JP2017203459A - 車両長手方向に取り付けるための排気マフラ - Google Patents

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Abstract

【課題】車両長手方向に力が導入された場合のエネルギ低下に寄与する排気マフラの変形性が保証されている、車両長手方向に取り付けるための排気マフラを提供する。
【解決手段】車両長手方向に取り付けるための排気マフラであって、ケーシング長手方向軸線Gの方向に細長いマフラケーシング28を有し、該マフラケーシングはケーシング周壁30と、前記ケーシング長手方向軸線の方向に相互間隔を開けて配置されていて、前記ケーシング周壁と共にマフラ内部空間を画定している2つの端面壁32,34とを有し、前記マフラ内部空間内に少なくとも1つの流入管が導入されており、前記マフラ内部空間から少なくとも1つの流出管が導出されているものにおいて、前記ケーシング周壁に、前記ケーシング長手方向軸線に対して非平行の少なくとも1つの壁領域68,70を備えた少なくとも1つの目標変形領域64,66が設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両長手方向に取り付けるための排気マフラであって、ケーシング長手方向軸線の方向に細長いマフラケーシングを有しており、該マフラケーシングは、ケーシング周壁と、前記ケーシング長手方向軸線の方向に相互間隔を開けて配置されていて、前記ケーシング周壁と共にマフラ内部空間を画定している2つの端面壁とを有しており、前記マフラ内部空間内に少なくとも1つの流入管が導入されており、前記マフラ内部空間から少なくとも1つの流出管が導出されているものに関する。
独国特許出願公開第102013214612号明細書から、ケーシング長手方向軸線が車両横方向に向けられて取り付けられるマフラが公知である。当該マフラでは、マフラ内部空間内に複数の中間壁が配置されており、これらの中間壁を複数の管部材が貫通していることで、これらの中間壁により互いに隔離された、マフラ内部空間の各容積領域間の音響結合及び排気流接続を可能にしている。各中間壁は、例えば他の車両がリヤに衝突したときに生じ得るような、車両長手方向に作用する力がマフラに導入された場合に、マフラが力導入方向に、つまり実質的に車両長手方向に変形するように柔軟に形成されている。
本発明の課題は、特に車両長手方向に力が導入された場合のエネルギ低下に寄与する排気マフラの変形性が保証されている、車両長手方向に取り付けるための排気マフラを提供することにある。
本発明に基づき前記課題を解決する、車両長手方向に取り付けるための排気マフラは、ケーシング長手方向軸線の方向に細長いマフラケーシングを有しており、該マフラケーシングは、ケーシング周壁と、前記ケーシング長手方向軸線の方向に相互間隔を開けて配置されていて、前記ケーシング周壁と共にマフラ内部空間を画定している2つの端面壁とを有しており、前記マフラ内部空間内に少なくとも1つの流入管が導入されており、前記マフラ内部空間から少なくとも1つの流出管が導出されており、前記ケーシング周壁に、前記ケーシング長手方向軸線に対して非平行の少なくとも1つの壁領域を備えた少なくとも1つの目標変形領域が設けられている。
ケーシング周壁のこのような構成に基づき、車両内で実質的に車両長手方向に延在しているケーシング周壁は、激しい荷重が加えられると、前記方向にフレキシブルに且つ比較的容易に変形することができるようになっている。つまり衝突した場合には、エネルギをマフラの変形により吸収することができるので、マフラ全体が押しずらされ、その際に他の系範囲を損傷する、という危険を減らすことができる。
この場合、前記壁領域が円弧状、エンボス状、波状、又はベローズ状に形成されていると、ケーシング壁は、エネルギ導出に関して効率的に作用するように実現され得る。
