、第1取付け面部15が軸体3に近づく方向である。このように動かすことにより、軸筒部13が軸体3の軸心方向に対して傾斜すると共に第1取付面部15が水平面に対して傾き、前記角度αが90°よりも小さくなる。図示例では、前記角度αは、約80°である。
他方、図13に示す状態から、軸筒部13の上端部を方向Z2に且つ軸筒部13の下端部を方向Z1に移動させることにより、図14(b)に示すように軸筒部13が軸体3の軸心方向に対して傾斜すると共に第1取付面部15が水平面に対して傾き、前記角度αが90°よりも大きくなる。図示例では、前記角度αは、約100°である。
従って、図示例では、第1取付面部15を、水平面に対して90°±10°の範囲内で傾けることができる。好ましくは90°±5°であり、より好ましくは90°±3°の範囲内である。
もっとも、第1取付面部15が傾動する範囲(角度αの範囲)はこれに限定れない。
前記傾斜する角度αの範囲は、挿入口部14の長軸の長さや挿入口部14の上下方向長さなどを変更することで適宜変更することができる。例えば、挿入口部14の長軸を長くすれば、角度αの範囲は広くなり、挿入口部14の長軸を短くすれば、角度αの範囲は狭くなる。挿入口部14の長軸の長さは特に限定されないが、通常、軸体3の直径の1.1倍〜2.0倍であり、好ましくは1.3倍〜2.0倍であり、より好ましくは1.5倍〜1.8倍である。
このように、第1羽体1は、それが取り付けられる傾斜面Aと平行となるように第1取付面部15の傾きを調整することが可能である。第1取付面部15の傾きを傾斜面Aと平行とすることにより、第2羽体2を鉛直面Bに取り付けた後、第1羽体1を傾けて傾斜面Aに取り付けることができる。また、先に第1羽体1を傾斜面Aに取り付けた後、第2羽体2を鉛直面Bに取り付けることも可能である。
なお、本発明において、挿入口部14の形状は、軸体3の軸心方向に対する軸筒部13の傾動を許容する形状であれば特に限定されず、楕円形以外の形状を採用することができる。例えば、挿入口部14の形状は、平面視多角形状であってもよい。前記多角形状としては、例えば、図15(a)に示すような略矩形状などが挙げられる。
また、上記では、軸筒部13の傾動可能な方向Zが、第1取付け面部15及び水平面に対してそれぞれ直交する面内である場合を例示したが、これに限定されない。
例えば、図15(b)に示すように、軸筒部13の傾動可能な方向Zが、第1取付け面部15に対して交叉する面であって(図示例では、例えば、第1取付面部15と約45°の角度を成して交叉する)、水平面に対して直交する面内であってもよい。或いは、図15(c)に示すように、軸筒部13の傾動可能な方向Zが、第1取付け面部15に平行な面であって水平面に対して直交する面内、及び、第1取付け面部15及び水平面に対してそれぞれ直交する面内の双方であってもよい。
挿入口部14の形状が図15(a)に示す形状の場合、上述の実施形態と同様に、軸筒部13を第1取付面部15と直交する方向Zに傾動させることができる。挿入口部14の形状が図15(b)に示す形状の場合、軸筒部13を第1取付面部15と約45°の角度を成す方向Zに傾動させることができる。挿入口部14の形状が図15(c)に示す形状の場合、軸筒部13を第1取付面部15と直交する方向Zだけでなく第1取付面部15と平行な方向Zにも傾斜させることができる。
<押圧体>
本発明の蝶番10は、軸筒部13の内部空間において軸体3の周面部を押圧する押圧体5を具備する。
押圧体5は、軸体3の周面部に係合し、軸体3と軸筒部13を一体化させる。
本発明では、軸筒部13に設けられた押圧体5によって軸体3を強く押圧することにより、軸筒部13の軸体3に対する傾きが固定される。
押圧体5は、軸体3を押圧した状態と押圧していない状態とを容易に切り換え可能に構成されている。具体的には、例えば、押圧体5は、軸筒部13に螺合されており、軸筒部13の内部空間に進退可能に構成されている。以下、押圧体5の具体的な一態様について説明する。
