JP2017206205A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Masato Kunisada
正人 国定
博幸 名倉
Hiroyuki Nagura
博幸 名倉
琢真 川合
Takuma Kawai
琢真 川合
隆幸 岩川
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隆幸 岩川
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Abstract

【課題】シートバックのサイドサポート部からシート前方側へ膨張展開するサイドエアバッグを備える乗員保護装置において、乗員に対する拘束性能を高めた乗員保護装置を得る。【解決手段】乗員保護装置10では、衝突予知センサ50の検出信号に基づいて側面衝突が不可避であると制御ECU52で判定された場合には、先ずPSB16のウェビング40に所定の張力を作用させ、適正位置に乗員Pを移動させる。その後、側面衝突地時にシートバック22のサイドサポート部22Bに収納されたインサイドエアバッグ32を膨張させることで、サイドサポート部22Bを車幅方向内側に膨張させて乗員Pを良好に拘束することができる。さらにその後で、サイドサポート部22Bから車両前方側にサイドエアバッグ30の膨張展開が完了することにより、適正位置に位置する乗員Pを良好に拘束することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、乗員保護装置に関する。
下記特許文献1には、シートバックのサイドサポートの前方側に前バック部と後バック部を有するサイドエアバッグを展開する乗員保護装置が記載されている。このサイドエアバッグの後バック部は、車幅方向に複数のバック部に仕切られている。
特開2015−030322号公報
上記特許文献1に記載されたサイドエアバッグ装置では、サイドエアバッグから乗員に対し効果的に反力を発生させることで乗員に対する拘束性を向上させるには、改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、シートバックのサイドサポート部から車両前方側へ膨張展開するサイドエアバッグを備える乗員保護装置において、乗員に対する拘束性能を高めた乗員保護装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る乗員保護装置は、車両用シートのシートバックの車幅方向外側に車両前方側に膨出形成されたサイドサポート部から前記車両前方側に展開可能に設けられたサイドエアバッグと、前記サイドサポート部の内部において、前記サイドエアバッグよりも車幅方向内側に設けられ、前記サイドサポート部の内部で膨張して当該サイドサポート部を前記車幅方向内側に膨張させるインサイドエアバッグと、衝突予測センサの検出結果に基づき側面衝突が不可避であると判定された場合には、ウェビングに所定の張力を強制的に作用させる三点式シートベルト装置と、前記衝突予測センサの検出信号に基づいて側面衝突が不可避であると判定した場合に、先ず、前記三点式シートベルト装置のウェビングに所定の張力を強制的に作用させ、次に前記インサイドエアバッグの膨張を完了させ、最後に前記サイドエアバッグの膨張展開を完了させる制御手段と、を備えている。
請求項1に記載の発明では、例えば車両の側部に加害車両が接近すると、衝突予測センサが検出信号を制御手段に出力する。制御手段は検出信号に基づいて検出された物体が車両の側面に衝突することが不可避であると判定すると、先ず、三点式シートベルト装置に、ウェビングに対して所定の張力を強制的に作用させる。これにより、例えば、シートバックから離間して車両前方の非適正位置に位置していた乗員が、シートバックに当接する適正位置に移動させられる。この状態で加害車両が側面衝突すると、制御手段がインサイドエアバッグを膨張させてサイドサポート部を車幅方向内側に膨出変形させることにより、乗員が車幅方向外側から良好に拘束される。すなわち、適正位置に位置している乗員は、車両側面視において、サイドサポート部と膨張したインサイドエアバッグとオーバーラップしているため、車幅方向内側に膨張変形したサイドサポート部によって乗員が良好に拘束される。
続いて、サイドエアバッグの膨張展開を終了させることにより、車幅方向内側に膨出したサイドサポート部(膨張したインサイドエアバッグ)に適正位置で拘束された乗員を、サイドサポート部から前方展開されたサイドエアバッグで良好に拘束することができる。
このように、制御手段が側面衝突を不可避と判定した場合に、先ず、三点式シートベルト装置がウェビングに所定の張力を強制的に作用させることによりシートバックに対して非適正位置にいた乗員を適正位置に移動させている。したがって、インサイドエアバッグの膨張によって乗員を良好に拘束することができる。