排気は流入管を介してマフラに導入され、若しくは流出管を介してマフラから導出され、流入管と流出管も、マフラ内部に配置された中間管と同様に、衝突時の力伝達手段に含まれていてもよい、という状況に基づき、少なくとも1つの流入管又は/及び少なくとも1つの流出管又は/及び少なくとも1つの中間管は、少なくとも1つの目標変形領域を有している、又は/及び少なくとも1つの流入管又は/及び少なくとも1つの流出管又は/及び少なくとも1つの中間管は、湾曲されている又は/及びケーシング長手方向軸線に対して曲げられて配置されている、ということを提案する。
このことは例えば、少なくとも1つの目標変形領域が、波状又はベローズ状に形成された長さ範囲又は/及びスリットを備えて形成された長さ範囲又は/及び凹部又は凸部を備えて形成された長さ範囲又は/及び扁平化された横断面輪郭を備えて形成された長さ範囲又は/及びケーシング長手方向に対して曲げられて延在する長さ範囲を有している、ということによって実現され得る。
エネルギ導出のために惹起可能な管変形は、択一的な構成形式では、少なくとも1つの流入管又は/及び少なくとも1つの流出管又は/及び少なくとも1つの中間管が、互いに対して摺動可能な、少なくとも2つの管部分を有している、ということによって支援され得る。
一般にマフラの内部空間は、1つ又は複数の中間壁により複数の室に分割されており、このような中間壁は基本的にマフラケーシングを補強するものなので、衝突時のより良好な変形性を導入するためには、少なくとも1つの流入管又は/及び少なくとも1つの流出管又は/及び少なくとも1つの中間管が、マフラ内部空間内に設けられた少なくとも1つの中間壁の管貫通開口の領域を貫通しており、少なくとも1つの管貫通開口を起点として、少なくとも1つの好適にはスリット状の弱化領域が中間壁に設けられている、ということを提案する。この場合、例えば少なくとも2つの弱化領域により、1つの変形舌片が提供されていてもよい。
衝突時の更に良好な変形性は、本発明の別の態様に基づき、少なくとも1つの流入管又は/及び少なくとも1つの流出管又は/及び少なくとも1つの中間管が、少なくとも、ケーシング長手方向軸線に対して実質的に横方向に延在する1つの長さ部分に、所定の扁平化方向に扁平化された横断面輪郭を備えて形成されている、ということによって達成され得る。
車両のリヤ領域に衝突した場合、排気マフラにも吸収される力は一般に車両長手方向に作用するので、扁平化方向は、実質的にケーシング長手方向軸線の延在方向に一致しており、又は/及び扁平化された横断面輪郭は円形の横断面輪郭であり、好適には卵形又は楕円形である、ということを更に提案する。
車両の支持体構造に対する排気マフラの結合領域でも、力導入時に比較的容易な変形延いてはエネルギ導出を達成することができるようにするためには、マフラケーシングが、ケーシング長手方向軸線に対して曲げられた少なくとも1つの支持機構を介して、支持体構造に支持されている又は支持されることができるようになっている、ということを提案する。この場合、好適には少なくとも1つの支持機構は、マフラケーシングの一方の軸方向端部領域を起点として延在している。
変形力導入時に強められる、特にマフラケーシング内部のコンポーネントの変形は、マフラケーシングの第1の軸方向端部領域の範囲に設けられた少なくとも1つの流出管が、好適にはマフラケーシングの第1の軸方向端部領域の範囲に設けられた端面壁を貫通してマフラ内部空間から導出されており、マフラケーシングの第2の軸方向端部領域の範囲に設けられた端面壁が、少なくとも部分的にマフラ内部空間に向かって湾曲されていることにより、支援され得る。前記端面壁の加工成形若しくは湾曲に基づき、マフラケーシングは前記第2の軸方向端部領域において基本的には補強されるので、これにより、力導入時に前記端面壁にぶつかる、マフラケーシング内部のコンポーネントは、軸方向移動を強力に阻止され延いてはより容易に変形されることになる。
本発明は更に、本発明に基づき構成された少なくとも1つの排気マフラを有する自動車に関し、この場合、排気マフラは、好適には自動車のリヤ領域に、マフラケーシングのケーシング長手方向軸線を実質的に車両長手方向に向けられて配置されている。
以下に、本発明を添付図面につき詳しく説明する。