図2乃至図8に示す例では、押圧体5は、一対設けられており、軸筒部13の内部空間において、対向する2方向から軸体3の周面部を押圧する(即ち、挟持する)。
本実施形態において、押圧体5は、軸筒部13に形成された一対の雌ネジ部131,131に螺合する一対の雄ネジ体51,51から成る。以下、主に図16乃至図20を参照しつつ説明する。
図16は、押圧体5を構成する雄ネジ体51を示す拡大図である。雄ネジ体51は、雄ネジが形成された螺合部511と、螺合部511の先端に設けられた円錐状の頭部512と、を有する。頭部512は、例えば、立体的に略円錐状に形成されている。本実施形態において、軸筒部13は、その内部空間を挟んで対向する一対の雌ネジ部131,131を有しており(図13参照)、この一対の雌ネジ部131,131に、押圧体5である一対の雄ネジ体51,51の螺合部511が螺合されている。そのため、一対の雄ネジ体51,51は、それぞれ、軸筒部13の内部空間に進退可能である。なお、雄ネジ体51,51は、その回転中心がずれることなく、軸筒部13の定位置(雌ネジ部131)でフリー回転する。
従って、図17及び図18に示すように、軸筒部13の内部空間に一対の雄ネジ体51,51を進出させ、その各端部(頭部512)を軸体3の周面部に形成された凹部31に当接させることにより、軸体3が、対向する2方向から押圧(即ち、狭持)され、軸筒部13と一体化される。換言すれば、一対の雄ネジ体51,51が、それぞれ軸体3に設けられた一対の凹部31,31に嵌まり込み、軸体3が軸筒部13から抜け落ちなくなる。特に、頭部512が略円錐状に形成されていることにより、雄ネジ体51の1つ当たり、軸体3の周面部に1点で点接触して、軸体3の周面部に強く係合する。
そして、一対の雄ネジ体51,51によって軸体3を強く押圧することにより、軸体3と軸筒部13が一体化されるだけでなく、軸筒部13の傾き、即ち、第1取付面部15と水平面とが成す角度αが固定される。図17及び図18では、第1取付面部15と水平面との成す角度αが90°となるように軸筒部13が固定されている。
なお、図17では、便宜上、軸受部22及び後述する調整体6を描写していないが、図18では描写している。また、図18では、軸体3だけでなく、押圧体5、及び調整体6の断面を示すハッチングも省略している(図21、図23、及び図24についても同様)。
押圧体5(一対の雄ネジ体51,51)が設けられる部分、即ち、軸筒部13について一対の雌ネジ部131,131が設けられる部分は、特に限定されない。図18では、軸筒部13の上下方向における中心部に押圧体5が設けられているが、押圧体5は、軸筒部13の上端部寄りや下端部寄りに設けることも可能である(図示せず)。
もっとも、後述する調整体6の位置を考慮すると、押圧体5は、図18に示すように、軸筒部13の上下方向における中心部及びその近傍に設けられることが好ましい。
なお、上記では、押圧体5の端部(雄ネジ体51の頭部512)が軸体3の周面部と点接触する場合を例示したが、押圧体5の端部(雄ネジ体51の頭部512)が軸体3の周面部と面接触する構成であってもよい。
押圧体5と軸体3の周面部の接触状態は、押圧体5の形状及び軸体3の周面部の形状の相関関係によって決定される。
押圧体5を軸体3の周面部に面接触させるため、押圧体5の形状を軸体3の周面部の形状に合わせて適宜変更することもできるし、軸体3の周面部の形状を押圧体5の形状に合わせて適宜変更することもできる。
押圧体5として上記雄ネジ体51を用いる場合、その頭部512の形状が、図19(a)に示すように略円錐台状であってもよく、図19(b)に示すように略半球状であってもよい。
例えば、図19(a)に示すような略円錐台状の頭部512を有する雄ネジ体51を用いる場合、図11(b)に示すような断面視略台形状の凹部31を有する軸体3を用いることにより、図20に示すように、雄ネジ体51の頭部512と軸体3の凹部31を面接触させることができる。また、図19(b)に示すような略半球状の頭部512を有する雄ネジ体51を用いる場合、図11(a)に示すような断面視略弧状の凹部31を有する軸体3を用いることにより、雄ネジ体51の頭部512と軸体3の凹部31を面接触させることができる。
