以下、本発明に係る測定システムおよび測定システム用プログラムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す測定システム100は、「測定システム」の一例であって、電力計1、携帯情報端末2およびデータサーバ3を備え、導電路を介して負荷に供給されている電力量についての測定処理および測定結果の報知処理、その導電路に設置されている電力量計の計量値が正確であるか否かを特定可能な情報の報知処理、および「測定結果データ」を生成する処理などを実行することができるように構成されている。なお、以下の説明においては、一例として、導線La,Lbの単相二線式の電源ラインL(単相二線式の導電路)に電力量計Mが設置され、この電源ラインLを介して負荷に電力が供給されているものとする。
一方、電力計1は、「第1の装置」および「装置A」に相当して携帯情報端末2と相俟って「測定システム」を構成すると共に、単体でも「測定システム」を構成する。この電力計1は、電圧測定部11V、電流測定部11A、通信部12、操作部13、表示部14、スピーカ15、処理部16および記憶部17を備え、電力量(瞬時電力量)や、その積算値(積算電力量)などの測定、および測定結果の報知を実行することができるように構成されている。
電圧測定部11Vは、「電圧測定部」に相当し、一例として、測定ケーブルを介して電源ラインL(導線La,Lb)に接続されて導線La,Lb間に印加されている電圧値を測定し、測定結果を示す電圧値データDvを出力する。なお、電圧測定部11Vのような「接触式電圧測定部」に代えて、電源ラインL(導線La,Lb)に対して非接触(金属非接触)で電圧を測定する「非接触式電圧測定部」を備えて構成することもできる。電流測定部11Aは、「電流測定部」に相当し、導線Laをクランプした状態のクランプセンサを用いて導線Laを流れている電流の電流値を測定し、測定結果を示す電流値データDaを出力する。
通信部12は、一例として、ブルートゥース(Bluetooth :登録商標)規格などの近距離無線通信規格に準ずる無線通信が可能な通信アダプタで構成されている。この通信部12は、処理部16の制御に従い、携帯情報端末2などの各種無線通信機器との間で各種のデータを送受信する。
操作部13は、「操作部」の一例であって、動作条件(測定条件や、後述する報知条件等)の入力操作が可能な操作スイッチ、測定(積算電力量の演算)の開始/停止を指示する操作スイッチ(「開始スイッチ」および「終了スイッチ」の一例)、および測定値(積算電力量等)をホールドする操作スイッチ(「ホールドスイッチ」の一例)などを備え、スイッチ操作に応じた操作信号を処理部16に出力する。
表示部14は、スピーカ15と相俟って「報知部」を構成し、処理部16の制御に従って動作条件設定画面や測定結果表示画面等の各種の表示画面(図示せず)を表示する。スピーカ15は、処理部16の制御に従って各種の電子音を出力する。
処理部16は、後述するように記憶部17に記憶されている測定システム用プログラムDs1に基づき、電力計1を総括的に制御する。具体的には、後述するように携帯情報端末2から送信された測定環境データDfが通信部12によって受信されたときに、その測定環境データDfに基づいて電源ラインLの種類や電力量計Mの「計器定数」を特定し、電源ラインLの種類に応じて電圧測定部11Vや電流測定部11Aを制御すると共に、特定した「計器定数」に基づいて「第1の値」や「基準積算電力量」を演算する処理を実行する。なお、測定環境データDfに基づいて電源ラインLの種類や「第1の値」または「基準積算電力量」を特定する処理については、後に具体的な例を挙げて詳細に説明する。
また、処理部16は、電圧測定部11Vおよび電流測定部11Aを制御して測定処理を実行させると共に、電圧測定部11Vから出力される電圧値データDv、および電流測定部11Aから出力される電流値データDaを記憶部17に記憶させる。さらに、処理部16は、「演算部」として機能し、上記の電圧値データDvおよび電流値データDaに基づき、電源ラインLを介して負荷に供給されている電力量(瞬時値)を演算して電力量データDwを生成し、生成した電力量データDwを記憶部17に記憶させる。また、処理部16は、電力量データDwに基づき、指定時間内の積算電力量を演算して積算電力量データDtを生成し、生成した積算電力量データDtを記憶部17に記憶させる。
さらに、処理部16は、上記の各演算処理と並行して、通信部12から携帯情報端末2に積算電力量データDtを逐次送信させる。また、処理部16は、電力量データDwや積算電力量データDtの値を表示部14に表示させると共に、積算電力量データDtの値(積算電力量)が規定量に達したときに、その旨を報知する。なお、携帯情報端末2へのデータの送信、表示部14による各種情報の表示、および積算電力量が規定量に達した際に報知する情報などについては、後に具体的な例を挙げて詳細に説明する。
記憶部17は、処理部16が実行する上記の各処理の手順が記録された測定システム用プログラムDs1や、携帯情報端末2から送信される測定環境データDf、並びに上記の電圧値データDv、電流値データDa、電力量データDwおよび積算電力量データDtなどのデータを記憶する。
一方、携帯情報端末2は、「第2の装置」および「装置B」に相当し、前述したように、電力計1と相俟って「測定システム」を構成する。この携帯情報端末2は、一例として、測定システム用プログラムDs2をインストールした既存のタブレット端末、スマートフォンおよびパーソナルコンピュータなどで構成されている。なお、広義には、「タブレット端末」は「タッチパネル等のポインティングデバイスと表示装置とを備えたPDA(携帯情報端末)」を意味し、「スマートフォン」は「PDA(携帯情報端末)の機能が備わった携帯電話」を意味するが、本明細書では、この広義の「タブレット端末」および広義の「スマートフォン」のうちの「各種プログラムのインストールによって任意の機能を付加したり、端末の操作環境や表示環境等をカスタマイズしたりすることができるもの」を「タブレット端末」や「スマートフォン」という。
この場合、本例では、図1に示すように、カメラ21、通信部22a,22b、操作部23、表示部24、スピーカ25、処理部26および記憶部27を備えたスマートフォンで携帯情報端末2が構成されているものとする。なお、実際の携帯情報端末2は、上記の各構成要素21〜27の他に、「スマートフォン」としての機能を実現するための各種の構成要素を備えているが、本願発明についての理解を容易とするために、それらの構成要素についての図示および説明を省略する。
カメラ21は、「撮像部」の一例であって、処理部26の制御に従って撮像処理を実行して撮像データDpを出力する。通信部22aは、前述した電力計1の通信部12と同様にしてブルートゥース等の近距離無線通信規格に準ずる無線通信が可能な通信アダプタで構成されている。この通信部22aは、後述するように、処理部26の制御に従い、電力計1などの各種無線通信機器との間で各種のデータを送受信する。通信部22bは、一例として、携帯電話通信網やインターネット通信網で構成されるネットワークNに接続可能な通信アダプタで構成されて、ネットワークNを介してデータサーバ3などに接続して各種のデータを送受信する。
操作部23は、「操作部」の他の一例であって、表示部24の前面側に配設されたタッチパネルや、携帯情報端末2を「スマートフォン」としての機能させるための各種の操作スイッチを備え、操作に応じた操作信号を処理部26に出力する。表示部24は、一例として液晶表示パネルを備え、スピーカ25と相俟って「報知部」を構成すると共に、処理部26の制御に従って各種の表示画面を表示する。スピーカ25は、処理部26の制御に従って各種の電子音や音声を出力する。
処理部26は、携帯情報端末2を総括的に制御する。具体的には、処理部26は、携帯情報端末2をスマートフォンとして機能させるための基本プログラムに従って各構成要素21〜25などを制御すると共に、後述するように記憶部27に記憶させられている測定システム用プログラムDs2に基づき、電力計1の処理部16と相俟って「報知処理」や「測定結果データの生成処理」を実行する。なお、「報知処理」や「測定結果データの生成処理」については、後に具体的な例を挙げて詳細に説明するが、本例の測定システム100では、上記の電力計1における処理部16が単体で「処理部」として機能する使用形態と、電力計1の処理部16と携帯情報端末2の処理部26とが相俟って「処理部」として機能する使用形態とを任意に選択することが可能となっている。
また、処理部26は、後述するように、測定システム用プログラムDs2に従い、使用者によって入力された情報に基づいて測定環境データDfを生成し、生成した測定環境データDfを通信部22aから電力計1に送信させる。さらに、処理部26は、前述したように電力計1から送信される積算電力量データDt等に基づいて報告書データDrを生成し、生成した報告書データDrを記憶部27に記憶させると共に、使用者からの指示に従って通信部22bおよびネットワークNを介してデータサーバ3に送信する。なお、測定環境データDfや報告書データDrの生成処理、およびデータサーバ3への報告書データDrの送信処理等については、後に詳細に説明する。
記憶部27は、上記した基本プログラムや測定システム用プログラムDs2を記憶すると共に、電力計1から送信される積算電力量データDtや、測定環境データDf、撮像データDpおよび報告書データDrなどを記憶する。なお、測定システム用プログラムDs2やその他の各種データについては、そのすべて、または一部を、携帯情報端末2の内部メモリで構成された記憶部27に代えて、携帯情報端末2に装着された各種のリムーバブルメモリに記憶させることもできる。
この場合、本例の測定システム100では、処理部16が実行する上記の各処理の手順が記録された測定システム用プログラムDs1が単体で「測定システム用プログラム」に相当すると共に、この測定システム用プログラムDs1と携帯情報端末2にインストールされた測定システム用プログラムDs2とが相俟って「測定システム用プログラム」に相当する。
データサーバ3は、一例として、電力計1や携帯情報端末2の使用者(所有者)が報告書データDr等の蓄積を目的として運用しているサーバであって、ネットワークNを介して携帯情報端末2などの各種端末が接続することができるように構築されている。
次に、測定システム100の使用方法について、添付図面を参照して説明する。
この測定システム100では、電力計1を単独で使用して各種の測定・報知処理を実行させる使用形態と、電力計1および携帯情報端末2を組み合わせて(両者を使用して)各種の測定・報知処理を実行させる使用形態とのいずれかを任意に選択して動作させることが可能となっている。したがって、まず、「第1の装置」としての電力計1および「第2の装置」としての携帯情報端末2を組み合わせて使用する形態について説明する。
なお、携帯情報端末2への測定システム用プログラムDs2のインストール、および電力計1の通信部12と携帯情報端末2の通信部22aとの間におけるブルートゥースのペアリングなどについては既に完了しているものとする。また、本例の測定システム100では、データサーバ3がネットワークNに常時接続されているものとする。
まず、電力計1を電源ラインLに設置する。具体的には、図1に示すように、測定ケーブルを介して電源ラインL(導線La,Lb)と電圧測定部11Vとを接続すると共に、電流測定部11Aに接続されているクランプセンサによって導線Laをクランプする。なお、電源ラインLにおける電力量計Mの近傍において上記のように測定ケーブルの接続やクランプセンサによるクランプを行うことができないときには、通信部12,22aの通信可能範囲内において電力量計Mからやや離れた位置に電力計1を設置してもよい。また、電力量計Mをバイパスする導電路が並設されている可能性があるときには、そのような導電路の上流側の電源ラインL、または、そのような導電路が本来の電源ラインLに合流させられた部位に電力計1を設置すればよい。
