JP2017219002A - ベローズポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベローズの収縮中に移送流体の流量が変化しても、移送流体の吐出圧力が変動するのを抑制することができるベローズポンプ装置を提供する。【解決手段】ベローズポンプ装置1は、ベローズ13(14)の収縮中に、吐出側空気室21に供給する加圧空気の空気圧を、ベローズ13(14)の収縮特性に対応して上昇させるように調整する電空レギュレータ51(52)と、ベローズ13(14)の収縮中において単位時間ごとに当該ベローズ13(14)の収縮経過位置を検出する位置検出部7(8)と、位置検出部7(8)が検出するベローズ13(14)の収縮経過位置に応じて空気圧を上昇させるための圧力増加係数aを決定し、決定した圧力増加係数aに基づいて前記空気圧を調整するように電空レギュレータ51(52)に制御指令を出力する制御部6と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ベローズポンプ装置に関する。
半導体製造や化学工業等において、薬液や溶剤等の移送流体を送給させるためのポンプとして、ベローズポンプが使用される場合がある。
このベローズポンプは、例えば、特許文献1に記載されているように、ポンプヘッドの左右方向(水平方向)の両側にポンプケースを連結して2つの空気室を形成し、各空気室の内部にそれぞれ左右方向に伸縮可能な一対のベローズを設け、各空気室に交互に加圧空気を供給することによって各ベローズを収縮又は伸長させるように構成されている。
一対のベローズのうち一方のベローズが収縮することでその内部の移送流体が吐出され、これと同時に他方のベローズが伸長することでその内部に移送流体が吸い込まれる。また、前記他方のベローズが収縮することでその内部の移送流体が吐出され、これと同時に前記一方のベローズが伸長することでその内部に移送流体が吸い込まれる。
ベローズポンプには、各ポンプケース内の空気室に供給する加圧空気を適正な空気圧に調整するための機械式レギュレータが接続されている。
特開2012−211512号公報
上記構成のベローズポンプでは、ベローズの外側に形成された空気室に加圧空気を供給してベローズを収縮させるとき、その収縮が進むに従ってベローズを収縮させるのに必要な応力が増加するため、空気室に供給する加圧空気の空気圧を上昇させる必要がある。しかし、加圧空気の空気圧を調整する機械式レギュレータは、空気室の空気圧を上昇させるために一時的にバルブを開ける制御を行うことができない。このため、図10に示すように、各ベローズが収縮している間に、移送流体の吐出圧力が徐々に落ち込む現象(図中の破線で囲んだ部分)が発生し、これが脈動の原因となっていた。
そこで、機械式レギュレータの替わりに電空レギュレータを用いて、ベローズの収縮中に、その収縮時間に応じて空気室に供給される加圧空気の空気圧を上昇させるように調整することが考えられる。この場合、ベローズが収縮するに従って空気室の空気圧を上昇させることができるので、ベローズが収縮している間に移送流体の吐出圧力が落ち込むのを低減することができる。
上記のように電空レギュレータを用いた空気圧調整では、電空レギュレータは加圧空気の空気圧を常に一定の圧力増加係数とした出力サイクルで加圧空気を出力する。このため、移送流体の流量が一定であれば、加圧空気の空気圧は図11の実線で示すように調整されるため、ベローズが収縮を開始してから最収縮するまでの収縮所要時間は常に一定の時間ΔT1となり、ベローズの収縮経過時間に応じて加圧空気の空気圧を適正な空気圧に調整することができる。したがって、移送流体の流量が一定であれば、ベローズが最収縮したときの加圧空気の空気圧は常に一定の空気圧P1となる。
しかし、ベローズの収縮中に移送流体の流量が急激に変動した場合には、ベローズの収縮速度が急激に変動することでベローズの収縮所要時間が変動する。例えば、移送流体の流量が急激に増加した場合には、ベローズの収縮速度が急激に速くなり、ベローズの収縮所要時間は、図11に示すように移送流体の流量が一定である場合の時間ΔT1よりも短い時間ΔT2となる。そうすると、ベローズが最収縮したときの加圧空気の空気圧は、移送流体の流量が一定である場合の空気圧P1よりも低い空気圧P2となる。
また、移送流体の流量が急激に減少した場合には、ベローズの収縮速度が急激に遅くなり、図11に示すようにベローズの収縮所要時間は、移送流体の流量が一定である場合の時間ΔT1よりも長い時間ΔT3となる。そうすると、ベローズが最収縮したときの加圧空気の空気圧は、移送流体の流量が一定である場合の空気圧P1よりも高い空気圧P3となる。
このように、ベローズの収縮中に移送流体の流量が急激に変動すると、加圧空気の空気圧を適正な空気圧に調整することができなくなる。その結果、移送流体の吐出圧力が大きく変動し、ベローズポンプの低脈動運転ができなくなる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ベローズの収縮中に移送流体の流量が変化しても、移送流体の吐出圧力が変動するのを抑制することができるベローズポンプ装置を提供することを目的とする。