上述のように、本発明では、押圧体5によって軸体3を押圧することにより、軸体3と軸筒部13を一体化することができるだけでなく、その押圧力を強くすることにより、軸筒部13の傾き、即ち、第1取付面部15と水平面とが成す角度αが固定される。そのため、軸筒部13が所定の傾きを維持したまま第1羽体1を回動させることができる。
本発明では、押圧体5による軸体3の押圧を解除することにより、軸筒部13の傾きを再び変更可能となるため、容易に角度αの調整をすることができる。従って、第1取付面部15を様々な角度の傾斜面Aに取り付けることができる。
なお、本発明において押圧体5の形態は、上述した一対の雄ネジ体51,51に限定されない。例えば、図21に示すように、押圧体5は、一本の雄ネジ体51から構成されていてもよい。
この例では、挿入口部14は、その水平断面形状が、上端から下端の間において部分的に狭くなっている。つまり、挿入口部14は、部分的に方向Z2に突出した凸部133を有する。
雄ネジ体51は、上述したように、軸筒部13の内部空間に進退可能に構成されている。そのため、雄ネジ体51を軸筒部13の内部空間に進出させることにより、押圧体5(雄ネジ体51)及び凸部133の先端面が軸体3の周面部と当接し、軸体3と軸筒部13を一体化することができる。また、雄ネジ体51を軸体3に強く押圧することにより、上述の実施形態と同様に、軸筒部13の傾きを固定することができる。
本変形例においても、押圧体5による軸体13の押圧を解除することにより、容易に第1取付面部15の傾きを調整することができる。
<調整体>
本発明では、蝶番10にさらに調整体6を設けることが好ましい。調整体6は、押圧体5によって軸体3を押圧した状態(即ち、軸体3と軸筒部13を一体化した状態)において、押圧体5と協働して、軸筒部13の軸体3に対する傾斜状態を確実に固定する。さらに、調整体6は、軸筒部13の傾き変更にも寄与する。
調整体6は、例えば、軸体13の周面部を一方向に押圧する部材である。以下、調整体6の一態様について具体的に説明する。
図13に示すように、軸筒部13は、上述した一対の第1雄ネジ体51,51が螺合される一対の雌ネジ部131,131に加え、軸筒部13の外面から内面にかけて貫通した別の雌ネジ部132を有する。
別の雌ネジ部132は、本発明の調整体6が螺合される部分であり、本実施形態では、雌ネジ部131の上方及び下方に1つずつ(計2つ)設けられている。なお、上下の雌ネジ部132と、雌ネジ部131とは、図示例のように、上下方向に直線状に並んで設けられいることが好ましい。
調整体6は、図22に示すように、別の雌ネジ部132に螺合する螺合部61と該螺合部61の先端に設けられた頭部62と、を有する部材である。図22では、調整体6の螺合部61は、上述した雄ネジ体51の螺合部511よりもやや短く形成されている。調整体6の頭部62は、例えば、平坦状に形成されている。もっとも、調整体6の頭部62についても、上述した雄ネジ体51の頭部512と同様に、様々な形状に変更することが可能であり、例えば、調整体6の頭部62は、略円錐状、略半球状などに形成されていてもよい(図示せず)。
押圧体5によって軸体3を押圧したまま、調整体6の螺合部61を別の雌ネジ部132に螺合すると共に、その頭部62で軸体3の周面部を一方向に押圧することにより、押圧体5によって軸体3を押圧したまま、軸筒部13の傾きを変えることができる。
具体的には、図18に示すように、調整体6は、軸筒部13の別の雌ネジ部132に螺合される。この際、調整体6の頭部62が軸筒部13の内部空間に臨み出ない程度に調整体6の突出量を調整しておく。押圧体5によって軸体3の周面部が押圧され且つ第1取付面部15と水平面とが成す角度αが90°である状態から、押圧体5の下方に位置する調整体6を軸筒部13の内部空間に進出させ、軸体3の周面部を方向Z1に押圧する。すると、図23(a)に示すように、挿入口部14の上端部が方向Z2に寄り且つ挿入口部14の下端部が方向Z1に寄る。その結果、軸筒部13が軸体3の軸心方向に対して傾斜し、それと同調して第1取付面部15が水平面に対して傾き、角度αを90°よりも小さく(図23(a)では、約80°)することができる。この状態においては、軸筒部13は、押圧体5、下方の調整体6及び軸筒部13の上端(又は下端)の少なくとも3点で、傾斜状態が固定されている。