次いで、電力量計Mを視認できる位置において携帯情報端末2の操作部23を操作して測定システム用プログラムDs2を起動させる。この際に、処理部26は、まず、図4に示す測定結果表示50を表示部24に表示させる。この測定結果表示50には、「測定日時」、「作業担当者名(または、担当者コード)」および「測定場所の名前」などを表示する測定環境情報表示51の表示領域と、図示しないGPSレシーバによって受信したGPS信号に基づいて特定される携帯情報端末2の現在地に対応する地図が表示される測定場所表示52の表示領域と、後述する測定対象像53a〜53c(図5参照)の表示領域と、後述する充足率表示54a〜54c(図5参照)の表示領域と、後述する積算電力量表示55a〜55c(図5参照)の表示領域とが設けられている。
なお、測定システム用プログラムDs2の起動直後においては、図4に示す例とは異なり、測定対象像53aが表示されていない状態となっている。また、測定システム用プログラムDs2の起動直後においては、一例として、同図に示すように、測定対象像53b,53cの表示領域(図5参照)に測定結果表示60が表示されると共に、充足率表示54aに「0%」との文字が表示され、かつ積算電力量表示55aに「0.00Wh」との文字が表示された状態となっている。
この場合、図6に示すように、測定結果表示60は、後述するように電力計1によって演算される積算電力量を示す積算電力量表示61の表示領域と、単位電力量表示62a、充足率表示62bおよび円グラフ表示62cからなる確認用表示62の表示領域とが設けられている。なお、本例では、測定結果表示50内だけでなく、電力計1の表示部14にも測定結果表示60を表示させることが可能となっており、いずれの測定結果表示60においても、常態(通常状態)における背景色(常態における表示部14のバックライト色)が白色に規定されている。
続いて、測定結果表示50を参照しつつ操作部23を操作することにより、一例として、「測定日時」、「作業担当者名(または、担当者コード)」および「測定場所の名前」などを示す文字を入力する。これに応じて、処理部26は、入力された各文字を測定結果表示50の測定環境情報表示51に表示させる。また、処理部26は、図示しないGPSレシーバによって受信したGPS信号に基づいて携帯情報端末2の現在位置を特定し、かつ特定した現在位置の地図データを通信部22bおよびネットワークNを介して図示しないサーバからダウンロードすると共に、地図データに基づく地図を測定場所表示52に表示させる。
次いで、電力量計Mのメインパネルを参照しつつ操作部23を操作することにより、電力量計Mの諸元情報を入力する。具体的には、電力量計Mが設置されている電源ラインLの種類を特定させる情報(「単相二線」、「100V」および「50Hz」などの情報)と、電力量計Mの「計器定数」とを入力する。
この場合、設置されている電力量計Mが誘導形電力量計(機械式電力量計)のときには、例えば「○○○rev/□□kWh」との「計器定数(□□kWhの積層電力量が計量される間に計量用円板が○○○回転することを示した定数)」がメインパネルに記されている。また、設置されている電力量計Mが電子式電力量計のときには、例えば「○○○pulse/□□kWh」との「計器定数(□□kWhの積層電力量が計量される間に計量パルス報知部(LED等)が○○○回点滅動作することを示した定数)」がメインパネルに記されている。したがって、電力量計Mのメインパネルを参照しつつ操作部23を操作して測定対象の電力量計Mの「計器定数」を入力する。
この際に、処理部26は、測定システム用プログラムDs2に従い、入力された情報に基づいて測定環境データDf(「計器定数データ」の一例)を生成し、生成した測定環境データDfを記憶部27に記憶させると共に、通信部22aを制御して電力計1に送信させる。
一方、電力計1では、上記のように携帯情報端末2から送信された測定環境データDfが通信部12によって受信されたときに(「導電路に設置されている電力量計の計器定数を特定可能な計器定数データを取得したとき」の一例)、処理部16は、測定システム用プログラムDs1に従い、受信された測定環境データDfを記憶部17に記憶させ、かつ測定対象の電源ラインLの種類を特定して測定処理の手順を決定すると共に、測定環境データDfに記録されている「計器定数」に基づいて「第1の値」を演算する処理を実行する。
この場合、前述したように、電力量計Mが誘導形電力量計のときには、「○○○rev/□□kWh」との「計器定数」が測定環境データDfに記録され、電力量計Mが電子式電力量計のときには、「○○○pulse/□□kWh」との「計器定数」が測定環境データDfに記録されている。
したがって、処理部16は、記録されている「計器定数」に基づき、電力量計Mが誘導形電力量計であると判別したときには、電力量計Mにおける計量用円板の1回転当りに負荷に供給される積算電力量(計量用円板が1回転する間に計量される積算電力量)を「第1の値」として演算する。また、処理部16は、記録されている「計器定数」に基づき、電力量計Mが電子式電力量計であると判別したときには、電力量計Mにおける計量パルス報知部(LED等の発光体を備えた報知部)の1点滅動作当りに負荷に供給される積算電力量(計量パルス報知部が1点滅動作する間に計量される積算電力量)を「第1の値」として演算する。
なお、本例では、一例として、電力量計Mが誘導形電力量計であるものとして以下に説明する。また、処理部16は、演算した「第1の値(計量用円板の1回転当りに負荷に供給される積算電力量)」を特定可能な情報を含ませて、電力計1による測定処理を開始することが可能となった旨を示す制御データD12を通信部12から携帯情報端末2に送信させる。
さらに、処理部16は、電圧測定部11Vおよび電流測定部11Aを制御して測定処理を実行させると共に、測定結果表示60を表示部14に表示させる。なお、この時点においては、測定結果表示60における積算電力量表示61に「0.00Wh」との文字が表示されると共に、確認用表示62の単位電力量表示62aに上記の「第1の値」が表示され、充足率表示62bに「0%」との文字が表示され、かつ円グラフ表示62cが「0%」を示す表示状態となっている。
また、処理部16は、電圧値データDvおよび電流値データDaに基づく電力量の演算(電力量データDwの生成および記憶)を開始すると共に、図2に示す報知処理30を開始して演算処理の開始を指示する制御データD21が携帯情報端末2から送信されたか否かを監視する(ステップ31)。
これに応じて、携帯情報端末2では、処理部26が、電力計1から送信された制御データD12に基づき、測定処理を開始する準備が整ったと判別して、制御データD12に記録されている「第1の値」を測定結果表示50における測定結果表示60の単位電力量表示62aに表示させると共に、図3に示す報知処理40を開始する。以上により、測定システム100による測定作業を開始する準備が整う。
なお、本例の使用形態とは相違するが、電源ラインLの種類の指定や「計器定数」を入力する上記の処理(測定環境データDfの生成処理)については、電力計1における操作部13の操作によって実行させることもできる。また、指定された(測定環境データDfに記録された)「計器定数」に基づく「第1の値」の演算については、電力計1において実行する構成に代えて、携帯情報端末2において「第1の値」を演算し、演算結果を測定環境データDfに記録して電力計1に転送する構成を採用することもできる。
一方、携帯情報端末2では、上記したように報知処理40を開始した処理部26が、演算処理の開始を指示するスイッチ操作が行なわれたか否かを監視する(ステップ41)。この場合、本例の測定システム100(携帯情報端末2)では、一例として、表示部24に表示されている測定結果表示50における測定結果表示60の充足率表示62bの表示部位(図4に示す例では、「0%」との文字が表示されている部位)に対するタッチ操作が行なわれたときに、携帯情報端末2から電力計1に対して演算処理の開始を指示する制御データD21が送信される構成が採用されている(「積算電力量の演算の開始を指示する開始スイッチ」を「操作スイッチを模した表示(疑似操作スイッチ)」および「タッチパネル」で構成した例)。
また、本例の測定システム100では、報知処理40が開始された状態の携帯情報端末2におけるカメラ21を電力量計M(計量用円板および計量値表示部の部位)に向けることにより、カメラ21から出力されている撮像データDpに基づく測定対象像53aが測定結果表示50に表示されて逐次更新される(測定対象像53aとしてカメラ21のライブ映像が表示される)。
したがって、負荷に対する電力供給に伴って計量用円板が回転している電力量計Mの像を含む測定対象像53aを見ながら、一例として、計量用円板のマーク付与部(例えば、赤色の着色が施された部位)が電力量計Mの真正面に位置したときに、充足率表示62bの表示部位に対するタッチ操作を行う(「開始スイッチが操作されたとき」の一例)。この際に、処理部26は、「開始スイッチ」の操作が行なわれたと判別し(ステップ41)、積算電力量の演算を開始する旨を示す制御データD21を通信部22aから電力計1に送信させる(ステップ42)。
また、電力計1では、上記の制御データD21が通信部12によって受信されたときに、処理部16が、演算処理の開始を指示する制御データD21が携帯情報端末2から送信されたと判別し(「予め規定された開始条件が満たされたとき」の一例:ステップ31)、電圧値データDvおよび電流値データDaに基づいて演算している電力量(電力量データDwの値)に基づく積算電力量の演算(積算電力量データDtの生成および記憶部17への記憶)を開始する。また、処理部16は、積算電力量の演算を開始した旨を報知するブザー音をスピーカ15から出力させると共に、演算した積算電力量に基づく測定結果表示60の表示替え、および積算電力量データDt(演算結果)の携帯情報端末2への送信を実行する(ステップ32)。
具体的には、処理部16は、携帯情報端末2からの上記の制御データD21を受信した時点から電力量データDwの値の積算処理を開始して積算電力量データDtを逐次更新すると共に、積算電力量データDtの値に応じて測定結果表示60の積算電力量表示61や確認用表示62を表示替えする。この場合、処理部16は、上記の「第1の値」に対する積算電力量データDtの割合を演算して確認用表示62における充足率表示62bの文字および円グラフ表示62cのグラフを表示替えする。
一方、携帯情報端末2では、処理部26が、上記のような電力計1への制御データD21の送信に続き、その時点においてカメラ21から出力された撮像データDp(「第1の撮像データ」の一例)を記憶部27に記憶させると共に(「第1の撮像処理」の一例)、測定結果表示50内における上記の測定対象像53aを、保存した撮像データDpの像(「第1の画像」の一例)に固定する(継続的に表示させる:ステップ43)。これにより、図4に示すように、計量用円板におけるマーク付与部が電力量計Mの真正面に位置した状態の測定対象像53aが測定結果表示50に表示された状態となる。
また、処理部26は、電力計1において積算電力量の演算が開始された旨を報知するブザー音をスピーカ25から出力させると共に、電力計1から積算電力量データDt(演算結果)が送信されたか否かを監視する(ステップ44)。
さらに、処理部26は、電力計1から上記したように積算電力量データDtが送信されときに、その積算電力量データDtに応じて測定結果表示60を表示替えする(ステップ45)。なお、測定結果表示50における測定結果表示60の表示替えの態様については、電力計1における処理部16が表示部14に表示させている測定結果表示60と同様のため、詳細な説明を省略する。さらに、処理部26は、電力計1から制御データD12が出力されたか否かを判別し(ステップ46)、制御データD12が出力されていないときに、電力計1から積算電力量データDt(演算結果)が出力されたか否かを再び監視する(ステップ44)。