本発明のベローズポンプ装置は、密閉された流体室に加圧流体を供給することで前記流体室内に配置されたベローズを収縮させて移送流体を吐出するとともに、前記流体室から加圧流体を排出することで前記ベローズを伸長させて移送流体を吸入するベローズポンプ装置であって、前記ベローズの収縮中に、前記流体室に供給する加圧流体の流体圧を、前記ベローズの収縮特性に対応して上昇させるように調整する流体圧調整部と、前記ベローズの収縮中において、単位時間ごとに当該ベローズの収縮経過位置を検出する位置検出部と、前記位置検出部が検出した前記ベローズの収縮経過位置に応じて前記流体圧を上昇させるための圧力増加係数を決定し、決定した圧力増加係数に基づいて前記流体圧を調整するように前記流体圧調整部に制御指令を出力する制御部と、を備える。
上記のように構成されたベローズポンプ装置によれば、制御部は、ベローズの収縮中に、単位時間ごとに位置検出部で検出されたベローズの収縮経過位置に応じて、流体室に供給される加圧流体の流体圧の圧力増加係数を決定し、決定した圧力増加係数に基づいて前記流体圧を調整するように流体圧調整部に制御指令を出力する。これにより、例えば、ベローズの収縮中に移送流体の流量が急激に増加した場合、ベローズの収縮速度が急激に速くなることでベローズの収縮所要時間が短くなるが、このような場合であっても、位置検出部で単位時間ごとに検出されたベローズの収縮経過位置に応じて前記圧力増加係数が適正な値に決定されるので、適正な流体圧でベローズを収縮させることができる。したがって、ベローズの収縮中に移送流体の流量が変化しても、移送流体の吐出圧力が変動するのを抑制することができる。その結果、ベローズポンプ装置の吐出側の脈動を低減することができる。
上記ベローズポンプ装置において、前記位置検出部はレーザセンサであるのが好ましい。この場合、レーザセンサによりベローズの収縮経過位置を高精度に検出することができるので、前記圧力増加係数をさらに適正な値に決定することができる。
上記ベローズポンプ装置において、前記ベローズは、互いに独立して伸縮自在な第1ベローズ及び第2ベローズを有し、前記第1ベローズを最伸長状態と最収縮状態との間で連続して伸縮動作させる第1駆動部と、前記第2ベローズを最伸長状態と最収縮状態との間で連続して伸縮動作させる第2駆動部と、をさらに備え、前記制御部は、第1ベローズ及び第2ベローズのうち、一方のベローズが最収縮状態となる手前で他方のベローズを最伸長状態から収縮させるように、前記第1駆動部及び第2駆動部を駆動制御するのが好ましい。
この場合、第1ベローズ及び第2ベローズを互いに独立して伸縮自在とし、制御部において、一方のベローズが最収縮状態となる手前で他方のベローズを最伸長状態から収縮させるように第1駆動部及び第2駆動部を駆動制御するので、一方のベローズの収縮(吐出)から伸長(吸い込み)への切り換えタイミングにおいて、他方のベローズは既に収縮して移送流体を吐出しているので、前記切り換えタイミングにおいて移送流体の吐出圧力が落ち込むのを低減することができる。その結果、ベローズポンプ装置の吐出側の脈動をさらに低減することができる。
本発明のベローズポンプ装置によれば、ベローズの収縮中に移送流体の流量が変化しても、移送流体の吐出圧力が変動するのを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るベローズポンプ装置の概略構成図である。 ベローズポンプの断面図である。 ベローズポンプの動作を示す説明図である。 ベローズポンプの動作を示す説明図である。 電空レギュレータの空気圧の調整の一例を示すグラフである。 ベローズの収縮中に移送流体の流量が急激に増加した場合において制御部により制御される電空レギュレータの出力空気圧の変化を示すグラフである。 ベローズの収縮中に移送流体の流量が急激に増加した場合において制御部により制御される電空レギュレータの出力空気圧の変化を示すグラフである。 従来のベローズポンプから吐出される移送流体の吐出流量および吐出圧力を示すグラフである。 本実施形態のベローズポンプから吐出される移送流体の吐出流量および吐出圧力を示すグラフである。 従来のベローズポンプから吐出される移送流体の吐出圧力を示すグラフである。 従来のベローズの収縮中に移送流体の流量が急激に増加した場合の電空レギュレータの出力空気圧の変化を示すグラフである。
次に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
<ベローズポンプ装置の全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るベローズポンプ装置の概略構成図である。本実施形態のベローズポンプ装置1は、例えば半導体製造装置において薬液や溶剤等の移送対象(移送流体)を一定量供給するときに用いられる。このベローズポンプ装置1は、ベローズポンプ10と、当該ベローズポンプ10に加圧空気(加圧流体)を供給するエアコンプレッサ等の空気供給部2と、前記加圧空気の空気圧を調整する機械式レギュレータ3、第1電空レギュレータ(流体圧調整部)51、及び第2電空レギュレータ(流体圧調整部)52と、第1電磁弁4及び第2電磁弁5と、ベローズポンプ10の駆動を制御する制御部6とを備えている。
図2は、本実施形態に係るベローズポンプ10の断面図である。
本実施形態のベローズポンプ10は、ポンプヘッド11と、このポンプヘッド11の左右方向(水平方向)の両側に取り付けられる一対のポンプケース12と、各ポンプケース12の内部において、ポンプヘッド11の左右方向の側面に取り付けられる第1ベローズ13及び第2ベローズ14と、各ベローズ13,14の内部において、ポンプヘッド11の左右方向の側面に取り付けられる合計4個のチェックバルブ15,16と、を備えている。
