JP2017202806A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で安定した通電性能を確保できるステアリング装置を提供する。【解決手段】ステアリング装置1は、車体Sに支持されるロアチューブ16及びロアチューブ16の内周に軸方向移動可能に嵌合したアッパチューブ14を有するコラムチューブ2と、ステアリングホイール4が固定されるアッパシャフト11及びアッパシャフト11の内周に軸方向移動可能に嵌合したロアシャフト12を有するコラムシャフト3とを備える。また、ステアリング装置1は、弾性材料からなる導電性部材41を備える。導電性部材41は、ロアチューブ16に固定され、アッパシャフト11に押し付けられた状態でアッパシャフト11に摺接する。【選択図】図1

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
従来、車両用のステアリング装置には、車体に支持されるコラムチューブと、コラムチューブ内に軸受を介して回転可能に支持されたコラムシャフトとを備えたものがある。通常、コラムシャフトに固定されるステアリングホイールには、ホーン(警音器)の操作部等の電装品が設けられている。こうした電装品の通電経路のうち接地側(低電位側)の経路として、該ステアリング装置の構成部品を用いるものがある。
例えば特許文献1に記載のステアリング装置では、コラムチューブ及びコラムシャフトを金属製とするとともに、導電リングが組み込まれた転がり軸受を用いており、電装品はコラムシャフト、転がり軸受及びコラムチューブを介して車体に接続されている。つまり、コラムシャフト、転がり軸受及びコラムチューブによって接地側の通電経路が構成されている。
特開2000−38140号公報
ところで、上記特許文献1の構成では、通電経路に転がり軸受が含まれることから、安定した通電性能を確保するために、同文献に示すような通電リングを備えた軸受を用いることが好ましい。しかし、こうした転がり軸受は構成が複雑であるために高価なものとなり、コストの増大を招いてしまう。
本発明の目的は、簡易な構成で安定した通電性能を確保できるステアリング装置を提供することにある。
上記課題を解決するステアリング装置は、車体に支持されるコラムチューブと、ステアリングホイールが固定されるとともに前記コラムチューブ内に軸受を介して回転可能に支持されたコラムシャフトとを備え、前記コラムチューブに固定され、前記コラムシャフトに摺接する導電性部材を備えている。
上記構成によれば、ステアリングホイールからコラムシャフト、導電性部材及びコラムチューブを介して車体に至る接地側の通電経路が構成される。このように軸受を介さない通電経路を構成できるため、導電リングを備えた軸受を用いない簡易な構成で安定した通電性能を確保できる。
上記ステアリング装置において、前記導電性部材は弾性材料からなり、前記コラムシャフトに押し付けられた状態で摺接することが好ましい。
上記構成によれば、弾性力を利用して導電性部材をコラムシャフトに押し付けた状態で摺接させるため、導電性部材とコラムシャフトとの接触状態を良好に保つことができる。
上記ステアリング装置において、前記導電性部材のコラムシャフトとの摺接面は、該コラムシャフトの外周面に沿う形状に形成されることが好ましい。
上記構成によれば、導電性部材がコラムシャフトに面接触することで該コラムシャフトとの接触面積を大きくして通電経路の電気抵抗を小さくでき、通電性能を向上できる。
上記ステアリング装置において、前記コラムチューブは、車体に支持されるロアチューブ及び該ロアチューブの内周に軸方向移動可能に嵌合したアッパチューブを含み、前記コラムシャフトは、ステアリングホイールが固定されるアッパシャフト及び該アッパシャフトの内周に軸方向移動可能に嵌合したロアシャフトを含み、前記導電性部材は前記ロアチューブに固定され、前記アッパシャフトに摺接することが好ましい。
上記構成によれば、コラムチューブ及びコラムシャフトを軸方向に伸縮可能なテレスコ機能を有するステアリング装置において、導電性部材をロアシャフトに摺接させるよりも車体に至るまでの部品点数を少なくして好適な通電経路を構成できる。
本発明によれば、簡易な構成で安定した通電性能を確保できる。
ステアリング装置の概略側面図。 ステアリング装置における導電性部材近傍の軸方向に沿った断面図。 アッパシャフトと導電性部材との摺接部分を示す断面図(III−III断面図)。
以下、ステアリング装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、ステアリング装置1は、車体Sに固定されるコラムチューブ2と、コラムチューブ2内に回転可能に支持されたコラムシャフト3とを備えている。コラムシャフト3における車両後方側(図1における右側)端部には、ステアリングホイール4が連結されている。ステアリングホイール4には、ホーン(警音器)の操作部等の電装品5が設けられている。一方、コラムシャフト3における車両前方側(図1における左側)端部には自在継手6を介してインターミディエイトシャフト7が連結されるとともに、インターミディエイトシャフト7には自在継手8を介してラック&ピニオン機構等の転舵機構9が連結されている。そして、ステアリング操作に伴うコラムシャフト3の回転が転舵機構9に伝達されることにより転舵輪(図示略)の舵角が変更される。