また、電力計1では、上記したように携帯情報端末2に対して積算電力量データDtを送信した後に(ステップ32)、積算電力量データDtの値(演算結果)が、「第1の値」の中間値(「第1の値」の50%:「第1の値のN倍とは異なる予め規定された第2の値」の一例)に達したか否かを判別する(ステップ33)。この際に、演算した積算電力量が「第1の値」の中間値(50%)に達していないときに、処理部16は、上記のステップ32の処理を再び実行する。また、ステップ32,33の処理を繰り返し実行することで演算した積算電力量が「第1の値」の中間値(50%)に達したときに、処理部16は、撮像処理の実行を指示する制御データD12を通信部12から携帯情報端末2に送信させる(ステップ34)。
また、携帯情報端末2では、電力計1から送信された上記の制御データD12が通信部22aによって受信されたときに、処理部26が、電力計1から制御データD12が出力され(ステップ46)、その制御データD12が「撮像処理の実行を指示する制御データD12」であると判別する(ステップ47)。 この際に、処理部26は、カメラ21を制御して撮像処理(「第3の撮像処理」の一例)を実行させると共に、カメラ21から出力される撮像データDp(「第3の撮像データ」の一例)を記憶部27に記憶させる(ステップ48)。
この場合、充足率表示62bの表示部位を「開始スイッチ」として操作する時点から、カメラ21を電力量計Mにおける計量用円板および計量値表示部の部位に向けた状態を維持することにより、上記のステップ48の撮像処理によって計量用円板におけるマーク付与部とは異なる部位が撮像された撮像データDpが「第3の撮像データ」として記憶部27に記憶されることとなる。この後、処理部26は、上記のステップ44に戻り、電力計1から積算電力量データDtが出力されたか否かを再び監視する。
一方、電力計1では、上記のステップ34において携帯情報端末2に制御データD12を送信した後に、処理部16が、上記のステップ32の処理と同様にして、電圧値データDvおよび電流値データDaに基づいて演算している電力量(電力量データDwの値)に基づく積算電力量の演算(積算電力量データDtの生成および記憶部17への記憶)、演算した積算電力量に基づく測定結果表示60の表示替え、および積算電力量データDtの携帯情報端末2への送信を実行する(ステップ35)。これにより、電力計1の表示部14に表示されている測定結果表示60、および携帯情報端末2の表示部24に表示されている測定結果表示50の測定結果表示60が、処理部16によって演算された積算電力量に応じて逐次更新される。
また、処理部16は、積算電力量データDtの値(演算結果)が、「第1の値」(「第1の値」の100%:「予め指定された第1の値のN倍」の一例であるN=1倍の例)に達したか否かを判別する(ステップ36)。この際に、演算した積算電力量が「第1の値」に達していないときに、処理部16は、上記のステップ35の処理を再び実行する。また、ステップ35,36の処理を繰り返し実行することで演算した積算電力量が「第1の値」に達したときに(「予め規定された報知条件が満たされたときに」の一例)、処理部16は、積算電力量が「第1の値(第1の値のN=1倍)」に達した旨を報知する(ステップ37)。
具体的には、処理部16は、積算電力量が「第1の値」に達したことを報知するブザー音をスピーカ15から出力する(「積算電力量についての予め規定された第1の情報」としての「積算電力量が第1の値のN倍に達したことを特定可能な情報」の一例)。また、処理部16は、図7に示すように、測定結果表示60における充足率表示62bを「100%」との文字に表示替えし、かつ円グラフ表示62cを「100%」に対応させて表示替えすると共に、測定結果表示60の背景色(表示部14のバックライト色)を常態における白色から赤色に変更する(「積算電力量についての予め規定された第1の情報」としての「積算電力量が第1の値のN倍に達したことを特定可能な情報」の他の一例)。
なお、上記のブザー音は短音で構成されており、また、測定結果表示60の背景色も、後述するようにステップ35の処理が再び実行されることによって短時間で常態の白色に復帰される。したがって、電力計1の表示部14を視認したりスピーカ15からの音を認識できる距離に居る者は、上記のブザー音を聞いたり、測定結果表示60の背景色が瞬間的に赤色に変更させるのを見たりすることで、電力計1によって演算された積算電力量が「第1の値」に達したことを正確かつ容易に認識することができる。
また、処理部16は、演算した積算電力量が「第1の値」のN=1倍に達したことを報知する制御データD12を通信部12から携帯情報端末2に送信させた後に(ステップ38)、上記のステップ35に戻り、電圧値データDvおよび電流値データDaに基づいて演算している電力量(電力量データDwの値)に基づく積算電力量の演算(積算電力量データDtの生成および記憶部17への記憶)、演算した積算電力量に基づく測定結果表示60の表示替え、および積算電力量データDtの携帯情報端末2への送信を実行する。
この結果、表示部14における確認用表示62の充足率表示62bが「0%」との文字に表示替えされ、かつ円グラフ表示62cが「0%」に対応して表示替えされてその背景色(表示部14のバックライト色)が赤色から白色に復帰させられた後に、処理部16によって順次演算される積算電力量によって測定結果表示60が再び更新される。また、本例の電力計1では、演算される積算電力量が「第1の値」のN倍(2倍、3倍・・)に達する都度、上記のステップ37,38の処理が実行されて、「第1の値」のN倍に達した旨が電力計1において報知される。これにより、電力計1の表示部14を視認したりスピーカ15からの音を認識できる距離に居る者は、上記のブザー音を聞いたり、測定結果表示60の背景色が瞬間的に赤色に変更させるのを見たりすることで、電力計1によって演算された積算電力量が「第1の値」のN倍に達したことを繰り返し認識することができる。
一方、携帯情報端末2では、電力計1において積算電力量が「第1の値」のN=1倍に達したと判別されたステップ36の直前に実行されたステップ35によって送信された積算電力量データDt(演算結果)を受信したとき(すなわち、電力計1によって演算された積算電力量が「第1の値」の100%に達したとき)に(ステップ44)、処理部26が、積算電力量が「第1の値」に達したことを報知するブザー音をスピーカ25から出力させる(「積算電力量についての予め規定された第1の情報」としての「積算電力量が第1の値のN倍に達したことを特定可能な情報」のさらに他の一例)。
また、処理部26は、その積算電力量データDtの値(演算結果)に基づき、測定結果表示50における測定結果表示60の充足率表示62bを「100%」との文字に表示替えし、かつ円グラフ表示62cを「100%」に対応させて表示替えすると共に(ステップ45)、電力計1による上記のステップ38によって送信された制御データD12に従って、測定結果表示60の背景色を常態における白色から赤色に変更する(「積算電力量についての予め規定された第1の情報」としての「積算電力量が第1の値のN倍に達したことを特定可能な情報」のさらに他の一例)。
さらに、処理部26は、電力計1からの制御データD12が「積算電力量が第1の値に達したことを報知する制御データ」である(撮像処理の実行を指示する制御データではない)と判別し(「報知条件が満たされたとき」の一例:ステップ47)、カメラ21を制御して撮像処理を実行させ、カメラ21から出力された撮像データDp(「第2の撮像データ」の一例)を記憶部27に記憶させる(第2の撮像処理の一例:ステップ49)。
また、処理部26は、ステップ49の処理として、図5に示すように、測定結果表示50における上記の測定結果表示60に代えて、上記のステップ48において記憶部27に記憶させた撮像データDp(第3の撮像データ)に基づく測定対象像53b(「第3の画像」の一例)、およびステップ49において記憶部27に記憶させた撮像データDp(第2の撮像データ)に基づく測定対象像53c(「第2の画像」の一例)を前述した測定対象像53aと並べて測定結果表示50に表示させると共に、充足率表示54b,54cに、「50%」、「100%」の文字をそれぞれ表示させ、かつ積算電力量表示55b,55cに、対応する積算電力量データDtの値を示す文字をそれぞれ表示させて、この報知処理40を終了する。
この場合、上記のステップ41において「開始スイッチの操作が行なわれた」と判別した時点、すなわち、電力量計Mの計量用円板におけるマーク付与部が電力量計Mの真正面に位置した時点(以下、「第1の時点」ともいう)から、上記のステップ47において「電力計1によって演算された積算電力量が第1の値に達した旨を示す制御データD21が送信された」と判別した時点(以下、「第2の時点」ともいう)まで電力量計Mによって積算電力量が正確に計量されていた場合には、電力量計Mの計量用円板が第1の時点から第2の時点までの間で正確に1回転する。
したがって、電力量計Mによって積算電力量が正確に計量されていた場合には、第1の時点においてカメラ21によって撮像された撮像データDpに基づく測定対象像53a(第1の画像)、および第2の時点においてカメラ21によって撮像された撮像データDpに基づく測定対象像53c(第2の画像)の双方において、計量用円板のマーク付与部が電力量計Mの真正面(中央部)に位置した状態となる。
これに対して、上記の第1の時点から第2の時点までの間に電力量計Mによって計量される積算電力量が、電力計1によって測定される正しい積算電力量よりも少ない状態であったときには、第1の時点から第2の時点までの間で計量用円板の回転量が1回転に満たない状態となる。かかる状態では、第1の時点においてカメラ21によって撮像された撮像データDpに基づく測定対象像53a(第1の画像)において計量用円板のマーク付与部が真正面(中央部)に位置した状態となるものの、第2の時点においてカメラ21によって撮像された撮像データDpに基づく測定対象像53c(第2の画像)では、計量用円板のマーク付与部が真正面(中央部)に位置していない状態(回転方向の上流側に位置した状態、または、測定対象像53c内に存在していない状態」)となる。
また、上記の第1の時点から第2の時点までの間に電力量計Mによって計量される積算電力量が、電力計1によって測定される正しい積算電力量よりも多い状態であったときには、第1の時点から第2の時点までの間で計量用円板の回転量が1回転よりも多い状態となる。かかる状態では、第1の時点においてカメラ21によって撮像された撮像データDpに基づく測定対象像53a(第1の画像)において計量用円板のマーク付与部が真正面(中央部)に位置した状態となるものの、第2の時点においてカメラ21によって撮像された撮像データDpに基づく測定対象像53c(第2の画像)では、計量用円板のマーク付与部が真正面(中央部)に位置していない状態(回転方向の下流側に位置した状態、または、測定対象像53c内に存在していない状態」)となる。
したがって、電力計1によって測定された積算電力量が「第1の値」に達した時点において携帯情報端末2の表示部24(測定結果表示50)に測定対象像53a,53cが表示されることにより、両測定対象像53a,53c内の計量用円板の像におけるマーク付与部の位置に基づいて、電力量計Mによる計量値が正確であるか否かを正確かつ容易に把握することができる。
なお、本例の測定システム100では、前述したように、電力計1によって測定された積算電力量が「第1の値の」中間値(50%)に達した時点(以下、「第3の時点」ともいう)において電力計1からの制御データD12に応じてカメラ21によって撮像された撮像データDpに基づく測定対象像53b(第3の画像)が測定対象像53a,53cと並んで測定結果表示50に表示されている。この場合、上記の第1の時点から第2の時点までの間で電力量計Mによって積算電力量が正確に計量されていたとしても、第3の時点においては、電力量計Mの計量用円板が第1の時点から1/2回転だけ回転させられた状態であったため、「第3の画像」としての測定対象像53bでは、計量用円板のマーク付与部が撮像されない状態となる。