<ベローズの構成>
第1及び第2ベローズ13,14は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等のフッ素樹脂により有底筒形状に形成され、その開放端部に一体形成されたフランジ部13a及びフランジ部14aはポンプヘッド11の側面に気密状に押圧固定されている。第1及び第2ベローズ13,14の各周壁は蛇腹形状に形成され、互いに独立して水平方向に伸縮可能に構成されている。
具体的には、第1及び第2ベローズ13,14は、後述する作動板19の外面がポンプケース12の底壁部12aの内方側面に当接する最伸長状態と、後述するピストン体23の内方側面がポンプケース12の底壁部12aの外方側面に当接する最収縮状態との間で伸縮するようになっている。第1及び第2ベローズ13,14の底部の外面には、ボルト17及びナット18により作動板19が連結部材20の一端部とともに固定されている。
<ポンプケースの構成>
ポンプケース12は、有底円筒状に形成されており、その開口周縁部は、対応するベローズ13(14)のフランジ部13a(14a)に気密状に押圧固定されている。これにより、ポンプケース12の内部には、気密状態が保持された吐出側空気室(流体室)21が形成されている。
各ポンプケース12には吸排気ポート22がそれぞれ設けられており、吸排気ポート22は、電磁弁4(5)、電空レギュレータ51(52)及び機械式レギュレータ3を介して空気供給部2に接続されている(図1参照)。これにより、空気供給部2から機械式レギュレータ3、電空レギュレータ51(52)及び電磁弁4(5)及び吸排気ポート22を介して吐出側空気室21の内部に加圧空気を供給することで、ベローズ13(14)が収縮するようになっている。
また、各ポンプケース12の底壁部12aには、前記連結部材20が水平方向に摺動可能に支持されており、この連結部材20の他端部にはピストン体23がナット24により固定されている。ピストン体23は、前記底壁部12aの外方側面に一体に設けられた円筒状のシリンダ体25の内周面に対して、気密状態を保持しながら水平方向へ摺動可能に支持されている。これにより、前記底壁部12a、シリンダ体25、及びピストン体23によって囲まれた空間は、気密状態が保持された吸込側空気室26とされている。
前記シリンダ体25には吸込側空気室26に連通する吸排気口25aが形成されており、この吸排気口25aは、前記電磁弁4(5)、電空レギュレータ51(52)及び機械式レギュレータ3を介して空気供給部2に接続されている(図1参照)。これにより、空気供給部2から機械式レギュレータ3、電空レギュレータ51(52)及び電磁弁4(5)及び吸排気口25aを介して吸込側空気室26の内部に加圧空気を供給することで、ベローズ13(14)が伸長するようになっている。
各ポンプケース12の底壁部12aの下方には、移送流体の吐出側空気室21への漏洩を検知するための漏洩センサ40が取り付けられている。
以上の構成により、図2左側の吐出側空気室21が形成されたポンプケース12と、図2左側の吸込側空気室26を形成するピストン体23及びシリンダ体25とにより、第1ベローズ13を最伸長状態と最収縮状態との間で連続して伸縮動作させる第1エアシリンダ部(第1駆動部)27が構成されている。
また、図2右側の吐出側空気室21が形成されたポンプケース12と、図2右側の吸込側空気室26が形成されたピストン体23及びシリンダ体25とにより、第2ベローズ14を最伸長状態と最収縮状態との間で連続して伸縮動作させる第2エアシリンダ部(第2駆動部)28が構成されている。
<検知部の構成>
第1エアシリンダ部27のシリンダ体25には、一対の近接センサ29A,29Bが取り付けられ、ピストン体23には各近接センサ29A,29Bにより検知される被検知板30が取り付けられている。被検知板30は、ピストン体23とともに往復動することで、近接センサ29A,29Bに交互に近接することにより検知される。
近接センサ29Aは、第1ベローズ13が最収縮状態のときに被検知板30を検知する位置に配置されている。近接センサ29Bは、第1ベローズ13が最伸長状態のときに被検知板30を検知する位置に配置されている。各近接センサ29A,29Bの検知信号は制御部6に送信される。本実施形態では、上記一対の近接センサ29A,29Bにより、第1ベローズ13の伸縮状態を検知する第1検知部29が構成されている。
同様に、第2エアシリンダ部28のシリンダ体25には、一対の近接センサ31A,31Bが取り付けられ、ピストン体23には各近接センサ31A,31Bより検知される被検知板32が取り付けられている。被検知板32は、ピストン体23とともに往復動することで、近接センサ31A,31Bに交互に近接することにより検知される。
近接センサ31Aは、第2ベローズ14が最収縮状態のときに被検知板32を検知する位置に配置されている。近接センサ31Bは、第2ベローズ14が最伸長状態のときに被検知板32を検知する位置に配置されている。各近接センサ31A,31Bの検知信号は制御部6に送信される。本実施形態では、一対の近接センサ31A,31Bにより、第2ベローズ14の伸縮状態を検知する第2検知部31が構成されている。