また、ステアリング装置1は、ステアリングホイール4の高さ位置を調整するチルト機能、及び前後位置を調整するテレスコ機能を備えている。
詳しくは、コラムシャフト3は、ステアリングホイール4が連結される円筒状のアッパシャフト11と、アッパシャフト11の内周にスプライン嵌合されることにより該アッパシャフト11に対して軸方向に相対移動可能な円筒状のロアシャフト12とを備えている。つまり、コラムシャフト3は軸方向に伸縮可能である。なお、アッパシャフト11及びロアシャフト12は、金属等の導電性材料により構成されている。また、アッパシャフト11には、電装品5の図示しない接地側の端子が接続されている。
コラムチューブ2は、転がり軸受13を介してアッパシャフト11を回転可能に支持する円筒状のアッパチューブ14と、転がり軸受15を介してロアシャフト12を回転可能に支持するロアチューブ16とを備えている。アッパチューブ14はロアチューブ16の内周に軸方向移動可能に嵌合しており、コラムチューブ2は軸方向に伸縮可能である。なお、アッパチューブ14及びロアチューブ16は、金属等の導電性材料により構成されている。
ロアチューブ16の車両前方側部分には、車両上方に突出する支持部21が形成されており、支持部21には車両幅方向(図1における紙面直交方向)に貫通した貫通孔22が形成されている。また、ロアチューブ16には、車両下方に開口し、その軸方向に延びる長穴状の開口部23が形成されている(図2参照)。ロアチューブ16の車両後方側部分には、車両下方に突出するとともに車両幅方向に間隔を空けて配置される一対の締付部24、及び一対の締付部24間に位置するとともに内外に貫通したスリット25が形成されている。
車体Sにおける車両前方側には、ロアブラケット31が固定されている。ロアブラケット31は、貫通孔22に挿通されるチルト支軸32を介してロアチューブ16に連結されており、ロアチューブ16をチルト支軸32周りに回動可能に支持している。車体Sにおける車両後方側には、アッパブラケット33が固定されている。アッパブラケット33は、一対の締付部24を車両幅方向両側から挟み込む一対の側板を有する略コ字状に形成されている。そして、アッパブラケット33は、締付軸34を介してロアチューブ16を所定範囲で車両略上下方向(厳密にはチルト支軸32周りの回動方向、図1における略上下方向)に相対移動可能に支持している。
これにより、チルト支軸32周りの傾動方向(チルト方向)におけるステアリングホイール4の位置を変更することで、その高さ位置が調整される。また、ロアチューブ16及びロアシャフト12に対してアッパチューブ14及びアッパシャフト11を軸方向に相対移動させ、コラムシャフト3の軸方向(テレスコ方向)におけるステアリングホイール4の位置を変更することで、その前後位置が調整される。
なお、アッパブラケット33には、締付軸34周りに回動する操作レバー35の回動位置に応じてアッパブラケット33の側板を介して締付部24を締付ける周知のロック機構(図示略)が設けられている。そして、アッパチューブ14とロアチューブ16との間の摩擦力、及びアッパブラケット33の側板と締付部24との間の摩擦力によりステアリングホイール4の位置を保持する。
ここで、本実施形態のステアリング装置1は、電装品5の通電経路のうち接地側(低電位側)の経路として構成されている。
詳しくは、図1及び図2に示すように、ステアリング装置1は、ロアチューブ16に固定され、アッパチューブ14に摺接する導電性部材41を備えている。導電性部材41は、バネ鋼等の導電性を有する弾性材料からなり、長方形板状に形成されている。導電性部材41は、その車両前方側の基端部42がロアチューブ16の開口部23内周に形成された溝23aに差し込まれることにより、ロアチューブ16に固定されている。そして、導電性部材41における車両後方側の摺接部43は、開口部23を介してロアチューブ16内に配置されてアッパシャフト11の車両下方側外周面に摺接している。導電性部材41は、摺接部43が自然状態(図2中、二点鎖線)でアッパシャフト11と干渉するように湾曲しており、摺接部43がバネ力によりアッパシャフト11に押し付けられた状態で摺接している。
図3に示すように、摺接部43のアッパシャフト11との摺接面43aは、アッパシャフト11の外周面11aに沿う(略同一の曲率を有する)円弧状に形成されており、摺接部43は、アッパシャフト11に対して面接触している。なお、導電性部材41のコラムシャフト3の軸方向に沿った長さは、テレスコ調整可能な全範囲において、摺接部43とアッパシャフト11との摺接が維持されるように設定されている。
次にステアリング装置1の作用効果について説明する。