したがって、測定結果表示50内に表示されている測定対象像53a〜53cを参照して、計量用円板が正確に回転させられてマーク付与部が撮像されるべきタイミングで撮像された画像(測定対象像53a,53c)には、マーク付与部が正確に撮像され、計量用円板が正確に回転させられてマーク付与部が撮像されるべきではないタイミングで撮像された画像(測定対象像53b)には、マーク付与部が正確に撮像されていない状態であることを確認することで、電力計1や携帯情報端末2が正確に動作していた(測定処理や報知処理が正確に実施されていた)ことを把握することができる。
また、本例の測定システム100では、携帯情報端末2の表示部24(測定結果表示50)に測定対象像53a,53cを並べて表示させることで、電力計1によって測定された積算電力量が「第1の値」の値のN=1倍に達したことを報知するだけでなく、前述したように、電力計1の処理部16によって実行された報知処理30のステップ37においてスピーカ15からブザー音が出力され、かつ表示部14に表示されている測定結果表示60の背景色(表示部14のバックライト色)が常態の白色から赤色に変更されることで「積算電力量が第1の値のN倍に達したこと」が報知されると共に、携帯情報端末2の処理部26によって実行された報知処理40のステップ45(第1の値と等しい積算電力量データDtが電力計1から送信された時点において実行されるステップ45)においてスピーカ25からブザー音が出力され、かつ表示部24(測定結果表示50)に表示されている測定結果表示60の背景色が常態の白色から赤色に変更されることで「積算電力量が第1の値のN倍に達したこと」が報知される。
したがって、第1の時点から第2の時点までの間に電力量計Mによって積算電力量が正確に計量されていた場合には、ブザー音が出力され、かつ測定結果表示60の背景色が赤色に変更された時点(第2の時点)において計量用円板のマーク付与部が電力量計Mの真正面に位置した状態となる。このため、ブザー音が出力され、かつ測定結果表示60の背景色が赤色に変更された時点(第2の時点)において計量用円板のマーク付与部が電力量計Mの真正面に位置しているか否かに基づき、電力量計Mが積算電力量を正確に計量していたか否かを正確かつ容易に把握することができる。以上により、測定作業(電力量計Mの動作確認作業)が完了する。
なお、電力量計Mが誘導形電力量計であったときの例について説明したが、電力量計Mが電子式電力量計のときには、上記の例における計量用円板のマーク付与部の位置による判断に代わり、電力量計Mの計量パルス報知部(LED等の発光部)の点灯状態によって電力量計Mが積算電力量を正確に計量していたか否かを判断すればよい。
具体的には、「第1の値」としての「計量パルス報知部の1点滅動作当りに負荷に供給される積算電力量」の指定(演算)が完了している状態において、電力量計Mの計量パルス報知部が点灯したタイミングに合わせて「開始スイッチ」を操作する(本例では、測定結果表示60における充足率表示62bの表示部位に対するタッチ操作を行う)。この際には、上記の例のときと同様にして、電力計1による積算電力量の演算が開始されると共に、計量パルス報知部が点灯した状態の像がカメラ21によって撮像されて表示部24(測定結果表示50)に測定対象像53aが表示される。
また、電力計1によって演算される積算電力量が「第1の値」のN=1倍に達したときには、電力計1および携帯情報端末2の双方においてその旨が報知される。この際に、電力量計Mによって積算電力量が正確に計量されていた場合には、計量パルス報知部が点灯した状態の像がカメラ21によって撮像されて表示部24(測定結果表示50)に測定対象像53cが表示される。したがって、電力量計Mが誘導形電力量計であったときの上記の例と同様にして、これらの情報に基づき、電力量計Mによって積算電力量が正確に計量されていたか否かを正確かつ容易に把握することができきる。
一方、本例の測定システム100では、上記の作業を完了したときに、携帯情報端末2によって作業報告書を作成することが可能となっている。具体的には、操作部23に対する操作によって報告書の作成を開始するように指示されたときに、処理部26は、測定システム用プログラムDs2に従い、図5に示す状態の測定結果表示50のデータを報告書データDrとして記憶部27に記憶させる。なお、本例では、測定結果表示50における各表示項目のレイアウト等を変更せずに報告書データDrを生成するものとするが、必要に応じて各表示項目のレイアウトや大きさを変更したり、任意の表示項目を変更したりして報告書データDrを生成してもよい。
次いで、処理部26は、生成した報告書データDrを通信部22bおよびネットワークNを介してデータサーバ3に送信する。これにより、データサーバ3に接続可能な図示しないパーソナルコンピュータを使用してデータサーバ3から報告書データDrをダウンロードし、測定結果表示50を表示させたり、印刷装置から印刷したりすることにより、その測定結果表示50における測定対象像53a〜53c等に基づき、電力量計Mが積算電力量を正確に計量していたか否かを正確かつ容易に把握することができる。
また、本例の測定システム100では、前述したように、電力計1および携帯情報端末2を組み合わせて(両者を使用して)各種の測定・報知処理を実行させる使用形態だけでなく、電力計1を単独で使用して各種の測定・報知処理を実行させることもできる。なお、前述した使用形態における動作と同様の動作については、詳細な説明を省略する。
まず、電力計1の操作部13を操作して測定システム用プログラムDs1を起動させる。次いで、電力量計Mのメインパネルを参照しつつ操作部13を操作することにより、電力量計Mの諸元情報を入力する。この際に、処理部16は、入力された諸元情報における「計器定数」に基づいて「第1の値」を演算する処理を実行する。続いて、前述した使用形態の例のときと同様にして、電力計1を電源ラインLに設置する。これにより、電力計1による測定作業を開始する準備が整う。
次いで、操作部13を操作して図8に示す報知処理70を開始させる。この報知処理70では、処理部16は、電圧測定部11Vおよび電流測定部11Aを制御して測定処理を実行させると共に測定結果表示60を表示部14に表示させた後に、操作部13の開始を指示する操作スイッチ(「開始スイッチ」の一例)が操作されたか否かを監視する(ステップ71)。
この際に、電力量計Mにおける計量用円板のマーク付与部が真正面に位置したとき(または、計量パルス報知部が点灯したとき)に開始スイッチを操作することにより、処理部16は、開始を指示する操作スイッチが操作されたと判別し(「開始スイッチが操作されたとき」の一例)、電圧値データDvおよび電流値データDaに基づく電力量の演算(電力量データDwの生成および記憶)、および電力量データDwの値に基づく積算電力量の演算(積算電力量データDtの生成および記憶)を開始すると共に、積算電力量データDtの値に応じて測定結果表示60を表示替えする(ステップ72)。
続いて、処理部16は、ホールドスイッチ(「開始スイッチ」の一例)が操作されたか否かの判別(ステップ73)、演算した積算電力量が「第1の値」のN倍(本例では、N=1,2・・倍)に達したか否かの判別(ステップ74)、および停止を指示する操作スイッチ(停止スイッチ)が操作されたか否かの判別(ステップ75)を順次実行し、上記のステップ72に戻って電力量データDwや積算電力量データDtの生成および記憶、並びに積算電力量データDtの値に応じた測定結果表示60の表示替えを実行する。
また、ステップ72,73〜75の各処理を繰り返し実行することで、ステップ72において演算した積算電力量が「第1の値」のN=1倍に達したときに(「予め規定された報知条件が満たされたときに」の一例:ステップ74)、処理部16は、積算電力量が「第1の値のN倍)」に達した旨を報知させる(ステップ76)。
この際には、前述した使用形態の例のときと同様にして、積算電力量が「第1の値」に達したことを報知するブザー音がスピーカ15から出力される(「積算電力量についての予め規定された第1の情報」としての「積算電力量が第1の値のN倍に達したことを特定可能な情報」の一例)。また、測定結果表示60における充足率表示62bが「100%」との文字に表示替えされ、かつ円グラフ表示62cが「100%」に対応させて表示替えされると共に、測定結果表示60の背景色が常態における白色から赤色に変更される(「積算電力量についての予め規定された第1の情報」としての「積算電力量が第1の値のN倍に達したことを特定可能な情報」の他の一例)。
この場合、電力量計Mが積算電力量を正確に計量しているときには、上記のブザー音の出力および測定結果表示60の表示替えが行なわれた時点において、計量用円板のマーク付与部が電力量計Mの真正面に位置する(または、計量パルス報知部が点灯する)。したがって、上記のブザー音の出力や測定結果表示60の表示替えと、計量用円板のマーク付与部が電力量計Mの真正面に位置する(または、計量パルス報知部が点灯する)タイミングとが同期していた場合には、電力量計Mが積算電力量を正確に計量していると判別できる。これに対して、上記のブザー音の出力や測定結果表示60の表示替えと、計量用円板のマーク付与部が電力量計Mの真正面に位置する(または、計量パルス報知部が点灯する)タイミングとが同期していない場合には、電力量計Mが積算電力量を正確に計量していないと判別できる。
一方、処理部16は、ステップ76の報知処理に続き、停止スイッチが操作されていないと判別したときには(ステップ75)、上記のステップ72,73〜75の各処理を再び繰り返し実行する。これにより、ステップ27において演算した積算電力量が「第1の値」のN倍(Nは、各自然数)に達したときに(ステップ74)、積算電力量が「第1の値」のN=1倍に達したときと同様にして、その旨が報知される(ステップ76)。したがって、使用者は、ブザー音の出力や測定結果表示60の表示替えと、計量用円板のマーク付与部が電力量計Mの真正面に位置する(または、計量パルス報知部が点灯する)タイミングとが同期しているか否かを繰り返し確認することができる。
この際に、上記のタイミングのずれが僅かなずれであったとしても、両タイミングのずれを繰り返し確認しているうちに、そのずれ量が徐々に大きくなる。したがって、両タイミングのずれ量がある程度大きくなり、タイミングが不一致であることを確信したときには、計量用円板のマーク付与部が電力量計Mの真正面に位置する(または、計量パルス報知部が点灯する)タイミングに合わせて操作部13のホールドスイッチを操作する。なお、このホールドスイッチの操作については、両タイミングの一致/不一致を複数回に亘って確認した後に限定されず、開始スイッチの操作後の任意の時点において実施することができる。
このホールドスイッチが操作されたときに(ステップ73)、処理部16は、「報知条件」が満たされたと判別し、まず、その時点において演算した積算電力量(積算電力量データDt:「開始スイッチが操作された時点からホールドスイッチが操作された時点までの間の積算電力量」の一例)をホールドする(ステップ77)。次いで、処理部16は、ホールドした積算電力量と、「第1の値」に基づく積算電力量(電力量計Mにおいて計量されているべき積算電力量:「第1の値のN倍の値」の一例)との「差」を演算すると共に、演算した「差」の「第1の値に基づく積算電力量」に対する割合(「第1の値」を100%としたときの「差」の割合)を演算する(ステップ78)。
具体的には、一例として、計量用円板の3回転(または、計量パルス報知部の3回の点滅動作)に亘って測定処理を行った時点においてホールドスイッチが操作されたときには、ステップ77において、この3回転(または、3回の点滅動作)の間に電力量データDwの値が積算された積算電力量データDtがホールドされる。この際に、処理部16は、「計器定数」に基づいて算出した「第1の値」を3倍した値を「電力量計Mにおいて計量されるべき値」として算出すると共に、算出した値と、積算電力量データDtの値との差、および算出した値に対する「差」の割合とを演算する。