長手方向に取り付けられた排気マフラを装備した車両の原理図である。 排気マフラの原理図である。 排気マフラの湾曲させられた排気管を示す図である。 側方膨出部の形態で形成された目標変形領域を備えた、排気マフラの排気管を示す図である。 ケーシング長手方向軸線に対して曲げられた流入管を備えた排気マフラを示す図である。 テレスコープ式に互いに対して摺動可能な2つの管部分を備えた排気マフラの排気管を示す図である。 それぞれ異なる形状の2つの目標変形領域を有するケーシング周壁を備えた排気マフラを示す図である。 択一的な構成を有する排気マフラの、図2に相当する原理図である。 図8に示した排気マフラの排気管の横断面図である。 車両の支持体構造に支持された排気マフラの原理図である。 2つの管貫通開口と、各管貫通開口に対応配置された弱化領域とを有する、排気マフラ内に設けられた中間壁を示す図である。
図1には、排気案内系10を装備した車両全体が符号12で示されている。排気案内系10は、例えば車両シャーシ又はフレームに支持された、車両長手方向Lに延在する排気案内系統14と、車両12のリヤ領域16内で、ケーシング長手方向軸線Gが実質的に車両長手方向Lに延在するように車両横方向Qに相互間隔を開けて取り付けられた、例えば実質的に同一構成の若しくは対称的な構成の、2つの排気マフラ18とを有している。各流入管20を介して排気マフラ18に流入し且つ排気マフラ18を通流する排気は、一般に端部管とも呼ばれる排気マフラ18の流出管22を通って排気案内系10から流出する。
障害物24、例えば他の車両がリヤに衝突すると、一般に、車両長手方向Lに対して平行な主要延在成分を有する力Fが、車両12若しくは車両12のリヤ領域16に導入される。リヤ領域16に導入されたこのような力Fに基づき、排気案内系10、特にリヤ領域16に配置された排気マフラ18が車両12内で押しずらされて、車両12の別の系範囲、例えばタンク26にぶつかる、という危険が生じる。このことを回避するために以下で説明する構成態様は、排気マフラ18の領域において、排気マフラ18の比較的容易な変形性をもたらすので、これにより、特に実質的に車両長手方向Lの方向に力Fが導入されると、エネルギは排気マフラ18で吸収されることになり、排気マフラ18が車両12内で過剰に押しずらされる危険は減少されている。
図2には、このような排気マフラ18が原理図で示されている。排気マフラ18は、例えば実質的に円筒状に形成された、ケーシング長手方向軸線Gの方向に細長いケーシング周壁30を備えたマフラケーシング28を有している。ケーシング周壁30は、ケーシング長手方向軸線Gの方向に位置する両端部領域において、各端面壁32若しくは34と、例えば材料接続的な結合により固く結合されている。ケーシング周壁30は、両端面壁32,34と共に、マフラ内部空間36を包囲している。
流入管20は、例えば端面壁32を貫通して、マフラ内部空間36に通じている。流出管22は端面壁34を貫通して、マフラ内部空間36から導出されている。マフラ内部空間36は、1つ若しくは複数の中間壁38,40により、複数の室42,44,46に分割されていてもよい。図示の例では、流入管20は、端面壁32の近くに位置する中間壁38を貫通しており、これにより、ケーシング長手方向軸線Gの方向に連続する3つの室42,44,46のうちの中央の室44に対して開いている。中間壁40を中間管48が貫通し延いては中央の室44を室46に接続しており、室46に対しては流出管22も開いている。
指摘しておくと、図2において排気マフラは、その主要な系範囲若しくはコンポーネントと共に、原理的に図示されている。このような排気マフラは、前記系範囲若しくはコンポーネントの相互配置、数、及び形状についても、当然図示の例と異なっていてもよい。
図3に全体的に符号50で示した排気管は、例えば図2に示した排気マフラ18において、流入管20、流出管22又は中間管48として使用可能である。基本的に細長い排気管50は、好適にはその延在範囲全体において湾曲されている。排気管50は、基本的には排気マフラ18のケーシング長手方向軸線Gの方向に向けられた向きをとるように、排気マフラ18に組み込まれる。ケーシング長手方向軸線Gの方向の荷重、例えば図1に示した力Fが生じた場合、排気管50は変形可能であり、その際にエネルギ導出に寄与することができるようになっている。