空気供給部2によって生成された加圧空気は、第1検知部29の一対の近接センサ29A,29Bが被検知板30を交互に検知することで、第1エアシリンダ部27の吸込側空気室26と吐出側空気室21とに交互に供給される。これにより、第1ベローズ13は連続して伸縮動作する。
また、前記加圧空気は、第2検知部31の一対の近接センサ31A,31Bが被検知板32を交互に検知することで、第2エアシリンダ部28の吸込側空気室26と吐出側空気室21とに交互に供給される。これにより、第2ベローズ14は連続して伸縮動作する。その際、第2ベローズ14の伸長動作は第1ベローズ13の収縮動作時に行われ、第2ベローズ14の収縮動作は主に第1ベローズ13の伸長動作時に行われる。このように、第1ベローズ13及び第2ベローズ14は、交互に伸縮動作を繰り返すことで、各ベローズ13,14の内部への移送流体の吸込と吐出とが交互に行われ、当該移送流体が移送されるようになっている。
なお、第1及び第2検知部29,31は、近接センサによって構成されているが、リミットスイッチ等の他の検知手段により構成されていてもよい。また、第1及び第2検知部29,31は、第1及び第2ベローズ13,14の最伸長状態と最伸縮状態とを検知しているが、伸縮途中の状態を検知するようにしてもよい。
<ポンプヘッドの構成>
ポンプヘッド11は、PTFEやPFA等のフッ素樹脂から形成されている。ポンプヘッド11の内部には、移送流体の吸込通路34と吐出通路35とが形成されており、この吸込通路34及び吐出通路35は、ポンプヘッド11の外周面において開口し、当該外周面に設けられた吸込ポート及び吐出ポート(いずれも図示省略)に接続されている。
吸込ポートは移送流体の貯留タンク等に接続され、吐出ポートは移送流体の移送先に接続される。また、吸込通路34及び吐出通路35は、それぞれポンプヘッド11の左右両側面に向けて分岐するとともに、ポンプヘッド11の左右両側面において開口する吸込口36及び吐出口37を有している。各吸込口36及び各吐出口37は、それぞれチェックバルブ15,16を介してベローズ13,14の内部と連通している。
<チェックバルブの構成>
各吸込口36及び各吐出口37には、チェックバルブ15,16が設けられている。
吸込口36に取り付けられたチェックバルブ15(以下、「吸込用チェックバルブ」ともいう)は、バルブケース15aと、このバルブケース15aに収容された弁体15bと、この弁体15bを閉弁方向に付勢する圧縮コイルバネ15cとを有している。
バルブケース15aは有底円筒形状に形成されており、その底壁にはベローズ13,14の内部に連通する貫通孔15dが形成されている。弁体15bは、圧縮コイルバネ15cの付勢力により吸込口36を閉鎖(閉弁)し、ベローズ13,14の伸縮に伴う移送流体の流れによる背圧が作用すると吸込口36を開放(開弁)するようになっている。
これにより、吸込用チェックバルブ15は、自身が配置されているベローズ13,14が伸長したときに開弁して、吸込通路34からベローズ13,14内部に向かう方向への移送流体の吸引を許容し、当該ベローズ13,14が収縮したときに閉弁して、ベローズ13,14内部から吸込通路34に向かう方向への移送流体の逆流を阻止する。
吐出口37に取り付けられたチェックバルブ16(以下、「吐出用チェックバルブ」ともいう)は、バルブケース16aと、このバルブケース16aに収容された弁体16bと、この弁体16bを閉弁方向に付勢する圧縮コイルバネ16cとを有している。
バルブケース16aは有底円筒形状に形成されており、その底壁にはベローズ13,14の内部に連通する貫通孔16dが形成されている。弁体16bは、圧縮コイルバネ16cの付勢力によりバルブケース16aの貫通孔16dを閉鎖(閉弁)し、ベローズ13,14の伸縮に伴う移送流体の流れによる背圧が作用するとバルブケース16aの貫通孔16dを開放(開弁)するようになっている。
これにより、吐出用チェックバルブ16は、自身が配置されているベローズ13,14が収縮したときに開弁して、ベローズ13,14内部から吐出通路35に向かう方向への移送流体の流出を許容し、当該ベローズ13,14が伸長したときに閉弁して、吐出通路35からベローズ13,14内部に向かう方向への移送流体の逆流を阻止する。
<ベローズポンプの動作>
次に、本実施形態のベローズポンプ10の動作を図3及び図4を参照して説明する。なお、図3及び図4においては第1及び第2ベローズ13,14の構成を簡略化して示している。
図3に示すように、第1ベローズ13が収縮し、第2ベローズ14が伸長した場合、ポンプヘッド11の図中左側に装着された吸込用チェックバルブ15及び吐出用チェックバルブ16の各弁体15b,16bは、第1ベローズ13内の移送流体から圧力を受けて各バルブケース15a,16aの図中右側にそれぞれ移動する。これにより吸込用チェックバルブ15が閉じるともに、吐出用チェックバルブ16が開き、第1ベローズ13内の移送流体が吐出通路35からポンプ外へ排出される。
一方、ポンプヘッド11の図中右側に装着された吸込用チェックバルブ15及び吐出用チェックバルブ16の各弁体15b,16bは、第2ベローズ14による吸引作用によって各バルブケース15a,16aの図中右側にそれぞれ移動する。これにより吸込用チェックバルブ15が開くとともに、吐出用チェックバルブ16が閉じ、吸込通路34から第2ベローズ14内に移送流体が吸い込まれる。