次いで、処理部16は、上記のステップ78の算出結果(「相違量を特定可能な第2の情報」の一例)を表示部14に数値で表示させる(算出結果の報知:ステップ79)。これにより、電力量計Mが正確に計量を行っていた場合(上記の両タイミングのずれが勘違いであったとき)には、例えば「0.0Wh 0.0%」との数値が表示部14に表示される。これに対して、電力量計Mの計量値が実際の積算電力量よりも少なかった場合には、一例として、「−○○.○Wh −○.○%」との数値が表示部14に表示され、電力量計Mの計量値が実際の積算電力量よりも多かった場合には、一例として、「+○○.○Wh +○.○%」との数値が表示部14に表示される。
したがって、ステップ79において表示部14に表示される算出結果を参照することにより、電力量計Mが正確に計量しているか否か、および不正確である場合には、どの程度の計量ずれが生じているかを正確かつ容易に把握することができる。この後、処理部16は、操作部13の停止スイッチが操作されたときに(ステップ75)この報知処理70を終了する。これにより、電力計1を単独で使用した測定作業が完了する。
なお、上記の報知処理70におけるステップ73,77〜79の各処理については、電力計1および携帯情報端末2を組み合わせて使用する前述した使用形態において、電力計1および携帯情報端末2のいずれか、または双方において同様の処理を実行させる構成を採用することもできる。このような構成を採用することで、上記の報知処理70の実行時と同様にして、電力量計Mが正確に計量しているか否か、および不正確である場合には、どの程度の計量ずれが生じているかを正確かつ容易に把握することができる。
このように、この電力計1では、処理部16が、報知処理70において、「開始条件」が満たされたときに(ステップ71)積算電力量の演算を開始すると共に(ステップ72)、積算電力量が予め指定された「第1の値」のN倍に達したときに(ステップ74)「報知条件」が満たされたとして積算電力量が「第1の値」のN倍に達したことを特定可能な情報を「第1の情報」として報知部から報知させる(ステップ76)。また、この測定システム100では、電力計1の処理部16が、報知処理30において、「開始条件」が満たされたときに(ステップ31)積算電力量の演算を開始すると共に(ステップ32)、積算電力量が予め指定された「第1の値」のN倍に達したときに(ステップ36)「報知条件」が満たされたとして積算電力量が「第1の値」のN倍に達したことを特定可能な情報を「第1の情報」として報知部から報知させ(ステップ37)、携帯情報端末2の処理部26が、報知処理40において、積算電力量が予め指定された「第1の値」のN倍に達したとき(本例では、「第1の値」のN倍の積算電力量データDtが電力計1から送信されたとき)に「報知条件」が満たされたとして積算電力量が「第1の値」のN倍に達したことを特定可能な情報を「第1の情報」として報知部から報知させる(ステップ45)。さらに、この測定システム用プログラムDs1は、上記の報知処理70,30を電力計1の処理部16に実行させ、測定システム用プログラムDs2は、上記の報知処理40を携帯情報端末2の処理部26に実行させる。
したがって、この電力計1、測定システム100、および測定システム用プログラムDs1,Ds2によれば、積算電力量の演算を開始させる指示を行った後に、電力量計Mの計量用円板、または計量パルス報知部を観察し、ブザー音の出力や測定結果表示60の背景色の変更が行なわれたときに、計量用円板の回転量や計量パルス報知部の点灯状態と比較するだけで、電力量計Mが積算電力量を正確に計量しているか否かを正確かつ容易に判断することができる。
また、この電力計1は、処理部16が、報知処理70に先立ち、電力量計Mの「計器定数」を特定可能な計器定数データを取得したとき(本例では、「計器定数」等が操作部13の操作によって入力されたとき)に、計器定数データによって特定される「計器定数」に基づき、電力量計Mが誘導形電力量計のときには、計量用円板の1回転当りに負荷に供給される積算電力量を「第1の値」として演算すると共に、電力量計Mが電子式電力量計のときには、計量パルス報知部の1点滅動作当りに負荷に供給される積算電力量を「第1の値」として演算する。さらに、この測定システム100では、処理部16が、報知処理30に先立ち、電力量計Mの「計器定数」を特定可能な測定環境データDfを取得したときに、測定環境データDfによって特定される「計器定数」に基づき、電力量計Mが誘導形電力量計のときには、計量用円板の1回転当りに負荷に供給される積算電力量を「第1の値」として演算すると共に、電力量計Mが電子式電力量計のときには、計量パルス報知部の1点滅動作当りに負荷に供給される積算電力量を「第1の値」として演算する。また、この測定システム用プログラムDs1,Ds2では、「第1の値」を演算する上記の処理を電力計1の処理部16に実行させる。
したがって、この電力計1、測定システム100、および測定システム用プログラムDs1,Ds2によれば、「計器定数」が異なる各種の「電力量計」を対象として、「第1の値」を事前に算出する作業を行うことなく、「電力量計」に記されている「計器定数」を指定する(本例では、操作部13,23を操作して入力する)だけで、正しい「第1の値」を指定することができるため、この種の装置・システムを使用した測定作業に不慣れな者であっても、電力量計Mが積算電力量を正確に計量しているか否かを一層正確かつ一層容易に判断することができる。
さらに、この測定システム100では、電圧測定部11Vおよび電流測定部11Aを少なくとも有する電力計1と、積算電力量の演算の開始を指示する開始スイッチを有する操作部23、カメラ21、および表示部24を有して電力計1とは別体に構成された携帯情報端末2とを備え、携帯情報端末2の処理部26が、開始スイッチが操作されたときに(ステップ41)、「開始条件」が満たされたとして積算電力量の演算を開始させ(ステップ42)、これに応じて電力計1の処理部16が積算電力量の演算を開始し(ステップ32)、処理部26がカメラ21を制御して「第1の撮像処理」を実行させると共に(ステップ43)、電力計1の処理部16が、積算電力量が「第1の値」のN倍に達したときに(ステップ36)「報知条件」が満たされたとして制御データD12を送信させ(ステップ38)、これに応じて携帯情報端末2の処理部26がカメラ21を制御して第2の撮像処理を実行させ(ステップ49)、かつ「第1の撮像処理」によって生成された撮像データDpに基づく測定対象像53a、および第2の撮像処理によって生成された撮像データDpに基づく測定対象像53cを「第1の情報」として表示部24(測定結果表示50)に表示させる。また、この測定システム用プログラムDs1,Ds2では、上記の報知処理30,40を処理部16,26に実行させる。
したがって、この測定システム100、および測定システム用プログラムDs1,Ds2によれば、一連の作業が完了した後に測定対象像53a,53cを見比べることで電力量計Mが積算電力量を正確に計量しているか否かを判断することができるため、特に、電源ラインLを介して大量の電力が供給されている状態、すなわち、計量用円板が高速で回転している状態、または計量パルス報知部が短い周期で点滅動作している状態であっても、電力量計Mが積算電力量を正確に計量しているか否かを正確かつ容易に判断することができる。
また、この測定システム100では、電力計1の処理部16が、積算電力量が「第1の値」のN倍とは異なる第2の値に達したときに(ステップ33)制御データD12を送信させ(ステップ34)これに応じて、携帯情報端末2の処理部26がカメラ21を制御して「第3の撮像処理」を実行させると共に(ステップ48)、「第3の撮像処理」によって生成された撮像データDpに基づく測定対象像53bを測定対象像53a,53cと共に表示部24(測定結果表示50)に表示させる。さらに、この測定システム用プログラムDs1,Ds2では、上記の処理を処理部16,26に実行させる。
したがって、この測定システム100、および測定システム用プログラムDs1,Ds2によれば、計量用円板におけるマーク付与部が撮像されるべきタイミングで撮像された測定対象像53a,53cにマーク付与部が撮像され、計量用円板におけるマーク付与部が撮像されるべきタイミングではないタイミングで撮像された測定対象像53bにマーク付与部が撮像されていないときに、誘導形電力量計についての測定作業が正常に行われていた旨を特定することができ、計量パルス報知部が点灯している状態で撮像されるべきタイミングで撮像された測定対象像53a,53cに点灯状態の計量パルス報知部が撮像され、計量パルス報知部が点灯していない状態で撮像されるべきタイミングで撮像された測定対象像53bに非点灯状態の計量パルス報知部が撮像されているときに、電子式電力量計についての測定作業が正常に行われていた旨を特定することができる。
さらに、この測定システム100では、処理部16,26が、「報知条件」が満たされたときに、開始スイッチが操作された時点から「報知条件」が満たされた時点までの間の積算電力量と、「第1の値」のN倍の値との相違量を特定可能な「第2の情報」を「第1の情報」と共に表示部14,24に表示させる。また、そのような使用形態の例における「測定システム用プログラム」では、上記の処理を処理部16,26に実行させる。
したがって、そのような測定システム100、およびその「測定システム用プログラム」によれば、電力計1によって実測された積算電力量と、「第1の値」に基づいて算出された値(正常な電力量計Mにおいて計量されるべき積算電力量)とが相違するときに、電力量計Mの計量値が、測定システム100によって実測された積算電力量よりも多いか少ないかや、どの程度相違しているかを正しく把握することができる。
また、この電力計1では、処理部16が、報知処理70において、開始スイッチが操作されたときに(ステップ71)、「開始条件」が満たされたとして積算電力量の演算を開始する(ステップ72)。また、この電力計1にインストールされた測定システム用プログラムDs1では、上記の処理を処理部16に実行させる。したがって、この電力計1、および測定システム用プログラムDs1によれば、計量用円板の回転状態や計量パルス報知部の点灯状態とは無関係に電力計1が積算電力量の演算を開始する構成・方法とは異なり、計量用円板におけるマーク付与部が電力量計Mの真正面に位置した時点、または、計量パルス報知部が点灯した時点を「開始条件が満たされたとき」として正確に指定することができるため、「第1の情報」が報知されたときに、計量用円板が1回転したか、または計量パルス報知部が1点滅動作したかを正確かつ容易に判断することができる。
さらに、この電力計1では、処理部16が、ホールドスイッチが操作されたときに(ステップ73)、「報知条件」が満たされたとして開始スイッチが操作された時点からホールドスイッチが操作された時点までの間の積算電力量と、「第1の値」のN倍の値との相違量を特定可能な「第2の情報」を「第1の情報」と共に表示部14に表示させる(ステップ78,79)。また、この電力計1にインストールされた測定システム用プログラムDs1では、上記の報知処理70を処理部16に実行させる。したがって、この電力計1、および測定システム用プログラムDs1によれば、電力計1によって実測された積算電力量と、「第1の値」に基づいて算出された値(正常な電力量計Mにおいて計量されるべき積算電力量)とが相違するときに、電力量計Mの計量値が、電力計1によって実測された積算電力量よりも多いか少ないかや、どの程度相違しているかを正しく把握することができる。
次に、測定システム100の他の使用方法について説明する。
本例の測定システム100は、電力計1の処理部16による報知処理30の実行および携帯情報端末2の処理部26による報知処理40の実行によって測定結果についての情報が提供される前述の使用方法や、電力計1の処理部16による報知処理70の実行によって測定結果についての情報が提供される前述の使用方法だけではなく、電力計1の処理部16による測定処理80の実行(図10参照)および携帯情報端末2の処理部26によるデータ生成処理90の実行(図11参照)によって測定結果についての情報が提供される使用方法で使用することができる。
なお、以下に説明する使用方法においては、電力計1が「装置A」に相当し、かつ携帯情報端末2が「装置B」に相当する。また、以下の説明のように測定システム100(電力計1や携帯情報端末2)を動作させるときには、測定システム用プログラムDs1と、携帯情報端末2にインストールされた測定システム用プログラムDs2とが相俟って「測定システム用プログラム」に相当する。