図4に示す排気管50の構成は、1つの長さ範囲52だけに湾曲された構成を備えて形成されている。この長さ範囲52は、その他の点では実質的に直線的に延在している排気管50に目標変形領域54を提供しており、この目標変形領域54において排気管50は、軸方向の荷重が生じた場合には所定のように変形することができるようになっている。
ここで指摘しておくと、前記目標変形領域54は別の形態で、例えば長さ範囲52の波状又はベローズ状の構成によって提供されているか、好適には排気管50の長手方向延在部の方向に向けられた複数のスリットを設けることによって提供されているか、側方の凸部又は凹部によって提供されているか、或いは全体的に扁平化された横断面輪郭によって提供されていてもよい。またこのような、目標変形領域54の導入に寄与する様々な構成が互いに組み合わされて、排気管50に設けられていてもよい。この場合、目標変形領域54に提供される排気管50の形状は、排気管50の長手方向軸線に対して対称的であってもよいが、図4に示したように非対称的に、若しくは周領域においてのみ、例えば窪み又は膨らみの形態で設けられていてもよい。
図5に示す構成では、流入管20として使用される排気管50が排気マフラ18内で、管長手方向軸線Rがケーシング長手方向軸線Gに対して曲げられているように方向付けられている、つまりケーシング長手方向軸線Gに対して非平行に方向付けられている。特に、このようにケーシング長手方向軸線Gに対して曲げられて方向付けられた排気管50が、各端面壁32,34のうちの一方の領域で、マフラケーシング28を貫通して案内されている若しくはマフラ内部空間36内へ案内されている場合の、ケーシング長手方向軸線Gに対する排気管50の曲げ角度は、好適には90°未満であり、最も好適には45°未満である。
図6に示す排気管50は、この構成形式では流入管20としても、流出管22としても、中間管48としても使用され得る。排気管50は、テレスコープ式に互いに内外に挿入された2つの管部分56,58を有している。両管部分56,58は、簡単な材料接続的な付着又は加圧により互いに結合可能であり、排気管50の長手方向に作用する力が導入された場合に、この力が予め設定されたレベルを上回っていると、両管部分56,58は互いに対して押しずらされ、特に互いに内外で押し込まれてもよく、延いてはこのような排気管50を有する排気マフラ18の比較的容易な変形を可能にする。
基本的に、排気マフラ18の変形性を支援するために、排気マフラ18内に挿入される排気管は、好適には制限された長さを有している、つまり、実質的には排気マフラを完全には貫通して延びていないということが言え、これにより、極度に長い排気管による排気マフラの過剰な補強が回避される。
上述した排気管50の各変化態様について更に言えるのは、排気管50は一般に、マフラケーシング28と同様、金属材料、特に金属薄板材料から形成されている、という点であり、このことは、一方では特に溶接による相互結合を可能にし、他方では相応の荷重が生じた場合の排気管50の所定の変形を可能にする。
図7には、排気マフラ18若しくは排気マフラ18用のマフラケーシング28の別の構成形式が示されている。両軸方向端部領域60,62において端面壁32,34と、例えば溶接により結合されたケーシング周壁30は、ケーシング長手方向軸線Gの方向に相互間隔を開けて位置する2つの領域に、各1つの目標変形領域64若しくは66を有している。目標変形領域64は、例えばケーシング長手方向軸線Gを中心とした周方向に連続して形成された、ケーシング周壁30の円弧状の加工成形部若しくは膨出部68によって提供されており、例えばケーシング長手方向軸線Gに対して曲げられて、ケーシング周壁30の全周にわたって延在していてもよい。目標変形領域66は、例えばやはりケーシング周壁30の全周にわたって周方向に延在するように形成された、円弧状の凹部70により提供されており、例えばケーシング長手方向軸線Gに対して実質的に直交するように方向付けられている。