次に、図4に示すように、第1ベローズ13が伸長し、第2ベローズ14が収縮した場合、ポンプヘッド11の図中右側に装着された吸込用チェックバルブ15及び吐出用チェックバルブ16の各弁体15b,16bは、第2ベローズ14内の移送流体から圧力を受けて各バルブケース15a,16aの図中左側に移動する。これにより吸込用チェックバルブ15が閉じるともに、吐出用チェックバルブ16が開き、第2ベローズ14内の移送流体が吐出通路35からポンプ外へ排出される。
一方、ポンプヘッド11の図中左側に装着された吸込用チェックバルブ15及び吐出用チェックバルブ16の各弁体15b,16bは、第1ベローズ13による吸引作用によって各バルブケース15a,16aの図中左側に移動する。これにより吸込用チェックバルブ15が開くとともに、吐出用チェックバルブ16が閉じ、吸込通路34から第1ベローズ13内に移送流体が吸い込まれる。
以上の動作を繰り返し行うことで、左右のベローズ13,14は、交互に移送流体の吸引と排出とを行うことができる。
<電磁弁の構成>
図1において、第1電磁弁4は、第1エアシリンダ部27の吐出側空気室21及び吸込側空気室26のうち、一方の空気室への加圧空気の給排、及び他方の空気室内への加圧空気の給排を切り換えるものである。第1電磁弁4は、例えば、一対のソレノイド4a,4bを有する三位置の電磁切換弁からなる。各ソレノイド4a,4bは制御部6から受けた指令信号に基づいて励磁されるようになっている。
第2電磁弁5は、第2エアシリンダ部28の吐出側空気室21及び吸込側空気室26のうち、一方の空気室への加圧空気の給排、及び他方の空気室内への加圧空気の給排を切り換えるものである。第2電磁弁5は、例えば一対のソレノイド5a,5bを有する三位置の電磁切換弁からなる。各ソレノイド5a,5bは制御部6から指令信号を受けて励磁されるようになっている。
なお、本実施形態の第1及び第2電磁弁4,5は、三位置の電磁切換弁からなるが、中立位置を有しない二位置の電磁切換弁であってもよい。
図1において、第1エアシリンダ部27の吐出側空気室21(吸排気ポート22)と第1電磁弁4との間には、第1急速排気弁61が吐出側空気室21に隣接して配置されている。第1急速排気弁61は、加圧空気を排出する排気口61aを有しており、第1電磁弁4から吐出側空気室21への加圧空気の流れを許容するとともに、吐出側空気室21から流れ出た加圧空気を排気口61aから排出するようになっている。これにより、吐出側空気室21内の加圧空気を、第1電磁弁4を介することなく、第1急速排気弁61から迅速に排出することができる。
同様に、第2エアシリンダ部28の吐出側空気室21(吸排気ポート22)と第2電磁弁5との間には、第2急速排気弁62が吐出側空気室21に隣接して配置されている。第2急速排気弁62は、加圧空気を排出する排気口62aを有しており、第2電磁弁5から吐出側空気室21への加圧空気の流れを許容するとともに、吐出側空気室21から流れ出た加圧空気を排気口62aから排出するようになっている。これにより、吐出側空気室21内の加圧空気を、第2電磁弁5を介することなく、第2急速排気弁62から迅速に排出することができる。
なお、各エアシリンダ部27,28の吸込側空気室26(吸排気口25a)と、対応する電磁弁4,5との間にも急速排気弁を配置することが可能であるが、本実施形態においては配置されていない。その理由は、吸込側に急速排気弁を取り付けた場合、吐出側に急速排気弁を取り付けた場合と同様の効果が得られるが、その効果は吐出側ほど大きくなく、コスト面を優先して考慮したためである。
<制御部の構成>
制御部6は、第1検知部29及び第2検知部31(図2参照)の検知結果に基づいて、各電磁弁4,5を切り換えることで、ベローズポンプ10の第1エアシリンダ部27及び第2エアシリンダ部28の各駆動を制御するものである。
具体的には、制御部6は、第1検知部29及び第2検知部31の検知結果に基づいて、第1ベローズ13が最収縮状態となる手前で第2ベローズ14を最伸長状態から収縮させるとともに、第2ベローズ14が最収縮状態となる手前で第1ベローズ13を最伸長状態から収縮させるように、第1及び第2エアシリンダ部27,28を駆動制御する。
ここで、本明細書において、第1ベローズ13が最収縮状態となる「手前」とは、第1ベローズ13の収縮経過位置が収縮開始位置(最伸長位置)よりも収縮終了位置(最収縮位置)に近い位置にあることを意味し、より詳細には、第1ベローズ13がその収縮開始時点から最収縮状態となるまでの収縮時間T12(図5参照)の60%〜90%(好ましくは60%〜70%、より好ましくは66%)まで収縮した状態を意味する。同様に、第2ベローズ14が最収縮状態となる「手前」とは、第2ベローズ14の収縮経過位置が収縮開始位置(最伸長位置)よりも収縮終了位置(最収縮位置)に近い位置にあることを意味し、より詳細には、第2ベローズ14が、その収縮開始時点から最収縮状態となるまでの収縮時間T22(図5参照)の60%〜90%(好ましくは60%〜70%、より好ましくは66%)まで収縮した状態を意味する。
これにより、一方のベローズの収縮(吐出)から伸長(吸い込み)への切り換えタイミングにおいて、他方のベローズは既に収縮して移送流体を吐出しているので、前記切り換えタイミングにおいて移送流体の吐出圧力が大きく落ち込むのを低減することができる。その結果、ベローズポンプ10の吐出側の脈動を低減することができる。