この使用方法での作業に際しては、まず、電力計1を電源ラインLに設置する。なお、携帯情報端末2への測定システム用プログラムDs2のインストール、および電力計1の通信部12と携帯情報端末2の通信部22aとの間におけるブルートゥースのペアリングなどについては既に完了しているものとする。
次いで、電力量計Mを視認できる位置において、携帯情報端末2の操作部23を操作して測定システム用プログラムDs2を起動させる。この際に、処理部26は、まず、図9に示す測定結果表示50Aを表示部24に表示させる。この測定結果表示50Aは、前述した測定結果表示50における測定対象像53b、充足率表示54bおよび積算電力量表示55bの表示領域が存在せず、かつ基準積算電力量表示56aおよび相違量表示56bが加えられている点を除き、測定結果表示50とほぼ同様の表示要素で構成されている。なお、測定システム用プログラムDs2の起動直後においては、図9に示す例とは異なり、測定対象像53a,53cや、充足率表示54c、積算電力量表示55c、基準積算電力量表示56aおよび相違量表示56bが表示されていない状態となっている。
続いて、測定結果表示50Aを参照しつつ操作部23を操作することにより、一例として、「測定日時」、「作業担当者名(または、担当者コード)」および「測定場所の名前」などを示す文字を入力する。これに応じて、処理部26は、入力された各文字を測定結果表示50Aの測定環境情報表示51に表示させる。また、処理部26は、図示しないGPSレシーバによって受信したGPS信号に基づいて携帯情報端末2の現在位置を特定し、かつ特定した現在位置の地図データを通信部22bおよびネットワークNを介して図示しないサーバからダウンロードすると共に、地図データに基づく地図を測定場所表示52に表示させる。
次いで、電力量計Mのメインパネルを参照しつつ操作部23を操作することにより、電力量計Mの諸元情報を入力する。具体的には、電力量計Mが設置されている電源ラインLの種類を特定させる情報(「単相二線」、「100V」および「50Hz」などの情報)と、電力量計Mの「計器定数」とを入力する。なお、これらの情報の入力作業については、前述した使用方法での使用時における作業と同様のため、詳細な説明を省略する。
この際に、処理部26は、測定システム用プログラムDs2に従い、入力された情報に基づいて測定環境データDfを生成し、生成した測定環境データDfを記憶部27に記憶させる。また、処理部26は、測定環境データDfの生成を完了したときに(「導電路に設置されている電力量計の計器定数を特定可能な計器定数データを取得したとき」の一例)、測定システム用プログラムDs2に従い、測定環境データDfに記録されている「計器定数」に基づいて「基準積算電力量」を演算する処理を実行する。
この場合、前述したように、電力量計Mが誘導形電力量計のときには、「○○○rev/□□kWh」との「計器定数」が測定環境データDfに記録され、電力量計Mが電子式電力量計のときには、「○○○pulse/□□kWh」との「計器定数」が測定環境データDfに記録されている。
したがって、処理部26は、記録されている「計器定数」に基づき、電力量計Mが誘導形電力量計であると判別したときには、電力量計Mにおける計量用円板の1回転当りに負荷に供給される積算電力量(計量用円板が1回転する間に計量される積算電力量:後述するように「開始スイッチが操作されたとき」から「終了スイッチが操作されたとき」までの間に演算されるべき積算電力量)を「基準積算電力量」として演算する。また、処理部26は、記録されている「計器定数」に基づき、電力量計Mが電子式電力量計であると判別したときには、電力量計Mにおける計量パルス報知部(LED等の発光体を備えた報知部)の1点滅動作当りに負荷に供給される積算電力量(計量パルス報知部が1点滅動作する間に計量される積算電力量:後述するように「開始スイッチが操作されたとき」から「終了スイッチが操作されたとき」までの間に演算されるべき積算電力量)を「基準積算電力量」として演算する。
なお、本例の使用形態とは相違するが、電源ラインLの種類の指定や「計器定数」を入力する上記の処理(測定環境データDfの生成処理)については、電力計1における操作部13の操作によって実行させることもできる。また、指定された「計器定数」に基づく「基準積算電力量」の演算についても、携帯情報端末2において実行する構成に代えて、電力計1において「基準積算電力量」を演算し、演算結果を携帯情報端末2に転送する構成を採用することもできる。次いで、処理部26は、演算した「基準積算電力量」の値を基準積算電力量表示56aとして測定結果表示50Aに表示させる。以下、本例では、一例として、電力量計Mが誘導形電力量計であるものとして説明する。
次いで、電力計1の操作部13を操作することにより、図10に示す測定処理80を開始させる。この測定処理80では、処理部16は、まず、電圧測定部11Vから出力される電圧値データDv、および電流測定部11Aから出力される電流値データDaに基づく電力量の演算(電力量データDwの生成および記憶)を開始すると共に、積算電力量の演算処理の開始を指示する制御データD21が携帯情報端末2から送信されたか否かを監視する(ステップ81)。
続いて、携帯情報端末2の操作部23を操作することにより、図11に示すデータ生成処理90を開始させる。このデータ生成処理90では、処理部26は、まず、開始スイッチの操作の有無を監視すると共に(ステップ91)、カメラ21から出力される撮像データDpに基づく測定対象像53aを測定結果表示50Aに表示させる。
この場合、本例の測定システム100では、データ生成処理90が開始された状態の携帯情報端末2におけるカメラ21を電力量計M(計量用円板および計量値表示部の部位)に向けることにより、カメラ21から出力されている撮像データDpに基づく測定対象像53aが測定結果表示50Aに表示されて逐次更新される(測定対象像53aとしてカメラ21のライブ映像が表示される)構成が採用されている。また、この使用方法での動作時には、一例として、表示部24に表示されている測定結果表示50Aにおける測定対象像53aの表示部位に対するタッチ操作が行なわれたときに、携帯情報端末2から電力計1に対して演算処理の開始を指示する制御データD21が送信されると共に、カメラ21によって「第1の撮像処理」が実行される構成が採用されている(「積算電力量の演算の開始を指示する開始スイッチ」を「疑似操作スイッチ」および「タッチパネル」で構成した例)。
したがって、負荷に対する電力供給に伴って計量用円板が回転している電力量計Mの像を含む測定対象像53aを見ながら、一例として、計量用円板のマーク付与部(例えば、赤色の着色が施された部位)が電力量計Mの真正面に位置したときに、測定対象像53aの表示部位に対するタッチ操作を行う(「開始スイッチが操作されたとき」の一例)。この際に、処理部26は、「開始スイッチ」の操作が行なわれたと判別し(ステップ91)、積算電力量の演算を開始する旨を示す制御データD21を通信部22aから電力計1に送信させる(ステップ92)。
一方、電力計1では、上記の制御データD21が通信部12によって受信されたときに、処理部16が、積算電力量の演算処理の開始を指示する制御データD21が携帯情報端末2から送信されたと判別する(ステップ81)。この際に、処理部16は、電圧値データDvおよび電流値データDaに基づいて演算している電力量(電力量データDwの値)に基づく積算電力量の演算(積算電力量データDtの生成および記憶部17への記憶)を開始すると共に(ステップ82)、積算電力量の演算を開始した旨を報知するブザー音をスピーカ15から出力させる。
次いで、処理部16は、積算電力量の演算処理の終了を指示する制御データD21が携帯情報端末2から送信されたか否かを判別すると共に(ステップ83)、そのような制御データD21が携帯情報端末2から送信されていないときには、電力量データDwの値を積算電力量に加算して積算電力量データDtを更新する(ステップ82)。この後、処理部16は、演算処理の終了を指示する制御データD21が携帯情報端末2から送信されるまで、ステップ82,83の処理を繰り返し実行する。
一方、携帯情報端末2では、処理部26が、上記のような電力計1への制御データD21の送信に続き、その時点における最新の撮像データDp(すなわち、タッチ操作が行なわれた際の測定対象像53aのデータ:「第1の撮像データ」の一例)を記憶部27に記憶させると共に(「第1の撮像処理」の一例:ステップ93)、電力計1において積算電力量の演算が開始された旨を報知するブザー音をスピーカ25から出力させる。また、処理部26は、測定結果表示50A内における上記の測定対象像53aを、保存した撮像データDpの像(「第1の撮像データ」の像)に固定する(継続的に表示させる)。これにより、計量用円板におけるマーク付与部が電力量計Mの真正面に位置した状態の測定対象像53aが測定結果表示50Aに表示された状態が維持される。
次いで、処理部26は、終了スイッチの操作の有無を監視すると共に(ステップ94)、カメラ21から出力されている撮像データDpに基づく測定対象像53cを測定結果表示50Aに表示させて逐次更新する(測定対象像53cとしてカメラ21のライブ映像を表示させる)。この場合、この使用方法での動作時には、一例として、表示部24に表示されている測定結果表示50Aにおける測定対象像53cの表示部位に対するタッチ操作が行なわれたときに、携帯情報端末2から電力計1に対して演算処理の終了を指示する制御データD21が送信されると共に、カメラ21によって第2の撮像処理が実行される構成が採用されている(「積算電力量の演算の開始を指示する終了スイッチ」を「疑似操作スイッチ」および「タッチパネル」で構成した例)。
したがって、負荷に対する電力供給が継続していることで計量用円板が回転している電力量計Mの像を含む測定対象像53cを見ながら、計量用円板のマーク付与部(例えば、赤色の着色が施された部位)が電力量計Mの真正面に位置したときに、測定対象像53cの表示部位に対するタッチ操作を行う(「終了スイッチが操作されたとき」の一例)。この際に、処理部26は、「終了スイッチ」の操作が行なわれたと判別し(ステップ94)、積算電力量の演算を終了させる旨を示す制御データD21を通信部22aから電力計1に送信させる(ステップ95)。
一方、電力計1では、処理部16が、上記の制御データD21が通信部12によって受信されたときに、処理部16が、積算電力量の演算処理の終了を指示する制御データD21が携帯情報端末2から送信されたと判別する(ステップ83)。この際に、処理部16は、電力量(電力量データDwの値)に基づく積算電力量の演算(積算電力量データDtの更新)を終了すると共に、積算電力量の演算を終了した旨を報知するブザー音をスピーカ15から出力させ、かつ、最新の積算電力量データDtを通信部12から携帯情報端末2に送信させる(ステップ84)。この後、処理部16は、携帯情報端末2に送信した積算電力量データDtの値を表示部14に表示させて測定処理80を終了する。
また、携帯情報端末2では、処理部26が、上記のような電力計1への制御データD21の送信に続き、その時点における最新の撮像データDp(すなわち、タッチ操作が行なわれた際の測定対象像53cのデータ:「第2の撮像データ」の一例)を記憶部27に記憶させると共に(第2の撮像処理の一例:ステップ96)、電力計1において積算電力量の演算が終了された旨を報知するブザー音をスピーカ25から出力させる。また、処理部26は、測定結果表示50A内における上記の測定対象像53cを、保存した撮像データDpの像(「第2の撮像データ」の像の一例)に固定する(継続的に表示させる)。これにより、計量用円板におけるマーク付与部が電力量計Mの真正面に位置した状態の測定対象像53cが測定結果表示50Aに表示された状態が維持される。