ケーシング周壁30を基本的に弱化する前記のような目標変形領域64,66により、ケーシング長手方向軸線Gの方向に作用する力Fが生じた場合に、目標変形領域64,66においてケーシング周壁30若しくはマフラケーシング28の比較的容易な変形を可能にする手段が達成され、これにより、エネルギを導出することができる、若しくは排気マフラ全体の過剰な軸方向ずれを防止することができるようになっている。
指摘しておくと、ケーシング周壁30には当然、前記のような目標変形領域64若しくは66が1つしか設けられていなくてもよい、若しくは同一形式の複数の目標変形領域64又は66が実現されていてもよい。1つの前記のような目標変形領域64,66により、ケーシング周壁30には局所的に、ケーシング長手方向軸線Gに対して非平行の、つまり図示の例では円弧状に変形された壁領域が提供されており、これにより、ケーシング周壁30の容易な変形性が支援されることになる。このような目標変形領域は、基本的に別の形式でも、例えば各目標変形領域におけるケーシング周壁のエンボス状、波状、又はベローズ状の構成によっても提供され得る。また、ケーシング周壁30の周領域の全体又は大部分にわたって延在するこのような目標変形領域は、ケーシング周壁30の各ケーシングシェルが継ぎ目領域において互いに結合されている領域、又は金属薄板帯材の巻成により形成されたケーシング周壁30がコイル状に周方向に延在する結合領域を有する領域を越えて延在していてもよい。
排気マフラ18の比較的容易な変形性に寄与する別の構成が、図8及び図9に示されている。図8では、流入管20を提供している排気管50が2回、例えば実質的に直角に曲げられており、これにより排気管50は、ケーシング長手方向軸線の方向で端面壁を貫通してマフラ内部空間36に導入されているのではなく、ケーシング周壁30を貫通している、ということが認められる。特に、ケーシング長手方向軸線若しくは車両長手方向Lに対して実質的に直交し延いては実質的に車両横方向Qに延在している排気管50の長さ部分72が、ケーシング周壁30を貫通している。
図8に示した排気マフラ18の排気管50は、少なくともその長さ部分72に、図9に示す扁平化された横断面輪郭を備えて形成されている。この場合、扁平化の方向は、実質的に車両長手方向L、つまり実質的に排気マフラ18のケーシング長手方向軸線が延びている方向、延いては実質的に、リヤ衝突した場合に力Fが例えばケーシング周壁30を介して前記管部分72に伝達され作用する方向にも一致している。扁平化された横断面に基づき、排気管50の長さ部分72は力Fが作用した場合に比較的容易に変形可能であり、これにより、エネルギ導出に大きく貢献することができるようになっている。
図8には更に、特に排気マフラ18の軸方向端部領域62に設けられた端面壁32、つまり車両12に組み込まれた排気マフラ18においてリヤ領域16から離反する方向に向けられた端面壁が、マフラ内部空間36に向かって少なくとも部分的に湾曲されて若しくは反らされて形成されている、ということが示されている。このことは、前記端面壁32の領域に、マフラケーシング28の比較的剛性の構成をもたらす。これにより、力Fの方向に荷重が加えられた場合、比較的剛性の端面壁32は、マフラ内部空間36内で車両長手方向Lに押しずらされるコンポーネント、例えば流出管22のための受けを形成することになる。前記のようなコンポーネントが押しずらされる過程で比較的剛性の端面壁32にぶつかると、第1に前記コンポーネントの更なる軸方向ずれが阻止され、その結果、前記コンポーネントの変形に寄与することのできる、例えば図4に示した目標変形領域54等の別の構成上の手段が、排気マフラの前記のようなコンポーネントの変形を生ぜしめるために、より効率的に利用されることになる。
図10に示す排気マフラ18は、リヤ領域に面した軸方向端部領域60において、支持機構74を介して支持体構造76、例えば車両シャーシ等に支持されている。基本的に細長く形成された支持機構74は、その支持機構長手方向軸線Aが、排気マフラ18のケーシング長手方向軸線Gに対して曲げられているように方向付けられている。例えば支持体構造76を介して、既に上述した力Fが車両長手方向Lの方向に導入されると、支持機構74は、力Fの方向に対しても曲がっていることに基づき、マフラケーシング28に対して変形若しくは傾倒することができるので、この支持領域にも、変形により惹起されるエネルギ導出が生じ得る。