なお、本実施形態の制御部6は、一方のベローズ13(14)が最収縮状態となる手前で他方のベローズ14(13)を最伸長状態から収縮させているが、一方のベローズ13(14)が最収縮状態となったときに、他方のベローズ14(13)を最伸長状態から収縮させるように制御してもよい。但し、ベローズポンプ10の吐出側の脈動を低減するという観点では、本実施形態のように制御するのが好ましい。
<電空レギュレータの構成>
図1及び図2において、第1電空レギュレータ51は、機械式レギュレータ3と第1電磁弁4との間に配置されている。第2電空レギュレータ52は、機械式レギュレータ3と第2電磁弁5との間に配置されている。電空レギュレータ51,52は、制御部6で予め設定される設定圧力に基づいて出力ポート(図示省略)から出力する空気圧を無段階に調整する機能を有している。
本実施形態の第1電空レギュレータ51は、第1エアシリンダ部27の吸込側空気室26に供給する加圧空気の空気圧(第1空気圧)、及び第1エアシリンダ部27の吐出側空気室21に供給する加圧空気の空気圧(第2空気圧)を調整する。
第2電空レギュレータ52は、第2エアシリンダ部28の吸込側空気室26に供給する第1空気圧、及び第2エアシリンダ部28の吐出側空気室21に供給する第2空気圧を調整する。
図5は、第1及び第2電空レギュレータ51,52の空気圧の調整の一例を示すグラフである。図5において、第1電空レギュレータ51は、第1ベローズ13が伸長している伸長時間T11の間、第1エアシリンダ部27の吸込側空気室26に供給する第1空気圧が一定の空気圧dとなるように調整する。この空気圧dは制御部6から指示される。
そして、第1ベローズ13が収縮している収縮時間T12のうち、第1ベローズ13の収縮開始時点t11から、最収縮状態となる手前の時点である最収縮手前時点t13までの間(収縮中)、第1電空レギュレータ51は、第1エアシリンダ部27の吐出側空気室21に供給する第2空気圧を第1ベローズ13の収縮特性に対応して上昇させるように調整する。具体的には、第1電空レギュレータ51は、単位時間(例えば10ms)ごとに下記の式を用いて、第2空気圧を、初期空気圧bから上記空気圧cまで上昇させるように調整する。
P=aX+b
ここで、Pは出力ポートから出力される加圧空気の空気圧(第2空気圧)、aは圧力増加係数、Xは第1ベローズ13の収縮経過位置、bは初期空気圧である。
そして、第1電空レギュレータ51は、第1ベローズ13の前記収縮時間T12のうち、前記最収縮手前時点t13から最収縮状態となる収縮終了時点t14までの間、第2空気圧が一定の空気圧cとなるように調整する。この空気圧cは制御部6から指示される。
本実施形態では、圧力増加係数aは第1ベローズ13の収縮特性を示しており、上記初期空気圧bは、上記空気圧dよりも大きい値であり、かつ上記空気圧cよりも小さい値に設定されている。また、上記収縮経過位置Xは、例えば、図3に示すように第1ベローズ13の最伸長位置をX(=0mm)、図4に示すように第1ベローズ13の最収縮位置をXmaxとし、最伸長位置Xからの変位として設定される。
同様に、第2電空レギュレータ52は、第2ベローズ14が伸長している伸長時間T21の間、第2エアシリンダ部28の吸込側空気室26に供給する第1空気圧が一定の空気圧dとなるように調整する。この空気圧dは制御部6から指示される。
そして、第2ベローズ14が収縮している収縮時間T22のうち、第2ベローズ14の収縮開始時点t21から、最収縮状態となる手前の時点である最収縮手前時点t23までの間(収縮中)、第2電空レギュレータ52は、第2エアシリンダ部28の吐出側空気室21に供給する第2空気圧を、第2ベローズ14の収縮特性に対応して上昇させるように調整する。具体的には、第2電空レギュレータ52は、単位時間(例えば10ms)ごとに上記式を用いて算出した第2空気圧を、初期空気圧bから空気圧cまで上昇させるように調整する。ただし、この場合、上記式におけるXは第2ベローズ14の収縮経過位置であり、圧力増加係数aは第2ベローズ14の収縮特性を示す。
そして、第2電空レギュレータ52は、第2ベローズ14の前記収縮時間T22のうち、前記最収縮手前時点t23から最収縮状態となる収縮終了時点t24までの間、第2空気圧が一定の空気圧cとなるように調整する。この空気圧cは制御部6から指示される。
なお、電空レギュレータ51,52は、電磁弁4,5の上流側に配置されているが、電磁弁4,5の下流側に配置されていてもよい。但し、この場合には、電空レギュレータ51,52の一次側に、電磁弁4,5を切り換えたときに生じる衝撃圧力が作用するので、電空レギュレータ51,52の故障を防止するという観点では、電磁弁4,5の上流側に電空レギュレータ51,52を配置するのが好ましい。
また、本実施形態では、第1及び第2電空レギュレータ51,52がそれぞれ調整する際に用いる圧力増加係数aおよび空気圧b〜dは、いずれも同じ値に設定されているが、各電空レギュレータによって異なる値に設定されていてもよい。また、本実施形態では、流体圧調整部として、空気圧を直接的に調整する電空レギュレータ51,52を用いているが、空気流量を調整する空気流量調整弁を用いて空気圧を間接的に調整してもよいし、空気以外の気体(例えば、窒素)や液体等の圧力又は流量を調整する機器を用いてもよい。
<電空レギュレータの制御例>