次いで、処理部26は、電力計1から積算電力量データDtが送信されたか否かを監視する(ステップ97)。この際に、電力計1から送信された上記の積算電力量データDtが通信部22aによって受信されたときに(「予め規定されたデータ生成条件が満たされたとき」の一例)、処理部26は、その積算電力量データDtを記憶部27に記憶させ、図9に示す測定結果表示50Aを「測定結果」として表示部24に表示させると共に(ステップ98)、報告書データDr(「測定結果データ」の一例)を生成する(ステップ99)。なお、本例の測定システム100(携帯情報端末2)では、一例として、測定結果表示50Aのデータ(測定結果表示50Aを表示させるためのデータ)を報告書データDrとして生成する構成が採用されている。
具体的には、処理部26は、測定システム用プログラムDs2に従い、まず、「計器定数」に基づいて演算した「基準積算電力量」、すなわち、電力量計Mや電源ラインLが正常なときに電力量計Mにおける計量用円板が1回転する間に負荷に供給されるべき「積算電力量」であって、「開始スイッチ」や「終了スイッチ」の操作が計量用円板の回転に同期して正確に行われたときに「開始スイッチ」の操作から「終了スイッチ」の操作までの間に演算されるべき「積算電力量」と、記憶部27に記憶させた積算電力量データDtの値、すなわち、電力量計Mにおける計量用円板が1回転する間に負荷に供給された「積算電力量の実測値」との「相違量」を演算する。また、処理部26は、「基準積算電力量」に対する「積算電力量の実測値」の割合を「充足率」として演算する。
次いで、処理部26は、積算電力量データDtの値(積算電力量の実測値)を積算電力量表示55cとして測定結果表示50Aに表示させると共に(「終了スイッチが操作されるまで積算電力量を表示部に表示させずに、終了スイッチが操作されたときに積算電力量を表示部に表示させる」との処理の一例)、演算した「充足率」を充足率表示54cとして測定結果表示50Aに表示させ、かつ演算した「相違量」を相違量表示56bとして測定結果表示50Aに表示させる。続いて、処理部26は、表示させた測定結果表示50Aのデータを報告書データDrとして記憶部17に記憶させ、このデータ生成処理90を終了する。
これにより、「計器定数」に基づいて演算された基準積算電力量表示56aの値(基準積算電力量)、電力計1によって測定された積算電力量データDtの値(積算電力量の実測値)、「基準積算電力量」に対する「積算電力量の実測値」の割合(充足率)、および「積算電力量の実測値」と「基準積算電力量」との相違量に加え、測定処理の開始時における電力量計Mを撮像した測定対象像53a、および測定処理の終了時における電力量計Mを撮像した測定対象像53cを含む情報が表示部24に表示されると共に、その表示内容と同様の測定環境データDfが「測定結果データ」として生成される。
この場合、電力量計Mや電源ラインLが正常な状態のときには、上記のステップ91において「開始スイッチの操作が行なわれた」と判別した時点、すなわち、電力量計Mの計量用円板におけるマーク付与部が電力量計Mの真正面に位置した時点(以下、「第1の時点」ともいう)から、上記のステップ94において「終了スイッチの操作が行なわれた」と判別した時点、すなわち、電力量計Mの計量用円板におけるマーク付与部が電力量計Mの真正面に再び位置した時点(以下、「第2の時点」ともいう)までに電力計1によって測定された「積算電力量の実測値(積算電力量データDtの値)」が「基準積算電力量」と等しい値となる。したがって、「積算電力量の実測値」と「基準積算電力量」との相違量が「0.00Wh」で、「充足率」が「100%」の場合には、電力量計Mや電源ラインLが正常な状態であると判別することができる。
一方、電力量計Mの故障・改造や、電源ラインLへのバイパス路の並設に起因して、電力量計Mによる計測値が実際の消費電力量よりも少なく計測される状態のときには、上記の「第1の時点」から「第2の時点」までに電力計1によって測定された「積算電力量の実測値(積算電力量データDtの値)」が「基準積算電力量」よりも大きい値となる。したがって、「積算電力量の実測値」が「基準積算電力量」よりも大きいとの相違量で、「充足率」が「100%」を超えた値となっている場合には、電力量計Mや電源ラインLに異常が生じていると判別することができる。
また、電力量計Mの故障等に起因して、電力量計Mによる計測値が実際の消費電力量よりも多く計測される状態のときには、上記の「第1の時点」から「第2の時点」までに電力計1によって測定された「積算電力量の実測値(積算電力量データDtの値)」が「基準積算電力量」よりも小さな値となる。したがって、「積算電力量の実測値」が「基準積算電力量」よりも小さいとの相違量で、「充足率」が「100%」を下回る値となっている場合には、電力量計M等に異常が生じていると判別することができる。
この場合、本例の測定システム100では、測定対象像53aの表示部位へのタッチ操作(「開始スイッチ」の操作)が行なわれて電力計1による積算電力量の演算が開始されてから、測定対象像53cの表示部位へのタッチ操作(「終了スイッチ」の操作)が行なわれて電力計1による積算電力量の演算が終了されるまで、電力計1によって演算中の「積算電力量」が電力計1の表示部14や携帯情報端末2の表示部24に表示されない状態が維持され、測定対象像53cの表示部位へのタッチ操作(「終了スイッチ」の操作)が行なわれたときに、演算結果(測定結果)としての「積算電力量(積算電力量データDtの値)」が表示部14,24に表示される構成が採用されている。
したがって、表示部14,24への表示を参照しつつ上記の操作(作業)を行ったとしても、測定対象像53aの表示部位へのタッチ操作(「開始スイッチ」の操作)を行なった後、電力計1による演算結果(測定結果)が「基準積算電力量」と等しい値となった瞬間に測定対象像53cの表示部位へのタッチ操作(「終了スイッチ」の操作)を行なう悪意の操作(「積算電力量の実測値」を「基準積算電力量」と一致させる意図的な測定作業)の実行が困難となっている。
一方、演算中の(測定中の)「積算電力量」が表示されなくても、例えば、上記の一連の作業を複数回実行することにより、測定対象像53aの表示部位へのタッチ操作(「開始スイッチ」の操作)を行なってから電力計1によって「基準積算電力量」と等しい値の積算電力量が演算されるまでに要する時間を特定し、特定した時間に応じて測定対象像53a,53cの表示部位へのタッチ操作を行うタイミングを調整することにより、「相違量:0.00Wh」で「充足率:100%」との情報を測定結果表示50Aを表示部24に表示させ、かつその測定結果表示50Aに対応する報告書データDrを生成することができる可能性がある。
しかしながら、測定対象像53a,53cの表示部位へのタッチ操作を行うタイミングを調整することで「相違量:0.00Wh」で「充足率:100%」との情報を測定結果表示50Aに表示させ、かつその報告書データDrを生成するためには、測定対象像53aの表示部位へのタッチ操作、および測定対象像53cの表示部位へのタッチ操作の少なくとも一方を電力量計Mにおける計量用円板の回転状態とは無関係に実施する必要が生じる。
したがって、電力量計Mの故障・改造や、電源ラインLへのバイパス路の並設が生じている状態において「相違量:0.00Wh」で「充足率:100%」との情報を測定結果表示50Aに表示させ、かつその報告書データDrを生成した場合には、測定対象像53aの表示部位に対するタッチ操作時にカメラ21によって撮像された撮像データDpの測定対象像53a、および測定対象像53cの表示部位に対するタッチ操作時にカメラ21によって撮像された撮像データDpの測定対象像53cの少なくとも一方において、計量用円板のマーク付与部が電力量計Mの真正面(中央部)に位置していない状態となる。
これに対して、電力量計Mや電源ラインLが正常な状態において、「相違量:0.00Wh」で「充足率:100%」との情報を測定結果表示50Aに表示させ、かつその報告書データDrを生成した場合には、測定対象像53aの表示部位に対するタッチ操作時にカメラ21によって撮像された撮像データDpの測定対象像53a、および測定対象像53cの表示部位に対するタッチ操作時にカメラ21によって撮像された撮像データDpの測定対象像53cの双方において、計量用円板のマーク付与部が電力量計Mの真正面(中央部)に位置した状態となる。
このため、本例の測定システム100では、「相違量:0.00Wh」、および「充足率:100%」との情報と共に、計量用円板のマーク付与部が電力量計Mの真正面(中央部)に位置した状態の測定対象像53a,53cが測定結果表示50A内に表示され、その報告書データDrが「測定結果データ」として生成されたときに、電力量計Mや電源ラインLが正常で、かつ不正な測定作業が行われていないと特定することが可能となっている。以上により、測定作業(電力量計Mの動作確認作業)が完了する。
なお、電力量計Mが誘導形電力量計であったときの例について説明したが、電力量計Mが電子式電力量計のときには、上記の例における計量用円板のマーク付与部の位置による判断に代わり、電力量計Mの計量パルス報知部(LED等の発光部)の点灯状態によって電力量計Mが積算電力量を正確に計量していたか否かを判断すればよい。
具体的には、「基準積算電力量」としての「計量パルス報知部の1点滅動作当りに負荷に供給される積算電力量」の指定(演算)が完了している状態において、電力量計Mの計量パルス報知部が点灯したタイミングに合わせて「開始スイッチ」を操作する(本例では、測定対象像53aの表示部位に対するタッチ操作を行う)。この際には、上記の例のときと同様にして、電力計1による積算電力量の演算が開始されると共に、計量パルス報知部が点灯した状態の像がカメラ21によって撮像されて表示部24(測定結果表示50A)に測定対象像53aが固定的に表示される。
また、電力量計Mの計量パルス報知部が再び点灯したタイミングに合わせて「終了スイッチ」を操作することにより、上記の例のときと同様にして、電力計1による積算電力量の演算が終了して報告書データDrが携帯情報端末2に送信されると共に、計量パルス報知部が点灯した状態の像がカメラ21によって撮像されて表示部24(測定結果表示50A)に測定対象像53cが固定的に表示される。したがって、電力量計Mが誘導形電力量計であったときの上記の例と同様にして、これらの情報に基づき、電力量計Mによって積算電力量が正確に計量されていたか否かを正確かつ容易に把握させることができきる。
この後、携帯情報端末2において生成した上記の報告書データDrを通信部22bおよびネットワークNを介してデータサーバ3に転送することにより、データサーバ3に接続可能な図示しないパーソナルコンピュータを使用してデータサーバ3から報告書データDrをダウンロードし、測定結果表示50Aを表示させたり、印刷装置から印刷したりすることができる。これにより、その測定結果表示50Aの表示内容(または印刷内容)に基づき、電力量計Mが積算電力量を正確に計量していたか否かを正確かつ容易に把握することができる。
このように、この測定システム100では、開始スイッチが操作されたときに(データ生成処理90のステップ91)、携帯情報端末2の処理部26が演算開始を指示する制御データを送信し(データ生成処理90のステップ92、および測定処理80のステップ81)、電力計1の処理部16が「電力量」に基づく「積算電力量」の演算を開始し(ステップ82)、終了スイッチが操作されたときに(データ生成処理90のステップ94)、処理部26が演算終了を指示する制御データを送信し(データ生成処理90のステップ95、および測定処理80のステップ83)、処理部16が「積算電力量」の演算を終了し(ステップ84)、「データ生成条件」が満たされたとき(本例では、電力計1から携帯情報端末2に積算電力量データDtが送信されたとき:ステップ97)に、処理部26が演算した「積算電力量」と開始スイッチが操作されてから終了スイッチが操作されるまでの間に演算されるべき「基準積算電力量」とを含ませて報告書データDrを生成する(ステップ99)。また、この測定システム用プログラムDs1,Ds2は、上記の処理を携帯情報端末2の処理部26、および電力計1の処理部16に実行させる。