以上説明したように、本発明に係る乗員保護装置では、インサイドエアバッグで車幅方向内側に乗員を拘束する前に、三点式シートベルト装置で適正位置に乗員を移動させているため、乗員の拘束性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る乗員保護装置において、サイドエアバッグが膨張展開すると共にインサイドエアバッグが膨張した状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る乗員保護装置において、接近する加害車両が検知された状態を示した模式的な平断面図である。 本発明の一実施形態に係る乗員保護装置において、側突前にプリクラッシュシートベルト装置がウェビングを巻き取る状態を示した模式的な平断面図である。 本発明の一実施形態に係る乗員保護装置において、インサイドエアバッグが膨張完了した状態を示した模式的な平断面図である。 本発明の一実施形態に係る乗員保護装置において、サイドエアバッグが膨張展開を完了した状態を示した模式的な平断面図である。 本発明の一実施形態に係る乗員保護装置の制御を示すフローチャートである。
<実施形態>
以下、図1〜図6に基づいて本発明の実施形態に係る乗員保護装置10について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印OUT、矢印UPは、車両の前方向(進行方向)、車幅方向の外側、車両の上方向をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
(構成)
図2に模式的に示されるように、本実施形態に係る乗員保護装置10は、シート本体12と、サイドエアバッグ装置14と、三点式のプリクラッシュシートベルト装置(以下、「PSB」という)16によって構成されている。なお、図2〜図5では、シート本体12(後述するシートバック22)のシート幅方向の略半分のみしか示されていないが、シート幅方向における中央を挟んで略左右対称である。
<シート本体12の構成>
車両用シートであるシート本体12は、図1に示されるように、乗員Pが着座するシートクッション20と、シートクッションの後端部に連結されて乗員Pの背部を支持するシートバック22と、シートバック22の上端部に連結されて乗員Pの頭部を支持するヘッドレスト24と、を有している。
なお、本実施形態では、シート本体12及びシートバック22の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向は、車両の前後方向、左右方向(車幅方向)及び上下方向と一致している。また、図1〜図5では、実際の乗員の代わりに衝突試験用のダミーPがシート本体12に着座している。このダミーPは、例えば国際統一側面衝突ダミー(World Side Impact Dummy:WorldSID)のAM50(米国人成人男性の50パーセンタイル)である。以下、説明をわかり易くするため、ダミーPを「乗員P」と称する。
シートバック22は、図2〜図5に示されるように、車幅方向に延在する中央部22Aと、車幅方向両端部でシート前方側に膨出形成されたサイドサポート部としてのサイドサポート部22B(車幅方向外側のみ図示)とを備えている。このサイドサポート部22Bによって、乗員Pに対するサイドサポート性を確保している。
また、シートバック22は、図1、図2に示されるように、車幅方向外側のサイドサポート部22B内に設けられた外サイドフレーム26と、シートバック22の車幅方向内側のサイドサポート部内に設けられた内サイドフレーム(何れも図示省略)とを備えている。
また、シートバック22は、外サイドフレーム26等を覆った図示しないウレタンパッドを覆ったシート表皮28を備えている。
<サイドエアバッグ装置14の構成>
図1〜図3に示されるように、サイドエアバッグ装置14は、サイドエアバッグ30と、インサイドエアバッグ32と、インフレータ34とを備えている。サイドエアバッグ30及びインサイドエアバッグ32は、インフレータ34からガス供給を受けて膨張展開する構成である。なお、図1及び図5には、膨張展開された状態のサイドエアバッグ30と膨張状態のインサイドエアバッグ32が示されている。
これらのサイドエアバッグ30及びインサイドエアバッグ32は、通常時には、図2に示されるように、サイドサポート部22B内に収納されている。なお、以下の説明において、サイドエアバッグ30に関して記載する前後上下の方向は、サイドエアバッグ30が膨張展開した状態での方向を示すものであり、シートバック22の前後上下の方向と略一致している。
インフレータ34は、所謂シリンダータイプのインフレータであり、円柱状に形成されている。このインフレータ34は、軸線方向がシートバック22の高さ方向に沿う姿勢で外サイドフレーム26の側壁部36Aのシート幅方向外側(車幅方向外側)に配設されている。
なお、インフレータ34は、後述する制御ECU52に電気的に接続されており、制御ECU52からの駆動信号によってガスを噴出してサイドエアバッグ30を膨張展開させると共に、インサイドエアバッグ32を膨張させる構成である。