もちろん、前記のようにケーシング長手方向軸線Gに対して曲げられた支持機構74は、マフラケーシング28の軸方向端部領域62にも設けられていてもよいか、又は軸方向端部領域62に択一的に設けられていてもよい。この場合、このような支持機構74は、例えばケーシング周壁30又は/及び各端面壁32,34に結合されていてもよい。特に、例えば実質的に平らに形成された端面壁32に結合されていると、軸方向の荷重が支持機構74を介して伝達され、端面壁32の変形延いてはエネルギ導出に対する更なる貢献につながる。
図11には、マフラ内部空間36内に配置された中間壁78が示されている。図2に示した、それぞれ単一の排気管しか貫通案内されていない中間壁38,40とは異なり、中間壁78は2つの管貫通開口80,82を有しており、これらの管貫通開口80,82の周輪郭は、管貫通開口80,82を貫通して案内される排気管の周輪郭に適合されている。この場合、例えば一方の排気管は、流入管20又は流出管22であってもよいのに対し、他方の排気管は、例えば中間管48であってもよい。両管貫通開口80,82に対応して、例えばスリット状の切込みの形態で提供された各2つの弱化領域84,86若しくは88,90が設けられており、弱化領域84,86若しくは88,90の間には、各1つの変形舌片92若しくは94が形成されている、ということが認められる。中間壁78を貫通する各排気管を介して中間壁78に伝達され得る軸方向の荷重が発生した場合には、前記のような変形舌片92若しくは94が提供されていることに基づき、中間壁78の局所的な軸方向変形が比較的容易に生じることができるようになっている。
指摘しておくと、前記のような1つ若しくは複数の管貫通開口80,82に対応して、複数の前記のような弱化領域84,86若しくは88,90延いては複数の前記のような変形舌片92,94が、例えばそれぞれ互いに直径上の反対の側に位置する周領域に設けられていてもよい。また、このような構成は、1つの管貫通開口しか有さない若しくは3つ以上の管貫通開口を有する中間壁に設けられていてもよい。各管貫通開口を起点とする弱化領域は、各管貫通開口まで開いていてもよいが、例えば貫通開口の外周領域からわずかに間隔を開けて出発して、貫通開口から実質的に半径方向に離反するように延在していてもよい。既に述べたように、弱化領域は、中間壁78に設けられた切込み若しくはスリットにより形成されていてもよいが、スタンピング又はその他の材料弱化手段により提供されていてもよい。
最後に指摘しておくと、上述した様々な手段は、実質的に車両長手方向に向けられた力作用が車両リヤ領域に発生した場合に、長手方向に取り付けられた排気マフラにおいて、その容易な変形性延いては効率的なエネルギ導出を支援するものである。この場合、上で個別に説明した各構成態様は全て、特に有利なものである。もちろん、それぞれ異なるこれらの態様を、互いに任意に組み合わせてもよい。

Claims (13)

  1. ケーシング長手方向軸線(G)の方向に細長いマフラケーシング(28)を有し、該マフラケーシング(28)は、ケーシング周壁(30)と、前記ケーシング長手方向軸線(G)の方向に相互間隔を開けて配置されていて、前記ケーシング周壁(30)と共にマフラ内部空間(36)を画定している2つの端面壁(32,34)とを有し、前記マフラ内部空間(36)内に少なくとも1つの流入管(20)が導入されており、前記マフラ内部空間(36)から少なくとも1つの流出管(22)が導出されている、車両長手方向に取り付けるための排気マフラであって、
    前記ケーシング周壁(30)に、前記ケーシング長手方向軸線(G)に対して非平行の少なくとも1つの壁領域(68,70)を備えた少なくとも1つの目標変形領域(64,66)が設けられていることを特徴とする、車両長手方向に取り付けるための排気マフラ。
  2. 前記壁領域(68,70)は、円弧状、エンボス状、波状、又はベローズ状に形成されている、請求項1記載の排気マフラ。
