JP2017205948A - 両面金属張積層板の製造方法 - Google Patents
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本発明において「耐熱性」とは、熱ラミネート時の加熱温度での使用に耐え得ることを意味する。従って、耐熱性フィルム(A)としては、上記性質を満たすフィルムであれば特に制限はなく、例えば、ポリイミドフィルムやポリエチレンナフタレートなどの公知の各種フィルムを用いることができる。中でも、耐熱性のみならず電気特性等の物性にも優れている点から、耐熱性ポリイミドフィルムであることが好ましい。
1)芳香族ジアミンを有機極性溶媒中に溶解し、これと実質的に等モルの芳香族テトラカルボン酸二無水物を反応させて重合する方法。
2)芳香族テトラカルボン酸二無水物とこれに対し過小モル量の芳香族ジアミン化合物とを有機極性溶媒中で反応させ、両末端に酸無水物基を有するプレポリマーを得る。続いて、全工程において芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミン化合物が実質的に等モルとなるように芳香族ジアミン化合物を用いて重合させる方法。
3)芳香族テトラカルボン酸二無水物とこれに対し過剰モル量の芳香族ジアミン化合物とを有機極性溶媒中で反応させ、両末端にアミノ基を有するプレポリマーを得る。続いて、全工程において芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミン化合物が実質的に等モルとなるように芳香族テトラカルボン酸二無水物を用いて重合する方法。
4)芳香族テトラカルボン酸二無水物を有機極性溶媒中に溶解及び/または分散させた後、実質的に等モルとなるように芳香族ジアミン化合物を用いて重合させる方法。
5)実質的に等モルの芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンの混合物を有機極性溶媒中で反応させて重合する方法。
などのような方法である。これら方法を単独で用いても良いし、部分的に組み合わせて用いることもできる。
本発明において、熱可塑性樹脂層(B)としては、例えば、ポリカーボネート系樹脂、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂、熱可塑性ポリイミド系樹脂等が例示されるが、耐熱性の点から、特に熱可塑性ポリイミド樹脂が好ましく用いられうる。前記熱可塑性ポリイミド樹脂は、金属箔との有意な接着力や好適な線膨張係数など、所望の特性が発現されれば、当該層に含まれる熱可塑性ポリイミド樹脂の含有量、分子構造、厚みは特に限定されるものではない。しかしながら、有意な接着力や好適な線膨張係数などの所望の特性の発現のためには、実質的には熱可塑性ポリイミド樹脂を熱可塑性樹脂層(B)中に50重量%以上含有することが好ましい。更に、耐熱性フィルムを介して対向する熱可塑性樹脂層(B)に含まれる熱可塑性ポリイミド樹脂は、接着シート全体での線膨張係数のバランスや、製造工程を簡略化する等の観点から、同種であることが好ましい。
本発明における接着シート(C)は、耐熱性フィルム(A)の少なくとも片面に熱可塑性樹脂層(B)を有する構成であれば、特に制限ない。
本発明にかかる接着シート(C)の製造方法については特に限定されるものではないが、三層構造の接着シート(C)の場合、コア層となる耐熱性フィルム(A)に熱可塑性樹脂層(B)を片面毎に、もしくは両面同時に形成する方法、熱可塑性樹脂層(B)をシート状に成形し、これを上記コア層となる耐熱性フィルム(A)の表面に貼り合わせる方法等が挙げられる。あるいは、コア層となる耐熱性フィルム(A)と熱可塑性樹脂層(B)を共押出しして、実質的に一工程で積層体を製膜する接着シート(C)を作製する方法(共押出製膜方法ともいう)であってもよい。
本発明において、金属箔(D)としては特に限定されるものではないが、電子機器・電気機器用途に本発明の両面金属張積層板(G)を用いる場合には、例えば、銅または銅合金、ステンレス鋼またはその合金、ニッケルまたはニッケル合金(42合金も含む)、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる箔を挙げることができる。一般的なフレキシブル積層板では、圧延銅箔、電解銅箔といった銅箔が多用されるが、本発明においても好ましく用いることができる。なお、これらの金属箔の表面には、防錆層や耐熱層あるいは接着層が塗布されていてもよい。また、上記金属箔の厚みについては特に限定されるものではなく、その用途に応じて、十分な機能が発揮できる厚みであればよい。金属箔(D)の厚みは、例えば、3μm〜30μmが好ましく、より好ましくは5μm〜20μmである。金属箔(D)の表面粗度(Rz)は0.01μm〜1μmであることが好ましい。金属箔(D)の表面粗度(Rz)がこの範囲外の場合は熱可塑性樹脂層(B)との接着性が劣る場合などがある。
上記熱圧着を実施する手段の具体的な構成は特に限定されるものではないが、得られる両面金属張積層板(G)の外観を良好なものとするために、金属箔(D)を積層する側は、熱可塑性樹脂層(B)を介して金属箔(D)を積層し、さらに金属箔(D)に接して保護フィルム(F)を積層する。具体的には、加圧面(例えば、金属ロール)と接着シート(C)および金属箔(D)との間に保護フィルム(F)を積層する。