なお、インフレータ34が起動した場合には、先ずインサイドエアバッグ32の膨張が完了した後、サイドエアバッグ30の膨張展開が完了するものである。
サイドエアバッグ30は、通常時には、図2に示されるように、シート幅方向に折り重なる蛇腹折りにされた状態で外サイドフレーム26のシート幅方向外側に収納されている。
サイドエアバッグ30は、インフレータ34からガス供給を受けてサイドサポート部22Bのシート表皮28を開裂してシート前方側へ膨張展開し、乗員Pと車両側部36との間に介在するものである。
このサイドエアバッグ30が膨張展開した状態では、図1に示されるように、乗員Pの肩部Sから腰部Lまでを拘束する。
インサイドエアバッグ32は、図2に示されるように、平面状に広げられた状態でサイドサポート部22B内に収容される構成になっており、外サイドフレーム26のシート幅方向内側において外サイドフレーム26と図示しないシートバックパッドとの間に介在されている。
インサイドエアバッグ32は、図1に示されるシート側面(車幅方向)視において、乗員Pの胸部C及び腹部Bの後部側(肋骨の後部側を含む背中側の部位)に対してシート幅方向外側から対向するように配設されている。インサイドエアバッグ32は、インフレータ34が噴出されたガスが供給され、サイドサポート部22B内で膨張する。膨張したインサイドエアバッグ32は、外サイドフレーム26から反力を受けてシート幅方向内側(乗員P側)に膨張する(図4参照)。これにより、図1に示されるように、乗員Pの胸部C及び腹部Bの後部側が、シートバックパッド及びシート表皮28を介してインサイドエアバッグ32に拘束される構成になっている。なお、インサイドエアバッグ32は、少なくとも胸部Cの後部側(肋骨の後部側)を拘束可能なものであればよい。
<PSB16の構成>
PSB16は、ウェビング40と、ウェビング40を所定の張力で巻き取り可能としたモータ付リトラクタ42とを備えている。側突予知センサ50の検出信号から後述する制御ECU52で側面衝突が不可避であると判定された場合に、いわゆるプリクラッシュ制御によってモータ付リトラクタ42のモータを駆動させ、ウェビング40に所定の張力を強制的に作用させる構成である。
<制御ECU52の構成>
乗員保護装置10には、図2に示されるように、車両側部36に配置された側突予知センサ50が配置されている。側突予知センサ50は、例えばミリ波レーダ装置であり、反射電波から検知範囲A1内における加害車両100等の物標を検出し、その検出信号を制御ECU52(図2以外で図示省略)に出力するものである。制御ECU52は、側突予知センサ50の検出信号に基づいて接近している物標が衝突の要因となる物標であるか否かを判定すると共に、側面衝突が不可避であるか否かを判定するものである。
また、制御ECU52は、サイドエアバッグ装置14とPSB16とに電気的に接続されており、側面衝突が不可避であると判定した場合には駆動信号をPSB16とサイドエアバッグ装置14に出力するものである。具体的には、制御ECU52の駆動信号がPSB16のモータ付リトラクタ42に入力されて、モータの駆動によりウェビング40に所定の張力を強制的に作用させる構成とされている。また、制御ECU52の駆動信号がサイドエアバッグ装置14に入力され、インフレータ34が起動されることにより、インサイドエアバッグ32とサイドエアバッグ30が膨張展開される構成である。但し、ガスの流動の関係から、先ずインサイドエアバッグ32の膨張が完了し、その後でサイドエアバッグ30の膨張展開が完了する構成である。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について図2〜図5の模式図及び図6のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、図4、図5の模式図では、説明の便宜のためにインサイドエアバッグ32がシートバック22から外部に突出しているように記載しているが、実際には上記のようにシートバック22の内部で膨張するものである。
図2に示されるように、側突予知センサ50の検知範囲A1内に加害車両100が進入すると、制御ECU52は、側突予知センサ50からの検出信号(例えば、ミリ波レーダの反射電波による検出信号)に基づいて物標が衝突の要因となる物標であるか否かを判定する(図6、ステップS10参照)。
ここで、加害車両100のように、物標が衝突の要因である物標であると判定された場合(図6、ステップS10でYESの場合)には、制御ECU52は、側面衝突が不可避であるか否かが判定する(図6、ステップS12参照)。