  3. 前記少なくとも1つの流入管(20)又は/及び前記少なくとも1つの流出管(22)又は/及び少なくとも1つの中間管(48)は、少なくとも1つの目標変形領域(54)を有している、又は/及び前記少なくとも1つの流入管(20)又は/及び前記少なくとも1つの流出管(22)又は/及び少なくとも1つの中間管(48)は、湾曲されている又は/及び前記ケーシング長手方向軸線(G)に対して曲げられて配置されている、請求項1又は2又は請求項1の上位概念に記載の排気マフラ。
  4. 前記少なくとも1つの目標変形領域(54)は、波状又はベローズ状に形成された長さ範囲又は/及びスリットを備えて形成された長さ範囲(52)又は/及び凹部又は凸部を備えて形成された長さ範囲又は/及び扁平化された横断面輪郭を備えて形成された長さ範囲又は/及び前記ケーシング長手方向(G)に対して曲げられて延在する長さ範囲(52)を有している、請求項3記載の排気マフラ。
  5. 前記少なくとも1つの流入管(20)又は/及び前記少なくとも1つの流出管(22)又は/及び少なくとも1つの中間管(48)は、互いに対して摺動可能な、少なくとも2つの管部分(56,58)を有している、請求項1から4までのいずれか1項又は請求項1の上位概念に記載の排気マフラ。
  6. 前記少なくとも1つの流入管(20)又は/及び前記少なくとも1つの流出管(22)又は/及び少なくとも1つの中間管(48)は、前記マフラ内部空間(36)内に設けられた少なくとも1つの中間壁(38,40,78)の管貫通開口(80,82)の領域を貫通しており、少なくとも1つの前記管貫通開口(80,82)を起点として、少なくとも1つの好適にはスリット状の弱化領域(84,86,88,90)が前記中間壁(78)に設けられている、請求項1から5までのいずれか1項又は請求項1の上位概念に記載の排気マフラ。
  7. 少なくとも2つの前記弱化領域(84,86,88,90)により、1つの変形舌片(92,94)が提供されている、請求項6記載の排気マフラ。
  8. 前記少なくとも1つの流入管(20)又は/及び前記少なくとも1つの流出管(22)又は/及び少なくとも1つの中間管(48)は、少なくとも、前記ケーシング長手方向軸線(G)に対して実質的に横方向に延在する1つの長さ部分(72)に、所定の扁平化方向に扁平化された横断面輪郭を備えて形成されている、請求項1から7までのいずれか1項又は請求項1の上位概念に記載の排気マフラ。
  9. 前記扁平化された横断面輪郭は、円形の横断面輪郭であり、好適には卵形又は楕円形である、又は/及び扁平化方向は、実質的に前記ケーシング長手方向軸線(G)の延在方向に一致している、請求項8記載の排気マフラ。
  10. 前記マフラケーシング(28)は、前記ケーシング長手方向軸線(G)に対して曲げられた少なくとも1つの支持機構(74)を介して、支持体構造(76)に支持されている又は支持されることができるようになっている、請求項1から9までのいずれか1項又は請求項1の上位概念に記載の排気マフラ。
  11. 前記少なくとも1つの支持機構(74)は、前記マフラケーシング(28)の一方の軸方向端部領域(60)を起点として延在している、請求項10記載の排気マフラ。
  12. 前記マフラケーシング(28)の第1の軸方向端部領域(60)の範囲に設けられた前記少なくとも1つの流出管(22)は、好適には前記マフラケーシング(28)の前記第1の軸方向端部領域(60)の範囲に設けられた前記端面壁(34)を貫通して前記マフラ内部空間(36)から導出されており、前記マフラケーシング(28)の第2の軸方向端部領域(62)の範囲に設けられた前記端面壁(32)は、少なくとも部分的に前記マフラ内部空間(36)に向かって湾曲されている、請求項1から11までのいずれか1項又は請求項1の上位概念に記載の排気マフラ。
  13. 請求項1から12までのいずれか1項記載の排気マフラを少なくとも1つ有する自動車において、前記排気マフラ(18)は、好適には自動車(12)のリヤ領域(16)に、マフラケーシング(28)のケーシング長手方向軸線(G)を実質的に車両長手方向(L)に向けられて配置されていることを特徴とする、自動車。
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