図1において、制御部6は、第1ベローズ13の収縮中において単位時間ごとに第1ベローズ13の収縮経過位置を検出する第1位置検出部7の検出値に基づいて第1電空レギュレータ51を制御する。また、制御部6は、第2ベローズ14の収縮中において単位時間ごとに第2ベローズ14の収縮経過位置を検出する第2位置検出部8の検出値に基づいて第2電空レギュレータ52を制御する。第1及び第2位置検出部7,8としては、レーザセンサ、光ファイバーセンサ、赤外線センサ、およびリニアエンコーダー等が挙げられる。本実施形態の第1及び第2位置検出部7,8は、高精度に位置検出することができるレーザセンサからなる。
図2において、第1位置検出部7は、その検出面7aが図中左側のピストン体23の外壁面23aに対向して配置されており、第1ベローズ13の収縮中に当該第1ベローズ13と共に水平方向に移動するピストン体23の移動経過位置を単位時間(例えば10ms)ごとに検出する。
同様に、第2位置検出部8は、その検出面8aが図中右側のピストン体23の外壁面23aに対向して配置されており、第2ベローズ14の収縮中に当該第2ベローズ14と共に水平方向に移動するピストン体23の移動経過位置を単位時間(例えば10ms)ごとに検出する。
各位置検出部7,8は、例えば当該位置検出部7,8からピストン体23の外壁面23aに向けて出射したレーザ光の反射光を検出面7a,8aで受光することにより、各位置検出部7,8から対向する前記外壁面23aまでの距離を算出する。これにより、各位置検出部7,8は、ピストン体23と共に移動するベローズ13,14の収縮経過位置Xを随時検出することができる。なお、各位置検出部7,8は、ピストン体23以外に、連結部材20やナット24等、ベローズ13,14とともに移動する部材の移動位置を検出してもよい。
制御部6は、各位置検出部7,8が単位時間ごとに検出したベローズ13,14の収縮経過位置Xに応じて第2空気圧を上昇させるための圧力増加係数aを決定する。その際、制御部6は、収縮経過位置Xに対応する圧力増加係数aが設定されたルックアップテーブルを参照して圧力増加係数aを決定してもよいし、収縮経過位置Xから演算式を用いて圧力増加係数aを算出してもよい。制御部6は、このように決定した圧力増加係数aに基づいて第2空気圧を調整するように各電空レギュレータ51,52に当該圧力増加係数aを含む制御指令を出力する。各電空レギュレータ51,52は、制御部6から取得した制御指令に含まれる圧力増加係数aを用いて上記式により第2空気圧を算出し、算出した第2空気圧となるように各電空レギュレータ51,52を調整する。
図6は、ベローズ13(14)の収縮中に移送流体の流量が急激に増加した場合において制御部6により制御される電空レギュレータ51(52)の出力空気圧(第2空気圧)の変化を示すグラフである。図6では、ベローズ13(14)の収縮開始時点t11(t21)から収縮途中時点t12(t22)までは移送流体の流量が一定であり、ベローズ13(14)の収縮途中時点t12(t22)から最収縮手前時点t13(t23)までは移送流体の流量が急激に増加した場合を示している。
この場合、ベローズ13(14)の収縮開始時点t11(t21)から収縮途中時点t12(t22)までの間、第2空気圧は、初期空気圧bから一定の傾きである圧力増加係数a1で空気圧eまで増加する。そして、ベローズ13(14)の収縮途中時点t12(t22)から最収縮手前時点t13(t23)までの間、第2空気圧は、上記空気圧eから圧力増加係数a1よりも大きい値となる圧力増加係数a2で増加する。これにより、第2空気圧は、ベローズ13(14)の最収縮手前時点t13(t23)で、移送流体の流量が一定である場合(図5参照)の空気圧cと同一の値になる。
図7は、ベローズ13(14)の収縮中に移送流体の流量が急激に減少した場合において制御部6により制御される電空レギュレータ51(52)の出力空気圧(第2空気圧)の変化を示すグラフである。図7では、ベローズ13(14)の収縮開始時点t11(t21)から収縮途中時点t12’ (t22’)までは移送流体の流量が一定であり、ベローズ13(14)の収縮途中時点t12’ (t22’)から最収縮手前時点t13’(t23’)までは移送流体の流量が急激に減少した場合を示している。
この場合、ベローズ13(14)の収縮開始時点t11(t21)から収縮途中時点t12’(t22’)までの間、第2空気圧は、初期空気圧bから一定の傾きである圧力増加係数a1で空気圧fまで増加する。そして、ベローズ13(14)の収縮途中時点t12’(t22’)から最収縮手前時点t13’(t23’)までの間、第2空気圧は、上記空気圧eから圧力増加係数a1よりも小さい値となる圧力増加係数a3で増加する。これにより、第2空気圧は、ベローズ13(14)の最収縮手前時点t13’(t23’)で、移送流体の流量が一定である場合(図5参照)の空気圧cと同一の値になる。
図8は、従来のベローズポンプから吐出される移送流体の吐出流量および吐出圧力を示すグラフである。このグラフは、ベローズの収縮中に移送流体の吐出流量が50L/minから20L/minまで減少した場合の吐出圧力の変化を示している。図8に示すように、移送流体の吐出流量が減少し始めたときの吐出圧力の変動幅ΔP2’は、吐出流量が減少する前の吐出圧力の変動幅ΔP1’よりも大きくなっており、ベローズポンプの吐出側が大きく脈動しているのが分かる。
図9は、本実施形態のベローズポンプ10から吐出される移送流体の吐出流量および吐出圧力を示すグラフである。このグラフは、ベローズ13(14)の収縮中に移送流体の吐出流量が約40L/minから約20L/minまで減少した場合の吐出圧力の変化を示しており、図8の従来のグラフと比較して吐出流量の減少量は少ないが、従来のグラフよりも短い時間で急激に吐出流量が減少している。