他方、図18に示す状態から、押圧体5(一対の第1雄ネジ体51,51)の上方に位置する調整体6を軸筒部13の内部空間に進出させ、軸体3の周面部を方向Z1に押圧する。すると、図23(b)に示すように、挿入口部14の上端部が方向Z1に寄り且つ挿入口部14の下端部が方向Z2に寄る。その結果、軸筒部13が軸体3の軸心方向に対して傾斜し、それと同調して第1取付面部15が水平面に対して傾き、角度αを90°よりも大きく(図23(b)では、約100°)することができる。この状態においては、軸筒部13は、押圧体5、上方の調整体6及び軸筒部13の下端(又は上端)の少なくとも3点で、傾斜状態が固定されている。
このように、本実施形態では、2つの調整体6を用いることにより、押圧体5による軸体3の押圧を維持したまま、第1羽体1の第1取付面部15の水平面に対する角度αを例えば90°±10°の範囲内で調整することができる。さらに、押圧体5のみで軸筒部13の傾斜状態を固定する場合に比して、上下方向において離れた押圧体5と調整体6とを軸体3に押圧することにより、軸筒部13の傾斜状態を確実に固定できる。
軸体3が押圧体5によって強く押圧されている結果、調整体6を進出させようとしても軸筒部13が動かない場合には、押圧体5による軸体3の押圧力を少し緩めることが好ましい。
なお、調整体6が設けられる部分、即ち、軸筒部13の別の雌ネジ部132が設けられる部分は、特に限定されない。図18では、押圧体5(一対の雄ネジ体51,51)の上方と下方の2カ所に調整体6が設けられるが、調整体6は押圧体5の上方又は下方の1カ所にのみ設けられていてもよい(図示せず)。即ち、調整体6は、押圧体5の上方及び下方のうち少なくとも何れか一方に設けられる。
調整体6は、押圧体5よりも十分に離れた位置に設けられることが好ましい。調整体6を押圧体5よりも上下方向に十分に離して設けることにより、比較的小さな力で調整体6を進出させて軸筒部13の傾きを変更できる。本実施形態のように、軸筒部13の上下方向における中心部に押圧体5が設けられている場合、調整体6は、図18に示すように、軸筒部13の上端部近傍及び下端部近傍に設けられることが好ましい。
上述の実施形態では、軸体3の周面部を一方向に押圧する調整体6を例示している。しかし、調整体6の形態は、上述の実施形態に限定されず、押圧体5による軸体3の押圧を維持したまま軸筒部13の傾きを変更可能である限り、変更することもできる。
例えば、図24に示すように、調整体6は、軸体3に形成された雌ネジ部311に螺合した1本の長い雄ネジから構成されていてもよい。この雌ネジ部311は、好ましくは、軸体3の軸心方向に対して直交する方向に穿設される。また、図24に示すように、軸筒部13には、調整体6の遊嵌される貫通孔139が対向して設けられる。この貫通孔139の内径は、調整体6の直径よりも十分に大きい。また、調整体6の両端部には、前記貫通孔139よりも径大な頭部619が形成されている。かかる長い雄ネジからなる調整体6を用いた場合、その調整体6を回転させることよって、調整体6が設けられた部分において軸筒部13が軸体3に対して左右に動き、押圧体5によって軸体3を押圧したまま、軸筒部13の傾斜角度を変更できる。なお、軸筒部13が軸体3に対して傾斜した際には、軸心方向と直交する方向において軸体3に貫通螺合された調整体6も傾斜するが、軸筒部13の貫通孔139は調整体6よりも十分に大きいので、調整体6が貫通孔に干渉して動かなくなることはない。