本発明において、片面金属張積層板(E)は、前記接着シート(C)の接着層となる熱可塑性樹脂層(B)に金属箔(D)を積層することにより得ることができる。 積層する方法としては各種公知の方法を適用可能であるが、熱圧着により貼り合わせて得る熱圧着方法が片面金属張積層板(E)のシワ等の発生を抑制できる点から好ましい。接着シート(C)と金属箔(D)の貼り合わせ方法としては、例えば、単板プレスによるバッチ処理による熱圧着方法、熱ロールラミネート装置(熱ラミネート装置ともいう)或いはダブルベルトプレス(DBP)装置による連続処理による熱圧着方法などが挙げられるが、生産性、維持費も含めた設備コストの点から、一対以上の金属ロールを有する熱ロールラミネート装置を使用した熱圧着方法が好ましい。ここでいう「一対以上の金属ロールを有する熱ロールラミネート装置」とは、材料を加熱加圧するための金属ロールを有している装置であればよく、その具体的な装置構成は特に限定されるものではない。
前記片面金属張積層板(E)を2枚貼り合せる又は、片面金属張積層板(E)2枚と接着シート(C)1枚を貼り合せることによる両面金属張積層板(G)の製造方法である。
表面処理を施した2枚以上の接着シート(C)を貼り合せることによる両面金属張積層板(G)の製造方法である。
両面金属張積層板の密着力は、ピール強度により評価した。ピール強度は、金属積層板の金属のピ−ル強度をJIS C−6471に従って金属パターン5mmを180度ピールで評価した。ピール強度が10N/cm以上であるものを“○”、10N/cm未満であるものを“×”とした。
両面金属張積層板の外観評価は目視により行った。外観上問題ないものを“○”、薄いMD方向の模様があるものを“△”、MD方向の模様があるものを“×”とした。
厚み50μmの耐熱性両面接着シート(株式会社カネカ製ピクシオ(登録商標)FRS、ガラス転移温度=290℃)に対して、金属箔である厚み12μmの圧延銅箔(JX日鉱日石金属株式会社製 BHY−22B−T)を積層させ、更にこの金属箔を接着シートと挟むようにして保護フィルム(株式会社カネカ製アピカル(登録商標)125NPI)を配し、熱ロールラミネート装置の一対の金属ロール間を通すことにより、ラミネート温度345℃、ラミネート圧力245N/cm、ラミネート速度1m/min、繰出張力=20kgf/270mmの条件で熱ラミネートを行った。その後、上記保護材料及び保護フィルムの順に分離することにより、片面金属張積層板(E)を製造した。
その結果、得られた両面金属張積層板(G)は接着シート同士の密着力に問題なく、軽微な外観模様があった。
実施例1において、接着シートを50μmのポリイミドフィルムと25μmのポリイミドフィルム(ともに株式会社カネカ製ピクシオFRS)を使用したことを除き、他は実施例1と同様にして両面金属張積層板(G)を製造した。
その結果、得られた両面金属張積層板(G)は接着シート同士の密着力に問題なく、軽微な外観模様があった。
実施例1において、2枚の片面金属張積層板(G)の間に25μmのポリイミドフィルム(株式会社カネカ製ピクシオFRS)を積層したことを、他は実施例1と同様にして両面金属張積層板(G)を製造した。
厚み50μmの耐熱性両面接着シート(株式会社カネカ製ピクシオFRS)を表面処理としてコロナ処理を施した後、本接着シートを2枚、金属箔である厚み12μmの圧延銅箔(JX日鉱日石金属株式会社製 BHY−22B−T)を2枚積層させ、更にこの金属箔と接着シートを挟むようにして最外層に保護フィルム(株式会社カネカ製アピカル(登録商標)125NPI)を配し、熱ロールラミネート装置の一対の金属ロール間を通すことにより、ラミネート温度360℃、ラミネート圧力245N/cm、ラミネート速度1m/minの条件で熱ラミネートを行った。その後、上記保護フィルムを分離することにより、両面金属張積層板(G)を製造した。
実施例4において、接着シートの表面処理を実施しなかったことを除き、他は実施例4と同様にして両面金属張積層板(G)を製造した。
実施例1で得られた片面金属張積層板(E)を2枚を用い、ラミネート温度および繰出し張力を表1に記載した条件とし、それ以外は実施例1と同様に行い、両面金属張積層板(G)を製造した。
2.熱可塑性樹脂層(B)
3.接着シート(C)
4.金属箔(D)
5.片面金属張積層板(E)
6.保護フィルム(F)
7.両面金属張積層板(G)
Claims (4)
- 少なくともポリイミドフィルムを含み、厚みが50μm以下である接着シートを少なくとも2枚以上貼り合せることによるフレキシブル金属張積層板の製造方法であって、貼り合わせた後のフレキシブル金属張積層板に含まれる絶縁層の厚みが51μm以上であることを特徴とするフレキシブル金属張積層板の製造方法。
- 前記接着シートの少なくとも片面に金属箔を有することを特徴とする、請求項1に記載のフレキシブル金属張積層体の製造方法。
- 前記接着シートの少なくとも1枚以上に表面処理を施すことを特徴とする、請求項1または2に記載のフレキシブル金属張積層体の製造方法。
- 前記接着シートが、非熱可塑性ポリイミドフィルムの両面に熱可塑性ポリイミド層を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフレキシブル金属張積層体の製造方法。
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