図9に示すように、移送流体の吐出流量が急激に減少した後の吐出圧力の変動幅ΔP2は、吐出流量が減少する前の吐出圧力の変動幅ΔP1に対してほとんど変化していないのが分かる。したがって、制御部6が電空レギュレータ51(52)を上述のように制御することで、ベローズポンプ10の吐出側の脈動を効果的に低減できるのが分かる。
以上、本実施形態のベローズポンプ装置1によれば、制御部6は、ベローズ13(14)の収縮中において単位時間ごとに位置検出部7(8)で検出されたベローズ13(14)の収縮経過位置に応じて、吐出側空気室21に供給する第2空気圧の圧力増加係数aを決定し、決定した圧力増加係数aに基づいて電空レギュレータ51(52)を制御する。これにより、例えば、ベローズ13(14)の収縮中に移送流体の流量が急激に増加した場合、ベローズ13(14)の収縮速度が急激に速くなることでベローズ13(14)の収縮所要時間が短くなるが、このような場合であっても、位置検出部7(8)で単位時間ごとに検出されたベローズ13(14)の収縮経過位置に応じて圧力増加係数aが適正な値に決定されるので、適正な空気圧でベローズ13(14)を収縮させることができる。したがって、ベローズ13(14)の収縮中に移送流体の流量が変化しても、移送流体の吐出圧力が変動するのを抑制することができる。その結果、ベローズポンプ装置1の吐出側の脈動を低減することができる。
また、位置検出部7(8)としてレーザセンサを用いているため、ベローズ13(14)の収縮経過位置を高精度に検出することができ、その結果、圧力増加係数aをさらに適正な値に決定することができる。
また、第1ベローズ13及び第2ベローズ14を互いに独立して伸縮自在とし、制御部6において、第1ベローズ13が最収縮状態となる手前で第2ベローズ14を最伸長状態から収縮させるとともに、第2ベローズ14が最収縮状態となる手前で第1ベローズ13を最伸長状態から収縮させるように駆動制御するようにしたので、以下の作用効果を奏する。すなわち、一方のベローズの収縮(吐出)から伸長(吸い込み)への切り換えタイミングにおいて、他方のベローズは既に収縮して移送流体を吐出しているので、前記切り換えタイミングにおいて吐出圧力が大きく落ち込むのを低減することができる。その結果、ベローズポンプ10の吐出側の脈動をさらに低減することができる。
<その他>
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、ベローズポンプ10は、上記実施形態以外に、左右一対のベローズがタイロッドにより一体に連結されたベローズポンプや、一対のベローズのうちの一方をアキュムレータに入れ替えて構成されたベローズポンプなど、他のベローズポンプにも適用することができる。また、上記実施形態の制御部6は、近接センサ29,31の検知結果に基づいてエアシリンダ部27(28)の各駆動を制御しているが、近接センサ29,31に替わりに位置検出部7,8の検出結果に基づいてエアシリンダ部27(28)の各駆動を制御してもよい。
1:ベローズポンプ装置、 10:ベローズポンプ、 6:制御部、 7:第1位置検出部(位置検出部)、 8:第2位置検出部(位置検出部)、 13:第1ベローズ(ベローズ)、 14:第2ベローズ(ベローズ)、 吐出側空気室(流体室)21、 27:第1エアシリンダ部(第1駆動部)、 28:第2エアシリンダ部(第2駆動部)、 51:第1電空レギュレータ(流体圧調整部)、 52:第2電空レギュレータ(流体圧調整部)、 a1〜a3:圧力増加係数、 X:収縮経過位置

Claims (3)

  1. 密閉された流体室に加圧流体を供給することで前記流体室内に配置されたベローズを収縮させて移送流体を吐出するとともに、前記流体室から加圧流体を排出することで前記ベローズを伸長させて移送流体を吸入するベローズポンプ装置であって、
    前記ベローズの収縮中に、前記流体室に供給する加圧流体の流体圧を、前記ベローズの収縮特性に対応して上昇させるように調整する流体圧調整部と、
    前記ベローズの収縮中において、単位時間ごとに当該ベローズの収縮経過位置を検出する位置検出部と、
    前記位置検出部が検出した前記ベローズの収縮経過位置に応じて前記流体圧を上昇させるための圧力増加係数を決定し、決定した圧力増加係数に基づいて前記流体圧を調整するように前記流体圧調整部に制御指令を出力する制御部と、
    を備えるベローズポンプ装置。
  2. 前記位置検出部はレーザセンサである、請求項1に記載のベローズポンプ装置。
  3. 前記ベローズは、互いに独立して伸縮自在な第1ベローズ及び第2ベローズを有し、
    前記第1ベローズを最伸長状態と最収縮状態との間で連続して伸縮動作させる第1駆動部と、
    前記第2ベローズを最伸長状態と最収縮状態との間で連続して伸縮動作させる第2駆動部と、をさらに備え、
    前記制御部は、第1ベローズ及び第2ベローズのうち、一方のベローズが最収縮状態となる手前で他方のベローズを最伸長状態から収縮させるように、前記第1駆動部及び第2駆動部を駆動制御する、請求項1又は2に記載のベローズポンプ装置。
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