また、上述の実施形態では、図18に示すように、調整体6が、押圧体5の上方及び下方に1つずつ設けられているが、対向して一対設けられていてもよい。例えば、押圧体5の上方において、対向して一対の調整体が設けられていてもよい(図示せず)。また、押圧体5の下方において、対向して一対の調整体が設けられていてもよい(図示せず)。このように一対の調整体が軸筒部13に設けられていることにより、調整体を対向する2方向から軸体3に対して出退させることができる。このように調整体を対向して一対設けることにより、軸筒部13の軸体3に対する傾斜角度の微調整を容易に行うことができる。図24に示すような長い雄ネジを軸体3に螺合させた態様の調整体6についても、同様に、軸筒部13傾斜角度の微調整を容易に行うことができる。
<蝶番の取付方法>
本発明の蝶番10は、図1に示すように、傾斜面Aと鉛直面Bに跨がって取り付けることができる。
具体的には、蝶番10の第2羽体2の第2取付面部24を鉛直面Bに当接させると共に、第2羽体2の貫通孔7に固定部材を挿通することにより、第2羽体2を鉛直面Bに取り付ける。次に、傾斜面Aの傾きに合わせて第1羽体1の軸筒部13を傾斜させ、第1取付面部15と傾斜面Aが平行となるようにし、その状態を押圧体5を用いて固定する。そして、第1取付面部15と傾斜面Aを当接させると共に、第1羽体1の貫通孔7に固定部材を挿通することにより、第1羽体1を傾斜面Aに取り付ける。このようにして、蝶番10を取り付けることにより、傾斜面Aと鉛直面Bが円滑に開閉可能となる。
なお、第1羽体1を傾斜面Aに取り付けた後、第2羽体2を鉛直面Bに取り付けることも可能である。
本発明の蝶番10は、建物の出入口や通路などに配置される、ドアやパーティションなどの仕切部材に取り付けて使用できる。かかる蝶番10を取り付けたドアなどは、円滑に開閉できる。
なお、本明細書では、便宜的に、蝶番10を傾斜面Aと鉛直面Bに跨がって取り付けることを前提として説明を行ったが、本発明の蝶番10は、第1取付面部15と水平面との成す角度αを90°にしたまま固定することもできるため、鉛直面同士に跨がって取り付けることも可能である(図示せず)。また、本発明の蝶番10は、傾斜面同士に跨がって取り付けることも可能である(図示せず)。
このように、本発明の蝶番について、様々な形態を説明したが、本発明は上述した形態に限定されず、本発明の意図する範囲で種々の変更を行うことが可能である。
例えば、特に図示しないが、1つの軸筒部が第1本体部の上端部又は下端部に設けられた第1羽体と、1つの軸受部が第2本体部の下端部又は上端部に設けられた第2羽体と、を有する蝶番に変更することも可能である。
10…蝶番、1…第1羽体、11…第1本体部、12…第1架設部、13…軸筒部、131…雌ネジ部、132…別の雌ネジ部、14…軸筒部の挿入口部、15…第1取付面部、2…第2羽体、21…第2本体部、22…軸受部、23…軸受部の挿入口部、24…第2取付面部、3…軸体、31…凹部、4…スペーサー、5…押圧体、51…雄ネジ体、6…調整体、7…貫通孔、Z…軸筒部が傾動する方向

Claims (3)

  1. 第1取付面部と、挿入口部を有する軸筒部と、を有する第1羽体と、
    第2取付面部と、軸受部と、を有する第2羽体と、
    前記軸筒部の挿入口部に挿通され、且つ、前記軸受部によって保持された軸体と、を具備し、
    前記挿入口部が、前記軸体の軸心方向に対する前記軸筒部の傾動を許容する形状を有しており、
    前記軸筒部には、前記軸体の周面部を押圧し且つ軸筒部の軸体に対する傾斜状態を固定する、押圧体が設けられている、蝶番。
  2. 前記軸体の周面部に、前記押圧体の端部が当接する凹部が形成されている、請求項1に記載の蝶番。
  3. 前記軸筒部の、前記押圧体の上方及び下方のうち少なくとも何れか一方に調整体が設けられており、
    前記押圧体が前記軸体の周面部を押圧した状態において、前記調整体によって前記軸筒部の前記軸体の軸心方向に対する傾きを変更可能である、請求項1または2に記載の蝶番。
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