(1)電装品5の電流は、アッパシャフト11、導電性部材41及びロアチューブ16を介してアッパブラケット33から車体S(アース)に至る。つまり、ステアリング装置1では、アッパシャフト11(コラムシャフト3)、導電性部材41及びロアチューブ16(コラムチューブ2)を介して車体Sに至る接地側の通電経路が構成される。このように転がり軸受13を介さない通電経路を構成できるため、導電リングを備えた転がり軸受を用いない簡易な構成で安定した通電性能を確保できる。
(2)導電性部材41を弾性材料により構成し、弾性力を利用して摺接部43をアッパシャフト11に押し付けた状態で摺接させるため、導電性部材41とアッパシャフト11との接触状態を良好に保つことができる。
(3)導電性部材41の摺接面43aをアッパシャフト11の外周面11aに沿う円弧状に形成したため、導電性部材41がアッパシャフト11に面接触することでアッパシャフト11との接触面積を大きくして通電経路の電気抵抗を小さくでき、通電性能を向上できる。
(4)導電性部材41をロアチューブ16に固定し、アッパシャフト11に摺接させたため、テレスコ機能を有するステアリング装置1において、ロアシャフト12に摺接させるよりも車体Sに至るまでの部品点数を少なくして好適な通電経路を構成できる。
(5)導電性部材41の基端部42をロアチューブ16の溝23aに差し込むことにより固定したため、部品点数を増加させずに導電性部材41をアッパチューブ14に固定できる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記実施形態では、導電性部材41を弾性材料により構成したが、これに限らず、金属厚板等の導電性を有する剛体により構成してもよい。
・上記実施形態では、摺接部43の摺接面43aをアッパシャフト11の外周面11aに沿う円弧状に形成したが、これに限らず、例えば平面状等の他の形状としてもよい。
・上記実施形態では、導電性部材41の基端部42をロアチューブ16の溝23aに差し込むことにより固定したが、これに限らず、他の嵌め合い形状にて導電性部材41を固定してもよい。また、ボルト等の部材を用いて導電性部材41をロアチューブ16に固定してもよい。
・上記実施形態において、導電性部材41の摺接部43をロアシャフト12に摺接させ、アッパシャフト11、ロアシャフト12、導電性部材41及びロアチューブ16を介して車体Sに至る接地側の通電経路を構成してもよい。また、導電性部材41の基端部42をアッパチューブ14に固定し、アッパシャフト11、導電性部材41、アッパチューブ14及びロアチューブ16を介して車体Sに至る接地側の通電経路を構成してもよい。
・上記実施形態において、ロアチューブ16の外周にアッパチューブ14を軸方向移動可能に嵌合するようにアッパチューブ14を形成してもよい。
・上記実施形態において、コラムチューブ2及びコラムシャフト3を伸縮しない構成とし、ステアリング装置1がテレスコ機能を有さない構成としてもよい。
次に、上記各実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記導電性部材は、板状に形成され、その一部が前記コラムチューブに形成された溝に差し込まれることにより固定されたステアリング装置。上記構成によれば、部品点数を増加させずに導電性部材をコラムチューブに固定できる。
1…ステアリング装置、2…コラムチューブ、3…コラムシャフト、4…ステアリングホイール、5…電装品、11…アッパシャフト、11a…外周面、12…ロアシャフト、14…アッパチューブ、16…ロアチューブ、41…導電性部材、42…基端部、43…摺接部、43a…摺接面、S…車体。

Claims (4)

  1. 車体に支持されるコラムチューブと、
    ステアリングホイールが固定されるとともに前記コラムチューブ内に軸受を介して回転可能に支持されたコラムシャフトとを備え、
    前記コラムチューブに固定され、前記コラムシャフトに摺接する導電性部材を備えたステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のステアリング装置において、
    前記導電性部材は弾性材料からなり、前記コラムシャフトに押し付けられた状態で摺接するステアリング装置。
  3. 請求項1又は2に記載のステアリング装置において、
    前記導電性部材のコラムシャフトとの摺接面は、該コラムシャフトの外周面に沿う形状に形成されたステアリング装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のステアリング装置において、
    前記コラムチューブは、車体に支持されるロアチューブ及び該ロアチューブの内周に軸方向移動可能に嵌合したアッパチューブを含み、
    前記コラムシャフトは、ステアリングホイールが固定されるアッパシャフト及び該アッパシャフトの内周に軸方向移動可能に嵌合したロアシャフトを含み、
    前記導電性部材は前記ロアチューブに固定され、前記アッパシャフトに摺接するステアリング装置。
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