側面衝突が不可避であると判定された場合(図6、ステップS12でYESの場合)には、制御ECU52がPSB16に駆動信号を出力する。これによって、図3に示されるように、PSB16のモータ付リトラクタ42のモータが駆動され、ウェビング40に所定の張力を作用させる。これにより、シートバック22から離間して前方に位置(図3、二点鎖線位置)していた乗員Pをシートバック22に背中が当接する位置(図3、実線位置参照)、すなわち、車両側面視で膨張したサイドサポート部22Bと膨張したインサイドエアバッグ32とオーバーラップする適正位置(図1参照)に移動させる(図6、ステップS14参照)。
次に、図示しない側突センサからの検出信号により制御ECU52で側面衝突が検知されると、制御ECU52は、サイドエアバッグ装置14に対して駆動信号を出力する。これにより、サイドエアバッグ装置14のインフレータ34が起動され、インフレータ34からサイドエアバッグ30とインサイドエアバッグ32にガスが供給される。
この際、図4に示されるように、外サイドフレーム26の反力を受けたインサイドエアバッグ32がシート幅方向内側に膨張する(図6、ステップS16参照)。この結果、サイドサポート部22Bが車幅方向内側に膨出し、適正位置に位置する乗員Pを車幅方向外側から良好に拘束することができる。特に車幅方向外側に位置する外サイドフレーム26の反力を用いられるため、効果的に乗員Pを拘束することができる。
ところで、図4に示されるように、インサイドエアバッグ32の膨張完了時には、サイドエアバッグ30は、サイドサポート部22Bからシート前方に膨張展開中である。すなわち、インサイドエアバッグ32の膨張によって車幅方向外側から乗員Pが拘束された状態で、図5に示されるように、サイドエアバッグ30の膨張展開が完了することにより、インサイドエアバッグ32で拘束されている乗員Pをサイドエアバッグ30で良好に拘束することができる(図6、ステップS18参照)。
一方、非適正位置に乗員Pが位置していた場合、インサイドエアバッグ32を膨張させる前にPSB16が駆動されないと、図4に2点鎖線で示されるように、側面衝突時に車幅方向内側に膨張したサイドサポート部22Bによって乗員を拘束するには、まだ改善の余地がある。さらに、図5に二点鎖線で示されるように、側面衝突の衝撃によって車幅方向外側斜め前方に乗員Pが移動し、サイドエアバッグ30で乗員を拘束するのにも、まだ改善の余地がある。
このように、本実施形態に係る乗員保護装置10では、図3に示されるように、サイドエアバッグ装置14の作動前に、PSB16のプリクラッシュ制御によって乗員Pを適正位置に移動させるため、インサイドエアバッグ32の膨張によって乗員Pを良好に拘束することができる。この結果、サイドエアバッグ30によって乗員Pを良好に拘束することができる。
このように、本実施形態によれば、インサイドエアバッグ32の膨張前にPSB16を作動させることによって乗員拘束性能が向上する。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
なお、本実施形態では、サイドエアバッグ30とインサイドエアバッグ32を同一のインフレータ34で膨張させるものについて説明したが、サイドエアバッグ30とインサイドエアバッグ32を独立した別個のインフレータで膨張させても良い。この場合には、膨張させるタイミングの制御が容易になるというメリットがある。さらに、別個の場合には、インサイドエアバッグ32をコンプレッサ等で膨張させることも考えられる。
また、本実施形態ではPSB16で説明したが、サイドエアバッグ装置14が作動する前にウェビング40に所定の張力を付与するものであれば、PSB16に換えてプリテンショナやバックルプリテンショナを用いても良い。
10 乗員保護装置
12 シートバック
14 サイドエアバッグ装置
16 プリクラッシュシートベルト(三点式シートベルト装置)
22B サイドサポート部
30 サイドエアバッグ
32 インサイドエアバッグ
40 ウェビング
50 衝突予知センサ(衝突予測センサ)
52 制御ECU(制御手段)

Claims (1)

  1. 車両用シートのシートバックの車幅方向外側に車両前方側に膨出形成されたサイドサポート部から前記車両前方側に展開可能に設けられたサイドエアバッグと、
    前記サイドサポート部の内部において、前記サイドエアバッグよりも車幅方向内側に設けられ、前記サイドサポート部の内部で膨張して当該サイドサポート部を前記車幅方向内側に膨張させるインサイドエアバッグと、
    衝突予測センサの検出結果に基づき側面衝突が不可避であると判定された場合には、ウェビングに所定の張力を強制的に作用させる三点式シートベルト装置と、
    前記衝突予測センサの検出信号に基づいて側面衝突が不可避であると判定した場合に、先ず、前記三点式シートベルト装置のウェビングに所定の張力を強制的に作用させ、次に前記インサイドエアバッグの膨張を完了させ、最後に前記サイドエアバッグの膨張展開を完了させる制御手段と、
    を備えた乗員保護装置。
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