したがって、この測定システム100、および測定システム用プログラムDs1,Ds2によれば、生成される報告書データDrの内容を参照するだけで、実測された「積算電力量」と、本来測定されるべき「基準積算電力量」とを対比して、電力量計Mの異常を示す測定結果であるのか電力量計Mが正常であることを示す測定結果であるかを直ちに判断することが可能となる。
また、この測定システム100では、開始スイッチが操作されたときに(データ生成処理90のステップ91)、携帯情報端末2の処理部26がカメラ21を制御して「第1の撮像処理」を実行させると共に(ステップ93)、終了スイッチが操作されたときに(データ生成処理90のステップ94)、処理部26がカメラ21を制御して第2の撮像処理を実行させ(ステップ96)、「データ生成条件」が満たされたとき(本例では、電力計1から携帯情報端末2に積算電力量データDtが送信されたとき:ステップ97)に、処理部26が「第1の撮像処理」によって生成された撮像データDp(測定対象像53aのデータ)、および「第2の撮像処理」によって生成された撮像データDp(測定対象像53cのデータ)を含ませて報告書データDrを生成する(ステップ99)。また、この測定システム用プログラムDs2は、上記の処理を携帯情報端末2の処理部26に実行させる。
したがって、この測定システム100、および測定システム用プログラムDs2によれば、「第1の撮像処理」によって生成された撮像データDpの測定対象像53a、および第2の撮像処理によって生成された撮像データDpの測定対象像53cの双方に電力量計Mの計量用円板のマーク付与部(または、点灯状態の計量パルス報知部)が写っていれば、報告書データDrに含まれている「積算電力量」が正しい測定作業によって得られた値であると特定することができ、「第1の撮像処理」によって生成された撮像データDpの測定対象像53a、および第2の撮像処理によって生成された撮像データDpの測定対象像53cのいずれかに電力量計Mの計量用円板のマーク付与部(または、点灯状態の計量パルス報知部)が写っていなければ、報告書データDrに含まれている「積算電力量」が正しい測定作業によって得られた値ではないと特定することができる。これにより、実測された「積算電力量」だけで構成された報告書データDrを生成するのと比較して、電力量計Mが「積算電力量」を正確に計量しているか否かを正確かつ容易に判断し得る報告書データDrを確実かつ容易に生成することができる。
また、この測定システム100では、処理部26が、電力量計Mの「計器定数」を特定可能な「計器定数データ」を取得したときに、「計器定数データ」によって特定される「計器定数」に基づき、電力量計Mが誘導形電力量計のときには、計量用円板の1回転当りに負荷に供給される「積算電力量」を「基準積算電力量」として演算すると共に、電力量計Mが電子式電力量計のときには、計量パルス報知部の1点滅動作当りに負荷に供給される「積算電力量」を「基準積算電力量」として演算し、演算した「基準積算電力量」を含ませて報告書データDrを生成する。また、この測定システム用プログラムDs2は、上記の処理を携帯情報端末2の処理部26に実行させる。したがって、この測定システム100、および測定システム用プログラムDs2によれば、報告書データDrに含まれている「積算電力量(実測値)」が、正確に計量している状態の電力量計Mによって計量されるべき「積算電力量(基準値)」と一致しているか否かを容易に特定可能な報告書データDrを提供することができる。
さらに、この測定システム100では、処理部26が、「積算電力量」と「基準積算電力量」との「相違量」を含ませて報告書データDrを生成する。また、この測定システム用プログラムDs2は、上記の処理を携帯情報端末2の処理部26に実行させる。したがって、この測定システム100、および測定システム用プログラムDs2によれば、報告書データDrに含まれている「積算電力量(実測値)」が、正確に計量している状態の電力量計Mによって計量されるべき「積算電力量(基準値)」とどの程度相違しているかを容易に特定可能な報告書データDrを提供することができる。
また、この測定システム100では、処理部26が、終了スイッチが操作されるまで「積算電力量」を表示部24に表示させずに、終了スイッチが操作されたときに「積算電力量」を表示部24に表示させる。また、この測定システム用プログラムDs2は、上記の処理を携帯情報端末2の処理部26に実行させる。したがって、この測定システム100、および測定システム用プログラムDs2によれば、測定中の「積算電力量」の値に応じて「終了スイッチ」を操作するタイミングを特定することができないため、実態とは異なる「積算電力量」が含まれた報告書データDrが生成される事態を好適に回避することができる。
さらに、この測定システム100では、電圧測定部11Vおよび電流測定部11Aを少なくとも有する電力計1と、操作部23およびカメラ21を少なくとも有して電力計1とは別体に構成された携帯情報端末2とを備え、「演算部」としての処理部16が電圧値データDvおよび電流値データDaの値に基づいて「電力量」を演算可能に構成されて電力計1に配設されている。したがって、この測定システム100、および測定システム用プログラムDs1,Ds2によれば、電圧測定部11Vおよび電流測定部11Aによる電圧値データDvおよび電流値データDaの取得を行う部位と、電力量計Mの設置場所とがある程度離れていても、電力量計Mを確実に撮像可能な場所で「開始スイッチ」や「終了スイッチ」を操作することができる。
なお、「測定システム」の構成や、「測定システム用プログラム」の処理内容については、上記の例に限定されない。例えば、電力計1および携帯情報端末2を組み合わせて使用する使用形態として、電力計1の処理部16によって演算される積算電力量が「第1の値」のN=1倍に達したときに、携帯情報端末2においてその旨を報知する構成・方法を例に挙げて説明したが、「N」の値は、「1」に限定されず、「2」以上の任意の自然数とすることができる。この場合、電力計1によって実測される正しい積算電力量と電力量計Mによる計量値との計量用円板の1回転当り(または、計量パルス報知部の1点滅動作当り)に生じる誤差が小さいときには、「N」の値を十分に大きくすることにより、その小さな誤差がN倍となって現れるため、電力量計Mが積算電力量を正確に計量しているか否かを正確に判断することが可能となる。
また、上記の測定システム100ように、「第1の装置(電力計1)」および「第2の装置(携帯情報端末2)」を備えて「測定システム」を構成する場合には、「演算部」や「処理部」を「第2の装置(携帯情報端末2)」の構成要素とすることができる。具体的には、測定システム100における電力計1において電圧値の測定および電流値の測定を行って電圧値データDvおよび電流値データDaを携帯情報端末2に送信し、携帯情報端末2において電圧値データDvおよび電流値データDaに基づく電力量データDwの生成(電力量の演算)や電力量データDwに基づく積算電力量データDtの生成(積算電力量の演算)を行う構成を採用することができる。
さらに、「演算部」を「第1の装置(電力計1)」の構成要素とし、「処理部」を「第2の装置(携帯情報端末2)」の構成要素とすることもできる。具体的には、測定システム100における電力計1において電圧値の測定および電流値の測定、並びに電圧値データDvおよび電流値データDaに基づく電力量データDwの生成(電力量の演算)を行って電力量データDwを携帯情報端末2に送信し、携帯情報端末2においてや電力量データDwに基づく積算電力量データDtの生成(積算電力量の演算)を行う構成を採用することができる。
また、「開始スイッチ」が操作されたときに「開始条件」が満たされたものとして積算電力量の演算を開始する構成・方法を例に挙げて説明したが、このような構成・方法に代えて(または、このような構成・方法に加えて)、例えば、携帯情報端末2のカメラ21によって電力量計Mを極く短い周期で撮像し、その都度、撮像データを画像解析することにより、計量用円板のマーク付与部が電力量計Mの真正面に位置した瞬間、または、計量パルス報知部が点灯した瞬間を特定し、その瞬間を「開始条件が満たされたとき」として積算電力量の演算を開始する構成・方法を採用することができる。
また、スピーカ15,25からのブザー音の出力、測定結果表示60の背景色の変更、および測定結果表示50への測定対象像53a,53cの表示などを「測定された積算電力量が第1の値のN倍に達したことを特定可能な第1の情報」として報知させる構成・方法を例に挙げて説明したが、このような構成・方法に代えて(または、このような構成・方法に加えて)、「測定された積算電力量が第1の値のN倍に達したこと」を報知するためのLED等の発光部を発光させることでこれを報知することもできる。
さらに、「測定結果生成処理」を実行可能な「測定システム」に関して、電力計1および携帯情報端末2を組み合わせて構成した例について説明したが、「電力計」に「撮像部(カメラ)」や「操作部」を配設することにより、その「電力計」単体で「測定システム」を構成することもできる。
また、「電力計」単体で「測定システム」を構成する際に、その「測定システム(電力計)」に「撮像部」を配設せずに、「第1の撮像処理」や「第2の撮像処理」を実行しない構成を採用することもできる。このような構成の「測定システム(電力計)」、およびその「測定システム用プログラム」においても、「データ生成条件が満たされたときに、演算した積算電力量と基準積算電力量とを含ませて測定結果データを生成する」との構成・処理手順を有している限り、生成される「測定結果データ」の内容を参照するだけで、実測された「積算電力量」と、本来測定されるべき「基準積算電力量」とを対比して、電力量計の異常を示す測定結果であるのか電力量計が正常であることを示す測定結果であるかを直ちに判断することが可能となる。
また、「測定結果生成処理」を実行可能な「測定システム」において「表示部」は必須の構成要素ではなく、処理結果(測定結果)を表示させることなく「測定結果データ」を生成する構成を採用することもできる。
さらに、携帯情報端末2の操作部23や電力計1の操作部13を操作して電力量計Mの「計器定数」を入力することで「第1の値」を規定したり「基準積算電力量」を演算したりする構成・方法を例に挙げて説明したが、「第1の値」や「基準積算電力量」を取得するための構成・方法は、上記の例に限定されない。具体的には、電力量計Mが誘導形電力量計のときには、計量用円板の1回転当りに負荷に供給される積算電力量を「第1の値」や「基準積算電力量」として直接入力させ、電力量計Mが電子式電力量計のときには、計量パルス報知部の1点滅動作当りに負荷に供給される積算電力量を「第1の値」や「基準積算電力量」として直列入力させる構成・方法を採用することができる。
また、例えば電力量計Mの正面パネルを携帯情報端末2のカメラ21によって撮像し、その撮像データを解析することで「計器定数」を特定して「第1の値」や「基準積算電力量」を演算したり、携帯情報端末2の表示部24を操作して電力量計Mの形式番号等を入力することで、入力した番号に対応付けられている「計器定数」を、そのような情報が蓄積されたサーバからダウンロードして取得して「第1の値」や「基準積算電力量」を演算したり、番号に対応付けられている「第1の値」や「基準積算電力量」を、そのような情報が蓄積されたサーバからダウンロードして取得したりする構成・方法を採用することもできる。
さらに、測定対象の「電力量計」の種類が限られている場合には、それらの「電力量計」の「計器定数」、または、対応する「第1の値」や「基準積算電力量」の選択候補を電力計1や携帯情報端末2に予め登録しておき、測定作業に際しては、登録されている選択候補のなかから任意の「計器定数」を選択することで「第1の値」や「基準積算電力量」を演算させたり、登録されている選択候補のなかから任意の「第1の値」や任意の「基準積算電力量」を選択したりする構成・方法を採用することもできる。加えて、「単相二線」の電源ラインL(導線La,Lb)を対象として一連の処理を実行する例について説明したが、測定対象の「導電路」はこれに限定されず、「単相三線」や「三相四線」などの各種の「導電路」を測定対象とすることができる。